JPH03271325A - 磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法 - Google Patents
磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法Info
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- JPH03271325A JPH03271325A JP7255990A JP7255990A JPH03271325A JP H03271325 A JPH03271325 A JP H03271325A JP 7255990 A JP7255990 A JP 7255990A JP 7255990 A JP7255990 A JP 7255990A JP H03271325 A JPH03271325 A JP H03271325A
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Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法に
関するものである。
関するものである。
(従来の技術)
素粒子物理学研究や放射光利用技術開発のため、大型粒
子加速器の建設が近年国内外の各方面で推進されつつあ
る。粒子加速器には磁石用として大量の鋼材が用いられ
るが、その鋼材には、低磁場から高磁場まで磁束密度が
高くかつ板厚方向に均一で、構造材料として十分な強度
を有することが要求されている。また必要とされる鋼材
の厚みはう1111程度から数百關までさまざまである
。
子加速器の建設が近年国内外の各方面で推進されつつあ
る。粒子加速器には磁石用として大量の鋼材が用いられ
るが、その鋼材には、低磁場から高磁場まで磁束密度が
高くかつ板厚方向に均一で、構造材料として十分な強度
を有することが要求されている。また必要とされる鋼材
の厚みはう1111程度から数百關までさまざまである
。
磁束密度に優れた電磁鋼板としては、従来から薄板分野
で珪素鋼板、電磁軟鋼板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。
で珪素鋼板、電磁軟鋼板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。
しかし、構造部材として使用するには組み立て加工上お
よび強度上の問題があり、厚鋼板を利用する必要が生じ
てくる。これまで電磁厚板は、例えば特開昭60−96
749号、特開平1−142028号公報などに見られ
るように純鉄系成分での製造が主体に行われている。
よび強度上の問題があり、厚鋼板を利用する必要が生じ
てくる。これまで電磁厚板は、例えば特開昭60−96
749号、特開平1−142028号公報などに見られ
るように純鉄系成分での製造が主体に行われている。
しかし、純鉄系成分では高磁場での磁束密度は優れるが
、低磁場、例えば磁化力80A/mでの高い磁束密度が
安定して得られていない。さらに純鉄系成分では強度が
低く、構造材として用いるには不十分である。一方強度
を高くするために何らかの元素を添加する場合、粒子加
速器用途としては、高磁場での磁束密度の低下か問題と
なる。例えばStは強度上昇には有効な元素である(特
開昭60−208418号公報)か、高磁場での磁束密
度の低下が大きい。
、低磁場、例えば磁化力80A/mでの高い磁束密度が
安定して得られていない。さらに純鉄系成分では強度が
低く、構造材として用いるには不十分である。一方強度
を高くするために何らかの元素を添加する場合、粒子加
速器用途としては、高磁場での磁束密度の低下か問題と
なる。例えばStは強度上昇には有効な元素である(特
開昭60−208418号公報)か、高磁場での磁束密
度の低下が大きい。
粒子加速器の磁石用には、低磁場から高磁場まで磁束密
度が優れ、かつ板厚方向の磁気特性か均一であること、
および構造部Iオとして十分な強度が要求されるので、
従来の純鉄系電磁厚板や、純鉄系成分にStを添加した
電磁厚板てはこうした要求を満足することはできなかっ
た。
度が優れ、かつ板厚方向の磁気特性か均一であること、
および構造部Iオとして十分な強度が要求されるので、
従来の純鉄系電磁厚板や、純鉄系成分にStを添加した
電磁厚板てはこうした要求を満足することはできなかっ
た。
(発明が解決しようとする課題)
本発明の目的は以上の点を鑑みなされたもので、低磁場
から高磁場まで磁束密度か高く(磁化力80A / m
において磁束密度1.0Tesla以上で、かつ磁化力
2000OA/mにおいて磁束密度2.05Tesla
以上)、かつ板厚方向磁気特性が均一で、引張強さ38
kgf/−以上、降伏強さ26kg f / ant以
上を有する高強度電磁厚板の製造法を提供することであ
る。
から高磁場まで磁束密度か高く(磁化力80A / m
において磁束密度1.0Tesla以上で、かつ磁化力
2000OA/mにおいて磁束密度2.05Tesla
以上)、かつ板厚方向磁気特性が均一で、引張強さ38
kgf/−以上、降伏強さ26kg f / ant以
上を有する高強度電磁厚板の製造法を提供することであ
る。
(課題を解決するための手段)
本発明の要旨は次の通りである。
1°重量%で、C:0.005%未満、S i:o、0
2%以下、M n + 0、5%を超え2,5%以下、
S :0.005%以下、All :0.005〜0.
04%、Ca:0.005〜0.01%のうちいずれか
一方で脱酸し、N : 0.004%以下、0 :0.
005%以下、残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片ま
たは、鋳片を950〜1150℃に加熱し、800℃以
上で圧延形状比Aが0.6以上の圧延バ2、800℃以
上はとる圧延を行ない、引き続き800℃以下で圧下率
をlO〜3590とする圧延を行ない、750℃〜95
0℃で焼鈍することを特徴とする特許 ただし、 A−(2%’F石h. −h ))/ (h. +h
)+0 10 A :圧延形状比 h.二人側板厚(關) h :出側板厚(+sm) R :圧延ロール半径(關) 2、重量%で、C :0.005%未満、S i:o.
02%以下、M n : Q 、 5%を超え2.5%
以下、S :0.I)05%以下、Aj):0.005
〜0.04%、C a:0.005 〜0.01%の
うちいずれか一方で脱酸し、N : 0.004%以下
、0 :0.005%以下、残部実質的に鉄からなる鋼
組成の鋼片または、鋳片を950〜1150℃に加熱し
、800℃以上で圧延形状比Aが0.6以上の圧延バス
を1回以上はとる圧延を行ない、引き続き8(1(1℃
以下で圧下率を10〜35%とする圧延を行ない、91
0℃〜1000℃で規準ずることを特徴とする磁気特性
に優れた高強度電磁厚板の製造法。
2%以下、M n + 0、5%を超え2,5%以下、
S :0.005%以下、All :0.005〜0.
04%、Ca:0.005〜0.01%のうちいずれか
一方で脱酸し、N : 0.004%以下、0 :0.
005%以下、残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片ま
たは、鋳片を950〜1150℃に加熱し、800℃以
上で圧延形状比Aが0.6以上の圧延バ2、800℃以
上はとる圧延を行ない、引き続き800℃以下で圧下率
をlO〜3590とする圧延を行ない、750℃〜95
0℃で焼鈍することを特徴とする特許 ただし、 A−(2%’F石h. −h ))/ (h. +h
)+0 10 A :圧延形状比 h.二人側板厚(關) h :出側板厚(+sm) R :圧延ロール半径(關) 2、重量%で、C :0.005%未満、S i:o.
02%以下、M n : Q 、 5%を超え2.5%
以下、S :0.I)05%以下、Aj):0.005
〜0.04%、C a:0.005 〜0.01%の
うちいずれか一方で脱酸し、N : 0.004%以下
、0 :0.005%以下、残部実質的に鉄からなる鋼
組成の鋼片または、鋳片を950〜1150℃に加熱し
、800℃以上で圧延形状比Aが0.6以上の圧延バス
を1回以上はとる圧延を行ない、引き続き8(1(1℃
以下で圧下率を10〜35%とする圧延を行ない、91
0℃〜1000℃で規準ずることを特徴とする磁気特性
に優れた高強度電磁厚板の製造法。
ただし、
A−(2i石1. −h ))/ (h. +h
)10 10 A :圧延形状比 h.:入側板厚(m+e) h :出側板厚(am) R =圧延ロール半径( IIIm )(作 用) まず、磁化のプロセスについて述べる。消磁状態におい
ては鋼内部の磁区は磁化容易方向のうちいずれかをとり
、全体としては完全に無秩序であるが、その鋼をある方
向に磁化させるいくと次第に外からの磁界方向に近い方
向をもった磁区が優勢になり、他の磁区を蚕食併合して
いく。つまり、磁壁の移動が起こるわけで、低磁場では
これによって磁化がすすむ。さらに磁界が強くなり磁壁
の移動が完了すると、次に磁区全体が磁化容易方向に向
き変えてゆき、次第に飽和磁束密度に近づいていく。
)10 10 A :圧延形状比 h.:入側板厚(m+e) h :出側板厚(am) R =圧延ロール半径( IIIm )(作 用) まず、磁化のプロセスについて述べる。消磁状態におい
ては鋼内部の磁区は磁化容易方向のうちいずれかをとり
、全体としては完全に無秩序であるが、その鋼をある方
向に磁化させるいくと次第に外からの磁界方向に近い方
向をもった磁区が優勢になり、他の磁区を蚕食併合して
いく。つまり、磁壁の移動が起こるわけで、低磁場では
これによって磁化がすすむ。さらに磁界が強くなり磁壁
の移動が完了すると、次に磁区全体が磁化容易方向に向
き変えてゆき、次第に飽和磁束密度に近づいていく。
したがって低磁場での磁束密度を決めるのは、磁壁の移
動のしやすさであり、高磁場での磁束密度を決めるのは
、鋼材成分によって決定される飽和磁束密度である。
動のしやすさであり、高磁場での磁束密度を決めるのは
、鋼材成分によって決定される飽和磁束密度である。
低磁場で高い磁束密度を得るためには、磁壁の移動を妨
げるものを極力減らすことであるか、従来この観点から
磁壁移動の障害となる結晶粒界の減少すなわち結晶粒の
粗大化が重要な技術となっていた(特開昭60−967
49号)。
げるものを極力減らすことであるか、従来この観点から
磁壁移動の障害となる結晶粒界の減少すなわち結晶粒の
粗大化が重要な技術となっていた(特開昭60−967
49号)。
発明者らは、ここにおいて低磁場で高磁束密度を得なが
ら、特に板厚方向磁気特性を均一にするためには、でき
るだけ板厚方向に均一な粒径とする必要があるが、単に
結晶粒の粗大化たけを狙ったのでは、圧延中の歪分布、
温度分布の不均一性により、板厚方向の均一性を達成す
ることは困難であることを見出した。
ら、特に板厚方向磁気特性を均一にするためには、でき
るだけ板厚方向に均一な粒径とする必要があるが、単に
結晶粒の粗大化たけを狙ったのでは、圧延中の歪分布、
温度分布の不均一性により、板厚方向の均一性を達成す
ることは困難であることを見出した。
そこでこれを解決するものとして板厚方向の粒径が均一
となるやや粗い程度の粒径(粒度No、で1〜4番)と
し、その粒径を板厚各位蓋でそろえる製造法を発明した
ものである。比較的低温の加熱を行ない加熱γ粒を板厚
方向にそろえ、さらに800℃以下で軽圧下を加えるこ
とで適当な粒成長をはかる。その結果著しい粗大粒を得
るのではなく、やや粗粒で、かつ板厚方向に均一な粒径
を得ることが可能であり、さらにまた、この800℃以
下の軽圧下で導入された集合組織により、磁区の方向を
そろえ、低磁場での磁壁の移動を容易とし、磁気特性を
向上させることに成功したものである。
となるやや粗い程度の粒径(粒度No、で1〜4番)と
し、その粒径を板厚各位蓋でそろえる製造法を発明した
ものである。比較的低温の加熱を行ない加熱γ粒を板厚
方向にそろえ、さらに800℃以下で軽圧下を加えるこ
とで適当な粒成長をはかる。その結果著しい粗大粒を得
るのではなく、やや粗粒で、かつ板厚方向に均一な粒径
を得ることが可能であり、さらにまた、この800℃以
下の軽圧下で導入された集合組織により、磁区の方向を
そろえ、低磁場での磁壁の移動を容易とし、磁気特性を
向上させることに成功したものである。
第1図に0.007%S+−1,2%Mn−0,02%
Al鋼での800℃以下の圧下率と磁化力80A/mで
の磁束密度および磁束密度のばらつきを示す。
Al鋼での800℃以下の圧下率と磁化力80A/mで
の磁束密度および磁束密度のばらつきを示す。
10〜35%の軽圧下により、高磁束密度と板厚方向の
磁束密度の均一性が得られる。
磁束密度の均一性が得られる。
さらに低磁場での高磁束密度を得るための手段として、
空隙性欠陥の作用につき詳細な検討を行なった結果、そ
のサイズが10011m以上のものが磁気特性を大幅に
低下させることを知見したものである。そしてこの10
0−以上の有害な空隙性欠陥をなくすためには圧延形状
比Aが0.6以上必要であることを見出した。
空隙性欠陥の作用につき詳細な検討を行なった結果、そ
のサイズが10011m以上のものが磁気特性を大幅に
低下させることを知見したものである。そしてこの10
0−以上の有害な空隙性欠陥をなくすためには圧延形状
比Aが0.6以上必要であることを見出した。
ただし、
A−(2r百s、 −h ))/ (h、 十h
)10 10 A :圧延形状比 り、二人側板厚(關) h :出側板厚(am) R=圧延ロール半径(+am) 第2図に示すように、0.007%5i−1,4%Mn
−0,03%Al!鋼にあって高形状比圧延により、
空隙性欠陥のサイズを100−以下にすることで低磁場
での磁束密度が大幅に上昇することがわかる。
)10 10 A :圧延形状比 り、二人側板厚(關) h :出側板厚(am) R=圧延ロール半径(+am) 第2図に示すように、0.007%5i−1,4%Mn
−0,03%Al!鋼にあって高形状比圧延により、
空隙性欠陥のサイズを100−以下にすることで低磁場
での磁束密度が大幅に上昇することがわかる。
次に引張強さ38kg f /−以上、降伏強度26k
gf/−以上を確保する方法について述べる。
gf/−以上を確保する方法について述べる。
強度上昇には何らかの元素を添加することか必要である
が、一方では高磁場の磁束密度は純鉄において最も優れ
、添加元素の増加とともに低下する。したがって、高磁
場の磁束密度への影響ができるだけ少なく強度を向上さ
せ得る元素を選ぶ必要がある。発明者らは、種々の元素
について、低磁場および高磁場磁気特性への影響と、強
度への影響をあわせて調査した結果、Mnの添加により
上記問題を解決できることを見出した。
が、一方では高磁場の磁束密度は純鉄において最も優れ
、添加元素の増加とともに低下する。したがって、高磁
場の磁束密度への影響ができるだけ少なく強度を向上さ
せ得る元素を選ぶ必要がある。発明者らは、種々の元素
について、低磁場および高磁場磁気特性への影響と、強
度への影響をあわせて調査した結果、Mnの添加により
上記問題を解決できることを見出した。
Mnは強度は上昇させるものの、MnSを形成すると結
晶粒を微細にして磁束密度を低下させる。
晶粒を微細にして磁束密度を低下させる。
しかし、Sを極低レベルにまで低減することにより、M
nSの析出を抑えて磁気特性の低下を防ぐことができる
。
nSの析出を抑えて磁気特性の低下を防ぐことができる
。
第3図に示すように、0.005%C−0,007%S
i −0,03%/l−0,004%S鋼にあって、
Mnを0.5%を超えて添加することによって、引張強
さ38kg f / m4以上、降伏強さ2fi)cg
f /−以上を確保することができる。また2、5%
以下の添加では低磁場での磁束密度(磁化力80A/m
)の低下がほとんどなく、第4図に示すように高磁場で
の磁束密度(磁化力2000OA / m )の低下も
Siに比べて半分以下である。
i −0,03%/l−0,004%S鋼にあって、
Mnを0.5%を超えて添加することによって、引張強
さ38kg f / m4以上、降伏強さ2fi)cg
f /−以上を確保することができる。また2、5%
以下の添加では低磁場での磁束密度(磁化力80A/m
)の低下がほとんどなく、第4図に示すように高磁場で
の磁束密度(磁化力2000OA / m )の低下も
Siに比べて半分以下である。
次に成分限定理由を述べる。
Cは鋼中の内部応力を高め、磁気特性、特に低磁場での
磁束密度を最も下げる元素であり、極力下げることが低
磁場での磁束密度を低下させないことに寄与する。また
、磁気時効の点からも低いほど経時変化が少なく、磁気
特性の良い状態で恒久的に使用できるものであり、この
ようなことから、0.005%未満に限定する。
磁束密度を最も下げる元素であり、極力下げることが低
磁場での磁束密度を低下させないことに寄与する。また
、磁気時効の点からも低いほど経時変化が少なく、磁気
特性の良い状態で恒久的に使用できるものであり、この
ようなことから、0.005%未満に限定する。
Stは高磁場での磁束密度を低下させるので、高磁場磁
気特性が重要な場合には少ないほうがよく、0.02%
を上限とした。
気特性が重要な場合には少ないほうがよく、0.02%
を上限とした。
Mnは0.5%以下では強度上昇効果が発揮されず、ま
た2、5%を超える添加は磁束密度の低下をもたらすの
で、0.5%を超え2.5%以下の範囲に限定する。
た2、5%を超える添加は磁束密度の低下をもたらすの
で、0.5%を超え2.5%以下の範囲に限定する。
SはMnS析出防止の点から極力低減することが必要で
あり、0.005%を上限とする。
あり、0.005%を上限とする。
A、77、Caは脱酸剤として用いるもので、A、77
は0.005%以上必要であるが、多くなりすぎると介
在物を形成し鋼の性質を損なうので上限は0.040%
とする。ざらに磁壁の移動を妨げる析出物であるAIN
を減少させるためには低いほどよく、望ましくは0.0
20%以下がよい。CaはAll <0.005%の場
合、A、Qに代わる脱酸元素として用いられ0.000
5%以上添加されるが、0.01%を超える添加は低磁
場での磁束密度を低下させるので、上限は0.01%と
する。
は0.005%以上必要であるが、多くなりすぎると介
在物を形成し鋼の性質を損なうので上限は0.040%
とする。ざらに磁壁の移動を妨げる析出物であるAIN
を減少させるためには低いほどよく、望ましくは0.0
20%以下がよい。CaはAll <0.005%の場
合、A、Qに代わる脱酸元素として用いられ0.000
5%以上添加されるが、0.01%を超える添加は低磁
場での磁束密度を低下させるので、上限は0.01%と
する。
NはAINを減少させるためには低いほどよく、上限を
0.004%とする。
0.004%とする。
Oは鋼中において非金属介在物を形成し、磁壁の移動を
妨げ磁束密度を低下させるので、o、ooe%以下とす
る。
妨げ磁束密度を低下させるので、o、ooe%以下とす
る。
次に製造法について述べる。
まず圧延前棚熱温度を1150℃以下にするのは、11
50℃を超える加熱温度では加熱γ粒の板厚方向のばら
つきが大きく、このばらつきが圧延後も残り最終的な結
晶粒が不均一となるため、上限を1150℃とする。加
熱温度が950℃未満となると圧延の変形抵抗が大きく
なり、以下に述べる空隙性欠陥をなくすための形状比の
高い圧延の圧延負荷が大きくなるため、950℃を下限
とする。
50℃を超える加熱温度では加熱γ粒の板厚方向のばら
つきが大きく、このばらつきが圧延後も残り最終的な結
晶粒が不均一となるため、上限を1150℃とする。加
熱温度が950℃未満となると圧延の変形抵抗が大きく
なり、以下に述べる空隙性欠陥をなくすための形状比の
高い圧延の圧延負荷が大きくなるため、950℃を下限
とする。
熱間圧延にあたり前述の空隙性欠陥は鋼の凝固過程で大
小はあるが、必ず発生するものであり、これをなくす手
段は圧延によらなければならないので、熱間圧延の役目
は重要である。すなわち、熱間圧延−回あたりの変形量
を大きくし板厚中心部にまで変形が及ぶ熱間圧延が有効
である。
小はあるが、必ず発生するものであり、これをなくす手
段は圧延によらなければならないので、熱間圧延の役目
は重要である。すなわち、熱間圧延−回あたりの変形量
を大きくし板厚中心部にまで変形が及ぶ熱間圧延が有効
である。
具体的には、前述の圧延形状比Aが、0.6以上の圧延
バスを一回以上含む高形状比圧延を行ない、空隙性欠陥
のサイズを100部以下にすることが磁気特性によい。
バスを一回以上含む高形状比圧延を行ない、空隙性欠陥
のサイズを100部以下にすることが磁気特性によい。
次に800℃以下の軽圧下により板厚方向に均一な粒成
長を図り、均一な磁気特性を得ることができる。この軽
圧下の圧下率としては、第1図に示すように低磁場での
磁束密度を高くするためには、最低800℃以下で10
%以上の圧下率が必要である。
長を図り、均一な磁気特性を得ることができる。この軽
圧下の圧下率としては、第1図に示すように低磁場での
磁束密度を高くするためには、最低800℃以下で10
%以上の圧下率が必要である。
800℃以下で35%を超える圧下率の圧延を行うと、
板厚方向の磁気特性のばらつきが増大するため、35%
を上限とする。
板厚方向の磁気特性のばらつきが増大するため、35%
を上限とする。
焼鈍あるいは規準は結晶粒粗大化と内部歪除去のため行
なうが、750℃未満の焼鈍および910℃未満の規準
では結晶粒粗大化が起こらず、また950℃を超える焼
鈍および1000℃を超える規準ては結晶粒の板厚方向
の均一性が保てない。このため焼鈍温度を750〜95
0℃、規準温度を910〜1000℃に限定する。
なうが、750℃未満の焼鈍および910℃未満の規準
では結晶粒粗大化が起こらず、また950℃を超える焼
鈍および1000℃を超える規準ては結晶粒の板厚方向
の均一性が保てない。このため焼鈍温度を750〜95
0℃、規準温度を910〜1000℃に限定する。
(実 施 例)
第1表に電磁厚板の成分、第2表に製造条件と空隙性欠
陥の大きさ、フェライト粒径狙、磁化力80A/mおよ
び2000OA/mでの磁束密度、板厚方向の磁束密度
のばらつきを示す。
陥の大きさ、フェライト粒径狙、磁化力80A/mおよ
び2000OA/mでの磁束密度、板厚方向の磁束密度
のばらつきを示す。
例1〜9は本発明の実施例を示し、例IO〜23は比較
例を示す。
例を示す。
例1〜5は1. OOimに仕上げたちのて、例6〜7
は500山、例8は40m+*、例1Oは6mmにそれ
ぞれ仕上げたものである。このうち例2はl無添加でC
a脱酸したものである。これらはいずれも低磁場、高磁
場とも高磁束密度で、板厚方向ばらつきが少なく、引張
強さ38kg f /−以上、降伏強さ28kg f
/ mIi以上となっている。
は500山、例8は40m+*、例1Oは6mmにそれ
ぞれ仕上げたものである。このうち例2はl無添加でC
a脱酸したものである。これらはいずれも低磁場、高磁
場とも高磁束密度で、板厚方向ばらつきが少なく、引張
強さ38kg f /−以上、降伏強さ28kg f
/ mIi以上となっている。
例IOはCか上限を超え、例11はSiが上限を超える
ため、それぞれ強度は満足しているが、高磁場での磁束
密度か低い。例12はMnが下限より低いため強度が低
い。例13はMnが上限を超えるため磁束密度が低い。
ため、それぞれ強度は満足しているが、高磁場での磁束
密度か低い。例12はMnが下限より低いため強度が低
い。例13はMnが上限を超えるため磁束密度が低い。
例i4はSか、例t5はAρが、例16はNが、例17
はOが、それぞれ上限を超えるため磁束密度が低くなっ
ている。例18は加熱温度か上限を超え、磁束密度のば
らつきが大きくなっている。例19は圧延形状比が下限
以下であり、磁束密度が低い。例20は800℃以下で
の圧下率が下限より低いため、磁束密度が低く、ばらつ
きも大きい。例21は800℃以下での圧下率が上限を
超え、磁束密度のばらつきが大きい。例22は焼鈍温度
か下限より低く、例23は規準温度が下限より低いため
、結晶粒が細かく、磁束密度が低い。
はOが、それぞれ上限を超えるため磁束密度が低くなっ
ている。例18は加熱温度か上限を超え、磁束密度のば
らつきが大きくなっている。例19は圧延形状比が下限
以下であり、磁束密度が低い。例20は800℃以下で
の圧下率が下限より低いため、磁束密度が低く、ばらつ
きも大きい。例21は800℃以下での圧下率が上限を
超え、磁束密度のばらつきが大きい。例22は焼鈍温度
か下限より低く、例23は規準温度が下限より低いため
、結晶粒が細かく、磁束密度が低い。
(発明の効果)
以上詳細に述べたごとく、本発明によれば適切な成分と
製造法の限定により、厚鋼板に、低磁場から高磁場まで
磁束密度か高くかつ板厚方向に均一で、構造物として十
分な強度を具備せしめることに成功し、粒子加速器のよ
うな特殊な用途に適用可能としたもので、産業上多大な
効果を奏するものである。
製造法の限定により、厚鋼板に、低磁場から高磁場まで
磁束密度か高くかつ板厚方向に均一で、構造物として十
分な強度を具備せしめることに成功し、粒子加速器のよ
うな特殊な用途に適用可能としたもので、産業上多大な
効果を奏するものである。
第1図は800℃以下の圧下率が、80A/mにおける
磁束密度および板厚方向の磁束密度のばらつきに及ぼす
影響を示す図表、第2図は空隙性欠陥の大きさが、80
A/mにおける磁束密度に及ぼす影響を示す図表、第3
図はMn含有量が、80A/mにおける磁束密度、引張
強さおよび降伏強さに及ぼす影響を示す図表、第4図は
SjおよびMn含有量が、20000A/mにおける磁
束密度に及ぼす影響を示す図表である。 第1図
磁束密度および板厚方向の磁束密度のばらつきに及ぼす
影響を示す図表、第2図は空隙性欠陥の大きさが、80
A/mにおける磁束密度に及ぼす影響を示す図表、第3
図はMn含有量が、80A/mにおける磁束密度、引張
強さおよび降伏強さに及ぼす影響を示す図表、第4図は
SjおよびMn含有量が、20000A/mにおける磁
束密度に及ぼす影響を示す図表である。 第1図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量%で、 C:0.005%未満、 Si:0.02%以下、 Mn:0.5%を超え2.5%以下、 S:0.005%以下、 Al:0.005〜0.04%、Ca:0.005〜0
.01%のうちいずれか一方で脱酸し、 N:0.004%以下、 O:0.005%以下、 残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片または、鋳片を9
50〜1150℃に加熱し、800℃以上で圧延形状比
Aが0.6以上の圧延バスを1回以上はとる圧延を行な
い、引き続き800℃以下で圧下率を10〜35%とす
る圧延を行ない、750℃〜950℃で焼鈍することを
特徴とする磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法。 ただし、 A=(2√R(h_i−h_o))/(h_i+h_o
)A:圧延形状比 h_i:入側板厚(mm) h_o:出側板厚(mm) R:圧延ロール半径(mm) 2、800℃以上で圧延形状比Aが0.6以上の圧延バ
スを1回以上はとる圧延を行ない、引き続き800℃以
下で圧下率を10〜35%とする圧延を行ない、910
℃〜1000℃で焼準することを特徴とする請求項1記
載の磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255990A JPH03271325A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255990A JPH03271325A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03271325A true JPH03271325A (ja) | 1991-12-03 |
Family
ID=13492841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7255990A Pending JPH03271325A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03271325A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8232337B2 (en) | 2010-01-29 | 2012-07-31 | E I Du Pont De Nemours And Company | Polyamide compositions with improved salt resistance and heat stability |
US8349932B2 (en) | 2010-01-29 | 2013-01-08 | E I Du Pont De Nemours And Company | Polyamide compositions with improved salt resistance and heat stability |
US8445569B2 (en) | 2010-08-17 | 2013-05-21 | E I Du Pont De Nemours And Company | Salt resistant polyamide compositions |
US8487039B2 (en) | 2009-12-11 | 2013-07-16 | E I Du Pont De Nemours And Company | Salt resistant polyamide compositions |
-
1990
- 1990-03-22 JP JP7255990A patent/JPH03271325A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8487039B2 (en) | 2009-12-11 | 2013-07-16 | E I Du Pont De Nemours And Company | Salt resistant polyamide compositions |
US8232337B2 (en) | 2010-01-29 | 2012-07-31 | E I Du Pont De Nemours And Company | Polyamide compositions with improved salt resistance and heat stability |
US8349932B2 (en) | 2010-01-29 | 2013-01-08 | E I Du Pont De Nemours And Company | Polyamide compositions with improved salt resistance and heat stability |
US8445569B2 (en) | 2010-08-17 | 2013-05-21 | E I Du Pont De Nemours And Company | Salt resistant polyamide compositions |
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