JPH03285057A - 赤外線放射体とその製法 - Google Patents

赤外線放射体とその製法

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JPH03285057A
JPH03285057A JP8398090A JP8398090A JPH03285057A JP H03285057 A JPH03285057 A JP H03285057A JP 8398090 A JP8398090 A JP 8398090A JP 8398090 A JP8398090 A JP 8398090A JP H03285057 A JPH03285057 A JP H03285057A
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JP
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aluminum
iron
alloy
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layers
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Atsushi Ando
敦司 安藤
Minoru Saito
実 斉藤
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金被覆
鉄基合金赤外線放射体に関する。
〔従来の技術〕
AQ203.5in2、ZrO,などの金属酸化物は加
熱時の赤外線放射率が高いので、近年、これらの酸化物
を主体としたセラミックスを金属基板にコーティングし
たものが赤外線放射体として用いられている。
しかし、上記のようなセラミックスコーティング層は剥
離しやすいことや高価であるなどの問題があった。
これに対して、特開平1−139750にはFe−(1
2〜28%)Cr−(2〜6%)AIステンレス鋼の板
の表面にブラスト処理を施した後、酸化性雰囲気中85
0〜1000℃で加熱し1表面粗度Ra≧0.5μ■か
つ表面に2μm以上のアルミナウィスカーを生成させた
遠赤外線放射体が示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記のようなFe−Cr−Al1ステンレス鋼放射体は
遠赤外線放射特性と耐食性に優れているが、高効率の遠
赤外線放射特性を得るために、表面にブラスト処理を施
して粗面化した後、高温酸化処理によって表面に長さ2
μ朧以上のアルミナウィスカーを形成させる工程を用い
ている。しかし、ブラスト処理で鋼板表面全面をRa≧
0.5μ朧に粗くするのは難しく、また、高温酸化処理
により、鋼中のAQを酸化して表面に長さ2μm以上の
アルミナウィスカーを形成することから、ウィスカーの
生成が不均一になり易く、高効率の遠赤外線放射特性を
安定して得にくいという問題点を有していた。さらに、
鋼中にAQを2〜6wt%含有しており、衝撃じん性が
低いために製造しにくく、かつ遠赤外線放射体を得るた
めには複雑な製造工程を必要とすることからコストが高
いものであった。
このようなことから、高効率の赤外線放射特性を安定し
て有し、かつ安価な材料が要望されていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、鋼中のAQを酸化してアルミニウム酸化
皮膜を形成する従来の方法とは異なり、鉄基合金の表面
をアルミニウムあるいはアルミニウム合金で被覆し、酸
化性雰囲気中600〜1100℃で1分間以上加熱処理
するだけで、表面粗度Ha≧0.5μ11の粗面層を形
成し、これらの粗面層は高効率の赤外線放射特性を有し
、かつ製造性に優れた赤外線放射体となることを見出し
た。
〔発明の構成〕
本発明は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を0
.5μ朧以上被覆した鉄基合金の基体と、その表面に形
成された表面粗度(Ra)が0.5μm以上の鉄−アル
ミニウム合金層または鉄−アルミニウム拡散層あるいは
これら2層からなる中間層と中間層表面のアルミニウム
酸化皮膜とからなる粗面から、構成されている赤外線放
射体を提供する。
本発明はまたアルミニウムあるいはアルミニウム合金を
0.5μ−以上被覆した鉄基合金を酸化性雰囲気下で6
00〜1100℃、1分間以上加熱処理することからな
る前記赤外線放射体の製造方法を提供する。
本発明における、アルミニウムあるいはアルミニウム合
金被覆は加熱処理時にアルミニウム酸化物を主体とする
酸化皮膜を形成し、かつ鉄基合金と鉄−アルミニウム系
合金層あるいは鉄−アルミニウム拡散層を形成するもの
なら何でもよく、純Aflのほか、AQにSi、 Mn
、 Mg、 Fe、 Cr、 Ni、 Tiのうち少な
くとも1種類を含有するAρ金合金適用できる。その被
覆法としては、アルミニウム系被覆と鉄基合金との密着
性が得られる溶融めっき、電気めっき、蒸着めっき、ク
ラッド等通常の被覆方法でよい。
上記アルミニウム系被覆は鉄基合金と鉄−アルミニウム
系合金層あるいは鉄−アルミニウム拡散層を形成し、さ
らに、これら合金層、拡散層の表面にアルミニウム酸化
皮膜を形成するために0.5μm以上必要である。
また、鉄基合金としては普通鋼、合金鋼、フェライト系
ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼のいずれ
でもアルミニウム系被覆後の加熱処理によりアルミニウ
ム酸化皮膜に覆われた粗面層が生成するものなら何でも
よく、優れた赤外線放射特性を発揮する。従って、鉄基
合金には用途、目的に応じて普通鋼鋼板、ステンレス鋼
板等を適用すればよい。
アルミニウム系被覆鉄基合金の加熱処理はアルミニウム
系被1層が酸化する酸化性雰囲気下で行う。この加熱処
理温度が600°C未満では被覆層中のアルミニウムと
鉄基合金との相互拡散やアルミニウム酸化皮膜の成長が
遅く、赤外線放射特性に優れた粗面層を得られない。】
100℃を越えるとアルミニラ11酸化皮膜は厚く成長
するが、アルミニウムと鉄基合金との相互拡散が急速に
進行するので表面粗度の小さな表面性状となる。さらに
、この温度では鉄基合金の結晶粒が粒大化し、脆くなる
ので好ましくない。
従って、加熱処理温度は600〜1100℃の範囲が好
ましい。
また、加熱処理時間は1分間未満では粗面層の表面粗度
がRa≧0.5μ膓にならず、さらにアルミニウム酸化
皮膜の厚さが0.1μ朧以上にならないので1分間以上
とする。
上記加熱処理によりアルミニウム系被覆鉄合金表面に形
成される粗面層を構成する鉄−アルミニラム系合金層は
Fe2AQ、 FeAQ、Fe2^Q、、 Fen、を
主体とする。また、鉄−アルミニウム拡散層は鉄基合金
中にアルミニウムが約13vt%以下の濃度に固溶した
層である。上記合金層、拡散層表面に形成されるアルミ
ニウム酸化皮膜は^う0.を主体とした酸化物であり、
良好な赤外線放射特性を得るためには0.1μ膳以上の
厚さがあればよい。
〔発明の具体的開示〕
本発明の赤外線放射体は第1図に示すような表面粗度R
a≧0.5μ■の粗面層を有する。第1図(a)は鉄基
台金1上に鉄−アルミニウム系合金層2ならびにアルミ
ニウム酸化皮膜3からなる粗面層。
第1図(b)は鉄基台金4上に鉄−アルミニウム拡散層
5ならびに鉄−アルミニウム系合金層6ならびにアルミ
ニウム酸化皮膜7から成る粗面層、第1図(C)は鉄基
台金8上に鉄−アルミニウム拡散層9ならびにアルミニ
ウム酸化皮膜10から成る粗面層を示す。これらの粗面
層は高効率の赤外線放射特性を有する。
第1表 実施例 第1表に示す成分の鉄基合金(板厚0.8mm)を用い
、蒸着AQめっきにより、該鉄基合金表面の両面に0.
3〜50μ履の膜厚の純AQめっきを施した。該iめっ
き鉄基合金を大気中で種々の条件で加熱し、表面に中間
層ならびにアルミニウム酸化皮膜を生成させて試験に供
した。
また比較材として第1表に示す記号りの成分の鉄基合金
を大気中925℃、16時間加熱した試験片を用いた。
これらの試験片を触針式表面粗さ測定器(JISBO6
51)で中心線平均粗さRa(JIS B12O3)を
測定した。また、粗面層を構成する中間層はX線回折に
より同定し、アルミニウム皮膜厚さは走査電子顕微鏡に
よる断面観察で測定した。赤外線放射率の測定はフーリ
エ変換赤外分光光度計で波長λにおける分光反射率γ 
を測定し、放射率\、をλ \ =1−γ、より求め、それを次式に代入してλ 全放射率へを算出した。
E、:波長λにおける放射量 Eo□:波長λにおける黒体の放射量 第2表にこれらの結果をまとめて示す。
木表の結果から明らかなように、本発明例はいずれも8
0%以上の赤外線放射率を有しており、優れた赤外線放
射特性を示す。この優れた特性を得るためにはアルミニ
ウム被覆鉄基合金を酸化性雰囲気下で600〜1100
℃、1分間以上加熱すればよいといえる。また、アルミ
ニウム被覆膜厚としては0.5μ■以上あれば優れた赤
外線放射特性を示す。
本実施例で用いた蒸着AQめっき法による純Aj2めっ
きにかえて、溶融^ρめっき法による^ト9.5%SL
合金被覆あるいは電気AQめっき法による^ト20%M
n合金被覆を施した場合にも第2表と同様な結果が得ら
れた。
また、本発明の粗面層を形成させる方法として製造工程
は複雑になるが非酸化性雰囲気(不活性ガスあるいは真
空)下で加熱し、中間層を形成させた後、酸化性雰囲気
下で加熱しアルミニウム酸化皮膜を形成させる2段階の
加熱処理も適用可能である。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のアルミニウムあるいはアルミニ
ウム合金被覆した鉄基合金を酸化性雰囲気下で加熱処理
するだけで高効率の赤外線放射特性を示すことから1本
発明により、赤外線放射体の低コスト化と高性能化に寄
与し、その産業上の利益はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図(a) 、 (b) 、 (c)は本発明の粗面
層ならびに鉄基合金の断面構造を示す模式図である。 図中1.4,8:鉄基合金 2.6:鉄−アルミニウム系合金層 5.9:鉄−アルミニウム拡散層 3.7.10ニアルミニウム酸化皮膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.アルミニウムあるいはアルミニウム合金を0.5μ
    m以上被覆した鉄基合金の基体と、その表面に形成され
    た表面粗度(Ra)が0.5μm以上の鉄−アルミニウ
    ム合金層または鉄−アルミニウム拡散層あるいはこれら
    2層からなる中間層と中間層表面のアルミニウム酸化皮
    膜とからなる粗面から、構成されている赤外線放射体。
  2. 2.アルミニウムあるいはアルミニウム合金を0.5μ
    m以上被覆した鉄基合金を酸化性雰囲気下で600〜1
    100℃、1分間以上加熱処理することからなる第1請
    求項に記載の赤外線放射体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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