JPH0327088B2 - - Google Patents

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JPH0327088B2
JPH0327088B2 JP59032999A JP3299984A JPH0327088B2 JP H0327088 B2 JPH0327088 B2 JP H0327088B2 JP 59032999 A JP59032999 A JP 59032999A JP 3299984 A JP3299984 A JP 3299984A JP H0327088 B2 JPH0327088 B2 JP H0327088B2
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optical
optical member
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lens
lenses
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Takeshi Baba
Takashi Serizawa
Masayuki Usui
Hiroyuki Imataki
Hiroyasu Nose
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Canon Inc
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Publication of JPH0327088B2 publication Critical patent/JPH0327088B2/ja
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
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    • G02B26/0883Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more refracting elements the refracting element being a prism
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
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    • G02B3/12Fluid-filled or evacuated lenses
    • G02B3/14Fluid-filled or evacuated lenses of variable focal length
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    • G02OPTICS
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2つの光学表面の相対的位置が変化
可能な光学素子に関する。
このような、2つの光学表面の相対位置が可変
な光学素子、例えば可変頂角プリズム、可変厚平
行平板等は、焦点合わせや防振光学系等に有用で
あるが、従来、この種の素子として知られていた
ものは、2枚の平行平板ガラスの間に液体を封入
したもの、ゴム膜中に液体を封入し、それを2枚
の平行平板ガラスではさんで加圧変形するもの等
である。しかし、これらはいずれも液体を用いて
おり、液溜めや加圧装置が必要であるため、小型
化や製造の点で問題が多い。
また、媒体として圧電素子を用いるものもある
が、変形量が小さい欠点がある。
本発明の目的は、これら欠点を解消し、簡易な
構成で変化量の大きな、2つの光学表面の相対的
位置が変化可能な光学素子を提供することにあ
る。
本発明の光学素子は、レンズあるいは平板状光
学部材から選ばれた一対の光学部材と、前記一対
の光学部材で挾持される光透過性の弾性体とを有
し、前記一対の光学部材がつくる頂角を変動可能
にして、前記頂角の変化に対応して前記一対の光
学部材の光軸同士によりつくられる角度が変化す
る構成にしたことを特徴とするものである。
また、本発明の光学素子は、一対のレンズと、
前記一対のレンズで挾持される光透過性の弾性体
とを有し、少なくとも一方の前記レンズを光軸と
直交方向に移動可能に構成したことを特徴とする
ものである。
さらに、本発明の光学素子は、順に配置された
いずれも平板状の第1光学部材、第2光学部材及
び第3光学部材と、前記第1光学部材と前記第2
光学部材に挾持される光透過性の第1弾性体と、
前記第2光学部材と前記第3光学部材に挾持され
る光透過性の第2弾性体とを有し、前記第1光学
部材と前記第2光学部材との間隔、及び前記第2
光学部材と前記第3光学部材との間隔がそれぞれ
可変で、かつ前記第1弾性体の分散特性と前記第
2弾性体の分散特性とが互いに異なることを特徴
とするものである。
さらに、本発明の光学素子は、いずれも平板状
の第1光学部材及び第3光学部材と、前記第1光
学部材と前記第3光学部材の間に配された湾曲状
の第2光学部材と、前記第1光学部材と前記第2
光学部材に挾持される光透過性の第1弾性体と、
前記第2光学部材と前記第3光学部材に挾持され
る光透過性の第2弾性体とを有し、前記第1光学
部材と前記第2光学部材との間隔、及び前記第2
光学部材と前記第3光学部材との間隔がそれぞれ
可変で、かつ前記第1弾性体の分散特性と前記第
2弾性体の分散特性とが互いに異なることを特徴
とするものである。
以下に図面を用いて本発明を詳述する。
第1図は弾性体の変形によつて、2つの光学表
面が形成する頂角が変化可能である光学素子の例
である。
1は弾性体、2,3は光学部材である平行平板
ガラスであり、その端点2′,3′は固定され、他
方の端点2″,3″は外力による加圧で移動可能で
ある。
第1図aは点2″,3″に加圧しない状態、第1
図bは点2″,3″を矢印方向に加圧した状態を示
す。このように、端点2″,3″を加圧することに
より、弾性体1が変形し、プリズムの頂角がθ0
らθに変化する。このとき弾性体1として後述の
ような材料を使用することにより、わずかの外力
でプリズム頂角の大きな変化量を得ることが可能
である。
本発明による光学素子は、弾性体を挾む2つの
光学表面の位置を相対的に変化させることで、結
像位置を可変とすることができる。光学表面の位
置の変動方向は任意に行ないうる。例えば光軸と
平行又は垂直あるいは平行と垂直の両方向成分を
持つように変動させることができる。
第2図はその一例である。4,5は光学部材で
あるレンズであり、レンズ5は光軸と直交方向に
移動可能である。
第2図aはレンズ5が移動しない状態、第2図
bはレンズ5が光軸と直交方向に移動した状態を
示す。図に示すように、レンズ5の移動により、
レンズ4,5による像を光軸と直交方向に移動さ
せることができるため、このような素子はTVカ
メラ等のゆれによる画像の移動を防止する防振光
学系等に有用である。
次に、本発明に使用される弾性体として有効な
材料について説明する。
本発明に用いる弾性体としては物体に力を加え
ると変形を起し、加えた力があまり大きくない限
り(弾性限界内で)、力を取り去ると変形も元に
もどる性質(弾性)を有するものを用いることが
できる。
通常の固体では、その弾性限界内での最大ひず
み(限界ひずみ)は1%程度である。また、加硫
された弾性ゴムでは、弾性限界が非常に大きくそ
の限界ひずみは1000%近くになる。
本発明による光学素子においては、形成しよう
とする光学素子の特性に応じた弾性率のものが適
宜使用されるが、一般に大きい弾性変形を容易に
得るため、或いは変形後の状態が光学的による均
質になるようにするため弾性率が小さいものが好
ましい。
なお、弾性率GはG=p/r(p=応力、r=
弾性ひずみ)として表わされる。また、小さい応
力で大変形を生じるような弾性は高弾性またはゴ
ム弾性と呼ばれ、従つて本発明では特にこの種の
弾性体が好ましく利用できることになる。
このようなゴム弾性体としては一般に“ゴム”
として知られている天然ゴムや合成ゴム、例えば
スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロ
ピレンゴム(EPM,EPDM)、ブチルゴム
(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム(NBR)、ウレタンゴム
(U)、シリコーンゴム(Si)、ふつ素ゴム
(FPM)、多硫化ゴム(T)、ポリエーテルゴム
(POR,CHR,CHC)などを挙げることができ
る。中でも可視光で透明なエチレンプロピレンゴ
ムやシリコーンゴムはその使用効果が高い。これ
らはいずれも室温でゴム状態を示す。しかし、一
般に高分子物質は分子のブラウン運動の程度によ
つて、ガラス状態、ゴム状態又は熔融状態のいず
れかをとる。従つて、光学素子の使用温度におい
てゴム状態を示す高分子物質は広く本発明の弾性
体として利用できる。ゴム状態における弾性率
は、主にその弾性体を構成している高分子鎖の架
橋状態によつて決定され、従つて、例えば、天然
ゴムにおける加硫は弾性率を決める処理に他なら
ない。
本発明では使用する弾性体としては、小さい応
力で大きな変形を得る事が望ましく、その為の架
橋状態の調整は重要である。
しかしながら、弾性率の減少(小さい応力で大
きな変形を示すようになる傾向)は、他方で強度
の低下を招くため、形成しようとする光学素子の
目的に応じた強度を保てるように、使用する弾性
体を適宜選択することが必要である。
又、その弾性率の測定も、光学素子の使用形態
による応力の種類に応じて、例えば、引張り、曲
げ、圧縮などの方法から選んで行われる。
本発明に用いる弾性体としては、通常の固体で
の弾性率101〜1013dyne/cm2より小さく、ゴム弾
性体の108dyne/cm2以下が適当で、好ましくは
106dyne/cm2以下、特に好ましくは5×
105dyne/cm2以下であり、下限は弾性体が光学素
子を構成する場合に、通常の液体とは異なり、こ
ぼれない性状の弾性体であれば小さい程好まし
い。なお、光学素子は、多くの場合室温で用いら
れるが、特に高温又は低温で用いられる場合もあ
るので、上記の弾性率の範囲は光学素子の使用温
度におけるものである。
弾性体の硬さ、軟さはある程度その弾性に依存
する。JISK6301では試料表面にスプリングによ
り微小なひずみを与え、その針入度によりゴムの
硬質を評価する方法が規定されており、簡便に知
ることが出来る。
しかしながら、弾性率が106dyne/cm2以下と低
い値になると上述の方法では、測定が出来ずその
場合にはJISK2008による1/4インチミクロ稠
度計を用いて針入度で評価する。
又、弾性率が小さい場合、その測定方法として
“引張り一伸び”では測定が困難なので圧縮(5
%変形)によりその値を求め、先の針入度との対
応を求めることができる。
ゴム弾性体は従来知られている加硫(橋かけ)
によるものの他にエチレン−酢酸ビニル共重合体
やA−B−A型ブタジエン−スチレンブロツク共
重合体などのように加硫を必要としないもの、又
鎖状高分子などを適当(橋かけ点間の分子鎖長を
制御)にゲル化する事によつて得ることが出来
る。
これらはいずれもその架橋状態、ブロツク共重
合体に於ける分子の組合せ、ゲル状態などを調節
しながらその弾性率の制御が行われる。
又、弾性体自身の構造により、その弾性体を制
御する場合の他に希釈剤や充てん剤を加える事に
よつてもその特性を変化調節する事が可能であ
る。
例えばシリコーンゴム(信越化学工業製;
KE104(商品名))と触媒(商品名;AT−104信
越化学工業製)を加えた場合、その添加量の増大
とともに硬さ、引張り強さは低下し、逆に伸びは
増大する。
このような材料は、その架橋密度のちがいによ
り種々の弾性率を得ることが可能で、特に大きな
変形量を得たい場合には、架橋密度の低いゲル状
態で使用することが有効である。また種々の物質
の混合により、その屈折率や分散を変化させるこ
とも可能である。
次に、本発明における光学素子に有用な製法に
ついて説明する。
第1の方法は、あらかじめ外力を加えないとき
に近い形状に弾性体を成形し、その後第1図又は
第2図のごとく、平行平板ガラスないしはレンズ
を接着する方法である。
第2には、レンズあるいは平行平板ガラスを鏡
筒、もしくは適当な容器内にあらかじめ配置して
おき、その空隙に液体状のモノマーを流しこみ、
キヤステイング成形する方法も可能である。
第3に、所定形状の弾性体の表面近傍を硬化さ
せ、光学表面として用いる方法がある。例えば、
所定形状の容器内にモノマーを注入し、キヤステ
イング成形を行なつてある程度重合させた後、表
面付近に紫外線照射等の硬化処理を行なう。ま
た、初めに容器の内壁にそつて硬化層を形成し、
その硬化層内部でキヤステイング成形することも
できる。
次に、本発明における光学素子の駆動方法につ
いて説明する。本発明における光学素子は、基本
的にその光学表面、あるいは光学表面以外の他の
表面、あるいは弾性体の内部に外力を加えること
で容易に駆動される。
第1の方法は、ネジやカム等により機械的に力
を加える方法で、例えば後述の第3図に示す光学
系等で有効に活用される。
第2には、ピエゾ素子を用いる方法が挙げら
れ、この例としては第6図で後述される。
第3の方法は、電磁石を用いる方法であり、こ
の例は第7図〜第9図で後述される。
また、他の方法としてはステツピングモータや
熱膨脹・温度やPH変化によるゾル−ゲル転移の際
の体積変化、あるいは形状記憶合金なども利用で
きる。
次に、本発明における光学素子を有効に活用し
た他の光学系の態様について説明する。
第3図および第4図は弾性体を挾む光学表面の
間隔を変動させることによつて写真レンズ等のフ
オーカシング、あるいはズームレンズの変倍時に
おける色収差変動の補正への応用を示す。
第3図aおよび第3図bにおいて、6は写真レ
ンズ等の通常のレンズ系、7はレンズ系6と像面
間に配置された本発明における光学素子であり、
本発明における光学素子7は、光学部材である平
行平板ガラス8,9,10及び異なる分散特性を
もつ弾性体11,12よりなり、平行平板ガラス
8,10はレンズ鏡筒に固定され、平行平板ガラ
ス9は光軸方向に移動可能であり、その光軸方向
の位置はヘリコイド、あるいはカム等によつて、
レンズ系6の繰り出しによるフオーカシング機
構、あるいはカムによるズーム機構と連動して最
適位置に定められる。例えば、弾性体11,12
の基準波長(例えばd線)に対する屈折率は等し
くN、副波長(例えばg線)に対する屈折率は
各々N′1,N′2で異なつているとする。そうする
と第3図aから第3図bのように、平行平板ガラ
ス9が移動したとき、基準波長に対する光路長は
かわらずに、副波長に対する光路長のみ変化し、
これを利用して軸上色収差の補正を行なうことが
できる。
また、用途によつては、平行平板ガラス8ある
いは10を可動とするか、または弾性体11,1
2の基準波長に対する屈折率を異なつたものとし
ておくことにより、基準波長に対するフオーカシ
ング機能も同時にもたせることもできる。また、
第4図の9′のごとく、平行平板ガラス9に曲率
をもたせることにより、高次の色収差に対する補
正を行なうことも可能である。
第5図は、弾性体を挾持した一対のレンズから
なる光学素子をフオーカシングに用いた例であ
る。6は前述のように写真レンズ等のレンズ系、
13は光学素子であり、外側に平面を向けた2枚
の平凸ないしは平凹レンズ14,15とその間の
弾性体16よりなり、第5図aから第5図bのご
とく、弾性体16が変形し、2枚のレンズの間隔
を変化させることにより、結像位置を可変にでき
るものである。このとき、弾性体16とレンズ1
4,15の屈折率が近ければ、光学素子13によ
るフオーカシング機能は、平行平板ガラスの厚さ
の変化による光路長の変化であると考えることが
でき、2つのレンズ14,15の曲率、レンズ1
4,15と弾性体16の屈折率、分散等の選択に
よりフオーカシング時の収差変動を補正できる。
第6図に示す光学素子13′は第5図に示した
素子のレンズ14,15の両面に曲をつけた例で
ある。第6図において、14′,15′は外側の面
に曲率を有するレンズ、17はポリフツ化ビニル
デン等の圧電体膜であり、電圧の印加によつて第
6図bのごとく変形し、レンズ15′を光軸方向
に移動させ、レンズ14′,15′の合成系の焦点
距離を可変とするものである。
ズームレンズはレンズ間の空気間隔を変化させ
ることにより、レンズ系の焦点距離を変えるもの
であるが、空気間隔のみでなく、レンズの肉厚自
体も可変であることが光学設計上望ましい。なぜ
なら、空気間隔の変化は急激な収差変動を伴い、
また色収差補正の点からも、分散を有するレンズ
媒質自身の肉厚変化が有効に利用できる。これら
の点から、第6図に示したような素子はズームレ
ンズ等の構成要素としても有用である。
第7図は、第1図に示した可変頂角プリズムを
用いた、光デイスクのピツクアツプ用対物レンズ
系の構成例である。18は本発明における可変頂
角プリズムであり、平行平板ガラス20,21と
弾性体22よりなる、19は対物レンズであり、
入射したレーザビームを光デイスクの記録面25
上に結像する。結像されたレーザビームはその位
置の記録面に書きこまれている情報に従つて偏光
状態に変化を受けて反射され、入射時と同様な光
路を逆行し、検出器によつてその偏光状態を検出
することにより記録されていた情報が読みだされ
る。第7図aはレーザビームの結像面が記録面の
上方に第7図bは下方に移動したときの状態を示
す。このような光デイスクは情報が同心円状に記
録されており、光デイスクの回転によつてその記
録を読み出すものであるため、振動や光デイスク
の偏芯によらず、つねに同一円周上にレーザビー
ムを結像するよう、トラツキングを行なう必要が
あるが、従来、トラキツングのための手段として
は、対物レンズ全体の機械的移動や、ガルヴアノ
メータによる光偏向が用いられており、応答速度
や装置の小型化の点でで問題があつた。
第7図に示した例においては、検出したトラツ
キング誤差に応じて、可変頂角プリズムの頂角を
図のごとく変化させることにより、きわめて容易
にトラツキングを行なうことができる。
第7図において、弾性体22をはさむ平行平板
ガラス20は対物レンズ19に対して固定されて
おり、平行平板ガラス21は光デイスクの動径方
向である紙面内で回転可能であり、対物レンズ1
9の入射瞳近傍に配置される。図のごとく、平行
平板ガラス21の回転による可変頂角プリズムの
頂角が変わり、入射レーザビームが偏向され、常
に同一の円周上に対物レンズ19により結像する
ことができる。第7図に示す光学系は、光磁気デ
イスク、光によるヒートモード記録など、従来の
各種の記録部材への記録用および読み出し用とし
て使用できるものである。
第8図は第7図における可変頂角プリズム18
の構成例であり、第8図aはその正面図、bは裏
面図である。23,23′は2つの独立した電磁
石、24,24′は鉄板等の強磁性体であり、電
磁石23,23′各々に流す電流に従つて、23
−24間、23′−24′間に働く引力を制御する
ことにより、容易にプリズム頂角の制御を行なう
ことができる。また、第9図のごとく、電磁石と
強磁性体を3組設けることにより、入射光を2次
元的に偏向することも可能で円周方向の結像位置
制御、いわゆるジツター補正も同時に行なうこと
が可能である。また、第9図に示した素子はマイ
クロフイルム等の微小物体の2次元光走査にも有
効である。
また、第7図において、平行平板ガラス21を
紙面内の回転だけでなく、光軸方向にも平行移動
可能とし、入射ビームを平行でなく、集束ないし
は発散光とすることにより光軸方向の結像位置制
御、即ち自動焦点調節機能も付加することができ
る。
第10図aおよびbは、第7図における平行平
板ガラス21を光学部材であるレンズ27に置き
換えた素子26を用いた場合である。この場合
も、第7図の例と同様に、レンズ27の紙面内に
おける回転によりトラツキングを行なうことが可
能であり、またレンズ27の光軸方向への平行移
動により図のごとく焦点調節を行なうことができ
る。
第11図は本発明を防振光学系へ用いた例であ
り、本発明における光学素子28はレンズ29,
31と弾性体30よりなり、32は鏡筒、33は
撮像管等のセンサー面であり、31と33は鏡筒
32に固定されている。第11図aのごとく物体
がセンサー面33上に結像しているとき振動によ
り鏡筒32が第11図bのごとく傾いたとする。
このとき、もしレンズ29も同様に傾くと、図の
点線のようにセンサー面上の像位置が第11図a
と大きくずれ、見苦しい画像のゆれが生じる。し
かし、本発明においては、前述したような材料を
弾性体30として用いることにより、急激な振動
に対してはレンズ29はあまり位置を変えない。
これは、前述の材料がいわゆる粘弾性を有するた
めであり、その粘弾性のために急激な変形が妨げ
られる。したがつて第11図bの実線のごとく、
センサー面上の像位置の急激な変動が緩和され
る。さらに第11図bのように傾いた状態である
程度時間が経過すると、弾性体の弾性によつて
徐々にレンズ29の位置は図の点線に近ずく。従
つて光学系の急激な振動や移動に対しても、セン
サーより得られる画像は常にゆつくりと動くこと
になり、安定した画像が得られる。
なお、以上、相対位置が変化可能な光学表面が
2つの場合を説明したが、ペンタプリズム等、多
数の光学表面を有する場合にも本発明が適用され
るのは明らかである。
上述のように、本発明によれば簡易な構成で2
つの光学表面の相対位置に大きな変化を与えるこ
とが可能で、種々の光学系に有効に活用できる。
実施例 第12図に示すように、厚さ2mm、外径50mmの
ガラス板35を底面に入れたアルミ製容器34
に、弾性体として厚さ7mmのシリコーンゴム36
(商品名:KE104GEL,信越化学製)を収容し、
その上に厚さ2mm、外径40mmのガラス板37を載
置した。なお、シリコーンゴム36とガラス板3
5及び37とは、シランカツプリング剤により接
着した。ガラス板35,37の屈折率は1.52、シ
リコーンゴム36の屈折率は1.40であつた。ガラ
ス板37の上に第13図のごとく、3つの永久磁
石38,38′,38″を接着し、各々に対向して
ガラス板35の下方に3つの電磁石を設け、各電
磁石に流す電流を変化させることにより、ガラス
板37を0゜〜±10゜の範囲で傾かすことができた。
この状態で第12図の下方より底面のガラス板3
5に垂直に光線を入射させると、ガラス板37よ
り出射した光線のふれ角を0゜〜±4゜の範囲で変え
ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよび第1図bは本発明における光学
素子の1例の断面図、第2図aおよび第2図bは
本発明による光学素子の他の例の断面図、第3図
aと第3図bおよび第4図はそれぞれ本発明にお
ける光学素子を応用をした光学系の断面図、第5
図aおよび第5図bは弾性体を挾持した一対のレ
ンズからなる光学素子を応用した他の光学系の断
面図、第6図aおよび第6図bは弾性体を挾持し
た一対のレンズからなる光学素子の他の例の断面
図、第7図aおよび第7図bは本発明による光学
素子を応用した他の光学系の断面図、第8図aと
第8図bおよび第9図aと第9図bは第7図の本
発明による光学素子を説明する図であり、第8図
aおよび第9図bはその正面図、第8図bおよび
第9図bはその裏面図、第10図a,bは第7図
に示す光学系の変形例の断面図および第11図
a,bは本発明による光学素子を応用した他の光
学系の断面図である。第12図および第13図は
実施例に挙げた光学素子の断面図および平面図で
ある。 1,11,12,16,22,30……弾性
体、2,3……平行平板ガラス、4,5……レン
ズ、8,9,10……平行平板ガラス、14,1
5……レンズ、17……圧電体膜、20,21…
…平行平板ガラス、19……対物レンズ、25…
…記録面、23,23′,23″……電磁石、2
4,24′,24″……強磁性体、29,31……
レンズ、32……鏡筒、33……センサー面、3
4……容器、35,37……ガラス板、36……
シリコーンゴム、38,38′,38″……永久磁
石。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レンズあるいは平板状光学部材から選ばれた
    一対の光学部材と、前記一対の光学部材で挾持さ
    れる光透過性の弾性体とを有し、前記一対の光学
    部材がつくる頂角を変動可能にして、前記頂角の
    変化に対応して前記一対の光学部材の光軸同士に
    よりつくられる角度が変化する構成にしたことを
    特徴とする光学素子。 2 一対のレンズと、前記一対のレンズで挾持さ
    れる光透過性の弾性体とを有し、少なくとも一方
    の前記レンズを光軸と直交方向に移動可能に構成
    したことを特徴とする光学素子。 3 順に配置されたいずれも平板状の第1光学部
    材、第2光学部材及び第3光学部材と、前記第1
    光学部材と前記第2光学部材に挾持される光透過
    性の第1弾性体と、前記第2光学部材と前記第3
    光学部材に挾持される光透過性の第2弾性体とを
    有し、前記第1光学部材と前記第2光学部材との
    間隔、及び前記第2光学部材と前記第3光学部材
    との間隔がそれぞれ可変で、かつ前記第1弾性体
    の分散特性と前記第2弾性体の分散特性とが互い
    に異なることを特徴とする光学素子。 4 いずれも平板状の第1光学部材及び第3光学
    部材と、前記第1光学部材と前記第3光学部材の
    間に配された湾曲状の第2光学部材と、前記第1
    光学部材と前記第2光学部材に挾持される光透過
    性の第1弾性体と、前記第2光学部材と前記第3
    光学部材に挾持される光透過性の第2弾性体とを
    有し、前記第1光学部材と前記第2光学部材との
    間隔、及び前記第2光学部材と前記第3光学部材
    との間隔がそれぞれ可変で、かつ前記第1弾性体
    の分散特性と前記第2弾性体の分散特性とが互い
    に異なることを特徴とする光学素子。
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