JP5210655B2 - 電動機の冷却構造 - Google Patents
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現在、このような複雑なステータ構造を採用する電動機において、ステータコイルとコアブロックを冷却液によって効率良く冷却することを検討しているが、上記従来の技術をそのまま適用するとさらに部品点数が増加してしまう。このため、この種の電動機において、部品点数の増加を来たすことなく、ステータコイルとコアブロックを効率良く冷却し得る冷却構造の案出が望まれている。
これにより、複数の弾性絶縁部材から成る環状内周壁と、ステータホルダに延設された環状端部壁とが嵌合されて貯留室が形成され、その貯留室に貯留された冷却液によってステータコイルとコアブロックが冷却されるようになる。
これにより、ステータホルダ側の環状端部壁に弾性絶縁部材から成る環状内周壁を嵌合する場合には、環状内周壁の端部の傾斜面による案内作用を利用して嵌合を行うことが可能になる。
これにより、隣接する弾性絶縁部材の径方向内側の側縁部は凹凸部同士の係合によって接触状態が確実に維持されるようになる。
これにより、ステータホルダはハウジングの周壁よりも径方向内側位置においてハウジングに支持固定されるようになる。
この発明にかかる電動機2は、例えば、図1に示すような車両3の駆動装置1に用いられる。
図1に示す車両3は、内燃機関4と前部電動機5が直列に接続された駆動ユニット6を有するハイブリッド車両であり、この駆動ユニット6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wf側に伝達される一方で、この駆動ユニット6と別に設けられた駆動装置1の動力が後輪Wr側に伝達されるようになっている。駆動ユニット6の前部電動機5と後輪Wr駆動用の電動機2は、PDU8(パワードライブユニット)を介してバッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、各電動機5,2からバッテリ9へのエネルギー回生とが、PDU8を介して行われるようになっている。
これらの図に示すように、ロータ15は、ロータシャフト16の外周にスプライン結合される略円筒状のロータ基体40の外周に、永久磁石41を保持する円環状のロータヨーク42が取り付けられている。
これらの図と図3〜図5に示すように、ロータ基体40は、軸方向の略中央領域にロータシャフト16に圧入されるボス部43が設けられ、このボス部43の軸方向の前後位置に、それぞれ小径の環状凹部44と大径の環状凹部45が設けられている。ボス部43の外周域には、小径の環状凹部44と大径の環状凹部45を軸方向で連通する断面略扇形状の複数の貫通孔46が周方向等間隔に設けられている。この各貫通孔46の径方向外側の壁は、小径の環状凹部44側から大径の環状凹部45側に向かって径方向外側にテーパ状に拡がって傾斜しており、その傾斜面が小径の環状凹部44側に流入したオイルを遠心力によって大径の環状凹部45側に誘導する誘導斜面46aとなっている。
同図と図3〜図5に示すように、ロータヨーク42は、円環状の複数の珪素鋼板が軸方向に重合されて成り、ロータ基体40の外周に嵌合された状態において両端部が抜け止めされている。図8に示すように、ロータヨーク42の環状凹部45側の端部は端面板53と固定リング54を介してロータ基体40に固定されているが、こうしてロータヨーク42を固定した固定リング54の端部は、ロータ基体40の軸方向の端部から外側に突出している。そして、固定リング54のロータ基体40から突出する側の端部の外周コーナー54aはエッジ形状(この例の場合、直角なエッジ形状)となっている。なお、外周コーナー54aは、さらに鋭角的なエッジ形状であっても良い。
また、センサ支持壁61の内周縁部は、ロータ基体40の大径の環状凹部45の内側方向に屈曲し、その屈曲部分の内側に軸受17bが支持されるとともに、屈曲部分の先端側に環状係止部66bが形成されている。環状係止部66bには、軸受17bのアウター側から第2の突出孔64の径方向外側領域に延出して、第2の供給口64から吐出されたオイルを軸受17b方向に誘導する環状の誘導部材67bが取付けられている。
誘導部材67a,67bは、環状係止部66a,66bに挟持固定される断面略コ字状の係止部68が外周縁に形成され、係止部68の内周縁から先細りテーパ状に延出するガイド斜面69が延設されるとともに、ガイド斜面69の先端部に径方向内側に延出する屈曲端面70が設けられている。そして、各誘導部材67a,67bの係止部68とガイド斜面69の連接部には、ロータ15側から見て軸受17a,17b方向に窪む環状凹部71が設けられている。支持壁60側の誘導部材67aの環状凹部71は、誘導部材67aが支持壁60に取り付けられた状態において、ロータ基体40の端部との間でラビリンス溝72を形成するようになっている。
なお、この実施形態の場合、ロータシャフト16上の第1の供給口63と第2の供給口64は、軸受17a,17bのインナーを係止する環状突起73部分に形成されており、各誘導部材67a,67bの屈曲端面70は環状突起73の軸方向に傾斜した端面と径方向でほぼラップする位置まで延出している。
同図と図3,図5に示すように、センサ支持壁61の外側の端面には内周側が窪んだ段差面82が形成され、その段差面82にレゾルバ20が取り付けられるようになっている。また、センサ支持壁61の段差面82には、センサ支持壁61を厚み方向に貫通する円弧状の内側排出口83…が形成され、さらに、段差面82よりも径方向外側領域には同様に支持壁61を厚み方向に貫通する円弧状の外側排出口84…が形成されている。
インシュレータラバー90は、軸方向で2分された2つの分割片92A,92Bによって構成され、支持壁60側に配置される分割片92Aとセンサ支持壁61側に配置される分割片92Bとが、コアブロック88に被着した状態において相互に嵌合されている。図14,図15は、インシュレータラバー90の分割片92A,92Bを分割した状態を示すものである。
そして、こうして第3の供給口65や第1,第2の供給口63,64を通してロータ15の内周面に流入したオイルは、ロータ15の回転に伴う遠心力を受けて殆どがロータ15の内周面の軸方向の傾斜(誘導斜面46)に沿ってセンサ支持壁61方向へと流れ、この間にロータ15を内周側から冷却する。
なお、オイルがステータコイル91の巻方向に沿ってステータ14の軸方向の一端側に流れる際には、ステータコイル91のうちのステータ14の軸方向に沿う領域をオイルが冷却する。
特に、インシュレータラバー90を介してステータコイル91を巻回した断面略扇状のコアブロック88が円環状のステータホルダ93に圧入されるタイプの電動機2においては部品点数が非常に多くなるが、上記の構成を採用することにより、部品点数の増加を招かずにステータコイル91とコアブロック88の効率的な冷却を行うことができる。
11…ハウジング
14…ステータ
15…ロータ
20…レゾルバ(回転センサ)
61…センサ支持壁
88…コアブロック
89…コイル収容スロット
90…インシュレータラバー(弾性絶縁部材)
91…ステータコイル
93…ステータホルダ
93b…環状端部壁
97…環状内周壁
97a…傾斜面
98a,98b…凹凸部
99…貯留室
Claims (4)
- ロータの外周に臨んで配置されるステータが、
軸方向に沿うコイル収容スロットを有する断面略扇状の複数のコアブロックと、
この各コアブロックの前記コイル収容スロットを含む周域に被着される弾性絶縁部材と、
この弾性絶縁部材を介して前記各コアブロックのコイル収容スロットを含む周域に巻回されるステータコイルと、
を備え、
前記弾性絶縁部材を介してステータコイルが巻回された前記複数のコアブロックを、円環状に配置して、略円筒状のステータホルダの内周に圧入するとともに、そのステータホルダをハウジングに固定し、
前記ステータを冷却液によって冷却する電動機の冷却構造であって、
前記ステータホルダの軸方向の端部に、前記コアブロックとステータコイルの軸方向の端部を覆う環状端部壁を延設し、
前記コアブロックに被着される複数の弾性絶縁部材の径方向内側の側縁部を隣接するもの同士で接触接続させるとともに前記環状端部壁と同側の軸方向の端部を延出させて環状内周壁を形成し、
この環状内周壁を前記ステータホルダの環状端部壁に嵌合し、前記環状内周壁と環状端部壁によって冷却液を貯留する貯留室を形成したことを特徴とする電動機の冷却構造。 - 前記環状端部壁に嵌合される環状内周壁の端部に傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動機の冷却構造。
- 前記隣接する弾性絶縁部材の径方向内側の側縁部に、隣接するもの同士が凹凸係合するように凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機の冷却構造。
- 前記ステータに軸方向で隣接する位置に、前記ハウジングの周壁から径方向内側に延出するセンサ支持壁を設け、このセンサ支持壁に、前記ロータの回転を検出する回転センサを取り付けるとともに前記ステータホルダの環状端部壁を取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機の冷却構造。
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