JPH03275781A - 無溶剤型塗料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海洋鋼構造物、淡水、海水に接する鋼管等を防
食するのに好適な無溶剤型塗料に関し、特に淡水、海水
を移送する鋼管の内面を防食するのに好適な無溶剤型塗
料に関する。

〔従来の技術〕

従来、海洋鋼構造物や、海水、淡水に接する鉄鋼部材及
び、淡水、海水を移送する鋼管の内面にはコールタール
エナメル、タールエポキシ、ピュアエポキシ等溶剤型塗
料が用いられてきた。

これら溶剤型塗料を用いた場合、残存溶剤の影響や樹脂
の内部応力を緩和するために配合される多量のフィラー
の影響などによりその耐水性が低下する傾向が大きかっ
た。

この問題を解決する手段として加水分解性のハロゲンを
０．０５重量％未満含むエポキシ樹脂と特定のアミンを
ビスフェノール型エポキシ樹脂及びアクリロニトリルで
変性した変性アミン及び顔料を必須成分として含有する
塗料が特開平１−１６３２７３号公報に開示されている
。

これは無溶剤型であることから前記溶剤型塗料からみれ
ば耐水性は改良されている。しかし硬化剤にアクリロニ
トリル変性を行ったために塗膜の可とう性が失われ、耐
屈曲性、耐衝撃性が悪化するという問題点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、塗料を無溶剤化し乍ら、且つ塗膜の可
とう性を失わさせずに長期耐水性を確保することのでき
る無溶剤型塗料を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、上記の問題点を解決するため研究を行い
、メタキシレンジアミンあるいはイソホロンジアミンの
エポキシ変性アミンに脂肪族ポリアミドアミン、又は脂
肪族ポリアミドアミンエポキシ変性物を混合した硬化剤
を用いることで良好な耐水性と可とう性が得られること
を見いだし、本発明を完成した。

すなわち本発明は（ａ）１分子中に２個以上のエポキシ
基を持つエポキシ当量が２５０未満のビスフェノール型
液状エポキシ樹脂、（ｂ）キシレンジアミンあるいはイ
ソホロンジアミンをエポキシ樹脂で変性した変性アミン
１００重量部に対し脂肪族ポリアミドアミン、又は脂肪
族ポリアミドアミンエポキシ変性物１０〜１００重量部
を配合してなる硬化剤、（ｃ）顔料重量濃度で２０〜６
５％の顔料、の（ａ）〜（Ｃ）を含有する無溶剤型塗料
組成物であり、これによって長期耐水性、耐衝撃性、耐
屈曲性に優れた塗膜を鋼構造物及び鋼管内面に供するこ
とを可能とするものである。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明に使用するエポキシ樹脂は架橋塗膜を形成するこ
とが可能な２個以上のエポキシ基を持つ、エポキシ当量
が２５０未満のビスフェノール型液状エポキシ樹脂であ
る。エポキシ当量が２５０以上になると、粘度が著しく
高くなり塗装作業に支障をきたす。好ましくは２００以
下である。このような特性を有するエポキシ樹脂として
はビスフェノールＡジグリシジルエーテル、ビスフェノ
ールＦジグリシジルエーテル、ビスフェノールＡＤジグ
リシジルエーテル等がある。

次に本発明で使用する硬化剤は常温硬化型、塗装可能な
粘度てありメタキシレンジアミンあるいはイソホロンジ
アミンのエポキシ変性アミン１００重量部に脂肪族ポリ
アミドアミン又はそのエポキシ変性物１０〜１００重量
部を配合することを必須とする。

この場合、メタキシレンジアミン、イソホロンジアミン
が未変性の場合、塗膜タック、アミンブラッシングが出
現しやすく、物性面においては可とう性に劣るため好ま
しくない。

さらに−膜内な用途のエポキシ樹脂の硬化剤としては種
々のものが用いられるが、例えば芳香族アミンは一般的
に固体であるため本発明での使用は困難である。

また脂肪族ジアミンをそのまま用いた場合、塗膜の吸水
率が高く、塗膜表面性状もブリードの発生が起こりやす
く好ましくない。

さらに有機酸あるいは酸無水物では常温での硬化が著し
く遅く、通常では加熱が必要となるが、この場合硬化塗
膜はエステル結合となり加水分解されやすく、耐水性の
点で好適てない。

以上により本発明に用いる硬化剤としては、メタキシレ
ンジアミンあるいはイソホロンジアミンのエポキシ変性
アミンに脂肪族ポリアミドアミン又はそのエポキシ変性
物を配合して成る硬化剤か粘度、耐水性、可とう性の面
でバランスが良く最適である。

配合割合としては、前記変性アミン１００重量部に対し
脂肪族ポリアミドアミン又はそのエポキシ変性物が１０
重量部未満の場合、塗膜の密着性か低下し耐水性の低下
が起こる。また１００重量部を超えると、脂肪族ポリア
ミドアミン又はそのエポキシ変性物のブリードにより表
面性状の悪化を招く。

本発明の塗料組成物において液状エポキシ樹脂の配合量
に対する硬化剤の含有量は、液状エポキシ樹脂のエポキ
シ当量に対して硬化剤の活性水素当量が０．７未満であ
ると塗膜の架橋度が不十分てあり、また１、０を超える
と親水性のアミノ基が過多となり耐水性が損なわれる。

前記エポキシ樹脂の内部応力を緩和するために配合され
る顔料はクロム酸バリウム、ジンククロメート、リン酸
亜鉛、塩基性硫酸塩などの防食顔料、弁柄、酸化チタン
、カーボンブラック等の着色顔料、タルク、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、クレー、酸化ケイ素等の体質顔料
等である。

これらの顔料は塗膜中の重量濃度で２０〜６５％配合す
る。２０％未満では、顔料を配合したことによる応力緩
和の効果が乏しく、６５％を超えると塗膜の耐水性が低
下するとともに、塗料粘度上昇による塗装作業性の悪化
をきたす。

好ましい配合量は３５〜５５％である。

また、粘度、可とう性を調節するためにクマロン樹脂、
石油樹脂、キシレン樹脂、各種可塑剤を添加しても良い
。

このほか消泡剤、ダレ止め剤、シランカップリング剤等
を適宜配合しても良い。

本発明による塗料の製造については、公知の方法による
。

即ちロールミル、サンドミル、ボールミル等を用い粘度
、所望の分散度に応じて使い分けることができる。

〔実施例〕

本発明の詳細な説明する。

実施例及び比較例の塗料組成を第１表に示す。

第１表の主剤と硬化剤を十分に混合した後、塗料乾燥膜
厚が３００μｍになるようブラスト処理軟鋼板に塗装し
、２０℃　７日の乾燥を行い試験片とした。

これらの試験片について耐屈曲性、耐衝撃性、耐水性、
塗装性、塗膜表面状態に関する評価を行った。結果を第
２表に示す。

〔発明の効果〕

本発明によれば耐水性、耐衝撃性、耐屈曲性に優れた塗
膜を得ることができるので衝撃、屈曲、長期水浸漬にさ
らされる鉄鋼部材及び淡水、海水移送鋼管内面の保護が
容易となり産業上優れた効果を発揮する。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）１分子中に２個以上のエポキシ基を持つエポキシ
   当量が２５０未満のビスフェノール型液状エポキシ樹脂
   、
2. （２）キシレンジアミンあるいはイソホロンジアミンを
   エポキシ樹脂で変性した変性アミン１００重量部に対し
   脂肪族ポリアミドアミン又は、脂肪族ポリアミドアミン
   エポキシ変性物１０〜１００重量部を配合してなる硬化
   剤、
3. （３）顔料重量濃度で２０〜６５％の顔料、の（ａ）〜
   （ｃ）を含有することを特徴とする無溶剤型塗料組成物
   。