JPS62230957A - 析出硬化型非磁性ステンレス鋼 - Google Patents

析出硬化型非磁性ステンレス鋼

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JPS62230957A
JPS62230957A JP61074617A JP7461786A JPS62230957A JP S62230957 A JPS62230957 A JP S62230957A JP 61074617 A JP61074617 A JP 61074617A JP 7461786 A JP7461786 A JP 7461786A JP S62230957 A JPS62230957 A JP S62230957A
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JP
Japan
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stainless steel
steel
hardness
phase
precipitation hardening
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JP61074617A
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English (en)
Inventor
Natsuo Yugawa
湯川 夏夫
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、VTR,ステンプモーター、FDD等のシャ
フト、各種電子機器等に使用する非磁性ばね、さらにリ
ニアーモーター、エネルギー貯蔵等の超伝導利用機器お
よび耐熱バネに好適な非磁性、強度に優れた析出硬化型
非磁性ステンレス鋼に関する。
(従来技術) 従来、非磁性や、高強度が要求される上記用途゛の材料
としテsUs 304 、A  286、XM 2Bが
使用されていたが、しかしS[IS 304は引抜き等
の冷間加工によって非磁性が損なわれるなどの欠点があ
り、かつ強度についても低いものであった。
また、A286は非磁性についてはぼれているが、強度
については低いものであり、さらにXM 28はA28
6と同様に非磁性については優れているが、固溶化状態
での硬さが高く冷間加工性が劣るものであった。
このように、従来、優れた非磁性と高強度を合わせ持つ
ステンレス鋼はなかった。
(発明の目的) 本発明は、上記のVTR、ステップモーター、FDD等
のシャフト、非磁性ばね、超伝導利用機器、耐熱ばね等
に要求される冷間加工後において1憂れた非磁性、固溶
化状態での優れた冷間加工性、さらに時効処理により高
強度が得られる析出硬化型ステンレス鋼を得ることを目
的とするものである。
(発明の構成) 本発明は、従来鋼の上記欠点に鑑み、本発明者が種々の
研究を重ねた結果、10%Cr<r’相量が容量比で1
0%)鋼において、Mn、 Niの含有量と非磁性との
関係について調査した結果、第1図のようにMnはNi
以上のT−α′変態抑制効果が有り、またMnは加工硬
化能が大きく、Niを安価なMnで代替えすることが可
能であること、第2図のように高Mn域でもγ′相析出
硬化が有効であることを見い出した。
しかし、Mn量が20%を越えるとγ′=ε′変態が容
易になり、固溶化熱処理状態での硬さが高くなり、析出
硬化能が少なくなることが分かった。
本発明はこれらの知見を基に、優れた非磁性、加工硬化
能を得るためのMn、 Niの最適含有量、優れた析出
硬化能を得るためのNi、 Ti、ΔL Nbの最適含
有量を見出したものである。
すなわち、本発明は重量比でC0.08%以下、Si 
1.00%以下、Mn 2.0〜20%、Ni 10.
0〜30.0%、Cr 5.0〜15.0%、Mo 0
.50〜2.5%、Ti 1.5〜3.5%、AI 0
.10〜1.6%、Nb 0.20〜1.5%を含有し
、残部Feならびに不純物元素からなり、かつγ′相量
が容量比で5〜20%であり、第2発明は第1発明にさ
らにZr 0.001〜0.10%、B0.0010〜
0.01%、Ca 0.0010〜0.02%、REM
o、ooio〜0.05%、?Ig0.0010〜0.
02%、S 0.005%以下のうち1種ないし2種以
上を含有し、第1発明の熱間加工性をさらに向上させた
ものである。
(本発明の効果) 本発明は上述のような組成とすることによって、固溶化
熱処理状態での硬さが11シ160程度と軟らかく加工
が容易であり、また析出硬化能が優れていることにより
時効硬さが+1シ360程度、さらに加工硬化能が優れ
ていることにより50%引抜後の硬さがIlv 320
程度、さらに時効処理後、50%の引抜を施すことによ
ってIlv 520以上の硬さが得られるものである。
また、優れた耐食性を有し、非磁性についても50%引
抜後で透磁率1.01以下と優れており、さらに熱間加
工性については分塊−圧延加工が可能である。本発明鋼
は以上のように優れた硬さ、耐食性、非磁性および熱間
加工性を有する析出硬化型非磁性ステンレス鋼である。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。
Cはマトリックスを強化させる元素であるが、多量に含
有させると(Ti、、MO)Cが過剰に析出し、靭性を
著しく損なうため上限を0.08%とした。好ましくは
0.02〜0.05%である。
Siは脱酸作用を有するとともに耐酸化性を改善する元
素であるが、含有量が1.00%を越えるとデルタフェ
ライト量が顕著に増加し、非磁性、熱間加工性を損なう
ため上限を1.00%とした。
Mnはオーステナイト相を安定化させるとともにオース
テナイト相の加工硬化能の増加に寄与する本発明におい
ては最も重要な元素であり、これらの効果を得るには2
.0%以上含有させる必要があり、下限を2.0%とし
た。
しかし、多量に含有させると析出硬化能の低下を招くの
で上限を20%とした。
Niはオースナイト相を安定化し、非磁性を保証するに
必要な元素であり、かつNi3Ti 、、Ni3Al、
Nia (TiSNb)によるγ′相、T“相の析出硬
化に必要な元素であり、これらの効果を得るため下限を
10.0%とした。しかし多量に含有させると強磁性と
なり、かつNiは高価な元素でもあり上限を30.0%
とした。
Crはメカトロニクス製品に必要な耐食性を寄与する元
素であり、下限を5.0%とした。しかし多量に含量さ
せるとデルタフェライト量が増加し、非磁性を維持する
のが困難になるため上限を15.0%とした。
Moはオーステナイト相のマトリック強化と、耐食性を
改善する元素であり下限を0.50%とした。
しかし2.5%を越えて含有させるとデルタフェライト
量が増加し、非磁性が損なわれるため上限を2.50%
とした。
hs Al、NbはNiと結合し、Ni3Ti 、 N
i3Al、Nia (Ti、 Nb)等を生成し、γ′
相、T“相の生成による析出硬化に必要な元素であり、
その下限をTiは1.5%、^lは0.10%、Nbは
0.20%とした。
しかしその含有量が多すぎると熱間加工性が損なわれる
ため上限をTiは3.5%、A1は1.6%、Nbは1
.5%とした。
Zr、 Ca、 Mg、 RE Mは粒界のS等の不純
物元素。
を固定し、粒界を強化することにより熱間加工性、。
を改善する元素であり、その下限をZrは0.001%
、Ca 0.001%、REMo、001%、Mg 0
.001%とした。
しかし、Zrs Ca、RE M−、Mgともにその含
有量が多くなりすぎると、介在物的作用をし、かえって
熱間加工性を低下させるのでその上限をZrは0.10
%、Ca、 Mgは0.02%、REMは0.05%と
した。
Bは粒界を強化し、熱間加工性を改善する元素であり、
その下限を0.001%とした。しかし多量に含有させ
ると、かえって熱間加工性を低下させるので上限を0.
01%とした。
Sは粒界に築申し、熱間加工性を著しく損なう元素であ
る。その含有量を極力低下させる必要があり上限を0.
005%とした。
T′は析出硬化相で、必要な強度を得るにはγ′相量を
容量比で5%以上にする必要があり下限を5%とした。
しかし多くなると、熱間加工性を損なうため上限を20
%とした。
(実施例) つぎに本発明鋼の特徴を従来鋼と比べて実施例でもって
明らかにする。
第1表はこれらの供試鋼の化学成分を示すものである。
第1表においてA−M鋼は本発明鋼でA−E鋼は第1発
明鋼、F−M鋼は第2発明鋼、N−Q鋼は従来鋼テ、N
&IはSOS 304 、Q鋼はA286、P鋼はXM
 28 、QtMは17 Cr −25Ni −4Ti
−0,6八1− I Nb−0,004B鋼である。
第2表は第1表の供試鋼について、固溶化熱処理(10
50℃×30分保持−W、Q)を施し、固溶化状態、時
効処理後、固溶化熱処理後50%の引抜加工および50
%引I友後さらに時効処理を施したものについての硬さ
、耐食性、非磁性、熱間加工性について示したものであ
る。
時効処理については、700℃×2時間保持し、耐食性
については、3.5%、NaCl、 35℃水溶液にて
塩水噴霧試験を行いその発銹率が30%以下のものを○
とし、30%を越えるものを×とした。
非磁性については50%の冷間加工後、測定したもので
あり、熱間加工性については、分塊、圧延が可能なもの
を○とし、鍛造、圧延が可能なものを△とし、鍛造のみ
のものを×とした。
第2表より明らかなように、従来鋼であるN鋼は耐食性
、熱間加工性については優れているが、硬さについては
析出硬化能が低いため充分な硬さが得られないものであ
り、また非磁性については透磁率が2.2と高く、硬さ
、非磁性については劣るものであり、また、Q鋼は耐食
性、非磁性、熱間加工性については優れているが、析出
硬化能が充分ではなく時効処理後の硬さがllv 29
7、時効処理後、50%の引抜き加工を施した硬さがI
lv 408と低く、硬さについては満足し得るもので
はなく、また、pSvJはA鋼と同様に耐食性、熱間加
工性については優れているが、非磁性については透磁率
が1.05若干高いものであり、また硬さついては析出
硬化能が低く充分な硬さが得られないものであり、さら
に、Q鋼は耐食性については優れているが、透磁率が1
.02と若干高(、また加工硬化能が低く50%引抜き
後の硬さがllv 263と低いものであり、また時効
処理後に50%の引抜き加工を施した硬さは11シ47
0と、非磁性、硬さについては満足し得るものではなか
った。
これらに対して、本発明鋼であるA−M鋼はオーステナ
イト相の加工硬化能を向上させるMnを2.0〜20%
含有させ、かつオーステナイト相のマトリックスを強化
させるMoを0.50〜2.50%含有させ、さらにT
i、 AI、 Nbを適量含有させ、T′相量を容量比
で5〜20%としたことにより、固溶化熱処理状態での
硬さがIlv 160程度、時効処理後の硬さが11V
 360程度、50%引抜後の硬さがllv 320以
上、時効処理後に50%の引を友きを施した硬さがtl
v 520程度と高いもので、本発明鋼は析出硬化能が
高いとともに加工硬化能についても高いもので優れた硬
さが得られるものであり、また耐食性に一ついてはA鋼
である5US304と同様に優れた耐食性を有するもの
であり、非磁性については透磁率が1.01以下と低く
優れた非磁性を有し、さらに熱間加工性について分塊−
圧延が可能であり、本発明鋼は硬さ、耐食性、非磁性お
よび熱間加工性の何れについても優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はMn、 Ni含有量と非磁性が得られる範回を
示したもので、第2図はMnlと析出硬化能との関係を
示した線図で、第3図はMn量と透磁率との関係を示し
たものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量比にしてC0.08%以下、Si1.00%以
    下、Mn2.0〜20%、Ni10.0〜30.0%、
    Cr5.0〜15.0%、Mo0.50〜2.5%、T
    i1.5〜3.5%、Al0.10〜1.6%、Nb0
    .20〜1.5%を含有し、残部Feならびに不純物元
    素からなり、かつγ′相量が容量比で5〜20%である
    ことを特徴とする析出硬化型非磁性ステンレス鋼。 2、重量比にしてC0.08%以下、Si1.00%以
    下、Mn2.0〜20%、Ni10.0〜30.0%、
    Cr5.0〜15.0%、Mo0.50〜2.5%、T
    i1.5〜3.5%、Al0.10〜1.6%、Nb0
    .20〜1.5%を含有し、さらにZr0.001〜0
    .10%、B0.0010〜0.01%、Ca0.00
    10〜0.02%、REM0.0010〜0.05%、
    Mg0.0010〜0.02%、S0.005%以下の
    うち1種ないし2種以上を含有し、残部Feならびに不
    純物元素からなり、かつγ′相量が容量比で5〜20%
    であることを特徴とする析出硬化型非磁性ステンレス鋼
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