JPH03297781A - エレベータの釣合ロープ取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、吊りロープのアンバランス重量を補正する釣
合ロープの一端を釣合おもりに取付けるエレベータの釣
合ロープ取付装置に関し、特に、経時的な伸びに対処し
て釣合ロープの長さを調整する機構を備えたエレベータ
の釣合ロープ取付装置に関するものである。

［従来の技術］ この種のエレベータの釣合ロープ取付装置に関する従来
技術を第３図乃至第６図に基づいて説明する。

第３図は一般的なエレベータにおいて釣合ロープの機能
を説明する昇降路の断面図である。

図において、（１）は乗かご、（２）は一端にて乗かご
（１）を懸吊する吊りロープ、（３）は吊りロープ（２
）の他端に懸吊された釣合おもり、（４）は乗かご（１
）と釣合おもり（３）とに懸架された釣合ロープ、（５
）は釣合ロープ（４）が巻装される釣合車、（６）は釣
合ロープ（４）を釣合おもり（３）の側面に取付ける釣
合ロープ取付装置、（７）は昇降路のピットである。

吊りロープ（２）の一端は乗かご（１）に、他端は釣合
おもり（３）に結合されている。この吊りロープ（２）
の重量が、乗かご（１）の位置によって、乗かご（１）
側と釣合おもり（３）側とでアンバランスになると、巻
上機（図示略）に大きな負担がかかる。この吊りロープ
（２）のアンバランス重量を補正するために、吊りロー
プ（２）と対応する重量のワイヤロープからなる複数本
の釣合ロープ（４）が、乗かご（１）の床下から釣合車
（５）を介して釣合おもり（３）の側面に懸架される。

釣合車（５）は昇降路のピット（７）に上下動可能に設
けられていて、その自重により各釣合ロープ（４）に適
正な張力を附与して、釣合ロープ（４）相互の絡み付き
を防止するとともに、乗かご（１）の振れを抑制できる
ように構成されている。

従来の釣合ロープ取付装置（６）は第４図乃至第６図に
示すように構成されている。

第４図は従来のエレベータの釣合ロープ取付装置（６）
を示す釣合おもり（３）の側面図、第５図は釣合おもり
（３）を分解して示す斜視図、第６図は第４図のＢ−Ｂ
線断面図である。

図において、（９）は釣合おもり（３）のフレームであ
り、その上部には前記吊りロープ（２）の他端が結合さ
れるとともに、内部にはポケット部付おもり（１０）と
、ポケットなしおもり、（１１）と、調整おもり（１２
）と、取付板（１３）とが積層状態で配置されている。

（１４）はロープシャックルであり、ここに前記釣合ロ
ープ（４）の端末がバビッド詰め加工により固着されて
いる。

（１５）はスクリューロッドであり、その下端はロープ
シャックル（１４）に軸支されるとともに、」１端は前
記取付板（１３）の挿通孔（１６）に挿入されてナツト
（１７）により取付板（１３）に螺着されている。

第４図に示す（１８）はフレーム（９）の下部側面に配
設された押え板であり、ここに各釣合ロープ（４）が釣
合車（５）の溝ピッチに合致するように挿通されている
。なお、第６図に示すように、釣合ロープ取付装置（６
）は、釣合おもり（３）の側面から突出しないように、
ポケット付おもり（１０）のポケット内に収容されてい
る。

ところで、エレベータの運転に伴い、吊りロープ（２）
及び釣合ロープ（４）に経時変化による伸びが発生する
と、その伸びに応じて釣合車（５）が下降して、釣合車
（５）と昇降路のピット（７）との隙間が減少する。こ
の隙間が所定値以下に減少すると、釣合車（５）が昇降
路のピット（７）に接触して、釣合ロープ（４）の所要
の機能が喪失するので、釣合車（５）が昇降路のピット
（７）に接触する前に、釣合ロープ（４）の長さを調整
する必要がある。

そこで、上記のように構成された従来の釣合ロープ取付
装置（６）においては、ナツト（１７）の締付は操作に
より、スクリューロッド（１５）を上方へ引き上げて、
釣合ロープ（４）を全長が短くなるように調整していた
。

なお、伸びに対処して釣合ロープの長さを調整する機構
を備えたエレベータの釣合ロープ取付装置として、」１
記従来例以外に、例えば、特開昭５８−８９５７５号公
報、及び実開昭５９−１３３５７１号公報に掲載された
技術も知られている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、従来のエレベータの釣合ロープ取付装置（６
）によると、釣合ロープ（４）の長さを調整できる範囲
がスクリューロッド（１５）のねじ長さに限られている
ため、吊りロープ（２）及び釣合ロープ（４）の総合し
た伸びが前記ねじ長さを越えた場合には、釣合ロープ（
４）を切り詰めて短くする必要があった。しかしながら
、釣合ロープ（４）の切り詰め作業には多大な時間を要
するため、その作業期間中、エレベータの運転を長時間
にわたって休止しなければならないという不都合があっ
た。なお、長いスクリューロッド（１５）を使用して調
整範囲を拡張することも考えられるが、この場合には、
そのスクリューロッド（１５）を収容するためにポケッ
ト付おもり（１０）の枚数を増やす必要があり、釣合お
もり（３）の全高が高くなり過ぎるという不具合を招く
。

そこで、本発明の課題は、釣合ロープの長さを簡単な操
作により広範囲に調整できるエレベータの釣合ロープ取
付装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するために、本発明のエレベータの釣
合ロープ取付装置においては、釣合おもりに取付部材が
配設され、その取付部材には第１スクリューロッドが螺
着される。また、釣合ロープの一端には第２スクリュー
ロッドが連結され、その第２スクリューロッドと第１ス
クリューロッドとはターンバックルにより結合される。

［作用コ 本発明のエレベータの釣合ロープ取付装置によれば、吊
りロープ及び釣合ロープの伸びが少ない場合は、取ト１
部月に対し第１スクリューロッドを締め上げるか、或い
は、ターンバックルを回して第２スクリューロッドを引
き締めることにより対処できる。また、伸びが著しい場
合には、第１スクリューロッド及びターンバックルを取
り外して、取付部材に第２スクリューロッドを直接取付
ければ、第１スクリューロッド及びターンバックルの長
さ分だけ釣合ロープを短縮できる。したがって、釣合ロ
ープの切り詰めを必要としない簡単な操作により、釣合
ロープの長さを広範囲に調整することができる。

［実施例コ 以下、本発明を具体化した実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は本発明による一実施例のエレベータの釣合ロー
プ取付装置を示す釣合おもりの側面図、第２図は第１図
のＡ−Ａ線断面図である。図中、従来例と同一の符号は
従来例と同一または相当する構成部分を示すものであり
、ここでは重複する説明を省略する。

（１３）は従来と同様に釣合おもり（３）の内部に配設
された取付板であり、そこには複数個の挿通孔（１６）
が形成されている（第５図参照）。

（２０）は複数本の第１スクリューロッドであり、前記
取付板（１３）に対し挿通孔（１６）を介してナラ１−
（１７）により上下に位置調整可能に螺着されている。

（１４）は各釣合ロープ（４）の端末に固着された複数
個のロープシャックルであり、各ロープシャックル（１
４）には第２スクリューロッド（２１）がピン（２２）
により回動可能に連結されている。（２３）はターンバ
ックルであり、その上端に第１スクリューロッド（２０
）が螺合され、下端に第２スクリューロッド（２１）が
螺合されることにより、第１スクリューロッド（２０）
及び第２スクリューロッド（２１）を引き締め可能に結
合している。

次に、上記のように構成された本実施例のエレベータの
釣合ロープ取付装置（６）の動作について説明する。

据付当初における各釣合ロープ（４）の長さは、ナツト
（１７）を操作して第１スクリューロッド（２０）を締
め上げることで調整され、これによって、釣合車（５）
が昇降路のピット（７）に対する適性位置まで引き上げ
られる。また、エレベータの運転に伴う経時変化により
釣合ロープ（４）に若干の伸びが生じた場合は、第１ス
クリューロッド（２０）を締め」二げるか、または、タ
ーンバックル（２３）を回して第２スクリューロッド（
２１）を引き締めるか、或いは、これらを併行すること
によって釣合車（５）を適性位置まで引き」二げること
ができる。

更に、経時変化により釣合ロープ（４）が著しく伸びた
場合は、第１スクリューロッド（２０）を取付板（１３
）から外し、ターンバックル（２３）を第２スクリュー
ロッド（２１）から取外したのち、取付板（１３）の挿
通孔（１６）に第２スクリューロッド（２１）を直接挿
入して、これをナツト（１７）で螺着する。こうすれば
、釣合車（５）を第１スクリューロッド（２０）及びタ
ーンバックル（２１）の総合長さに相当する距離だけ大
幅に引き上げることができる。そして、この状態でエレ
ベータを運転し、尚且つ、釣合ロープ（４）が経時変化
によって伸びた場合は、ナツト（１７）の操作により第
２スクリューロッド（２１）を締め上げれば、釣合車（
５）を適性位置まで引き上げることができる。

このように、本実施例のエレベータの釣合ロープ取付装
置（６）は、釣合おもり（３）に配設された取付部材と
しての取付板（１３）と、その取付板（１３）に螺着さ
れた第１スクリューロッド（２０）と、釣合ロープ（４
）の一端にロープシャックル（１４）を介して連結され
た第２スクリューロッド（２１）と、前記第１スクリュ
ーロッド（２０）及び第２スクリューロッド（２１）を
結合するターンバックル（２３）とから構成したもので
ある。

したがって、上記実施例のエレベータの釣合ロープ取付
装置（６）によれば、吊りロープ（２）及び釣合ロープ
（４）の伸びが少ない場合は、取付板（１３）に対し第
１スクリューロッド（２０）を締め上げるか、或いは、
ターンバックル（２３）を回して第２スクリューロッド
（２１）を引き締めることにより対処できる。また、伸
びが著しい場合には、第１スクリューロッド（２０）及
びターンバックル（２３）を取り外して、取付板（１３
）に第２スクリューロッド（２１）を直接取付ければ、
第１スクリューロッド（２０）及びターンバックル（２
３）の長さ分だけ釣合ロープ（４）を短縮できる。した
がって、釣合ロープ（４）の切り詰めを必要としない簡
単な操作により、釣合ロープ（４）の長さを広範囲に調
整することができる。

なお、上記実施例では、取付板（１３）が釣合おもり（
３）におけるポケット付おもり（１０）の間に積層され
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、釣合おもり（３）のフレーム（９）の一部に適宜
構成の取付部材を設けて実施することも可能である。し
かしながら、取付板（１３）を上記実施例のように構成
した場合には、第１スクリューロッド（２０）、第２ス
クリューロッド（２１）、ターンバックル（２３）が釣
合おもり（３）の側面から突出しないという特有の効果
が得られる。

１ ２ ［発明の効果］ 以上のように、本発明のエレベータの釣合ロープ取付装
置は、釣合おもりに配設された取付部材と、その取付部
材に螺着された第１スクリューロッドと、釣合ロープの
一端に連結された第２スクリューロッドと、第１スクリ
ューロッド及び第２スクリューロッドを結合するターン
バックルとを具備したものであるから、釣合ロープの伸
びが著しい場合に、第１スクリューロッド及びターンバ
ックルを取り外し、第２スクリューロッドを取付部材に
直接取付ければ、釣合ロープの切り詰めを必要としない
簡単な操作により、釣合ロープの長さを広範囲に調整で
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例のエレベータの釣合ロー
プ取付装置を示す側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断
面図、第３図は通常のエレベータの釣合ロープ取付装置
の釣合ロープの機能を説明する昇降路の断面図、第４図
は従来のエレベータの釣合ロープ取付装置を示す側面図
、第５図は第４図の釣合おもりを分解して示す斜視図、
第６図は第４図のＢ−Ｂ線断面図である。 図において、 ２：吊すロープ　　　　　　３：釣合おもり４：釣合ロ
ープ　　　　　１３：取付板２０：第１スクリューロッ
ド ２１：第２スクリューロッド ２３：ターンバックル である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）吊りロープのアンバランス重量を補正する釣合ロ
   ープの一端を釣合おもりに取付けるエレベータの釣合ロ
   ープ取付装置において、 前記釣合おもりに配設された取付部材と、前記取付部材
   に螺着された第１スクリューロッドと、前記釣合ロープ
   の一端に連結された第２スクリューロッドと、前記第１
   スクリューロッド及び第２スクリューロッドを結合する
   ターンバックルとを具備することを特徴とするエレベー
   タの釣合ロープ取付装置。