JPS61217552A - 冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼 - Google Patents
冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS61217552A JPS61217552A JP60058993A JP5899385A JPS61217552A JP S61217552 A JPS61217552 A JP S61217552A JP 60058993 A JP60058993 A JP 60058993A JP 5899385 A JP5899385 A JP 5899385A JP S61217552 A JPS61217552 A JP S61217552A
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- JP
- Japan
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- less
- steel
- stainless steel
- magnetic properties
- cold forgeability
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は電磁バルブ、電磁クラッチおよび内燃機関の電
子燃料噴射装置等に用いられる冷間鍛造性、磁気特性、
耐食性に優れた冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼に関する
。
子燃料噴射装置等に用いられる冷間鍛造性、磁気特性、
耐食性に優れた冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼に関する
。
(従来技術)
従来、軟磁性ステンレス鋼に要求される特性として、最
大透磁率、磁束密度および保持力などの磁気特性と、電
気抵抗、耐食性、被削性等があり、特に優れた磁気特性
を得るためl Si −0,20AI −13Cr−0
,02C鋼等が開発され一部、実用に供せられている。
大透磁率、磁束密度および保持力などの磁気特性と、電
気抵抗、耐食性、被削性等があり、特に優れた磁気特性
を得るためl Si −0,20AI −13Cr−0
,02C鋼等が開発され一部、実用に供せられている。
近年、軟磁性ステンレス鋼の用途開発が進み、電子燃料
噴射装置のボディやコアーなどの復雑な形状を有する部
品に通用されるようになり、前記特性に加えてさらに冷
間鍛造性の優れた鋼の開発が要求されていた。
噴射装置のボディやコアーなどの復雑な形状を有する部
品に通用されるようになり、前記特性に加えてさらに冷
間鍛造性の優れた鋼の開発が要求されていた。
上記要求に対して、たとえば13Cr −I 5i−0
,2AI−〇。2Pb −0,01C鋼等のC量を0.
01%程度まで低減させた鋼が開発され、一部で使用さ
れている。
,2AI−〇。2Pb −0,01C鋼等のC量を0.
01%程度まで低減させた鋼が開発され、一部で使用さ
れている。
(解決しようとする問題点)
しかし、これらの鋼についても引張り強さが、44.5
kgf /=’、絞りが74%、限界加工率が57%と
十分な冷間加工性を得るものでなく、前記の電子燃料噴
射装置のボディやファーなどの複雑な形状を有する部品
を冷間鍛造することは困難であり、より優れた冷間鍛造
性と耐食性を有する軟磁性ステンレス鋼の開発が望まれ
てた。
kgf /=’、絞りが74%、限界加工率が57%と
十分な冷間加工性を得るものでなく、前記の電子燃料噴
射装置のボディやファーなどの複雑な形状を有する部品
を冷間鍛造することは困難であり、より優れた冷間鍛造
性と耐食性を有する軟磁性ステンレス鋼の開発が望まれ
てた。
(問題点を解決するための手段)
本発明はかかる従来鋼の欠点に鑑みてなしたものであり
、本発明者等は、13Cr鋼の磁気特性と冷間鍛造性に
及ぼす各種合金元素の影響について調査した結果、磁気
特性は、S1% AlXTi添加と低C十N化によって
改善され、一方冷間鍛造性は、Ti添加と低C+N化に
よって改善され、Si、 AI添加は冷間鍛造性を大巾
に損うことを見い出した。
、本発明者等は、13Cr鋼の磁気特性と冷間鍛造性に
及ぼす各種合金元素の影響について調査した結果、磁気
特性は、S1% AlXTi添加と低C十N化によって
改善され、一方冷間鍛造性は、Ti添加と低C+N化に
よって改善され、Si、 AI添加は冷間鍛造性を大巾
に損うことを見い出した。
特に、TiはC+N量が0.06%程度と通常の値の場
合には冷間鍛造性は殆ど改善されず、しかも磁気特性の
改善もわずかである。ところが、C+N量が0.04%
以下と極低域においては0.1%程度のTiの添加によ
って、磁気特性、冷間鍛造性ともに大巾に向上する。T
iのこの作用は、相当量のC十N量を含む場合、すべて
のC+NをTiで固定すると大きなTic % hNの
析出物が形成されてしまい、これによって冷間鍛造性が
低下してしまうが、C十N量が0.04%以下と非常に
少ない場合にはすべてのC+NをTiで固定化すると無
害で小さなTic 。
合には冷間鍛造性は殆ど改善されず、しかも磁気特性の
改善もわずかである。ところが、C+N量が0.04%
以下と極低域においては0.1%程度のTiの添加によ
って、磁気特性、冷間鍛造性ともに大巾に向上する。T
iのこの作用は、相当量のC十N量を含む場合、すべて
のC+NをTiで固定すると大きなTic % hNの
析出物が形成されてしまい、これによって冷間鍛造性が
低下してしまうが、C十N量が0.04%以下と非常に
少ない場合にはすべてのC+NをTiで固定化すると無
害で小さなTic 。
磁気特性が大巾に向上すると考えられる。
本発明はこれらの知見をもとに13Cr鋼においてC+
N量を0.04%以下とするとともに0.4〜1.5%
のStと0.02〜0.40%のTiを含有させ、磁気
特性を大巾に改善すると同時に冷間鍛造性を改善したも
のがあり、本発明鋼は4000μ以上の最大透磁率と、
115000以上の磁束密度(B+o)と、1.20e
以下の保持力と優れた磁気特性を有し、かつ、冷間加工
性についても引張り強さが41.0ktg/w+s’以
下、絞りが77%以上、限界加工率が62%以上と、優
れた冷間鍛造性を有する冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼
であり、電磁バルブ、電磁クラッチ、内燃機関の電子燃
料噴射装置などに通した鋼である。
N量を0.04%以下とするとともに0.4〜1.5%
のStと0.02〜0.40%のTiを含有させ、磁気
特性を大巾に改善すると同時に冷間鍛造性を改善したも
のがあり、本発明鋼は4000μ以上の最大透磁率と、
115000以上の磁束密度(B+o)と、1.20e
以下の保持力と優れた磁気特性を有し、かつ、冷間加工
性についても引張り強さが41.0ktg/w+s’以
下、絞りが77%以上、限界加工率が62%以上と、優
れた冷間鍛造性を有する冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼
であり、電磁バルブ、電磁クラッチ、内燃機関の電子燃
料噴射装置などに通した鋼である。
すなわち、本発明鋼は重量比にしてC0.03%以下、
Si 0.40〜1.50%、Mn 0.50%以下、
Cr9.0〜19.0%、Ti 0.02〜0.40%
、N 0.03%以下を含有し、かつ、C+N0.04
%以下で、残部Feならびに不純物元素からなるもので
、第2発明鋼は第1発明鋼にMo 2.5%以下、Cu
0.5%以下、Ni 0.5%以下、S 0.003
%以下のうち1種ないし2種以上を含有させ、第1発明
鋼の耐食性をさらに向上させたもので、第3発明鋼は第
1発明鋼にPb 0.10〜0.30%、S 0.0
10〜0.050%、Ca0.002〜0.02%、T
e 0.010〜0.02%のうち1種ないし2種以上
を含有させて、第1発明鋼の切削性を改善したものであ
る。
Si 0.40〜1.50%、Mn 0.50%以下、
Cr9.0〜19.0%、Ti 0.02〜0.40%
、N 0.03%以下を含有し、かつ、C+N0.04
%以下で、残部Feならびに不純物元素からなるもので
、第2発明鋼は第1発明鋼にMo 2.5%以下、Cu
0.5%以下、Ni 0.5%以下、S 0.003
%以下のうち1種ないし2種以上を含有させ、第1発明
鋼の耐食性をさらに向上させたもので、第3発明鋼は第
1発明鋼にPb 0.10〜0.30%、S 0.0
10〜0.050%、Ca0.002〜0.02%、T
e 0.010〜0.02%のうち1種ないし2種以上
を含有させて、第1発明鋼の切削性を改善したものであ
る。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。
Cは、固溶強化作用によって冷間鍛造性を害するととも
に磁気特性にも悪影響を与える元素であり、本発明にお
いてはできるだけ低下させることが望ましくその上限を
0.03%とした。なお、冷間鍛造性、磁気特性をさら
に向上させるためには好ましくは0.15%以下にする
ことが望ましい。
に磁気特性にも悪影響を与える元素であり、本発明にお
いてはできるだけ低下させることが望ましくその上限を
0.03%とした。なお、冷間鍛造性、磁気特性をさら
に向上させるためには好ましくは0.15%以下にする
ことが望ましい。
Siは最大透磁率、磁束密度、保持力などの磁気特性を
改善し、しかも電気抵抗を増加させる元素であり、軟磁
性鋼としては重要な元素であり、少なくとも0.40%
以上含有させる必要がある。
改善し、しかも電気抵抗を増加させる元素であり、軟磁
性鋼としては重要な元素であり、少なくとも0.40%
以上含有させる必要がある。
しかし、Siは固溶強化作用によって冷間鍛造性を害す
る元素でもありその上限を1.50%とした。
る元素でもありその上限を1.50%とした。
MnはStと同様に製鋼時の脱酸に必要な元素であり、
磁気特性を損うことのない範囲とし、その上限を0.5
0%とした。
磁気特性を損うことのない範囲とし、その上限を0.5
0%とした。
Crはステンレス鋼の耐食性を付与する基本的な元素で
あり、少なくとも9.0%以上含有させる必要がある。
あり、少なくとも9.0%以上含有させる必要がある。
しかしながら、その含有量が増加すると磁束密度など磁
気特性を損うのでその上限を19.0%とした。なお、
磁気特性をより向上させるためには好ましくは14.0
%以下にすることが望ましい。
気特性を損うのでその上限を19.0%とした。なお、
磁気特性をより向上させるためには好ましくは14.0
%以下にすることが望ましい。
Tiは最大透磁率、磁束密度、保持力などの磁気特性を
大巾に改善するとともにC十N量が0.04%以下と極
低域においては、C+Nを微細な炭窒化物に固定化する
ことによって、引張り強さ、限界加工率などの冷間鍛造
性を大巾に改善する元素であり、さらにTiは耐食性に
ついても改善する元素であり、本発明においては最も重
要な元素である。
大巾に改善するとともにC十N量が0.04%以下と極
低域においては、C+Nを微細な炭窒化物に固定化する
ことによって、引張り強さ、限界加工率などの冷間鍛造
性を大巾に改善する元素であり、さらにTiは耐食性に
ついても改善する元素であり、本発明においては最も重
要な元素である。
これらの効果を得るには少なくとも0.02%以上含有
させる必要があり、その下限を0902%とした。
させる必要があり、その下限を0902%とした。
なお、より優れた磁気特性、冷間鍛造性を得るにはC+
N量の5倍を目標に添加すべきであり、0.05%以上
含有させることが望ましい。
N量の5倍を目標に添加すべきであり、0.05%以上
含有させることが望ましい。
しかし、0.40%以上のTiを含有させてもその効果
が飽和するので、上限を0.40%とした。
が飽和するので、上限を0.40%とした。
NはCと同様に固溶強化作用によって冷間鍛造性を損う
元素であり、本発明においてはできるだけ低下させるこ
とが望ましくその上限を0.03%以下とした。
元素であり、本発明においてはできるだけ低下させるこ
とが望ましくその上限を0.03%以下とした。
なお、冷間鍛造性をより向上させるには0.020%以
下にすることが望ましい。
下にすることが望ましい。
C+Nはいずれも固溶強化作用によって冷間鍛造を損う
元素である。本発明においては引張り強さ41.0kg
/w:以下、限界加工率62%以上と優れた冷間鍛造性
を得ることを目的とするものであり、C十N量をできる
だけ低下させることが必要であり、上限を0.04%と
した。
元素である。本発明においては引張り強さ41.0kg
/w:以下、限界加工率62%以上と優れた冷間鍛造性
を得ることを目的とするものであり、C十N量をできる
だけ低下させることが必要であり、上限を0.04%と
した。
MO% C11% Nは、本発明において耐食性を改善
する元素である。
する元素である。
しかし、Moは2.5%、CuとNiはそれぞれ0.5
%を越えて含有させるといずれも磁気特性、冷間鍛造性
を損うのでその上限をMoは2.5%、CLISNtは
0.5%とした。またSは切削性を改善する元素である
が、反面、耐食性を低下させる元素でもある。
%を越えて含有させるといずれも磁気特性、冷間鍛造性
を損うのでその上限をMoは2.5%、CLISNtは
0.5%とした。またSは切削性を改善する元素である
が、反面、耐食性を低下させる元素でもある。
優れた耐食性を得るためには、0.003%以下に低下
することが好ましく、その上限を0.003%とした。
することが好ましく、その上限を0.003%とした。
Pb、 S、 Ca5Teは被削性を改善する元素であ
る。
る。
優れた被削性を得るにはpbは0910%以上、Sはo
、oio%、Caは0.002%、Teは0.01%以
上含有させる必要があり、その下限をPbo。10%、
So、010%、Ca 0.002%、Te 0.01
%とした。
、oio%、Caは0.002%、Teは0.01%以
上含有させる必要があり、その下限をPbo。10%、
So、010%、Ca 0.002%、Te 0.01
%とした。
しかし、pbを0.30%、Teを0.20%越えて含
有させると磁気特性、冷間鍛造性を害し、かっSを00
050%を越えて含をさせると耐食性、冷間鍛造性を損
い、さらにCaは0.02%を越えて含有させると冷間
鍛造性を損うので、その上限をPb 0.30%s
o、oso%、Ca 0.02%、Te 0.02%と
した。
有させると磁気特性、冷間鍛造性を害し、かっSを00
050%を越えて含をさせると耐食性、冷間鍛造性を損
い、さらにCaは0.02%を越えて含有させると冷間
鍛造性を損うので、その上限をPb 0.30%s
o、oso%、Ca 0.02%、Te 0.02%と
した。
(実施例)
つぎに本発明鋼の特徴を従来鋼、比較鋼と比べて実施例
でもって明らかにする。
でもって明らかにする。
第1表はこれらの供試鋼の化学成分を示すものである。
第1表においてA−N鋼は本発明鋼で、P−T鋼は比較
鋼で、U、V鋼は従来鋼である。
鋼で、U、V鋼は従来鋼である。
第2表は第1表の供試鋼について、900℃×2Hr保
持し、ついで冷却速度100℃/Hrという熱処理を施
したA〜V鋼の引張り強さ、絞り、限界加工率、最大透
磁率、磁束密度、保持力、耐食性、電気抵抗を示したも
のである。引張り強さ、絞りについては、JIS4号試
験片を用いて測定したものであり、限界加工率について
は、日本塑性加工学会冷間鍛造分科会基準、冷間据込み
性試験方法(暫定基準)にもとづいて、試験片として直
径14φ、高さ21fl、ノツチ付を用い、圧縮試験を
行い割れ発生率50%時の据込率を測定したものである
。
持し、ついで冷却速度100℃/Hrという熱処理を施
したA〜V鋼の引張り強さ、絞り、限界加工率、最大透
磁率、磁束密度、保持力、耐食性、電気抵抗を示したも
のである。引張り強さ、絞りについては、JIS4号試
験片を用いて測定したものであり、限界加工率について
は、日本塑性加工学会冷間鍛造分科会基準、冷間据込み
性試験方法(暫定基準)にもとづいて、試験片として直
径14φ、高さ21fl、ノツチ付を用い、圧縮試験を
行い割れ発生率50%時の据込率を測定したものである
。
磁気特性については、直流型BH)レーサーを用いて、
試験片として外径24φ、内径16φ、厚さ16龍のリ
ングを作製し、最大透磁率、磁束密度、保持力を測定し
たものである。
試験片として外径24φ、内径16φ、厚さ16龍のリ
ングを作製し、最大透磁率、磁束密度、保持力を測定し
たものである。
また、耐食性については、3.5%NaC1,30℃水
溶液中にIHr浸漬させ、その発車率を測定し発車率が
5%以下のものをO1発発車率5〜25%のものを△と
した。電気抵抗についてはボイーストンブッジ法により
試験片として1.2φX 500 nIJ+を用いて測
定したものである。
溶液中にIHr浸漬させ、その発車率を測定し発車率が
5%以下のものをO1発発車率5〜25%のものを△と
した。電気抵抗についてはボイーストンブッジ法により
試験片として1.2φX 500 nIJ+を用いて測
定したものである。
−1K下余白
第2表より知られるように、従来鋼であるU鋼は最大透
磁率が4400 (μ)、磁束密度が11800 G保
持力が1.20eと磁気特性については優れているが、
必要量のTiを含有しないことによって引張り強さが4
4.5kgf /−絞りが74%、限界加工率が57%
と冷間鍛造性について劣るものであり、またV鋼はSi
量が0.35%と低く、かつ必要量のTiを含有してい
ないため最大透磁率、磁束密度、保持力などの磁気特性
については大巾に劣るものであり、かつ引張り強さが4
5.7kgf/−と冷間鍛造性につついても劣るもので
ある。
磁率が4400 (μ)、磁束密度が11800 G保
持力が1.20eと磁気特性については優れているが、
必要量のTiを含有しないことによって引張り強さが4
4.5kgf /−絞りが74%、限界加工率が57%
と冷間鍛造性について劣るものであり、またV鋼はSi
量が0.35%と低く、かつ必要量のTiを含有してい
ないため最大透磁率、磁束密度、保持力などの磁気特性
については大巾に劣るものであり、かつ引張り強さが4
5.7kgf/−と冷間鍛造性につついても劣るもので
ある。
また、比較鋼であるPmは必要以上のSiを含有するこ
とによって最大透磁率が3800 (μ)、保持力が1
.30eと磁気特性が劣り、かつ引張り強さ、限界加工
率についても劣るものであり、Q鋼は必要量のStを含
有しないことによって最大透磁率が3300 (μ)、
保持力が1.50eと磁気特性が劣っており、R鋼は必
要量のTiを含有しないことによって磁気特性、冷間鍛
造性、耐食性のいずれについても劣っており、S鋼はC
+Nが0.046%と高いことによって最大透磁率が2
800 (μ)、限界加工率が59.7 (%)と磁気
特性、冷間鍛造性が劣っており、TllはMn含有量が
0゜82%と高いことにより最大透磁率が3200 (
μ)、磁束密度が9500G、保持力が2゜10eと磁
気特性が劣るものである。
とによって最大透磁率が3800 (μ)、保持力が1
.30eと磁気特性が劣り、かつ引張り強さ、限界加工
率についても劣るものであり、Q鋼は必要量のStを含
有しないことによって最大透磁率が3300 (μ)、
保持力が1.50eと磁気特性が劣っており、R鋼は必
要量のTiを含有しないことによって磁気特性、冷間鍛
造性、耐食性のいずれについても劣っており、S鋼はC
+Nが0.046%と高いことによって最大透磁率が2
800 (μ)、限界加工率が59.7 (%)と磁気
特性、冷間鍛造性が劣っており、TllはMn含有量が
0゜82%と高いことにより最大透磁率が3200 (
μ)、磁束密度が9500G、保持力が2゜10eと磁
気特性が劣るものである。
(本発明の効果)
これらに対して本発明鋼であるA−N鋼は、C1N等の
固溶強化作用によって冷間鍛造性を劣化させる元素の含
有量を極力低下させるとともに0.02〜0.40%の
Ti、 0.40%〜1.50%の5iS0.50%以
下のMn、 9.0〜19.0%のCrを含有させたこ
とによって引張り強さが40kgf/−以下、絞りが7
7(%)以上、限界加工率が62%以上と優れた冷間鍛
造性を有しており、磁気特性についても最大透磁率が4
600 (μ)以上、磁束密度11800G以上、かつ
保持力が、1.20e以下と優れており、さらに耐食性
、電気抵抗についても優れているものである。
固溶強化作用によって冷間鍛造性を劣化させる元素の含
有量を極力低下させるとともに0.02〜0.40%の
Ti、 0.40%〜1.50%の5iS0.50%以
下のMn、 9.0〜19.0%のCrを含有させたこ
とによって引張り強さが40kgf/−以下、絞りが7
7(%)以上、限界加工率が62%以上と優れた冷間鍛
造性を有しており、磁気特性についても最大透磁率が4
600 (μ)以上、磁束密度11800G以上、かつ
保持力が、1.20e以下と優れており、さらに耐食性
、電気抵抗についても優れているものである。
上述のように、本発明鋼はC,Nの含有量を極力低減さ
せるとともに適量のTiを含有させ、かつSis Mn
の上限を規制することによって磁気特性を損うことなく
冷間鍛造性を改善したものであり、かつ適量のCrとT
iを含有させることによって耐食性についても優れてお
り、本発明鋼は電磁バルブ、電磁クラッチ、内燃機関の
電子燃料噴射装置等に通した冷間鍛造用軟磁性ステンレ
ス鋼であり高い実用性を有するものである。
せるとともに適量のTiを含有させ、かつSis Mn
の上限を規制することによって磁気特性を損うことなく
冷間鍛造性を改善したものであり、かつ適量のCrとT
iを含有させることによって耐食性についても優れてお
り、本発明鋼は電磁バルブ、電磁クラッチ、内燃機関の
電子燃料噴射装置等に通した冷間鍛造用軟磁性ステンレ
ス鋼であり高い実用性を有するものである。
第1図は最大透磁率、磁束密度とSi、Ti量との関係
を示した線図で、第2図は限界加工率とSi、57
(四 C+H(%)
を示した線図で、第2図は限界加工率とSi、57
(四 C+H(%)
Claims (3)
- (1)重量比にしてC0.03%以下、Si0.40〜
1.50%、Mn0.50%以下、Cr9.0〜19.
0%、、Ti0.02〜0.40%、N0.03%以下
を含有し、かつC+N0.040%以下で、残部Feな
らびに不純物元素からなることを特徴とする冷間鍛造用
軟磁性ステンレス鋼。 - (2)重量比にしてC0.03%以下、Si0.40〜
1.50%、Mn0.50%以下、Cr9.0〜19.
0%、Ti0.02〜0.40%、N0.03%以下を
含有し、かつ、C+N0.04%以下で、さらにMo2
.5%以下、Cu0.5%以下、Ni0.5%以下、S
0.003%以下のうち1種ないし2種以上を含有し、
残部Feならびに不純物元素からなることを特徴とする
冷間鍛造用ステンレス鋼。 - (3)重量比にしてC0.03%以下、Si0.40〜
1.50%、Mn0.50%以下、Cr9.0〜19.
0%、Ti0.02〜0.40%、N0.03%以下を
含有し、かつ、C+N0.04%以下で、さらにPb0
.10〜0.30%、S0.010〜0.050%、C
a0.002〜0.02%、Te0.01〜0.20%
のうち1種ないし2種以上を含有し、残部Feならびに
不純物元素からなることを特徴とする冷間鍛造用軟磁性
ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60058993A JPS61217552A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | 冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60058993A JPS61217552A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | 冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61217552A true JPS61217552A (ja) | 1986-09-27 |
JPH0521975B2 JPH0521975B2 (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=13100368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60058993A Granted JPS61217552A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | 冷間鍛造用軟磁性ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61217552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6393843A (ja) * | 1986-10-07 | 1988-04-25 | Daido Steel Co Ltd | 冷間鍛造用ステンレス鋼 |
CN102723158A (zh) * | 2012-07-06 | 2012-10-10 | 白皞 | 含稀土的高磁导率Ni-Fe软磁合金及其制备方法和用途 |
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JPS518736A (ja) * | 1974-07-11 | 1976-01-23 | Nippon Hodo | Asufuarutofuinitsushaano hosohabajizaichoseisochi |
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JPS59232258A (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-27 | Sanyo Tokushu Seikou Kk | 靭性にすぐれた快削・耐食軟磁性棒管用鋼 |
-
1985
- 1985-03-23 JP JP60058993A patent/JPS61217552A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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JPH0765144B2 (ja) * | 1986-10-07 | 1995-07-12 | 大同特殊鋼株式会社 | 冷間鍛造用ステンレス鋼 |
CN102723158A (zh) * | 2012-07-06 | 2012-10-10 | 白皞 | 含稀土的高磁导率Ni-Fe软磁合金及其制备方法和用途 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0521975B2 (ja) | 1993-03-26 |
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