JPH0326759A - 帯電防止性樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止性樹脂組成物

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JPH0326759A
JPH0326759A JP15974389A JP15974389A JPH0326759A JP H0326759 A JPH0326759 A JP H0326759A JP 15974389 A JP15974389 A JP 15974389A JP 15974389 A JP15974389 A JP 15974389A JP H0326759 A JPH0326759 A JP H0326759A
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JP
Japan
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elastomer
polyoxyethylene glycol
temperature
weight
thermoplastic resin
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JP15974389A
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Yoshio Suzuki
良雄 鈴木
Mikihiko Nakamura
三樹彦 中村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な帯電防止性樹脂組或物、さらに詳しくは
、融点200℃以下又は熱変形温度180℃以下の熱可
塑性樹脂とボリアミドイミドエラストマーとを基本樹脂
成分とする、恒久的かつ優れた帯電防止性を有する樹脂
組放物に関するものである。
従来の技術 従来、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリメタクリル酸メチルなどの融点が200℃以下又は
熱変形温度が180℃以下の熱可塑性樹脂は、汎用樹脂
として多くの分野において、種々の用途に幅広く用いら
れている。
しかしながら、このらの熱可塑性樹脂は、例えば、ビデ
オカセット、IC力一ド、複写機、テレビなどの電子・
電気機器部品の材料として用いる場合、静電気帯電によ
る障害が発生したり、あるいは家電製品やOA機器のハ
ウジング材料として用いる場合、静電気の発生、帯電に
よりゴミが付着して汚れが生じるなど好ましくない事態
を招来する欠点を有している。このため、これらの樹脂
本来の望ましい特性に加えて、帯電防止性を有する戊形
材料の開発が要望されていた。
従来、これらの樹脂の静電気帯電を防止する方法として
、カチオン系、アニオン系あるいはノニオン系などの界
面活性剤を練り込むか、あるいは成形品表面に塗布する
などの方法が用いられてきた。しかしながら、これらの
方法においては、界面活性剤のブリードアウト、戊形品
表面からの脱離などにより帯電防止効果は永続的なもの
ではないという欠点があった。
恒久的な帯電防止性を付与するため、ポリエーテルとポ
リアミドとアミド結合又はエステル結合で連結したポリ
エーテルアミド又はポリエーテルエステルアミドなどの
ポリアミドエラストマーを熱可塑性樹脂に混練する方法
が提案されている(特開昭60−23435号公報、特
開昭62−11759号公報、特開昭58−11883
8号公報)。しかしながら、この方法においては、十分
な帯電防止効果を得るためにはポリアミドエラストマー
を多く添加する必要があり、その結果剛性が低下するの
を免れない上、相容性が悪いため層状剥離が生じるおそ
れがあり、また相容性を向上させようとして、カルポキ
シル基変性の重合体を用いると戊形時の流れ性が悪くな
るなどの問題が生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明は、融点が2 0 0 ’O以下又は熱変形温度
が180°C以下の熱可塑性樹脂について、樹脂本来の
剛性や戊形時の良好な流れ性などの物性をそこなうこと
なく、恒久的かつ優れた帯電防止性を付与し、電子部品
、電気器具部品、OA機器部品、自動車部品などの各種
部品用として、なんら障害なく広く使用しうる或形材料
を提供することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、融点が200℃以下又は熱変形温度がi
 s o ′c以下の熱可塑性樹脂に対し、帯電防止性
を付与するために鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシエ
チレングリコールをソフトセグメントとし、カプロラク
タムとトリメリット酸又はピロメリット酸のような少な
くとも1個のイミド環を形成しうる芳香族ポリカルボン
酸とから得られたポリアミドイミドジカルポン酸をハー
ドセグメントとするポリアミドイミドエラストマーは、
融点が200℃以下又は熱変形温度が180℃以下の熱
可塑性樹脂との相容性を有し、かつ耐熱性もあり、これ
を該熱可塑性樹脂に比較的少ない量で配合すると、その
望ましい特性をそこなうことなく持続的な帯電防止性を
付与しうろことを見い出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)融点200°C以下又は熱
変形温度180℃以下の熱可塑性樹脂と、(B)(a)
カプロラクタム、(b)少なくとも1個のイミド環を形
成しうる三価又は四価の芳香族ポリ力ノレポン酸、(c
)ポリオキシエチレングリコール又はポリオキシエチレ
ングリコールを主体とするポリオキシアルキレングリコ
ール混合物及び場合により用いられる(d)炭素数2〜
lOのジアミンの少なくとも1種から得られる、(c)
TR分の含有量が40〜80重量%で、かつ温度30°
Cにおける相対粘度が1.5〜2.5のポリアミドイミ
ドエラストマーとを、 重量比75 : 25ないし95:5の割合で含有する
ことを特徴とする帯電防止性樹脂組或物を提供するもの
である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組或物の(A)戒分として用いられる融点200
”O以下又は熱変形温度180℃以下の熱可塑性樹脂と
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1,あるいはこれらの共重合体、ポリスチレン、
ゴム強化ボリスチレン、アクリロニトリルーブタジエン
ースチレン共重合体(A B S樹脂)、アクリロニト
リルースチレン共重合体(AS樹脂)、アクリ口ニトリ
ルー塩素化ポリエチレンースチレン共重合体(ACS樹
脂)、アクリル酸エステルースチレンーアクリロニトリ
ル共重合体(ASA樹脂)、アクリロニトリルーエチレ
ンープロピレンゴム共重合体(AES樹脂)、ポリメタ
クリル酸メチル、メタクリル酸メチルースチレン共重合
体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンービニル
アルコール共重合体、ナイロンー11,ナイロンーl2
、ナイロン−6.10,ポリビニルブチラールなどが挙
げられ、オレフイン系重合体では物性をそこなわない範
囲で他のオレ7インモノマー、例えばメタクリル酸メチ
ル、アクリル酸メチル、メタクリル酸、アクリル酸、フ
マル酸、アクリルアミド、アクリ口ニトリル、マレイン
酸無水物などを共重合やグラフト重合することもできる
次に、本発明組成物の(B)成分のボリアミドイミドエ
ラストマーは、(a)カブロラクタム、(b)三価又は
四価のポリカルボン酸、及び(c)ポリオキシエチレン
グリコール又はポリオキシエチレングリコールを主体と
するポリオキシアルキレングリコールとの混合物からな
り、しかも、(a)成分と(b)ff分とからハードセ
グメントとなるポリアミドイミドが得られ、これがソフ
トセグメントである(c)Il&分のグリコールとエス
テル結合で連結されたマルチブロック型の共重合体であ
る。
この(b)成分としては、アミノ基と反応して少なくと
もlつのイミド環を形成しうる三価又は四価の芳香族カ
ルボン酸あるいはこれらの酸無水物か用いられる。
(b)成分として用いる三価のトリカルポン酸としては
、具体的には、1,2.4− 1−リメリット酸、1.
2.5−ナフタレントリカルボン酸、2.6.7−ナフ
タレントリカルポン酸、3.3’.4−ジフェニルトリ
カルボン酸、ベンゾ7エノン−3.3’,4−トリカル
ポン酸、ジ7エニルスルホン−3.3’.4−トリカル
ボン酸、ジフエニルエーテル−3.3’.4−トリカル
ポン酸などが挙げられる。
また、四価のテトラカルポン酸としては、具体的には、
ピロメリット酸、ジフエニル−2.2’,3.3’−テ
トラカルポン酸、ペンゾフェノン−2.2’.3.3’
−テトラカルポン酸、ジフェニルスルホン−2.2’,
3.3’−テトラカルポン酸、ジフエニルエーテル−2
.2’.3.3’−テトラカルポン酸などが挙げられる
これらのポリカルボン酸は、グリコール成分(c)に対
して実質上等モル、すなわち、0.9〜1.1倍モルの
範囲で用いられる。
ハードセグメントであるポリアミドイミドは、エラスト
マーの耐熱性、強度、熱可塑性樹脂との相容性に寄与す
るものであり、このエラストマー中のポリアミドイミド
含有量は20〜60重量%であることが必要である。こ
の含有量が20重量%未満では熱可塑性樹脂との混線時
の粘度が低くなり、層状剥離が生じたり、衝撃強度が低
下するおそれがあるし、60重量%を超えると相容性が
悪くなったり、帯電防止効果が低くなる傾向がみられる
また、ポリアミドイミドの数平均分子量は、500以上
、3000以下であることが好ましく、より好ましくは
500以上, 2000以下である。ポリアミドイミド
の数平均分子量が500未満となると融点が低くなり、
耐熱性が低下するし、また、3000を超えると熱可塑
性樹脂との相容性が低くなるので好ましくない。
本発明組成物において、耐熱性を向上させるため、ポリ
アミドイミドにさらにイミド環を導入するのに(d)ジ
アミンを併用する場合には、前記ポリカルボン酸はグリ
コール或分(c)とジアミン成分(d)の合計モル数に
対して0.9〜1.1倍モルで用いる。
この(d)成分のジアミンとしては、エチレンジアミン
、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
フェニレンジアミンなと゛が挙げられる。この使用量は
グリコール或分(c)の1倍モル以下とすることが好ま
しく、これよりも多〈用いると均質なエラストマーが得
られにくくなり、黙可塑性樹脂との相容性が低下するの
で好ましくない。
ポリアミドイミドエラストマー中の(c)成分としては
、ポリオキシエチレングリコールあるいはポリオキシエ
チレングリコールとボリオキシエチレングリコール以外
のポリオキシアルキレングリコールとの混合物が用いら
れる。
使用するポリオキシエチレングリコールの数平均分子量
は、特に制限はないが、5oo〜5000の範囲内であ
るのが好ましい。500より小さいと、エラストマーの
組戊にもよるが、融点が低くなったりして耐熱性が不足
してくることがあるので好ましくない。また、5000
を超えると、強靭なエラストマーを形成しにくくなり、
熱可塑性樹脂に混練した時に、衝撃強度の低下や剛性の
低下などが生じることがあるので好ましくない。
ポリオキシエチレングリコールと併用することのできる
ポリオキシアルキレングリコールとしては、グリコール
成分の50重量%未満で、数平均分子量が500〜so
ooのポリオキシテトラメチレングリコール、変性ポリ
オキンテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ングリコールなどを用いることができる。
変性ポリオキシテトラメチレングリコールとしては、通
常のポリオキシテトラメチレングリコールの−(cH2
)4  0−の一部を−R−0−で置き換えたものが挙
げられる。ここで、Rは炭素数2〜10のアルキレン基
であり、例えば、エチレン基、1.2−プロピレン基、
1.3−ブロビレン基、2−メチル−1.3−プロピレ
ン基、2.2−ジメチル−1.3−プロピレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げられる。変
性量については特に制限はないが、通常3〜50t量%
の範囲で選ばれる。また、この変性量や前記アルキレン
基の種類は、熱可塑性樹脂組成物の要求特性、例えば低
温耐衝撃性、耐熱性などによって適宜選ばれる。
この変性ポリオキシテトラメチレングリコールは、例え
ばヘテロポリ酸を触媒とするテトラヒド口7ランとジオ
ールとの共重合や、ジオール又はジオールの縮合物であ
る環状エーテルとブタンジオールとの共重合などによっ
て製造することができる。
本発明組成物で用いるポリアミドイミドエラストマーの
製造法に関しては、均質なアミドイミドエラストマーが
製造できる方法であればどのような方法でもよく、例え
ば、次の方法などが用いられる。
カプロラクタム成分(a)、芳香族ポリカルボン酸成分
(b)及びグリコール或分(c)とを、(b)成分と(
c)成分が実質上等モルになる割合で混合し、生成する
重合体中の水分含有率を0.1−1重量%に保ちながら
、150〜300℃!,より好ましくは180〜2 8
 0 ℃!で重合する方法である。本方法では、脱水縮
合させる際に、反応温度を段階的に昇温させることもで
きる。
この際、一部のカプロラクタムは未反応で残るが、これ
は減圧下に留去して反応混合物から除く。
この未反応のカプロラクタムを除いた後の反応混合物は
、必要に応じて減圧下200〜300℃1 より好まし
くは230〜280℃で後重合することによりさらに重
合させることができる。
この反応方法では脱水縮合の過程でエステル化とアミド
化を同時に起こさせることにより、粗大相分離すること
を防止し、これにより均質で透明なエラストマーを生或
させる。これが熱可塑性樹脂との相容性に優れ、熱可塑
性樹脂に混練したときに、優れた帯電防止効果、機械的
特性を発現するのである。
エステル化反応とカブロラクタムの重合とを同時に起こ
させ、しかもそれぞれの反応速度をコントロールシて、
透明性を有し、かつ均質なエラストマーを得るためには
、生或すろ水を系外に除去して、反応系の水分含有量を
0.1−1重量%の範囲に保持して重合させるのが好ま
しい。この水分含量が1重量%を超えるとカブロラクタ
ムの重合が優先して粗大相分離を生じ、一方、0.1重
量%未満ではエステル化が優先してカプロラクタムが反
応せず、所望の組戊のエラストマーが得られない。この
水分含有量はエラストマーに望まれる物性に応じて前記
範囲内で適宜選ばれる。
また、この反応では、所望に応じ、反応の進行に伴い反
応系中の水分含有量を漸次減少させるようにしてもよい
。この水分含有量のコントロールは、例えば反応温度、
不活性ガスの導入流量、減圧度のような反応条件の制御
や反応器構造の変更によって行うことができる。
本発明組或物に用いるポリアミドイミドエラストマーの
重合度を、必要に応じて任意に変えることができるが、
メタクレゾール中0.5%(重量/容量)で30℃で測
定した相対粘度が1.5〜2.5、好ましくは1.7〜
2.3になるように調節することが必要である。この相
対粘度が1.5より低いと機械的特性が低下したり、熱
可塑性樹脂に混練した場合に、溶融時の粘度が低くすぎ
てマトリックス中に微分散せず、層状剥離の原因となり
好ましくない。
ジアミン(d)を併用する場合に、1段で反応させる方
法と2段で反応させる方法のいずれかで行うことができ
る。前者はカプロラクタム(a)、ポリカルボンrIi
成分(b)、グリコール成分(c)、及びジアミン成分
(d)を同時に仕込み反応させる方法である。また、後
者はポリカルボン酸或分(b)とジアミン成分(d)を
先lこ反応させ、次いでカプロラクタム(a)とグリコ
ール成分(c>とを合わせて反応させる方法である。
ポリアミドイミドエラストマーを製造する際に、エステ
ル化触媒を重合促進剤として用いることができる。
この重合促進剤としては、例えばリン酸などのリン化合
物;テトラブチルオルソチタネートなどのテトラアルキ
ルオルソチタネート:テトラブトキシジルコニウムなど
のテトラアルコキシジルコニウム:ジブチルスズオキシ
ド、ジブチルスズラウレートなどのスズ系触媒:酢酸マ
ンガンなどのマンガン系触媒;三酸化アンチモンなどの
アンチモン系触媒;酢酸鉛などの鉛系触媒などが好適で
ある。触媒の添加時期は重合初期でもよいし、また重合
中期でもよい。
また、得られたポリアミドイミドエラストマーの熱安定
性を高めるために、各種の耐熱老化防止剤、酸化防止剤
などの安定剤を用いることができ、これらは重合の初期
、中期、末期のどの段階で添加してもよい。また、重合
後、熱可塑性樹脂との混練前に添加することもできる。
この耐熱安定剤としては、例えばN,N’−ヘキサメチ
レンービス(3.5−ジー(一ブチル−4−ヒドロキシ
ケイ皮酸アミド)、4.4’−ビス(2.6−ジー七−
プチルフェノール) 、2.2’−メチレンビス(4−
エチル−5−t−プチルフェノール)などの各種ヒンダ
ードフェノール類. N,N’−ビス(β−ナフチル)
一p−フ二二レンジアミン、N,N’−77エニルーp
−7エニレンジアミン、ポリ(2,2.4−トリメチノ
レ・1.2−ジヒドロキノリン)などの芳香族アミン類
;塩化銅、ヨウ化銅などの銅塩;ジラウリルチ才ジプ口
ピオネートなどのイオウ化合物やリン化合物などが挙げ
られる。
本発明組成物における(A)成分の熱可塑性樹脂と(B
)成分のポリアミドイミドエラストマーとの割合は、重
量比75 : 25ないし95:5の範囲にあることが
必要であって、(B)戒分がこれより少ないと十分な帯
電防止効果が得られないし、これより多いと剛性が不足
するようになる。
本発明組成物には、本発明の目的をそこなわない範囲で
、所望に応じ、各種添加成分、例えば顔料、染料、補強
剤、充てん剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、滑剤、可
塑剤、離型剤、他の重合体などを、混線過程や戊形過程
などの任意の過程において含有させることができる。
本発明組或物は、(A)成分、(B)成分及び必要に応
じて用いられる添加或分から戊る混合物を公知の方法、
例えばバンバリーミキサー ミキシングロール、一軸若
しくは二軸の押出機などを使用して混練することにより
調製することができる。
この際の混練温度は160〜2 8 0 ℃の範囲で行
うのが好ましい。
このようにして得られI二本発明の帯電防止性樹脂組或
物は、一般に熱可塑性樹脂の戊形に用いられている公知
の方法、例えば射出戊形、押出戊形、ブロー戊形、真空
戒形などの方法によって戊形することができる。
発明の効果 本発明の帯電防止性樹脂組成物は、融点200°C以下
又は熱変形温度180°C以下の熱可塑性樹脂とポリア
ミドイミドエラストーとを基本樹脂成分とするものであ
って、恒久的かつ優れた帯電防止性を有するともに、該
熱可塑性樹脂本来の剛性や戊形時の良好な流れ性などの
物性を保持しており、例えば電子部品、電気器具部品、
OA機器部品、自動車部品などの各種部品用の戒形材料
として広く用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するか、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、組放物及びエラストマーの各物性は次のに示す方
法に従って求めた。
(1)  エラストマーの引張強度及び引張伸度:AS
TM D638に準じてl+mm厚みのダンベル片を用
い、引張強度及び引張伸度を絶乾状態で測定した。
(2)曲げ弾性率: ASTM D790に準じて1/8インチ厚みの試験片
を用い、23℃、50%RHで測定した。
(3)帯電圧テスト: スタティックオネストメーター(宍戸商会製)で8KV
で静電圧を印加し、電圧除去後、試料の帯電圧が半減す
る時間を23°0155%RHで測定した。
(4)エラス1・マーの相対粘度: メタクレゾール中30℃、0.5重量/容量%の条件で
測定した。
(5)エラストマーの熱分解温度: 重量減少温度は示差熱天秤を用い、昇温速度lO°C/
分で測定した。
製造例i:ボリアミドイミドエラストマ−(B−1)の
製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取付けた10(2
のステンレス製反応容器に、ポリオキシエチレングリコ
ール(数平均分子量1980) 26809、無水トリ
メリット酸259.4g、カブロラクタムl7079及
びペンタエリスリチルーテトラキス(3−(3.5−ジ
ーt−プチル−4−ヒドロキシフェニル)プロビオネー
ト〕とトリス(2.4−ジーt−プチル7エニル)ホス
ファイトのl:lブレンド品(商品名:イルガノックス
B225 :酸化防止剤) 8.hを仕込み、100℃
でl Torrに減圧し1時間かきまぜて原料中の水分
を除去した。その後、窒素を導入して300Torrに
圧力を保持しながら、260℃!に昇温して4時間重合
し、同温度で徐々に減圧して、未反応のカブロラクタム
を留去した。
次いで、再び窒素を導入して200Torrに圧力を保
持し、テトラプチルオルソチタネート4.09をカプロ
ラクタム100gに溶解した溶液を添加したのち、1丁
orrに減圧し、同温度で7時間重合した。得られたポ
リマーを冷却ベルト上にガット状に吐出し、ペレタイズ
することによってペレット状のエラストマーを得た。
このエラストマーは、淡褐色透明で、ポリオキシエレチ
ングリコールの含有量が67重量%であり、相対粘度2
.18で、引張強度及び伸度はそれぞれ310hg/ 
cm”、850%であった。
また、このエラストマーの熱分解開始温度、lO%重量
減少温度、30%重量蔗少温度は、それぞれ353℃、
377℃、394°Cであった。
製造例2:ボリアミドイミドエラストマー(B−2)の
製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取り付けた500
mQのセバラブルフラスコに、ポリオキシエチレングリ
コール(数平均分子量2010) 14h、無水トリメ
リットal3.7g、カプロラクタム68.29及びポ
リ(2.2.4− トリメチル−1.2−ジヒドロキノ
リン)(商品名二ノクラック224二酸化防止剤)0.
49を仕込み、100℃でかきまぜながら30分間I 
Torr以下に減圧して脱水した。次いで、窒素を60
mQ/分で流しながら260’Oに昇温し、4時間重合
を行ったのち、同温度で徐々に減圧して未反応のカプロ
ラクタムを系外に留去した。
次いで、テトラブチルオルソチタネート0.4gを添加
し、lTorrに減圧して、7時間重合して淡黄色透明
のエラストマーを得た。
このエラストマーは、ポリオキシエチレングリフールの
含有量が72重量%であり、ポリアミドイミドの数平均
分子量は800で、相対粘度2.25で、引張強度及び
伸度は290kg/ cm2、1200%であった。
また、このエラストマーの熱分解開始温度、10%重量
減少温度、30%重量減少温度は、それぞれ350℃,
 425℃, 443℃であった。
なお、260℃で反応開始後、L 2、4時間後の重合
系中の水量は0.7重量%、0.6重量%、0.6重量
%であった。
製造例3〜5:ポリアミドイミドエラストマー(B−3
〜B−5)の製造 製造例2と同様にして第1表に示す組戊のポリアミドイ
ミドエラストマー及びポリアミドエラストマーを製造し
た。エラストマーの物性を第2表に示す。 なお、製造
例4では、テトラブチルオルソチタ不一トに代えてテト
ラブトキシジルコニウムを用いた。
製造例6:ポリアミドイミドエラストマ−(B−6)の
製造 製造例2と同様の装置にカプロラクタム40g、ポリオ
キシエチレングリコール(数平均分子量2040) 9
 19、無水トリメリット酸11.2g、ヘキサメチレ
ンジアミン1.5g(ポリオキシエチレングリコールに
対するモル比0.3)、リン酸0.159及び「ノクラ
ック224J 0.2gを仕込み、260°Cで、窒素
70mQ7分で流しながら、4時間反応させた。次いで
、未反応のカプロラクタムを減圧で留去したのち、テト
ライソブロピルオルソチタ不一ト0.3gを添加して、
l Torrで5時間反応させて、黄色透明のエラスト
マーを得た。
このエラストマーは、ポリオキシエチレングリコールを
72重量%含有し、相対粘度1.90で、引張強度29
5kg/ cm”、引張伸度1020%であり、熱分解
開始温度、10%重量減少温度、30%重量減少温度は
、それぞれ350℃、403゜0, 438℃であつI
こ。
製造例7:ポリアミドエラストマー(B−7)の製造製
造例2の装置の留去管を還流冷却器に代えて、カプロラ
クタム167g、アジピン酸33 . 2g及び水6g
を仕込み、260℃で6時間反応して、末端力ルポキシ
ル基のポリ力プラミドを製造した。このものは、酸価測
定から、数平均分子量883であった。
製造例2の装置に前記ボリアミド40g、ポリオキシエ
チレングリコール(数平均分子量2010)969、酸
化防止剤(N,N−へキサメチレンービス(3.5−ジ
ーt−ブチルー4−ヒドロキシケイ皮酸アミド)、商品
名、イルガノックス1098) 0.3g及びテトラブ
チルオルソチタネート0.2gを仕込み、240°Cで
溶融してから、減圧にしてl Torrで2時間、さら
にlTorr, 260°Cで9時間重合したところ、
重合中に粗大相分離を起こした。
その溶融物は、乳白色となり、重合終了時点までは透明
とならず、得られたエラストマーは、淡褐色不透明で脆
いものであった。
そのエラストマーの熱分解開始温度、lO%重量減少温
度、30%重量減少温度は、それぞれ291℃!136
2℃、380℃であった。
実施例l〜7 熱可塑性樹脂及びエラストマーを第3表に示す割合で混
合し、一軸押出機(30旧ダルメージ付きスクリュー、
L/D= 2 6 )で{80〜240℃で混練押出し
、冷却浴を通してペレット化した。このペレットを80
℃で3時間ギヤオーブン中で乾燥しt;のち、200〜
2 4 0 ’Oで射出戊形を行い、物性測定用試験片
を作成した。いずれも優れた光沢を示しtこ。
物性の測定結果を第3表に示す。
比較例l〜3 熱可塑性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂及びエラストマー
を第3表に示す割合で混合し、実施例l〜7と同じよう
にして物性を測定した。その結果を第3表に示す。
実施例8 実施例l、2及び4のサンプルを3ケ月放置後、帯電圧
テストを行ったところ、それぞれ4,8,5秒で初期の
性能を維持していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)融点200℃以下又は熱変形温度180℃以
    下の熱可塑性樹脂と、 (B)(a)カプロラクタム、 (b)少なくとも1個のイミド環を形成しうる三価又は
    四価の芳香族ポリカルボン酸及び(c)ポリオキシエチ
    レングリコール又はポリオキシエチレングリコールを主
    体とするポリオキシアルキレングリコール混合物から得
    られる、(c)成分の含有量が40〜80重量%で、か
    つ温度30℃における相対粘度が1.5〜2.5のポリ
    アミドイミドエラストマーとを、 重量比75:25ないし95:5の割合で含有すること
    を特徴とする帯電防止性樹脂組成物。 2 (A)融点200℃以下又は熱変形温度180℃以
    下の熱可塑性樹脂と、 (B)(a)カプロラクタム、 (b)少なくとも1個のイミド環を形成しうる三価又は
    四価の芳香族ポリカルボン酸、 (c)ポリオキシエチレングリコール又はポリオキシエ
    チレングリコールを主体とするポリオキシアルキレング
    リコール混合物及び (d)炭素数2〜10のジアミンの少なくとも1種から
    得られる、(c)成分の含有量が40〜80重量%で、
    かつ温度30℃における相対粘度が1.5〜2.5のポ
    リアミドイミドエラストマーとを、重量比75:25な
    いし95:5の割合で含有することを特徴とする帯電防
    止性樹脂組成物。
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