JPH03269229A - 磁歪式トルクセンサ軸 - Google Patents

磁歪式トルクセンサ軸

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JPH03269229A
JPH03269229A JP6908490A JP6908490A JPH03269229A JP H03269229 A JPH03269229 A JP H03269229A JP 6908490 A JP6908490 A JP 6908490A JP 6908490 A JP6908490 A JP 6908490A JP H03269229 A JPH03269229 A JP H03269229A
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吉村 茂夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁歪式トルクセンサ軸に関する。
従来の技術 磁気異方性部を有するトルクセンサ軸を利用した磁歪式
トルクセンサとして、特許第169326号のような溝
方式のセンサが従来から知られている。
このような磁歪式トルクセンサでは、トルクセンサ軸に
トルクが加わると、そのトルクに応じて磁気異方性部の
透磁率が変化するため、検出コイルや磁気ヘッドなどを
用いてこの透磁率の変化を検出することで、加えられた
トルクの大きさを求めることが可能である。
発明か解決しようとする課題 しかし、従来の磁歪式トルクセンサ軸では、軸引張り強
度が60〜100kgf/ l11m 2程度の軸(J
ISの30M材、SNCM材など)を使用しており、軸
剪断応力約20kOf/n+m2程度以上のトルクが印
加されると、磁束の通過する軸材最外表面層(スキンデ
プス)の結晶の中で最も強度的に弱い結晶から塑性変形
を受け、またはミクロ的クラックが発生するという問題
点があった。なお、上記「スキンデプス」について説明
すると、特にここで問題にしている磁歪式トルクセンサ
は10kHz〜100kHzの周波数で励磁されるのが
一般的であり、このため磁束は軸の最外表面層しか通過
しない。この領域を通常スキンデプス領域と呼んでおり
、その深さは約0.1mm以下である。そして、上記事
態が生じると、軸数外表面層の残留応力が再分布してセ
ンサ出力の零点が変化したり、しステリシスの増大やセ
ンサ感度の低下が生じたりするなど、センサにとって望
ましくない悪影響がもたらされるという問題点があった
このような問題点に対し、センサのヒステリシス低減を
目的としたものであるが、結果的にはセンサの過負荷対
策として有効と思われる特許出願がある。特願昭63−
81993号がそれで、軸に浸炭処理を行って表面層−
層の高度を上げることによりヒステリシス特性を改善す
ることを目的としているが、結果として副次的にセンサ
のダイナミックレンジの向上も図られることになると思
われる。
しかしこれでは実際上十分でなく、また浸炭だけで強度
を持なぜると、浸炭層最表面もしくは浸炭層直下の母材
が過大負荷によりミクロ的塑性変形やミクロ的クラック
を起こし、その結果ミクロ的塑性変形を起こした部分お
よび/またはミクロ的クラックを起こした部分の残留応
力か再分布し、瞬時にもしくは経時的にセンサ軸の最外
表面層の残留応力分布か変化し、この残留応力分布の変
化が軸材料の当該部分の透磁率変化を生じセンサの零点
を変化させる。また上記塑性変形および/4なはクラッ
クが大きい場合には、ヒステリシス特性の悪化、ダイナ
ミックレンジの低下、疲労強度の低下をもたらずという
問題点がある。
また通常、工業的に利用可能な浸炭熱処理では、軸材料
を決めると金属最外表面に固溶できるカーボン%は一定
で限度があるため、浸炭プロセスだけではセンサに最も
必要な最外表面層のスキンデプス部の強度を浸炭プロセ
スで決まる一定値以上になし得ない。特に最外表面層に
固溶できるカーボン%を上げようとすると浸炭温度を上
げなければならず、この場合結晶粒度が大きくなるなど
の不都合が生じて逆に強度低下をきたすという問題か発
生ずる。
そこで本発明はこのような問題点を解決し、十分な強度
を有し、ダイナミックレンジの改善を図ることのできる
磁歪式トルクセンサ軸を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、軸中心側から軸表面
側に向けて次第に強度が大きくなるように構成し、かつ
少なくとも軸の最外表面部分における概略スキンデプス
に相当する深さの部分の強度を特に向上させたものであ
る。
また本発明は、軸中心側から軸表面側に向けて段階的に
強度か大きくなる多層W4造を有する構成としたもので
ある。
スキンデプスに相当する最外表面部の強化層は、ショッ
トピーニング、サーフエースローリング、バニッシング
など、機械的に加工することで得られる加工硬化層によ
る強化層であってもよいし、またレーザまたは高周波誘
導で急速加熱、急速冷却することで得られる結晶微細化
手段による強化層であってもよいし、さらには通常の高
周波焼入などの焼入熱処理による強化層であってもよい
3層以上の強化層を得るためには、材料強化過程の異な
る複数の材料強化過程、ずなわち熱処理手段による材料
強化過程とショットピーニングなどの機械的手段による
材料強化過程とを複合することが必要である。本発明の
中心技術はかかる材料強化過程の異なる複数の処理を採
用することにより3層以−にの強化層を待つ磁歪式トル
クセンサ軸を提供することにある。
作用 このような構成によれば、強度の向上した!・ルクセン
サ軸が得られ、特にスキンデプスに対応する部分の強度
が大幅に向」二することで、大きな軸剪断応力が加わっ
ても概略磁束の通過するスキンデプス領域の軸材料結晶
にミクロ的塑性変形やミクロ的クラックが生じることが
防止され、組織の健全性が保たれるため、零点変化やし
ステリシスの増大や感度の低下が少なく、ダイナミック
レンジが改善された磁歪式トルクセンサが得られる。
実施例 実施例1 第1図は、ソレノイドコイル方式のトルクセンサに用い
られる磁歪式トルクセンサ軸の要部を示ず。磁気異方性
部として、軸の表面にはナーリング部1が形成されてい
る。この軸には、軸の表面側から中心部に向けて順に、
第1の強化層2、第2の強化層3および第3の層4か形
成されている。
第1の強化層2は、概略スキンデプスに相当する深さ、
すなわち軸表面から概略0.01〜0.1州程度の深さ
まで形成され、他の2層に比べ最も強度が高くなるよう
に形成されている。
第2の強化層3は、第1の強化層2の直下部分において
、軸表面から概略2.0州程度の深さまで形成されてい
る。そして、この第2の強化層3は、軸を強化するのに
十分な強度に設定されている。
第3の層4は、第2の強化層3よりも軸の中心側におい
て、充分な靭性を備えるように形成された母材にて構成
されている。
第2図および第3図は、磁気ヘッド方式のトルクセンサ
に用いられる磁歪式トルクセンサ軸の横断面構造および
その一部分の縦断面構造を示す。
第1図の場合と同様に、第1の強化層2と、第2の強化
層3と、所要の靭性を得るための第3の層0 4とを有した三層構造となるようにされている。
第4図は、各層における強度分布の例を示す。
このような構成によれば、第1の強化層2および第2の
強化層3では、強度が高いことから大きな応力に耐える
ことが可能となる。ずなわち、トルクセンサ軸にトルク
が印加されると、それに応じて最外表面部に最大応力が
加わるが、最も強度の高い第1の強化層2がこの最大応
力に耐える。
そして、次に強度の高い第2の強化層3が、最外表面部
の直下における2番目に大きな応力に耐え、かつ靭性を
持たせた軸中央部の第3の層4によって、軸全体の強度
か与えられ、軸の健全性が保証される。この結果、磁性
式トルクセンサ軸に大きな軸剪断応力が加わっても、軸
材料の結晶にミクロ的塑性変形やミクロ的クラックか生
じることが防止される。したがって、零点変化やしステ
リシスの増大や感度の低下が少なく、ダイナミックレン
ジが改善されたトルクセンサが得られることになる。
実施例2 1 第5図は第1図と同じように磁歪式トルクセンサ軸の要
部を示す。磁気異方性部として、軸の表面にはナーリン
グ部1が形成されている。この軸には、軸の表面側から
中心部に向けて順に、第1の強化層11、第2の強化層
12、第3の強化層13および靭性を有しな第4の層1
4(母材)が形成され、4層構造となるようにされてい
る。
第1の強化層11は、実施例1と同様に概略スキンデプ
スに相当する深さまで強化され、他の3層に比べ最も強
度か高くなるように形成されている。
第2の強化層12は、軸表面から1〜2+nm程度の深
さまで形成することができる。そしてこの第2の強化層
12は、第3の強化層13、第4の層14よりも高強度
に形成されており、これよりも軸中心側の部分に過大1
〜ルクによりミクロ的塑性変形および/またはミクロ的
クラックが発生しても、第1の強化層11に影響を与え
ないよう十分な厚みと強度を持つように設定されている
。第3の強化層13は軸表面から2〜3Inm程度の深
さまで形成することができる。この第3の強化層13は
靭性を有した第2 4の層よりも高強度に形成されており、センサ軸に過大
トルクが印加されたとしても、この第3の強化層13お
よび第4の層14の軸中心側にミクロ的塑性変形および
/またはミクロ的クラックが発生しても、最外表面層を
なす第1の強化層に重大な影響を与えないように設定さ
れている。
第6図および第7図は磁気ヘッド方式のトルクセンサに
用いられるトルクセンサ軸の横断面s造およびその一部
分の縦断面vJ造を示す。第5図の場合と同様に第1の
強化層11、第2の強化層12、第3の強化層13およ
び靭性を有した第4の層14を備えた4層構造となるよ
うにされている。第8図は各層における強度分布の例を
示す。
次に、これらの多層強化構造が過負荷に対してどのよう
に作用するかを、本実施例2の場合を例にとって説明す
る。
第9図に、本実論例2にもとづくトルクセンサ軸の強度
分布と、浸炭焼入のみによる強化軸(従来例)の強度分
布と、実際のトルク印加時の負荷応力分布とを示す。こ
こで分布A I3 CD Eは本実 3 雄側2にもとづくトルクセンサ軸の強度分布を、また一
部破線のC′CDEは従来の浸炭焼入のみによる強化方
法によるトルクセンサ軸の強度分布を示している。
通常、センサの定格トルク負荷時の負荷応力線図は、強
度分布に比べて充分低い負荷レベル1ずなわちOTlに
設定される。ただし0点を軸中心とする。このとき浸炭
焼入のみによる強化軸の場合は、負荷レベル2すなわち
OT2がC′と交わる点、つまり最外表面層で、ミクロ
的塑性変形および/またはミクロ的クラックか発生ずる
と考えてよい。すると、センサ軸の最外表面層の残留応
力が変化するので、直ちにセンサの零点電圧が変化した
りしステリシス特性を悪化させたりしてセンサに悪影響
を与える。
一方、本実施例2の場合には、さらに強い負荷を与えて
負荷レベル3ずなわちOT3になってはじめてC点近傍
でミクロ的塑性変形および/またはミクロ的クラックが
発生ずる。しかしセンサの特性に直接関係するスキンデ
プス領域AB間まで4 の間には強化層Beがあるため、またAB間は最も強化
された第1の強化層11であるため、C点近傍のミクロ
的塑性変形および/またはミクロ的クラックの影響は直
接スキンデプス領域ABに及ばない。よってセンサ特性
の健全性は保証されることとなる。
次に第10図の強度分布の場合を説明する。この場合の
強度分布、負荷応力線図の意味は第9図の場合と同じで
ある。ここで浸炭焼入れのみによる強化軸の場合(強度
分布C′CDF、)は、負荷レベル2すなわち作用応力
線図OT2においてD点近傍でミクロ的塑性変形および
/またはミクロ的クラックが発生し、その影響は短時間
のうちに最外表面層の残留応力分布を変化させ、センサ
特性(零点電圧、しステリシス特性)を変化させること
が予想される。しかし、本実施例2による強化方法の場
合は、強度分布ABCDEが得られ、D点近傍でミクロ
的塑性変形および/またはミクロ的クラックが発生して
も、センサ特性に直接関係するスキンデプス領域A3間
までには強化層Be5 があるため、またAB間は最も強化された層であるため
、影響かほとんど及ばない。
具体例 次に、上記実施例1および実施例2にもとづく具体例を
説明する。
具体例1 実施例1の具体例である。
ニッケルクロムモリブデン@(JlsのSNCM 81
5)を浸炭焼入焼戻しにより表面層を深さ1.0〜2.
0mmまで浸炭強化した後、高周波焼入焼戻しにより最
外表面層を深さ0.2〜0.5mmまでさらに強化した
この具体例1は、最外表面部の第1の強化層を浸炭層の
残留オーステナイトを高周波焼入焼戻しにより強化する
ことにより浸炭層を再強化し、第2の強化層を浸炭焼入
れにより強化し、中心部に第3の層としての靭性部を持
たせた3層構造を有する。そしてその強度分布を第4図
のようにすることにより、過負荷特性を向上させている
具体例2 6 本例も実施例1の具体例である。
ニッケルクロムモリブデン鋼(JISのSNCM 81
5)を浸炭焼入焼戻しにより表面層を深さ1.0〜2.
0+u+まで浸炭強化した後、ショットピーニングによ
り最外表面層を深さ0.2〜0.5關までさらに強化し
な。
特にこの場合、ショットピーニング処理により、軸体の
表層、特にスキンデプス領域が圧縮緻密化および結晶微
細化されるとともに加工硬化により硬質化され、その疲
労強度や結晶粒界のすべり抵抗が高められること及びシ
ョット圧孔周りの環状安定残留応力の分布により磁化過
程が主として磁化回転となることから、トルク検出特性
のヒステリシスが低減されるメリットももたらす。この
点は、特願平1−42544号にも記載されている通り
である。
すなわちこの具体例2は、最外表面部の第1の強化層を
ショットピーニングにより強化し、第2の強化層を浸炭
焼入焼戻しにより強化し、中心部に第3の層としての靭
性部を持つ3層構造を有す 7 る。そして、その強度分布を第4図のようにすることに
より、過負荷特性を向上させるとともに、最外表面層を
ショットピーニングによる強化層としているためにしス
テリシス特性もきわめて向上したものとなっている。
具体例3 実施例2の具体例である。
ニッケルクロムモリブデン鋼(JISのSNCM 81
5)に浸炭焼入焼戻しにより表面層を深さ1.0〜2.
0mmまで浸炭強化した後、高周波焼入焼戻しにより、
さらに表面層を深さ0.2〜0.5關までさらに強化し
、しかる後にショットピーニングを施して最外表面層す
なわち概略スキンデプス領域を一層強化した。
この具体例3は、最外表面部の第1の強化層を浸炭後の
高周波焼入により浸炭層残留オーステナイトを高周波焼
入により再強化した後にショットピーニングにより最も
強化し、第2の強化層を浸炭層の高周波焼入により第1
の強化層に次いだ強化層とし、さらに第3の強化層を浸
炭層とし、か8 つ軸中心部に靭性の高い第4の層を持つ4層411造の
例である。この場合、強度分布は第8図のようになって
いる。かかる構造により、過負荷耐力が大幅に向上する
次にこれらの具体例の過負荷特性(ダイナミックレンジ
)を第11図に示し、そのヒステリシス特性を第12図
に示す。第11図をみると、従来の浸炭強化軸(2層構
造)に比べ、具体例1(3層構造)具体例2(3層構造
)、具体例3(4層構造)とも、過負荷特性に優れてい
ることがわかる。
第12図は、トルク印加時の軸表面平均負荷応力(σ=
16T/πl)3 )が10kQf /聞2のときのセ
ンサのヒステリシスの大きさをグラフ化したものである
。この第12図によると、ヒステリシス特性の面からみ
ても、従来の浸炭強化軸(2層構造)に比べ具体例1(
3層構造)、具体例2(3層構造)、具体例3(4層構
造)の方が優れていることがわかる。
このように具体例1.2の3層構造によれば、従来の浸
炭焼入だけによる2層構造の場合に比べ、9 ヒステリシス特性を大幅に改善することが可能になって
いる。また具体例3の4層構造によれば、具体例1で得
られた良好なしステリシス特性に加えて最外表面層をさ
らにショットピーニング処理しているため、きわめて良
好なヒスブリシス特・訃か得られ、トルクセンサとして
著しく価値ある技術を提供することができる。
以上、強化方法について、浸炭熱処理法、高周波熱処理
法、ショットピーニング強化法の組合せで説明したが、
本実繕例の3層′!pJKi、4層m造あるいはそれ以
上の多層構造の製造方法は、いずれもこれらの強化方法
に限定されるものではない。
たとえば、最外層のサーフエースローリング、バニッシ
ング、ホーニングなどの加工硬化を利用する機械的強化
法、レーザまなは高周波による急速加熱、急速冷却によ
り結晶を微細化し強度向上をはかる方法、およびA3変
態点直上、直下で加熱冷却を繰り返し結晶を微細化する
方法のように結晶微細化により強度を向上させる方法、
窒素などのイオンを最外表面層に注入することにより強
化0 する方法、クロム、ホウ素を表面拡散させて強化する方
法、および/または浸炭以外の窒化など他の熱処理法に
より強化する方法などの組み合せにより、本実施例の3
層m造、4層構造あるいはそれ以上の多層構造を実現す
ることか可能である。
実施例3 」二連の実施例1および2は、具体例1〜3をも含めて
、すべて材料の表層部を強化した肌焼き鋼を対象として
いる。しかし、磁歪式トルクセンサ軸に使用可能な機械
構造用鋼として、析出硬化により材料全体を強化するも
のを利用することもできる。析出硬化によって強化しう
る材料としては、析出硬化型強靭鋼、マルエージング鋼
、析出硬化型マルテンサイト系およびフェライト系ステ
ンレス鋼などがある。この場合は、第13図に示される
ような2層構造や、第14図に示されるような3層構造
などを採用することができる。両国において、21は析
出硬化層、22は表面強化層、23は第1の強化層そし
て24は第2の強化層である。
発明の効果 1 以上述べたように本発明によると、トルク印加時に最大
応力が作用する軸の最外表面部分における概略スキンデ
プスに相当する深さの部分の強度を特に向上させ、かつ
この最外表面部分よりも内側の部分も軸中心側から軸表
面側に向かって次第に強度が大きくなるように構成した
ため、大きなトルクか加わっても、軸材料にミクロ的塑
性変形やミクロ的クラックが生じることを防止できて、
零点変化やヒステリシスの増大や感度変化の低下などを
少なくすることができ、このためダイナミックレンジが
改善された磁歪式トルクセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の磁歪式トルクセンサ軸
であってソレノイドコイル方式トルクセンサに用いられ
るものの一部切欠斜視図、第2図および第3図は同第1
の実施例のトルクセンサ軸であって磁気ヘッド方式トル
クセンサに用いられるものの横断面図および一部分の縦
断面図、第4図は同第1の実施例の)・ルクセンサ軸の
強度分布2 の−例を示す図、第5図は本発明の第2の実施例の磁歪
式トルクセンサ軸であってソレノイドコイル方式トルク
センサに用いられるものの一部切欠斜視図、第6図およ
び第7図は同第2の実態例のトルクセンサ軸であって磁
気ヘッド方式トルクセンサに用いられるものの横断面図
および一部分の縦断面図、第8図は同第2の実施例のト
ルクセンサ軸の強度分布の一例を示ず図、第9図および
第10図は同第2の実態例のトルクセンサ軸の強度分布
と負荷応力分布とを示す図、第11図および第12図は
第1および第2の実施例のトルクセンサ軸の過負荷特性
およびしステリシス特性を示す図、第13図および第1
4図は本発明の第3の実線例の磁歪式トルクセンサ軸の
横断面図である。 2、11.23・・・第1の強化層、3.12.24・
・・第2の強化層、4・・・第3の層、13・・・第3
の強化層、14・・・第4の層、21・・・析出強化層
、22・・・表面強化層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軸中心側から軸表面側に向けて次第に強度が大きく
    なるように構成し、かつ少なくとも軸の最外表面部分に
    おける概略スキンデプスに相当する深さの部分の強度を
    特に向上させたことを特徴とする磁歪式トルクセンサ軸
    。 2、軸中心側から軸表面側に向けて段階的に強度が大き
    くなる多層構造を有することを特徴とする請求項1記載
    の磁歪式トルクセンサ軸。 3、異なった材料強化過程からなる複数の処理工程によ
    り形成されていることを特徴とする請求項2記載の磁歪
    式トルクセンサ軸。 4、異なつた材料強化過程からなる複数の熱処理工程に
    より形成されていることを特徴とする請求項3記載の磁
    歪式トルクセンサ軸。 5、単数または複数の熱処理工程と、ショットピーニン
    グなどの単数または複数の機械的工程との複合工程によ
    り形成されていることを特徴とする請求項3記載の磁歪
    式トルクセンサ軸。 6、最外表面部分における概略スキンデプスに相当する
    深さにおいて、最も強度が高くなるように形成された第
    1の強化層と、この第1の強化層の直下部分において、
    軸強度を強化するのに十分な強度となるように形成され
    た第2の強化層と、この第2の強化層よりも軸の中心側
    において、十分な靭性を備えるように形成された第3の
    層とを有することを特徴とする請求項2から5までのい
    ずれか1項記載の磁歪式トルクセンサ軸。 7、第2の強化層が浸炭層であるるとともに、第1の強
    化層が浸炭による強化層をショットピーニングによりさ
    らに強化させた層であることを特徴とする請求項6記載
    の磁歪式トルクセンサ軸。 8、第2の強化層が浸炭層であるとともに、第1の強化
    層が浸炭による強化層を高周波焼入焼戻しによりさらに
    強化させた層であることを特徴とする請求項6記載の磁
    歪式トルクセンサ軸。 9、最外表面部分における概略スキンデプスに相当する
    深さにおいて、最も強度が高くなるように形成された第
    1の強化層と、この第1の強化層の直下部分において、
    この第1の強化層を保護するのに十分な強度となるよう
    に形成された第2の強化層と、この第2の強化層の直下
    部分において軸強度を強化するのに十分な強度となるよ
    うに形成された第3の強化層と、この第3の強化層より
    も軸の中心側において、十分な靭性を備えるように形成
    された第4の層とを有することを特徴とする請求項2か
    ら5までのいずれか1項記載の磁歪式トルクセンサ軸。 10、第3の強化層が浸炭層であるとともに、第2の強
    化層が浸炭による強化層を高周波焼入焼戻しによりさら
    に強化させた層であり、かつ第1の強化層が、浸炭によ
    る強化層を高周波焼入焼戻しによりさらに強化させた後
    にショットピーニングにより三たび強化させた層である
    ことを特徴とする請求項9記載の磁歪式トルクセンサ軸
    。 11、析出強化層を有することを特徴とする請求項2、
    3、4、5、6、9のうちいずれか1項記載の磁歪式ト
    ルクセンサ軸。 12、ソレノイドコイル方式トルクセンサを構成するこ
    とを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項記
    載の磁歪式トルクセンサ軸。 13、磁気ヘッド方式トルクセンサを構成することを特
    徴とする請求項1から11までのいずれか1項記載の磁
    歪式トルクセンサ軸。
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