JP6967994B2 - 潤滑油供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸内の油路を介して潤滑油を供給する潤滑油供給装置に関する。
この種の装置として、従来、車両用の変速機の回転軸の内部に、軸方向に潤滑油供給孔を穿設するとともに、潤滑油供給孔と回転軸を径方向に貫通して潤滑油供給孔に連通する軸方向複数の供給孔とを介して、回転軸の周囲の軸方向複数の部品に潤滑油を供給するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−310271号公報
このような装置では、回転軸の周囲の各部に必要十分な量のオイルを供給するために、回転軸内の滑油供給孔の全容積をオイルで満たしておく必要があり、多くの油量が必要となる。このため、ポンプ容量が大型化し、コストの上昇を招く。
本発明の一態様は、オイルポンプから供給された潤滑油を、回転軸に穿設された軸方向の第1孔と、第1孔に連通して回転軸を径方向に貫通する第2孔とを介して、回転軸の周囲の各部に供給する潤滑油供給装置であって、軸方向に沿って第1孔に収容され、オイルポンプから供給された潤滑油が導かれるとともに、径方向に貫通孔が穿設された管部材と、管部材の外周面から第1孔の周面にかけて径方向に延在し、第2孔と貫通孔とに連通する環状空間を形成する軸方向一対の板部材と、を備え、第2孔と貫通孔とは、それぞれ軸方向複数箇所に穿設され、一対の板部材は、軸方向複数の第2孔と貫通孔とに対応して軸方向複数箇所に設けられる。
本発明によれば、オイルポンプを大型化することなく、回転軸の周囲の各部に必要十分な量の潤滑油を容易に供給することができる。
本発明の実施形態に係る潤滑油供給装置が適用される車両駆動装置の全体構成を示す断面図。 本発明の実施形態に係る潤滑油供給装置の要部構成を示す図1の要部拡大図。 図2の潤滑油供給装置に含まれるパイプユニットの斜視図。
以下、図1〜図3を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る潤滑油供給装置は、回転軸内の油路を介して回転軸の周囲の各部に潤滑油を供給するように構成される種々の装置に適用することができるが、以下では、特に車両駆動装置に潤滑油供給装置を適用する例を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る潤滑油供給装置が適用される車両駆動装置の全体構成を示す断面図である。なお、以下では、便宜上、図示のように左右方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。
図1に示すように、車両駆動装置100は、走行駆動源として電動の走行モータ1を有する。走行モータ1から出力されたトルクは、変速機構2および差動機構3を介して左右のドライブシャフト4に伝達され、これにより車両が走行する。このように車両は、走行モータ1を駆動源として備えており、例えば電気自動車として構成される。なお、車両は、エンジンを駆動源として走行するものでもよいし、エンジンと走行モータとを駆動源として走行するものであってもよい。
走行モータ1は、左右方向の軸線CL1を中心に回転する略円筒形状のロータ11と、ロータ11の周囲に配置されたステータ12とを有し、全体がケース5の内部に収容される。走行モータ1は、例えば埋込磁石同期モータとして構成される。なお、磁石を有しない同期リラクタンスモータやスイッチドリラクタンスモータ等を、走行モータ1として用いることもできる。
ステータ12は、ロータ11の外周面から径方向所定長さのギャップを介して配置された、軸線CL1を中心とした略円筒形状のステータコア13を有する。ステータコア13は固定子鉄心であり、その周縁部が貫通ボルト13aによりケース5に固定される。ステータコア13の内周面には径方向外側に向けて周方向複数のスロットが設けられ、各スロットに集中巻または分布巻により巻線14(コイル)が配置される。巻線14に三相交流電流を流すことにより回転磁界が発生し、ロータ11が回転する。
ロータ11は、軸線CL1を中心とした略円筒形状の軸部15と、軸部15の外周面に嵌合され、軸部15と一体に回転するロータコア16とを有する。軸部15の内部には、軸線CL1を中心とした略円筒形状の回転軸60がスプラインを介して挿入(スプライン結合)され、軸部15と回転軸60とは一体に回転する。
回転軸60の左右両端部は、軸部15の左右両端面よりも右方および左方にそれぞれ突出する。回転軸60は、軸部15の左右両側において、ベアリング31,32を介してケース5から、すなわちケース5に設けられたベアリング支持部51,52から回転可能に支持される。ベアリング31は、回転軸60の左端部に設けられ、回転軸17の外周面には、ベアリング31と軸部15の左端面との間に、コッター33とレゾルバ34とが左右に並べて設けられる。コッター33は、回転軸60に嵌合された部品(ロータ11等)の抜け止めとして機能する。レゾルバ34は、ロータ11の回転数を検出する。
ベアリング32は、ロータ11の軸部15の右端面に当接して配置される。回転軸60の外周面には、ベアリング32の右方において全周にわたってギヤ61が設けられる。さらに、回転軸60の外周面には、ギヤ61の右方に、スプラインを介してパーキングギヤ35が嵌合(スプライン結合)され、回転軸60とパーキングギヤ35とは一体に回転する。
パーキングギヤ35には、ケース5に揺動可能に支持された図示しないパーキングポールの爪部が係合可能に設けられる。パーキングアクチュエータの駆動によりパーキングポールが揺動され、パーキングポールの爪部がパーキングギヤ35に係合すると、パーキング装置が作動し、爪部の係合が解除されると、パーキング装置の作動が解除される。回転軸60の右端部には、パーキングギヤ35に隣接してナット36が締結される。
走行モータ1の右方には、変速機構2を構成する回転体20が配置される。回転体20の軸部21は、その左右両端部が左右方向の軸線CL2を中心にベアリング22,23を介してケース5から、すなわちケース5に設けられたベアリング支持部53,54から回転可能に支持される。軸部21には大径ギヤ24と小径ギヤ25とが設けられ、大径ギヤ24は回転軸60の外周面のギヤ61に噛合される。
小径ギヤ25は差動機構3のリングギヤ3aに噛合される。これにより、走行モータ1のトルクが、回転軸60、ギヤ61、大径ギヤ24、小径ギヤ25、リングギヤ3aおよび差動機構3を介して左右のドライブシャフト4に入力される。その結果、図示しない左右の駆動輪が駆動され、車両が走行する。
このように構成された車両駆動装置100の各部には、オイルポンプ6から吐出された潤滑油が油路を介して供給される。油路は、ケース5の右側壁に沿って延設された第1油路PA1と、軸線CL1に沿って左右方向に延在し、回転軸60内を通過する第2油路PA2と、ケース5の左側壁に沿って延設された第3油路PA3とを含む。第1油路PA1にはオイルポンプ6が接続され、第1油路PA1の潤滑油は第2油路PA2を介して第3油路PA3へと流れる。回転軸60内(第2油路PA2)を通過する潤滑油は、回転軸60を径方向に貫通する孔を介して、回転軸60の周囲に配置されたロータ11などの部品に供給される。
ところで、車両が傾斜することにより、あるいは車両に前後方向や左右方向の加速度が作用することにより、回転軸60内の潤滑油が偏るおそれがあり、その結果、回転軸60の周囲の各部に十分な量の潤滑油を供給することが困難となるおそれがある。これを避けるためには、軸線CL1に沿った回転軸60内の孔に潤滑油を充満させておく必要があるが、そのためには、ポンプ容量を増大する必要があり、オイルポンプ6が大型化して、コストの上昇を招く。そこで、本実施形態では、オイルポンプ6を大型化することなく回転軸60の周囲の各部に必要十分な潤滑油を供給可能とするため、以下のように潤滑油供給装置を構成する。
図2は、本実施形態に係る潤滑油供給装置の要部構成を示す図(図1の要部拡大図)である。図2に示すように、回転軸60の中心部には左端面から右端面にかけて軸線CL1に沿って略円筒面形状の貫通孔62が開口される。回転軸60には、軸方向所定位置にそれぞれ径方向複数の貫通孔63が開口される。貫通孔63は、潤滑油の供給箇所に対応して例えば軸方向4箇所(位置A〜位置D)に設けられる。なお、位置A〜位置Dの貫通孔63をそれぞれ63A〜63Dで表す。
貫通孔63Aは、レゾルバ34の径方向内側に位置する。貫通孔63Aを介して回転軸60の外側に流出した潤滑油は、ロータ11に沿って流れ、これによりロータ11を冷却することができる。すなわち、位置Aの貫通孔63Aは、主にロータ冷却用の油路を構成する。
貫通孔63Bは、ロータ11の軸部15の径方向内側に位置する。貫通孔63Bを介して回転軸60の外側に流出した潤滑油は、回転軸60の外周面と軸部15の内周面との間の隙間に沿って流れた後、軸部15とロータコア16との間の嵌合面に沿って流れ、これによりロータ11を潤滑する。すなわち、位置Bの貫通孔63Bは、主にロータ潤滑用の油路を構成する。
貫通孔63Cは、軸部15とベアリング32との境界部の径方向内側に位置する。貫通孔63Cを介して回転軸60の外側に流出した潤滑油は、ベアリング32に供給され、ベアリング32を潤滑する。すなわち、位置Cの貫通孔63Cは、主にベアリング潤滑用の油路を構成する。
貫通孔63Dは、パーキングギヤ35の径方向内側に位置する。貫通孔63Dを介して回転軸60の外側に流出した潤滑油は、パーキングギヤ35の嵌合部であるスプラインに供給され、スプラインを潤滑する。すなわち、位置Dの貫通孔63Dは、主にスプライン潤滑用の油路を構成する。
貫通孔62の内部には、軸線CL1に沿ってパイプユニット40が挿入される。図3は、パイプユニット40の一部の斜視図である。図3に示すように、パイプユニット40は、軸線CL1に沿って左右方向に延在する貫通孔62よりも小径の円環状のパイプ41と、パイプ41の外周面に取り付けられた左右一対のプレート(左プレート42、右プレート43)とを有する。図2に示すように、左右一対のプレート42,43は、潤滑油の供給箇所に対応して軸方向4箇所(位置A〜位置D)に設けられる。パイプ41の右端部には潤滑油が流入する流入口41aが開口され、左端部には潤滑油が流出する流出口41bが開口される。
図2,3に示すように、各プレート42,43は、径方向に延在する略リング状の平板部42a,43aと、平板部42a,43aの内周面から軸方向に延在する略円筒形状の円環部42b,43bと、平板部42a,43aの外周面から軸方向に延在する略円筒形状の円環部42c,43cとを有する。円環部42b、43bの内周面は、ロウ付けまたは溶接などによりパイプ41の外周面に接合され、これによりパイプユニット40が形成される。
図2に示すように、パイプ41の左右両端部は、それぞれケース5の左右側壁に設けられたパイプ支持孔55,56に、例えば圧入や軽圧入により嵌合される。パイプ支持孔55,56は、軸方向に段付き状に形成され、パイプ41の軸方向両端面が段付き部55a,56aに当接することで、パイプ41の軸方向位置が規制される。パイプユニット40の各プレート42,43の円環部42c、43cの外周面の径は、回転軸60の貫通孔62の内周面の径よりもわずかに(例えば1〜2mm程度)小さい。これによりパイプユニット40がケース5に固定された状態で、回転軸60はパイプユニット40に接触することなく回転することができる。
パイプユニット40が貫通孔62に挿入された状態で、位置A〜位置Dのそれぞれにおいて、左プレート42と右プレート43との間に、パイプ41と回転軸60とによって包囲された略円環状のオイル空間45A〜45Dが形成される。オイル空間45A〜45Dには回転軸60の貫通孔63A〜63Dがそれぞれ面しており、貫通孔63A〜63Dはそれぞれオイル空間45A〜45Dに連通する。
図2,3に示すように、パイプ41には、左右一対のプレート42,43の間に、各オイル空間45A〜45Dに面して周方向複数の略円形の貫通孔44が開口される。これにより、貫通孔44を介してパイプ41の内部空間46とオイル空間45A〜45Dとが連通する。
本実施形態に係る潤滑油供給装置の主要な動作を説明する。オイルポンプ6の駆動により第1油路PA1、第2油路PA2(パイプ41)、第3油路PA3を潤滑油が流れる。このとき、流入口41aおよび流出口41bを介してパイプ41内を通過する潤滑油の一部は、図2の矢印に示すようにパイプ41の貫通孔44を通過して径方向外側のオイル空間45A〜45D内に導かれる。オイル空間45A〜45Dの潤滑油は、貫通孔63A〜63Dを介してそれぞれロータ11やベアリング32等に供給される。
ところで、回転軸60の各貫通孔63A〜63Dの開口面積は、各オイル空間45A〜45Dの外周面の面積よりも小さい。このため、オイル空間45A〜45Dから回転軸60の外側への潤滑油の流れにおいて、貫通孔63A〜63Dは絞りとして機能し、オイル空間45A〜45Dは潤滑油で満たされる。これにより、車両が傾斜した場合や車両に前後方向や左右方向の加速度が作用した場合であっても、オイル空間45A〜45Dに潤滑油の偏りが生じることを防止でき、回転軸60の周囲の各部に必要十分な量の潤滑油を供給することができる。
パイプ41内の内部空間46の容積とオイル空間45A〜45Dの容積との和は、回転軸60の貫通孔62の全容積よりも小さい。このため、貫通孔62にパイプユニット40を設けた場合に必要とされる潤滑油量を、パイプユニット40を設けない場合に必要とされる潤滑油量よりも、低減することができる。これによりポンプ容量を低減することができ、オイルポンプ6を小型化できる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)潤滑油供給装置は、オイルポンプ6から供給された潤滑油を、回転軸60に軸方向に穿設された貫通孔62と、貫通孔62に連通して回転軸60を径方向に貫通する貫通孔63とを介して、回転軸60の周囲の各部(ロータ11、ベアリング32等)に供給するように構成される(図1)。この潤滑油供給装置は、軸方向に沿って貫通孔62に収容され、オイルポンプ6から供給された潤滑油が導かれるとともに、径方向に貫通孔44が穿設されたパイプ41と、パイプ41の外周面から回転軸60の内周面にかけて径方向に延在し、回転軸60の貫通孔63A〜63Dとパイプ41の貫通孔44とに連通する環状のオイル空間45A〜45Dを形成する左右一対のプレート42,43とを備える(図1〜3)。
この構成により、回転軸60の内部の潤滑油で満たされるべきオイル空間45A〜45Dの容積を、貫通孔62により形成される回転軸60内の容積よりも低減することができる。このため、ポンプ容量を低減することができ、オイルポンプ6を小型化できる。すなわち、車両の傾斜や車両に加速度が作用する場合に回転軸60の周囲の各部に十分な潤滑油を供給するためには、回転軸60の貫通孔63A〜63Dの上流側空間を潤滑油で満たしておく必要がある。この点、本実施形態では、パイプ41と左右一対のプレート42,43とにより、貫通孔63A〜63Dの上流側空間(オイル空間45A〜45D)を貫通孔62の容積よりも狭く構成したので、必要な潤滑油量が抑えられ、オイルポンプ6が小型化し、コストの上昇を防ぐことができる。また、必要潤滑油量が抑えられることで、潤滑および冷却を要する部位までの潤滑油の到達時間を短くすることができ、耐摩耗性や冷却性を向上することができる。さらに、潤滑油の迅速な供給によりフリクションを低減することもでき、燃費向上に資する。
(2)回転軸60には軸方向に貫通して貫通孔62が設けられ、パイプ41は、貫通孔62を貫通し、その軸方向両端部は、回転軸60の軸方向両側に配置されたケース5のパイプ支持孔55,56に支持される(図2)。これにより回転軸60の内部にパイプ41およびパイプ41と一体の左右一対のプレート42,43を容易に配置することができる。
(3)回転軸60は、車両駆動装置100の一部を構成するとともに、略水平方向(左右方向)に延設される(図1)。このような構成の下では、回転軸60内で潤滑油が偏るおそれがあり、それを避けるためにオイルポンプ6が大型化する傾向にあるが、本実施形態では、回転軸60内にパイプユニット40を収容するので、オイルポンプ6を大型化することなく、回転軸60内の潤滑油の偏りを抑制することができる。
(4)回転軸60の貫通孔63A〜63Dとパイプ41の貫通孔44とは、それぞれ軸方向複数箇所(位置A〜位置D)に穿設され、左右一対のプレート42,43は、軸方向複数の貫通孔63A〜63D,44に対応して軸方向複数箇所に設けられる(図2)。これにより、回転軸60の周囲の軸方向複数個所の部品(ロータ11やベアリング32など)に対し、パイプ41を流れる潤滑油の一部を同時に供給することができる。
なお、上記実施形態では、回転軸60に対し軸方向に貫通孔62(第1孔)を穿設したが、例えば軸方向一端部を閉塞するなどして第1孔を、回転軸60を貫通させずに設けてもよい。この場合、パイプユニットの軸方向一端側をケースで片持ち支持するようにしてもよい。上記実施形態では、それぞれのオイル空間45A〜45Dに面して回転軸60に軸方向単一の貫通孔63A〜63D(第2孔)を穿設したが、少なくともいずれかのオイル空間45A〜45Dに面して軸方向複数の貫通孔を第2孔として設けてもよい。
上記実施形態では、パイプ41の外周面に左右一対のプレート42,43を固定してパイプユニット40を構成したが、パイプユニットの構成はこれに限らない。すなわち、軸方向に沿って第1孔に収容され、オイルポンプから供給された潤滑油が導かれるのであれば、管部材の構成は上述したものに限らず、この管部材の外周面から第1孔の周面にかけて径方向に延在し、第2孔と貫通孔とに連通する環状空間を形成するのであれば、板部材の構成も上述したものに限らない。
上記実施形態では、走行モータ1の回転軸60の軸方向貫通孔62にパイプユニット40を収容するようにしたが、他の回転軸の内部にパイプユニットを収容するようにしてもよい。この場合、パイプおよび回転軸を径方向に貫通する貫通孔の軸方向における配置は、回転軸の周囲の部品の配置によって適宜定められる。上記実施形態では、潤滑油供給装置を車両駆動装置100に適用したが、本発明は、車両駆動装置以外にも同様に適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
5 ケース、6 オイルポンプ、40 パイプユニット、41 パイプ、42,43 プレート、44 貫通孔、45A〜45D オイル空間、60 回転軸、62 貫通孔、63A〜63D 貫通孔、100 車両駆動装置

Claims (3)

  1. オイルポンプから供給された潤滑油を、回転軸に穿設された軸方向の第1孔と、前記第1孔に連通して前記回転軸を径方向に貫通する第2孔とを介して、前記回転軸の周囲の各部に供給する潤滑油供給装置であって、
    軸方向に沿って前記第1孔に収容され、前記オイルポンプから供給された潤滑油が導かれるとともに、径方向に貫通孔が穿設された管部材と、
    前記管部材の外周面から前記第1孔の周面にかけて径方向に延在し、前記第2孔と前記貫通孔とに連通する環状空間を形成する軸方向一対の板部材と、を備え
    前記第2孔と前記貫通孔とは、それぞれ軸方向複数箇所に穿設され、前記一対の板部材は、軸方向複数の前記第2孔と前記貫通孔とに対応して軸方向複数箇所に設けられることを特徴とする潤滑油供給装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑油供給装置において、
    前記第1孔は、前記回転軸を軸方向に貫通して設けられ、
    前記管部材は、前記第1孔を貫通し、その軸方向両端部は、前記回転軸の軸方向両側に配置されたケースに支持されることを特徴とする潤滑油供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の潤滑油供給装置において、
    前記回転軸は、車両駆動装置の一部を構成するとともに、略水平方向に延設されることを特徴とする潤滑油供給装置。
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