JPH0430394Y2 - - Google Patents

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JPH0430394Y2
JPH0430394Y2 JP1986198485U JP19848586U JPH0430394Y2 JP H0430394 Y2 JPH0430394 Y2 JP H0430394Y2 JP 1986198485 U JP1986198485 U JP 1986198485U JP 19848586 U JP19848586 U JP 19848586U JP H0430394 Y2 JPH0430394 Y2 JP H0430394Y2
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JP
Japan
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vane
discharge port
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pressure side
discharge
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JP1986198485U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はベーンポンプに関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来のベーンポンプとしては、例えば特開昭60
−201089号公報に示されるものがある。このよう
なベーンポンプの場合、吸入ポートと吐出ポート
との間の閉じ込み部で急激な圧力変化が発生す
る。すなわち、吸入ポートから油を吸い込む負圧
状態から吐出ポートに油を排出する正圧状態へ短
時間の間に切り換わる。このため、油圧の脈動が
発生し、ベーンポンプの騒音が大きくなる。これ
を防止するために吐出ポートに逃げみぞを設ける
方法がある(実公昭55−40387号公報を参照)。す
なわち、吐出ポートから吸入ポート方向へ逃げみ
ぞが設けられ、この逃げみぞは先端に行くほど幅
が狭くかつ深さが浅くなるようにする。これは、
ベーンの回転に伴つて逃げみぞの通路面積が次第
に増大していくため、徐々に圧力変化が発生し油
圧の脈動発生が抑制されることを意図したもので
ある。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、上記のように次第に断面積の変化する
逃げみぞを設けても、実際にはベーンの移動に伴
つて逃げみぞの部分のオリフイス効果が連続的に
変化するわけではなく、油圧の脈動を低減する十
分な効果を得ることができなかつた。すなわち、
逃げみぞのオリフイス通路としての長さはベーン
の厚さによつて決定されるが、ベーンの厚さは非
常に薄いためベーンの移動に伴つてオリフイス効
果が急激に変化し、負圧側と正圧側とを徐々に連
通させていくという効果が不十分なものとなつて
いた。このため油圧の脈動が発生し、ベーンポン
プの騒音を十分に低減することができなかつた。
本考案はこのような問題点を解決することを目的
としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、複数の通路によつて負圧側と正圧側
とを段階的に連通させていく構成とすることによ
り上記問題を解決する。すなわち、本考案による
ベーンポンプは、吐出側閉じ込み部と吐出ポート
とを連通させる微小断面積の複数個の通路が、ポ
ンプ中心からの半径方向位置を相違させて、ロー
タ及びベーンを収容する室を形成するケーシング
の両側面又はいずれか一方の側面に設けられてお
り、これらの複数個の通路の吐出側閉じ込み部側
の端部は、吐出ポートの端部からのベーン回転方
向の寸法が相違する位置に配置されている。
(ホ) 作用 ベーンの回転に伴つて、まずベーン回転方向で
最も上流側にある通路にベーンが到達する。これ
により、この通路を介してベーンの負圧側が正圧
側である吐出ポートと連通する。次いで更にベー
ンが回転にすると、次の通路を介して負圧側と正
圧側とが連通する。このように負圧側と正圧側と
を連通させる通路が段階的に増大していくため、
負圧から正圧への圧力変化が徐々に進行し、圧力
変化は円滑なものとなる。これにより油圧の脈動
が減少し、ベーンポンプの騒音が低減される。
(ヘ) 実施例 (第1実施例) 第2図に示すように、ベーンポンプのケーシン
グはハウジング10及びハウジング12から成つ
ており、これらによつて形成される室内にカムリ
ング14、ロータ16、複数のベーン18、ベー
ンリング19などが設けられている。ロータ16
は図示してない回転軸によつて回転駆動される。
カムリング14は、第3図に示すように、ハウジ
ング10及びハウジング12に固着されたピボツ
ト24を支点として揺動可能に設けられている。
カムリング14はスプリング26によつてロータ
16との偏心量が増大する方向へ付勢されてい
る。カムリング14の外周に沿つて略円弧状のレ
バー状ピストン28が設けられている。レバー状
ピストン28はピン30を支点として揺動可能で
あり、これによりカムリング14に押圧力を作用
する。レバー状ピストン28の背面側に油室38
が形成されている。第1図に拡大して示すように
ハウジング12に吸入ポート42及び吐出ポート
44が設けられている。吸入ポート42と吐出ポ
ート44との間には吐出側の閉じ込み部46が設
けられている。この閉じ込み部46に3本のみぞ
48a,48b及び48cが設けられている。み
ぞ48a,48b及び48cは深さ及び幅共に約
1mmのものであり、一端側は吐出ポート44の端
部に接続されている。みぞ48a,48b及び4
8cは互いに等間隔でロータ16の中心を中心と
した円弧状であり、長さはそれぞれ相違してい
る。すなわち、みぞ48aが最も長く、みぞ48
cが最も短くなつている。みぞ48aの先端と吸
入ポート42の端部との間の寸法はベーン18
の配置ピツチよりも小さくしてある。
次にこの実施例の作用について説明する。ロー
タ16が回転してベーン18が第4図に示すよう
な位置にきたとき、ベーン18の負圧側(すなわ
ち、吸入ポート42側)と正圧側(すなわち、吐
出ポート44側)とはみぞ48aを介して連通す
ることになる。これにより負圧側の圧力が徐々に
上昇を開始する。次いで、ベーン18が第5図に
示す位置まで回転すると、みぞ48aに加えてみ
ぞ48bも負圧側と正圧側とを連通させる。これ
により負圧側の圧力の上昇が促進される。更にベ
ーン18が第6図に示す位置まで回転すると、み
ぞ48cの通路面積も加算されるため、負圧側の
圧力上昇が更に促進される。上述のように、ベー
ン18の回転に応じて正圧側と負圧側とを連通さ
せる通路面積が段階的に増大していくので、ベー
ン18間の圧力は負圧状態から正圧状態に円滑に
変化し油が吐出されていく。従つて、油圧の脈動
は大幅に低減され、ベーンポンプの騒音レベルが
低下する。なお、この実施例ではみぞ48a,4
8b及び48cの幅及び深さはすべて同一とした
がこれらを相違させてもよい。また、みぞの本数
は複数であれば、3本以外のものであつてもよい
ことはもちろんのことである。また、みぞはハウ
ジング10及び12のどちらに設けてもよく、両
方に設けることもできる。また、この実施例では
みぞ48a,48b及び48cは等間隔で円弧状
としたが、不等間隔でもよく、また直線状など円
弧状でなくても差し支えない。また、みぞ48
a,48b及び48cの配列順序についても任意
である。
(第2実施例) 第7及び8図に本考案の第2実施例を示す。こ
の第2実施例は閉じ込み部側面に3つの小径穴6
0a,60b及び60cを直列に設け、小径穴6
0a,60b及び60cはトンネル部62を介し
て吐出ポート44と連通させたものである。この
ような構成としてもベーン18の回転に伴つて負
圧側と正圧側とを接続する通路面積が段階的に増
加していくため、第1実施例と同様の作用・効果
を得ることができる。なお、第9図に示すよう
に、ハウジング12に密着するプレート70を設
け、このプレート70に小径穴72a,72b及
び72cを設け、小径穴72a,72b及び72
cを吐出ポート44と連通するトンネル部74に
連通させるようにすることもできる。なお、小径
穴の直径は各穴ごとに相違させてもよい。また、
各小径穴の間隔も必ずしも同一でなくてもよい。
また、小径穴の数も複数であれば3個以外であつ
ても差し支えない。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、ベ
ーンの回転に伴つて負圧側と正圧側とを連通させ
る通路の面積が段階的に増大するようにしたの
で、吐出ポートにおける圧力変化が円滑となり、
油圧の脈動が低減され、ベーンポンプの騒音レベ
ルを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるベーンポンプを示す図
(第2図の−線に沿つて見た図)、第2図はベ
ーンポンプの断面図、第3図は第2図の−線
に沿つて見た図、第4,5及び6図はそれぞれ順
次ベーンが回転していく状態を示す図、第7図は
本考案の第2実施例を示す図、第8図は第7図の
−線に沿う断面図、第9図は更に別の実施例
を示す図である。 10,12……ハウジング、14……カムリン
グ、16……ロータ、18……ベーン、42……
吸入ポート、44……吐出ポート、48a,48
b,48c……みぞ、60a,60b,60c…
…小径穴、62……トンネル部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 吐出側閉じ込み部と吐出ポートとを連通させ
    る微小断面積の複数個の通路が、ポンプ中心か
    らの半径方向位置を相違させて、ロータ及びベ
    ーンを収容する室を形成するケーシングの両側
    面又はいずれか一方の側面に設けられており、
    これらの複数個の通路の吐出側閉じ込み部側の
    端部は、吐出ポートの端部からのベーン回転方
    向の寸法が相違する位置に配置されているベー
    ンポンプ。 2 上記複数個の通路は、ケーシング側面に設け
    られたベーン回転方向の長さが相違する複数の
    みぞである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のベーンポンプ。 3 上記複数個の通路は、ケーシング側面にベー
    ン回転方向の位置を相違させて開口するように
    設けられた複数の小径穴と、小径穴を吐出ポー
    トに連通させるトンネル部とにより構成される
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のベーンポ
    ンプ。
JP1986198485U 1986-12-25 1986-12-25 Expired JPH0430394Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986198485U JPH0430394Y2 (ja) 1986-12-25 1986-12-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986198485U JPH0430394Y2 (ja) 1986-12-25 1986-12-25

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Publication Number Publication Date
JPS63104689U JPS63104689U (ja) 1988-07-06
JPH0430394Y2 true JPH0430394Y2 (ja) 1992-07-22

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ID=31159218

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JP1986198485U Expired JPH0430394Y2 (ja) 1986-12-25 1986-12-25

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KR101452570B1 (ko) * 2012-02-16 2014-10-22 한라비스테온공조 주식회사 베인 로터리 압축기
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JPS5540387U (ja) * 1978-09-07 1980-03-15

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