JP2013194295A - めっき金属板、遮熱塗装金属板及び遮熱塗装金属板の製造方法 - Google Patents

めっき金属板、遮熱塗装金属板及び遮熱塗装金属板の製造方法 Download PDF

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健司 壱岐島
Tetsutsugu Kosuge
哲嗣 小菅
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秀明 那須
Nobuki Shiragaki
信樹 白垣
Hiroshi Kanai
洋 金井
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Abstract

【課題】日射反射率が高く、遮熱性能に優れるめっき金属板、遮熱塗装金属板及び遮熱塗装金属板の製造方法を提供する。
【解決手段】めっき金属板は、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理して成る。また、遮熱塗装金属板は、上記めっき金属板に塗膜層を設けて成る。また、遮熱塗装金属板の製造方法は、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理する工程と、この加熱処理された金属板に塗膜層を形成する工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の外装材等に使用でき、遮熱性能の高いめっき金属板及び遮熱塗装金属板及び遮熱塗装金属板の製造方法に関する。
塗装鋼板は、建物の屋根や壁等の外装材に広く使用されているが、近年、より高い遮熱性能を有する塗装鋼板が望まれている。遮熱性能の高い塗装鋼板を建物の外装材に使用すれば、太陽光の熱の吸収が抑制され、屋内に熱が伝わるのを防止しやすくできるからである。また、地球温暖化が叫ばれる昨今、太陽光を吸収しやすい建物の外装材は、いわゆるヒートアイランド現象を助長する一因であるといわれているが、遮熱性の高いめっき鋼板を適用すれば、そのようなヒートアイランド現象の発生を防ぎやすくできることも背景にある。
このような観点から、太陽光を効率良く反射して高い遮熱性を有する遮熱塗装鋼板が種々提案されている。その一例として、めっき鋼板の表面に設ける塗膜層に、太陽光の反射性に優れる顔料を添加する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような遮熱塗装鋼板では、日射反射率を高めることで、太陽熱の吸収を防止できるようにしてあり、建築物の外装材に使用して屋内に熱が伝わるのを抑制しようとするものである。
特開2000−126678号公報
しかし、太陽光の反射性に優れる顔料が含まれる塗膜層を、めっき鋼板に設けるだけでは、日射反射率を一定の値以上に高くすることは難しく、そのため、従来の遮熱塗装鋼板の遮熱性能には限界があり、充分な遮熱効果が得られない場合があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、日射反射率を高くすることができ、遮熱性に優れるめっき金属板及び遮熱塗装金属板、及び遮熱塗装金属板の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係るめっき金属板は、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理して成ることを特徴とする。
また、本発明において、前記めっき層で被覆された金属板は、アルミニウム亜鉛合金めっき金属板であることが好ましい。
また、本発明に係る遮熱塗装金属板は、上記めっき金属板に塗膜層を設けて成ることを特徴とする。
また、本発明に係る遮熱塗装金属板の製造方法は、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理する工程と、この加熱処理された金属板に塗膜層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のめっき金属板は、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理されたものであるので、日射反射率が高く、遮熱性に優れるものである。
また、本発明の遮熱塗装金属板は、上記めっき金属板を用いるものであるので、日射反射率が高く、遮熱性に優れるものである。
また、本発明の遮熱塗装金属板の製造方法によれば、遮熱性に優れる遮熱塗装金属板を得ることができる。
(a)は実施例8及び比較例3で得られためっき金属板の遮熱性能評価の結果、(b)は実施例8及び比較例3で得られた遮熱塗装金属板の遮熱性能評価の結果を示すプロットである。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明のめっき金属板は、めっき層で被覆された金属板(以下、「めっき層被覆金属板」ということがある)を260℃以上の雰囲気下で加熱処理して成るものである。また、本発明の遮熱塗装金属板は、めっき層被覆金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理し、この加熱処理されためっき層被覆金属板に塗膜層を設けて成るものである。
上記加熱処理は、金属板にめっき処理を施すことによりめっき層で被覆された金属板(めっき層被覆金属板)を得た後、このめっき層被覆金属板に行うものである。あるいは、金属板にめっき処理を施した後、必要に応じて冷却処理を施した後に、その金属板に対して加熱処理を行ってもよい。また、加熱処理が施されるめっき層被覆金属板には、何らの表面処理も施されていないことが好ましい。すなわち、めっき層が金属板の最表層に形成されている状態で、加熱処理が施されることが好ましい。めっき層被覆金属板に表面処理が施された状態で加熱処理をすると、加熱によってその表面処理層が劣化や消失してしまうことがあるためである。
めっき層被覆金属板を上記のように260℃以上で加熱処理することで、得られためっき金属板の日射反射率を高めることが可能となる。このように、加熱処理によって日射反射率が高くなるのは、めっき層が加熱によって非平衡状態から平衡状態になる際に、日射反射率(特に、遮熱性を高めるのに重要な900nm付近の反射率)が大きくなる領域が存在するためと考えられる。
上記加熱処理によりめっき層被覆金属板を加熱する際の雰囲気温度を260℃未満とした場合、めっき金属板の日射反射率を高めることができず、めっき金属板の遮熱性が劣るものとなってしまう。加熱処理におけるより好ましい雰囲気温度は270℃以上であり、特に好ましい雰囲気温度は280℃以上である。また、加熱処理における雰囲気温度の上限は、高すぎるとめっき金属板が劣化したり、めっき層が合金化されて日射反射率が低下したりすることがあるため、520℃以下であることが好ましく、500℃以下であることが特に好ましい。
また、加熱処理において上記雰囲気温度で処理する時間は特に限定されないが、短時間であっても日射反射率を向上させることができるものであり、特に、本発明では加熱処理における雰囲気温度が高い程、加熱処理の時間を短くすることができる。具体的に示すと、例えば、雰囲気温度が400〜520℃という比較的高温の範囲であれば、加熱処理を行う時間は、1〜5分であれば充分である。一方、雰囲気温度が250〜400℃の範囲であれば、加熱処理を行う時間は、3〜10分であれば充分である。
めっき層被覆金属板を加熱処理する方法としては、適宜の手法を採用することができ、例えば、電熱ヒーター等の加熱手段を備えた加熱装置(例えばオーブンや加熱炉のような恒温加熱装置)を使用することができる。このような加熱装置にてめっき層被覆金属板を加熱処理するにあたっては、まず、あらかじめ加熱装置を加熱処理させる温度まで加熱させて、雰囲気内の温度をほぼ一定にしておく。そして、このように雰囲気内温度を一定にさせた加熱装置内に、加熱処理させるめっき層被覆金属板を静置させればよい。
上記加熱処理の後、冷却するにあたっては、適宜の方法を採用することができる。このような冷却方法として、例えば、常温下で自然放冷させる方法や、常温〜50℃の冷風を吹きつけながら冷却する方法(以下、空冷という)、常温〜50℃の水に浸漬して冷やす方法(以下、水冷という)が挙げられる。特に本発明では、上記空冷や上記水冷によって冷却を行うことが好ましく、この場合、過剰な酸素が抜け易い等の現象が起きやすいので900nm付近の反射率の上昇が見られ、めっき金属板の日射反射率が高まりやすくなる。また、上記空冷や上記水冷により冷却すれば、冷却時間を短くできるという利点もある。尚、上記いずれの冷却方法においても、加熱されためっき層被覆金属板が常温程度になるまで行うことができる。
本発明では、上記のようにめっき層被覆金属板を260℃以上の雰囲気下において加熱処理を行うことで、日射反射率を高くでき、特に、遮熱性を向上させるために重要な900nm付近の波長の光の日射反射率(単に、反射率ということもできる)が高いものとなる。このようにめっき金属板の日射反射率が高くなることで、太陽熱の吸収が起こりにくくなり、めっき金属板の遮熱性が向上するものとなる。尚、ここでいう日射反射率は、JIS K5602の規定に準拠して測定された値をいう。
本発明において、上記金属板の種類としては特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼などの適宜の鋼材からなる金属板、あるいはアルミニウム板等が挙げられる。
また、金属板に被覆形成させるめっき層(めっき被膜)の種類は適宜選択することができ、例えば、溶融アルミニウム−亜鉛系、溶融アルミニウム−マンガン系、溶融アルミニウム−ケイ素系、溶融亜鉛、溶融亜鉛−銅系、純アルミニウム等が例示できるが、これらの中でも特に、加熱処理によって日射反射率が特に高くなるという点で、アルミニウム−亜鉛系のめっきが好適である。また、アルミニウム−亜鉛系めっきの場合、アルミニウムの含有量は適宜に調整可能であるが、日射反射率がより高くなるという点で、アルミニウムをめっき層全体に対して40〜60質量%、特に50〜60質量%含有するものが好適であり、この場合、日射反射率のほか、耐食性等の性能も損なわれにくくなる。
また、このようにして金属板に形成させるめっき皮膜には、さらに、適量のNi、Cr、Fe、Co等の合金元素を含有させることもでき、この場合、反射性が高いものであることに加えて、めっき金属板の防食性にも優れ、また、経済性という点でも有利なものとなる。
金属板に形成されるめっき皮膜の厚みは任意であるが、0.01μm以上の厚さであれば、日射反射率が低下しにくくなるので好ましい。めっき方法は任意であり、電気めっき法、溶融めっき法、溶融塩電解めっき法、蒸着めっき法など、公知の任意のめっき方法を採用できる。
本発明の遮熱塗装金属板は、上記のように加熱処理して得られためっき金属板の表面に塗膜層を形成させることで得ることができる。ここで、塗膜層とは、めっき金属板の表面上に直接積層して形成される層であり、例えば、めっき金属板の表面に形成される化成処理層、あるいは塗料等を塗布して形成される表面塗膜のことをいい、化成処理層と表面塗膜の両方で形成されるものであってもよい。尚、めっき金属板を加熱処理した後であって、めっき金属板の表面に化成処理層を形成させる前に、あらかじめめっき金属板をアルカリ脱脂などの洗浄を行っておくことが好ましい。この場合、めっき金属板の表面塗膜に対する密着性が向上され得る。
化成処理層を形成するための処理剤(化成処理剤)としては、例えばクロメート処理剤、3価クロム酸処理剤、樹脂を含有するクロメート処理剤、3価クロム酸処理剤などのクロムを含有する処理剤;リン酸亜鉛処理剤、リン酸鉄処理剤などのリン酸系の処理剤;コバルト、ニッケル、タングステン、ジルコニウムなどの金属酸化物を単独であるいは複合して含有する酸化物処理剤;腐食を防止するインヒビター成分を含有する処理剤;バインダー成分(有機、無機、有機―無機複合など)とインヒビター成分を複合した処理剤;インヒビター成分と金属酸化物とを複合した処理剤;バインダー成分とシリカやチタニア、ジルコニアなどのゾルとを複合した処理剤;前記例示した処理剤の成分をさらに複合した処理剤などが挙げられる。
クロムを含有する処理剤の例として、水及び水分散性アクリル樹脂と、アミノ基を有するシランカップリング剤と、クロム酸アンモニウムや重クロム酸アンモニウム等のクロムイオンの供給源とを配合して調製される処理剤が挙げられる。水分散性アクリル樹脂は、例えばアクリル酸などのカルボキシル基含有モノマーとアクリル酸グリシジルなどのグリシジル基含有モノマーとを共重合させることで得られる。この化成処理剤から形成される化成処理層は耐水性、耐食性、及び耐アルカリ性が高く、またこの化成処理層によりめっき金属板の白錆や黒錆発生が抑制されて耐食性が向上する。耐食性の向上と化成処理層の着色の防止のためには、この化成処理層におけるクロム含有量が5〜50mg/mの範囲であることが好ましい。
ジルコニウムの酸化物を含有する酸化物処理剤の例としては、水及び水分散性のポリエステル系ウレタン樹脂と、水分散性アクリル樹脂と、炭酸ジルコニウムナトリウムなどのジルコニウム化合物と、ヒンダードアミン類とを配合して調製される処理剤が挙げられる。水分散性のポリエステル系ウレタン樹脂は、例えばポリエステルポリオールと水添型イソシアネートとを反応させると共にジメチロールアルキル酸を共重合させることで自己乳化させることで合成される。このような水分散性のポリエステル系ウレタン樹脂によって、乳化剤を使用することなく化成処理層に高い耐水性が付与され、めっき金属板の耐食性や耐アルカリ性の向上に繋がる。
化成処理層の下に、或いは化成処理に代えて、ニッケルめっき処理やコバルトめっき処理などが施されてもよい。
化成処理層は、化成処理剤を用い、ロールコート法、スプレー法、浸漬法、電解処理法、エアーナイフ法など公知の方法で形成され得る。化成処理剤の塗布後、必要に応じ、更に常温放置や、熱風炉や電気炉、誘導加熱炉などの加熱装置による乾燥や焼付けなどの工程が追加されてもよい。赤外線類、紫外線類や電子線類などエネルギー線による硬化方法が適用されてもよい。乾燥時の温度や乾燥時間は、使用した化成処理剤の種類や、求められる生産性などに応じて適宜決定される。このようにして形成される化成処理層は、めっき層上で、連続状もしくは非連続状の皮膜となる。化成処理層の厚みは、処理の種類、求められる性能などに応じて、適宜決定される。
上記化成処理層は、10〜200mg/mであることが好ましく、この場合、表面に塗布される塗料との密着性や、遮熱塗装金属板の加工性がより向上する。
上記のようにめっき金属板の表面に化成処理層を形成させた後、さらにその表面に表面塗膜を形成させてもよい。尚、表面塗膜は、化成処理層を形成させないで、加熱処理しためっき金属板の表面に直接設けることも可能である。表面塗膜は、1層もしくは複数の層(多層)で形成されるものである。複数の層である場合は、下塗り塗装と上塗り塗装、或いは下塗り塗装、中塗り塗装、上塗り塗装を行って順次塗膜が形成されたものが挙げられる。
ここで、下塗り塗装や中塗り塗装においては、エポキシ系樹脂やポリエステル系等の公知の材料で塗膜を形成することができるが、これに限定されるものではなく、他の樹脂成分からなる塗膜であっても良い。また、下塗り塗膜や中塗り塗膜の厚みは3〜30μmとするのが好ましく、この場合、耐食性や密着性を充分に確保でき、加工性や遮熱性の低下も起こりにくいものとなる。
本発明では、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を白色系塗膜とすることができ、これにより、めっき金属板の表面での赤外線の反射に加えて、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜でも赤外線を反射することができ、遮熱性をさらに高めることができる。この白色系塗膜はルチル系酸化チタンなどの白色顔料を塗膜中に50〜130重量%配合することによって形成することができる。本発明では、表面塗膜が濃色系であっても、それより下層の下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を白色化することで、遮熱塗装金属板の外観を変化させることなく、赤外線の反射性能を向上させることができる。これは、表面塗膜で可視光を遮断し隠蔽をしているが、赤外線は波長が長いために可視光よりも塗膜への侵入深さが大きいため、表面塗膜よりも下層の下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を白色化することで、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜での赤外線の反射性能を高めることができるものである。尚、白色系塗膜の白色の度合いL値は85〜95とすることができるが、もちろんこれに限定されるものではない。
表面塗膜を形成するための塗料(上塗り塗料)としては、遮熱顔料を含有する公知のものを使用することができ、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエステルポリウレタン等の熱硬化性樹脂を含む塗料が挙げられる。また、この上塗り塗料としては、クリアー塗料を用いてもよいし、適宜の顔料、染料等の着色材を含有するものを用いても良い。着色材としては、例えば酸化チタン、酸化鉄イエロー、酸化鉄レッド(ベンガラ)、アルミニウムフレーク、マイカフレーク、着色ガラスフレーク、有機ブルー(フタロシアニンブルー)などや、アルミニウム粉末、ニッケル粉末等の金属粉末が挙げられる。このような着色材の上塗り塗料中における配合割合は適宜の範囲とすることができるが、通常0.1〜70重量%が好ましく、特に0.5〜50重量%が好ましい。一方、顔料や染料としてはカーボンブラックが使用されることもあるが、本発明の場合では遮熱性能が優れるという点で、上記列挙した遮熱顔料を使用することが好ましい。
上記のように、下塗り塗装、中塗り塗装、上塗り塗装を行って順次塗膜を形成させるにあたっては、例えば、塗料をスプレー塗装、ロールコート等の手法で塗布することができる。このようにめっき金属板に塗料を塗布した後、焼き付け硬化、すなわち、熱風乾燥炉や誘電加熱装置等の加熱装置(ヒーター)で加熱し、次いで硬化乾燥させることで成膜されて、表面塗膜が形成される。表面塗膜を形成させる際の焼付けの温度や時間は特に制限されるものではないが、例えば、180〜240℃で30〜60秒とすることができる。このときの上塗り塗膜の厚みは適宜調整することができるが、10〜30μmの範囲であることが好ましい。
本発明の遮熱塗装金属板は、上記加熱処理されることで高い日射反射率を有するめっき金属板で構成されたものであるため、優れた遮熱性を有するものである。従って、本発明の遮熱塗装金属板を建築物の屋根等に用いた場合に、室内の温度変化が抑制されやすくなり、また、地球温暖化防止という観点からも優れるものである。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
めっき層被覆金属板として板厚0.3mmの溶融55%アルミニウム−亜鉛めっき鋼板(ガルバリウム鋼板(登録商標)、表1では「GL」と表記)を用意し、このめっき層被覆金属板を加熱装置にて、表1に示す条件で加熱処理を行った(ただし、比較例3においては、加熱処理を実施していない)。加熱装置としてはオーブン(東上熱学製)を使用し、あらかじめオーブン内部を目的の温度まで加熱しておき、雰囲気温度が安定したところで、加熱処理するめっき鋼板をオーブン内に投入し、その温度雰囲気下でめっき層被覆金属板を所定の時間(表1参照)加熱処理するようにした。
一方、加熱処理後の金属板の冷却をするにあたっては、表1に示す条件で行った。冷却において、水冷の場合は、水温が28℃の水中に加熱処理しためっき層被覆金属板を1分間浸漬するようにした。また、空冷の場合は、25℃の冷風をめっき層被覆金属板の表面全面に3分間吹き付けることで冷却した。また、自然放冷の場合は、25℃の室内にて10分間放置することで冷却することでめっき金属板を得た。
上記のようにめっき金属板を得た後、それぞれのめっき金属板の日射反射率の評価を行った。その評価結果を表1に示す。
さらに、表2には、代表的な実施例及び比較例におけるめっき金属板の日射反射率の測定値を示している。また、表2では、比較として加熱処理を行っていないめっき鋼板の日射反射率も示すと共に、加熱処理を行わなかった場合に比べてどの程度日射反射率が増大したかについても示している。
また、図1(a)には、実施例8で得られためっき金属板及び比較例3で得られためっき金属板の遮熱性能評価の結果を示している。
上記実施例及び比較例で得たそれぞれのめっき金属板を脱脂した後、このめっき金属板に、以下のように塗膜層を形成させた。まず、めっき金属板の表面には塗布型クロメート(日本ペイント社製NRC300)をクロム換算で20mg/m付着させて化成処理層を形成させた。次いで、この表面に、下塗り塗料として日本ペイント製(P667S 7g/m)をバーコートにて塗装して、210℃で約40秒乾燥させて下塗り塗膜を形成させた。さらに、この上に塗装する塗料(上塗り塗料)として、まず、三井化学製のアルマテックスP645、架橋剤としてのサイメル325(日本サイテックインダストリーズ社製)、更にCR95(石原産業製 二酸化チタン)を30:12:17の重量比で混合させて調整した。そして、これをバーコートして、235℃にて約60秒間加熱して上塗り塗膜を形成させた。なお、各塗料には、ソルベッソ150とシクロヘキサノンを重量比で1:1となるように混合した溶剤で希釈した。
上記のようにめっき金属板に塗膜層を形成させて得られた遮熱塗装金属板の日射反射率の評価結果を表1に示す。
また、表3には、代表的な実施例及び比較例における遮熱塗装金属板の日射反射率の測定値を示す。また、表3では、比較として加熱処理を行っていない遮熱塗装金属板の日射反射率も示すと共に、加熱処理を行わなかった場合に比べてどの程度日射反射率が増大したかについても示している。
また、図1(b)には、実施例8で得られた遮熱塗装金属板及び比較例3で得られた遮熱塗装金属板の遮熱性能評価の結果を示している。
各実施例、比較例において、日射反射率の評価は以下の方法で行った。
(日射反射率)
測定装置として、島津製作所社製UV3600を使用し、JIS K5402に記載の日射反射率の評価方法に準拠して測定を行った。測定波長は300〜2500nmとした。各実施例における加熱処理後の塗膜層形成前のめっき金属板及び塗膜層形成後のめっき金属板(すなわち遮熱塗装金属板)の日射反射率を測定し、以下の評価基準により日射反射率の優劣を判定した。これらの結果を表1、表2、及び表3に示している。
◎:加熱処理を行わなかっためっき金属板に比べて2.5%以上の日射反射率の増大が認められ、非常に高い日射反射率を有するものであった。
○:加熱処理を行わなかっためっき金属板より1.5%以上2.5%未満の日射反射率の増大が認められ、高い日射反射率を有するものであった。
×:加熱処理を行わなかっためっき層被覆金属板に比べて日射反射率の増大が1.5%未満であり、高い日射反射率を有するものではなかった。
尚、「日射反射率の増大」は、めっき金属板においては、加熱処理を施して得られためっき金属板の日射反射率と、加熱処理を施さずに得られためっき金属板の日射反射率との差により算出できる。一方、遮熱塗装金属板においては、加熱処理を施して得られためっき金属板表面に塗膜を形成させた遮熱塗装金属板の日射反射率と、加熱処理を施さずに得られためっき金属板表面に塗膜を形成させた遮熱塗装金属板の日射反射率との差により算出できる。
(遮熱性能評価)
上記で得られためっき金属板(又は遮熱塗装金属板)を白熱灯による照射よって加熱し、図1のように照射時間を横軸に、めっき金属板(又は遮熱塗装金属板)の表面温度(表面到達温度)を縦軸にプロットし、遮熱性能を評価した。白熱灯は岩崎電気製のアイランプ100Wを使用し、約200mmの距離からめっき金属板の表面(めっき層形成側)に光を照射した。照射する際の電圧は、黒色の非遮熱塗装金属板(比較例3に黒色の非遮熱塗膜を形成した標準試料)が86℃になるように調整して決めた。黒色の非遮熱塗膜とはカーボンブラックを顔料として使用している黒色の塗膜であって、一般的なカラー鋼板に用いられている。めっき金属板の裏面側には発泡スチロールを配置して断熱した。
実施例1〜20で得られためっき金属板及び遮熱塗装金属板は、めっき層で被覆された金属板を所定の条件で加熱処理したものであるため、日射反射率が大きく増大していることが認められ、遮熱性能に優れるものであることがわかった。このことは、一例として示した実施例8の遮熱性能評価からも明らかであり(図1)、比較例3のように加熱処理を施して得られたものではないめっき金属板や遮熱塗装金属板に比べて、表面温度(到達温度)を低く抑えられていることがわかる。
また、比較例1、2、4及び5では、加熱処理の温度が低いため、日射反射率の大きな増大は認められず、高い遮熱性を有するものでないことがわかる。
従って、本発明のめっき金属板及び遮熱塗装金属板は、日射反射率が高く、遮熱性に優れるものであった。
Figure 2013194295
Figure 2013194295
Figure 2013194295

Claims (4)

  1. めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理して成ることを特徴とするめっき金属板。
  2. 前記めっき層で被覆された金属板がアルミニウム亜鉛合金めっき金属板であることを特徴とする請求項1に記載のめっき金属板。
  3. 請求項1又は2に記載のめっき金属板に塗膜層を設けて成ることを特徴とする遮熱塗装金属板。
  4. 請求項3に記載の遮熱塗装金属板の製造方法であって、めっき層で被覆された金属板を260℃以上の雰囲気下で加熱処理する工程と、この加熱処理された金属板に塗膜層を形成する工程とを含むことを特徴とする遮熱塗装金属板の製造方法。
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