JP2013072371A - オイルポンプ装置 - Google Patents

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哲弥 三井
Atsushi Kubo
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Abstract

【課題】モータの配設スペースを確保すると共にモータ駆動時における摺動抵抗を抑制してモータの駆動力の損失を抑制することのできるオイルポンプ装置の提供。
【解決手段】ポンプハウジング10にインナギア21とアウタギア23とモータ部30とが組み込まれており、スリーブ2の外周面とインナギア21との間にはスリーブ2側からインナギア21側への動力伝達するが、逆方向の動力伝達は遮断する一方向連動機構50が構成され、モータ部30は回転子33がアウタギア23と一体的に保持され、固定子31がポンプハウジング10に保持される構成によりアウタギア23の外周部に配設され、モータ部30は電流供給により固定子31に対し回転子33が回転してアウタギア23に駆動力を伝達する構成とされ、エンジンによる駆動力とモータ部30による駆動力とがインナギア21とアウタギア23を相対回転させることでポンプ作用をなす。
【選択図】図2

Description

この発明はオイルポンプ装置に関する。
従来、車両のエンジンの作動時において、各種機構の潤滑、作動、制御等を行うオイルを供給するために、自動変速機にメカニカルポンプが組み込まれることが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、車両の一時停止の際、エンジンを一時停止させるアイドリングストップシステムが搭載された車両が知られている。このようなアイドリングストップシステムが搭載された車両において、エンジンの一時停止(アイドルストップ)に伴ってメカニカルポンプが停止するため、自動変速機内のクラッチ機構等にオイルを供給することができなくなる。
そこで、従来のエンジン駆動に加え、エンジンの一時停止時にモータの駆動が可能なオイルポンプ装置が提案されており、アイドリングストップシステムが搭載された車両でもエンジンの一時停止時に自動変速機内のクラッチ機構等にオイルを供給する(例えば、特許文献3)。
実開平6−73387号公報 特開平9−25809号公報 特開2010−71394号公報
しかしながら、特許文献3によるオイルポンプ装置は、エンジン駆動、モータ駆動共に、インナギア駆動によってアウタギアが回転されてポンプ作用をなす構造である。すなわち、モータがインナギアの内周面に配設される関係上、配設スペースの制約が著しい。配設スペースの制約は、モータの構成であるコイルの巻線スペースも制約を厳しくし、巻線の径や巻数も制約を受けて出力の大きいモータを構成することが困難となる。
そのため、オイルの供給量によっては、モータに大電流を供給して駆動する必要がありモータ効率の低下を招くおそれがある。また、インナギアが高回転となると摺動抵抗が大きくなってモータの駆動力の損失が増加する傾向にある。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、モータの配設スペースを確保すると共に、モータ駆動時における摺動抵抗を抑制して、モータの駆動力の損失を抑制することのできるオイルポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のオイルポンプ装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係るオイルポンプ装置は、吸入ポートと吐出ポートとを有するポンプハウジングのポンプ組込空間に対し、外周面に外歯を有してエンジンの出力軸の外周面に外嵌されるインナギアと、前記インナギアの外歯と噛合する内歯を内周面に有するアウタギアと、周方向に複数の磁極が配設される回転子と、周方向に複数のコイルが配設される固定子と、を備えるモータ部と、が組み込まれており、前記エンジンの出力軸の外周面とインナギアとの間には、前記エンジンの出力軸側から前記インナギア側への動力は伝達し、前記インナギア側から前記エンジンの出力軸側への動力の伝達は遮断する一方向連動機構が配設されており、前記モータ部は、前記回転子が前記アウタギアと一体的に保持されており、前記固定子が前記ポンプハウジングに保持される構成により前記アウタギアの外周部に配設されており、前記モータ部は、電流が供給されると前記固定子に対し前記回転子が回転することで、アウタギアに駆動力を伝達する構成とされており、前記エンジンの出力軸による駆動力と、前記モータ部による駆動力と、が前記インナギアとアウタギアを相対回転させることでポンプ作用をなすことを特徴とする。
この第1の発明によれば、モータ部は、回転子がアウタギアと一体的に保持されており、固定子がポンプハウジングに保持される構成により、アウタギアの外周部に配設され、モータ部は、電流が供給されると固定子に対し回転子が回転することでアウタギアに駆動力を伝達する構成である。
ここで、インナギアの外歯と、アウタギアの内歯では、アウタギアの方が歯数が多い。そのため、1回転でオイルを吐き出す量は、インナギアよりアウタギアの方が多くなる。換言すれば、同じオイル量を吐き出すのであれば、インナギア駆動より、アウタギア駆動の方が回転数は少なくてすむ。すなわち低回転とすることで、モータ部の駆動時における摺動抵抗を抑制することができ、モータ部の駆動力の損失を抑制することができる。また、モータ効率の向上を図ることができる。
また、モータ部は、アウタギアの外周部に配設されている。アウタギアの外周部の方が、インナギアの内周部に比してモータ部の配設スペースをより大きく確保できる。そのため、コイルの巻線スペース、巻線の径、巻数などに制約を受け難くく、高出力のモータ部を配設することが可能となる。また、モータ部の配設スペースをより大きく確保できる点で、設計的な自由度が向上する。
次に、第2の発明に係るオイルポンプ装置は、上述した第1の発明において、前記アウタギアの軸方向側面のうち、少なくとも一側面には、軸方向に突出する環状凸部が形成されており、前記環状凸部に対応するポンプハウジングには、前記環状凸部が嵌込まれて係合する環状凹部が形成されており、前記環状凸部と環状凹部が係合することで前記アウタギアは、前記ポンプハウジングに対して回転可能に支持されることを特徴とする。
この第2の発明によれば、アウタギアの外周部には、モータ部の回転子が一体的に保持されており、この回転子に対応してポンプハウジングに固定子が保持されている。かかる回転子、固定子の配設位置を考慮してアウタギアの径方向の支持をする必要がある。ここで、アウタギアの環状凸部と、ポンプハウジングの環状凹部とが係合する構成によって、アウタギアがポンプハウジングに対して回転可能に支持される構成とされている。これにより、アウタギアの外周部にモータ部を配設することと、アウタギアの径方向の回転支持を容易に両立させることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、モータの配設スペースを確保すると共に、モータ駆動時における摺動抵抗を抑制して、モータの駆動力の損失を抑制することのできるオイルポンプ装置が提供できる。
本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置のインナギアとアウタギアとモータ部を示す正面図である(図1のIII−III線断面図)。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置のスリーブからの駆動力が一方向連動機構を介してインナギアに伝達される状態を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置のインナギアがスリーブに対して空回りした状態を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置のアウタギアに構成される流体動圧軸受を示した斜視図である。 図6のVII部の部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置の流体動圧軸受の変形例1として、ハウジング側に流体動圧軸受に構成した状態を示す断面図である(図2のVIII−VIII線断面図)。 本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置の流体動圧軸受の変形例1として、ハウジング側に流体動圧軸受に構成した状態を示す正面図である(図2のIX−IX線断面図)。
本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置を図1〜図7にしたがって説明する。
図1に示すように、自動変速機のトルクコンバータ1に組み付けられるオイルポンプ装置において、自動変速機のケーシング(図示しない)にボルトによって固定されるポンプハウジング10は、図1において左右に分割された第1ハウジング体11と第2ハウジング体12とがボルト9によって結合されることで構成される。そして、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12の間には、ポンプ組込空間13が形成される。より具体的には、ポンプ組込空間13は、第1ハウジング体11の第2ハウジング体12に対向する内壁面の中心部に軸方向へ凹んで形成された組込凹部と、第2ハウジング体12の第1ハウジング体11に対向する内壁面とにより形成される。
また、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12の対向内壁面には、吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とがそれぞれ形成されている。
また、第2ハウジング体12の中心部には、トルクコンバータ1のスリーブ2内に向けてステータシャフト5が配置形成されている。
図2に示すように、ポンプハウジング10のポンプ組込空間13には、エンジンの作動時に駆動されるメカニカルポンプと、エンジンの一時停止時に駆動される電動ポンプとを一体化した内接ギアポンプ20が組み込まれている。この内接ギアポンプ20は、インナギア21と、アウタギア23と、固定子31と回転子33とを有するモータ部30を備えポンプ組込空間13の第1ハウジング体11側に組み込まれている。
インナギア21は、図3に図示されるように外周面の周方向に外歯21Tを有している。またインナギア21は、トルクコンバータ1のスリーブ2の動力が後述する一方向連動機構(ワンウエークラッチ)50を介して伝達可能に結合される中心孔を有している。この中心孔が、後述する一方向連動機構50の筒部材51の外周面に回転可能に嵌挿される。
またインナギア21の内周面には、周方向の所定間隔に複数箇所、ピン収容空間21Aが開口形成されている。このピン収容空間21Aは、後述する一方向連動機構50の連動ピン52及びばね53が収容される部位である。本実施の形態では、インナギア21の内周面において72°間隔でピン収容空間21Aが形成されている。
また、本実施の形態の例では、外歯21Tが10歯の例を説明する。また、インナギア21は、図3に示すようにZi回りに回転し、回転軸Ziはトルクコンバータ1のスリーブ2の回転軸ZCと同じである。一方向連動機構50については、後述する。
アウタギア23は、図3に図示されるようにインナギア21の回転中心と偏心(図3中、偏心量Aだけ偏心)した位置の回転軸Zo回りに回転する構成であり、かつ内周面の周方向には、インナギア21の複数の外歯21Tと噛み合う複数の内歯23Tが形成されている。また、本実施の形態の例では、内歯23Tが11歯の例を説明する。
そして、インナギア21の外歯21Tと、アウタギア23の内歯23Tとの間にはオイル閉込め部25が形成されている。
また、図2に示すように、内接ギアポンプ20のアウタギア23の一側面(第1ハウジング体11の組込凹部の底面に対向する面)には、第1環状凸部23aが形成され、この第1環状凸部23aが嵌込まれて係合する第1環状凹部11aが第1ハウジング体11の組込凹部の底面に形成されている。そして、内接ギアポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、第1環状凸部23aと第1環状凹部11aとが回転可能に嵌込まれて係合することによって、第1ハウジング体11に内接ギアポンプ20のアウタギア23が安定よく支持されるようになっている。
同様に、アウタギア23の第1環状凸部23aと反対方向の軸方向側面(第2ハウジング体12の内壁面に対向する面)には、第2環状凸部23bが形成され、この第2環状凸部23bが回転可能に嵌込まれて係合する第2環状凹部12aが第2ハウジング体12の内壁面に形成されている。そして、内接ギアポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、第2環状凸部23bと第2環状凹部12aとが回転可能に嵌込まれて係合することによって、第2ハウジング体12に内接ギアポンプ20のアウタギア23が安定よく支持されるようになっている。
この第1環状凸部23aと第1環状凹部11aと、第2環状凸部23bと第2環状凹部12aは、アウタギア23の径方向からの回転支持をするために構成されている。すなわち、図2に図示されるように上述するアウタギア23の外周面には、後述するモータ部30の回転子33が設けられ、この回転子33から径方向外方に離間して固定子31が配置構成されている。そのため、第1環状凸部23aと第1環状凹部11aと、第2環状凸部23bと第2環状凹部12aを構成することで、アウタギア23を径方向から回転支持している。
更に、図2、6、7に図示されるように、アウタギア23に構成される第1環状凸部23aと、第1ハウジング体11の第1環状凹部11aとが摺動する第1摺動面60には、相対滑り運動によって潤滑流体膜に動圧を発生させ、径方向の負荷を支持する流体動圧軸受が構成されている。
詳しくは、図6、7に図示されるようにアウタギア23の第1環状凸部23aの外周面の全周において、V字状の溝62が複数隣接して形成されている。ここで、V字状の溝62は、谷部64がアウタギア23の回転方向の後方側に配置されるように形成されている。このV字状の溝62に沿って流れた油は、谷部64に集まることで動圧を発生させる。
同様に、図2、6、7に図示されるように、アウタギア23に構成される第2環状凸部23bと、第2ハウジング体12の第2環状凹部12aとが摺動する第2摺動面70には、相対滑り運動によって潤滑流体膜に動圧を発生させ、径方向の負荷を支持する流体動圧軸受が構成されている。
詳しくは、図6、7に図示されるようにアウタギア23の第2環状凸部23bの外周面の全周において、V字状の溝72が複数隣接して形成されている。ここで、V字状の溝72は、谷部74がアウタギア23の回転方向の後方側に配置されるように形成されている。このV字状の溝72に沿って流れた油は、谷部74に集まることで動圧を発生させる。
モータ部30は、図2と図3に示すようにポンプ組込空間13内において、アウタギア23の外周部(径方向外方側)に組み込まれ、固定子31と回転子33とを備える。
モータ部30の固定子31は、鉄心部32aと、その鉄心部32aの内周面の周方向に形成された複数のコイル装着部に装着された複数のコイル32bとを備える。このコイル部32bは、回転子33の外周面に対向するように配置される。本実施の形態の説明では、回転子33の8極の磁極数に対して、12個のコイル32bを備えた固定子31の例を説明する。
さらに、固定子31は、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12を締結するボルト9による締め代をもって第1ハウジング体11と第2ハウジング体12の間に固定される。また、固定子31の鉄心部32aの外周面の複数箇所(複数のコイル32bの対応する箇所)には、円弧状の切り欠き凹部31aが形成されている。そして、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12を複数のボルト9によって締結する際、これら複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通して複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとが係合する。そして、複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとの係合力によって固定子31を強固に回り止めしている。
すなわち、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12を複数のボルト9によって締結すると同時に、固定子31の固定を行うことができる。また、複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通することで、第1ハウジング体11と第2ハウジング体12を含む全体の直径寸法が過大となることを抑制することができ、モータ部30の配置スペースの確保が容易となる。
モータ部30の回転子33は、複数のコイル32bに対応するS極と、N極の磁石が周方向に交互に配列されており、この回転子33の内周部とアウタギア23の外周面とが、動力伝達可能に固定されている。これにより回転子33は、アウタギア23と一体となって回転する。本実施の形態の説明では、固定子31の12個のコイル32bに対して、8個の磁極数(N極とS極の合計)を備えた回転子33の例を説明する。
次に、図3から5を用いて、一方向連動機構50の構造について説明する。
この一方向連動機構50は、トルクコンバータ1のスリーブ2(本発明のエンジンの出力軸に相当する)の外周面とインナギア21との間に配置構成されるものである。この一方向連動機構50は、スリーブ2側からインナギア21側への動力は伝達し、インナギア21側からスリーブ2側への動力の伝達は遮断する機構である。
この一方向連動機構50は、筒部材51、連動ピン52、ばね53を備えている。
筒部材51は、内周面がトルクコンバータ1のスリーブ2に動力伝達可能に結合される中心孔を有している。また、筒部材51の外周面において、インナギア21の内周面のピン収容空間21Aと対向する位置に連動ピン52に係脱可能に係合する連動溝51Aが周方向に所定間隔で複数形成されている。本実施の形態では、72°間隔で連動溝51Aが円周方向に形成されている。
連動溝51Aは、一方の回転方向(図4の例では時計回り方向)の面には、連動溝51Aの底面51Dから筒部材51の外周面に向かって傾斜する傾斜面51Cが形成されている。また、他方の回転方向(図4の例では反時計回り方向)の面には、連動溝51Aの底面51Dから筒部材51の外周面に向かって垂直面51Bが形成されている。
インナギア21のピン収容空間21Aには、付勢手段としてのばね53と連動ピン52が収容されている。この連動ピン52は、ばね53によってインナギア21の径方向内方側に突出するように付勢されている。換言すれば、連動ピン52は、スリーブ2の回転軸ZC(すなわち、インナギア21の回転軸Zi)の方向に向けてばね53によって付勢されている。そして、連動ピン52は、ピン収容空間21Aから回転軸ZCの方向に突出可能であると共に、ピン収容空間21A内に収容可能とされている。
上記の構成によって、図4に示すように、インナギア21に対してスリーブ2が時計回り方向に(図4のRi方向)に回転した場合には、連動ピン52が連動溝51Aの垂直面51Bと係合することで、スリーブ2とインナギア21が一体となって回転する。すなわち、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
図5に示すように、インナギア21に対してアウタギア23が時計回り方向に(図5のRo方向)に回転した場合には、これに伴ってインナギア21が時計回り方向に追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。この時、連動ピン52は、ばね53の付勢力に抗して連動溝51Aの傾斜面51C上を移動し、筒部材51の外周面へ移動可能となってスリーブ2に対してインナギア21が空回りすることとなる。
以上の構成によって、トルクコンバータ1のスリーブ2が回転している場合には、モータ部30を回転させなくても一方向連動機構50が係合されてインナギア21が機械的に回転駆動され、インナギア21の回転に伴ってアウタギア23が追従回転する。したがって、トルクコンバータ1のスリーブ2が回転している場合には、内接ギアポンプ20は、スリーブ2にて機械的に回転駆動されるメカニカルポンプとして作動する。
また、トルクコンバータ1のスリーブ2の回転が停止(アイドリングストップ)している場合、図示しないモータ制御手段が固定子31の複数のコイル32bの各々を適切なタイミングで通電し、回転子33(すなわちアウタギア23)を電気的に回転駆動する。そして、アウタギア23の回転駆動に伴ってインナギア21が追従回転する。このとき一方向連動機構50にて、インナギア21は、スリーブ2に対して空回りする。したがって、トルクコンバータ1のスリーブ2の回転が停止(アイドリングストップ)している場合、内接ギアポンプ20は、図示しないモータ制御手段にて電気的に回転駆動される電動ポンプとして作動する。
なお、スリーブ2が回転している場合であっても、スリーブ2による機械的な回転よりも高速に回転子33を電気的に回転駆動することも可能であり、この場合には、メカニカルポンプと電動ポンプが協働して作動する。
このように、本実施の形態のオイルポンプ装置によれば、モータ部30は、回転子33がアウタギア23と一体的に保持されており、固定子31がポンプハウジング10に保持される構成により、アウタギア23の外周部に配設され、モータ部30は、電流が供給されると固定子31に対し回転子33が回転することでアウタギア23に駆動力を伝達する構成である。
ここで、インナギア21の外歯21Tと、アウタギア23の内歯23Tでは、アウタギア23の方が歯数が多い。そのため、1回転でオイルを吐き出す量は、インナギア21よりアウタギア23の方が多くなる。換言すれば、同じオイル量を吐き出すのであれば、インナギア21駆動より、アウタギア23駆動の方が回転数は少なくてすむ。すなわち低回転とすることで、モータ部30の駆動時における摺動抵抗を抑制することができ、モータ部30の駆動力の損失を抑制することができる。また、モータ効率の向上を図ることができる。また、モータ部30は、アウタギア23の外周部に配設されている。アウタギア23の外周部の方が、インナギア21の内周部に比してモータ部30の配設スペースをより大きく確保できる。そのため、コイル32bの巻線スペース、巻線の径、巻数などに制約を受け難くく、高出力のモータ部30を配設することが可能となる。また、モータ部30の配設スペースをより大きく確保できる点で、設計的な自由度が向上する。
また、アウタギア23の外周部には、モータ部30の回転子33が一体的に保持されており、この回転子33に対応してポンプハウジング10に固定子31が保持されている。かかる回転子33、固定子31の配設位置を考慮してアウタギア23の径方向の支持をする必要がある。ここで、アウタギア23の第1環状凸部23aと第1ハウジング体11の第1環状凹部11aとの係合及び、第2環状凸部23bと第2ハウジング体12の第2環状凹部12aとが係合する構成によって、アウタギア23がポンプハウジング10に対して回転可能に支持される構成とされている。これにより、アウタギア23の外周部にモータ部30を配設することと、アウタギア23の径方向の回転支持を容易に両立させることができる。
また、アウタギア23の第1環状凸部23aの外周面の全周(第1摺動面60)には、流体動圧軸受として構成されるV字状の溝62が形成されている。同様に、アウタギア23の第2環状凸部23bの外周面の全周(第2摺動面70)には、流体動圧軸受として構成されるV字状の溝72が形成されている。そのため、滑り軸受となる部位に潤滑流体膜に動圧を発生させることにより、第1摺動面60と第2摺動面70の部位の焼付け防止を図ることができる。また、流体動圧軸受のV字状の溝62、72の構成により高い剛性を得ることができるため信頼性の向上が得られ、オイルポンプ装置の設計適用範囲を広げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明のオイルポンプ装置は本実施の形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、アウタギア及びインナギアの歯数は、本実施の形態において説明した歯数に限定されず種々の歯数を適用できる。
また、回転子の磁極数、固定子のコイルの数は、種々の数に設定することができる。
また、本発明のオイルポンプ装置は、例えば車両に用いる種々のオイルポンプ装置として利用することができる他にも、種々の流体の吸入と吐出を行う種々の機械のポンプとして利用することができる。
また、上記実施の形態で示した流体動圧軸受の構成は、V字状の溝62、72に限られない。図8及び図9は本実施の形態の変形例1を示している。
例えば、図2、8に図示されるように、第1ハウジング体11の第1環状凹部11aの内周面にくさび状の溝80を周方向に複数構成するものであってもよい。このくさび状の溝80は、アウタギア23の回転方向の前方側に向かって漸次閉塞する傾斜面82が形成されており、この傾斜面82とアウタギア23の間に油が集まることで動圧を発生させる。
同様に、図2、9に図示されるように、第2ハウジング体12の第2環状凹部12aの内周面にくさび状の溝90を周方向に複数構成するものであってもよい。このくさび状の溝90は、アウタギア23の回転方向の前方側に向かって漸次閉塞する傾斜面92が形成されており、この傾斜面92とアウタギア23の間に油が集まることで動圧を発生させる。
1 トルクコンバータ
2 スリーブ
5 ステータシャフト
9 ボルト
10 ポンプハウジング
11 第1ハウジング体
11a 第1環状凹部
12 第2ハウジング体
12a 第2環状凹部
13 ポンプ組込空間
15 吸入ポート
16 吐出ポート
17 吸入ポート
18 吐出ポート
20 内接ギアポンプ
21 インナギア
21A ピン収容空間
23 アウタギア
23a 第1環状凸部
23b 第2環状凸部
25 オイル閉込め部
30 モータ部
31 固定子
31a 切り欠き凹部
32a 鉄心部
32b コイル
33 回転子
50 一方向連動機構
51 筒部材
51A 連動溝
51B 垂直面
51C 傾斜面
51D 底面
52 連動ピン
53 ばね
60 第1摺動面
62 V字状の溝
64 谷部
70 第2摺動面
72 V字状の溝
74 谷部
80 くさび状の溝
82 傾斜面
90 くさび状の溝
92 傾斜面
A 偏心量
Zi インナギアの回転軸
Zo アウタギアの回転軸
ZC スリーブの回転軸

Claims (2)

  1. 吸入ポートと吐出ポートとを有するポンプハウジングのポンプ組込空間に対し、
    外周面に外歯を有してエンジンの出力軸の外周面に外嵌されるインナギアと、
    前記インナギアの外歯と噛合する内歯を内周面に有するアウタギアと、
    周方向に複数の磁極が配設される回転子と、周方向に複数のコイルが配設される固定子と、を備えるモータ部と、が組み込まれており、
    前記エンジンの出力軸の外周面とインナギアとの間には、前記エンジンの出力軸側から前記インナギア側への動力は伝達し、前記インナギア側から前記エンジンの出力軸側への動力の伝達は遮断する一方向連動機構が配設されており、
    前記モータ部は、前記回転子が前記アウタギアと一体的に保持されており、前記固定子が前記ポンプハウジングに保持される構成により前記アウタギアの外周部に配設されており、
    前記モータ部は、電流が供給されると前記固定子に対し前記回転子が回転することで、アウタギアに駆動力を伝達する構成とされており、
    前記エンジンの出力軸による駆動力と、前記モータ部による駆動力と、が前記インナギアとアウタギアを相対回転させることでポンプ作用をなすことを特徴とするオイルポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のオイルポンプ装置であって、
    前記アウタギアの軸方向側面のうち、少なくとも一側面には、軸方向に突出する環状凸部が形成されており、
    前記環状凸部に対応するポンプハウジングには、前記環状凸部が嵌込まれて係合する環状凹部が形成されており、
    前記環状凸部と環状凹部が係合することで前記アウタギアは、前記ポンプハウジングに対して回転可能に支持されることを特徴とするオイルポンプ装置。
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