JPH03277277A - 新規キトサナーゼ、その生産菌および低分子キトサンの製法 - Google Patents

新規キトサナーゼ、その生産菌および低分子キトサンの製法

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JPH03277277A
JPH03277277A JP2076276A JP7627690A JPH03277277A JP H03277277 A JPH03277277 A JP H03277277A JP 2076276 A JP2076276 A JP 2076276A JP 7627690 A JP7627690 A JP 7627690A JP H03277277 A JPH03277277 A JP H03277277A
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chitosanase
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JP2076276A
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Hiroshi Miyata
博司 宮田
Harumichi Ito
伊藤 晴通
Shiro Hayashi
史郎 林
Tetsuro Fukase
哲朗 深瀬
Koichi Nakamura
孝一 中村
Reiko Mitome
三留 礼子
Mikiji Enomoto
幹司 榎本
Masanori Hashimoto
正憲 橋本
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Kurita Water Industries Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、キトサンを加水分解する新規キトサナーゼ、
その生産菌及びそれを用いて低分子キトサンを製造する
方法に関するものである。
(従来技術) キチンは、エビやカニなどの甲殻類の殻から得られる含
窒素多糖であって、β(1→4)結合したポリ−N−ア
セチル−D−グルコサミンである。
キトサンは、キチンの脱アセチル化物であり、凝集剤と
して利用されている。近年キトサンの低分子化物が難水
溶性薬剤の溶解性促進に用いられるようになって、重合
度5〜10のオリゴ糖の形の低分子キトサンの需要が高
まってきた。キトサンを分解する酵素すなわちキトサナ
ーゼとして微生物が生産するものは既にいくつかが報告
されている。
たとえば、バチルス6p、Q99−5(特開昭6O−1
80585) 、バチルスsp、Nα7−M(特開昭G
1−280277)バチルスB N −262株(特開
昭63−63382 ) 、バチルスサーキュランスL
CC−1株(特開昭63−94971 )などが生産す
るものが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 公知のキトサナーゼはpHの安定性が5〜11程度であ
る。
一方、これらキトサナーゼは、完全に溶解したキトサン
に作用させた場合に最も効率良くキトサンを分解する。
キトサンを完全溶解するためには少なくともキトサンと
等モルの酸を用いて、キトサン酸塩溶液とする必要があ
るが、この溶液のpHは、酢酸等の弱酸を用いた場合で
も、pH=4程度となり、キトサナーゼを効率よく作用
させるためには、アルカリを添加してpHを調整しなけ
ればならなかった。そこで、低pHでも安定なキトサナ
ーゼの出現が望まれ、また、それを生産する菌の取得が
要求されていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、キトサナーゼ活性を有する微生物を広く
自然界より探索した結果、神奈川県厚木市の土壌より分
離したバチルスsp。
KWI−3菌株がキトサナーゼを生産することを見い出
した。このキトサナーゼを、精製して理化学的性質を調
べたところ、新規キトサナーゼであることがわかった。
この新規キトサナーゼは、キトサンに作用して、単糖を
生成させることなくキトサンオリゴ糖を生成させること
ができる。
次に活性測定法および本発明の新規キトサナーゼの理化
学的性質について詳細に説明する。
■ 活性測定法 標準基質として、カニの甲羅から得たキチンを脱アセチ
ル化して得られたキトサンを可溶化して用いた。
1gの粉末キトサンを50Jの0.1M酢酸水溶液に溶
解し、0.1M酢酸ナトリウム水溶液でp)(5,6に
調整した後、0.1M酢酸緩衝液(pH5,8)を加え
て全容を100−とじ、1%キトサン溶液を調整した。
37°Cで5分間ブレインキュベートした1%キトサン
溶液1−を、同様にブレインキュベートした酵素液IM
iに加え、37°Cにおいて酵素反応を行わせた。その
後、反応液を3分間煮沸して酵素反応を停止させ、反応
液中に生成した還元糖をRondle−Morgan法
によって定量した。
1分間に1マイクロモルのグルコサミンに相当する還元
糖を遊離させる酵素量を、1単位(ユニット、U)とす
る。
なお、本酵素の活性測定は、特に記載しないかぎり上記
の条件下に行った。
■作 用 キトサンのβ−1,4結合を加水分解し、キトサンオリ
ゴ糖を生成するが、単糖は生成しない。
■ 基質特異性 第1表に示す基質を用い、60分間、酵素反応を行い、
遊離した還元糖を測定した。
結果も第1表に示した。
この表から、キトサン、グリコールキトサンを分解する
が、N−)リメチルグリコールキトサンおよびカルボキ
シメチルセルロースサンは脱アセチル化率が低くなるほ
ど分解にくくなり、キチンは分解しないことがわかる。
なお、キチン分解活性およびセルロース分解活性は次の
方法により測定した。
■)キチン分解活性測定法 pH5.0に調整した0.5%エチレングリコールキチ
ン溶液1wiに酵素液1t7を加え、37°cgo分間
攪拌後、100℃の水浴中に4分間保持し、Reiss
1g法(ホウ酸塩溶液とパラージメチルアミノーベンズ
アルテヒドを用いて遊離したN−アセチルグルコサミン
を比色分析する方法)で測定する。
2)セルロース分解活性測定法 p)(5.0に調整した0。5%カルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩溶液に 酵素液itcを加え、40℃30分間撹拌後、100“
Cの水浴中に4分間保持し、DNS法(3.5−ジニト
ロサリチル酸を用いた試薬によって遊離した還元糖を吸
光分析する方法)で測定する。
■ 至適pH pHの活性に対する影響を第1図に示した。第1図は、
活性の最大値を■00とし、各pHにおける相対活性(
%)を示す。至適pHは5.6であることがわかる。
■ 安定pH範囲 50℃で20分間、各1)Hに保持したのち、残存活性
を測定し、最大の酵素活性を100して相対活性(%)
を求め、これを第2図に示した。この図から、安定pH
範囲を相対活性で50%以上の領域とすると、それは2
〜10であることがわかる。
なお、用いたpHJi衝液は、ブリトンロビンソン緩衝
液である。
■ 作用適温の範囲 前記の活性測定法にしたがって、各温度で酵素反応を行
い活性を調べ、活性の最大値を100として第3図に示
した。第3図から、作用適温の範囲は、40〜70℃で
あり、最適温度は60℃であることがわかる。
■ pH,温度などによる失活の条件 pHによる失活: 50℃で20分間保持すると、pH13以上で失活する
。(第2図参照。) 温度による失活: 各温度に15分、または1時間、pH 5,8に保持したのち、残存活性を測定した。未処理の
酵素活性を100として、相対活性(%)で第4図に示
した。
第4図から、50℃までは活性はほと んど低下しないが、50℃を越えると活性低下が著しく
、70℃以上では失活することがわかる。
■阻害 第2表に示す2価金属イオンの存在下に30℃、10分
間、保持後、残存活性を測定し、未処理の酵素活性を1
00として、示した。
Cu”、Hg2+の阻害は著しいことがわかる。またE
DTA等の有機溶媒の影響も調べたが、阻害はなかった
第 表 ■ 分子量 5DS−ポリアクリルアミド電気泳動により、 分子量41゜ 0θO の値を得た。
なお、 分子量マーカーとして、 フォスフォリラーゼb(分子j197,400)、牛血
清アルブミン  (同 GG、200)、オボアルブミ
ン   (同 42,700)、カルポニフグアンヒド
ラーゼ       (同  31,000)  、ト
リプシンインヒビター          (同  2
1.500)を用いた。
■ 精製方法 培養後、遠心分離して菌体を除去した上澄液を分離膜で
濃縮し、液体クロマトグラフィーにより、精製すること
ができる。本酵素の製造法については後述する実施例で
具体的に説明する。
本発明のキトサナーゼの生産に使用する微生物は、前述
の理化学的性質を有するキトサナーゼ生産能を有するも
のであれば、いかなるものでもよいが、バチルスsp。
KWr−3a体を使用するとよい。
バチルスsp、KWI−3菌体の菌学的性質を以下に示
す。
この菌学的性質の検討には、 rBergey’s Manual of Syste
matlc Bacte−rlolog)’J (R,
G、E、Myrrayら著、Wllllams &WI
lkins社発行、1984)および「改訂版微生物の
分類と同定)(長谷用武治、編著、学会出版センタータ
発行、1985)を参照した。
ム一」L−一監 ■ 細胞の形及び大きさ:1〜1.2μm×2〜3.8
μmの桿菌。
■ 細胞の多形性二単独または連鎖 ■ 運動性:有。軟毛は周毛。
■胞子: 1〜1.1μm X 1.2〜2μmのだ円
形 ■ ダラム染色:陽性 ■ 抗酸性:なし i−」jlた1 ■ 肉汁寒天平板 円形、とつ円状、光沢なし、白色。
■ 肉汁寒天斜面 糸状、生育普通、表面にシワ、色素形 成せず、白色。
■ 肉汁液体培養 生育普通、混濁、色素形成せず。
■ 肉汁ゼラチン穿刺培養 生育は普通、液化。
■ リドマスミルク アルカリ性、液化。
旦−滋」賢j慣弘霞 ■ 硝酸塩の還元:陽性 ■脱窒反応:陰性 ■ MRテス ト:陰性 ■ VPテス ト:弱い陽性 ■ インドール生成:生成せず ■ 硫化水素の生成:陰性 ■ デンプンの加水分解:陽性 ■ クエン酸の利用 コーザー培地:陰性 クリステンセン培地:陽性 シモンズ培地:陰性 ■ 無機窒素源の利用 NaNC)+:弱い陽性 (NH4)2 So、:弱い陽性 グルタミン酸ナトリウム:陽性 [相] 色素生成 キングAおよびキングB培地(栄研) において色素の生成は見られない。
■ ウレアーゼ二弱い陽性 [相] オキシダーゼ:陽性 [相] カタラーゼ:陽性 ■ 生育の範囲 1)H:5〜IIで生育し、7前後が最適である。pH
4以下、12以上で は生育しない。
温度=15〜42℃。30〜37℃が最適である。
45℃以上、10℃以下では生育し ない。
[相] 酸素に対する態度:好気性 [相] OFテスト:好気的、嫌気的に酸を生成(F) ■ 糖類から酸およびガスの生成 り−グルコース、麦芽糖、シタ糖、ト レハロース、グリセリンおよびデンプンから酸を生成す
る。L−アラビノース、D−キシロース、D−マンノー
ス、D−ガラクトース、乳糖、D−ソルビット、D−マ
ンニット、D−イノジットからは酸は生成しない。また
上記糖類からガスの発生は認められない。
益−ま」」「J1霞 ■ 糖類の分解生成物 乳糖から3ケト乳糖を生成しない。
■ グルコン酸化:陰性 ■ ジオキシアセトンの生成:陰性 ■ アルギニンの分解:陰性 ■ リジン脱炭酸:陰性 ■ フェニルアラニン脱アミノ反応:陰性■ 塩化ナト
リウム耐性ニ ア%まで増殖。10%までは生育しない。
■ キトサナーゼ:陽性 ■ 7veenの分解 Tyeen 40.60および80を分解。
■ チロシン分解:陽性 ■ カゼイン分解:陽性 以上の菌学的性質からBergey’s Manual
of Systematic Jlacterlolo
gyを参考にし、Bacillus CereuSの近
縁種(オキシダーゼテストおよびMRテストが異なる)
と同定し、新菌株と判断しBacillus sp、K
W13と命名した。本菌株は、平成元年2月21日に工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託され、微生物受託
番号は、微工研菌寄第10552号(FERM  P−
10552)である。
(作 用) 本発明のキトサナーゼは、キトサンのβ−1.4結合を
加水分解し、単糖を生成することなく、キトサンオリゴ
糖を生成する。
(実施例) 実施例1(培養) 培地にバチルスsp、KWI−3を接種し、4ノジヤー
フアンメンタで30℃、回転数300rpm、02ガス
通気量0.2vvmにて通気攪拌培養した。
この培養液を遠心分離して菌体を除去し、粗酵素液を得
た。キトサナーゼ活性は比活性で0.31μ/−g−蛋
白であった。
なお、培地は、5%ペプトン、1%イーストエキス、0
.1%MgSO4、o、t %に82PO4,0,5%
オイルの組成としpHは6,0に調整した。
また、菌体増殖中に、pH3の3%キトサン溶液を対培
地0.8%滴下し、培地のpHは6.0に制御した。
実施例2(精製) 実施例1の粗酵素液を分画分子量10万のUF膜を用い
てろ過は、そのろ液を分画分子量1万のUFを用いて約
10倍に濃縮したところ、比活性は1.I5u/mg−
蛋白であった。
この濃縮液をイオン交換クロマトグラフィー(東ソーT
SKゲルDEATE−5PW)で精製した。すなわち、
0.05M l−リス−塩酸緩衝液(pH8)を通液し
ながら、蛋白を樹脂に吸着した後、同緩衝液に塩化ナト
リウムを加えたものを溶離液として、塩化ナトリウムを
0.5Mまで増加させて酵素を溶離した。
この操作により、比活性はEi、4Gu/w−蛋白とな
った。
次に、この溶離液をゲルろ過(東ソーTSKゲル300
0SW)L、比活性+5.5u/mg−蛋白のキトサナ
ーゼ画分を得た。こうして得られた酵素は5DS−ポリ
アクリルアミド電気泳動において単一バンドを示した。
実施例3 原料キトサン(0,2M酢酸/ 0.1M酢酸ナトリウ
ムの緩衝液を用いて測定した極限粘度〔η) =3.2
 、カチオン度の度合を表わすコロイド当量値C,E、
 =6.2+weq/g ) 30gを水500−に懸
濁し、酢酸!0.GJを加え、攪拌して溶解し、I)8
4.0のキトサン濃度3%のキトサン溶液とした。
このキトサン溶液に実施例2の精製酵素を124 u添
加し、30℃で撹拌しながら、73時間反応させた。こ
の間、1時間、2時間、3.5時間、5時間、7時間、
21時間、および73時間経過時にそれぞれサンプリン
グし、これを5分間煮沸して酵素反応を停止した。これ
らのサンプルについて、GPC分析およびHPLC分析
を行った。
GPC分析は、東ソー轢製のカラムTSKGel  3
000P WX  L  (7,8mm φ X   
300mm)  を用い、これに0.2M酢酸/ 0.
1M酢酸ナトリウムの緩衝液を溶離液として流速0゜8
wL!/分で通液し、サンプルはそれぞれ50μ!注入
してエルマ社製E RC−7520で流出液の屈折率を
検出して行った。
そのクロマトグラムを第5図に示す。第5図(a)は酵
素反応前のキトサン溶液のクロマトグラムである。ピー
クは流出時間の短い左の方にある。(b) 、(C)お
よび(d)はそれぞれ酵素反応開始後1時間、2時間お
よび5時間経過したときのクロマトグラムである。酵素
反応がすすむとキトサンは低分子化され、ピークは流出
時間の長い右の方に移ると共に、ピークは特定の流出時
間のところに一本化された。このピークは標準ポリエチ
レングリコール換算で分子量750に相当する。この図
は、本酵素がキトサンを分解し、オリゴ糖を多量に生成
させることを示している。
次に、第5図の(d)のピークを構成しているキトサン
オリゴ糖の組成を調べるため、上述の経時的にサンプリ
ングしたサンプルをHPLC分析した。
サンプルは、まずpH1lに調整し、アルカリ不溶分を
孔径0.45μ朧のフィルターで除去した。カラムは、
東ソー■製のカラムTSKNH260(4,7mmφX
 250+*m)を用い、これに65%アセトントリル
を溶離液として流速0.8 Ni/分で通液し、サンプ
ルをそれぞれ50μノ注入してエルマ社製E RC−7
520で流出液の屈折率を検出して行った。それぞれの
クロマトグラム(図示せず)から、オリゴ糖の形の低分
子キトサンの各ピーク面積を求め、その値から生成した
オリゴ糖の組成を換算したところ、第3表のとおりであ
った。
第3表 実施例4(低分子キトサンの製法) 実施例3と同様にキトサン溶液(30g/lりを調整し
、これに精製酵素124uを添加し、30℃で4時間撹
拌後、5分間煮沸して酵素反応を停止した。
この反応液を孔径0.45μ諺のフィルターでろ過後、
エバポレーターで250d程度に濃縮したのち、凍結乾
燥を行い、ミルで粉砕して淡黄色の粉末低分子キトサン
酢酸塩39gを得た。
(効 果) 本発明によると、バチルス属に属するBa−cillu
s sp、Klfi3を培養して生産されたキトサナー
ゼを分離し、これをキトサンに作用させることによって
、低分子キトサンを得ることができる。本発明のキトサ
ナーゼはpH2〜10で安定であるので、キトサンを酸
で溶解したのち、アルカリでpH調整することなくその
ままキトサナーゼを作用させることができ、生成した低
分子キトサンは過剰な塩類を含有することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の酵素の至適pHを表わし、第2図は
、本発明の酵素の安定pH範囲を表わす。 第3図は、本発明の酵素の作用適温の範囲を表わし、第
4図は、本発明の酵素の熱安定性を表わす。 第5図は、本発明における酵素反応液のGPC分析のク
ロマトグラムである。 蓋ル(°す )昆f’t   (°と) ・15力01暗関 第51Σ □友忠時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有する新規キトサナーゼ。 [1]作用 キトサンのβ−1、4結合を加水分解し、 キトサンオリゴ糖を生成するが単糖は生成 しない。 [2]基質特異性 キトサン、グリコールキトサンを分解す るが、N−トリメチルグリコールキトサン およびカルボキシメチルセルロースは分解 しない。 キトサンは脱アセチル化率が低くなるほ ど分解しにくくなり、キチンは分解しない。 [3]至適pH及び安定pH範囲 グリコールキトサンを基質とした場合、 至適pHは5.6であり、安定pH範囲は2〜10であ
    る。 [4]作用適温の範囲 キトサンの酸溶液を基質とした場合、 pH5.6において作用適温の範囲は40〜70℃であ
    り、最適温度は60℃である。 [5]pH、温度などによる失活の条件 pHによる失活:50℃で20分間保持すると、pH1
    3以上で失活 する。 温度による失活:PH5.6で15分間保持すると、7
    0℃以上で失 活する。 [6]阻害 2価金属イオンにより活性が低下し、 Hg^2^+、Cu^2^+の10^−^2モル/lの
    存在下では、著しく阻害される。 [7]分子量 SDS−ポリアクリルアミド電気泳動に よる分子量は41,000である。
  2. (2)バチルス属に属し、かつ請求項1記載のキトサナ
    ーゼ生産能を有するバチルスsp.KWI−3菌株。
  3. (3)請求項1記載のキトサナーゼをキトサンに作用さ
    せ生成したキトサンオリゴ糖を分取することを特徴とす
    る低分子キトサンの製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100348804B1 (ko) * 1998-12-07 2002-11-18 주식회사 태평양 키토산글루코노델타락톤염및이염을이용하여올리고키토산을제조하는방법
JP2013079217A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Koyo Chemical Kk 褐変を低減させたオリゴグルコサミン及び該オリゴグルコサミンの製造方法

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