JPH0557384U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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Publication number
JPH0557384U
JPH0557384U JP11213291U JP11213291U JPH0557384U JP H0557384 U JPH0557384 U JP H0557384U JP 11213291 U JP11213291 U JP 11213291U JP 11213291 U JP11213291 U JP 11213291U JP H0557384 U JPH0557384 U JP H0557384U
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JP
Japan
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rotor
plate member
passage
vane pump
pump
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Pending
Application number
JP11213291U
Other languages
English (en)
Inventor
慶太 渡辺
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Priority to JP11213291U priority Critical patent/JPH0557384U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧力によってロータが一方のプレート部材
に強く押し付けられることがなく、プレート部材の偏摩
耗を有利に防止する。 【構成】 ロータ8に、このロータ8のベーン7間の両
側面を連通する貫通路14を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のパワーステアリング装置等の油圧源に施用して良好なベ ーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のベーンポンプは、例えば特開昭63−167089号公報に示される ように、複数のベーンを略放射方向に出没自在に取付けたロータを収容するカム リングを、フロント側とリアー側のプレート部材で挟持した構造を備え、ロータ に連結された駆動軸によって回転されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ベーンポンプは、カムリング内でのロータの回転を円滑にするために、カムリ ングを両側から挟持するプレート部材との間に若干の隙間が形成されている。回 転中にこの隙間が一方側において大きくなると、その増大した隙間にポンプの吐 出域の高圧油が浸入して更にロータを一方のプレート部材に強く押し付けるよう になり、プレート部材の偏摩耗を増大させる虞があった。
【0004】 たとえば、前記駆動軸はその先端に取付けられたプーリを介して動力の供給を 受けるが、このプーリに巻装されるベルトの張力によって駆動軸には軸直角方向 の力が作用する。その結果、駆動軸に連結されたロータはカムリング内でやや傾 き、カムリングを挟持する一方のプレート部材に強く押し付けられ、他方のプレ ート部材との間の隙間が増大するようになる。そうすると、増大した隙間に高圧 油が浸入して更にロータを一方のプレート部材に強く押し付けるようになるので ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、とりわけ、ベーンポンプのロータに、このロータのベーン間 の両側面を連通する貫通路を設けた構成にしてある。
【0006】
【作用】
ロータとプレート部材との間の増大した隙間にポンプの吐出域の高圧油が浸入 した時、この高圧油を貫通路を介して減少した方の隙間に導き、ロータの前後に 作用する油圧力を均衡させる。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述する。
【0008】 図1はこの考案の実施例を施用したベーンポンプの全体構成を示す断面図であ る。図において1はハウジング、2は駆動軸、3および4はこの駆動軸2をそれ ぞれ軸支する軸受およびブッシュである。ハウジング1には一端が開口する環状 凹部5が形成されており、この環状凹部5内にはポンプユニット6が収装されて いる。このポンプユニット6は、複数のベーン7を略放射方向に出没自在に取付 けたロータ8をカムリング9内に収容し、このカムリング9を前記環状凹部5の 開口端を覆うカバープレート(プレート部材)10とサイドプレート(プレート 部材)11とによって挟持した構造を備えている。前記ロータ8に取付けられた ベーン7の先端はカムリング9の内周カム面9aに摺接している。そして、カム リング9、ロータ8、および隣合う二つのベーン7とでポンプ室12が形成され ている。このポンプ室12は、ロータ8の回転によってその容積が変化し、この 変化によって容積が増加する部分に吸入区間が、容積が減少する部分に吐出区間 が形成されている。
【0009】 ここで、ロータ8には図2および図3に最もよく示されるように、ベーン7を 略放射方向に出没自在に取付ける溝13が設けられていると共に、隣合う溝13 間にはロータ8の両側面を連通する貫通路14が形成されている。また、貫通路 14の開口端には窪み15が形成されている。なお、16は駆動軸2との連結に 供するために形成されたスプラインである。
【0010】 17はポンプ室12から吐出油が吐出される高圧室である。18は図外のリザ ーブタンクに連通する吸入パイプで、ハウジング1に設けた吸入口19に連結さ れ、作動油を低圧通路20を介してポンプ室12に導く。
【0011】 高圧室17に連通する高圧通路21と低圧通路20との間には流量制御弁22 が設けられており、この流量制御弁22によって、高圧室17に導かれた吐出油 のうち余剰分を低圧通路20に環流させて、流量制御弁22に連通した図示しな い吐出孔からアクチュエータに吐出する吐出量を一定量に制御するように構成さ れている。なお、23はプーリで、ベルト24が巻装されている。
【0012】 斯かる構成によれば、プーリ23および駆動軸2を介してロータ8が回転駆動 されることにより、隣合うベーン7間に形成されるポンプ室12が拡縮し、作動 油が吸入パイプ18から吸入孔19、低圧通路20を介してポンプ室12に導入 され、さらに高圧室17に吐出される。その後、高圧室17内の作動油は高圧通 路21から流量制御弁22に導かれ、この流量制御弁22を介して図外の吐出孔 からパワーステアリング装置等のアクチュエータに導かれる。
【0013】 ここで、カムリング9を両側から挟持するプレート部材10,11とロータ8 の間に形成されている隙間が、回転中に一方側において大きくなると、その増大 した隙間にポンプ室12の吐出域の高圧油が浸入して更にロータ9を一方のプレ ート部材に強く押し付けるようになる。しかし、ロータ8とプレート部材10, 11との間の増大した隙間に高圧油が浸入した時、この高圧油を貫通路14を介 して減少した方の隙間に導き、ロータ9の前後に作用する油圧力を均衡させる。
【0014】 これによって、油圧力によってロータ9が一方のプレート部材に強く押し付け られることがなく、プレート部材の偏摩耗が防止されるのである。なお、貫通路 14の開口両端に窪み15を設けてあることにより、隙間が小さい場合にあって も油圧力をロータ8に有効に作用させることができる。
【0015】 図2および図3は本考案の別の実施例を示すロータ9の図面で、前記実施例と 変わるところは、ロータ9に貫通路14とポンプ室12とを連通する通路25を 設けた点である。
【0016】 斯かる構成にすることにより、ポンプ室12の吐出域の高圧油が、通路25を 介して貫通路14に導かれ、ロータ9の両側面に等しく油圧力を作用させる。こ れによって、前記実施例と同様の効果が得られる。
【0017】
【考案の効果】
以上詳細に説明したようにこの考案によれば、複数のベーンが略放射方向に出 没自在に取付られ、駆動軸によって回転されるロータと、このロータを回転自在 に収容するカムリングと、このカムリングを両側からそれぞれ挟持するプレート 部材とを備えたベーンポンプにおいて、前記ロータに、このロータのベーン間の 両側面を連通する貫通路を設けたことにより、ロータの両側面に作用する油圧力 を均衡させ、油圧力によってロータが一方のプレート部材に強く押し付けられる ことがなく、プレート部材の偏摩耗が防止される。これによって、耐久性に優れ たベーンポンプを容易に得ることが可能となり、実用に供して頗る多大な効果が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すベーンポンプの断面
図である。
【図2】ロータの正面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】ロータの別の実施例を示す正面図である。
【図5】図4のV- V線断面図である。
【符号の説明】
2 駆動軸 7 ベーン 8 ロータ 9 カムリング 10 カバープレート(プレート部材) 11 サイドプレート(プレート部材) 14 貫通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベーンが略放射方向に出没自在に
    取付られ、駆動軸によって回転されるロータと、このロ
    ータを回転自在に収容するカムリングと、このカムリン
    グを両側からそれぞれ挟持するプレート部材とを備えた
    ベーンポンプにおいて、前記ロータに、このロータのベ
    ーン間の両側面を連通する貫通路を設けたことを特徴と
    するベーンポンプ。
JP11213291U 1991-12-26 1991-12-26 ベーンポンプ Pending JPH0557384U (ja)

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JP11213291U JPH0557384U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 ベーンポンプ

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JP11213291U JPH0557384U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 ベーンポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH0557384U true JPH0557384U (ja) 1993-07-30

Family

ID=14579008

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JP11213291U Pending JPH0557384U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 ベーンポンプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051448A1 (ja) * 2011-10-03 2013-04-11 カヤバ工業株式会社 ベーンポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051448A1 (ja) * 2011-10-03 2013-04-11 カヤバ工業株式会社 ベーンポンプ
JP2013079592A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Kyb Co Ltd ベーンポンプ
US9366251B2 (en) 2011-10-03 2016-06-14 Kyb Corporation Vane pump with a vane ring, a vane ring housing chamber and vane ring opposite pressure chambers

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