JPH0667880U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH0667880U
JPH0667880U JP1309193U JP1309193U JPH0667880U JP H0667880 U JPH0667880 U JP H0667880U JP 1309193 U JP1309193 U JP 1309193U JP 1309193 U JP1309193 U JP 1309193U JP H0667880 U JPH0667880 U JP H0667880U
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JP
Japan
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cam ring
rotor
pump
vanes
discharge
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Withdrawn
Application number
JP1309193U
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English (en)
Inventor
由紀雄 内田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムリングの変形を防止し、この変形にとも
ないポンプの作動騒音が大きくなることを未然に防止す
ることができるベーンポンプを得ることを目的とする。 【構成】 吐出域の前記カムリング外周に圧力室を形成
し、この圧力室に吐出油を導くようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は自動車のパワーステアリング装置等の油圧源に施用して良好なベー ンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のベーンポンプは、例えば特開昭63−167089号公報に示される ように、複数のベーンを略放射方向に出没自在に取付けたロータを収容するカム リングを、フロント側とリアー側のプレート部材で挟持した構造を備え、前記複 数のベーンの隣合うベーン間にその容積が拡縮するポンプ室を形成し、前記ロー タの回転によって前記ポンプ室の容積が拡大する区間に吸入域およびポンプ室の 容積が縮小する区間に吐出域をそれぞれ形成してある。
【0003】 そして、ロータの回転によって作動油を吸入域のポンプ室に吸入し、吐出域の ポンプ室から吐出すようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
吐出域のポンプ室内の作動油の圧力によって、カムリングが半径方向外方に拡 大するように変形する虞がある。この変形が生ずると、前記複数のベーンの先端 が摺接するカムリング内周カム面を形作るカム曲線が変化してしまい、ポンプの 作動騒音が大きくなる。
【0005】 そこで、この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、カムリングの変形を防 止し、この変形にともないポンプの作動騒音が大きくなることを未然に防止する ことができるベーンポンプを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、駆動軸によって回転されるロータと、このロータに放射方向 に出没自在に取付けられた複数のベーンと、このベーンを取付けたロータを回転 自在に収容するカムリングと、このカムリングを両側からそれぞれ挟持するプレ ート部材とを備え、前記複数のベーンの隣合うベーン間にその容積が拡縮するポ ンプ室を形成し、前記ロータの回転によって前記ポンプ室の容積が拡大する区間 に吸入域およびポンプ室の容積が縮小する区間に吐出域をそれぞれ形成したベー ンポンプにおいて、前記吐出域の前記カムリング外周に圧力室を形成し、この圧 力室に吐出油を導くようにした構成にしてある。
【0007】
【作用】
前記吐出域にカムリング外周に導かれた作動油の圧力による半径方向内方への 力が、ポンプ室内の作動油の圧力による半径方向外方への力と拮抗し、カムリン グの変形を防止する。従って、カムリングの変形によるポンプの作動騒音の増大 が未然に防止される。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述する。
【0009】 図1はこの考案の実施例を施用したベーンポンプの全体構成を示す断面図であ る。図において1はハウジング、2は駆動軸、3および4はこの駆動軸2をそれ ぞれ軸支する軸受およびブッシュである。ハウジング1には一端が開口する環状 凹部5が形成されており、この環状凹部5内にはポンプユニット6が収装されて いる。このポンプユニット6は、複数のベーン7を半径方向に出没自在に取付け たロータ8をカムリング9内に収容し、このカムリング9を前記環状凹部5の開 口端を覆うカバープレート(プレート部材)10とサイドプレート(プレート部 材)11とによって挟持した構造を備えている。前記ロータ8に取付けられたベ ーン7の先端はカムリング9の内周カム面9aに摺接している。そして、カムリ ング9、ロータ8、および隣合う二つのベーン7とでポンプ室12が形成されて いる。このポンプ室12は、ロータ8の回転によってその容積が変化し、この変 化によって容積が増加する部分に吸入域12aが、容積が減少する部分に吐出域 12bがそれぞれ形成されている。
【0010】 ここで、カムリング9の外周には、前記ポンプ室12の吐出域12bの外周に 位置して圧力室13が形成され、吐出油が導かれるようになっている。この圧力 室13は、カムリング9の外周に沿って円弧状に形成された窪み13aによって 形成されており、この窪み13aと前記ハウジング1の環状凹部5との間に設け たシールリング14で封止されている。
【0011】 15はポンプ室12からサイドプレート11に設けた通路16を介して吐出油 が導かれる高圧室である。また、前記サイドプレート11には通路16と前記反 力室13とを連通する通路17が形成されている。18は図外のリザーブタンク に連通する吸入口で、作動油を低圧通路19を介してポンプ室12に導く。一方 、20は高圧室15に連通するので、この高圧通路20と前記低圧通路19との 間には流量制御弁21が設けられており、この流量制御弁21によって、高圧室 15に導かれた吐出油のうち余剰分を低圧通路19に環流させて、流量制御弁2 1に連通した図示しない吐出口からアクチュエータに吐出する吐出量を一定量に 制御するように構成されている。
【0012】 斯かる構成によれば、駆動軸2を介してロータ8が回転駆動されることにより 、隣合うベーン7間に形成されるポンプ室12が拡縮し、作動油が吸入口18か ら低圧通路19を介してポンプ室12に導入され、さらに高圧室15に吐出され る。その後、高圧室15内の作動油は高圧通路20から流量制御弁21に導かれ 、この流量制御弁21を介して図外の吐出口からパワーステアリング装置のアク チュエータに導かれる。
【0013】 ここで、ポンプ室12内の作動油は吐出域内で高圧となり、この圧力による力 がカムリング9を拡径しようとするが、カムリング9の外周側にはポンプ室12 の吐出域12aに位置して圧力室13が形成され、高圧室15内の吐出油が通路 16,17を通じて導かれているから、この圧力室13に導かれた吐出油の圧力 によって半径方向内方への力が生じ、前記ポンプ室12内の作動油の圧力による 力と釣合う。これによってカムリング9の変形が防止される。従って、カムリン グ9の内周カム面9aを形作るカム曲線の変形が防止され、前記複数のベーン7 の先端は所期するカム曲線のカム面9aを円滑に摺接するから、ポンプの作動騒 音が大きくなることが未然に防止される。
【0014】 なお、前記実施例では吸入域と吐出域をそれぞれ二つづつ備えた所謂平衡型ベ ーンポンプについて述べたが、これに限ることなく、吸入域と吐出域を一つづつ 備えたベーンポンプ等各種ベーンポンプに施用できるものである。
【0015】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、この考案によれば、駆動軸によって回転されるロ ータと、このロータに放射方向に出没自在に取付けられた複数のベーンと、この ベーンを取付けたロータを回転自在に収容するカムリングと、このカムリングを 両側からそれぞれ挟持するプレート部材とを備え、前記複数のベーンの隣合うベ ーン間にその容積が拡縮するポンプ室を形成し、前記ロータの回転によって前記 ポンプ室の容積が拡大する区間に吸入域およびポンプ室の容積が縮小する区間に 吐出域をそれぞれ形成したベーンポンプにおいて、前記吐出域の前記カムリング 外周に圧力室を形成し、この圧力室に吐出油を導くようにしたことにより、吐出 域のポンプ室内の作動油の圧力によるカムリング変形が防止される。従って、カ ムリングの変形によるポンプの作動騒音の増大が未然に防止されると共に、カム リングの耐久性が向上し、延ては、耐久性に優れたベーンポンプを容易に得るこ とが可能となり、実用に供して頗る多大な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すベーンポンプの断面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
2 駆動軸 7 ベーン 8 ロータ 9 カムリング 10 カバープレート(プレート部材) 11 サイドプレート(プレート部材) 12 ポンプ室 12a 吸入域 12b 吐出域 13 反力室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸によって回転されるロータと、こ
    のロータに放射方向に出没自在に取付けられた複数のベ
    ーンと、このベーンを取付けたロータを回転自在に収容
    するカムリングと、このカムリングを両側からそれぞれ
    挟持するプレート部材とを備え、前記複数のベーンの隣
    合うベーン間にその容積が拡縮するポンプ室を形成し、
    前記ロータの回転によって前記ポンプ室の容積が拡大す
    る区間に吸入域およびポンプ室の容積が縮小する区間に
    吐出域をそれぞれ形成したベーンポンプにおいて、前記
    吐出域の前記カムリング外周に圧力室を形成し、この圧
    力室に吐出油を導くようにしたことを特徴とするベーン
    ポンプ。
JP1309193U 1993-02-26 1993-02-26 ベーンポンプ Withdrawn JPH0667880U (ja)

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JP1309193U JPH0667880U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 ベーンポンプ

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JPH0667880U true JPH0667880U (ja) 1994-09-22

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JP1309193U Withdrawn JPH0667880U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 ベーンポンプ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322350A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Hitachi Ltd ベーンポンプ
JP2008115706A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Hitachi Ltd 可変容量形ベーンポンプ及び可変容量形ベーンポンプの製造方法
JP2018178884A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 ジヤトコ株式会社 平衡ベーンポンプ

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