JP7103536B2 - エレベーターのロープの回り止め具およびエレベーターのロープの張力調整方法 - Google Patents

エレベーターのロープの回り止め具およびエレベーターのロープの張力調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーターのロープの回り止め具およびエレベーターのロープの張力調整方法に関する。
特許文献1は、エレベーターのロープの回り止め具の例を開示する。回り止め具は、保持部と、係合部と、を備える。保持部は、ロープを吊り板に取り付けるロッドに回り止め具を保持する。係合部は、他のロープのロッドに係合する。
日本実開平5-26973号公報
しかしながら、特許文献1の回り止め具において、係合部は、保持部から保持部が回り止め具を保持するロッドの反対側に延びる。このため、回り止め具を取り付ける場合に、作業者は、回り止め具の両端でロッドとの位置合わせを行う必要がある。このため、回り止め具の取付けに手間がかかる。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、エレベーターのロープに取り付けやすい回り止め具およびこれを用いた張力調整方法を提供することである。
本発明に係るエレベーターのロープの回り止め具は、エレベーターの第1ロープの端部に設けられた膨らみ部を間に挟みうるように第1軸の方向に間隔を空けて対向する第1接触部および第2接触部、第1軸に垂直な第2軸の方向における第1接触部および第2接触部の端部を接続する接続部、ならびに、第1軸および第2軸の両方に垂直な第3軸の方向における第1接触部および第2接触部の端部に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられるストッパー、を有し、第2軸の方向において接続部と反対側の端部に第1ロープの直径より広い隙間が設けられる保持部と、保持部の第1軸の方向の中心から第1接触部側に設けられ、第2軸の方向において接続部と反対側に延び、第1ロープおよび第1ロープに並ぶエレベーターの第2ロープの間の間隔より長い第1腕部と、保持部の第1軸の方向の中心から第2接触部側において、第1腕部との間に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられ、第2軸の方向において接続部と反対側に延び、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い第2腕部と、を備える。
本発明に係るエレベーターのロープの張力調整方法は、第1ロープおよび第2ロープが並んで鉛直方向に張られるエレベーターにおいて第1ロープから第2ロープに向く方向を前方とし、第1ロープの端部に設けられた膨らみ部を間に挟みうるように左右方向に間隔を空けて対向する第1接触部および第2接触部、第1接触部および第2接触部の後端部を接続する接続部、ならびに、第1接触部および第2接触部の上端部に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられるストッパーを有し、前端部に第1ロープの直径より広い隙間が設けられる保持部と、保持部の左右方向の中心から第1接触部側に設けられ、前方に延び、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い第1腕部と、保持部の左右方向の中心から第2接触部側において、第1腕部との間に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられ、前方に延び、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い第2腕部と、を備える回り止め具を、膨らみ部の後方かつ上方から被せて取り付ける取付け工程と、取付け工程において取り付けられた回り止め具の第1腕部または第2腕部の少なくとも一方が第2ロープに接触している状態で第1ロープの張力を調整する張力調整工程と、を備える。
本発明に係る回り止め具およびこれを用いた張力調整方法であれば、エレベーターのロープへの取付けがしやすくなる。
実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。 実施の形態1に係る主ロープの端部の側面図である。 実施の形態1に係る回り止め具の斜視図である。 実施の形態1に係る回り止め具の側面図である。 実施の形態1に係る回り止め具の上面図である。 実施の形態1に係る張力調整方法を示す図である。 実施の形態1に係る張力調整方法を示す図である。 実施の形態1に係る張力調整方法を示す図である。 実施の形態1に係る張力調整方法を示す図である。 実施の形態1の変形例に係る回り止め具の斜視図である。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。
エレベーター1は、複数の階床を有する建物に適用される。建物において、昇降路2が設けられる。昇降路2は、複数の階床にわたって鉛直方向に延びる。この例において、吊り板3が、昇降路2の上部に固定される。
エレベーター1は、巻上機4と、複数の主ロープ5と、かご6と、釣合い錘7と、を備える。巻上機4は、例えば昇降路2の上部または下部に設けられる。巻上機4は、シーブおよびモーターを有する。巻上機4のシーブは、巻上機4のモーターの回転軸に接続される。巻上機4のモーターは、巻上機4のシーブを回転させる駆動力を発生させる機器である。複数の主ロープ5は、巻上機4のシーブに巻き掛けられる。図1において、複数の主ロープ5は、重ねて一本の実線として図示されている。かご6は、巻上機4のシーブの一方の側で複数の主ロープ5によって昇降路2において吊られる。かご6は、昇降路2の内部を鉛直方向に走行することで乗客などを複数の階床の間で輸送する機器である。釣合い錘7は、巻上機4のシーブの他方の側で複数の主ロープ5によって昇降路2において吊られる。釣合い錘7は、複数の主ロープ5を通じて巻上機4のシーブにかかる荷重の釣合いをかご6との間でとる機器である。かご6および釣合い錘7は、巻上機4のシーブの回転によって複数の主ロープ5が移動することで、昇降路2において互いに反対方向に走行する。
この例において、複数の主ロープ5の各々の端部は、吊り板3に取り付けられる。複数の主ロープ5の各々は、ソケット8、シャックルロッド9、およびピン10を端部に有する。ソケット8は、主ロープ5の端末処理をする部分である。シャックルロッド9は、吊り板3に取り付けられる部分である。ピン10は、ソケット8およびシャックルロッド9を連結する部分である。
図2は、実施の形態1に係る主ロープの端部の側面図である。
複数の主ロープ5の各々は、並んで鉛直方向に張られる。複数の主ロープ5のいずれかは、第1ロープまたは第2ロープの例である。第2ロープは、例えば第1ロープに隣接するロープである。ここで、図2の左側の主ロープ5を第1ロープの例とする。図2の中央の主ロープ5を第2ロープの例とする。第1ロープおよび第2ロープの間の間隔は、例えば幅d1である。
ソケット8は、端末処理部11と、第1連結部12と、を有する。端末処理部11は、主ロープ5の撚り部分13に端末処理をする円筒状の部分である。端末処理部11の直径d2は、主ロープ5の撚り部分13の直径d3より大きい。第1連結部12は、シャックルロッド9に連結される部分である。第1連結部12の幅d4は、端末処理部11の直径d2より太い。第1連結部12は、例えば釣り鐘状に膨らんだ部分である。あるいは、第1連結部12は、例えば丸みを帯びた直方体状に膨らんだ部分であってもよい。第1連結部12は、鉛直方向または水平方向に軸を向けた円柱状に膨らんだ部分であってもよい。第1連結部12は、水平方向にピン10が貫通するピン孔を有する。第1連結部12は、上端に連結溝を有する。第1連結部12は、膨らみ部の例である。
シャックルロッド9は、ロッド部14と、第2連結部15と、を有する。ロッド部14は、円柱状の部分である。ロッド部14は、ソケット8の反対側の端部にネジ状の部分を有する。ロッド部14は、吊り板3に設けられる貫通孔に通される。ロッド部14の直径d5は、第1連結部12の幅d4より小さい。ロッド部14の直径d5は、例えばソケット8の端末処理部11の直径d2と同程度である。第2連結部15は、ソケット8に連結される部分である。第2連結部15の幅は、例えば第1連結部12の幅d4と同程度である。第2連結部15は、水平方向にピン10が貫通するピン孔を有する。第2連結部15は、第1連結部12の連結溝にピン孔の軸を合わせて差し込まれる。第2連結部15は、膨らみ部の例である。
ピン10は、第1連結部12および第2連結部15のピン孔に差し込まれる。ピン10によって、ソケット8およびシャックルロッド9が連結される。主ロープ5の膨らみ部は、第1連結部12、第2連結部15、およびピン10を合わせた部分であってもよい。
主ロープ5は、ダブルナット16およびスプリング17を端部に有する。ダブルナット16は、ロッド部14のネジ状の部分に通される。スプリング17は、吊り板3およびダブルナット16の間において、ロッド部14に通されている。ダブルナット16を締めまたは緩めることによって、シャックルロッド9の上下方向の位置を調整できる。スプリング17は、弾性によって吊り板3およびダブルナット16の間を拡げる力を働かせる。ここで、スプリング17は、弾性力によって主ロープ5の張力に抗する。スプリング17の弾性力は、ダブルナット16の位置によって変化する。このため、ダブルナット16の位置によって、主ロープ5の張力が調整される。
ここで、作業者がダブルナット16の位置を調整するためにダブルナット16を回す場合に、主ロープ5の撚りによって主ロープ5も回ってしまうことがある。主ロープ5の撚りが変わると主ロープ5の特性も変化する。また、主ロープ5の撚りが変わると、主ロープ5の張力にも影響しうる。このため、主ロープ5の張力を調整する作業において、主ロープ5が回ることを防ぐ回り止め具18が取り付けられる。
図3は、実施の形態1に係る回り止め具の斜視図である。
この例において、左右方向の軸は、第1軸である。前後方向の軸は、第2軸である。上下方向の軸は、第3軸である。ここで、回り止め具18の前方は、第1ロープに取り付けられるときに、第1ロープから第2ロープに向く方向である。
回り止め具18は、保持部19と、第1腕部20と、第2腕部21と、渡しボルト23と、蝶ナット24と、渡し板25と、を備える。
保持部19は、主ロープ5の膨らみ部を保持する部分である。保持部19は、第1接触部26と、第2接触部27と、接続部28と、ストッパー29と、を有する。この例において、保持部19は、左右対称に構成される。
第1接触部26および第2接触部27の各々は、例えば平板状の部分である。第1接触部26および第2接触部27は、左右方向に間隔を空けて対向する。第1接触部26および第2接触部27の左右方向の間隔は、膨らみ部を間に挟みうる間隔である。この間隔は、例えば第1連結部12の幅d4である。第1接触部26および第2接触部27の各々は、前後に長い長孔30を前端部の下部に有する。
接続部28は、第1接触部26および第2接触部27の後端部を接続する部分である。接続部28は、例えば平板状の部分である。接続部28は、第1接触部26および第2接触部27と一体の部材であってもよい。この例において、接続部28、第1接触部26および第2接触部27は、コ字状に曲げられた板状部材である。接続部28、第1接触部26および第2接触部27の形状は、左右対称である。
ストッパー29は、第1接触部26および第2接触部27の上端部に設けられる。この例において、ストッパー29は、複数のストッパー板31を有する。複数のストッパー板31は、左右対称に配置される。複数のストッパー板31の半数は、第1接触部26の上端から、第2接触部27に向けてせり出すように取り付けられる。複数のストッパー板31の他の半数は、第2接触部27の上端から、第1接触部26に向けてせり出すように取り付けられる。複数のストッパー板31は、主ロープ5の直径より広い間隔を左右に空けて配置される。ここで、主ロープ5の直径は、例えばソケット8の端末処理部11の直径d2、主ロープ5の撚りの部分の直径d3、またはシャックルロッド9のロッド部14の直径d5などの、膨らみ部の幅より細い部分の直径である。なお、ストッパー29は、単一の部材によって形成されていてもよい。ストッパー29は、接続部28、第1接触部26または第2接触部27と一体の部材であってもよい。例えば、ストッパー29は、第1接触部26または第2接触部27の上端を左右方向の内側に折り曲げた部分であってもよい。
第1腕部20および第2腕部21の各々は、取付け板32と、棒状部33と、を有する。
2つの取付け板32の各々は、接続部28の背面に取り付けられる。第1腕部20の取付け板32は、接続部28の背面の中心から第1接触部26側に配置される。第2腕部21の取付け板32は、接続部28の中心から第2接触部27側に配置される。2つの取付け板32は、第1ロープの直径より広い間隔を左右にあけて配置される。2つの取付け板32の各々は、例えば上下方向に長い板状部材である。2つの取付け板32の各々は、上下に長い長孔34を上端および下端の両方に有する。上下に長孔34が設けられる取付け板32は、位置調整機構の例である。
2つの棒状部33の各々は、前後方向に長い棒状部33材である。第1腕部20および第2腕部21の棒状部33の長さは、例えば各々の棒状部33の長さである。棒状部33の長さは、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔d1より長い。棒状部33は、前端部に例えば六角ボルト状の部分を有する。棒状部33は、後端部にネジ状の部分を有する。棒状部33の後端部は、取付け板32の上端の長孔34に通される。棒状部33は、例えばボルトによって取付け板32に取り付けられる。2つの取付け板32が間隔を空けて配置されているので、第2腕部21の棒状部33は、第1腕部20の棒状部33との間に第1ロープの直径より広い間隔を左右方向に空けて配置される。
渡しボルト23は、例えば左右方向に長い棒状部33材である。渡しボルト23の長さは、第1接触部26および第2接触部27の間の間隔より長い。渡しボルト23は、左右の一方の端部に例えば六角ボルト状の部分を有する。渡しボルト23は、左右の他方の端部にネジ状の部分を有する。渡しボルト23のネジ状の部分を有する端部は、第1接触部26および第2接触部27の両方の長孔30に左右の外側から通される。蝶ナット24は、渡しボルト23のネジ状の部分に通される。渡しボルト23および蝶ナット24は、第1接触部26および第2接触部27の前端部を締める締結具である。渡しボルト23および蝶ナット24は、第1接触部26および第2接触部27の前端部を左右にわたって架け外し可能に、すなわち架けることと外すことの両方が可能であるように設けられている。渡しボルト23および蝶ナット24は、第1ブリッジ部の例である。
渡し板25は、第1腕部20および第2腕部21の間の間隔より長い例えば板状の部材である。渡し板25は、通し孔35を一端に有する。通し孔35は、第1腕部20または第2腕部21の一方が通される孔である。この例において、第1腕部20が通し孔35に通される。渡し板25は、通し孔35によって第1腕部20の前端部に回転可能に接続される。渡し板25は、通し孔35の反対側の端部に掛け部36を有する。掛け部36は、例えば第1腕部20および第2腕部21の直径より幅の広い切り欠きを有する部分である。掛け部36および通し孔35の間隔は、第1腕部20および第2腕部21の間隔に合わせられる。この例において、渡し板25は、掛け部36を第2腕部21の前端部に上方から掛けることによって第1腕部20および第2腕部21の間に渡される。すなわち、渡し板25は、第1腕部20および第2腕部21の前端部を左右にわたって架け外し可能に設けられている。渡し板25は、第2ブリッジ部の例である。
図4は、実施の形態1に係る回り止め具の側面図である。
渡しボルト23は、長孔30によって前後の位置が調整可能である。
第1腕部20および第2腕部21の棒状部33は、長孔34によって上下の位置が微調整可能である。第1腕部20および第2腕部21の棒状部33は、取付け板32の上側の長孔34から下側の長孔34に付け替えることによって、上下の位置が切替え可能である。棒状部33の上下の位置の微調整および切替えは、第1腕部20および第2腕部21の上下の位置の調整の例である。
図5は、実施の形態1に係る回り止め具の上面図である。
この例において、回り止め具18は、第1ブリッジ部の例である渡しボルト23および蝶ナット24、ならびに第2ブリッジ部の例である渡し板25を除いて、前方に開く前後に長いコ字状に構成される。第1ブリッジ部および第2ブリッジ部は、コ字状の回り止め具18の開いている部分にわたって架け外し可能に設けられている。なお、回り止め具18の形状は、前方に開く形状であれば、コ字状以外の例えばU字状または一端が開いた長円状の形状などであってもよい。この例において、回り止め具18は、接続部28から後方に延びる部材を有していない。
続いて、図6から図9を用いて、回り止め具18を用いた主ロープ5の張力調整方法の例を説明する。
図6から図9は、実施の形態1に係る張力調整方法を示す図である。
図6から図9において、回り止め具18の左右方向から見た主ロープ5の端部が示される。図6から図9の左側の主ロープ5を第1ロープの例とする。図6から図9の右側の主ロープ5を第2ロープの例とする。回り止め具18は、第1ロープから第2ロープを向く方向に前方を向けて用いられる。作業者は、第1ロープの張力を調整する。
図6に示されるように、作業者は、回り止め具18の渡しボルト23および蝶ナット24、ならびに渡し板25を外しておく。
続いて、作業者は、取付け工程の作業を行う。取付け工程において、作業者は、回り止め具18を第1ロープの膨らみ部に後方かつ上方から被せる。回り止め具18は前方に開く形状であるので、作業者は第1ロープの後方のロープに対する位置合わせを必要としない。作業者は、第1腕部20および第2腕部21の間に第1ロープを通すように回り止め具18を被せる。また、作業者は、第1接触部26および第2接触部27の間に第1ロープを通すように回り止め具18を被せる。この例において、作業者は、第1腕部20および第2腕部21の間に第2ロープを通すように回り止め具18を被せる。なお、第1ロープおよび第2ロープの位置の関係に応じて、作業者は、第1腕部20および第2腕部21の左右の外側に第2ロープが接触するように回り止め具18を被せてもよい。
図7に示されるように、膨らみ部に被せられた回り止め具18は、膨らみ部の上側の面にストッパー29が乗ることによって主ロープ5に保持される。このとき、ストッパー29が膨らみ部に乗っているので、回り止め具18は、落下しない。また、保持部19は、第1接触部26および第2接触部27の間に膨らみ部を挟んでいる。第1接触部26は、膨らみ部の一面を接触して押さえる。第2接触部27は、膨らみ部の反対側の一面を接触して押さえる。膨らみ部は、保持部19によって左右の両側から押さえられるので、保持部19とともに回転するように拘束される。この例において、作業者は、接続部28が膨らみ部に後方から接触するように回り止め具18を前方に寄せて被せてもよい。このとき、膨らみ部は保持部19によって三方から押さえられるので、より強く保持部19に拘束される。
次に、作業者は、第1ブリッジ部の例である渡しボルト23および蝶ナット24を架ける。作業者は、渡しボルト23を第1接触部26および第2接触部27の両方の長孔30に左右の外側から通す。作業者は、蝶ボルトを締めることで、渡しボルト23を固定する。第1ブリッジ部が膨らみ部の前方にわたって架けられているので、回り止め具18が膨らみ部の後方から落下することが予防される。なお、作業者は、膨らみ部の前方に接触するように渡しボルト23の前後方向の位置を調整してもよい。膨らみ部は保持部19および渡しボルト23によって抑えられるので、より強く保持部19に拘束される。また、作業者は、蝶ボルトによって第1接触部26および第2接触部27の前端部を締めてもよい。第1接触部26および第2接触部27がより強く膨らみ部を押さえるので、膨らみ部がより強く保持部19に拘束される。
次に、作業者は、第2ブリッジ部の例である渡し板25を架ける。作業者は、渡し板25を第1腕部20の棒状部33の周りに回転させて、渡し板25の掛け部36を第2腕部21の棒状部33に上方から掛ける。第1腕部20および第2腕部21の前端部の間隔が渡し板25によって拘束されるので、回り止め具18の剛性が高くなる。
このように、作業者は、取付け工程において回り止め具18を第1ロープの膨らみ部に取り付ける。
続いて、図8に示されるように、作業者は、張力調整工程の作業を行う。張力調整工程において、作業者は、第1ロープのダブルナット16を回す。このとき、第1腕部20および第2腕部21の少なくとも一方は、第2ロープに接触している。この例において、第1腕部20および第2腕部21は、第2ロープのロッド部14に接触している。ここで、張力の調整の際に、撚りによって第1ロープは回転する力を受ける。このとき、保持部19は第1ロープの膨らみ部を保持しているので、第1ロープとともに回転する力を受ける。一方、第1腕部20および第2腕部21の少なくとも一方が第2ロープに接触しているので、回り止め具18の回転が制限される。第1ロープの膨らみ部は保持部19に拘束されているので、第1ロープの回転が制限される。
なお、第1ロープの膨らみ部は、張力の調整に伴って上下に移動する。このため、図9に示されるように、第1ロープの膨らみ部と第2ロープの膨らみ部との上下方向の位置が近くなることがある。この場合に、第1腕部20および第2腕部21は、第2ロープの膨らみ部に干渉する。この干渉によって回り止め具18の上下方向の移動が制限されると、第1ロープの張力の調整の妨げとなる場合がある。
このため、作業者は、張力調整工程において、第1腕部20および第2腕部21の上下の位置を調整する。作業者は、例えば第1腕部20および第2腕部21の棒状部33を長孔34に沿って移動させることで、第1腕部20および第2腕部21の棒状部33の位置を微調整する。あるいは、作業者は、第1腕部20および第2腕部21の棒状部33を上下の長孔34の間で付け替えることで、第1腕部20および第2腕部21の棒状部33の位置を切り替える。
作業者は、張力調整工程において、第1腕部20および第2腕部21の位置の調整と、第1ロープの張力の調整と、を繰り返し行ってもよい。また、作業者は、第1腕部20および第2腕部21が第2ロープ以外の構造物に干渉して上下の移動が制限される場合などにおいても、第1腕部20および第2腕部21の上下の位置を調整してもよい。
続いて、作業者は、張力調整工程の後に、取外し工程の作業を行う。取外し工程において、作業者は、第2ブリッジ部を第1腕部20および第2腕部21の前端部から外す。次に、作業者は、第1ブリッジ部を第1接触部26および第2接触部27の前端部から外す。次に、作業者は、回り止め具18を後方かつ上方に持上げて第1ロープの膨らみ部から取り外す。
以上に説明したように、実施の形態1に係る回り止め具18は、保持部19と、第1腕部20と、第2腕部21と、を備える。保持部19は、第1接触部26および第2接触部27、接続部28、ならびにストッパー29を有する。第1接触部26および第2接触部27は、第1ロープの端部の膨らみ部を間に挟みうるように第1軸の方向に間隔を空けて対向する。接続部28は、第2軸の方向における前記第1接触部26および前記第2接触部27の端部を接続する。第2軸は、第1軸に垂直な軸である。ストッパー29は、第3軸の方向における第1接触部26および第2接触部27の端部に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられる。第3軸は、第1軸および第2軸の両方に垂直な軸である。保持部19は、第2軸の方向において接続部28と反対側の端部に、第1ロープの直径より広い隙間を有する。第1腕部20は、保持部19の第1軸の方向の中心から第1接触部26側に設けられる。第1腕部20は、第2軸の方向において接続部28と反対側に延びる。第1腕部20は、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い。第2ロープは、第1ロープに並ぶエレベーター1のロープである。第2腕部21は、保持部19の第1軸の方向の中心から第2接触部27側において、第1腕部20との間に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられる。第2腕部21は、第2軸の方向において接続部28と反対側に延びる。第2腕部21は、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い。
また、実施の形態1に係る張力調整方法は、取付け工程と、張力調整工程と、を備える。取付け工程は、回り止め具18を膨らみ部の後方かつ上方から被せて取り付ける工程である。ここで、第1ロープおよび第2ロープが並んで鉛直方向に張られるエレベーター1において、第1ロープから第2ロープに向く方向を回り止め具18の前方とする。回り止め具18は、保持部19と、第1腕部20と、第2腕部21と、を備える。保持部19は、第1接触部26および第2接触部27、接続部28、ならびにストッパー29を有する。第1接触部26および第2接触部27は、膨らみ部を間に挟みうるように左右方向に間隔を空けて対向する。接続部28は、第1接触部26および第2接触部27の後端部を接続する。ストッパー29は、第1接触部26および第2接触部27の上端部に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられる。保持部19は、前端部に第1ロープの直径より広い隙間を有する。第1腕部20は、保持部19の左右方向の中心から第1接触部26側に設けられる。第1腕部20は、前方に延びる。第1腕部20は、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い。第2腕部21は、保持部19の左右方向の中心から第2接触部27側において、第1腕部20との間に第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられる。第2腕部21は、前方に延びる。第2腕部21は、第1ロープおよび第2ロープの間の間隔より長い。張力調整工程は、取付け工程において取り付けられた回り止め具18の第1腕部20または第2腕部21の少なくとも一方が第2ロープに接触している状態で第1ロープの張力を調整する工程である。
接続部28より前方に設けられた第1ロープの直径より広い間隔によって、回り止め具18は、前方に開く形状を有する。このため、回り止め具18は、膨らみ部に被せることによって容易に膨らみ部に取り付けられる。このとき、第1腕部20および第2腕部21は前方に延びているので、作業者は、作業者は第1ロープの後方のロープに対する位置合わせを必要としない。したがって、回り止め具18は、エレベーター1のロープに取付けやすくなる。特に、複数のロープが並ぶエレベーター1において中央のロープの張力を調整する場合に、後方のロープに対する位置合わせを必要としないので、作業者は、回り止め具18を容易に取り付けられる。回り止め具18によって例えば作業者が手などでロープの回転を抑える必要がなくなるので、ロープの張力の調整が容易になる。
また、回り止め具18は、第1ブリッジ部を備える。第1ブリッジ部は、第2軸の方向における第1接触部26および第2接触部27の接続部28と反対側の端部にわたって架け外し可能に設けられる。
また、取付け工程は、回り止め具18を前記膨らみ部に被せた後に、回り止め具18の第1ブリッジ部を架ける工程を含む。第1ブリッジ部は、第1接触部26および第2接触部27の前端部にわたって架け外し可能に設けられる。
第1ブリッジ部は、膨らみ部の前方にわたって架けられる。このため、回り止め具18が膨らみ部の後方から落下することが予防される。また、第1ブリッジ部は、第1接触部26および第2接触部27の前端部の開きを抑える。このため、保持部19による膨らみ部の保持が緩むことが予防される。
また、第1ブリッジ部は、第1接触部26および第2接触部27の端部を締める締結具である。
これにより、膨らみ部は、第1接触部26および第2接触部27がより強く押さえる。このため、膨らみ部がより強く保持部19に拘束される。したがって、第1ロープの回転がより効果的に制限される。
また、回り止め具18は、第2ブリッジ部を備える。第2ブリッジ部は、第2軸の方向における第1腕部20および第2腕部21の接続部28と反対側の端部にわたって架け外し可能に設けられる。
また、取付け工程は、回り止め具18を膨らみ部に被せた後に、回り止め具18の第2ブリッジ部を架ける工程を含む。第2ブリッジ部は、第1腕部20および第2腕部21の前端部にわたって架け外し可能に設けられる。
これにより、第2ブリッジ部は、第1腕部20および第2腕部21の前端部の間隔を拘束する。このため、回り止め具18の剛性が高くなる。これにより、第1ロープの回転がより効果的に制限される。
また、第2ブリッジ部は、第1腕部20および第2腕部21の一方の端部に回転可能に接続される。第2ブリッジ部は、第1腕部20および第2腕部21の他方の端部に掛けられる掛け部36を有する。
これにより、第2ブリッジ部は、第1腕部20および第2腕部21の間に容易に架けられるようになる。
また、第1腕部20および第2腕部21の各々は、位置調整機構を有する。位置調整機構は、第3軸に沿った位置を調整する機構である。
また、張力調整工程は、張力の調整に伴って膨らみ部の上下方向の位置が変化する場合に、位置調整機構によって第1腕部20および第2腕部21の上下方向の位置を調整する工程を含む。
張力調整工程において、第1腕部20および第2腕部21が構造物に干渉して上下の移動が制限される場合がある。この場合に、第1腕部20および第2腕部21の上下方向の位置の調整によって、作業者は、第1ロープの張力の調整が妨げられることを回避できる。
また、取付け工程において、回り止め具18は、第1腕部20および第2腕部21の間に第2ロープが配置されるように取り付けられる。
これにより、回り止め具18は、第1ロープの両方向の回転を制限する。このため、作業者は、第1ロープの張力の調整をより効率的に行える。
なお、取付け工程において、回り止め具18は、接続部28が膨らみ部に後方から接触するように取り付けられてもよい。
これにより、膨らみ部は、保持部19によって少なくとも三方から押さえられる。このため、膨らみ部は、より強く保持部19に拘束される。したがって、第1ロープの回転がより効果的に制限される。
また、第1腕部20および第2腕部21の各々は、第2軸に沿った長さを調整する長さ調整機構を有してもよい。
長さ調整機構は、例えば棒状部33に設けられるテレスコープ機構などの前後に伸縮可能な構造による機構であってもよい。作業者は、例えば取付け工程において、第1腕部20および第2腕部21の棒状部33の長さを縮める。これにより、第1腕部20および第2腕部21が構造物に干渉しにくくなるので、より取付けが容易になる。作業者は、例えば取付け工程の後に、第1腕部20および第2腕部21の棒状部33の長さを伸ばす。これにより、第1腕部20および第2腕部21は、第2ロープに接触することで第1ロープの回転を制限できるようになる。
また、回り止め具18を用いた張力調整方法は、図1に示すローピング以外のローピングのエレベーター1においても適用できる。張力調整方法は、例えば1:1ローピングのエレベーター1に適用されてもよい。主ロープ5の端部は、かご6または釣合い錘7に取り付けられていてもよい。主ロープ5の端部は、上方または下方のいずれに向けて取り付けられていてもよい。主ロープ5の膨らみ部は、例えばバビットなどの部分であってもよい。エレベーター1のロープは、例えば調速機ロープ、釣合いロープなどの主ロープ5以外のロープであってもよい。
また、回り止め具18は、落下防止部を備えていてもよい。落下防止部は、例えば取付け工程の途中などにおける回り止め具18の落下を防止する部分である。落下防止部は、例えば保持部19に取り付けられる紐状部材と、紐状部材の先端に取り付けられる例えばカラビナ状などの掛け具であってもよい。紐状部材は、例えば第1ロープに巻きかけられて掛け具によって留められる。これにより、回り止め具18の落下が防がれる。
続いて、実施の形態1の変形例を説明する。
なお、以下の変形例において、以上で開示された例と相違する点について特に詳しく説明する。以下の変形例において説明されない特徴については、以上で開示された例および他の変形例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図10は、実施の形態1の変形例に係る回り止め具の構成図である。
回り止め具18は、渡しボルト23および蝶ナット24に代えて、第1ブリッジ部として渡し板37を備える。この例において、保持部19の前端部は、左右の内側に折り曲げられている。保持部19の前端部の左右の一方において、前方に突出する掛けピン38が設けられる。なお、掛けピン38は、前端に外れ止めを有していてもよい。
渡し板37は、第1接触部26および第2接触部27の間の間隔より長い例えば板状の部材である。渡し板37は、通し孔39を一端に有する。渡し板37は、通し孔39によって第1接触部26の前端部に回転可能に接続される。渡し板37は、通し孔39の反対側の端部に掛け部40を有する。掛け部40は、例えば掛けピン38の直径より幅の広い切り欠きを有する部分である。この例において、渡し板37は、掛け部40を掛けピン38に上方から掛けることによって第1接触部26および第2接触部27の間に渡される。すなわち、渡し板37は、第1接触部26および第2接触部27の前端部を左右にわたって架け外し可能に設けられている。
これにより、第1ブリッジ部は、第1接触部26および第2接触部27の間に容易に架けられるようになる。
本発明に係る張力調整方法は、エレベーターのロープに適用できる。本発明に係る回り止め具は、当該張力調整方法に適用できる。
1 エレベーター、 2 昇降路、 3 吊り板、 4 巻上機、 5 主ロープ、 6 かご、 7 釣合い錘、 8 ソケット、 9 シャックルロッド、 10 ピン、 11 端末処理部、 12 第1連結部、 13 撚り部分、 14 ロッド部、 15 第2連結部、 16 ダブルナット、 17 スプリング、 18 回り止め具、 19 保持部、 20 第1腕部、 21 第2腕部、 23 渡しボルト、 24 蝶ナット、 25 渡し板、 26 第1接触部、 27 第2接触部、 28 接続部、 29 ストッパー、 30 長孔、 31 ストッパー板、 32 取付け板、 33 棒状部、 34 長孔、 35 通し孔、 36 掛け部、 37 渡し板、 38 掛けピン、 39 通し孔、 40 掛け部

Claims (14)

  1. エレベーターの第1ロープの端部に設けられた膨らみ部を間に挟みうるように第1軸の方向に間隔を空けて対向する第1接触部および第2接触部、前記第1軸に垂直な第2軸の方向における前記第1接触部および前記第2接触部の端部を接続する接続部、ならびに、前記第1軸および前記第2軸の両方に垂直な第3軸の方向における前記第1接触部および前記第2接触部の端部に前記第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられるストッパー、を有し、前記第2軸の方向において前記接続部と反対側の端部に前記第1ロープの直径より広い隙間が設けられる保持部と、
    前記保持部の前記第1軸の方向の中心から前記第1接触部側に設けられ、前記第2軸の方向において前記接続部と反対側に延び、前記第1ロープおよび前記第1ロープに並ぶエレベーターの第2ロープの間の間隔より長い第1腕部と、
    前記保持部の前記第1軸の方向の中心から前記第2接触部側において、前記第1腕部との間に前記第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられ、前記第2軸の方向において前記接続部と反対側に延び、前記第1ロープおよび前記第2ロープの間の間隔より長い第2腕部と、
    を備えるエレベーターのロープの回り止め具。
  2. 前記第2軸の方向における前記第1接触部および前記第2接触部の前記接続部と反対側の端部にわたって架け外し可能に設けられる第1ブリッジ部
    を備える請求項1に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  3. 前記第1ブリッジ部は、前記第1接触部および前記第2接触部の端部を締める締結具である
    請求項2に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  4. 前記第1ブリッジ部は、前記第1接触部および前記第2接触部の一方の端部に回転可能に接続され、前記第1接触部および前記第2接触部の他方の端部に掛けられる掛け部を有する
    請求項2に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  5. 前記第2軸の方向における前記第1腕部および前記第2腕部の前記接続部と反対側の端部にわたって架け外し可能に設けられる第2ブリッジ部
    を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  6. 前記第2ブリッジ部は、前記第1腕部および前記第2腕部の一方の端部に回転可能に接続され、前記第1腕部および前記第2腕部の他方の端部に掛けられる掛け部を有する
    請求項5に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  7. 前記第1腕部および前記第2腕部の各々は、前記第2軸に沿った長さを調整する長さ調整機構を有する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  8. 前記第1腕部および前記第2腕部の各々は、前記第3軸に沿った位置を調整する位置調整機構を有する
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの回り止め具。
  9. 第1ロープおよび第2ロープが並んで鉛直方向に張られるエレベーターにおいて前記第1ロープから前記第2ロープに向く方向を前方とし、前記第1ロープの端部に設けられた膨らみ部を間に挟みうるように左右方向に間隔を空けて対向する第1接触部および第2接触部、前記第1接触部および前記第2接触部の後端部を接続する接続部、ならびに、前記第1接触部および前記第2接触部の上端部に前記第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられるストッパーを有し、前端部に前記第1ロープの直径より広い隙間が設けられる保持部と、
    前記保持部の左右方向の中心から前記第1接触部側に設けられ、前方に延び、前記第1ロープおよび前記第2ロープの間の間隔より長い第1腕部と、
    前記保持部の左右方向の中心から前記第2接触部側において、前記第1腕部との間に前記第1ロープの直径より広い間隔を空けて設けられ、前方に延び、前記第1ロープおよび前記第2ロープの間の間隔より長い第2腕部と、
    を備える回り止め具を、前記膨らみ部の後方かつ上方から被せて取り付ける取付け工程と、
    前記取付け工程において取り付けられた前記回り止め具の前記第1腕部または前記第2腕部の少なくとも一方が前記第2ロープに接触している状態で前記第1ロープの張力を調整する張力調整工程と、
    を備えるエレベーターのロープの張力調整方法。
  10. 前記取付け工程において、前記回り止め具は、前記接続部が前記膨らみ部に後方から接触するように取り付けられる
    請求項9に記載のエレベーターのロープの張力調整方法。
  11. 前記取付け工程において、前記回り止め具は、前記第1腕部および前記第2腕部の間に前記第2ロープが配置されるように取り付けられる
    請求項9または請求項10に記載のエレベーターのロープの張力調整方法。
  12. 前記取付け工程は、
    前記回り止め具を前記膨らみ部に被せた後に、前記第1接触部および前記第2接触部の前端部にわたって架け外し可能に設けられる前記回り止め具の第1ブリッジ部を架ける工程
    を含む請求項9から請求項11のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの張力調整方法。
  13. 前記取付け工程は、
    前記回り止め具を前記膨らみ部に被せた後に、前記第1腕部および前記第2腕部の前端部にわたって架け外し可能に設けられる前記回り止め具の第2ブリッジ部を架ける工程
    を含む請求項9から請求項12のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの張力調整方法。
  14. 前記張力調整工程は、
    前記張力の調整に伴って前記膨らみ部の上下方向の位置が変化する場合に、前記第1腕部および前記第2腕部の各々が有する位置調整機構によって前記第1腕部および前記第2腕部の上下方向の位置を調整する工程
    を含む請求項9から請求項13のいずれか一項に記載のエレベーターのロープの張力調整方法。
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