JP2509405B2 - 船舶舷梯用ダビット装置 - Google Patents

船舶舷梯用ダビット装置

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JP2509405B2
JP2509405B2 JP3337238A JP33723891A JP2509405B2 JP 2509405 B2 JP2509405 B2 JP 2509405B2 JP 3337238 A JP3337238 A JP 3337238A JP 33723891 A JP33723891 A JP 33723891A JP 2509405 B2 JP2509405 B2 JP 2509405B2
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JP
Japan
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wire rope
davit
pulleys
load
rope
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JP3337238A
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JPH05170174A (ja
Inventor
直義 中野
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Nakano Seisakusho Co Ltd
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Nakano Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体の舷側方向に配置
された上部踊場などに上端部を軸支され、下端側をダビ
ットなどにより昇降可能に支持させた船舶舷梯用ダビッ
ト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶に搭載する舷梯は設置場所の問題で
陸上の歩道橋のように大きい物は設備できず、また、強
度やルールも基準一杯で製作している現状である。従
来、図4に示すように、舷梯41を揚降ろしするウインチ
42でワイヤーロープ43を巻き取ったり、繰り出したりす
るワイヤーリングは大体矢印44に示すようになってお
り、また船体との取合いも2本のボルト45,46 によって
回動自在に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によるので、
図5に示すように、舷梯41の幅方向の中央より端に重量
(人間)が加わると、図6に示すように、荷重が加わっ
た側のフレーム47に取り付けてある滑車48が回転する
と、反対側のフレーム49に取り付けてある滑車50は逆に
回転するためワイヤーロープ43が移動し、舷梯41のステ
ップ51と両端のフレーム47が重量の加わった方にネジレ
を生じるという問題点があった。
【0004】一方、舷梯に過大な偏荷重が作用したとき
に装置各部の破損を防止するためには、ワイヤーロープ
の中間部の移動を許容することで当該荷重を逃がす必要
もある。そこで、本発明は、上記課題を解決するため
に、舷梯の幅方向の端に荷重が加わってもワイヤーロー
プが移動することなく、従って舷梯のネジレをおさえ得
ようにしつつも、舷梯に過大な偏荷重が作用したとき
にはワイヤーロープの移動を許容して荷重を逃がし、装
置各部の破損防止を図り得る船舶舷梯用ダビット装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の船舶舷梯用ダビット装置は、対の昇降ドラ
ムに1本のワイヤーロープの両端を各別に巻き付け、こ
のワイヤーロープの両端側よりダビットの複数の滑車を
介して舷梯の両側フレームに設けた滑車に各別に巻回す
るとともに、上記ダビットに間隔をおいて軸支した中間
滑車に上記ワイヤーロープの中間部を巻回した船舶舷梯
用ダビット装置において、上記ダビットの両中間滑車間
張架されたワイヤーロープの中間部が、ロープ軸心方
向の2ヵ所でバネにより一方側から弾性的に押圧するこ
とで屈曲されていることを特徴としている
【0006】
【作用】本発明のダビット装置によれば、舷梯に幅方向
の端に荷重が加わると、該荷重が加わった側のワイヤー
ロープの方が、他側のワイヤーロープよりも引張力が大
きくなるが、ワイヤーロープの中間部はロープ軸心方向
の2ヵ所でバネにより一方側から弾性的に押圧されて屈
曲されているので、上記両側のワイヤーロープに作用す
る引張力の差がバネにより吸収され、ワイヤーロープが
移動することが防 止され、従ってネジレをおさえ得る。
【0007】そして、バネによって吸収し得る荷重を超
える過大な偏荷重が舷梯に生じた場合には、ワイヤーロ
ープが移動することでかかる荷重を逃がし、装置各部の
破損が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1において、符号1 は上部踊場で、この上部
踊場1 とダビット2 とは船首尾方向に取り付けられ、さ
れに両者共に起伏可能、水平回動可能などに支持されて
船体内に格納可能とされている。
【0009】上記上部踊場1 は回転テーブル3 を有し、
この回転テーブル3 に舷梯4 が昇降自在に枢着されてい
る。5 はダビット2 側に搭載された巻取ウインチで、そ
の第1、第2ドラム6,7 には1本のワイヤーロープ8 の
両端が各別に連結されている。このワイヤーロープ8
は、その両端側よりダビット2 の複数の滑車11〜14を介
して舷梯4 の両側フレーム15,16 に軸支した滑車17,18
に格別に巻回したのち、上記ダビット2 に間隔をおいて
軸支した中間滑車19,20 に、上記ワイヤーロープ8 の中
間部を巻回されている。
【0010】上記ダビット2 の両中間滑車19,20 間に
は、図2にも示すように、略W字状の板バネ21を取り付
け、この板バネ21の両自由端部22,22 で、ロープ軸心方
向2ヶ所で上記ワイヤーロープ8 の中間部を押圧して
り、かかる押圧によって両中間滑車19,20 間に張架され
たワイヤーロープ8 の中間部が屈曲されている。この押
圧力調整は、図3にも示すように、板バネ21の一側に固
定した一対のU字状取付具23,23 をダビット2 のフレー
ム2aに嵌合して押ボルト24で締付けているので、この嵌
合状態調節によりワイヤーロープ8 への押圧力を調整す
ることができる。
【0011】上記構成によれば、ダビット2 の両中間滑
車19,20 間にW字状の板バネ21を取り付け、この板バネ
21の両自由端部22,22 でワイヤーロープ8 の中間部を押
圧したので、舷梯4 の幅方向の端に荷重が加わってもワ
イヤーロープ8 が移動することなく、従って舷梯のネジ
レをおさえる。しかも構造が簡単で、現在使用中の舷梯
も容易に改良することができる。
【0012】仮りに、ワイヤーロープ8 の移動防止のた
め、その中間部を完全に固定した場合は、舷梯4 がネジ
レた場合に、ネジレたままで元の水平状態にならない
が、本構成のものでは、この場合にも舷梯4 がダビット
2 に押圧するまで捲き取ると板バネ21に抗して抵抗は大
きいが、ワイヤーロープ8 が移動し、舷梯4 を水平方向
に制御する。
【0013】なお、上記実施例において、板バネ21を略
W字状としたが、この板バネ21は両端に自由端部22を有
する少なくとも山型状であってもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明では、上記ダビットの両中間滑車
間に張架されたワイヤーロープの中間部が、ロープ軸心
方向の2ヵ所でバネにより一方側から弾性的に押圧する
ことで屈曲されていることを特徴とするものであるか
ら、次の特有の効果を奏することができる。
【0015】即ち、本発明によれば、舷梯に幅方向の端
に荷重が加わると、該荷重が加わった側のワイヤーロー
プの方が、他側のワイヤーロープよりも引張力が大きく
なるが、ワイヤーロープの中間部はロープ軸心方向の2
ヵ所でバネにより一方側から弾性的に押圧されて屈曲さ
れているので、上記両側のワイヤーロープに作用する引
張力の差をバネの弾性変形により吸収することができ、
ワイヤーロープが移動することが防止され、従ってネジ
レをおさえることができ、さらに、バネの弾性変形によ
って吸収し得る荷重を超える過大な偏荷重が舷梯に生じ
た場合には、ワ イヤーロープが移動することでかかる荷
重を逃がし、装置各部の破損を防止することができ、こ
のようにワイヤーロープがバネに対して相対移動すると
きは、バネは一方側からのみワイヤーロープに押圧して
いるものであるから、ワイヤーロープに無理な圧縮力が
生じず、ワイヤーロープの寿命の向上をも図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す簡略斜視図である。
【図2】図1の要部の拡大正面図である。
【図3】図2の一部の側面図である。
【図4】従来例の簡略斜視図である。
【図5】図4の一部の正面図である。
【図6】図5の作動状態を示す正面図である。
【符号の説明】
2 ダビット 4 舷梯 6 ドラム 7 ドラム 8 ワイヤーロープ 11 滑車 12 滑車 13 滑車 14 滑車 15 フレーム 16 フレーム 17 滑車 18 滑車 19 中間滑車 20 中間滑車 21 板バネ 22 自由端部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対の昇降ドラムに1本のワイヤーロープ
    の両端を各別に巻き付け、このワイヤーロープの両端側
    よりダビットの複数の滑車を介して舷梯の両側フレーム
    に設けた滑車に各別に巻回するとともに、上記ダビット
    に間隔をおいて軸支した中間滑車に上記ワイヤーロープ
    の中間部を巻回した船舶舷梯用ダビット装置において、 上記ダビットの両中間滑車間に張架されたワイヤーロー
    プの中間部が、ロープ軸心方向の2ヵ所でバネにより一
    方側から弾性的に押圧することで屈曲されていることを
    特徴とする船舶舷梯用ダビット装置。
JP3337238A 1991-12-19 1991-12-19 船舶舷梯用ダビット装置 Expired - Lifetime JP2509405B2 (ja)

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JP3337238A JP2509405B2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 船舶舷梯用ダビット装置

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JP3337238A JP2509405B2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 船舶舷梯用ダビット装置

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Publication Number Publication Date
JPH05170174A JPH05170174A (ja) 1993-07-09
JP2509405B2 true JP2509405B2 (ja) 1996-06-19

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ID=18306745

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CN110562396B (zh) * 2019-10-10 2021-10-22 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种舷梯收放装置

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JPH05170174A (ja) 1993-07-09

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