JP6059465B2 - 電動デュアルポンプ - Google Patents

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Description

この発明は、オイルポンプ等として利用される電動ポンプに関し、特に2系統のポンプ機構を備えた電動デュアルポンプに関する。
例えば特定の車両運転条件下で車両駆動源の一つである内燃機関が停止するハイブリッド型自動車などでは、内燃機関の停止中の変速機等に対する油圧供給のために、電動オイルポンプを用いることが一般的であるが、要求される油圧や油量が異なる2つの油圧系統が存在する場合には、2系統のポンプ機構を具備したデュアルポンプとすることが望ましい。
特許文献1や特許文献2には、ハウジング内に複数のポンプ機構を並べて配置し、単一の駆動シャフトでもってこれら複数のポンプ機構を同時に駆動するようにした複合型のオイルポンプが開示されている。ここでは、個々のポンプ機構は、それぞれベーンポンプからなり、各ポンプ機構のロータが共通の駆動シャフトに取り付けられている。
また特許文献3は、本出願人が先に提案した新規な形式の電動ポンプを開示しており、コイルを備えたハウジングと永久磁石を備えたアウタロータとによって、一種の電動モータが構成され、アウタロータとともにインナロータが回転することにより、ポンプ作用が得られる構成となっている。
特表2006−517634号公報 実開昭57−83290号公報 特開2012−67735号公報
特許文献1や特許文献2の構成は、単純にベーンポンプを多連構造としたものであり、駆動トルクの増加に伴って必要な電動モータが大型化することから、モータを含めたポンプ全体としては大型の構成となってしまう。また、ハウジングの構成も複雑なものとなり易い。
本発明は、特許文献3のような形式のポンプ機構を利用して、モータを含めたポンプ全体が小型でかつ構成が単純な電動デュアルポンプを提供することを目的としている。
この発明に係る電動デュアルポンプは、
内周側が円筒面をなすとともに、吸入ポートおよび吐出ポートを各端部にそれぞれ有し、かつ周方向に複数個のコイルが配置されたハウジングと、
このハウジングの内周側に回転可能に配置され、かつ上記コイルと協働してモータ部を構成するように外周面に複数個の永久磁石を備えてなる円筒状のアウタロータと、
上記アウタロータ内周側を軸方向に第1のポンプ室と第2のポンプ室とに区画する仕切り板と、
上記アウタロータの中心に対し偏心した位置において上記ハウジングに支持されたシャフトと、
上記第1,第2のポンプ室内に、それぞれ、上記シャフトを回転中心として回転可能に配置され、該アウタロータとの間に上記吸入ポートおよび吐出ポートに連通する空間を構成するとともに、外周面に複数個のスロットが放射状に形成された第1のインナロータおよび第2のインナロータと、
上記アウタロータから各インナロータへ回転力を伝達するように、外周端が上記アウタロータ内周部に揺動可能に支持されるとともに内周端が上記スロット内に摺動可能に挿入され、かつ上記アウタロータと上記インナロータとの間の空間を複数個のチャンバに区画する複数個の連結プレートと、
を備え
上記仕切り板は上記アウタロータと一体に回転するように該アウタロータに固定され、かつ、上記シャフトが貫通するとともに該シャフトの偏心量を考慮した口径の円形の開口部を有し、
上記第1,第2のインナロータの側面において上記開口部に重ならないように上記スロットが形成されている、ことを特徴としている。
上記の構成では、上記アウタロータが上記永久磁石とハウジング側のコイルとの協働によって回転する。このアウタロータの回転は、それぞれ複数の連結プレートを介して第1のインナロータおよび第2のインナロータへ伝達され、アウタロータと各インナロータとが実質的に同じ回転数で回転する。アウタロータとインナロータとの間には、全体として三日月形のような形に空間が存在し、この空間を上記連結プレートが複数個のチャンバに区画しているが、アウタロータおよびインナロータの回転に伴って各チャンバの容積が変化していくため、吸入ポートから吐出ポートへと流体を圧送するポンプ作用が得られる。
ここで、上記アウタロータは、単一のアウタロータでもって2つのインナロータを駆動することになるので、デュアルポンプとすることで、必要な回転トルクは増加する。しかし、デュアルポンプとして第1,第2のポンプ室を有するように例えばアウタロータやハウジングの長さが長くなる結果、アウタロータ側の永久磁石やハウジング側のコイルを軸方向に拡大でき、容易に大きな回転トルクが得られる。つまり、ポンプ機構が2つとなることに伴って電動モータとしても自然に大トルクとなるため、多連のポンプ機構の駆動シャフトに別個の電動モータを接続する場合に比べて、非常に小型の電動デュアルポンプを得ることができる。
また、単一のアウタロータが2つのポンプ機構に共用されるので、構成が簡素であるとともに、各々のポンプ室内での油圧変動等に対してアウタロータが安定して回転する。
好ましい一つの態様では、上記仕切り板が上記アウタロータに一体に形成されている。
この発明によれば、デュアルポンプとするために必要なアウタロータおよびハウジングの寸法の拡大に伴って電動モータとしてのトルクも大きく得られるため、多連のポンプ機構の駆動シャフトに別個の電動モータを接続する従来の構成に比べて小型のデュアルポンプを提供することができ、かつその構成も単純なものとすることができる。
この発明に係る電動デュアルポンプの一実施例を示す横断面図。 図1のA−A線に沿った縦断面図。 連結プレートの拡大断面図。 このデュアルポンプの使用例の説明図。 仕切り板の構成を変更した参考例を示す横断面図。 図5のA−A線に沿った縦断面図。
図1および図2は、この発明に係る電動デュアルポンプの一実施例としてハイブリッド自動車の2つのオイル系統にオイルを供給する電動オイルポンプ1の横断面および縦断面を示している。この電動オイルポンプ1は、内周側が円筒面をなす円筒状のハウジング2と、このハウジング2の内周に嵌合した円筒状のアウタロータ3と、このアウタロータ3の内周側の空間を軸方向に第1ポンプ室4と第2ポンプ室5とに区画する仕切り板6と、第1ポンプ室4および第2ポンプ室5にそれぞれ収容された第1インナロータ7および第2インナロータ8と、上記アウタロータ3と上記の各インナロータ7,8とを連結する複数の連結プレート9と、を備えている。
上記ハウジング2は、アウタロータ3とともにモータ部を構成するステータに相当する構成要素であって、この実施例では、円筒状の周壁11および一端の底壁12を有するボディ部2Aと、このボディ部2Aの他端の開口を覆うエンドプレート2Bと、に分割して構成されており、両者が図示せぬボルト等によって一体に締結されている。なお、ボディ部を両端が開口した円筒状とし、その両端の開口を別個のエンドプレートでそれぞれ覆う構成とすることも可能である。
上記周壁11の内部には、複数個、例えば9個のコイル15が周方向に等間隔に配置されている。これらのコイル15は、例えば図示せぬ積層鉄心に巻回されており、ハウジング2は、これらのコイル15を積層鉄心とともに内部にモールド成形した合成樹脂製のものとなっている。なお、図では、コイル15を簡略化して描いてあるが、図示した各々のコイル15が、それぞれステータの磁極を構成している。また上記底壁12の内側面には、ハウジング2内部の第1ポンプ室4に向かって開口するように、第1吸入ポート16および第1吐出ポート17が互いに適宜な角度だけ離れた位置に設けられている。これらの第1吸入ポート16および第1吐出ポート17は、図2に示すように、ハウジング2の底壁12の外側面における第1吸入口18および第1吐出口19にそれぞれ連通している。同様に、エンドプレート2Bの内側面には、ハウジング2内部の第2ポンプ室5に向かって開口するように、第2吸入ポート21および第2吐出ポート22が互いに適宜な角度だけ離れた位置に設けられている。これらの第2吸入ポート21および第2吐出ポート22は、図2に示すように、エンドプレート2Bの外側面における第2吸入口23および第2吐出口24にそれぞれ連通している。なお、図1には第1吸入ポート16および第1吐出ポート17のみが図示されているが、第2吸入ポート21および第2吐出ポート22は、基本的にこれらの第1吸入ポート16および第1吐出ポート17と対称をなすように形成されており、換言すれば同一の位相位置にある。
また、上記底壁12と上記エンドプレート2Bとの間には、第1インナロータ7および第2インナロータ8の回転中心となるシャフト25が配置されている。このシャフト25は、ハウジング2の中心線と平行に延び、かつ該ハウジング2の中心から所定量偏心した位置にある。このシャフト25は、例えば底壁12とエンドプレート2Bとにそれぞれ凹設した孔によって両端部がそれぞれ支持されている。
上記アウタロータ3は、ポンプ部の一部を構成すると同時に、モータ部のロータに相当する構成要素であって、外周面3aに、断面円弧形の板状をなす複数個(例えば6個)の永久磁石26が等間隔に取り付けられている。一実施例では、このアウタロータ3は合成樹脂からなり、上記永久磁石26を予め所定位置に配置した金型を用いて成形することにより、各永久磁石26がアウタロータ3外表面3aに埋め込まれた形となっている。この円筒状のアウタロータ3は、その外周面3aと上記ハウジング2の内周面2aとの間に微小な間隙27(磁路のエアギャップに実質的に相当する)を確保した形で上記ハウジング2内に嵌合しており、従って、ハウジング2に対し回転自在となっている。なお、この実施例では、アウタロータ3の回転中心を規制する軸等は具備していないが、上記間隙27内に形成される油膜を介してハウジング2に支持されるため、特に支障なくハウジング2と同心状に回転する。必要に応じ、例えばハウジング2の両端部に設けた環状の凹溝などの案内機構を設け、アウタロータ3を確実にセンタリングするようにしてもよい。
上記仕切り板6は、この実施例では、上記アウタロータ3に一体に形成されている。この仕切り板6は、アウタロータ3の軸方向の中間位置にあり、特に図示例では、第1ポンプ室4の軸方向寸法が第2ポンプ室5の軸方向寸法よりも僅かに大きくなるように、エンドプレート2B側に僅かに片寄って位置している。上記仕切り板6は、単純な円形の板状をなし、かつ中央部に上記シャフト25が貫通する円形の開口部29が開口している。上記シャフト25が上記アウタロータ3の回転中心に対し偏心していることから、上記開口部29は、この偏心量を考慮した口径を有している。
上記アウタロータ3の外周面3aに取り付けられた永久磁石26は、上記仕切り板6の位置を横切ってアウタロータ3の実質的に全長に亘って延びている。つまり、個々の永久磁石26が第1ポンプ室4と第2ポンプ室5の双方に亘って配設されている。
また上記アウタロータ3の内周面つまり第1ポンプ室4側の内周面3bおよび第2ポンプ室5側の内周面3cには、それぞれ、図3に拡大して示すような断面円形のプレート保持溝31が軸方向に沿って形成されている。このプレート保持溝31は、等間隔に計6箇所にあり、特に、周方向に見て、外周側の永久磁石26と重ならない位置にそれぞれ設けられている。つまり、隣接する2つのプレート保持溝31の間の角度範囲に各々の永久磁石26があり、換言すれば、隣接する2つの永久磁石26の間の樹脂部分に、プレート保持溝31が形成されている。なお、図示例では、第1ポンプ室4における6個のプレート保持溝31と第2ポンプ室5における6個のプレート保持溝31とは、互いに等しい周方向位置にある。
上記第1インナロータ7および上記第2インナロータ8は、上記ハウジング2および上記アウタロータ3の中心に対し偏心した位置にある上記のシャフト25を介して回転自在に支持されているものであって、各々の外周面には、それぞれ6個のスロット33が等間隔に放射状に形成されている。なお、図示例では、第1インナロータ7および第2インナロータ8は、軸方向寸法を除き同一の構成を有している。ここで図示例では、これらのインナロータ7,8は、各スロット33を頂点位置に備えた略六角形をなしているが、外周面が円形断面をなす単純な円筒形に構成することも可能である。これらのインナロータ7,8は、アウタロータ3と同様に合成樹脂あるいは軽合金のダイキャストなどで構成することができる。なお、前述した仕切り板6における開口部29は、上記スロット33と重なり合うことはなく、従って、各インナロータ7,8の側面によって上記開口部29が実質的に閉塞されている。
上記のように各インナロータ7,8が各ポンプ室4,5内において上記アウタロータ3の内周に対し偏心して位置することで、両者間には、全体として三日月形をなす空間が生じる。そして、第1ポンプ室4内の三日月形の空間に対しては、上記の第1吸入ポート16および第1吐出ポート17が開口し、第2ポンプ室5内の三日月形の空間に対しては、上記の第2吸入ポート21および第2吐出ポート22が開口する。これらのポンプ室4,5内の三日月形の空間は、さらに、それぞれ6個の連結プレート9によって、6個のチャンバ35に区画されている。上記連結プレート9は、図3にも示すように、略三角形に近似した断面を有する板状をなし、外周端の断面円形をなす頭部9aが上記アウタロータ3のプレート保持溝31に揺動可能に嵌合しているとともに、内周端における周方向に膨らんだ膨出部9bが各インナロータ7,8のスロット33内に摺動可能に挿入されている。
図1から容易に理解できるように、互いに偏心したアウタロータ3およびインナロータ7,8の回転位置に応じて、アウタロータ3内周面3b,3cとインナロータ7,8外周面との間の距離が変化するとともに、各々のプレート保持溝31とスロット33との角度的な位置関係も変化するので、これに伴って、連結プレート9の膨出部9b側がスロット33内で揺動しつつ進退する。上記連結プレート9は、基本的に、上記アウタロータ3が図1の反時計回り方向(矢印R方向)へ回転した際に、インナロータ7,8を同方向に押していくように作用する。
上記の連結プレート9によって区画された各チャンバ35の容積は、図1の右下側で最小となり、ここから上記の矢印R方向の回転に伴って徐々に増加し、図1の上部で最大となった後に再び減少していく。従って、公知のベーンポンプ等と同様に、図1右側の吸入ポート16,21から図1左側の吐出ポート17,22へオイルを圧送するポンプ作用が得られる。
つまり、アウタロータ3と第1インナロータ7と6個の連結プレート9とによって第1吸入ポート16から第1吐出ポート17へオイルを圧送する第1ポンプ部が構成され、アウタロータ3と第2インナロータ8と6個の連結プレート9とによって第2吸入ポート21から第2吐出ポート22へオイルを圧送する第2ポンプ部が構成される。
そして、上記のようにステータに相当するハウジング2とロータに相当するアウタロータ3とによって両ポンプ部を同時に駆動するモータ部が構成される。一つの実施例では、ハウジング2側にU1〜U3,V1〜V3,W1〜W3の9個のコイル15が配置されているとともに、アウタロータ3側に交互にN極,S極となる6個の永久磁石26が配置されており、全体として、三相6極9スロットのブラシレスモータに相当する構成となっている。コイル11の結線としてはデルタ結線あるいはスター結線のいずれでもよく、図示せぬ駆動回路を介してアウタロータ3が前述したように反時計回り方向へ駆動される。なお、永久磁石26およびコイル15の個数については、例えば8極12スロットなど種々の変更が可能である。
上記の第1ポンプ部および第2ポンプ部は、それぞれ要求油圧や油量が異なる別々の油圧系統に対するオイルの供給に利用することが可能である。例えば、図4に示すように、第1ポンプ部は、比較的高油量が要求される油圧系統例えば内燃機関や変速機等の各部の潤滑のために用いられ、第2ポンプ部は、比較的高油圧が要求される油圧系統例えば変速機の変速用油圧としてプレッシャレギュレータ39を介して変速機に供給される。
上記のような実施例においては、多連のポンプ機構と電動モータを軸方向に直列に連結した従前の構成に比較して軸方向の寸法が大幅に小型になるのは勿論のこと、アウタロータ3が2つのポンプ部の構成要素とモータ部の構成要素とを兼ねたものとなることから、全体に非常に小型に構成できる。特に、モータ部を構成するハウジング2およびアウタロータ3は、基本的に各ポンプ部の軸方向寸法に対応した軸方向寸法が必要であり、デュアルポンプとしてアウタロータ3の回転駆動に必要なトルクが増加するのに対し、2つのポンプ室4,5を形成するのに必要なハウジング2およびアウタロータ3の軸方向寸法が長くなる結果、コイル15や永久磁石26を容易に長く確保できるので、必然的に大きなトルクのモータ部が得られる。従って、電動モータを含めた全体の寸法として非常に小型の電動デュアルポンプとなる。
また、第1ポンプ部と第2ポンプ部とで油圧の相違などにより各インナロータ7,8からそれぞれ異なる反力がアウタロータ3に作用するが、十分な剛性を有するアウタロータ3が2つのポンプ部に共用されるので、安定した回転が得られる。
なお、上記実施例では、第1ポンプ部と第2ポンプ部とが、軸方向寸法を除き実質的に同一の構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1ポンプ室4におけるアウタロータ3の内周面3bの径と第2ポンプ室5におけるアウタロータ3の内周面3cの径を異ならせた構成としてもよく、あるいは第1インナロータ7と第2インナロータ8の外周面の径をそれぞれ異ならせることもできる。なお、アウタロータ3中心に対するシャフト25の偏心量の設定によっても各ポンプ部の吐出容量の変更が可能である。また、各ポンプ部における連結プレート9およびスロット33の数を異なるものとし、各々の特性のチューニングを行うこともできる。この場合、アウタロータ3のプレート保持溝31の個数を多く加工しておき、その一部に連結プレート9を組み付けるようにすれば、アウタロータ3を種々の特性のものに共用することが可能となる。
また上記実施例では、各インナロータ7,8がシャフト25に対し回転自在な構成となっているが、各インナロータ7,8をシャフト25に固定し、該シャフト25をハウジング2に回転自在に支持する構成とすることも可能である。
さらに、上記実施例では、各インナロータ7,8の回転中心の位置つまりシャフト25のアウタロータ3中心に対する偏心量が固定的に定まっているが、シャフト25の支持部に可動機構を設けてアウタロータ3中心に対する偏心量を変更できるようにすれば、各ポンプ部の吐出容量の可変制御が可能である。なお構成は複雑となるが、シャフト25を各ポンプ部毎に別体のものとして、個々に偏心量を変更できるようにすれば、各ポンプ部毎に吐出容量を調整することも可能である。
次に、図5および図6は、仕切り板6の構成を変更した参考例を示す。この参考例においては、仕切り板6がシャフト25に固定されている。つまり、円形をなす仕切り板6は、その中心から偏心した位置に取付孔6aを有し、該取付孔6aを貫通したシャフト25に取り付けられている。そして、その外周縁6bがアウタロータ3の内周に対し相対回転可能なように接している。図示例では、仕切り板6外周縁6bとアウタロータ3との間のシール性確保のために、アウタロータ3内周面に設けた突起と仕切り板6外周縁6bの切欠部とをステップ状に係合させた構成となっている。
この参考例の構成においても、前述した実施例と同様に、実質的に独立した第1ポンプ部と第2ポンプ部とが構成され、例えば高流量が要求される油圧系統と高油圧が要求される油圧系統とにそれぞれオイルを供給することが可能である。
なお、上記シャフト25を、第1ポンプ部と第2ポンプ部とで別の部材とし、仕切り板6部分において1本に連結するような構成とすることもできる。
1…電動オイルポンプ
2…ハウジング
3…アウタロータ
4…第1ポンプ室
5…第2ポンプ室
6…仕切り板
7…第1インナロータ
8…第2インナロータ
9…連結プレート
15…コイル
16…第1吸入ポート
17…第1吐出ポート
21…第2吸入ポート
22…第2吐出ポート
25…シャフト
26…永久磁石
33…スロット

Claims (2)

  1. 内周側が円筒面をなすとともに、吸入ポートおよび吐出ポートを各端部にそれぞれ有し、かつ周方向に複数個のコイルが配置されたハウジングと、
    このハウジングの内周側に回転可能に配置され、かつ上記コイルと協働してモータ部を構成するように外周面に複数個の永久磁石を備えてなる円筒状のアウタロータと、
    上記アウタロータ内周側を軸方向に第1のポンプ室と第2のポンプ室とに区画する仕切り板と、
    上記アウタロータの中心に対し偏心した位置において上記ハウジングに支持されたシャフトと、
    上記第1,第2のポンプ室内に、それぞれ、上記シャフトを回転中心として回転可能に配置され、該アウタロータとの間に上記吸入ポートおよび吐出ポートに連通する空間を構成するとともに、外周面に複数個のスロットが放射状に形成された第1のインナロータおよび第2のインナロータと、
    上記アウタロータから各インナロータへ回転力を伝達するように、外周端が上記アウタロータ内周部に揺動可能に支持されるとともに内周端が上記スロット内に摺動可能に挿入され、かつ上記アウタロータと上記インナロータとの間の空間を複数個のチャンバに区画する複数個の連結プレートと、
    を備え
    上記仕切り板は上記アウタロータと一体に回転するように該アウタロータに固定され、かつ、上記シャフトが貫通するとともに該シャフトの偏心量を考慮した口径の円形の開口部を有し、
    上記第1,第2のインナロータの側面において上記開口部に重ならないように上記スロットが形成されている、
    ことを特徴とする電動デュアルポンプ。
  2. 上記仕切り板が上記アウタロータに一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動デュアルポンプ。
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