JPH0773898B2 - 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法 - Google Patents

放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法

Info

Publication number
JPH0773898B2
JPH0773898B2 JP2101270A JP10127090A JPH0773898B2 JP H0773898 B2 JPH0773898 B2 JP H0773898B2 JP 2101270 A JP2101270 A JP 2101270A JP 10127090 A JP10127090 A JP 10127090A JP H0773898 B2 JPH0773898 B2 JP H0773898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
copper foil
curable
coating
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2101270A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03297638A (ja
Inventor
共久 太田
舜哉 横沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2101270A priority Critical patent/JPH0773898B2/ja
Publication of JPH03297638A publication Critical patent/JPH03297638A/ja
Publication of JPH0773898B2 publication Critical patent/JPH0773898B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は銅張積層板製造時に使用する銅箔の製造方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
積層板を同一プレス熱盤内で同時に複数枚製造する場合
は一般に次のように行う。
銅張積層板の場合は成形すべき材料としては、銅箔、プ
リプレグ(有機、無機の繊維を布又は紙状にした基材
に、熱硬化性樹脂を含浸後、乾燥させて、半硬化状態に
したもの)がある。これらを積層した材料を平滑かつ均
一な厚みの金属板(鏡板)と交互に重ね、必要とする複
数枚にする。上下には金属板(鏡板)を配し、クッショ
ン材を更にその外側に配する。これを加熱できるプレス
の熱盤内に入れ、加熱加圧し、プリプレグ樹脂を硬化さ
せる。その後板状に一体化した銅張積層板を金属板と分
離し出来上がる。
また多層印刷配線板は片側又は両側に導体回路を有した
内層板とプリプレグ並びに必要に応じて銅箔、外層用片
面銅張積層板を材料としこれらを積層したものを同様に
加熱・加圧し製造する。
このような製造法においては、銅張積層板又は多層印刷
配線板(以下これらを積層板と称す)製造時にシワ、折
れ、異物、打こんの発生がさけられない。
その対策として、シワ・折れ・異物・打こんの発生を低
減し得る銅箔を提供するために、特開昭62−174360号公
報に記載されているように片面に剥離可能な耐熱性フイ
ルムを貼り合わせた、いわゆるフイルム付銅箔が提案さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このフイルム付銅箔はプレス工程でシワ・折れ・異物・
打こんの発生を防止することはできるが、銅箔上の耐熱
性フイルムの剥離に関して、次のような問題点があっ
た。
すなわち、最近のエレクトロニクス化に伴って、フイル
ム剥離のロボットが利用されるが、フイルムが20μm以
下に薄くなればなるほど、剥離不良が発生する。
一方、フイルムを酸、アルカリ、水、有機溶剤等に溶解
させることが考えられるが、5分以内という短時間に溶
解してかつプレス工程での耐熱性を満足するフイルムは
見当たらない。
本発明はプレス工程での耐熱性を有し、短時間にアルカ
リで溶解する保護用の塗料付銅箔の製造方法を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は不飽和二重結合を分子内に有する放射線硬化型
液状オリゴマー100重量部に対し、多官能チオール化合
物を0.5〜50重量部配合してなる放射線硬化型塗料を銅
箔に塗布した後、放射線照射することを特徴とする放射
線硬化型塗料付銅箔の製造方法を提供するものである。
本発明の特定の放射線硬化型塗料は、プレス時における
耐熱性を有すると同時にアルカリ溶液により短時間で溶
解、除去することが可能である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる不飽和二重結合を分子内に有する放
射線硬化型液状オリゴマーとしては、主鎖がアクリル酸
アルキルエステルあるいはメタクリル酸アルキルエステ
ルをはじめ、ポリオールアクリレート、ポリエステルア
クリレート(ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール付加物含む以下同じ)、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート等、不飽和二重結合を1分子
あたり分子内に1個以上、末端あるいは側鎖に持つアク
リル系オリゴマー、ポリブタジエン、ポリクロロプレ
ン、ポリイソプレン等のプレポリマーが挙げられる。ま
た、そのオリゴマーは、通常、液状であり、その粘度は
常温で102〜5×105cpsの範囲である。
なお、分子内に導入する不飽和二重結合を有する基とし
ては、ビニル基、ビニルオキシ基、ビニルカルボニルオ
キシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基などが挙げ
られるが、特に良好な結果が得られるのは反応性の優れ
たアクリロイル基、メタクリロイル基である。
本発明で用いられる多官能チオール化合物としては、エ
チレングリコールジチオグリコレート、トリメチロール
プロパン−トリス−(β−チオプロピオネート)、ペン
タエリスリトール・テトラキス−(β−チオプロピオネ
ート)などの多官能チオール連鎖移動定数が102以上の
ものが適している。これらは単独で用いてもよいし、ま
た2種以上混合して用いてもよい。
その添加量としては、前記液状オリゴマー100重量部に
対し、0.5〜50重量部、更に好ましくは1〜10重量部の
範囲で選択される。この量が0.5重量部未満ではオリゴ
マーとチオール化合物の反応が不十分のため、アルカリ
溶液への溶解性が悪くなり、50重量部を超えると凝集力
不足によるものと思われるが、プレス時の耐熱性が不十
分となる。
本発明にかかる放射線硬化型塗料には必要に応じ希釈
剤、架橋性モノマー、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止
剤、充填剤などの添加剤を配合してもよい。
銅箔は電解箔、圧延箔のいずれでもよい。得られた放射
線硬化型塗料は粘度が低いため、通常の塗工法により、
銅箔に塗布された後、放射線照射する。ここで、塗料の
塗布厚は通常0.1〜50μm程度であるが、耐熱性とアル
カリ溶解性及びコストの点から、1〜15μm程度が好ま
しい。
なお、放射線硬化型塗料は液状オリゴマーを主成分とす
る無溶剤塗料であるが、塗工作業性の点から、少量の溶
剤を使用してもかまわない。
本発明でいう放射線とは活性エネルギー線で、α線、β
線、γ線、中性子線、加速電子線のような電離性放射線
並びに紫外線をいう。電離性放射線の線量は通常0.5〜5
0Mradの範囲で使用できるが、1〜20Mrad程度が望まし
い。また紫外線の場合、約180〜460nmの波長範囲で、発
生源としては高圧の水銀ランプ等が適している。
また照射する場合、注意を要するのは照射雰囲気であ
る。つまり発生したラジカルが空気中の酸素によって重
合阻害されるので、場合によっては窒素などの不活性ガ
スを用いて適当な酸素濃度にする必要がある。
このようにして得られた保護用の塗料付銅箔は前述した
ように積層板の製造に用いられ、プレス時においては耐
熱性に優れ、使用後アルカリ溶液により容易に除去する
ことができる。
アルカリ溶液としては、一般のNaOH、KOHなどのアルカ
リが用いられるが、pH=8以上の方が短時間溶解のため
に好ましい。
〔作用〕 耐熱性とアルカリ溶解性に関する放射線硬化型塗料の作
用について、明確ではないが、以下のことが推定され
る。
すなわち、基本反応は放射線によって進行する液状オリ
ゴマーの不飽和二重結合と多官能チオール化合物のメル
カプト基のエン・チオール反応である。液状オリゴマー
同志のエン・エン反応と、上記エン・チオール反応が併
行して進行し、官能基密度が高いので架橋が密になり、
耐熱性が保持される。そして、アルカリ溶液に浸漬する
と、エン・チオール反応で生じたC−S結合が容易に分
解、切断するために溶解するものと考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1、2 放射線硬化型液状オリゴマーとしてオリゴエステルアク
リレート(東亜合成化学(株)製商品名アロニックスM
−5400)100重量部に対して、多官能チオール化合物と
してトリメチロールプロパン−トリス−(β−チオプロ
ピオネート)10重量部配合してなる放射線硬化型塗料を
18μmの電解銅箔表面に厚さ3μm(実施例1)及び15
μm(実施例2)になるようにナイフコータ法で塗布し
た。その後、加速電圧が175KVである低エネルギー電子
線照射装置(エナージーサイエンス社製商品名エレクト
ロカーテン型式CB−175/15/10L)で酸素濃度40ppm下で1
0Mradの線量だけそれぞれ照射した。
上記のようにして作成した放射線硬化型塗料付銅箔の特
性を第1表にまとめて示す。
実施例3、4 放射線硬化型液状オリゴマとしてポリブタジエンアクリ
レート(出光石油化学(株)製商品名Poly bd R−45AC
R)100重量部に対して、多官能チオール化合物としてペ
ンタエリスリトール・テトラキス−(β−チオプロピオ
ネート)8重量部配合してなる放射線硬化型塗料を実施
例1と同様の方法で塗布、電子線照射して、放射線硬化
型塗料付銅箔を作成した。特性を第1表に示す。
比較例1 実施例1のオリゴエステルアクリレートのみからなる放
射線硬化型塗料を用いて同様な方法で放射線硬化型塗料
付銅箔を作成し、特性を第1表に示す。
比較例2 実施例3のポリブタジエンアクリレートのみからなる放
射線硬化型塗料を用いて実施例3と同様な方法で放射線
硬化型塗料付銅箔を作成した。特性を第1表に示す。
比較例3 放射線硬化型塗料として、感光性ポリイミド系樹脂(日
立化成工業(株)製商品名PL−1000)を選定し、固型分
塗布厚が5μmになるように18μmの電解銅箔に塗布し
た。その後、実施例1のように電子線照射して放射線硬
化型塗布付銅箔を作成した。
その特性を第1表に示す。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明の耐熱性に優れ、アルカリ溶液に
可溶な塗膜が得られる放射線硬化型塗料付銅箔を使用す
ることで、取扱い上のシワ、オレの発生、異物、打こん
の発生の低減が可能となるとともに、アルカリ溶液処理
槽を短時間で通過させるだけで容易に塗膜を除去するこ
とができ、多層印刷配線板に使用する際のピン穴の仕上
がりを向上させることが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和二重結合を分子内に有する放射線硬
    化型液状オリゴマー100重量部に対し、多官能チオール
    化合物を0.5〜50重量部配合してなる放射線硬化型塗料
    を銅箔に塗布した後、放射線照射することを特徴とする
    放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法。
  2. 【請求項2】多官能チオール化合物がトリメチルロール
    プロパン−トリス−(β−チオプロピオネート)、トリ
    メチロールプロパン−トリス−(β−チオグリコレー
    ト)及びペンタエリスリトール・テトラキス−(β−チ
    オプロピオネート)から選ばれる3官能以上のチオール
    化合物である請求項1記載の放射線硬化型塗料付銅箔の
    製造方法。
  3. 【請求項3】放射線が電子線である請求項1又は2記載
    の放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法。
JP2101270A 1990-04-17 1990-04-17 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法 Expired - Lifetime JPH0773898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2101270A JPH0773898B2 (ja) 1990-04-17 1990-04-17 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2101270A JPH0773898B2 (ja) 1990-04-17 1990-04-17 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03297638A JPH03297638A (ja) 1991-12-27
JPH0773898B2 true JPH0773898B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=14296196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2101270A Expired - Lifetime JPH0773898B2 (ja) 1990-04-17 1990-04-17 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0773898B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU3555900A (en) * 1999-03-16 2000-10-04 Akzo Nobel N.V. Radiation curable coating composition comprising a secondary curing agent
JP5217866B2 (ja) * 2008-10-03 2013-06-19 藤倉化成株式会社 ベースコート塗料組成物、および光輝性複合塗膜
JP5206360B2 (ja) * 2008-11-26 2013-06-12 Jsr株式会社 プライマー組成物、プライマー層、及び積層体
JP6569410B2 (ja) * 2015-09-10 2019-09-04 日油株式会社 剥離シート用硬化性樹脂組成物、これを用いた工程基材、及び基材を保護する方法
JP6569409B2 (ja) * 2015-09-10 2019-09-04 日油株式会社 剥離シート用硬化性樹脂組成物、これを用いた工程基材、及び基材を保護する方法
JP6881317B2 (ja) * 2015-12-22 2021-06-02 日油株式会社 剥離シート用硬化性樹脂組成物、剥離シート、これを用いた工程基材、及び基材を保護する方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61207476A (ja) * 1985-03-12 1986-09-13 Hitachi Chem Co Ltd 絞り加工の表面保護フイルム用放射線硬化型粘着剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03297638A (ja) 1991-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4154171B2 (ja) 積層物を製造する方法
JP4954060B2 (ja) 粒子ビーム加工装置によって処理可能な物質
KR20020062974A (ko) 복층 재료
RU2311967C2 (ru) Термоплавкая покрывная композиция для способов переноса пленки и отливки
JP2005053109A (ja) ブリスターパック用包装材料およびその製造方法
JPH0773898B2 (ja) 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法
JP3130150B2 (ja) 剥離用シート及びその製造方法
EP0147061B1 (en) Process for curing radiation curable coating media
JPH0416351B2 (ja)
US20180020551A1 (en) Desmear processing method and manufacturing method for multilayer printed wiring board
JP2006335999A (ja) 不燃性化粧板
JP2874482B2 (ja) 一時的表面保護方法およびそれに用いる樹脂組成物
JP2007136694A (ja) 化粧シート
JPS6321638B2 (ja)
JP3583615B2 (ja) 感熱孔版印刷用原紙
JP2621671B2 (ja) 放射線硬化型塗料付銅箔の製造方法
JP4568969B2 (ja) 紫外線硬化型接着剤組成物及び感熱孔版印刷原紙
JPH023454A (ja) 放射線硬化型被覆組成物,ソルダーレジスト並びにメッキレジスト
JP2005054080A (ja) 電子線硬化型被覆剤、それを用いた包装材料およびその製造方法
JP2006021376A (ja) 装飾用金属調フィルムの製造方法
Mehnert Materials modification using electron beams
JPH08253736A (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム
JP2023172495A (ja) 活性光線硬化型樹脂組成物および脱離層
EP0383015A2 (en) Production of laminated film
JPH05286103A (ja) 積層シートの製造方法