JP2012107598A - オイルポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動ポンプを容易に設置することができるオイルポンプ装置を提供する。
【解決手段】吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とを有するポンプハウジング10のポンプ組込空間13に対し、エンジンにより駆動されるインナギア21及びこのインナギア21に噛み合うアウタギア23を有するメカニカルポンプ20と、モータ部により駆動されるアウタギア37及びこのアウタギア37に噛み合うインナギア35を有する電動ポンプ30とが軸方向に隣接して組み込まれる。メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23と、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37との径寸法が大小に設定されることで、メカニカルポンプ20のインナギア21とアウタギア23との間に形成されるオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のインナギア35とアウタギア37との間に形成されるオイル閉込め部39とが連通しない構成にしてある。
【選択図】図2
【解決手段】吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とを有するポンプハウジング10のポンプ組込空間13に対し、エンジンにより駆動されるインナギア21及びこのインナギア21に噛み合うアウタギア23を有するメカニカルポンプ20と、モータ部により駆動されるアウタギア37及びこのアウタギア37に噛み合うインナギア35を有する電動ポンプ30とが軸方向に隣接して組み込まれる。メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23と、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37との径寸法が大小に設定されることで、メカニカルポンプ20のインナギア21とアウタギア23との間に形成されるオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のインナギア35とアウタギア37との間に形成されるオイル閉込め部39とが連通しない構成にしてある。
【選択図】図2
Description
この発明はオイルポンプ装置に関する。
従来、車両のエンジンの作動時において、各種機構の潤滑、作動、制御等を行うオイルを供給するために、自動変速機にメカニカルポンプが組み込まれることが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、車両の一時停止の際、エンジンを一時停止させるアイドリングストップシステムが搭載された車両が知られている。
このようなアイドリングストップシステムが搭載された車両において、エンジンの一時停止に伴ってメカニカルポンプが停止するため、自動変速機内のクラッチ機構等に油圧を供給することができなくなる。
したがって、アイドリングストップシステムが搭載された車両において、自動変速機内のクラッチ機構等に油圧を供給する電動ポンプを、自動変速機の外部に設置することが知られている。
また、車両の一時停止の際、エンジンを一時停止させるアイドリングストップシステムが搭載された車両が知られている。
このようなアイドリングストップシステムが搭載された車両において、エンジンの一時停止に伴ってメカニカルポンプが停止するため、自動変速機内のクラッチ機構等に油圧を供給することができなくなる。
したがって、アイドリングストップシステムが搭載された車両において、自動変速機内のクラッチ機構等に油圧を供給する電動ポンプを、自動変速機の外部に設置することが知られている。
ところで、各種形式が異なる車両において、電動ポンプを設置するスペースを確保することが困難となる場合があり、この場合には、アイドリングストップシステムを採用することができなくなることが想定される。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、電動ポンプを容易に設置することができるオイルポンプ装置を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係るオイルポンプ装置は、吸入ポートと吐出ポートとを有するポンプハウジングのポンプ組込空間に対し、エンジンにより駆動されるインナギア及びこのインナギアに噛み合うアウタギアを有するメカニカルポンプと、モータ部により駆動されるアウタギア及びこのアウタギアに噛み合うインナギアを有する電動ポンプとが軸方向に隣接して組み込まれ、
前記メカニカルポンプのインナギア及びアウタギアと、前記電動ポンプのインナギア及びアウタギアとの径寸法が大小に設定されることで、前記メカニカルポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部と、前記電動ポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とする。
前記メカニカルポンプのインナギア及びアウタギアと、前記電動ポンプのインナギア及びアウタギアとの径寸法が大小に設定されることで、前記メカニカルポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部と、前記電動ポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とする。
前記構成によると、吸入ポートと吐出ポートとを有するポンプハウジングのポンプ組込空間に対し、メカニカルポンプと、電動ポンプとを軸方向に隣接させて容易に組み込むことができる。
また、メカニカルポンプのインナギア及びアウタギアと、電動ポンプのインナギア及びアウタギアとの径寸法が大小に設定され、メカニカルポンプのオイル閉込め部と、電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない。
このため、メカニカルポンプの作動時、あるいは、電動ポンプの作動時に、それぞれのオイル閉込め部の連通が原因となるオイルの供給不足を防止することができる。
また、メカニカルポンプのインナギア及びアウタギアと、電動ポンプのインナギア及びアウタギアとの径寸法が大小に設定され、メカニカルポンプのオイル閉込め部と、電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない。
このため、メカニカルポンプの作動時、あるいは、電動ポンプの作動時に、それぞれのオイル閉込め部の連通が原因となるオイルの供給不足を防止することができる。
請求項2に係るオイルポンプ装置は、請求項1に記載のオイルポンプ装置であって、
メカニカルポンプのインナギアの谷径の内側領域内に電動ポンプのオイル閉込め部が配置されるように設定され、前記メカニカルポンプのオイル閉込め部と、前記電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とする。
メカニカルポンプのインナギアの谷径の内側領域内に電動ポンプのオイル閉込め部が配置されるように設定され、前記メカニカルポンプのオイル閉込め部と、前記電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とする。
前記構成によると、メカニカルポンプのインナギアの谷径の内側領域内に電動ポンプのオイル閉込め部が配置されるように設定する、という簡単な構成によって、メカニカルポンプのオイル閉込め部と、電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない構成にすることができる。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1に係るオイルポンプ装置を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、自動変速機のトルクコンバータ1に組み付けられるオイルポンプ装置において、自動変速機のケーシング(図示しない)にボルト9によって固定されるポンプハウジング10は、図1において左右に分割された第1、第2の両ハウジング体11、12がボルトによって結合されることで構成される。そして、第1、第2の両ハウジング体11、12の間には、ポンプ組込空間13が形成される。より具体的には、ポンプ組込空間13は、第1ハウジング体11の第2ハウジング体12に対向する内壁面の中心部に軸方向へ凹んで形成された組込凹部と、第2ハウジング体12の第1ハウジング体11に対向する内壁面とにより形成される。
また、第1、第2の両ハウジング体11、12の対向内壁面には、吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とがそれぞれ形成されている。
また、第2ハウジング体12の中心部には、トルクコンバータ1のスリーブ2内に向けてステータシャフト5が形成されている。
図1に示すように、自動変速機のトルクコンバータ1に組み付けられるオイルポンプ装置において、自動変速機のケーシング(図示しない)にボルト9によって固定されるポンプハウジング10は、図1において左右に分割された第1、第2の両ハウジング体11、12がボルトによって結合されることで構成される。そして、第1、第2の両ハウジング体11、12の間には、ポンプ組込空間13が形成される。より具体的には、ポンプ組込空間13は、第1ハウジング体11の第2ハウジング体12に対向する内壁面の中心部に軸方向へ凹んで形成された組込凹部と、第2ハウジング体12の第1ハウジング体11に対向する内壁面とにより形成される。
また、第1、第2の両ハウジング体11、12の対向内壁面には、吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とがそれぞれ形成されている。
また、第2ハウジング体12の中心部には、トルクコンバータ1のスリーブ2内に向けてステータシャフト5が形成されている。
ポンプハウジング10のポンプ組込空間13には、エンジンの作動時に駆動されるメカニカルポンプ20と、エンジンの一時停止時に駆動される電動ポンプ30とが軸方向に隣接して組み込まれている。
図2と図4に示すように、メカニカルポンプ20は、インナギア21と、アウタギア23とを備え、ポンプ組込空間13の第1ハウジング体11側に組み込まれている。
メカニカルポンプ20のインナギア21は、トルクコンバータ1のスリーブ2に動力伝達可能に結合される中心孔を有し、外周面の周方向には複数の外歯が形成されている。
また、アウタギア23は、インナギア21の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア21の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア21の外歯と、アウタギア23の内歯との間にはオイル閉込め部25が形成されており、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、メカニカルポンプ20のアウタギア23の一側面(第1ハウジング体11の組込凹部の底面に対向する面)には、凸部23aが形成され、この凸部23aが嵌込まれて係合する凹部11aが第1ハウジング体11の組込凹部の底面に形成されている。そして、メカニカルポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部23aと凹部11aとが嵌込まれて係合することによって第1ハウジング体11にメカニカルポンプ20が強固に回り止めされて確実に支持されるようになっている。
メカニカルポンプ20のインナギア21は、トルクコンバータ1のスリーブ2に動力伝達可能に結合される中心孔を有し、外周面の周方向には複数の外歯が形成されている。
また、アウタギア23は、インナギア21の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア21の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア21の外歯と、アウタギア23の内歯との間にはオイル閉込め部25が形成されており、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、メカニカルポンプ20のアウタギア23の一側面(第1ハウジング体11の組込凹部の底面に対向する面)には、凸部23aが形成され、この凸部23aが嵌込まれて係合する凹部11aが第1ハウジング体11の組込凹部の底面に形成されている。そして、メカニカルポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部23aと凹部11aとが嵌込まれて係合することによって第1ハウジング体11にメカニカルポンプ20が強固に回り止めされて確実に支持されるようになっている。
図2と図4に示すように、電動ポンプ30は、ポンプ組込空間13の第2ハウジング体12側に組み込まれ、固定子31と回転子33とを有するモータ部と、インナギア35と、アウタギア37とを備える。
図2と図3に示すように、電動ポンプ30の固定子31は、鉄心部32aと、その鉄心部32aの内周面の周方向に形成された複数のコイル装着部に装着された複数のコイル32bとを備える。さらに、固定子31は、第1、第2の両ハウジング体11、12を締結するボルト9による締め代をもって第1、第2の両ハウジング体11、12の間に固定される。
また、固定子31の鉄心部32aの外周面の複数箇所(複数のコイル32bの対応する箇所)には、円弧状の切り欠き凹部31aが形成されている。そして、第1、第2の両ハウジング体11、12を複数のボルト9によって締結する際、これら複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通して複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとが係合する。そして、複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとの係合力によって固定子31を強固に回り止めしている。
すなわち、第1、第2の両ハウジング体11、12を複数のボルト9によって締結すると同時に、固定子31の固定を行うことができる。また、複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通することで、第1、第2の両ハウジング体11、12を含む全体の直径寸法が過大となることを抑制することができ、電動ポンプ30の配置スペースの確保が容易となる。
また、回転子33の外周面には、複数のコイル32bに対応するS極と、N極の磁石(図示しない)が周方向に交互に配列される。
図2と図3に示すように、電動ポンプ30の固定子31は、鉄心部32aと、その鉄心部32aの内周面の周方向に形成された複数のコイル装着部に装着された複数のコイル32bとを備える。さらに、固定子31は、第1、第2の両ハウジング体11、12を締結するボルト9による締め代をもって第1、第2の両ハウジング体11、12の間に固定される。
また、固定子31の鉄心部32aの外周面の複数箇所(複数のコイル32bの対応する箇所)には、円弧状の切り欠き凹部31aが形成されている。そして、第1、第2の両ハウジング体11、12を複数のボルト9によって締結する際、これら複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通して複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとが係合する。そして、複数のボルト9のねじ部と、複数の切り欠き凹部31aとの係合力によって固定子31を強固に回り止めしている。
すなわち、第1、第2の両ハウジング体11、12を複数のボルト9によって締結すると同時に、固定子31の固定を行うことができる。また、複数のボルト9のねじ部が切り欠き凹部31aを貫通することで、第1、第2の両ハウジング体11、12を含む全体の直径寸法が過大となることを抑制することができ、電動ポンプ30の配置スペースの確保が容易となる。
また、回転子33の外周面には、複数のコイル32bに対応するS極と、N極の磁石(図示しない)が周方向に交互に配列される。
電動ポンプ30のインナギア35は、ステータシャフト5の外周面に回転可能に嵌挿される中心孔を有し、外周面の周方向には複数の外歯が形成されている。
また、アウタギア37は、その外周部がモータ部の回転子33の内周部に動力伝達可能に設けられ、インナギア35の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア35の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア35の外歯と、アウタギア37の内歯との間にはオイル閉込め部39が形成される。
そして、モータ部からの動力伝達を受けてアウタギア37が回転し、これに伴ってインナギア35が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、電動ポンプ30のアウタギア37の一側面(第2ハウジング体12の内壁面に対向する面)には、凸部37aが形成され、この凸部37aが回転可能に嵌込まれて係合する凹部12aが第2ハウジング体12の内壁面に形成されている。そして、電動ポンプ30がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部37aと凹部12aとが回転可能に嵌込まれて係合することによって、第2ハウジング体12に電動ポンプ30のアウタギア37が安定よく支持されるようになっている。
また、アウタギア37は、その外周部がモータ部の回転子33の内周部に動力伝達可能に設けられ、インナギア35の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア35の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア35の外歯と、アウタギア37の内歯との間にはオイル閉込め部39が形成される。
そして、モータ部からの動力伝達を受けてアウタギア37が回転し、これに伴ってインナギア35が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、電動ポンプ30のアウタギア37の一側面(第2ハウジング体12の内壁面に対向する面)には、凸部37aが形成され、この凸部37aが回転可能に嵌込まれて係合する凹部12aが第2ハウジング体12の内壁面に形成されている。そして、電動ポンプ30がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部37aと凹部12aとが回転可能に嵌込まれて係合することによって、第2ハウジング体12に電動ポンプ30のアウタギア37が安定よく支持されるようになっている。
図2と図4に示すように、メカニカルポンプ20のオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のオイル閉込め部39とが連通しないように構成するため、メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23と、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37との径寸法が大小に設定される。
この実施例1において、メカニカルポンプ20のインナギア21の谷径の内側領域内に電動ポンプ30のオイル閉込め部39が配置されるように設定され、これによってメカニカルポンプ20のオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のオイル閉込め部39との連通が回避されるように構成されている。なお、インナギア21の谷径とはインナギア35の外周に形成された外歯と外歯との間に形成される谷底における外径のことである。
また、エンジンの作動時には、各種機構の潤滑、作動、制御等を行うオイルを供給するために必要なオイル量よりも、エンジンの一時停止時に自動変速機内のクラッチ機構等にオイルを供給するために必要なオイル量が数分の一程度少なくて済むため、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37は、メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23よりも薄形に形成されている。
また、エンジンの作動時には、各種機構の潤滑、作動、制御等を行うオイルを供給するために必要なオイル量よりも、エンジンの一時停止時に自動変速機内のクラッチ機構等にオイルを供給するために必要なオイル量が数分の一程度少なくて済むため、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37は、メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23よりも薄形に形成されている。
この実施例1に係るオイルポンプ装置は上述したように構成される。
したがって、エンジンの作動時には、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてメカニカルポンプ20のインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することで、第1ハウジング体11の吸入ポート15から吸入されたオイルがインナギア21と、アウタギア23との間のオイル閉込め部25を経て吐出ポート16から吐出され、各種機構に供給される。これによって各種機構の潤滑、作動、制御等がなされる。
したがって、エンジンの作動時には、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてメカニカルポンプ20のインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することで、第1ハウジング体11の吸入ポート15から吸入されたオイルがインナギア21と、アウタギア23との間のオイル閉込め部25を経て吐出ポート16から吐出され、各種機構に供給される。これによって各種機構の潤滑、作動、制御等がなされる。
エンジンの一時停止時には、電動ポンプ30のモータ部が作動し、その回転子33の動力伝達を受けてアウタギア37が回転する。アウタギア37の回転に伴ってインナギア35が追従回転することで、第2ハウジング体12の吸入ポート17から吸入されたオイルがインナギア35とアウタギア37との間のオイル閉込め部39を経て吐出ポート18から吐出され、自動変速機内のクラッチ機構等に供給される。
また、吸入ポート15、17と吐出ポート16、18とを有するポンプハウジング10のポンプ組込空間13に対し、メカニカルポンプ20と、電動ポンプ30とを軸方向に隣接させて容易に組み込むことができる。
このため、自動変速機の外部(ポンプハウジング10の外部)に電動ポンプ30を設置するスペースを確保する必要性を解消することができ、アイドリングストップシステムを容易に採用することができる。
このため、自動変速機の外部(ポンプハウジング10の外部)に電動ポンプ30を設置するスペースを確保する必要性を解消することができ、アイドリングストップシステムを容易に採用することができる。
また、メカニカルポンプ20のオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のオイル閉込め部39とが連通しないように、メカニカルポンプ20のインナギア21及びアウタギア23と、電動ポンプ30のインナギア35及びアウタギア37との径寸法が大小に設定される。
このため、メカニカルポンプ20の作動時、あるいは、電動ポンプ30の作動時に、それぞれのオイル閉込め部25、39の連通が原因となるオイルの供給不足を防止することができる。
また、この実施例1において、メカニカルポンプ20のインナギア21の谷径の内側領域内に電動ポンプ30のオイル閉込め部39が配置されるように設定する、という簡単な構成によって、メカニカルポンプ20のオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のオイル閉込め部39とが連通しない構成にすることができる。
このため、メカニカルポンプ20の作動時、あるいは、電動ポンプ30の作動時に、それぞれのオイル閉込め部25、39の連通が原因となるオイルの供給不足を防止することができる。
また、この実施例1において、メカニカルポンプ20のインナギア21の谷径の内側領域内に電動ポンプ30のオイル閉込め部39が配置されるように設定する、という簡単な構成によって、メカニカルポンプ20のオイル閉込め部25と、電動ポンプ30のオイル閉込め部39とが連通しない構成にすることができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
10 ポンプハウジング
11 第1ハウジング体
12 第2ハウジング体
13 ポンプ組込空間
15、17 吸入ポート
16、18 吐出ポート
20 メカニカルポンプ
21 インナギア
23 アウタギア
25 オイル閉込め部
30 電動ポンプ
33 回転子
35 インナギア
37 アウタギア
39 オイル閉込め部
11 第1ハウジング体
12 第2ハウジング体
13 ポンプ組込空間
15、17 吸入ポート
16、18 吐出ポート
20 メカニカルポンプ
21 インナギア
23 アウタギア
25 オイル閉込め部
30 電動ポンプ
33 回転子
35 インナギア
37 アウタギア
39 オイル閉込め部
図2と図4に示すように、メカニカルポンプ20は、インナギア21と、アウタギア23とを備え、ポンプ組込空間13の第1ハウジング体11側に組み込まれている。
メカニカルポンプ20のインナギア21は、トルクコンバータ1のスリーブ2に動力伝達可能に結合される中心孔を有し、外周面の周方向には複数の外歯が形成されている。
また、アウタギア23は、インナギア21の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア21の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア21の外歯と、アウタギア23の内歯との間にはオイル閉込め部25が形成されており、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、メカニカルポンプ20のアウタギア23の一側面(第1ハウジング体11の組込凹部の底面に対向する面)には、凸部23aが形成され、この凸部23aが嵌込まれて係合する凹部11aが第1ハウジング体11の組込凹部の底面に形成されている。そして、メカニカルポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部23aと凹部11aとが嵌込まれて係合することによって第1ハウジング体11にメカニカルポンプ20が支持されるようになっている。
メカニカルポンプ20のインナギア21は、トルクコンバータ1のスリーブ2に動力伝達可能に結合される中心孔を有し、外周面の周方向には複数の外歯が形成されている。
また、アウタギア23は、インナギア21の中心と偏心(図4中、偏心量Aだけ偏心)し、かつ内周面の周方向には、インナギア21の複数の外歯と噛み合う複数の内歯が形成されている。
そして、インナギア21の外歯と、アウタギア23の内歯との間にはオイル閉込め部25が形成されており、トルクコンバータ1のスリーブ2からの動力伝達を受けてインナギア21が回転し、これに伴ってアウタギア23が追従回転することでポンプ作用をなすようになっている。
また、この実施例1において、図2に示すように、メカニカルポンプ20のアウタギア23の一側面(第1ハウジング体11の組込凹部の底面に対向する面)には、凸部23aが形成され、この凸部23aが嵌込まれて係合する凹部11aが第1ハウジング体11の組込凹部の底面に形成されている。そして、メカニカルポンプ20がポンプ組込空間13内に組み込まれ、凸部23aと凹部11aとが嵌込まれて係合することによって第1ハウジング体11にメカニカルポンプ20が支持されるようになっている。
Claims (2)
- 吸入ポートと吐出ポートとを有するポンプハウジングのポンプ組込空間に対し、エンジンにより駆動されるインナギア及びこのインナギアに噛み合うアウタギアを有するメカニカルポンプと、モータ部により駆動されるアウタギア及びこのアウタギアに噛み合うインナギアを有する電動ポンプとが軸方向に隣接して組み込まれ、
前記メカニカルポンプのインナギア及びアウタギアと、前記電動ポンプのインナギア及びアウタギアとの径寸法が大小に設定されることで、前記メカニカルポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部と、前記電動ポンプのインナギアとアウタギアとの間に形成されるオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とするオイルポンプ装置。 - 請求項1に記載のオイルポンプ装置であって、
メカニカルポンプのインナギアの谷径の内側領域内に電動ポンプのオイル閉込め部が配置されるように設定され、前記メカニカルポンプのオイル閉込め部と、前記電動ポンプのオイル閉込め部とが連通しない構成にしてあることを特徴とするオイルポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010258858A JP2012107598A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | オイルポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010258858A JP2012107598A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | オイルポンプ装置 |
Publications (1)
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JP2012107598A true JP2012107598A (ja) | 2012-06-07 |
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JP (1) | JP2012107598A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102953979A (zh) * | 2012-10-25 | 2013-03-06 | 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 | 一种内啮合齿轮油泵 |
CN105518346A (zh) * | 2013-09-30 | 2016-04-20 | 爱信艾达株式会社 | 车辆用驱动装置 |
-
2010
- 2010-11-19 JP JP2010258858A patent/JP2012107598A/ja active Pending
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CN102953979A (zh) * | 2012-10-25 | 2013-03-06 | 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 | 一种内啮合齿轮油泵 |
CN105518346A (zh) * | 2013-09-30 | 2016-04-20 | 爱信艾达株式会社 | 车辆用驱动装置 |
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