JPS6381993A - トルクセンサ - Google Patents
トルクセンサInfo
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- JPS6381993A JPS6381993A JP61226062A JP22606286A JPS6381993A JP S6381993 A JPS6381993 A JP S6381993A JP 61226062 A JP61226062 A JP 61226062A JP 22606286 A JP22606286 A JP 22606286A JP S6381993 A JPS6381993 A JP S6381993A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「発明の目的」
(産業上の利用分野)
本発明は、被測定軸に加えられるトルクを検出するのに
利用される磁歪式のトルクセンサに関するものである。
利用される磁歪式のトルクセンサに関するものである。
この種の磁歪式のトルクセンサとしては、例えば第1図
に示す構造のものがある。
に示す構造のものがある。
第1図に示す磁歪式のトルクセンサ1は、磁気ひずみ効
果を有する磁性体からなる被測定軸2の外周部に、当該
被測定軸2との間で間隙3をおいて高透磁率物質よりな
るヨーク4を配設し、このヨーク4には、前記被測定軸
2を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段とし
ての励磁コイル5と、前記被測定軸2を通る磁歪成分を
検出する検出手段としての検出コイル6とを設けた構造
をなすものである。
果を有する磁性体からなる被測定軸2の外周部に、当該
被測定軸2との間で間隙3をおいて高透磁率物質よりな
るヨーク4を配設し、このヨーク4には、前記被測定軸
2を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段とし
ての励磁コイル5と、前記被測定軸2を通る磁歪成分を
検出する検出手段としての検出コイル6とを設けた構造
をなすものである。
このような構造をもつ磁歪式のトルクセンサ1を作動さ
せるに際しては、励磁コイル5に通電することによって
、被測定軸29間隙3.ヨーク4、間隙3.被測定軸2
を通る磁気回路を形成させておく、このとき、検出コイ
ル6には誘導起電力が発生している。
せるに際しては、励磁コイル5に通電することによって
、被測定軸29間隙3.ヨーク4、間隙3.被測定軸2
を通る磁気回路を形成させておく、このとき、検出コイ
ル6には誘導起電力が発生している。
このような状態において、被測定軸2にねじりトルクが
加わると、この被測定軸2の磁気ひずみ効果によって当
該被測定軸2自体の透磁率が変化するため、前記磁気回
路を通る磁束密度が変化することとなり、これに対応し
て検出コイル6に発生する誘導起電力も変化して、この
誘導起電力の変化を読み取ることによって、前記被測定
軸2に加えられたねじりトルクを検出することができる
。
加わると、この被測定軸2の磁気ひずみ効果によって当
該被測定軸2自体の透磁率が変化するため、前記磁気回
路を通る磁束密度が変化することとなり、これに対応し
て検出コイル6に発生する誘導起電力も変化して、この
誘導起電力の変化を読み取ることによって、前記被測定
軸2に加えられたねじりトルクを検出することができる
。
(発明が解決しようとする問題点)
ところが、一般に使われている動力伝達軸(たとば、ド
ライブシャフトやコラムシャフトなど)に加えられるね
じりトルクを検出しようとした場合に、第1図に示した
構造の磁歪式のトルクセンサ1を使用し、動力伝達軸そ
のものを被測定軸2として採用しようとしたときには、
当該動力伝達軸は通常の構造用鋼(JIS SC,S
Cr。
ライブシャフトやコラムシャフトなど)に加えられるね
じりトルクを検出しようとした場合に、第1図に示した
構造の磁歪式のトルクセンサ1を使用し、動力伝達軸そ
のものを被測定軸2として採用しようとしたときには、
当該動力伝達軸は通常の構造用鋼(JIS SC,S
Cr。
SCM、SNCMなど)から製作されていることが多い
ため、ai気ひずみ効果が小さく、第2図に示す出力特
性図における角度θが小さいことから十分な検出感度を
得ることができないとともに、同じく第2図に示す出力
特性図における幅りが大きくなってヒステリシスを生じ
やすく、正確なトルクの検出を行うことが困難であると
いう問題点があった。
ため、ai気ひずみ効果が小さく、第2図に示す出力特
性図における角度θが小さいことから十分な検出感度を
得ることができないとともに、同じく第2図に示す出力
特性図における幅りが大きくなってヒステリシスを生じ
やすく、正確なトルクの検出を行うことが困難であると
いう問題点があった。
(発明の目的)
本発明は、上述した従来の問題点に着目してなされたも
ので、とくに動力伝達軸のような負荷の大きい回転軸そ
れ自体を被測定軸として、当該回転軸に加えられるトル
クを検出する場合において、動力伝達軸などの回転軸の
強度を十分に確保したうえで、トルクセンサの被測定軸
として使用される場合の当該トルクセンサの検出感度が
太きく、ヒステリシスも小さく、トルクの検出を正確に
行うことができるようにすることを目的としているもの
である。
ので、とくに動力伝達軸のような負荷の大きい回転軸そ
れ自体を被測定軸として、当該回転軸に加えられるトル
クを検出する場合において、動力伝達軸などの回転軸の
強度を十分に確保したうえで、トルクセンサの被測定軸
として使用される場合の当該トルクセンサの検出感度が
太きく、ヒステリシスも小さく、トルクの検出を正確に
行うことができるようにすることを目的としているもの
である。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明は、磁性体からなる被測定軸と、前記被測定軸を
磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記
被測定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段とを備えた
トルクセンサにおいて、前記被測定軸が1重量%で、C
:0.1〜0.5%、St:1.0%以下、M n :
2 、0%以下、およびNi:5.0%以下、Cr:
5.0%以下のうちの1種または2種、さらに必要に応
じてCu:1.0%以下、Mo:1.0%以下。
磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記
被測定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段とを備えた
トルクセンサにおいて、前記被測定軸が1重量%で、C
:0.1〜0.5%、St:1.0%以下、M n :
2 、0%以下、およびNi:5.0%以下、Cr:
5.0%以下のうちの1種または2種、さらに必要に応
じてCu:1.0%以下、Mo:1.0%以下。
B:0.0005〜0.05%、V:0.03〜0.5
%、Ti:0.01〜0,1%、Nbおよび/またはT
a:0.01〜0.5%、Zr:0.01〜0.5%の
うちの少なくとも1種以上を含み、残部がFeおよび不
純物からなる組成を有する鋼を素材としていることを特
徴としている。
%、Ti:0.01〜0,1%、Nbおよび/またはT
a:0.01〜0.5%、Zr:0.01〜0.5%の
うちの少なくとも1種以上を含み、残部がFeおよび不
純物からなる組成を有する鋼を素材としていることを特
徴としている。
本発明によるトルクセンサは、上記のように、磁性体か
らなる被測定軸と、前記被測定軸を磁路の、一部とする
磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁
歪成分を検出する検出手段とを備えた構造をなすもので
あるが、具体的な構造としては、第1図に例示したトル
クセンサ1のように、被測定軸2の外周部に、当該被測
定軸2との間で間隙3をおいて高透磁率物質よりなるヨ
ーク4を配設し、このヨーク4には、励磁コイル(すな
わち励磁手段)5と検出コイル(すなわち検出手段)6
とを設けた構造のものとすることができる。
らなる被測定軸と、前記被測定軸を磁路の、一部とする
磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁
歪成分を検出する検出手段とを備えた構造をなすもので
あるが、具体的な構造としては、第1図に例示したトル
クセンサ1のように、被測定軸2の外周部に、当該被測
定軸2との間で間隙3をおいて高透磁率物質よりなるヨ
ーク4を配設し、このヨーク4には、励磁コイル(すな
わち励磁手段)5と検出コイル(すなわち検出手段)6
とを設けた構造のものとすることができる。
また、被測定軸の外周部に二つのコイルを配設し、前記
二つのコイルに交流型S(すなわち励磁手段)を接続し
て、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成さ
せ、トルクの付加による前記被測定軸の透磁率変化を前
記コイルのインダクタンス変化として交流ブリッジ(す
なわち検出手段)により検出する構造のものとすること
もでき、特に限定されない。
二つのコイルに交流型S(すなわち励磁手段)を接続し
て、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成さ
せ、トルクの付加による前記被測定軸の透磁率変化を前
記コイルのインダクタンス変化として交流ブリッジ(す
なわち検出手段)により検出する構造のものとすること
もでき、特に限定されない。
そして、本発明においては、磁歪式のトルクセンサ1に
おける被測定軸2として、上記した特定成分の組成を有
する鋼を用いていることを特徴とするものであるが、以
下にその成分組成(重量%)の限定理由について説明す
る。
おける被測定軸2として、上記した特定成分の組成を有
する鋼を用いていることを特徴とするものであるが、以
下にその成分組成(重量%)の限定理由について説明す
る。
C:0.1〜0.5%
Cは被測定軸、例えばドライブシャフトやコラムシャフ
トなどの動力伝達軸その他の軸構造体として要求される
強度を確保するために必要な元素であり、このためには
0.1%以上含有させる。
トなどの動力伝達軸その他の軸構造体として要求される
強度を確保するために必要な元素であり、このためには
0.1%以上含有させる。
しかし、多すぎるとかえって靭性を低下させたり、冷間
での塑性加工性に悪影響を及ぼしたりするので、0.5
%以下とした。
での塑性加工性に悪影響を及ぼしたりするので、0.5
%以下とした。
Si:1.0%以下
Stは製鋼時に脱酸剤として作用すると共に、強度を高
めるのに有効な元素であるが、多すぎると靭性を低下さ
せるので1.0%以下とした。
めるのに有効な元素であるが、多すぎると靭性を低下さ
せるので1.0%以下とした。
Mn:2.0%以下
Mnは製鋼時に脱酸剤および脱硫剤として作用し、また
、鋼の焼入性を向上して強度を高めるのに有効な元素で
あるが、多すぎると加工性を低下させるので2.0%以
下とした。
、鋼の焼入性を向上して強度を高めるのに有効な元素で
あるが、多すぎると加工性を低下させるので2.0%以
下とした。
Ni:5.0%以下
Cr:5.0%以下
Ni、Crは鋼の焼入性を改善したり、基地を強化した
りして強度を向上させるのに有効な元素である。
りして強度を向上させるのに有効な元素である。
この場合、Niの含有量を多くすれば感度は向上する(
すなわち、第2図の角度θが大きくなる)が、ヒステリ
シスが増大する(すなわち、第2図の幅りが大きくなる
)ので、5.0%以下とする必要がある。また、Crの
含有量をある程度多くすればヒステリシスは減少する(
すなわち。
すなわち、第2図の角度θが大きくなる)が、ヒステリ
シスが増大する(すなわち、第2図の幅りが大きくなる
)ので、5.0%以下とする必要がある。また、Crの
含有量をある程度多くすればヒステリシスは減少する(
すなわち。
第2図の輻りが小さくなる)傾向となるが、感度が低下
する(すなわち、第2図の角度θが小さくなる)ように
なり、Cr含有量が多すぎるとヒステリシスは再び増大
する傾向となるので、5.0%以下とする必要がある。
する(すなわち、第2図の角度θが小さくなる)ように
なり、Cr含有量が多すぎるとヒステリシスは再び増大
する傾向となるので、5.0%以下とする必要がある。
このように、NiおよびCrは被測定軸の強度を向上さ
せるという共通の作用を有しているものの、被測定軸の
磁気特性に対しては異なる作用をもっており、磁歪式の
トルクセンサの感度が良好であってかつヒステリシスも
小さいものとするためには、Ni+Cr量で1.5〜4
.0%の範囲とするのが望ましく、とくにヒステリシス
を小さなものとするためにはN i +Cr量が2.0
〜3.0%の範囲となるようにするのが良い。
せるという共通の作用を有しているものの、被測定軸の
磁気特性に対しては異なる作用をもっており、磁歪式の
トルクセンサの感度が良好であってかつヒステリシスも
小さいものとするためには、Ni+Cr量で1.5〜4
.0%の範囲とするのが望ましく、とくにヒステリシス
を小さなものとするためにはN i +Cr量が2.0
〜3.0%の範囲となるようにするのが良い。
Cu:1.0%以下
Mo:1.0%以下
Cu 、 M oはともに鋼の基地を強化して強度の向
上をはかるのに有効な元素であるので、必要に応じて添
加するのもよい、しかし、Cu量が多すぎると熱間加工
性が低下し、Mo量が多すぎると靭性が低下するので、
添加するとしてもCuは1.0%以下、Moも1.0%
とするのがよい。
上をはかるのに有効な元素であるので、必要に応じて添
加するのもよい、しかし、Cu量が多すぎると熱間加工
性が低下し、Mo量が多すぎると靭性が低下するので、
添加するとしてもCuは1.0%以下、Moも1.0%
とするのがよい。
そのほか、鋼の焼入性を向上させるために、Bを0.0
005〜0.05%添加したり、納品粒の微細化や析出
硬化によって強度の向上をはかるために、■を0.03
〜0.5%、Tiを0.01〜0.1%、Nb+Taを
0 、01〜0.5%、Zrを0.01〜0.5%の1
種以上を添加することもできる。
005〜0.05%添加したり、納品粒の微細化や析出
硬化によって強度の向上をはかるために、■を0.03
〜0.5%、Tiを0.01〜0.1%、Nb+Taを
0 、01〜0.5%、Zrを0.01〜0.5%の1
種以上を添加することもできる。
本発明によるトルクセンサに用いる被測定軸は、上記の
組成を有する鋼を素材としているものであるが、必要に
応じて、ヒステリシスをさらに低くシ、また個々の測定
軸ごとの出力感度やヒステリシスのばらつきを少なくす
るために、また表面の耐摩耗性や疲労強度を増大させる
ために、通常の焼入れ・焼もどし処理のほかに、例えば
浸炭・焼入れ処理や、浸炭争焼入れ書焼もどし処理や、
浸炭−窒化処理や、窒化処理などを施すことも必要に応
じて望ましく、例えば浸炭層のC量がO21%超過1.
5%以下となっているようにしておくことも必要に応じ
て望ましい。
組成を有する鋼を素材としているものであるが、必要に
応じて、ヒステリシスをさらに低くシ、また個々の測定
軸ごとの出力感度やヒステリシスのばらつきを少なくす
るために、また表面の耐摩耗性や疲労強度を増大させる
ために、通常の焼入れ・焼もどし処理のほかに、例えば
浸炭・焼入れ処理や、浸炭争焼入れ書焼もどし処理や、
浸炭−窒化処理や、窒化処理などを施すことも必要に応
じて望ましく、例えば浸炭層のC量がO21%超過1.
5%以下となっているようにしておくことも必要に応じ
て望ましい。
(実施例)
第1表に示す化学成分の鋼をそれぞれ溶製したのち造塊
し、分塊圧延および製品圧延を行って直径17mmの丸
棒を作製した。
し、分塊圧延および製品圧延を行って直径17mmの丸
棒を作製した。
次いで、各丸棒に対して900℃×2時間の条件で浸炭
処理を施したのち油中に投入して焼入れし、次いで17
0℃で焼もどしを行った。なお、浸炭層中のC量を第1
表に合わせて示す。
処理を施したのち油中に投入して焼入れし、次いで17
0℃で焼もどしを行った。なお、浸炭層中のC量を第1
表に合わせて示す。
次に、熱処理後の各丸棒を第1図に示した構造のトルク
センサ1の被測定軸2として用い、励磁コイル5に対し
て周波数40kHz、電流100mAの交流を供給する
ことによって、被測定軸21間隙3.ヨーク49間隙3
.被測定軸2を通る磁気回路を形成させておき、この状
態で左右回転方向にそれぞれ30kgf11mのトルク
を印加した際の各トルクセンサ1の出力電圧を検出コイ
ル6で測定し、このときの各トルクセンサ1の出力感度
(第2図の角度θ)およびヒステリシス(第2図の幅h
)を調べた。これらの結果を同じく第1表に示す。
センサ1の被測定軸2として用い、励磁コイル5に対し
て周波数40kHz、電流100mAの交流を供給する
ことによって、被測定軸21間隙3.ヨーク49間隙3
.被測定軸2を通る磁気回路を形成させておき、この状
態で左右回転方向にそれぞれ30kgf11mのトルク
を印加した際の各トルクセンサ1の出力電圧を検出コイ
ル6で測定し、このときの各トルクセンサ1の出力感度
(第2図の角度θ)およびヒステリシス(第2図の幅h
)を調べた。これらの結果を同じく第1表に示す。
第1表に示す結果から明らかなように、Ni量が5.0
%以下でかつCr量が5.0%以下であッテ、Ni+C
r量が1.5〜4.0%の範囲にある本発明倒動、1〜
3.No、5〜10の場合には、感度が12〜24mV
/kgf @m、ヒステリシスが0〜3%となっていて
、感度およびヒステリシスの両方共が良好な値を示して
いる。
%以下でかつCr量が5.0%以下であッテ、Ni+C
r量が1.5〜4.0%の範囲にある本発明倒動、1〜
3.No、5〜10の場合には、感度が12〜24mV
/kgf @m、ヒステリシスが0〜3%となっていて
、感度およびヒステリシスの両方共が良好な値を示して
いる。
また、Ni量が5.0%以下でかつCr量が5.0%以
下であッテ、Ni+Cr量が1.5%よりも少ない本発
明倒動、4の場合には、Ni+Cr量が1.5%以上の
場合に比べて感度が低く、かつまたヒステリシスが大き
くなっていることが明らかである0反対に、Ni+Cr
量が4.0%よりも多い本発明例No、11.12にお
いては、感度は良好であるもののヒステリシスが大きく
なっている。
下であッテ、Ni+Cr量が1.5%よりも少ない本発
明倒動、4の場合には、Ni+Cr量が1.5%以上の
場合に比べて感度が低く、かつまたヒステリシスが大き
くなっていることが明らかである0反対に、Ni+Cr
量が4.0%よりも多い本発明例No、11.12にお
いては、感度は良好であるもののヒステリシスが大きく
なっている。
さらに、Crを含まずかつNi量が5.0%よりも多い
比較例No、13の場合には感度は良好であるもののヒ
ステリシスが大きくなっており、Niを含まずかつCr
量が5.0%より多い比較倒動、14の場合にはヒステ
リシスが大きくなっているとともに感度も低いものとな
っていることが明らかである。
比較例No、13の場合には感度は良好であるもののヒ
ステリシスが大きくなっており、Niを含まずかつCr
量が5.0%より多い比較倒動、14の場合にはヒステ
リシスが大きくなっているとともに感度も低いものとな
っていることが明らかである。
また、第3図には、本発明倒動、5と陽、7の2種類に
つき、第1表に示す浸炭処理を施したものと、第1表に
示す浸炭処理を施さないものとをそれぞれ用意し、上述
と同じ実験方法により感度θとヒステリシスhを測定し
た結果を示す、第3図から明らかなように、浸炭材も非
浸炭材も共に、良好な結果を示しているが、浸炭材の方
が低ヒステリシスでかつ特性のばらつきが小さく、より
望ましいことがわかる。
つき、第1表に示す浸炭処理を施したものと、第1表に
示す浸炭処理を施さないものとをそれぞれ用意し、上述
と同じ実験方法により感度θとヒステリシスhを測定し
た結果を示す、第3図から明らかなように、浸炭材も非
浸炭材も共に、良好な結果を示しているが、浸炭材の方
が低ヒステリシスでかつ特性のばらつきが小さく、より
望ましいことがわかる。
[発明の効果]
以上説明してきたように、本発明は、磁性体からなる被
測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を
形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪成分な検
出する検出手段とを備えたトルクセンサにおいて、前記
被測定軸が、重量%で、C:0.1〜0.5%、Si:
1.0%以下、Mn:2.0%以下、およびNi:5.
0%以下、Cr:5.0%以下のうちの1種または2種
、さらに必要に応じてCu:1.0%以下。
測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を
形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪成分な検
出する検出手段とを備えたトルクセンサにおいて、前記
被測定軸が、重量%で、C:0.1〜0.5%、Si:
1.0%以下、Mn:2.0%以下、およびNi:5.
0%以下、Cr:5.0%以下のうちの1種または2種
、さらに必要に応じてCu:1.0%以下。
M o : 1 、0%以下、B:0.0005〜0.
05%、V:0.03〜0.5%、Ti:0.01〜0
.1%、Nbおよび/またはTa:o、oi 〜o、s
%、Zr:0.01〜0.5%のうちの1種以上を含み
、残部がFeおよび不純物からなる組成を有する鋼を素
材としているものであるから、被測定軸の強度を十分に
確保したうえで当該トルクセンサの出力感度を大きなも
のにすると同時にヒステリシスを小さなものにすること
が可能であり、トルクの検出を正確に実施することがで
きるようになる。そして、とくに動力伝達軸のような負
荷の大きい回転軸それ自体を被測定軸として、当該回転
軸に加えられるトルクを検出する場合において、動力伝
達軸などの回転軸の強度を十分に確保したうえで、トル
クセンサの検出感度を大きなものにすることができると
同時にヒステリシスを小さなものにすることができ、ト
ルクの検出を正確に行うことができるという非常に優れ
た効果がもたらされる。
05%、V:0.03〜0.5%、Ti:0.01〜0
.1%、Nbおよび/またはTa:o、oi 〜o、s
%、Zr:0.01〜0.5%のうちの1種以上を含み
、残部がFeおよび不純物からなる組成を有する鋼を素
材としているものであるから、被測定軸の強度を十分に
確保したうえで当該トルクセンサの出力感度を大きなも
のにすると同時にヒステリシスを小さなものにすること
が可能であり、トルクの検出を正確に実施することがで
きるようになる。そして、とくに動力伝達軸のような負
荷の大きい回転軸それ自体を被測定軸として、当該回転
軸に加えられるトルクを検出する場合において、動力伝
達軸などの回転軸の強度を十分に確保したうえで、トル
クセンサの検出感度を大きなものにすることができると
同時にヒステリシスを小さなものにすることができ、ト
ルクの検出を正確に行うことができるという非常に優れ
た効果がもたらされる。
第1図は本発明が適用されるトルクセンサの構造例を示
す断面説明図、第2図はトルクセンサの出力特性を示す
グラフ、第3図は本発明倒動、5と慟、7に対して浸炭
φ焼入れを施した場合と浸炭φ焼入れを施さない場合の
各々出力感度とヒステリシスとを測定した実験結果を示
すグラフである。 1・・・トルクセンサ、2・・・被測定軸、3・・・間
隙、4・・・ヨーク、5・・・励磁コイル(励磁手段)
、6・・・検出コイル(検出手段)。 特許出願人 日産自動車株式会社 特許出願人 大同特殊鋼株式会社 代理人弁理士 小 塩 豊 第1図(G) 第1図(b) 第2図 fL@乾 石回転 第3図
す断面説明図、第2図はトルクセンサの出力特性を示す
グラフ、第3図は本発明倒動、5と慟、7に対して浸炭
φ焼入れを施した場合と浸炭φ焼入れを施さない場合の
各々出力感度とヒステリシスとを測定した実験結果を示
すグラフである。 1・・・トルクセンサ、2・・・被測定軸、3・・・間
隙、4・・・ヨーク、5・・・励磁コイル(励磁手段)
、6・・・検出コイル(検出手段)。 特許出願人 日産自動車株式会社 特許出願人 大同特殊鋼株式会社 代理人弁理士 小 塩 豊 第1図(G) 第1図(b) 第2図 fL@乾 石回転 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)磁性体からなる被測定軸と、前記被測定軸を磁路
の一部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測
定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段とを備えたトル
クセンサにおいて、前記被測定軸が、重量%で、C:0
.1〜0.5%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%
以下、およびNi:5.0%以下とCr:5.0%以下
のいずれか一方または両方を含み、残部がFeおよび不
純物からなる組成を有する鋼を素材としていることを特
徴とするトルクセンサ。 (2)Ni+Crが1.5〜4.0%であることを特徴
とする特許請求の範囲第(1)項記載のトルクセンサ。 (3)被測定軸は浸炭処理されていて浸炭層のC量が0
.1%超過1.5%以下となっていることを特徴とする
特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載のトル
クセンサ。 (4)磁性体からなる被測定軸と、前記被測定軸を磁路
の一部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測
定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段とを備えたトル
クセンサにおいて、前記被測定軸が、重量%で、C:0
.1〜0.5%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%
以下、およびNi:5.0%以下とCr:5.0%以下
のいずれか一方または両方を含み、さらにCu:1.0
%以下、Mo:1.0%以下、B: 0.0005〜0.05%、V:0.03〜0.5%、
Ti:0.01〜0.1%、Nbおよび/またはTa:
0.01〜0.5%、Zr:0.01〜0.5%のうち
の少なくとも1種以上を含み、残部がFeおよび不純物
からなる組成を有する鋼を素材としていることを特徴と
するトルクセンサ。 (5)Ni+Crが1.5〜4.0%であることを特徴
とする特許請求の範囲第(4)項記載のトルクセンサ。 (6)被測定軸は浸炭処理されていて浸炭層のC量が0
.1%超過1.5%以下となっていることを特徴とする
特許請求の範囲第(4)項または第(5)項記載のトル
クセンサ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61226062A JPH0758810B2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | トルクセンサ |
EP91202448A EP0464964B1 (en) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Torque detecting devices |
DE3751439T DE3751439T2 (de) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Drehmoment-Detektorvorrichtungen. |
DE8787308499T DE3782708T2 (de) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Drehmoment detektorvorrichtung. |
EP87308499A EP0261980B1 (en) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Torque detecting device |
US07/101,213 US4840073A (en) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Torque detecting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61226062A JPH0758810B2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | トルクセンサ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9201438A Division JP2865279B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | トルクセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6381993A true JPS6381993A (ja) | 1988-04-12 |
JPH0758810B2 JPH0758810B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=16839203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61226062A Expired - Fee Related JPH0758810B2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0758810B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4896544A (en) * | 1986-12-05 | 1990-01-30 | Mag Dev Inc. | Magnetoelastic torque transducer |
JPH0298639A (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-11 | Kubota Ltd | 磁歪式トルクセンサ用回転軸の調質処理方法 |
JP2017075359A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 大同特殊鋼株式会社 | 真空浸炭窒化部品の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5595626A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-21 | Hitachi Metals Ltd | Amorphous magnetostrictive material |
JPS5940830U (ja) * | 1982-09-06 | 1984-03-15 | 日産自動車株式会社 | トルクセンサを有するトルク伝達装置のトルク伝達軸 |
JPS6079238A (ja) * | 1983-10-06 | 1985-05-07 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出装置 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP61226062A patent/JPH0758810B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5595626A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-21 | Hitachi Metals Ltd | Amorphous magnetostrictive material |
JPS5940830U (ja) * | 1982-09-06 | 1984-03-15 | 日産自動車株式会社 | トルクセンサを有するトルク伝達装置のトルク伝達軸 |
JPS6079238A (ja) * | 1983-10-06 | 1985-05-07 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出装置 |
Cited By (4)
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US4896544A (en) * | 1986-12-05 | 1990-01-30 | Mag Dev Inc. | Magnetoelastic torque transducer |
JPH0298639A (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-11 | Kubota Ltd | 磁歪式トルクセンサ用回転軸の調質処理方法 |
JP2611819B2 (ja) * | 1988-10-05 | 1997-05-21 | 株式会社クボタ | 磁歪式トルクセンサ用回転軸の調質処理方法 |
JP2017075359A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 大同特殊鋼株式会社 | 真空浸炭窒化部品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0758810B2 (ja) | 1995-06-21 |
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