JPH03297638A - 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法 - Google Patents

放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法

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JPH03297638A
JPH03297638A JP10127090A JP10127090A JPH03297638A JP H03297638 A JPH03297638 A JP H03297638A JP 10127090 A JP10127090 A JP 10127090A JP 10127090 A JP10127090 A JP 10127090A JP H03297638 A JPH03297638 A JP H03297638A
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radiation hardening
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Tomohisa Ota
共久 太田
Shunya Yokozawa
横沢 舜哉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の銅張積層板製造時に使用する銅箔の製造方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
積層板を同一プレス熱盤内で同時に複数枚製造する場合
は一般に次のように行う。
銅張積層板の場合は成形すべき材料としては、銅箔、プ
リプレグ(有機、無機の繊維を布又は紙状にした基材に
、熱硬化性樹脂を含浸後、乾燥させて、半硬化状態にし
たもの)がある。これらを積層した材料を平滑かつ均一
な厚みの金属板(鏡板)と交互に重ね、必要とする複数
枚にする。上下には金属板(鏡板)を配し、クツション
材を更にその外側に配する。これを加熱できるプレスの
熱盤内に入れ、加熱加圧し、プリプレグ樹脂を硬化させ
る。その後板状に一体化した銅張積層板を金属板と分離
し出来上がる。
また多層印刷配線板は片側又は両側に導体回路を有した
内層板とプリプレグ並びに必要に応じて銅箔、外層用片
面銅張積層板を材料としこれらを積層したものを同様に
加熱・加圧し製造する。
このような製造法においては、銅張積層板又は多層印刷
配線板(以下これらを積層板と称す)製造時にシワ、折
れ、異物、打こんの発生がさけられない。
その対策として、シワ・折れ・異物・打こんの発生を低
減し得る銅箔を提供するために、特開昭62−1743
60号公報に記載されているように片面に剥離可能な耐
熱性フィルムを貼り合わせた、いわゆるフィルム付銅箔
が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このフィルム付銅箔はプレス工程でシワ・折れ・異物・
打こんの発生を防止することはできるが、銅箔上の耐熱
性フィルムの剥離に関して、次のような問題点があった
すなわち、最近のエレクトロニクス化に伴って、フィル
ム剥離のロボットが利用されるが、フィルムが20μm
以下に薄くなればなるほど、剥離不良が発生する。
一方、フィルムを酸、アルカリ、水、有機溶剤等に溶解
させることが考えられるが、5分以内という短時間に溶
解してかつプレス工程での耐熱性を満足するフィルムは
見当たらない。
本発明はプレス工程での耐熱性を有し、短時間にアルカ
リで溶解する保護用の塗料付銅箔の製造方法を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は不飽和二重結合と分子内に有する放射線硬化型
液状オリゴマー100重量部に対し、多官能チオール化
合物を0.5〜50重量部配合してなる放射線硬化型塗
料を銅箔に塗布した後、放射線照射することを特徴とす
る放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法を提供するもので
ある。
本発明の特定の放射線硬化型塗料は、プレス時における
耐熱性を有すると同時にアルカリ溶液により短時間で溶
解、除去することが可能である。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられる不飽和二重結合を分子内に有する放
射線硬化型液状オリゴマーとしては、主鎖がアクリル酸
アルキルエステルあるいはメタクリル酸アルキルエステ
ルをはじめ、ポリオールアクリレート、ポリエステルア
クリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレ
ート等、不飽和二重結合を1分子あたり分子内に1個以
上、末端あるいは側鎖に持つアクリル系オリゴマー、ポ
リブタジェン、ポリクロロプレン、ポリイソプレン等の
プレポリマーが挙げられる。また、そのオリゴマーは、
通常、液状であり、その粘度は常温で102〜5 X 
105cpsの範囲である。
なお、分子内に導入する不飽和二重結合を有する基とし
ては、ビニル基、ビニルオキシ基、ビニルカルボニルオ
キシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基などが挙げ
られるが、特に良好な結果が得られるのは反応性の優れ
たアクリロイル基、メタクリロイル基である。
本発明で用いられる多官能チオール化合物としては、エ
チレングリコールジチオグリコレート、トリメチロール
プロパン−トリス−(β−チオプロピオネート)、ペン
タエリスリトール・テトラキス−(β−チオプロピオネ
ート)などの多官能チオール連鎖移動定数が102以上
のものが適している。これらは単独で用いてもよいし、
また2種以上混合して用いてもよい。
その添加量としては、前記液状オリゴマー100重量部
に対し、0.5〜50重量部、更に好ましくは1〜10
重量部の範囲で選択される。この量が0.5重量部未満
ではオリゴマーとチオール化合物の反応が不十分のため
、アルカリ溶液への溶解性が悪くなり、50重量部を超
えると凝集力不足によるものと思われるが、プレス時の
耐熱性が不十分となる。
本発明にかかる放射線硬化型塗料には必要に応じ希釈剤
、架橋性モノマー、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、
充填剤などの添加剤を配合してもよい。
銅箔は電解箔、圧延箔のいずれでもよい。得られた放射
線硬化型塗料は粘度が低いため、通常の塗工法により、
銅箔に塗布された後、放射線照射する。ここで、塗料の
塗布厚は通常0.1〜50μm程度であるが、耐熱性と
アルカリ溶解性及びコストの点から、1〜15μm程度
が好ましい。
なお、放射線硬化型塗料は液状オリゴマーを主成分とす
る無溶剤塗料であるが、塗工作業性の点から、少量の溶
剤を使用してもかまわない。
本発明でいう放射線とは活性エネルギー線で、α線、β
線、T線、中性子線、加速電子線のような電離性放射線
並びに紫外線をいう。電離性放射線の線量は通常0.5
〜50Mr a dの範囲で使用できるが、1〜20M
r a d程度が望ましい。また紫外線の場合、約18
0〜460nmの波長範囲で、発生源としては高圧の水
銀ランプ等が適している。
また照射する場合注意を要するのは照射雰囲気である。
つまり発生したラジカルが空気中の酸素によって重合阻
害されるので、場合によっては窒素などの不活性ガスを
用いて適当な酸素濃度にする必要がある。
このようにして得られた保護用の塗料付銅箔は前述した
ように積層板の製造に用いられ、プレス時においては耐
熱性に優れ、使用後アルカリ溶液により容易に除去する
ことができる。
アルカリ溶液としては、一般のNaOH,KOHなどの
アルカリが用いられるが、pH−8以上の方が短時間溶
解のために好ましい。
〔作用〕
耐熱性とアルカリ溶解性に関する放射線硬化型塗料の作
用について、明確ではないが、以下のことが推定される
すなわち、基本反応は放射線によって進行する液状オリ
ゴマーの不飽和二重結合と多官能チオール化合物のメル
カプト基のエン・チオール反応である。液状オリゴマー
同志のエン・エン反応と、上記エン・チオール反応が併
行して進行し、官能基密度が高いので架橋が密になり、
耐熱性が保持される。そして、アルカリ溶液に浸漬する
と、エン・チオール反応で生じたC−3結合が容易に分
解、切断するために溶解するものと考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1.2 放射線硬化型液状オリゴマーとしてオリゴエステルアク
リレート(東亜合成化学■製 商品名アロニックス M
−5400)100重量部に対して、多官能チオール化
合物としてトリメチロールプロパン−トリス−(β−チ
オプロピオネート)10重量部配合してなる放射線硬化
型塗料を18μmの電解銅箔表面に厚さ3μm(実施例
1)及び15μm(実施例2)になるようにナイフコー
タ法で塗布した。その後、加速電圧が175KVである
低エネルギー電子線照射装置(エナージーサイエンス社
製 商品名エレクトロカーテン型式%式% pm下で10Mr a dの線量だけそれぞれ照射した
上記のようにして作成した放射線硬化型塗料付銅箔の特
性を第1表にまとめて示す。
実施例3.4 放射線硬化型液状オリゴマとしてポリブタジェンアクリ
レート(出光石油化学■製 商品名P。
Iy  bd  R−45ACR)100重量部に対し
て、多官能チオール化合物としてペンタエリスリトール
・テトラキス=(β−チオプロピオネート)8重量部配
合してなる放射線硬化型塗料を実施例1と同様の方法で
塗布、電子線照射して、放射線硬化型塗料付銅箔を作成
した。特性を第1表に示す。
0 比較例1 実施例1のオリゴエステルアクリレートのみからなる放
射線硬化型塗料を用いて同様な方法で放射線硬化型塗料
付銅箔を作成し、特性を第1表に示す。
比較例2 実施例3のポリブタジェンアクリレートのみからなる放
射線硬化型塗料を用いて実施例3と同様な方法で放射線
硬化型塗料付銅箔を作成した。特性を第1表に示す。
比較例3 放射線硬化型塗料として、感光性ポリイミド系樹脂(日
立化成工業■製 商品名PL−1000)を選定し、固
型分塗布厚が5μmになるように18μmの電解銅箔に
塗布した。その後、実施例1のように電子線照射して放
射線硬化型塗布付銅箔を作成した。
その特性を第1表に示す。
1 〔発明の効果〕 以上のように、本発明の耐熱性に優れ、アルカリ溶液に
可溶な塗膜が得られる放射線硬化型塗料付銅箔を使用す
ることで、取扱い上のシワ、オレの発生、異物、打こん
の発生の低減が可能となるとともに、アルカリ溶液処理
槽を短時間で通過させるだけで容易に塗膜を除去するこ
とができ、多層印刷配線板に使用する際のビン穴の仕上
がりを向上させることが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.不飽和二重結合を分子内に有する放射線硬化型液状
    オリゴマー100重量部に対し、多官能チオール化合物
    を0.5〜50重量部配合してなる放射線硬化型塗料を
    銅箔に塗布した後、放射線照射することを特徴とする放
    射線硬化型塗料付銅箔の製造方法。
  2. 2.多官能チオール化合物がトリメチルロールプロパン
    −トリス−(β−チオプロピオネート)、トリメチロー
    ルプロパン−トリス− (β−チオグリコレート)及びペンタエリスリトール・
    テトラキス−(β−チオプロピオネート)から選ばれる
    3官能以上のチオール化合物である請求項1記載の放射
    線硬化型塗料付銅箔の製造方法。
  3. 3.放射線が電子線である請求項1又は2記載の放射線
    硬化型塗料付銅箔の製造方法。
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