JPH08253736A - 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム - Google Patents

活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム

Info

Publication number
JPH08253736A
JPH08253736A JP29331195A JP29331195A JPH08253736A JP H08253736 A JPH08253736 A JP H08253736A JP 29331195 A JP29331195 A JP 29331195A JP 29331195 A JP29331195 A JP 29331195A JP H08253736 A JPH08253736 A JP H08253736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
weight
acrylate
active energy
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29331195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Maruyama
孜 丸山
Atsushi Akiyama
厚 秋山
Kenji Aoki
健二 青木
Kazuhisa Koizumi
一久 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP29331195A priority Critical patent/JPH08253736A/ja
Publication of JPH08253736A publication Critical patent/JPH08253736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤を使用せず環境汚染の問題がなく、
加熱乾燥を必要とせず、短時間で硬化接着が可能な接着
剤組成物を用いて接着性の良好なラミネートフィルムの
提供。 【解決手段】 芳香族系アクリル酸エステルモノマーと
ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹
脂及びポリオレフィン系樹脂から選ばれる少くとも1種
の樹脂とを配合してなる活性エネルギー線硬化型接着剤
組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方
法およびラミネートフィルムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性エネルギー線
硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィ
ルムの形成方法および該方法により形成されるラミネー
トフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルムお
よびポリ塩化ビニルフィルムの2種以上を相互に接着・
ラミネートして食品包装などに有用なラミネートフィル
ムを形成する方法として、接着剤をフィルムに塗布し、
溶剤や水を揮発させた後に貼り合せ、次いで熱により硬
化接着させる方法が知られている。
【0003】しかしながら、上記した従来の方法には、
接着剤塗布後における加熱乾燥設備が必要であること、
ラミネート後の乾燥や、ホットラミネート装置が必要と
なること、また、有機溶剤を大気中に放出するので環境
を汚染すること、場合によっては所望の接着強度を得る
ためには数日のアフターキュアが必要とされる場合もあ
ること、さらには通常これらのフィルムの接着を行なう
場合には、非常に高速で行なうため、乾燥設備も大きく
なり、消費エネルギーも膨大なものとなることなどの問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、活性エネ
ルギー線によって短時間で硬化する無溶剤タイプの接着
剤組成物を使用することが有効であることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】本発明は、第1に、下記成分 [I](A)一般式(I):
【0006】
【化2】
【0007】 (式中、Xは水酸基を含有してもよいC1 6 のアルキレン基を示し、nは1〜 4の整数を示し、Rは水素原子またはC1 9 の炭化水素基を示す。)で表わさ れる芳香族系アクリル酸エステルモノマー40〜100重量% (B)2官能重合性モノマー 0〜40重量% (C)3官能以上重合性モノマー 0〜20重量% のモノマー混合物 70〜95重量部 [II]ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂及びポリオレ フィン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂 5〜30重量部 を配合してなる活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を
提供するものである。
【0008】本発明は、第2に、上記接着剤組成物を介
して、フィルムの2種以上を相互に接着・ラミネートし
てラミネートフィルムを形成する方法であって、該組成
物のいずれか一方のフィルム上に塗布し、ウエット状態
の塗膜上にいずれか他方のフィルムをラミネートする
か、あるいはさらに該他方のフィルム上にいずれか残り
のフィルムをラミネートし、ラミネートしたフィルムを
介して該塗膜に活性エネルギー線を照射して硬化接着さ
せることを特徴とするラミネートフィルムの形成方法を
提供するものである。
【0009】本発明は、第3に、上記形成方法により形
成されるラミネートフィルムを提供するものである。
【0010】本発明組成物を構成する[I]成分の
(A)成分は、前記一般式(I)で表わされる芳香族系
アクリル酸エステルモノマーであって、接着剤に柔軟
性、加工性を与えるとともにフィルムに対する接着性
(特にPET)が優れる性質をもつものであり、
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】などがあげられる。これらのうち、特に好
ましいものは
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】である。具体例として、アロニックス M
5700(東亜合成株式会社製、商品名、2−ヒドロキ
シ−3−フェノキシプロピルアクリレート)、アロニッ
クスM101(東亜合成株式会社製、商品名、フェノー
ルジエチルオキシドアクリレート)などがあげられる。
【0024】(A)成分の配合割合はモノマー混合物
(A〜C)を基準として、40〜100重量%、好まし
くは40〜60重量%の範囲である。40重量%を下回
ると接着剤の強度と柔軟性とのバランスがとれ難くな
り、また、フィルムに対する接着性も悪くなるので好ま
しくない。
【0025】本発明で配合できる(B)成分は、活性エ
ネルギー線照射により硬化反応する重合性不飽和基を1
分子中に2個有するモノマーである。該(B)成分は平
均分子量約170〜2000のものが好適である。ま
た、該(B)成分はフィルム(特にポリプロピレンフィ
ルム)に対する接着性を向上させるとともにフィルムに
対する濡れ性が向上するといった効果がある。該(B)
成分はエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレートなどの(ポリ)アルキレングリ
コール(メタ)アクリレートなどが好ましいものとして
挙げられる。
【0026】また、(B)成分の2官能重合性モノマー
成分として、上記した以外に、リン酸ジ(メタ)アクリ
レートを配合することができる。該リン酸ジ(メタ)ア
クリレートはフィルムが金属フィルムや蒸着フィルムの
場合には特に接着性が向上するといった効果を発揮する
ものである。リン酸ジ(メタ)アクリレートとしては、
例えば、カヤマ−PM−2、カヤマ−PM−21(以
上、日本化薬株式会社製、商品名)などが包含される。
【0027】更に、上記以外に、その他の2官能重合性
モノマー、例えば、メタンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなど
が使用できる。
【0028】上記(B)成分の(ポリ)アルキレングリ
コール(メタ)アクリレート/リン酸ジ(メタ)アクリ
レート/その他の2官能モノマーの配合割合は3成分の
総合計量で約50〜100/0〜20/0〜50重量
%、好ましくは約50〜100/1〜20/0〜50重
量%の範囲が望ましい。
【0029】(B)成分の配合割合は、モノマー混合物
(A〜C)を基準として、0〜40重量%、好ましくは
約5〜30重量%の範囲が望ましい。
【0030】本発明で配合できる(C)成分は、活性エ
ネルギー線照射により硬化反応する重合性不飽和基を1
分子中に3個以上有するモノマーである。(C)成分の
分子量としては、約200〜20,000のものが使用
できる。該(C)成分は接着剤を3次元に架橋させ、例
えば表面硬度、耐水性向上の目的として使用することが
できる。該(C)成分は、例えばトリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート等のモノマー類及びオリゴエステルアクリル
系オリゴマー類などが挙げられる。オリゴエステルアク
リル系オリゴマーとしては、例えば、分子主鎖にエステ
ル給合を有し、かつ分子中に(メタ)アクリロイル基を
3個以上含有する、通常、分子量が約500〜20,0
00、好ましくは約500〜2000のものであり、ポ
リエステルポリオールに(メタ)アクリル酸をエステル
化反応させることにより製造できる。具体的には、アロ
ニックス M9050(東亜合成株式会社製、商品名)
などが挙げられる。
【0031】(C)成分の配合割合はモノマー混合物
(A〜C)を基準として、0〜20重量%、好ましくは
約1〜15重量%の範囲が望ましい。
【0032】上記(A)〜(C)成分以外に、必要に応
じて活性エネルギー線照射により硬化反応する重合性不
飽和基を1分子中に1個有する1官能重合性モノマーを
配合することができる。該モノマーとしては、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、スチレン、モノ(2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート)アシッドフォスフェートなどが挙げられ
る。
【0033】本発明を構成する[II]成分はポリエステ
ル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂及びポリ
オレフィン系樹脂を包含する。
【0034】上記ポリエステル系樹脂としては、例え
ば、(ジ又はトリ)ペンタエリスリトール、(ジ又はト
リ)メチロールプロパン、(ジ又はトリ)メチロールエ
タンなどのポリオールとコハク酸、マロン酸、イタコン
酸、フタール酸、アジピン酸、ヒバシン酸及びこれらの
含水物などのポリカルボン酸とのエステル化物などが包
含される。ポリエステル系樹脂は平均分子量約5,00
0〜40,000、好ましくは約10,000〜30,
000の範囲、軟化点約50〜180℃、好ましくは約
120〜170℃の範囲、ガラス転移温度約0〜80
℃、好ましくは約0〜70℃の範囲が好適である。具体
的には、バイロン200(分子量15,000〜20,
000、軟化点163℃、ガラス転移温度67℃)、バ
イロン300(分子量20,000〜25,000、軟
化点123℃、ガラス転移温度7℃)、バイロン500
(分子量20,000〜25,000、軟化点114
℃、ガラス転移温度4℃)(以上、東洋紡績株式会社
製、商品名)、ペスレジンS−9100(高松油脂株式
会社製、商品名、分子量20,000、軟化点135
℃、ガラス転移温度22℃、固形分30重量%溶液)な
どが包含される。
【0035】上記酢酸ビニル系樹脂の例として、酢酸ビ
ニル/塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル/エチレン共重
合体、酢酸ビニル/プロピレン共重合体、酢酸ビニル/
ブチレン共重合体、酢酸ビニル/ビニルアルコール共重
合体などが挙げられ、これらのうち耐水性および耐アル
カリ性の点で酢酸ビニル/エチレン共重合体が好まし
い。
【0036】該酢酸ビニル系樹脂は、200〜5,00
0、好ましくは、300〜1,000の重合度を有し、
その1部を変性したものであってもよい。
【0037】上記アクリル系樹脂は、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸などのアクリル系モ
ノマーを、必要に応じてそれらにスチレンなどの芳香族
化合物、(メタ)アクリルニトリルなどを加えて、重合
または共重合させて得られる樹脂である。
【0038】該アクリル系樹脂は、15,000〜40
0,000、好ましくは20,000〜100,000
の分子量を有する。
【0039】上記ポリオレフィン系樹脂の例として、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレン樹
脂及びこれらを塩素化及び/又はマレイン化したもの等
が挙げられ、好ましくは塩素化ポリエチレン樹脂であ
る。
【0040】前記成分〔I〕と成分〔II〕との混合割合
は、組成物100重量部当り、〔I〕成分70〜95重
量部、好ましくは75〜90重量部に対し、〔II〕成分
5〜30重量部、好ましくは10〜20重量部の範囲で
ある。
【0041】〔I〕成分が70重量部未満であって〔I
I〕成分が30重量部を超えると粘度が非常に高くな
り、塗装が困難となり好ましくなく、〔I〕成分が95
重量部を超えて〔II〕成分が5重量部未満になると接着
強度が低下して品質上問題になる。
【0042】本発明の接着剤には必要に応じて、有機溶
剤、光重合開始剤、増感剤、ラジカル発生剤、流動性調
整剤、着色剤、充填剤などを配合することができる。
【0043】本発明の接着剤組成物を用いるラミネート
フィルムの形成方法は、該組成物を介して、フィルムの
2種以上を相互に接着・ラミネートしてラミネートフィ
ルムを形成する方法であって、該組成物をいずれか一方
のフィルム上に塗布し、ウエット状態の塗膜上にいずれ
か他方のフィルムをラミネートするか、あるいはさらに
該他方のフィルム上にいずれか残りのフィルムをラミネ
ートし、ラミネートしたフィルムを介して該塗膜に活性
エネルギー線を照射して硬化接着させる方法である。
【0044】上記接着させるフィルムとしては、食品包
装用フィルムが使用できる。具体的には、ポリエステル
系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリ塩化ビニ
ルフィルム、ナイロンフィルム、金属フィルム、蒸着フ
ィルム等が挙げられる。金属フィルムとしては、特にア
ルミニウムフィルムが好ましい。また、蒸着フィルムと
しては、アルミニウム蒸着フィルムが好ましい。フィル
ムの厚みとしては、通常、約10〜200ミクロンの範
囲のものが使用できる。
【0045】ラミネート方法は従来から公知の食品包装
用の複合フィルムのラミネート方法によっておこなうこ
とができる。具体的にはウェットラミネーション、ホッ
トメルトラミネーション、ドライラミネーション、ノン
ソルベントラミネーション、サーマルラミネーションな
どが挙げられる。
【0046】本発明の接着剤組成物は、通常塗装時には
ウェット(液体)な状態であり、塗布機によっていずれ
かのフィルムに塗布するが、粘度が高すぎる場合は、通
常室温ないし80℃の範囲で加温して粘度調整を行な
う。加温温度が80℃を超えると接着剤組成物が増粘し
たり、固化したりしてその安定性が損なわれる。
【0047】上記塗布機の例として、ロールコーター、
グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ダイコ
ーター、ホットメルトコーターなどがあげられる。
【0048】本発明接着剤組成物の塗布量は、0.5〜
10g/m2 、好ましくは1〜4g/m2 の範囲であ
る。
【0049】本発明方法において、塗膜の硬化に使用さ
れる活性エネルギー線は、紫外線、電子線などのエネル
ギー線を包含する。
【0050】上記活性エネルギー線として紫外線を使用
する場合の紫外線照射装置としては、高圧水銀ランプ、
超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、カーボンアークラ
ンプ、メタルハライドランプ、太陽光ランプなどがあげ
られる。紫外線の照射条件は特に制限はされないが、1
50〜450nmの範囲内の紫外線を10〜1000m
J/cm2 の条件で照射することが望ましい。
【0051】上記活性エネルギー線としての電子線の照
射により塗膜を硬化させる場合の電子線の照射装置とし
ては、コリクロフト型、コッククロフトクルトン型、バ
ン・デ・グラーフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、ダイナミトロン型、リニアーフィラメント型、プロ
ードビーム型、高周波型、イオンプラズマタイプなどの
電子線発生装置があげられる。使用される電子線のエネ
ルギーは、100〜500keV、好ましくは150〜
300keVの範囲である。該電子線の照射量は通常1
〜20メガラッドの範囲にある。
【0052】本発明方法により形成されるラミネートフ
ィルムは、前記接着剤組成物を介し、フィルムの2種以
上を本発明方法で相互に接着・ラミネートすることによ
り得られる。
【0053】本発明のラミネートフィルムは、食品の包
装などに使用することが可能であり、その形状としては
シート状、袋状のもの、例えばスナック菓子の袋ならび
に肉、野菜、魚などのラップフィルムとして使用するこ
とが可能である。
【0054】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。実施例において、「部」は特に断わりのない限り
「重量部」を示す。
【0055】実施例1 アロニックスM5700の85部、ゴーセニールNZ−
3の15部を70℃で混合溶解して活性エネルギー線硬
化型接着剤組成物を得た。次いで、表1記載のラミネー
ト方法でラミネートしてラミネートフィルムを得た。
【0056】実施例2−21 表1に記載の原料を配合して実施例2〜21の活性エネ
ルギー線硬化型接着剤組成物を得た。
【0057】比較例1及び2 表1に記載の原料を配合して比較例1及び2の活性エネ
ルギー線硬化型接着剤組成物を得た。実施例及び比較例
の性能結果を表1に示す。
【0058】表1において、原料ラミネート方法及び性
能は次の意味を示す。 [I]成分 (A)成分 ・アロニックスM5700(東亜合成株式会社製、商品
名、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレ
ート) ・アロニックスM101(東亜合成株式会社製、商品
名、フェノールジエチルオキシドアクリレート) (C)成分 ・アロニックスM9050(東亜合成株式会社製、商品
名、オリゴエステル−アクリレート、3官能以上)
【0059】[II]成分 ・ゴーセニールNZ−3(日本合成化学株式会社名、商
品名、酢酸ビニル樹脂) ・パラロイドB−44(ロームアンドハース社製、商品
名、アクリル樹脂) ・スーパークロンHE−510(日本製紙株式会社製、
商品名、塩素化ポリエチレン樹脂) ・バイロン500(東洋紡績株式会社製、商品名、ポリ
エステル樹脂) ・バイロン200(東洋紡績株式会社製、商品名、ポリ
エステル樹脂) ・ペスレジンS−9100(高松油脂株式会社製、商品
名、ポリエステル樹脂、トルエン及びメチルエチルケト
ンの固型分30重量%溶剤)
【0060】ラミネート方法 ・使用フィルムの組合せにおいて、それぞれPET(ポ
リエチレンテレフタレート25μm)、PE(ポリエチ
レン25μm)、PVC(ポリ塩化ビニル100μ
m)、CPP(キャスターポリプロピレン60μm)、
OPP(延伸ポリプロピレン25μm)、LLDPE
(低密度ポリエチレン60μm)、ONY(ナイロン1
5μm)、蒸着CPP(アルミニウム蒸着キャスターポ
リプロピレン25μm)である。
【0061】・ラミネート方式 ノンソルベント(NS)方式:40〜50℃に加熱した
接着剤を(実施例1〜19及び比較例1,2)フィルム
1にローラーで塗布し、次いでフィルム2を加圧ローラ
ーで加圧接着した後、活性エネルギー線を照射する。
【0062】サーマルラミネーション方式:60〜80
℃に加熱した接着剤(実施例20,21)をフィルム1
にローラー塗装し、溶剤を揮発させた後、室温になるま
で冷却し、巻き取った。次いで該巻き取ったフィルムを
該接着剤層面とフィルム2との面が重なるように60〜
80℃で加圧接着した後、活性エネルギー線を照射し
た。
【0063】活性エネルギー線照射:EB(電子線)4
メガラッド、UV(紫外線)400mJ/cm2
【0064】性能 ・外観:透明性、ハジキ及びブツを目視で評価した。 ・ラミネート接着強度:フィルム1及び2を180°方
向にショッパー試験機で引張ったピールテストの強度を
測定した。引張速度50mm/分、測定温度20℃、フ
ィルム幅15mm。 ・ヒートシール接着強度:実施例及び比較例で得られた
同一のラミネートフィルム2枚(フィルム2同士を重ね
る)を重ねヒートシール(CPPの場合160℃で2k
g/cm2 ×1秒間)を行なって試験片を作成した。次
いで、このものをラミネート接着強度と同様の方法で接
着剤層の接着強度を測定した。ただし、引張速度は30
0mm/分でおこなった。また、実施例10のPET同
士のヒートシールはペスレジンS−900をヒートシー
ル剤として用いて160℃で2kg/cm2 ×1秒の条
件でヒートシールを行なった。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】有機溶剤を使用せず環境汚染の問題がな
く、加熱乾燥を必要とせず、短時間で硬化接着が可能な
接着剤組成物を用いて接着性の良好なラミネートフィル
ムが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 一久 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分 [I](A)一般式(I): 【化1】 (式中、Xは水酸基を含有してもよいC1 6 のアルキレン基を示し、nは1〜 4の整数を示し、Rは水素原子またはC1 9 の炭化水素基を示す。)で表わさ れる芳香族系アクリル酸エステルモノマー40〜100重量% (B)2官能重合性モノマー 0〜40重量% (C)3官能以上重合性モノマー 0〜20重量% のモノマー混合物 70〜95重量部 [II]ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂及びポリオレ フィン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂 5〜30重量部 を配合してなる活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を介して、フィル
    ムの2種以上を相互に接着・ラミネートしてラミネート
    フィルムを形成する方法であって、該組成物をいずれか
    一方のフィルム上に塗布し、ウエット状態の塗膜上にい
    ずれか他方のフィルムをラミネートするか、あるいはさ
    らに該他方のフィルム上にいずれか残りのフィルムをラ
    ミネートし、ラミネートしたフィルムを介して該塗膜に
    活性エネルギー線を照射して硬化接着させることを特徴
    とするラミネートフィルムの形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルムが、食品包装用
    フィルムであることを特徴とするラミネートフィルムの
    形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のフィルムが、ポリ
    エステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化
    ビニルフィルム、ナイロンフィルム、金属フィルム、蒸
    着フィルムから選ばれる少なくとも1種のフィルムであ
    ることを特徴とするラミネートフィルムの形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4記載の方法で得られ
    たラミネートフィルム。
JP29331195A 1995-01-20 1995-10-17 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム Pending JPH08253736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29331195A JPH08253736A (ja) 1995-01-20 1995-10-17 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2445995 1995-01-20
JP7-24459 1995-01-20
JP29331195A JPH08253736A (ja) 1995-01-20 1995-10-17 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08253736A true JPH08253736A (ja) 1996-10-01

Family

ID=26361965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29331195A Pending JPH08253736A (ja) 1995-01-20 1995-10-17 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08253736A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08302289A (ja) * 1995-05-15 1996-11-19 Toppan Printing Co Ltd 電子線硬化型接着剤
WO1999035200A1 (fr) * 1998-01-12 1999-07-15 Showa Denko K.K. Composition adhesive photodurcissable, lamine de resine confectionne au moyen de celle-ci et leur procede de production
JP2001031939A (ja) * 1999-07-26 2001-02-06 Nitto Denko Corp 熱接着性組成物とその接着シ―ト類
KR100539009B1 (ko) * 1997-08-28 2006-03-20 린텍 가부시키가이샤 에너지선경화형친수성점착제조성물및그이용방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08302289A (ja) * 1995-05-15 1996-11-19 Toppan Printing Co Ltd 電子線硬化型接着剤
KR100539009B1 (ko) * 1997-08-28 2006-03-20 린텍 가부시키가이샤 에너지선경화형친수성점착제조성물및그이용방법
WO1999035200A1 (fr) * 1998-01-12 1999-07-15 Showa Denko K.K. Composition adhesive photodurcissable, lamine de resine confectionne au moyen de celle-ci et leur procede de production
JP2001031939A (ja) * 1999-07-26 2001-02-06 Nitto Denko Corp 熱接着性組成物とその接着シ―ト類

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7294658B2 (en) Radiation-cured, laminated flexible packaging material and radiation-curable, adhesive composition
AU2005204667B2 (en) Radiation curable laminating adhesives based on cycloaliphatic carboxylic acid functional monomers
US4107391A (en) Method for making thermoformable composites and composites made thereby
EP1270200A1 (en) Multilayer material
DE69926267T2 (de) Druckempfindliche klebstoffzusammensetzung
US6884843B2 (en) Method for preparing a laminate
JP4236416B2 (ja) シート状補強材及びその製造方法
JP4184497B2 (ja) 化粧シート
AU2003219669C1 (en) Radiation-cured, laminated flexible packaging material, and radiation-curable, adhesive composition
JPH08253736A (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム
US6350344B1 (en) Solventless primers which are hardenable by radiation
AU2003219669A1 (en) Radiation-cured, laminated flexible packaging material, and radiation-curable, adhesive composition
JPH0235777B2 (ja)
JP3482533B2 (ja) ヒートシール性ラベル
JPH1025452A (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム
JPS58108280A (ja) 電離放射線硬化型ラミネ−ト用接着剤組成物
JP2897015B2 (ja) 積層体の製造方法
JPS6338057B2 (ja)
JPS62104739A (ja) 積層体の製造方法
TWI794339B (zh) 用於非極性基材之黏著促進化合物
JPH05156212A (ja) 接着剤及び該接着剤による積層体の製造方法
JP2005054080A (ja) 電子線硬化型被覆剤、それを用いた包装材料およびその製造方法
JPH07286116A (ja) 耐摩耗性被覆組成物
JPS59166576A (ja) 粘着シ−トの製造法
US20120016053A1 (en) Cross Linked Biolaminate: Methods, Products and Applications