JPH02145723A - 直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の製造方法 - Google Patents

直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の製造方法

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JPH02145723A
JPH02145723A JP29804488A JP29804488A JPH02145723A JP H02145723 A JPH02145723 A JP H02145723A JP 29804488 A JP29804488 A JP 29804488A JP 29804488 A JP29804488 A JP 29804488A JP H02145723 A JPH02145723 A JP H02145723A
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JP
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steel material
steel
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magnetization characteristics
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JP29804488A
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English (en)
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Osamu Masuko
増子 修
Yutaka Oka
裕 岡
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、人体の精密断層撮影装置であるNi’1R
CTの磁気シールドあるいは加速器の電磁石の鉄芯なと
直流磁化条件での使用に供して好適な直流磁化特性の優
れた厚内鋼材の有利な製造方法に関するものである。な
おここで言う厚肉鋼材とは、熱間加工後、コイル状に巻
取らない鋼材でたとえば厚み10mm以上の厚板などを
さす。
(従来の技術) 従来、直流磁化条件で使用される磁気特性の優れた鋼材
としては、JIS C2503,同C2504の電磁軟
鉄棒や電磁軟鉄板などがあるが成分及び製造方法につい
ての規定はない。またこれらのJISで規定されている
寸法は、電磁軟鉄棒の場合は、6.0〜16mm径の棒
、また電磁軟鉄板の場合は0.6〜4.5mm厚の薄板
であり、いずれも小型の物に限定されている。
ところがNMR−CTの磁気シールド用あるいは加速器
の電磁石の鉄芯用としては20M@後から数百mm厚ま
での厚物が必要となる。この場合薄板を積層して製作す
る方法も考えられるが、非常にコストアップになるし、
また製作技術の点から実質的には不可能と考えられる。
一方、機械構造用炭素鋼材の5iocあるいはそれを若
干改良した厚鋼板が上述した用途に使用されている例が
あるが、もともと直流磁化特性用に設計されていないた
め、それほど良好な磁気特性は得られない。
また、上述した用途に供して好適な厚肉板として、特開
昭60−208417号公報において脱酸剤としてA2
を用いた圧延板が提案されているが、Affは細粒化元
素であるだけでなく、Slに比べて減磁率が大きいため
、得られる最大透磁率もせいぜい7300止まりであり
、充分とはいえない。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、以上の諸点に鑑みて開発されたもので、高
い透磁率と共に、低磁化力から高磁化力にわたって高い
磁束密度が要求される例えばN?IRCTの磁気シール
ド用材に適用して好適な、直流磁化特性の優れた厚肉鋼
材の有利な製造方法を提供するものである。
(課題を解決するだめの手段) さて発明者らは、上述したような高いi364i率だけ
でな(、低磁化力から高磁化力にわたって高い磁束密度
をもつ1γ鋼板を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、 ■ 減磁率を大きくする元素および磁壁の移動を妨げる
析出物、介在物を形成するような元素を極力少なくする
、 ■ 磁壁の移動を妨げる粒界を少なくするすなわちフェ
ライト結晶粒を粗大化する、 ■ 磁壁の移動を妨げる転位、空孔をなくする、ことが
有効であることの知見を得た。
そこでさらに上記の要件を満たすべく成分の調整さらに
は熱間加工条件および熱処理条件について幅広く検討を
加えた末に、この発明を完成させるに至ったのである。
すなわちこの発明は、 C: 0.01wt%以下、 Si : 0.01〜0.5 wt%、Mn : 0.
5智t%以下、 Pro。01彎t%以下、 Sho。01咎t%以下、 A l : 0.005讐t%未満、 0 : 0.01wt%以下および N : 0.01wt%以下 を含有し、残部はpBおよび不可避不純物の組成になる
調材に、加工温度:Arl変態点以下、累積圧下率:1
5%以上の条件の下で仕上げ加工を施したのち、引続き
650〜750℃の温度範囲で1時間以上の熱処理を施
すことからなる直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の製造方
法である。
以下、この発明を具体的に説明する。
まずこの発明において素材成分を」二記の範囲に限定し
た理由について説明する。
C: 0.01wt%以下(以下単に%で示す)Cは、
減磁率が大きいだけでなく、析出物をも形成し、第1図
に示すように低磁場での磁気特性を著しく低下させるの
で、極力低減した方が好ましいが、0.01%以下で許
容できる。
Si : 0.01〜0.5% Siは、強度および透磁率の向上に有効に寄与するだけ
でなく、製鋼時の脱酸剤としても有用な元素であり、少
なくとも0.01%の添加を必要とするが、0.5%を
超えるとかえって飽和磁束密度を低下させるので、0.
01〜0.5%の範囲に限定した。
Mn : 0.5%以下 Mnは、強度を大きくする点では有用元素であるが、一
方で減磁率も大きい元素なので0.5%以下に限定した
P : 0.01%以下、s:o、ot%以下P、Sは
いずれも、鋼中において非金属介在物を形成し、かつ偏
析することにより磁気特性を低下させる有害元素である
ので極力低減することが望ましいが、0.01%以下で
許容できる。
A ffi : 0.005%未満 Anは、しばしば脱酸剤として添加される元素であるが
、第2図に示すようにSiに比べ減磁率が大きいだけで
なく、フェライト結晶粒を微細化して磁気特性を低下さ
せるのでこの発明ではAl1は使用しないことにした。
とはいえこの八〇は不可避不純物としての混入が避けら
れないが、混入量が0.005%未満なら許容できる。
0:0.01%以下 0は、鋼中において非金属介在物をつくり磁気特性を低
下させるので極力低減することが好ましいが、0.01
%以下で許容できる。
N : 0.01%以F Nは、磁気特性の減磁率を大きくする元素なので少ない
ほど好ましいが、0.01%以下で許容できる。
次にこの発明に従う製造方法を工程順に具体的に説明す
る。
まず熱間加工前の加熱については、あまりにも高温に加
熱するとスケールの生成量が多くなるので1300’C
以下程度とするのが好ましい。熱間加工は圧延、鍛造な
どいずれもが適合し、1回当たりの圧下量は、軽圧下だ
と混粒組織になりやすいので、10%以上とするのが望
ましい。
さて次に仕上げ加工を施すわけであるが、かかる仕上げ
加工において仕上げ温度をAr、意思下としたのは、A
r+Aを超える領域で熱間加工を終了した場合には加工
歪みかわずかしか残存せず、しかも変態によって細粒化
するため、次工程で焼鈍を実施しても粗粒が得られない
からである。そこでAr、意思下で仕上げ加工を行うこ
とによって適正量の加工歪みを残存させ、次工程の焼鈍
で粒成長を生し易くするわけである。
このときAr1点以下での累積圧下率を15%以上とす
ることが重要である。というのば累積圧下率が15%未
満では、加工による導入歪量が少ないため、次工程で熱
処理を飾し7ても十分に結晶粒が成長した組織とするこ
とができず、良好な磁気特性が得られないからである。
ついで熱処理を施して、結晶粒を成長させるね番ノであ
るが、この熱処理において処理条件を650〜750℃
の温度範囲で1時間以上としたのは、650℃未満ある
いは1時間未満では粒成長が不十分であり、一方750
 ’Cを超えると(T+α)の2和域となり、冷却時の
変態により細粒化して磁気特性を低下させるからである
なお熱処理後の冷却は徐冷とするのが望ましい。
(実施例) 表1に示す化学組成の鋼について転炉溶製後、分塊圧延
もしくは連続鋳造で厚さ260 mmのスラブを製造し
た。このスラブを1200℃に加熱し、表1に示す製造
条件で、厚さ25〜150 mmの厚鋼板を製造した。
その後表1に示す熱処理を施して得た厚鋼板について、
引張試験、20℃でのシャルピー衝撃試験および直流磁
化特性試験を実施した。同表中分類Aはこの発明の適合
例また分類Bは比較例を示す。
−F記の各試験結果を表2にまとめて示す。
実験No、1.2,5,9は、成分的にCレベルを低く
し、またAr、意思下で仕上げ加工を行ったのら、熱処
理を実施したもので、高磁気特性を有している。また実
験No、6.10は、C,Mnレベルを高めにし、Ar
、意思下で仕上げ加工を行ったのち、熱処理を実施した
もので、実験No、1. 2. 5. 9に比べて磁気
特性は幾分力るとはいえ(JiS 25040種)の規
格値(10e、 250eで0.8 T以上、250e
で1.55 T以上)を上回っており、しかも機械的性
質に優れている。
実%9. No、 3は、化学成分はこの発明の適正範
囲内にあるが、仕上げ加工温度がAr、意思上で、しか
もその後に熱処理を実施していないため、結晶粒が小さ
く、満足いく磁気特性は得られなかった。
実験No、4.7は、化学成分はこの発明の適正範囲内
にあるが、熱処理を実施していないため、加工歪みが残
存し、やはり良好な磁気特性は得られていない。
実験Nα8は、化学成分はこの発明範囲内であるが仕上
げ加工温度力<Ar、意思上のため細粒化し、磁気特性
は中位となっている。
実験No、11は、C,、IM!が上限を外れており、
さらに仕上げ加工温度がAr、意思上のため低磁気特性
となっている。
実験No、12は、Cが上限を太き(超過しており、仕
上げ加工温度がAr、意思上で、しかも熱処理を実施し
ていないため、細粒化し、低磁気特性となっている。
実験Nα13は、へρ量が外れているため、磁気特性は
中位となっている。
(発明の効果) かくしてこの発明に従い、成分の調整を始めとして熱間
加工条件および熱処理条件を制御することにより、直流
磁化特性の優れた厚鋼板の製造が可能となり、直流磁化
条件で使用される厚鋼板、例えばNMR,、CTの磁気
シールドあるいは加速器の電磁石の鉄芯などに適用可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鋼中C量と磁束密度との関係を示したグラフ
、 第2図は、AlとSiの磁界の強さに対する減磁率を比
較して示したグラフである。 第1 図 第2図 C量 (%ン 磁着1強さ(A/m〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C:0.01wt%以下、 Si:0.01〜0.5wt%、 Mn:0.5wt%以下、 P:0.01wt%以下、 S:0.01wt%以下、 Al:0.005wt%未満、 O:0.01wt%以下および N:0.01wt%以下 を含有し、残部はFeおよび不可避不純物の組成になる
    鋼材に、加工温度:Ar_1変態点以下、累積圧下率:
    15%以上の条件の下で仕上げ加工を施したのち、引続
    き650〜750℃の温度範囲で1時間以上の熱処理を
    施すことを特徴とする直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の
    製造方法。
JP29804488A 1988-11-28 1988-11-28 直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の製造方法 Pending JPH02145723A (ja)

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