JP4427211B2 - バルブプレートの仕組構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートの仕組構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プランジャ式のポンプ又はモータにおいては、油路板とプランジャブロックとの間にバルブプレートを介装して、該油路板に形成される油路とプランジャブロックのプランジャポートとを、バルブプレートに形成されるキドニーポートにより連通するように構成しており、該バルブプレートは油路板に仕組まれていた。該バルブプレートの油路板への仕組は、油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けをバルブプレートに嵌合して、該バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めをするとともに、バルブプレート外周部に設けた切欠部をピンで固定して回転方向の位置決めをすることで、行っていた。また、油路板のバルブプレート取付面に複数のピン穴を形成し、バルブプレートから突出する複数のピン部材を該ピン穴に嵌装することで、回転軸心に対する位置決め及び回転方向の位置決めを行いつつ、バルブプレートを油路板に仕組むように構成したものもあった。
【0003】
例えば、図28乃至図30には、プランジャ式のポンプとモータとを並設した油圧式無段変速機の油路板132、及び該油路板132に仕組まれたプランジャ式のポンプのバルブプレート141とモータのバルブプレート142とを示している。該油路板132には、バルブプレート141の取付面132a、及びバルブプレート142の取付面132bが構成されており、各取付面132a・132bには、それぞれ複数のピン穴132cが形成されている。また、バルブプレート141・142には、それぞれ複数の固定孔141a・142aがピン穴132cの位置に合わせて形成されている。そして、バルブプレート141・142を取付面132a・132bに仕組む際には、固定ピン151を、バルブプレート141・142の固定孔141a・142a及び取付面132a・132bのピン穴132cに嵌装して、両者を連結し、該バルブプレート141・142を油路板132に取り付けるようにしていた。この場合、バルブプレート141・142は、複数箇所にて固定ピン151により位置固定されるため、これにより、回転軸心に対する位置決め及び回転方向の位置決めがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如くのバルブプレートの仕組構造においては、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用に、該バルブプレートに固定孔を形成したり、取付面にピン穴を形成したり、バルブプレートと油路板とを連結するためのピン部材が必要となったりするため、仕組むための加工工数や部品点数が増加してコスト高となっていた。また、ピン穴に嵌装されるピン部材は、油圧式無段変速機の作動中に打ち込みが緩んでケーシング内に落下することがないように、打ち込みが緩みにくい特殊なピンを用いているため、さらにコスト高となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、該バルブプレートに周縁部から半径方向外側へ突出する複数の係合突起を形成し、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせた係合凹部を形成して、該係合突起と係合凹部との係合により、バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決め及び回転方向の位置決めを行うものである。
【0007】
請求項2においては、前記係合突起は、バルブプレートに一体的に形成され、バルブプレートの油路板側へ突出する、突起部であるものである。
【0008】
請求項3においては、前記係合突起は、バルブプレートを油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起であるものである。
【0009】
請求項4においては、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0010】
請求項5においては、前記バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出するとともに、バルブプレートのプレート面から油路板側へ突出し、該バルブプレートに一体的に形成される突起部と、前記凹陥部に該突起部と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0011】
請求項6においては、前記バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部を油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起と、前記凹陥部に該つば状突起が嵌合可能な係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0012】
請求項7においては、前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成し、凹陥部とバルブプレートとの嵌合によりバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0013】
請求項8においては、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成するポンプ側プレートとモータ側プレートの外周の一部に、互いに噛み合い可能な凹凸部を形成し、各バルブプレートの凹凸部を互いに噛合させることで、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0014】
請求項9においては、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成する、ポンプ側プレートとモータ側プレートを、一体的に形成し、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0015】
請求項10においては、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの外周形状を回転軸心から偏心した略円形状に形成し、前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成して、該バルブプレートを凹陥部に嵌合することで、バルブプレートの回転方向の位置決めを行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のバルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式の油圧ポンプ及び油圧モータにより構成される油圧式無段変速機を示す側面断面図、図2は同じく無段変速機のバルブプレートを示す正面図、図3はバルブプレートを示す正面図、図4はバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図、図5は同じく一部側面断面図、図6は図4におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第二の実施例を示す平面図、図7は同じく側面断面図、図8は図4におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第三の実施例を示す平面図、図9は同じく側面断面図、図10はバルブプレートの仕組構造の第二の実施例における油路板を示す一部正面図、図11は同じくバルブプレートを示す正面図、図12は同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図、図13は同じく一部側面断面図、図14は図12におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第二の実施例を示す平面図、図15は同じく側面断面図、図16は図12におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第三の実施例を示す平面図、図17は同じく側面断面図、図18はバルブプレートの仕組構造の第三の実施例におけるバルブプレートを示す正面図、図19は同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図、図20は同じく一部側面断面図、図21はバルブプレートの仕組構造の第四の実施例における油路板を示す正面図、図22は同じくバルブプレートを示す正面図、図23は同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図、図24は同じく一部側面断面図、図25はバルブプレートの仕組構造の第五の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図、図26はバルブプレートの仕組構造の第六の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図、図27はバルブプレートの仕組構造の第七の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図、図28は従来のバルブプレートの仕組構造における油路板を示す正面図、図29は同じくバルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図、図30は同じく一部側面断面図である。
【0017】
まず、本発明のバルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式の油圧ポンプ及び油圧モータにより構成される油圧式無段変速機の概略構成について説明する。図1に示す油圧式無段変速機10(以降HST10と記す)は、プランジャ式の油圧ポンプ21及び油圧モータ22を並設して構成されている。該油圧ポンプ21及び油圧モータ22はハウジング31に内包され、例えば油路板32の同一面に配設されている。ここで、便宜的に図1の左側をHST10の前方側、右側をHST10の後方側として以下の説明を行う。
【0018】
油圧ポンプ21は駆動軸21a、該駆動軸21aが挿嵌され駆動軸21aと共に回動するプランジャブロック21b、該プランジャブロック21bのプランジャ室に摺動自在に挿嵌されるプランジャ21e、及び該プランジャ21eに当接した可動斜板21c等により、可変容量式の油圧ポンプに構成されている。可動斜板21cは、その斜板角を変更することにより、該油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節可能に構成している。また、プランジャ21eはプランジャブロック21bに形成されるプランジャ室21gに摺動自在に挿嵌されている。
【0019】
油圧モータ22は、油路板32に挿嵌され一端をハウジング31にて回動自在に支持された出力軸22a、該出力軸22aが挿嵌され出力軸22aと共に回動するプランジャブロック22b、該プランジャブロック22bに摺動自在に挿嵌されたプランジャ22e、及び、該プランジャ22eに当接した固定斜板22cにより、固定容量式の油圧モータに構成されている。
【0020】
油圧ポンプ・モータ21・22を内包するハウジング31の後部側には、油路板32が装着されており、前記プランジャブロック21b・22bの後部面である摺動端面21d・22dと油路板32との間には、それぞれ油路板32に固設されたバルブプレート41・42が介装されている。
【0021】
油圧ポンプ21における、プランジャブロック21bのバルブプレート41との摺動端面には、各プランジャ21e毎にプランジャポート21fが形成されている。該プランジャポート21fは、それぞれプランジャ21eが挿嵌されるプランジャ室21gと連通しており、該プランジャポート21fを介して、作動油がプランジャ室21gに流出入する構成としている。同様に、プランジャブロック22bのバルブプレート42との摺動端面にも、複数のプランジャポート22fが形成され、該プランジャポート22fを介して、作動油がプランジャブロック22bのプランジャ室22g内へ流出入する構成としている。
【0022】
そして、駆動軸21aの回転駆動に伴い、プランジャブロック21bが回転駆動すると、プランジャ21eの摺動運動によって吐出状態位置にあるプランジャポート21fから作動油が吐出される。逆に、他方のポートから流入する作動油は、吸入状態位置にあるプランジャポート21fからプランジャブロック21bのプランジャ室内に流入し、プランジャ21eを押圧する。
【0023】
図2に示すように、油路板32内にはメイン回路32L・32Rが設けられており、該メイン回路32L・32Rを介して油圧ポンプ21と油圧モータ22間の作動油が流出入する構成としている。そして、メイン回路32L・32Rにおける油圧ポンプ21側には、作動油出入り用の一対のメインポート33a・33aが形成されており、該メインポート33a・33aがプランジャブロック21bの各プランジャポート21fと連通可能となっている。また、メイン回路32L・32Rにおける油圧モータ22側には、作動油出入り用の一対のメインポート34a・34aが形成されている。そして、該メインポート34a・34aがプランジャブロック22bの各プランジャポート22fと連通可能となっている。
【0024】
このように構成される油圧ポンプ21及び油圧モータ22の、バルブプレート41・42の仕組構造について説明する。尚、以下の説明においては、油圧ポンプ21側のバルブプレート41の構成を中心に説明するが、油圧モータ22側のバルブプレート42の構成についてもバルブプレート41と同様である。
【0025】
図2に示すように、油路板32にはバルブプレート41の取付面32aが形成されており、該取付面32aには、バルブプレート41の外径形状に沿って凹陥部32bを形成している。該凹陥部32bは、前記駆動軸21aが貫通する軸孔32jと同心位置に形成されている。また、凹陥部32bの外周縁部においては、該凹陥部32bの外周縁部よりも半径方向外側へ向けて、略円弧形状の位置決め凹陥部32cが、複数箇所に形成されている。一方、図3に示すように、バルブプレート41の外周縁部からは、略円弧形状の位置決め突起41aが、前記位置決め凹陥部32cの形成位置に合わせて、半径方向外側へ突出している。
【0026】
そして、図4、図5に示すように、バルブプレート41及び該バルブプレート41の位置決め突起41aは、取付面32aの凹陥部32b及び位置決め凹陥部32cに、それぞれ嵌合可能とされている。
【0027】
バルブプレート41の外径dbは、前期取付面32aに形成される凹陥部32bの内径daよりも若干小さく形成されており、バルブプレート41を凹陥部32bに嵌合した際には、両者間に若干の間隙が形成される。また、バルブプレート41の位置決め突起41aの形状及び外径は、取付面32aの位置決め凹陥部32cの形状及び内径と略同じに形成されている。即ち、油路板32の取付面32aに形成した凹陥部32cにバルブプレート41を嵌装することで、該バルブプレート41を取付面32aに仕組むとともに、バルブプレート41の位置決め突起41aを取付面32aの位置決め凹陥部32cに嵌合して両者を係合させることにより、該バルブプレート41の、回転軸心である駆動軸21aに対する位置決め、及び回転方向の位置決めを行うようにしている。
【0028】
このような構成でバルブプレート41を取付面32aに仕組むようにすることで、油路板32に取り付けられるバルブプレート41の位置決め用に、該バルブプレート41に固定用の孔を形成したり、取付面32aに固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレート41と油路板32とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレート41を油路板32に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0029】
前述の本例のバルブプレートの仕組構造においては、前記バルブプレート41の位置決め突起41aを、次のように形成することもできる。即ち、図6、図7に示すバルブプレート241には、外周縁部から半径方向外側へ向けて複数の舌部241bが突出しており、それぞれの舌部241bには、バルブプレート241のプレート面から油路板32側へ突出する、突起部241aが形成されている。舌部241b及び突起部241aは、プレス加工等によりバルブプレート241と一体的に形成されており、該突起部241aは、油路板32の位置決め凹陥部32cと形状を合わせて形成されている。
【0030】
そして、油路板32の取付面32aに形成した凹陥部32aにバルブプレート241を嵌装することで、該バルブプレート241を取付面32aに仕組むとともに、バルブプレート241の突起部241aを取付面32aの位置決め凹陥部32cに嵌合して両者を係合させることにより、該バルブプレート241の、回転軸心である駆動軸21aに対する位置決め、及び回転方向の位置決めを行うようにしている。このように、位置決めを行う突起部241aをプレス加工等により一体的に形成することで、部品点数削減や低コスト化を図ることができ、バルブプレート241の油路板32への仕組性も向上させることができる。
【0031】
また、バルブプレート241の突起部241aは、次のように形成することもできる。即ち、図8、図9に示すバルブプレート241’には、外周縁部から半径方向外側へ向けて突出する突起部が複数形成されており、この突起部を油路板32方向へ屈曲することで、つば状突起241a’が形成されている。つば状突起241a’は、その幅寸法Xを、油路板32の凹陥部32cの内径と略同じに形成されている。
【0032】
そして、油路板32の凹陥部32cにバルブプレート241’を嵌装することで、該バルブプレート241’を取付面32aに仕組むとともに、バルブプレート241’のつば状突起241a’を取付面32aの位置決め凹陥部32cに嵌合して両者を係合させることにより、該バルブプレート241’の、回転軸心である駆動軸21aに対する位置決め、及び回転方向の位置決めを行うようにしている。このように、位置決めを行うつば状突起241a’を、バルブプレート241’の周縁部を屈曲して一体的に形成することで、部品点数削減や低コスト化を図ることができ、バルブプレート241’の油路板32への仕組性も向上させることができる。
【0033】
次に、バルブプレート41の仕組構造の第二の実施例について説明する。図10に示す油路板32’においては、図11に示すバルブプレート41’の取付面32a’が形成されており、該取付面32a’には、バルブプレート41’の外径形状に沿って凹陥部32b’を形成している。該凹陥部32b’は、前記駆動軸21aが貫通する軸孔32j’と同心位置に形成されている。また、凹陥部32b’の外周縁部においては、該凹陥部32b’の外周縁部よりも半径方向外側へ向けて、略円弧形状の位置決め凹陥部32c’が一箇所に形成されている。一方、図11に示すように、バルブプレート41’の外周縁部からは、略円弧形状の位置決め突起41a’が、前記位置決め凹陥部32c’の形成位置に合わせて、半径方向外側へ突出している。
【0034】
そして、図12、図13に示すように、バルブプレート41’及び該バルブプレート41’の位置決め突起41a’は、取付面32a’の凹陥部32b’及び位置決め凹陥部32c’に、それぞれ嵌合可能とされている。
【0035】
バルブプレート41’の外径db’は、前期取付面32a’に形成される凹陥部32b’の内径da’よりも若干小さく形成されており、バルブプレート41を凹陥部32b’に嵌合した際には、両者間に若干の間隙が形成される。また、バルブプレート41’の位置決め突起41a’の形状及び外径は、取付面32a’の位置決め凹陥部32c’の形状及び内径と略同じに形成されている。さらに、バルブプレート41’には、駆動軸21aが貫通する軸孔41c’に複数の切欠部41b’が形成されている。
【0036】
即ち、油路板32の取付面32aに形成した凹陥部32aにバルブプレート41’を嵌装することで、該バルブプレート41’を取付面32aに仕組むように構成している。この場合、バルブプレート41’の、回転軸心である駆動軸21aに対する位置決めを行っている。また、バルブプレート41’の位置決め突起41a’を取付面32a’の位置決め凹陥部32c’に嵌合して両者を係合させることにより、該バルブプレート41’の回転方向の位置決めを行っている。
【0037】
本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート41’を油路板32’に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0038】
本例のバルブプレートの仕組構造においては、前記バルブプレート41’を、次のように形成することもできる。即ち、図14、図15に示すバルブプレート341には、外周縁部から半径方向外側へ向けて舌部341bが突出しており、該舌部341bには、バルブプレート341のプレート面から油路板32’側へ突出する、突起部341aが形成されている。
【0039】
舌部341b及び突起部341aは、プレス加工等によりバルブプレート341と一体的に形成されており、該突起部341aは、油路板32’の位置決め凹陥部32c’と形状を合わせて形成されている。また、バルブプレート341の中央部には、駆動軸21aを貫通させる油路板32’の軸孔32j’と形状を合わせて、該バルブプレート341を油路板32’側へ屈曲して、屈曲突起部341cを形成している。
【0040】
そして、該バルブプレート341の屈曲突起部341を油路板32’の軸孔32j’に嵌合させることで、バルブプレート341の、駆動軸21aの軸心に対する位置決めを行うようにしている。また、バルブプレート341の前記突起部341aと、油路板32’の前記凹陥部32c’とを係合することでバルブプレート341の回転方向の位置決めを行うようにしている。バルブプレート341をこのように構成することで、前述のバルブプレート41’の場合と同様に、バルブプレート341を油路板32’に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、仕組性の向上やコスト低減を図ることが可能となる。
【0041】
また、バルブプレート341の突起部341aは、図16、図17に示すバルブプレート341’のつば状突起341aのように形成することもできる。即ち、バルブプレート341’には、外周縁部から半径方向外側へ向けて突出する突起部が形成されており、この突起部を油路板32方向へ屈曲することで、つば状突起341a’が形成されている。つば状突起341a’は、その幅寸法Xを、油路板32’の凹陥部32c’の内径と略同じに形成されている。また、バルブプレート341’の中央部には、前述のバルブプレート341と同様に、屈曲突起部341c’が形成されている。
【0042】
そして、該バルブプレート341’の屈曲突起部341c’を油路板32’の軸孔32j’に嵌合させることで、バルブプレート341’の、駆動軸21aの軸心に対する位置決めを行うようにしている。また、バルブプレート341’の前記つば状突起341a’と、油路板32’の前記凹陥部32c’とを係合することでバルブプレート341’の回転方向の位置決めを行うようにしている。バルブプレート341’をこのように構成することで、前述のバルブプレート341の場合と同様に、バルブプレート341’を油路板32’に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、仕組性の向上やコスト低減を図ることが可能となる。
【0043】
次に、バルブプレート41の仕組構造の第三の実施例について説明する。図18に示すバルブプレート41’’は、その外径を図10に示す油路板32’における凹陥部32b’の内径da’と略同一に形成されるとともに、その外周縁部から位置決め凹陥部32c’と形状を合わせて形成される位置決め突起41a’’が突出している。そして、バルブプレート41’’は、該凹陥部32b’に嵌合可能に構成され、凹陥部32b’に嵌合することでバルブプレート41’’を油路板32’に仕組むようにしている。
【0044】
図19、図20に示すように、バルブプレート41’’を凹陥部32b’に嵌合した場合、バルブプレート41’’の外径db’’は、凹陥部32b’の内径da’と略同じに形成されているため、該バルブプレート41’’の駆動軸21aに対する位置決めがなされ、バルブプレート41’’の位置決め突起41a’’を取付面32a’の位置決め凹陥部32c’に嵌合して両者を係合させることにより、該バルブプレート41’’の回転方向の位置決めがなされる。本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート41’’を油路板32’に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0045】
次に、バルブプレート41の仕組構造の第四の実施例について説明する。図21に示す油路板52においては、図22に示すバルブプレート51の取付面52aが形成されており、該取付面52aには、バルブプレート51の外径形状に沿って凹陥部52bを形成している。該凹陥部52bは、その中心Oqを、前記駆動軸21aが貫通する軸孔52jの中心Opに対して寸法dwだけ偏心させて配置されている。
【0046】
バルブプレート51は、軸孔51の中心Op’をバルブプレート51外形の中心Oq’に対して寸法dwだけ偏心させて配置している。また、バルブプレート51は、その外径dfを凹陥部52bの内径deと略同一に形成されている。そして、バルブプレート51は凹陥部52bに嵌合可能に構成され、該凹陥部52bに嵌合することでバルブプレート51を油路板52に仕組むようにしている。
【0047】
図23、図24に示すように、バルブプレート51を凹陥部52bに嵌合した場合は、前記軸受け46をバルブプレート51の軸孔51cに嵌合し、また、バルブプレート51の外径dfは、凹陥部52bの内径deと略同じに形成されているため、これにより、バルブプレート51の駆動軸21aに対する位置決め、及びバルブプレート51の回転方向の位置決めがなされる。
【0048】
本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート51を油路板52に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0049】
また、バルブプレートの外径形状に沿ってバルブプレート取付面上に形成された凹陥部にバルブプレートを嵌装して、該バルブプレートを仕組むようにした構成においては、油圧ポンプ21側のバルブプレートと油圧モータ22側のバルブプレートとを連結した構成とすることもできる。
【0050】
例えば、図25に示す油路板62においては、油圧ポンプ21側の取付面62aには凹陥部62bが形成され、油圧モータ22側の取付面63aには凹陥部63bが形成されている。該凹陥部62b・63bの外周縁部には、それぞれ略円弧形状の位置決め凹陥部62c・63cが形成されている。一方、本例のバルブプレート66は、ポンプ側プレート66aとモータ側プレート66bとを連結部66dにより一体的に連結して構成されており、該ポンプ側プレート66a及びモータ側プレート66bからは、それぞれ位置決め突起66cが突出している。
【0051】
凹陥部62b・63bは、それぞれポンプ側プレート66a及びモータ側プレート66bの外径形状に沿って形成されており、各位置決め突起66cは、それぞれ位置決め凹陥部62c・63cに合わせた形状に形成している。そして、バルブプレート66のポンプ側プレート66a及びモータ側プレート66bを凹陥部62b・63bに嵌合するとともに、位置決め突起66c・66cを位置決め凹陥部62c・63cに嵌合することで、該バルブプレート66を油路板62に仕組むようにしている。
【0052】
この場合、ポンプ側プレート66aとモータ側プレート66bとを連結部66dにより連結すること、及び位置決め突起66c・66cを位置決め凹陥部62c・63cに嵌合することにより、該ポンプ側プレート66a及びモータ側プレート66bの駆動軸21a及び出力軸22aに対する位置決め、並びに、該ポンプ側プレート66a及びモータ側プレート66bの回転方向の位置決めが行われる。このように構成される本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート66を油路板62に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。また、バルブプレート66自体の数を減少させることができ、さらに部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0053】
油圧ポンプ21側のバルブプレートと油圧モータ22側のバルブプレートとを連結した構成としては、次のように構成することもできる。即ち、図26に示す油路板72においては、油圧ポンプ21側の取付面72aには凹陥部72bが形成され、油圧モータ22側の取付面73aには凹陥部73bが形成されている。一方、本例のバルブプレート76は、ポンプ側プレート76aとモータ側プレート76bとを連結部66dにより一体的に連結して構成されている。
【0054】
凹陥部72b・73bは、それぞれポンプ側プレート76a及びモータ側プレート76bの外径形状に沿って形成されており、バルブプレート76のポンプ側プレート76a及びモータ側プレート76bを凹陥部72b・73bに嵌合することで、該バルブプレート76を油路板72に仕組むようにしている。この場合、出力軸22aの同じく軸受け46を、モータ側プレート76bの軸孔76fに嵌合するとともに、ポンプ側プレート76aとモータ側プレート76bとを連結部76dにより連結することで、該ポンプ側プレート76a及びモータ側プレート76bの駆動軸21a及び出力軸22aに対する位置決め、並びに、該ポンプ側プレート76a及びモータ側プレート76bの回転方向の位置決めが行われる。
【0055】
このように構成される本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート76を油路板72に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。また、バルブプレート76自体の数を減少させることができ、さらに部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0056】
さらに、油圧ポンプ21側のバルブプレートと油圧モータ22側のバルブプレートとを連結した構成のバルブプレートの別実施例について説明する。図27に示す油路板82における、油圧ポンプ21側の取付面82aには凹陥部82bが形成され、油圧モータ22側の取付面83aには凹陥部83bが形成されている。凹陥部82bと凹陥部83bとは、略同一形状に形成されている。バルブプレート86は、油圧ポンプ21側の凹陥部82b、及び油圧モータ22側の凹陥部83bにそれぞれ嵌合されている。
【0057】
バルブプレート86における、油路板82の上下中央側端部(図27に示す油圧ポンプ21側のバルブプレート86においては下端部、油圧モータ22側のバルブプレート86においては上端部)には、上下方向に凹凸形状が形成される凹凸部86dが形成されている。油圧ポンプ21側のバルブプレート86の凹凸部86dと、油圧モータ22側のバルブプレート86の凹凸部86dとは、油路板82の上下略中央部に対向して配置されており、互いに噛み合っている。
【0058】
このように、油圧ポンプ21側の凹陥部82bと油圧モータ22側の凹陥部83bとに同じバルブプレート86を嵌合し、両バルブプレート86の凹凸部86dを互いに噛合させて該両バルブプレート86を連結し、バルブプレート86の軸孔86eに軸受け46を係合して、該バルブプレート86を油路板82に仕組むように構成している。これにより、バルブプレート86の駆動軸21a及び出力軸22aに対する位置決め、並びに、該バルブプレート86の回転方向の位置決めが行われる。
【0059】
本例の場合も、前述の第一の実施例の場合と同様に、バルブプレート86を油路板82に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、以下のような効果を奏するものである。
請求項1記載の如く、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組むので、バルブプレートの、該バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めや回転方向の位置決めを、凹陥部により行うことが可能となる。
これにより、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0061】
また、前記バルブプレートに周縁部から半径方向外側へ突出する複数の係合突起を形成し、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせた係合凹部を形成して、該係合突起と係合凹部との係合により、バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決め及び回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0062】
請求項2記載の如く、前記係合突起は、バルブプレートに一体的に形成され、バルブプレートの油路板側へ突出する突起部であるので、部品点数削減や低コスト化を図ることができ、バルブプレートの油路板への仕組性も向上させることができる。
【0063】
請求項3記載の如く、前記係合突起は、バルブプレートを油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起であるので、部品点数削減や低コスト化を図ることができ、バルブプレートの油路板への仕組性も向上させることができる。
【0064】
請求項4記載の如く、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0065】
請求項5記載の如く、バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出するとともに、バルブプレートのプレート面から油路板側へ突出し、該バルブプレートに一体的に形成される突起部と、前記凹陥部に該係合部と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、仕組性の向上やコスト低減を図ることが可能となる。
【0066】
請求項6記載の如く、バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部を油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起と、前記凹陥部に該つば状突起が嵌合可能な係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、仕組性の向上やコスト低減を図ることが可能となる。
【0067】
請求項7記載の如く、前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成し、凹陥部とバルブプレートとの嵌合によりバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0068】
請求項8記載の如く、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成するポンプ側プレートとモータ側プレートの外周の一部に、互いに噛み合い可能な凹凸部を形成し、各バルブプレートの凹凸部を互いに噛合させることで、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
また、この場合は、油路板の凹陥部に位置決め用の凹陥部を形成する必要がなく、さらに低コスト化を図ることができる。
【0069】
請求項9記載の如く、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成する、ポンプ側プレートとモータ側プレートを、一体的に形成し、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
さらに、複数の油圧ポンプ又は油圧モータに用いるバルブプレート自体の数を減少させることができ、さらに部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0070】
請求項10記載の如く、油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの外周形状を回転軸心から偏心した略円形状に形成し、前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成して、該バルブプレートを凹陥部に嵌合することで、バルブプレートの回転方向の位置決めを行うので、油路板に取り付けられるバルブプレートの位置決め用として、該バルブプレートに固定用の孔を形成したり、油路板のバルブプレートの取付面に固定用のピン穴を形成したりする必要がなく、バルブプレートと油路板とを連結して両者の位置決めを行うためのピン部材も不用であるので、バルブプレートを油路板に仕組むための加工工数や部品点数を減少することができ、コスト低減を図ることが可能となる。
さらに、複数の油圧ポンプ又は油圧モータに用いるバルブプレート自体の数を減少させることができ、さらに部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式の油圧ポンプ及び油圧モータにより構成される油圧式無段変速機を示す側面断面図である。
【図2】 同じく無段変速機のバルブプレートを示す正面図である。
【図3】 バルブプレートを示す正面図である。
【図4】 バルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図である。
【図5】 同じく一部側面断面図である。
【図6】 図4におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第二の実施例を示す平面図である。
【図7】 同じく側面断面図である。
【図8】 図4におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第三の実施例を示す平面図である。
【図9】 同じく側面断面図である。
【図10】 バルブプレートの仕組構造の第二の実施例における油路板を示す一部正面図である。
【図11】 同じくバルブプレートを示す正面図である。
【図12】 同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図である。
【図13】 同じく一部側面断面図である。
【図14】 図12におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第二の実施例を示す平面図である。
【図15】 同じく側面断面図である。
【図16】 図12におけるバルブプレートの仕組構造における、バルブプレートの第三の実施例を示す平面図である。
【図17】 同じく側面断面図である。
【図18】 バルブプレートの仕組構造の第三の実施例におけるバルブプレートを示す正面図である。
【図19】 同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図である。
【図20】 同じく一部側面断面図である。
【図21】 バルブプレートの仕組構造の第四の実施例における油路板を示す正面図である。
【図22】 同じくバルブプレートを示す正面図である。
【図23】 同じくバルブプレートを仕組んだ油路板を示す一部正面図である。
【図24】 同じく一部側面断面図である。
【図25】 バルブプレートの仕組構造の第五の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図である。
【図26】 バルブプレートの仕組構造の第六の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図である。
【図27】 バルブプレートの仕組構造の第七の実施例における、バルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図である。
【図28】 従来のバルブプレートの仕組構造における油路板を示す正面図である。
【図29】 同じくバルブプレートを仕組んだ状態の油路板を示す正面図である。
【図30】 同じく一部側面断面図である。
【符号の説明】
21 油圧ポンプ
21a 駆動軸
21b プランジャブロック
22 油圧モータ
22a 出力軸
32 油路板
32a (バルブプレートの)取付面
32b 凹陥部
32c 位置決め凹陥部
41・42 バルブプレート
41a 位置決め突起

Claims (10)

  1. 油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、該バルブプレートに周縁部から半径方向外側へ突出する複数の係合突起を形成し、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせた係合凹部を形成して、該係合突起と係合凹部との係合により、バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決め及び回転方向の位置決めを行うことを特徴とするとを特徴とするバルブプレートの仕組構造。
  2. 前記係合突起は、バルブプレートに一体的に形成され、バルブプレートの油路板側へ突出する、突起部であることを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  3. 前記係合突起は、バルブプレートを油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起であることを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  4. 前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  5. 前記バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出するとともに、バルブプレートのプレート面から油路板側へ突出し、該バルブプレートに一体的に形成される突起部と、前記凹陥部に該突起部と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  6. 前記バルブプレートの中央部に、回転軸が貫通する前記油路板の軸孔と形状を合わせて形成した屈曲突起部を形成し、該バルブプレートの屈曲突起部を油路板の軸孔に嵌合させることで、バルブプレートの回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部を油路板側へ屈曲して形成されるつば状突起と、前記凹陥部に該つば状突起が嵌合可能な係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  7. 前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成し、凹陥部とバルブプレートとの嵌合によりバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの周縁部から半径方向外側へ突出して形成した係合突起と、前記凹陥部に該係合突起と形状を合わせて形成した係合凹部とを係合することでバルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載のバルブプレートの仕組構造。
  8. 油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成するポンプ側プレートとモータ側プレートの外周の一部に、互いに噛み合い可能な凹凸部を形成し、各バルブプレートの凹凸部を互いに噛合させることで、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とするバルブプレートの仕組構造。
  9. 油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記バルブプレートの仕組構造を有するプランジャ式のポンプ又はモータを複数並設し、各前記バルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを該バルブプレートに嵌合することで行い、各バルブプレートを構成する、ポンプ側プレートとモータ側プレートを、一体的に形成し、各バルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とするバルブプレートの仕組構造。
  10. 油路板に仕組まれ、該油路板とプランジャブロックとの間に介装される、プランジャ式のポンプ又はモータのバルブプレートにおいて、該油路板のバルブプレート取付面に、バルブプレートの外径形状に沿って凹陥部を形成し、該凹陥部にバルブプレートを嵌装することで、該バルブプレートを仕組み、前記油路板及びバルブプレートを貫通する回転軸の軸受けを、該バルブプレートに嵌合することでバルブプレートを貫通する回転軸心に対する位置決めを行い、バルブプレートの外周形状を回転軸心から偏心した略円形状に形成し、前記凹陥部の内周径とバルブプレートの外周径とを略同一径に形成して、該バルブプレートを凹陥部に嵌合することで、バルブプレートの回転方向の位置決めを行うことを特徴とするバルブプレートの仕組構造。
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