JP2020197183A - 電動オイルポンプ - Google Patents

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翔悟 小林
Shogo Kobayashi
翔悟 小林
拓人 安達
Takuto Adachi
拓人 安達
友己 小野
Tomomi Ono
友己 小野
雅哉 三浦
Masaya Miura
雅哉 三浦
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Abstract

【課題】外形寸法の小型化を可及的に実現可能な電動オイルポンプを提供する。【解決手段】電動オイルポンプ11は、環状のステータ13と、ステータ13の周方向に沿って複数設けられた巻線コイル15と、ステータ13の径方向内側に回転自在に設けられるロータ21と、を備える。ロータ21は、径方向の内側壁17bに複数の内歯ギア18を有する環状のアウタロータ17と、アウタロータ17の軸芯O1に対し偏芯した回転軸25で軸支されると共に、アウタロータ17の内歯ギア18と噛み合う複数の外歯ギア20を有するインナロータ19と、からなる。ステータ13、巻線コイル15、及びアウタロータ17によってスイッチトリラクタンスモータからなるモータ部33が構成される一方、内歯ギア18及び外歯ギア20の組み合わせによりポンプ部31が構成される。アウタロータ17は、複数の内歯ギア18の各間に突極部23を備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、オイルポンプを駆動するための電動モータをオイルポンプに一体に組み込んで構成された電動オイルポンプに関する。
特許文献1には、オイルポンプを駆動するための電動モータをオイルポンプに一体に組み込んで構成された電動オイルポンプの発明が開示されている。
特許文献1に係る電動オイルポンプは、オイルの吸入口及び吐出口を有するハウジングと、ハウジングの内側に配置され、径方向内側に向けて突出する複数のティースとそれぞれのティースに巻回されるコイルとを含む円筒状のステータと、ステータの内周面と間隙を有して配置され、内部に複数の永久磁石と径方向内側に向けて突出する複数の内歯ギアとを含むアウタロータと、ステータの軸芯に対して偏芯した状態でアウタロータの内側に配置され、内歯ギアと噛み合う外歯ギアを含むインナロータと、を備える。
外歯ギアと内歯ギアとの間の空間でポンプ室が形成される。吸入口と吐出口とはポンプ室に接続されている。それぞれの永久磁石は、少なくとも一部が内歯ギアの歯底円と交差するように配置されるか、又は全体が歯底円より径方向内側に配置される。
特許文献1に係る電動オイルポンプによれば、オイルポンプとオイルポンプを駆動するための電動モータとを一体化する構成を採用したため、全体として電動オイルポンプの小型化を実現できるという。
特開2013−245611号公報
しかしながら、特許文献1に係る電動オイルポンプでは、電動モータの回転駆動力を得るための必須構成部材として永久磁石を用いるため、部品点数が多くなるだけではなく、アウタロータに永久磁石を埋め込むためのスペースが必要になる。その結果、外形寸法の小型化を図る点で改良の余地が残されていた。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、外形寸法の小型化を可及的に実現可能な電動オイルポンプを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1の観点に基づく発明は、オイルポンプを駆動するための電動モータを当該オイルポンプに一体に組み込んで構成された電動オイルポンプであって、前記電動モータは、スイッチトリラクタンスモータであることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、外形寸法の小型化を可及的に実現可能な電動オイルポンプを提供することができる。
本発明の実施形態に係る電動オイルポンプの全体構成を表す縦断面図である。 図1Aに示す電動オイルポンプの要部を拡大して表す図である。 本発明の実施形態に係る電動オイルポンプに備わるステータの側面図である。 本発明の実施形態に係る電動オイルポンプに備わるアウタロータの側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプについて、適宜の図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材又は対応する部材間には同一の参照符号を付するものとする。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
〔本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の構成〕
本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11について、図1A,図1B,図2A,図2Bを適宜参照して詳細に説明する。
図1Aは、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の全体構成を表す縦断面図である。図1Bは、図1Aに示す電動オイルポンプ11の要部であるステータ13の内側壁13a及びアウタロータ17の周側壁17aを拡大して表す図である。図2Aは、電動オイルポンプ11に備わるステータ13の側面図である。図2Bは、電動オイルポンプ11に備わるアウタロータ17の側面図である。
本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11は、図1Aに示すように、オイルポンプ(ポンプ部)31を駆動するための電動モータ(モータ部)33を、オイルポンプ31に一体に組み込んで構成されている。電動モータ33は、スイッチトリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor)である。電動オイルポンプ11は、例えば車両に搭載されて、車両のエンジンに潤滑油を供給する用途に用いられる。
電動オイルポンプ11は、図1Aに示すように、正面視で環状のステータ13と、ステータ13の周方向に沿って複数設けられた巻線コイル15と、ステータ13の径方向内側に回転自在に設けられ、永久磁石を有しないロータ21と、を備える。
ステータ13は、磁性材料よりなる。好ましくは、ステータ13は、図2Aに示すように、側面視で薄板状の電磁鋼板12を軸方向に複数積層してなる。ステータ13のうち径方向の内側壁13aには、図1Bに示すように、周方向の全面にわたり薄膜状(塗膜であっても構わない)の摺動部材16が設けられている。ステータ13は、不図示のハウジングに収容された状態で、ハウジングを介して、例えば車両の車体フレーム等の剛体部に取り付けられている。
ステータ13には、周方向に等しい間隔をおいて、不図示のティース部が複数形成されている。銅線からなる複数の巻線コイル15は、図1Aに示すように、複数のティース部のそれぞれに巻回されている。図1Aに示す例では、6つの巻線コイル15a,15b,15c,15d,15e,15fが、周方向に等しい間隔をおいて設けられている。なお、巻線コイル15a,15b,15c,15d,15e,15fを総称する場合、「巻線コイル15」と省略して呼ぶ。
各々の巻線コイル15a,15b,15c,15d,15e,15fは、図1Aに示す例において、アウタロータ17の回転中心となる軸芯O1に対して点対称の部位に位置する巻線コイル15と組み合わさって通電動作する。詳しく述べると、巻線コイル15a,15d、巻線コイル15b,15e、巻線コイル15c,15f、がそれぞれ対になって通電動作する。
ロータ21は、図1Aに示すように、ステータ13の径方向内側に回転自在に設けられ、正面視で環状の外周側面17aを有するアウタロータ17と、アウタロータ17の径方向内側に回転自在に設けられるインナロータ19と、からなる。
アウタロータ17は、磁性材料よりなる。好ましくは、アウタロータ17は、正面視(図1A参照)で環状、かつ側面視(図2B参照)で薄板状の電磁鋼板14を軸方向に複数積層してなる。アウタロータ17は、図1Aに示すように、ステータ13のうち径方向の内側壁13aに対し、僅かな隙間を介してアウタロータ17の外周側面17aを対峙させた状態で、アウタロータ17の回転中心となる軸芯O1において、例えば時計回りCW1でステータ13に対して回転自在に設けられている。
アウタロータ17における径方向の内側壁17bには、図1Aに示すように、周方向に等しい間隔をおいて凹状の内歯ギア18が都合4つ形成されている。内歯ギア18の歯数は、スイッチトリラクタンスモータの特性上、巻線コイル15の数(本例では6つ)よりも2少ない数になる。
アウタロータ17に備わる複数の内歯ギア18の各間には、径方向の寸法を厚肉に形成した突極部23が、周方向に等しい間隔をおいて都合4つ設けられている。突極部23は、径方向の寸法を厚肉に形成されているため、ティース部の励磁により生じた磁束の流れを導くように作用する。
すなわち、巻線コイル15に通電すると、巻線コイル15が巻回されているティース部が励磁される。すると、ステータ13に備わるティース部で生じた磁気的な吸引力が、磁束の流れを導くように径方向の寸法を厚肉に形成したアウタロータ17の突極部23に相対的に作用する。この吸引力を用いて、ステータ13に対してアウタロータ17が、時計回り方向CW1に回転するように構成されている。
アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を積層した状態で樹脂モールドしてなる。これにより、アウタロータ17における径方向の内側壁17bにより区画形成されるポンプ部31(図1A参照)において、複数の電磁鋼板14の隙間へのオイル漏れ(滲み出し)を防いで給油効率の向上を図っている。
インナロータ19は、図1Aに示すように、アウタロータ17の軸芯O1に対して偏芯した軸芯O2に設けた回転軸25で軸支されている。インナロータ19は、アウタロータ17の内歯ギア18と噛み合う外歯ギア20を都合3つ有する。インナロータ19は、例えば、合成樹脂、セラミック等の非磁性材料よりなる。これにより、アウタロータ17に対する磁場の影響を低減させ、これをもって電磁場の生成効率の向上を図っている。
本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11では、図1Aに示すように、ステータ13、巻線コイル15、ティース部、及びアウタロータ17によって、スイッチトリラクタンスモータからなる電動モータ(モータ部)33が構成されている。
一方、図1Aに示すように、アウタロータ17の内歯ギア18及びインナロータ19の外歯ギア20の組み合わせによって、内部空間SPに収容されている潤滑油を所定の給油部へと送り出すオイルポンプ(ポンプ部)31が構成されている。
〔本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の動作〕
次に、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の動作について説明する。
巻線コイル15に通電すると、巻線コイル15が巻回されているティース部が励磁される。すると、ステータ13に備わるティース部で生じた磁気的な吸引力が、磁束の流れを導くように径方向の寸法を厚肉に形成したアウタロータ17の突極部23に相対的に作用する。この吸引力を用いて、ステータ13に対してアウタロータ17が、時計回り方向CW1に回転する。
アウタロータ17が時計回り方向CW1に回転すると、アウタロータ17の内歯ギア18に噛み合う外歯ギア20を備えるインナロータ19も、アウタロータ17の軸芯O1に対して偏芯した軸芯O2に設けた回転軸25周りで時計回り方向CW2に従動回転する。アウタロータ17及びインナロータ19の回転に伴って、アウタロータ17の内歯ギア18及びインナロータ19の外歯ギア20の組み合わせによって形成される内部空間SPが狭くなる。その結果、内部空間SPに収容されている潤滑油が所定の給油部へと送り出される。
〔本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の作用〕
次に、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11の作用について説明する。
本発明の第1の観点に基づく電動オイルポンプ11は、オイルポンプ(ポンプ部)31を駆動するための電動モータ(モータ部)33をオイルポンプ31に一体に組み込んで構成された電動オイルポンプ11であって、電動モータ(モータ部)33は、スイッチトリラクタンスモータである。
本発明の第1の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、電動モータ33は、スイッチトリラクタンスモータであるため、永久磁石を要しないので永久磁石を埋め込むためのスペースを要しない。その結果、部品点数を削減しながら、外形寸法の小型化を可及的に実現可能な電動オイルポンプを得ることができる。
また、そもそも永久磁石を要しないので、永久磁石の磁力を保持するためのネオジムやジスプロシウムといったレアアースを適用することも不要となる結果、部品点数の削減に加えて、大幅なコストダウンを図るといった副次的な効果を期待することができる。
また、本発明の第2の観点に基づく電動オイルポンプ11は、環状のステータ13と、ステータ13の周方向に沿って複数設けられた巻線コイル15と、ステータ13の径方向内側に回転自在に設けられ、永久磁石を有しないロータ21と、を備え、ロータ21は、径方向の内側壁17bに複数の内歯ギア18を有する環状のアウタロータ17と、アウタロータ17の径方向内側に回転自在に設けられ、アウタロータ17の軸芯O1に対し偏芯した回転軸25で軸支されると共に、アウタロータ17の内歯ギア18と噛み合う複数の外歯ギア20を有するインナロータ19と、からなる。
ステータ13、巻線コイル15、及びアウタロータ17によってスイッチトリラクタンスモータからなるモータ部33が構成される一方、アウタロータ17の内歯ギア18及びインナロータ19の外歯ギア20の組み合わせによりポンプ部31が構成される。
アウタロータ17は、複数の内歯ギア18の各間に突極部23を備える構成を採用してもよい。
本発明の第2の観点に基づく電動オイルポンプ11では、巻線コイル15に通電すると、この通電により巻線コイル15が存するステータ13の部位が励磁される。すると、この励磁によって生じた磁気的な吸引力が、磁束の流れを導くように複数の内歯ギア18の各間に配置されたアウタロータ17の突極部23に相対的に作用する。
これにより、スイッチトリラクタンスモータからなるモータ部33の働きによってアウタロータ17及びインナロータ19が回転動作する。また、アウタロータ17の内歯ギア18及びインナロータ19の外歯ギア20の組み合わせにより構成されるポンプ部31が給油動作を行う。
本発明の第2の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、アウタロータ17は、複数の内歯ギア18の各間に突極部23を備えるため、スイッチトリラクタンスモータからなるモータ部33の働きによってアウタロータ17及びインナロータ19を回転動作させると共に、アウタロータ17の内歯ギア18及びインナロータ19の外歯ギア20の組み合わせにより構成されるポンプ部31を給油動作させることができる。
その結果、本発明の第1の観点に基づく電動オイルポンプ11と同様に、外形寸法の小型化を可及的に実現可能な電動オイルポンプを得ることができる。
また、本発明の第3の観点に基づく電動オイルポンプ11では、第2の観点に基づく電動オイルポンプ11であって、アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を軸方向に積層してなる構成を採用してもよい。
本発明の第3の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を軸方向に積層してなるため、本発明の第2の観点に基づく電動オイルポンプ11と比べて、アウタロータ17の突極部23に作用する磁気的な吸引力を増大させることが可能となる。その結果、本発明の第2の観点に基づく電動オイルポンプ11と比べて、給油動作が強化された電動オイルポンプを得ることができる。
また、本発明の第4の観点に基づく電動オイルポンプ11では、第3の観点に基づく電動オイルポンプ11であって、アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を積層状態で樹脂モールドしてなる構成を採用してもよい。
本発明の第4の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を積層状態で樹脂モールドしてなるため、本発明の第3の観点に基づく電動オイルポンプ11の作用効果に加えて、アウタロータ17における径方向の内側壁17bにより区画形成されるポンプ部31(図1A参照)において、複数の電磁鋼板14の隙間へのオイル漏れ(滲み出し)を防いで給油効率の向上を図ることができる。
また、本発明の第5の観点に基づく電動オイルポンプ11では、第2〜第4のいずれか一の観点に基づく電動オイルポンプ11であって、ステータ13のうち径方向の内側壁13aには、周方向にわたり摺動部材16(図1B参照)が設けられている構成を採用してもよい。
本発明の第5の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、ステータ13のうち径方向の内側壁13aには、周方向にわたり摺動部材16が設けられているため、本発明の第2〜第4のいずれか一の観点に基づく電動オイルポンプ11の作用効果に加えて、ステータ13の内側壁13aと、アウタロータ17の内側壁17bとの隙間における接触抵抗を減じて、電動オイルポンプ11の効率向上を期待することができる。また、前記隙間を介して対峙するステータ13及びアウタロータ17の耐摩耗性向上効果を期待することもできる。
また、本発明の第6の観点に基づく電動オイルポンプ11では、第2〜第5のいずれか一の観点に基づく電動オイルポンプ11であって、インナロータ19は、非磁性材料よりなる構成を採用してもよい。
本発明の第6の観点に基づく電動オイルポンプ11によれば、インナロータ19は、非磁性材料よりなるため、本発明の第2〜第5のいずれか一の観点に基づく電動オイルポンプ11の作用効果に加えて、アウタロータ17に対する磁場の影響を低減させ、これをもって電磁場の生成効率の向上を図って、電動オイルポンプ11の効率向上を期待することができる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した複数の実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
例えば、本発明の実施形態に係る説明において、ステータ13に対し6つの巻線コイル15a,15b,15c,15d,15e,15fを、周方向に等しい間隔をおいて設ける例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。ステータ13に対して設けられる巻線コイル15の数は、必要に応じて任意の数だけ設ける構成を採用しても構わない。
また、本発明の実施形態に係る説明において、アウタロータ17における径方向の内側壁17bに、周方向に等しい間隔をおいて凹状の内歯ギア18を都合4つ形成する例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。アウタロータ17における径方向の内側壁17bに形成される内歯ギア18の数は、必要に応じて適宜の数(ただし、スイッチトリラクタンスモータの特性上、巻線コイル15の数(本例では6つ)よりも2少ない数)だけ設ける構成を採用しても構わない。
また、本発明の実施形態に係る説明において、アウタロータ17に備わる複数の内歯ギア18の各間に、径方向の寸法を厚肉に形成した突極部23を、周方向に等しい間隔をおいて都合4つ設ける例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。突極部23の数は、アウタロータ17に備わる内歯ギア18の数に併せて、適宜調整すればよい。
また、本発明の実施形態に係る説明において、アウタロータ17は、複数の電磁鋼板14を積層した状態で樹脂モールドしてなる構成を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。アウタロータ17を、積層された電磁鋼板ではない磁性材料ソリッドより構成した場合、樹脂モールドを省略しても構わない。
最後に、本発明の実施形態に係る説明において、電動オイルポンプ11は、例えば車両に搭載されて、車両のエンジンに潤滑油を供給する用途に用いられる例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ11は、潤滑油の供給が必要なあらゆる装置に適用可能であることは言うまでもない。
11 電動オイルポンプ
13 ステータ
15 巻線コイル
16 摺動部材
17 アウタロータ
17b アウタロータの内側壁
18 アウタロータの内歯ギア
19 インナロータ
20 インナロータの外歯ギア
21 ロータ
23 突極部
25 インナロータの回転軸
31 オイルポンプ(ポンプ部)
33 電動モータ(モータ部)

Claims (6)

  1. オイルポンプを駆動するための電動モータを当該オイルポンプに一体に組み込んで構成された電動オイルポンプであって、
    前記電動モータは、スイッチトリラクタンスモータである
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
  2. 環状のステータと、
    前記ステータの周方向に沿って複数設けられた巻線コイルと、
    前記ステータの径方向内側に回転自在に設けられ、永久磁石を有しないロータと、を備え、
    前記ロータは、
    径方向の内側壁に複数の内歯ギアを有する環状のアウタロータと、
    前記アウタロータの径方向内側に回転自在に設けられ、当該アウタロータの軸芯に対し偏芯したシャフトで軸支されると共に、当該アウタロータの前記内歯ギアと噛み合う複数の外歯ギアを有するインナロータと、からなり、
    前記ステータ、前記巻線コイル及び前記アウタロータによってスイッチトリラクタンスモータからなる電動モータが構成される一方、前記アウタロータの前記内歯ギア及び前記インナロータの前記外歯ギアによりポンプ部が形成され、
    前記アウタロータは、前記複数の内歯ギアの各間に突極部を備える
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
  3. 請求項2に記載の電動オイルポンプであって、
    前記アウタロータは、磁性材料よりなり、好ましくは複数の電磁鋼板を軸方向に積層してなる
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
  4. 請求項3に記載の電動オイルポンプであって、
    前記アウタロータは、磁性材料よりなり、好ましくは前記複数の電磁鋼板を積層状態下で樹脂モールドしてなる
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の電動オイルポンプであって、
    前記ステータのうち径方向の内側壁には、周方向にわたり摺動部材が設けられている
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の電動オイルポンプであって、
    前記インナロータは、非磁性材料よりなる
    ことを特徴とする電動オイルポンプ。
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