JPH03287831A - テープ基材 - Google Patents

テープ基材

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JPH03287831A
JPH03287831A JP2087486A JP8748690A JPH03287831A JP H03287831 A JPH03287831 A JP H03287831A JP 2087486 A JP2087486 A JP 2087486A JP 8748690 A JP8748690 A JP 8748690A JP H03287831 A JPH03287831 A JP H03287831A
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笠岡 勝行
Isamu Saiga
雑賀 勇
Masayuki Tani
谷 正幸
Nobuo Takahashi
信男 高橋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する分野] 本発明はポリエステルマルチフィラメント糸からなるテ
ープ基材、特にプリントネーム、衣料用テープ、絶縁テ
ープ、粘着テープ用として有用なテープ基材に関する。
[従来の技術] 昨今、プリントネーム、衣料用テープ、絶縁テープ、粘
着テープの需要は増加の一途をたどっている。そのなか
でも、ポリエステルマルチフィラメント糸からなる粘着
テープは包装材、また塗装時のしきり材として多く使用
されている。この理由としては、取扱性の良さすなわち
手切性の良さ、接着性能の良さが考えられる。通常、衣
料用に用いられる糸条は伸度が高く、また産業資材例え
ばタイヤコード、漁網に用いられる糸条は強度が高く粘
着テープ基材に適したポリエステルマルチフィラメント
糸は無かった。特公昭64−11736号公報には伸度
を27%以下とし、無糊、無撚で製織可能な、交絡を付
与したポリエステルマルチフィラメント糸を用いて手切
性に優れた薄手の基材テープを得ることが提案されてい
る。一方、厚手基材テープ用としてはレーヨン、スフを
用いた紡績糸が使用されている。所で、玉揚の特公昭6
4−11736号公報に開示されたポリエステルマルチ
フィラメント糸は無糊、無撚で使用することを前提とし
て、手切性を良くしたものである。従って、無撚のため
糸条が扁平化し厚みが出ない欠点がある。更に、“交絡
″を利用していることから、糸の長手方向に沿って、締
まった部分(交絡部〉と開いた部分く開繊部〉とが存在
し、両者の物性差から厚み斑が生じる。しかも、交絡部
が往々にして製織中に消滅し期待するほどの伸度低下と
ならず、不均一な物性、形態を生みだす原因となって品
質低下をきたすことがある外に、手切性および°“生地
立ち性”の面でも未だ充分なものとは言えなかった。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、交絡によらず、無糊・無撚の
状態で製織され、しかも断面方向の形(立体構造)保持
性並びに幅方向の生地立ち性が著しく改善されたテープ
用基材を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、樹脂あるいは粘着材の“
乗り”いわゆる包摂性が著しく改善されたテープ用基材
を提供することにある。
[発明の構成] 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究し
た結果、以下のような驚くべき、かつ従来の概念からは
予測だにできなかった事実を発見した。この事実とは、
ポリエステルマルチフィラメント糸において、該糸が実
撚ないしは仮撚状態で融着処理され、その構成フィラメ
ントの数本が融着・硬化しているだけで、交絡効果に匹
敵する藁束性を呈し、しかも該糸からなるテープ用基材
はその断面方向の形保持性(立体m造)並びに幅方向の
生地立ち性が著しく改善されるという事実である。
かくして、本発明によれば、実撚または仮撚状態でその
構成フィラメントの少なくとも一部が融着・硬化されて
いるポリエステルマルチフィラメント糸が経糸および/
または横糸に配されていることを特徴とするテープ用基
材が提供される。
本発明で用いる用語、語句は以下の定義に従う。
■ 融着・硬化の判定、および構成フィラメント数に対
する融着・硬化フィラメントの割合の判定法 ここで、融着とは個々のフィラメントが溶融し隣り合う
フィラメントと一体化した状態か一体化に至らないまで
もフィラメント同系の境界面で密着し分離しがたい状態
をいう。次に融着の割合判定方法については、任意に選
んだ融着糸1mを10(2)間隙で切断した10本の融
着糸を各々パラフィンに包埋しミクロトームで5〜10
ミクロンの厚さの断面を1枚づつ系10枚のプレパラー
トを作製し1枚ごとに全断面積と融着部の断面積を求め
下記の式で求めた融着部の割合の10枚の平均値で判定
する。
単位長さに対する融着部の割合(%) ■ 異形度 原糸(熱処理前又は仮撚前)の断面で最大長さと最小長
を求め次の式で異形度を表わす。
■ マルチフィラメント糸の単位長さに対する融着・硬
化したフィラメントの存在割合の判定法任意に選んだ融
着糸1mを5an間隙で切断した20本の融着糸を各々
パラフィンに包埋しミクロトームで5〜10ミクロンの
厚さの断面を1枚づつ計20枚のプレパラートを作製し
各々プレパラートについて融着部の有無を測定した後次
の式で単位長さに対する融着部の割合を求める。
(at、 (blは第1図に示した断面で長さ測定位置
を示す。
(イ)平衡で向い合う辺を有する扁平断面糸(ロ)直線
部を有しない開口断面糸 (ハ)三辺以上を有する多角断面糸 (:)放射状断面糸 ■ 伸長切断強力 任意に採集した40αの長さの融着糸を5木用意しイン
ストロン引張測定機で試験長20個、引張速度20cn
/分、チャック固定長、上下各5 cm 、初荷重17
30デニール、fi大荷重2kgに設定した後、測定を
行いスタートから融着糸が切断するまで強力を記録させ
切断点の強力(g)を記録計より読み取る。同じ測定を
5回繰返しその5回の平均値で表わす。
■ 伸度 伸長切断力の測定と同時に伸度も記録させ、測定スター
トから切断点までの伸びを記録計より読取り次の式で伸
度を表わす。
伸度(%)= 同じ測定を5回繰返しその平均で伸度を表わす。
■ テープ基材の切断伸度 織物中の縦糸もしくは横糸に沿って幅3 cm 、長さ
30cmの長方形を5枚作製し、インストロン引張測定
機を用いて、試験長10an、引張速度20cm/分。
最大荷重チャック固定長、上下各5 am 、初荷重は
織物がたるまない程度に掛ける。祖測定スタートから織
物が切断するまでの伸びと荷重を記録し、最大荷重時の
伸びを読取り次の式で表わす。
切断伸度(%) 同じ測定を5回繰返しその平均で伸度を表わす。
本発明は、前述のように、ポリエステルマルチフィラメ
ント糸において、鎖糸が実撚ないしは仮撚状態で融着処
理され、その構成フィラメントの数本が融着・硬化して
いるだけで、交絡効果に匹敵する集束性を呈し、しかも
鎖糸からなるテープ用基材はその断面方向の形保持性(
立体構造)並びに幅方向の生地立ち性が著しく改善され
るという知見に基づいている。
したがって、本発明においてはポリエステルマルチフィ
ラメント中での融着・硬化したフィラメントの割合が重
要であるようにも考えられる。しかし、現実には構成フ
ィラメントの数本(2〜15本〉が融着・硬化し、かつ
このような部分がマルチフィラメント糸の単位長さに対
して70%以上の長さに亘って存在していれば、所望の
目的が達成されることが判明した。この場合、構成フィ
ラメント本数との関係でいえば、該本数に対して3〜5
0%の本数に相当するフィラメントが融着・硬化してい
ることが好ましい。
また、融着・硬化したフィラメント又はフィラメント群
はマルチフィラメント糸の比較的外周部に存在し、特に
マルチフィラメント糸の周りを捲回した状態で存在して
いることが好ましい。
以上のような融着・硬化マルチフィラメント糸は、フラ
ットヤーンくいわゆる生糸)または仮撚捲縮加工糸の形
をとることができる。以下それぞれの場合の製造方法の
例について述べる。
(a)フラットヤーンの場合 延伸状態のポリエステルマルチフィラメント糸(通常は
トータルデニール;40〜250de 、フィラメント
デニール;0.5〜10de )を撚糸機を用いて実撚
或いは仮撚具を利用して交互撚糸を付与しつつ、あるい
は付与した後で、加熱ヒーターにより融着させる。この
場合の撚数は糸のdeに応じて以下の式で示される撚係
数(A)として3〜70の範囲から採用する。
また、一部または全部のフィラメントを融着・固化させ
るには、ヒーター温度として200〜300’C(ヒー
ター長が30〜250anの場合)を採用すればよい。
(b)仮撚捲縮加工糸の場合 この場合は単糸と芯−鞘構造の仮撚二層構造捲縮加工糸
がある。
■ 単糸の場合; 延伸された状態く延伸糸の状態またはPOYのIN−D
RAW加工においての延伸状態)にあるポリエステルマ
ルチフィラメント糸を通常の仮撚捲縮加工工程で構成フ
ィラメントの数本に融着が生じるように加工条件、特に
ヒーター温度を調節する。
具体的には、通常、切断強度が2.0〜5.5g/de
、伸度が20〜70%のあるポリエステルマルチフィラ
メント糸を仮撚係数(α)を0.8〜1.2として、ヒ
ーター温度230〜300°C、ヒーター長30〜25
0■の範囲で加工すればよい。
なお、仮撚係数(α)はT−v’■/32500で示さ
れ、Tは仮撚数く回/ m ) 、deは原糸のデニー
ルである。
上記のような加工条件の範囲から適宜な条件を選択して
、加工糸強度を1.0〜3.0g/de、加工糸伸度を
6〜30%の範囲に収めることが好ましい。
加工糸の形態としては、融着未解撚糸を含むものくつま
り、S−Z交互撚糸形態)から、実質的に解撚されたも
のまで含まれるが、−mには、後者の方が樹脂(粘着剤
)の保持性の面から有利である。原糸として供されるポ
リエステルマルチフィラメント糸は、通常、トータルデ
ニールが40〜250de 、フィラメントデニールを
0.5〜〜10deのものであればよい。そして、この
ようなフィラメント糸の一部または全部を異形断面フィ
ラメント、特に異形度が1.1〜15の異形断面フィラ
メントで置き換えたときは、得られる加工糸の空隙性が
増加して樹脂含浸性が一段と向上し、糸の形態固定効果
が増す利点がある。
■ 芯−鞘構造の仮撚二層filI造捲縮糸の場合;こ
の加工糸は、典型的には特公昭61−19733号公報
、同61−19737号公報或いは同61−36103
号公報等に記載されている方法によって得ることができ
る。
これら公報に記載されている方法は、伸度の異なる、2
種以上の未延伸フィラメント糸を前交絡した後、同時延
伸仮撚加工に付して芯−鞘構造、つまり伸度の低いフィ
ラメント糸を芯部として、この周りに伸度の高い糸が鞘
部として交互撚糸状態で巻き付いた構造のものである。
この場合、前交絡は本発明の趣旨からして必ずしも必要
ではないが、必要に応じて採用しても構わない。加工方
法は、該公報に記載されている方法に準ずればよいが、
その場合ヒーター温度は高めに設定する必要がある。芯
糸および鞘糸はトータルデニール、フィラメント本数の
好ましい範囲は以下の通りである。
このような二層構造糸においては、融着・硬化したフィ
ラメントは鞘部に存在することが好ましい。特に鞘部に
あっては、鞘糸は交互撚糸状態で芯糸の周りを取り囲ん
でいるので、この状態を利用すれば、融着・硬化フィラ
メントがマルチフィラメント糸の外周に位置し、さらに
はその周りを捲回した構造をとらせることができる。こ
のような二層構造糸には付加的な効果がある。それは、
鞘糸を構成するフィラメント群の一部はループ、弛み、
あるいは毛羽としてマルチフィラメント表面から浮き出
ているという特性が、粘着材、樹脂等の保持効果、すな
わち包摂効果を促進することである。つまり、融着・硬
化フィラメント糸が縦糸および/または横糸として配さ
れたとき、前記のループあるいは弛みが織目空間に張り
出して、粘着材、樹脂の付与率、保持性を向上させるの
である。
以上の融着・硬化フラットヤーン、仮撚捲縮加工糸共に
、強伸度的には、糸としての伸長切断強力が200〜6
00g、デニールあたりの伸長切断強度が1.0〜4.
0g/d、伸度が5〜30%の範囲にあることが好まし
い。また、従来の厚手粘着テープ用の紡績糸に代って使
用する場合は、糸の直径を0.05mm以上(デニール
にして130de以上)にすればよい。
なお、本発明における融着・硬化した仮撚二層構造糸は
、上記のものに限定されるものではなく、他の方法を利
用して得たものであってもよい。
次に、融着・硬化したマルチフィラメント糸はテープ基
材とするために製織に供されるが、この場合は、テープ
基材の用途、目的に応じて経糸および/または緯糸に配
する。この時の経糸および緯糸密度は、融着・硬化した
マルチフィラメント糸のデニールにもよるが、糸のデニ
ールが40〜220deの場合、前者は23〜90本/
吋、後者は14〜70本/吋の範囲から選定すればよい
。また、経糸と緯糸は必ずしも同一デニールである必要
はないが、経糸の直径と緯糸の直径との和が0.1nw
n以上になることが好ましい。
このようなテープ基材を粘着テープに適用する場合には
、常法により基材の一方の面には熱可塑性合成樹脂、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ア
クリル、PVCl特にそれらのフィルムをラミネートし
、他方の面には粘着材を塗布すればよい。
[発明の作用コ テープ基材は手切性と粘着性能を考慮し、ガーゼのよう
な粗い目の透いた織物で形成される。基材に厚みがある
と接着剤は厚く塗布され、反対に薄いと薄く塗布される
。薄い基材の上に厚く接着材を塗布しようとするとテー
プ端から接着材がはみ出して取扱い性が困難になり、厚
みがあると織物の縦糸と横糸のすき間に充分に接着剤が
入り込む。厚みを出すには繊度を上げればよいが、繊度
が上がると必要以上に応力く強度〉が増えて手切性が悪
くなる。繊度を増さずに撚糸することで糸条に丸味をも
なせ厚みを出そうとすると撚糸時の撚縮みが糸条の伸長
切断伸度を高くすることとなり、これまた手切性を悪く
する。この点、本発明では同一デニールの糸でより厚み
を出すのにポリエステルマルチフィラメント糸の構成フ
ィラメントの一部または全部を実撚または仮撚状融着さ
せる。しかも、この融着により、マルチフィラメント糸
全体の固着ないし集束効果をも発現し、必ずしも交絡を
必要とせず、無糊・無撚で製織に供し得る。
なお、仮撚融着糸にあっては、仮撚時の実撚形態が解撚
側で残留するか、または部分的に残留するかまたは殆ん
ど解撚された状態であっても一部の融着によってマルチ
フィラメント糸全体の開繊を極力押えることで、通常の
フィラメント糸やウーリー糸に比べはるかに厚い粘着テ
ープ基材を得ることができる。また、本発明では実撚を
施したポリエステルマルチフィラメント糸をフィラメン
トの一部または全部を融着させることで、糸の断面方向
の型保持性を改善し、糸条の強伸度が低下することも手
切性を良くすることとなり、−石二鳥の効果が得られる
更に、構成フィラメントが融着していることは、系全体
の硬化にもつながり、得られる基材織物の生地立性も改
善され、作業効果が向上する。
[発明の効果] 本発明によれば、交絡に頼らなくても、無糊・無撚の状
態で製織され、しかも断面方向の形保持性(立体構造〉
並びに幅方向の生地立ち性が著しく改善されたテープ用
基材、さらには、樹脂あるいは粘着材の“乗り”いわゆ
る包摂性が著しく改善されたテープ用基材が提供される
また厚手の粘着テープの分野にあって、これまでレーヨ
ンスフの紡績糸しかなかったことを考えると、本発明の
忠義は多大のものがある。すなわち、単にレーヨンスフ
の紡績糸に相当するデニールのポリエステルマルチフィ
ラメント糸を選ぶだけで、同等の特性、さらにはレーヨ
ンの欠点とされていた温湿度依存性がなくなる。この点
について、更に述べると、従来の厚手粘着テープの基材
にはレーヨンスフを用いた紡績糸が用いられていた。紡
績糸の場合、精紡の場合、実撚を掛けながら短繊維を糸
条に形成するので実撚形態からくる丸味が糸条を扁平化
しにくく厚さが保持できる。
またレーヨンスフは伸長切断伸度も高々15%程度で手
切性も良い。しかしながら、湿度依存性が大きく高温多
湿の環境では繊維が吸湿し物性の低下や接着性能の低下
となる。また、雨水や結露など一時的に多量の水分が付
着した場合など繊維中に水がしみこみ性能低下がより大
きくなる欠点がある。本発明では湿度依存性が殆んどな
いポリエステルマルチフィラメントを用いて厚手粘着テ
ープ用基材が提供される。
以上のことから、本発明は、以下の(a)〜(tl)の
態様を含むものである。
(a)構成フィラメント本数の3〜50%が融着・硬化
しているテープ基材。
(b)融着・硬化したフィラメントがマルチフィラメン
ト糸の単位長さの70%以上の長さに亘って存在するテ
ープ基材。
(C) M着・硬化したフィラメントがマルチフィラメ
ント糸の比較的外周部に存在するテープ基材。
(di M着・硬化したフィラメントがマルチフィラメ
ント糸の周りを捲回した状態で存在するテープ基材。
(e)マルチフィラメント糸がフラットヤーンであるテ
ープ基材。
(f)マルチフィラメント糸が仮撚捲縮加工糸であるテ
ープ基材。
(g)マルチフィラメント糸が仮撚捲縮加工糸の単糸で
あるテープ基材。
(h)マルチフィラメント糸が芯−鞘構造の仮撚二層構
造捲縮加工糸であるテープ基材。
(i)鞘部の構成フィラメントの少なくとも一部が融着
しているテープ基材。
(j) m成フィラメントの少なくとも一部に異形断面
フィラメントを含むテープ基材。
(k)異形断面フィラメントの異形度が1.1〜15で
あるテープ基材。
(1)ポリエステルマルチフィラメント糸の伸長切断強
力が200〜600gであるテープ基材。
(m)ポリエステルマルチフィラメント糸の伸長切断強
度が1.0〜4.0g/deであるテープ基材。
in)ポリエステルマルチフィラメント糸の伸度が5〜
30%であるテープ基材。
(0)ポリエステルマルチフィラメント糸の直径が0.
05am+以上であるテープ基材。
(p)縦糸と横糸との直径の和が0.1m以上であるテ
ープ基材。
(q)ポリエステルマルチフィラメント糸に疎水性の樹
脂を含浸してなるテープ基材。
(r)一方の面には熱可塑性樹脂が融着・接着され、他
方の面には粘着材が付与されているテープ基材。
(s)熱可塑性樹脂のフィルムがラミネート状態で融着
・接着されているテープ基材。
(1)粘着材が合成樹脂系および/または天然ゴム系で
あるテープ基材。
(u) M着・硬化したポリエステルマルチフィラメン
ト糸が配された方向の切断伸度が25%以下であるテー
プ基材。
[実施例] 実施例1 伸長切断伸度が130%のポリエステルマルチフィラメ
ント糸(150デニール48フィラメント;丸断面)と
伸長切断伸度が300%のポリエステルマルチフィラメ
ント糸<150デニール36フイラメント;三角断面、
異形度;1.2)とを引揃え、仮撚融着加工を行った。
その際の仮撚温度は245°C仮撚延伸倍率は1.7倍
、仮撚具としての三軸フリクションディスクの周速度7
00 m/min 、加工速度は350 m/minと
して加工糸、180デニール84フイラメントの二層構
造融着糸を得た。この融着糸の伸長切断伸度は12%、
糸強度は1.9g/d、糸の直径は0.16mm(測定
はEIKO,INDUSTRIAL C0L乍り製、D
IAL THICKNESS、 GAtlGE 、通称
ピーコックを用いて10c2m間隙で20回測定、その
平均値で表わす)であった。この融着糸を経糸および緯
糸に用い、経糸密度50本/吋、緯糸密度35本/吋で
無糊・無撚で織成し、得られた生機を基材として厚さ7
0ミクロンのポリエチレンフィルムを溶融押出して基材
の表側に貼り合せてラミネートした。そのときのフィル
ムと基材を合せた厚みは0.26mmと厚手であった。
このラミネートした基材の表側に離型剤、裏側にアクリ
ル酸樹脂系の接着剤を付与して粘着テープを作製した。
この粘着テープの手切性は良好で切り口も美しく、引張
強力も17kg/2.5■と充分であった。
実施例2 伸長切断伸度が120%のポリエステルマルチフィラメ
ント(288デニール24フィラメント;十字断面、異
形度;10)を用いて、仮撚温度240°C1仮撚延伸
倍率1.6倍、三軸フリクションディスクの周速度70
0 m/min 、加工速度350 m/minとして
加工を用い、仮撚融着糸り180デニール24フイラメ
ント〉を得た。この融着糸の伸長切断伸度は10%、糸
強度2.Or/d、糸の直径は 0.1’immであっ
た。この融着糸を経糸および緯糸に用いた経糸密度50
本/吋、緯糸密度35本/吋で無糊、無撚で織成し、得
られた生機を基材として厚さ70ミクロンのポリエチレ
ンフィルムを溶融押出し基材の表側に貼り合せてラミネ
ートした。このフィルムと基材を合せた厚みは0.25
mmであって、手切性もすこぶる良好で切り口も美しく
、経方向の引張強力も18kg/2.5σと充分であっ
た。
参考例 レーヨン紡績糸177デニール(30番)を経緯に用い
た基材に同じ用に70ミクロンのポリエチレンフィルム
を溶融押出し作製したラミネートの厚さが0.20mm
であることから、本発明の融着糸の厚さは充分すぎる程
の厚さを有するものであった。
実施例3 伸長切断伸度が35%のポリエステルマルチフィラメン
ト糸に(170デニール48フィラメント;扁平断面、
異形度;5 ) 400 T/Mの実撚を施した後、3
00℃に加熱した非接触ヒーター(長さ30an)の中
を通して融着糸(175デニール48フイラメント〉を
得な。この融着糸の伸長切断伸度は18%、糸強度は2
.2g/d、糸の直径は0.16rlIITlであった
この融着糸を経糸密度50本/吋、緯糸密度35本/吋
で無糊で織成し得られた生機を基材として厚さ70ミク
ロンのポリエチレンフィルムを溶融押出し、基材の表側
に貼り合せてラミネートした。このフィルムと基材を合
せた厚みは0.26mmと厚く、手切性も切り口も良好
なものであった。
実施例4 伸長切断伸度が70%のポリエステルマルチフィラメン
ト糸(110デニ一ル36フイラメント三角断面、異形
度;1.5>と伸長切断伸度が130%のポリエステル
マルチフィラメント糸(120デニール36フイラメン
ト;三角断面、異形度;2.5)とを引揃え、仮撚温度
255°C5仮撚延伸倍率1.3倍、三軸フリクション
ディスクの周速度600 m/min、加工速度350
 m/minとして仮撚融着加工を行い、融着糸(17
7デニール72フイラメント)を得た。
この融着糸に疎水性の合成樹脂〈ポリエステルアクリレ
ート)をオイリングローラを用いて3%付着させた後、
非接触ヒーターの中を通して樹脂を乾燥させ巻取った。
樹脂付着融着糸は形態固定が充分で、かつ適度な固さを
有し、その伸長切断伸度も8%と低く、糸強度2.5g
/d、糸の直径は0.18mmであった。ポリエステル
アクリレート樹脂付着融着糸を経糸密度50本/吋、緯
糸密度35本/吋で無糊・無撚で織成し得られた生機を
基材として厚さ70ミクロンのポリエチレンフィルムを
溶融押出し、基材の表側に貼り合せてラミネートした。
このフィルムと基材を合せた厚みは0.28mtnであ
り、手切性はすこぶる良好で切り口もきれいてあった。
経方向の引張強力も2.1 kg/ 2.5 mrnと
充分であるばかりか、ラミネートした基材のフィルム側
に離型側、基材側にアクリル酸軸脂系の接着材を付与し
て粘着テープと下。この粘着テープは融着糸と付着樹脂
の効果でもって適度の硬さを有し曲りにくく作業性が非
常に良いものてあった。
なお、実施例1,2.4の加工糸の融着邪悪は部分的に
実撚形態が残留し、その細大部分は解撚形態であるがフ
ィラメントの2〜4本が融着していてフィラメントの開
繊が押えられており、通常の仮撚糸に比べ硬く曲りにく
いものであった。実施例3は全て実撚状態で最外周部に
位置するフィラメントの50%が融着しており、全く開
繊された箇所を有さず丸形に近いものであった。
比穀例 伸長切断伸度130%がポリエステルマルチフィラメン
ト糸(150デニール48フィラメント;丸断面)と伸
長切断伸度が300%のポリエステルマルチフィラメン
ト糸< 150デニール36フイラメント;三角断面、
異形度;1.8>とを引揃えて、仮撚加工を行った。そ
の際の仮撚温度を180℃、仮撚延伸倍率を1.7倍、
三軸フリクションディスクの周速度を700 m/m1
11 、加工速度を350 m/minとして、加工し
て180デニール84フイラメントの仮撚糸を得な。こ
の仮撚糸は全く融着部分が無く伸長切断伸度は20%、
糸強度は3.5g/d、糸の直径は0503ITIIT
lであった。この仮撚糸を経糸密度50本/吋、緯糸密
度35本/吋で無糊、無撚で織成し得られた生機を基材
として厚さ70ミクロンのポリエチレンフィルムを溶融
押出して基材の表側に貼り合せてラミネートした。その
ときのフィルムと基材を合せた厚みは0.13mmと薄
く、厚手粘着テープとほど遠い薄手粘着テープであった
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で原糸(熱処理前または仮撚前)に混入
する異形断面糸の断面図である。 (伺平衡で向い合う辺を有する扁平断面糸(ロ)直線部
を有しない開口断面糸 (ハ)三辺以上を有する多角断面糸 (ニ)放射状断面糸 a・・・最小長さ、b・・・最大長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  実撚又は仮撚状態でその構成フィラメントの少なくと
    も一部が融着・硬化されているポリエステルマルチフィ
    ラメント糸が経糸及び/または緯糸に配されていること
    を特徴とするテープ基材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017415A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Sekisui Chem Co Ltd 布粘着テープ
CN103046195A (zh) * 2012-12-05 2013-04-17 吴江市高发纺织有限公司 人造棉面料

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