JPS6211349Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6211349Y2 JPS6211349Y2 JP1981086313U JP8631381U JPS6211349Y2 JP S6211349 Y2 JPS6211349 Y2 JP S6211349Y2 JP 1981086313 U JP1981086313 U JP 1981086313U JP 8631381 U JP8631381 U JP 8631381U JP S6211349 Y2 JPS6211349 Y2 JP S6211349Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- rotor
- cam ring
- suction port
- working chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、車両用動力舵取装置などに用いられ
るベーンポンプの改良に関する。
るベーンポンプの改良に関する。
第１図および第２図について、従来のベーンポ
ンプの一例を説明すると、ポンプハウジング１に
はポンプ軸２が回転自在に支持されており、その
ポンプハウジング１とカバープレート３に挾み込
まれて、ポンプ軸２で回転させられるロータ４
と、その周囲のカムリング５とが配設されてい
る。
ンプの一例を説明すると、ポンプハウジング１に
はポンプ軸２が回転自在に支持されており、その
ポンプハウジング１とカバープレート３に挾み込
まれて、ポンプ軸２で回転させられるロータ４
と、その周囲のカムリング５とが配設されてい
る。
カムリング５の両接触面１２，１３は、ポンプ
ハウジング１やカバープレート３の摺接面８，１
４と同一の外形を備えており、ポンプハウジング
１の吸込口連通通路１１Ａとカバープレート３の
吸込口連通通路１１Ｃとを連通する通路１１Ｂが
貫通している。
ハウジング１やカバープレート３の摺接面８，１
４と同一の外形を備えており、ポンプハウジング
１の吸込口連通通路１１Ａとカバープレート３の
吸込口連通通路１１Ｃとを連通する通路１１Ｂが
貫通している。
ポンプハウジング１には、円弧状管体の高圧室
６と、高圧室６に通ずる吐出ポート７，７とが形
成され、その吐出ポート７，７は、ロータ４と摺
接するポンプハウジング１の摺接面８の一部をな
す高圧室６の外壁に開口している一方、吸込口９
からカバープレート３側の、一対の吸込ポート１
５，１５に油を供給するための吸込口連通通路１
１Ａも開口している。
６と、高圧室６に通ずる吐出ポート７，７とが形
成され、その吐出ポート７，７は、ロータ４と摺
接するポンプハウジング１の摺接面８の一部をな
す高圧室６の外壁に開口している一方、吸込口９
からカバープレート３側の、一対の吸込ポート１
５，１５に油を供給するための吸込口連通通路１
１Ａも開口している。
つまりカバープレート３の摺接面１４には、吸
込口連通通路１１Ｃから２方向に分岐する二又通
路１１Ｄ，１１Ｅの出口が、第２図および第３図
に示すように、対向する位置に形成されたまゆ形
状の吸込ポート１５，１５として開口している。
その一方、ポンプハウジング摺接面８にはこの吸
込ポート１５，１５と対向するようにやはりまゆ
形状の低圧溝（図示せず）が設けられる。なお、
第４図に示したように、カバープレート摺接面１
４に低圧溝１０を形成し、そのほぼ中央部に吸込
ポート１５を開口させたものもある。
込口連通通路１１Ｃから２方向に分岐する二又通
路１１Ｄ，１１Ｅの出口が、第２図および第３図
に示すように、対向する位置に形成されたまゆ形
状の吸込ポート１５，１５として開口している。
その一方、ポンプハウジング摺接面８にはこの吸
込ポート１５，１５と対向するようにやはりまゆ
形状の低圧溝（図示せず）が設けられる。なお、
第４図に示したように、カバープレート摺接面１
４に低圧溝１０を形成し、そのほぼ中央部に吸込
ポート１５を開口させたものもある。
ロータ４には放射状に多数のベーン１６が配設
され、（第６図参照）これらベーン１６はロータ
４のガイド溝に摺動自在に収められ、作動時の油
圧力及び遠心力によりカムリング５の内周カム面
１７に密接するまで伸び出すように形成されてい
る。
され、（第６図参照）これらベーン１６はロータ
４のガイド溝に摺動自在に収められ、作動時の油
圧力及び遠心力によりカムリング５の内周カム面
１７に密接するまで伸び出すように形成されてい
る。
以上のように構成され、吸込口９より吸込まれ
た作動油は、吸込口連通通路１１Ａ〜１１Ｃを通
り、二又通路１１Ｄ，１１Ｅで二つに分流して吸
込ポート１５，１５及び低圧溝１０，１０に導か
れ、ロータ４とカムリング５とベーン１６とで画
成された作動室の拡大・縮小により吐出ポート７
に吐出され、高圧室６に送り込まれるのである。
た作動油は、吸込口連通通路１１Ａ〜１１Ｃを通
り、二又通路１１Ｄ，１１Ｅで二つに分流して吸
込ポート１５，１５及び低圧溝１０，１０に導か
れ、ロータ４とカムリング５とベーン１６とで画
成された作動室の拡大・縮小により吐出ポート７
に吐出され、高圧室６に送り込まれるのである。
ところで、この種のベーンポンプの吸込効率
は、作動油を非圧縮性流体として作動室の容積変
化（増加）に比例し、また、その容積変化は、ベ
ーン１６の吸込行程間において均等ではない。
は、作動油を非圧縮性流体として作動室の容積変
化（増加）に比例し、また、その容積変化は、ベ
ーン１６の吸込行程間において均等ではない。
これを第５図について説明する。図において、
太実線Ａは、カムリング５のカム面１７の軸心ま
わりのリフト量を角度θ毎に表したリフト曲線で
あつて、このリフト量に作動室の奥行（ベーン１
６の巾に等しい）を乗じたものが大略作動室の容
積となる。
太実線Ａは、カムリング５のカム面１７の軸心ま
わりのリフト量を角度θ毎に表したリフト曲線で
あつて、このリフト量に作動室の奥行（ベーン１
６の巾に等しい）を乗じたものが大略作動室の容
積となる。
このリフト曲線で明らかなように、単位角度θ
毎の容積ΔVnはベーン１６のリフト開始時（Δ
V1）で最大であり、遂次急減して、最大リフト時
では最小（ΔV6≒０）となる。
毎の容積ΔVnはベーン１６のリフト開始時（Δ
V1）で最大であり、遂次急減して、最大リフト時
では最小（ΔV6≒０）となる。
この作動室容積変化に対し、低圧溝１０の円周
方向長さは、実線の閉曲線Ｂのように、リフト曲
線の斜き部分をほぼカバーするように円周方向に
長く形成されている。
方向長さは、実線の閉曲線Ｂのように、リフト曲
線の斜き部分をほぼカバーするように円周方向に
長く形成されている。
これに対し、第３図に示す吸込ポート１５に例
をとると、その吸込効率η３は、 η３≒Ｃ（ΔV1＋ΔV2＋ΔV3＋ΔV4＋ΔV5）／
５ で表され（Ｃは定数）、体積増加の全平均とな
り、最も大きい増加分ΔV1が有効に生かされて
いない。
をとると、その吸込効率η３は、 η３≒Ｃ（ΔV1＋ΔV2＋ΔV3＋ΔV4＋ΔV5）／
５ で表され（Ｃは定数）、体積増加の全平均とな
り、最も大きい増加分ΔV1が有効に生かされて
いない。
また、第４図に示す吸込ポート１５ではポート
開口位置が、吸込溝１０を表す閉曲線Ｂの中央に
一点鎖線で示す閉曲線Ｃで表され、それによる吸
込効率η４は、 η４≒Ｃ（ΔV2＋ΔV3）／２ で表され、η３と同様に、最も大きい増加分Δ
V1生かされていない。
開口位置が、吸込溝１０を表す閉曲線Ｂの中央に
一点鎖線で示す閉曲線Ｃで表され、それによる吸
込効率η４は、 η４≒Ｃ（ΔV2＋ΔV3）／２ で表され、η３と同様に、最も大きい増加分Δ
V1生かされていない。
したがつて、上記２例の吸込ポート１５による
ポンプの吸込効率は、低い値に止まつているとい
う問題がある。
ポンプの吸込効率は、低い値に止まつているとい
う問題がある。
本考案は上述の点に着目して吸込効率を向上し
たベーンポンプを提供することを目的とする。
たベーンポンプを提供することを目的とする。
以下実施例を図面にしたがつて説明する。
本考案は、カム面１７が第５図に示すような、
カムリフト特性をもつカムリング５を備えてい
る。
カムリフト特性をもつカムリング５を備えてい
る。
つまり、吸込区域において単位回転角当たりの
カムリフト量の変化が均一ではなく、吸込行程の
初期に作動室の容積増加率が急増する領域を有す
るように、カム面１７が形成してある。
カムリフト量の変化が均一ではなく、吸込行程の
初期に作動室の容積増加率が急増する領域を有す
るように、カム面１７が形成してある。
第６図および第７図に示すように、吸込ポート
１５は、低圧溝１０の矢印で示す回転方向の遅れ
側端部に開口するように形成されている。
１５は、低圧溝１０の矢印で示す回転方向の遅れ
側端部に開口するように形成されている。
したがつて、この吸込ポート１５は、第５図に
おいて実線で示される閉曲線Ｄで表され、それに
よる吸込効率η７は、 η７≒Ｃ（ΔV1＋ΔV2）／２ で表される。この吸込効率η７は、第３図また
は第４図に示す吸込ポート１５による吸込効率η
３またはη４に対し、第５図で明白なように η７≫η３またはη４ であつて、この実施例の吸込ポート１０による
ポンプの吸込効率は、従来に比して大巾に向上す
る。
おいて実線で示される閉曲線Ｄで表され、それに
よる吸込効率η７は、 η７≒Ｃ（ΔV1＋ΔV2）／２ で表される。この吸込効率η７は、第３図また
は第４図に示す吸込ポート１５による吸込効率η
３またはη４に対し、第５図で明白なように η７≫η３またはη４ であつて、この実施例の吸込ポート１０による
ポンプの吸込効率は、従来に比して大巾に向上す
る。
なお、低圧溝１０はポンプハウジング１（摺接
面８）に設けてもよく、要するに吸込行程での作
動室の拡大に伴う低圧溝１０の容積変化率が大き
い部位に対応して吸込ポート１５を開口させるこ
とにより吸込効率を可及的に高められるのであ
る。
面８）に設けてもよく、要するに吸込行程での作
動室の拡大に伴う低圧溝１０の容積変化率が大き
い部位に対応して吸込ポート１５を開口させるこ
とにより吸込効率を可及的に高められるのであ
る。
以上説明したように本考案によれば、ポンプハ
ウジングとカバープレートとの間に、ロータとカ
ムリングを挾持し、ロータに放射状に配列したベ
ーンの先端をカムリングに追従させて、ロータと
カムリングとベーンとにより作動室を画成し、ロ
ータの回転により吸込ポート及び吸込ポートに連
通する低圧溝を介して作動室に吸込んだ油を、吐
出ポートを介して吐出するように構成する一方、
前記吸込及び吐出ポートを２組で、かつ、軸対称
に対向して配置したベーンポンプにおいて、前記
カムリングのカム面を作動室の吸込区域の初期区
間にて吸込容積増加率が他の吸込区間よりも大き
くなるように形成すると共に、当該吸込区域に配
置された低圧溝に対して上記容積増加率の大きい
部位側に偏寄させて吸込ポートを開口させたた
め、簡単な構成でありながらベーンポンプの吸込
効率が大巾に向上する効果がある。
ウジングとカバープレートとの間に、ロータとカ
ムリングを挾持し、ロータに放射状に配列したベ
ーンの先端をカムリングに追従させて、ロータと
カムリングとベーンとにより作動室を画成し、ロ
ータの回転により吸込ポート及び吸込ポートに連
通する低圧溝を介して作動室に吸込んだ油を、吐
出ポートを介して吐出するように構成する一方、
前記吸込及び吐出ポートを２組で、かつ、軸対称
に対向して配置したベーンポンプにおいて、前記
カムリングのカム面を作動室の吸込区域の初期区
間にて吸込容積増加率が他の吸込区間よりも大き
くなるように形成すると共に、当該吸込区域に配
置された低圧溝に対して上記容積増加率の大きい
部位側に偏寄させて吸込ポートを開口させたた
め、簡単な構成でありながらベーンポンプの吸込
効率が大巾に向上する効果がある。
第１図は従来のポンプを示す断面図、第２図は
第１図のカバープレートの右側面図、第３図およ
び第４図はそれぞれ第２図の−線および−
線矢視断面図、第５図は作動室の体積変化を説
明する図面、第６図は本考案の一実施例の要部を
示す側面図、第７図は第６図の−線矢視断面
図である。 １……ポンプハウジング、３……カバープレー
ト、４……ロータ、５……カムリング、７……吐
出ポート、９……吸込口、１０……低圧溝、１５
……吸込ポート、１６……ベーン、１７……カム
面。
第１図のカバープレートの右側面図、第３図およ
び第４図はそれぞれ第２図の−線および−
線矢視断面図、第５図は作動室の体積変化を説
明する図面、第６図は本考案の一実施例の要部を
示す側面図、第７図は第６図の−線矢視断面
図である。 １……ポンプハウジング、３……カバープレー
ト、４……ロータ、５……カムリング、７……吐
出ポート、９……吸込口、１０……低圧溝、１５
……吸込ポート、１６……ベーン、１７……カム
面。
Claims (1)
- ポンプハウジングとカバープレートとの間に、
ロータとカムリングを挾持し、ロータに放射状に
配列したベーンの先端をカムリングに追従させ
て、ロータとカムリングとベーンとにより作動室
を画成し、ロータの回転により吸込ポート及び吸
込ポートに連通する低圧溝を介して作動室に吸込
んだ油を、吐出ポートを介して吐出するように構
成する一方、前記吸込及び吐出ポートを２組で、
かつ、軸対称に対向して配置したベーンポンプに
おいて、前記カムリングのカム面を作動室の吸込
区域の初期区間にて吸込容積増加率が他の吸込区
間よりも大きくなるように形成すると共に、当該
吸込区域に配置された低圧溝に対して上記容積増
加率の大きい部位側に偏寄させて吸込ポートを開
口させたことを特徴とするベーンポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1981086313U JPS6211349Y2 (ja) | 1981-06-12 | 1981-06-12 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1981086313U JPS6211349Y2 (ja) | 1981-06-12 | 1981-06-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57198387U JPS57198387U (ja) | 1982-12-16 |
| JPS6211349Y2 true JPS6211349Y2 (ja) | 1987-03-17 |
Family
ID=29881533
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1981086313U Expired JPS6211349Y2 (ja) | 1981-06-12 | 1981-06-12 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6211349Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6087392U (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-15 | 株式会社豊田自動織機製作所 | スライドベ−ン型回転圧縮機における分離オイルの均等吸入機構 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4911043U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-01-30 | ||
| JPS501921A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-10 | ||
| JPS5512029B2 (ja) * | 1974-10-11 | 1980-03-29 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4840803U (ja) * | 1971-09-18 | 1973-05-24 | ||
| JPS5910396Y2 (ja) * | 1978-07-07 | 1984-04-02 | 松下電器産業株式会社 | 偏心形回転ポンプ |
-
1981
- 1981-06-12 JP JP1981086313U patent/JPS6211349Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4911043U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-01-30 | ||
| JPS501921A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-10 | ||
| JPS5512029B2 (ja) * | 1974-10-11 | 1980-03-29 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57198387U (ja) | 1982-12-16 |
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