JP3470727B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP3470727B2 JP30651193A JP30651193A JP3470727B2 JP 3470727 B2 JP3470727 B2 JP 3470727B2 JP 30651193 A JP30651193 A JP 30651193A JP 30651193 A JP30651193 A JP 30651193A JP 3470727 B2 JP3470727 B2 JP 3470727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、難燃性、溶融成
形性および機械的強度に優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド樹脂は、耐熱
性、難燃性、耐薬品性、電気特性に優れた樹脂として注
目を浴びているが、一方では、耐衝撃性等が非常に弱い
といった欠点も有している。一方、ポリフェニレンエー
テル樹脂は耐熱性、機械的特性に優れた樹脂として一般
によく知られている。しかしながら、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂は一般に成形温度が高く、成形性は良好でな
いばかりでなく、耐薬品性も低く、難燃性も高くはな
い。そこで、ポリフェニレンスルフィドとポリフェニレ
ンエーテル樹脂の欠点を改良する技術として、既にポリ
フェニレンスルフィドとポリフェニレンエーテル樹脂か
らなる樹脂組成物が提案されている(特公昭56−34
032)。しかしながら、この技術で得られる樹脂組成
物は難燃性は改良されるものの、2種の樹脂の相溶性が
悪く、ポリフェニレンスルフィドの高い耐熱性が殆ど反
映されていない。
【0003】一方、芳香族ポリアミドイミド樹脂は、耐
熱性、機械的強度、電気特性、耐薬品性に優れたプラス
チック材料であり、従来、ワニス、フイルム等として使
用されてきたが、成形加工性に劣り、そのほとんどのも
のは、射出成形が困難であるためコンプレッションモー
ルド法により成形加工を行っているのが現状である。芳
香族ポリアミドイミド樹脂は、(イ)芳香族トリカルボ
ン酸無水物とジイソシアネートを溶媒中で反応させるか
(イソシアネート法)、(ロ)芳香族トリカルボン酸無
水物ハライドとジアミンを溶媒中で反応させることによ
って製造するのが一般的であり、イソシアネート法は特
公昭44ー19274に開示されている。この方法は
(ロ)で必要であった高温、長時間の後処理を施すこと
なく高い耐熱性と強靭性を有するポリアミドイミドを得
ることが可能であり、またハロゲン残基がポリアミドイ
ミドに残存しないため、最近の電子、電気用途には好適
な方法でもある。しかしながら、これらの方法により製
造したポリアミドイミドは、ワニス、キャストフイルム
等の用途には好適であっても、溶融成形性に劣るため溶
融成形加工用途には不適であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
フェニレンスルフィド樹脂及びポリフェニレンエーテル
樹脂からなる樹脂組成物は相溶性が良好でなく、更にポ
リフェニレンスルフィド樹脂の優れた耐熱性を反映して
おらず、いまだ耐熱性、難燃性、成形性に優れたバラン
スを有した材料は得られていないという点にある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は以上の如き問
題点を解決するもので、(A)芳香族トリカルボン酸無
水物およびジイソシアネートを溶媒中50〜100℃、
好ましくは60〜100℃、更に好ましくは80〜10
0℃の温度範囲で反応させ、アミド化反応が70%以
上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以
上、最も好ましくは95%以上終了してから、100〜
200℃、好ましくは105〜180℃、更に好ましく
は110〜130℃の温度範囲でイミド基の生成反応を
行わせて得られる、一般式化1で示される繰り返し単位
を有する芳香族ポリアミドイミド樹脂1〜75重量%
(B)ポリフェニレンエーテル樹脂5〜95重量%、お
よび(C)ポリフェニレンスルフィド樹脂5〜95重量
からなる樹脂組成物に関するものである。
【0006】本発明の方法は、具体的には、重合温度、
反応時間、触媒添加方法を最適に保つことによりアミド
化反応とイミド基の生成反応を制御することにより行う
ことが出来るが、基本的には、アミド基の生成反応が実
質的に終了するまでイミド基の生成反応が起こらない条
件でアミド化を行い、ついでイミド化を行う条件下で実
施するのであれば差し支えない。アミド基の生成が実質
的に終了するまでイミド化反応を開始しないためには、
アミド基の成分とイミド基の成分を重合反応の間追跡す
る必要があるが、この方法は、公知の赤外分光法、ガス
クロマトグラム法等により可能である。
【0007】本発明において反応温度は重要な条件であ
り、これを制御することにより、本発明の樹脂組成物に
使用される芳香族ポリアミドイミド樹脂を製造するが出
来る。各段における温度は、その温度範囲内であればい
かように設定しても良い。例えば昇温させていても、一
定温度に保っても、またこの組み合せであっても構わな
いが、一定温度に保つのが好ましい。各段における反応
温度が、これより低い場合は、アミド基及びイミド基生
成反応が完結せず、その結果、ポリアミドイミドの重合
度が上がらず脆いものとなり、高い場合には、アミド基
の生成反応とイミド基の生成反応が同時に進行し、これ
を用いて本発明の樹脂組成物を製造しても溶融時の流動
性及び滞留安定性の劣ったものしか得られない。反応時
間は、一段目30分から5時間、好ましくは30分から
2時間、二段目は30分から10時間、好ましくは1時
間から8時間である。反応時間が、これより短すぎると
重合度は上がらず、長すぎると樹脂組成物の溶融時の流
動性及び滞留安定性が損なわれる。
【0008】本発明の樹脂組成物に用いられる芳香族ポ
リアミドイミド樹脂を製造するための原料として用いら
れる芳香族トリカルボン酸無水物とは次の一般式化3で
示される化合物である。
【0009】
【化3】
【0010】(式中Arは、少なくとも一つの炭素6員
環を含む3価の芳香族基を示す。)一般式化1、化2に
おけるArの具体的例としては、次の化4に挙げられる
ものが使用される。
【0011】
【化4】
【0012】これらのうち好ましいものは次の化5に示
すものである。
【0013】
【化5】
【0014】本発明の樹脂組成物に用いられる芳香族ポ
リアミドイミド樹脂を製造するために使用するジイソシ
アネ−ト化合物とは次の一般式(3)で表される化合物
である。 O=C=N−R−N=C=O (3) (ここでRは、2価の芳香族及び/または脂肪族基であ
る)
【0015】その具体例としては次の化6、化7に示す
ものが挙げられる。
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】これらのうち好ましいものとしては次のも
のが挙げられる。
【0019】
【化8】
【0020】また特に好ましいものとしては次のものが
挙げられる。
【0021】
【化9】
【0022】最も好ましいものは次のものである。
【0023】
【化10】
【0024】本発明の樹脂組成物に使用される芳香族ポ
リアミドイミド樹脂の製造に際しては、原料として用い
られる芳香族トリカルボン酸無水物の0から50モル%
未満を、一般式化2で示される、芳香族テトラカルボン
酸無水物で置き換えることも可能である。
【0025】化2におけるAr1 の具体例としては次の
化11に示すものが挙げられる。
【0026】
【化11】
【0027】一般式化3、化2および(3)式の化合物
から誘導される各構造単位はポリアミドイミド樹脂中に
異なったAr,R,Ar1 に対応する一種以上が存在し
ても良い。すなわち本発明のポリアミドイミド樹脂は、
各種の共重合体の形態をとり得る。
【0028】本発明の樹脂組成物に好適な芳香族ポリア
ミドイミド樹脂を製造するためには、芳香族トリカルボ
ン酸無水物成分(前述のジカルボン酸、テトラカルボン
酸無水物を含むことが出来る)とジイソシアネ−ト成分
は、それぞれのモル数をA,Bとしたとき両者のモル比
は、0.9<A/B<1.1に保たれることが望まし
い。より好ましくは、0.99<A/B<1.01に保
たれるべきである。
【0029】本発明の樹脂組成物に好適に使用される芳
香族ポリアミドイミド樹脂の製造に用いられる溶媒は、
生成するポリアミドイミドに相溶性を有する、N−メチ
ルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルフォキシド、ジメチルスルフォラ
ン、テトラメチレンスルフォン、ジフェニルスルフォ
ン、γーブチロラクトン等と、ポリアミドイミドと相溶
性を有しない極性溶媒、たとえば、ニトロベンゼン、ニ
トロトルエン、アセトニトリル、ベンゾニトリル、アセ
トフェノン、ニトロメタン、ジクロロベンゼン、アニソ
ール等に大別されるが、これらは、単独で使用しても混
合して使用しても差し支えない。好ましいものは、ポリ
アミドイミドと相溶性を有する溶媒である。また、これ
らの溶媒は、モノマー原料の溶媒に対する割合で、0.
1〜4モル/リットルで使用するのが一般的である。
【0030】本発明の樹脂組成物に好適に使用される芳
香族ポリアミドイミド樹脂の製造には、従来技術に記載
されている各種触媒を使用することができるが、溶融成
形加工性を損なわないためには、その使用量は必要最小
限に制限されるべきであり、重合速度が十分な実用水準
にある限りは、使用しないことが好ましい。触媒を具体
的に例示するならば、ピリジン、キノリン、イソキノリ
ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチル
アミン、N,Nージエチルアミン、γーピコリン、N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、トリエチレ
ンジアミン、1,8ージアザビシクロ[5,4,0]ウ
ンデセンー7等の第三級アミン、酢酸コバルト、ナフテ
ン酸コバルト、オレイン酸ナトリウム等の弱酸の金属
塩、重金属塩、アルカリ金属塩等を挙げることができ
る。
【0031】また本発明の樹脂組成物に好適な、芳香族
ポリアミドイミド樹脂を製造するにあたり、溶媒、モノ
マー等から構成される重合系の含有水分は、500PP
M以下に保つことが好ましく、より好ましくは、100
PPM、最も好ましくは、50PPM以下に保たれる。
系内含有水分の量がこれらより多いと、溶融成形性を損
なう。
【0032】また、分子量調整剤の少量の使用は何等制
限されるものではない。代表的な分子量調節剤として
は、安息香酸等のモノカルボン酸類、無水フタル酸、無
水コハク酸、ナフタレンジカルボン酸無水物等のジカル
ボン酸無水物類、フェニルイソシアネート等のモノイソ
シアネート類、フェノール類といった一官能性化合物が
挙げられる。本発明の樹脂組成物に好適な芳香族ポリア
ミドイミド樹脂の重合度は、ジメチルホルムアミド中3
0℃で濃度1g/dlで測定した還元粘度で表示するなら
ば、0.15dl/gから1.0dl/gが好適に用いられ、よ
り好ましくは、0.2dl/gから0.6dl/gが、最も好ま
しくは、0.2dl/gから0.5dl/gである。
【0033】本発明に使用される芳香族ポリアミドイミ
ド樹脂は、メタノ−ル、イソプロパノ−ル等のアルコ−
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ヘ
プタン、トルエン等の脂肪族、芳香族炭化水素類により
沈澱、洗浄することにより粉末として回収されるが、重
合溶媒を直接濃縮しても構わない。さらには、ある程度
まで濃縮した後、押出機等により減圧下に溶媒を除去し
ペレット化する方法も有力である。
【0034】次に本発明の樹脂組成物で用いられる
(B)成分であるポリフェニレンエーテル樹脂として
は、種々の物が用いられるが、次の化12で示される
2,6−ジ置換フェノールの単独重合体、2,6−ジ置
換フェノールと多価フェノールの酸化共重合体等であ
り、通常分子量が2000以上、好ましくは10000
〜35000のものである。
【0035】
【化12】
【0036】(式中、R1 、R2 は、水素、ハロゲンあ
るいは炭素数4以下のアルキル、ハロアルキル、アルコ
キシ、あるいは炭素数9以下のアリル誘導体を示す。)
【0037】ポリフェニレンエーテル樹脂の製造は、フ
ェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジエ
チルフェノール、2,6−ジイソプロピルフェノール、
2−メチル−6−メトキシフェノール等のフェノール類
を、金属/アミン、金属キレート/塩基性有機化合物等
の共触媒の存在下に、酸素と反応させ脱水反応させて行
うことができるが、前期の条件を満たした樹脂が得られ
れば、いかなる製造法でも構わない。具体的には、2,
6−ジメチルフェニレンエーテル重合体、2,6−ジメ
チルフェノール−ビスフェノールA共重合体、2,6−
ジエチルフェニレンエーテル重合体等が挙げられる。
【0038】また、本発明の樹脂組成物で用いられる
(C)成分であるポリフェニレンスルフィド樹脂とは、
次の化13で示される繰り返し単位を70モル%以上、
より好ましくは90モル%以上、最も好ましくは、実質
的に100モル%含む重合体である。
【0039】
【化13】
【0040】上記繰り返し単位が70モル%未満では特
有の性質を有する本発明の樹脂組成物は得難い。この重
合体を得る重合方法としては公知の種々の方法を採用し
得るが、硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを、N
−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどのアミ
ド系溶媒やスルフォランなどのスルフォン系溶媒中で反
応させる方法が好適である。この際に重合度を調節する
ために酢酸ナトリウム、酢酸リチウムなどのアルカリ金
属カルボン酸塩を添加することは好ましい方法である。
ポリフェニレンスルフィド樹脂は、製法により比較的低
分子量体のもの(特公昭45−3368)と、線状の高
分子量体のもの(特公昭52−12240)が存在する
が、比較的低分子量のものは、酸素雰囲気下、あるいは
過酸化物等の架橋剤の存在下に加熱することにより高分
子量化して使うことも可能である。本発明の樹脂組成物
にはいずれのポリフェニレンスルフィドを使用しても構
わない。
【0041】本発明におけるポリフェニレンスルフィド
樹脂は、共重合成分として30モル%未満であって重合
体の結晶性に大きな影響を与えない範囲で、メタ結合、
エーテル結合、スルフォン結合、ビフェニル結合、アミ
ノ基置換フェニルスルフィド結合、カルボキシル基置換
フェニルスルフィド結合、その他アルキル、ニトロ、フ
ェニル、アルコキシ基置換フェニルスルフィド結合、3
官能フェニルスルフィド結合などを含有していても良い
が、好ましくは共重合成分は10モル%未満が良い。
【0042】更に、ポリフェニレンスルフィド樹脂のS
H末端基濃度について調節したものも本発明に含まれ
る。組成物の組成、混練条件等によっては樹脂1Kgに
つき10mg当量以上のSH末端基濃度を有するポリフ
ェニレンスルフィド樹脂が好ましい結果を与え、さらに
は20mg当量以上がより好ましい結果を与えることが
ある。SH基を導入する方法としては、種々の方法が考
えられ、例えばポリフェニレンスルフィド樹脂製造の最
後の段階で塩酸、酢酸等で処理するか、あるいは精製さ
れたポリフェニレンスルフィド樹脂を塩酸、酢酸等を用
いてアセトン等の溶媒中で処理することにより、簡単に
SH基を末端に導入することができる。
【0043】次に本発明の樹脂組成物の成分(A)、
(B)、(C)は、三者の合計100重量%に対して
(A)成分の芳香族ポリアミドイミド樹脂1〜75重量
%、好ましくは2〜65重量%、最も好ましくは2〜5
0重量%を配合し、(B)成分であるポリフェニレンエ
ーテル樹脂は5〜95重量%、好ましくは5〜80重量
%、最も好ましくは10〜60重量%を配合し、(C)
成分であるポリフェニレンスルフィドは5〜95重量
%、好ましくは10〜90重量%、最も好ましくは25
〜90重量%を配合する。(A)成分がこの量より多い
と溶融時の流動性が低下し、少ないと耐熱性は低下す
る。
【0044】本発明の樹脂組成物は各成分を溶融混練し
て製造されるが、溶融混練の温度は250〜400℃、
好ましくは280〜400℃で、混練方法は押出機、ニ
ーダー、バンバリーミキサー、ロールその他で行うこと
ができる。好ましい方法は2軸押出機による方法であ
る。
【0045】本発明の樹脂組成物には、所望に応じて、
充填材、顔料、滑剤、可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、
難燃剤、難燃助剤の各種の添加剤、他の樹脂、エラスト
マーなど、その他の成分が適宜配合され得る。充填材の
例としては、ガラスビーズ、ウオラストナイト、マイ
カ、タルク、カオリン、二酸化珪素、クレー、アスベス
ト、炭カル、水酸化マグネシウム、シリカ、ケイソウ
土、グラファイト、カーボランダム、二硫化モリブデン
で示される鉱物質充填剤;ガラス繊維、ミルドファイバ
ー、チタン酸カリウム繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊
維、黄銅、アルミニウム、亜鉛などの金属繊維等の無機
繊維;炭素繊維、アラミド繊維に代表される有機繊維;
アルミニウムや亜鉛のフレークを挙げることができる。
充填剤は組成物全体の1〜70重量%使うことが好まし
い。好ましい充填剤は、ミルドファイバー、ガラス繊
維、炭素繊維であり、これらをエポキシ系、アミノ系等
のシランカップリング剤で処理したものも好適に使用さ
れる。
【0046】顔料としては、酸化チタン、硫化亜鉛、酸
化亜鉛等が例示される。
【0047】滑剤としては、鉱油、シリコンオイル、エ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、ステアリン
酸のナトリウム、リチウムなどの金属塩、モンタン酸の
ナトリウム、リチウム、亜鉛などの金属塩、モンタン酸
のアミド、エステル、などが代表的なものとして例示さ
れる。
【0048】また各種の添加剤の例を挙げると、難燃剤
の例としては、トリフェニルフォスフェート、トリクレ
ジルフォスフェートのようなリン酸エステル類;デカブ
ロモビフェニル、ペンタブロモトルエン、デカブロモビ
フェニルエーテル、ヘキサブロモベンゼン、ブロム化ポ
リスチレン、ブロム化エポキシ樹脂、ブロム化フェノキ
シ樹脂などに代表される臭素化化合物;メラミン誘導体
などの含窒素化合物;環状ホスファゼン化合物、ホスフ
ァゼンポリマーなどの含窒素リン化合物などを挙げるこ
とができる。難燃助剤が使用されても良く、その例とし
てはアンチモン、ほう素、亜鉛あるいは鉄の化合物など
が挙げられる。さらにその他の添加剤として立体障害性
フェノール、ホスファイト系化合物のごとき安定剤;し
ゅう酸ジアミド系化合物、立体障害性アミン系化合物で
例示される紫外線吸収剤などがある。
【0049】前述の他の樹脂の例としては、エピクロル
ヒドリンと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン等の2価フェノールより製造されるエポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンフタレート、
ポリブチレンナフターレート等のポリエステル類;ナイ
ロン−6、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロン
−66、ナイロン−MXD6、ナイロン−46、ナイロ
ン−6T、ナイロン−6I等の脂肪族、芳香族の結晶性
ポリアミド類;脂肪族、芳香族の非晶性ポリアミド類;
ポリスルフォン、ポリカーボネート、ポリエーテルスル
フォン、ポリエーテルイミド、ポリチオエーテルケト
ン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン
等の芳香族樹脂などが例示的に挙げられる。
【0050】またエラストマーの例としては、前述の二
価のアルコールとテレフタル酸からなる、アルキレンテ
レフタレート単位を主体とする高融点ハードセグメント
とポリ(エチレンオキサイド)グリコール、ポリ(プロ
ピレンオキサイド)グリコール等のポリエーテルグリコ
ール、もしくは、脂肪族ジカルボン酸と二価のアルコー
ルから製造される脂肪族ポリエステルからなるソフトセ
グメントとのブロック共重合体に代表されるポリエステ
ルエラストマー(代表的商品としては東洋紡製ペルプレ
ン、デユポン社製ハイトレルが挙げられる);ナイロン
11およびナイロン12等のハードセグメントとポリエ
ーテル、もしくは、ポリエステルのソフトセグメントの
ブロック共重合体に代表されるポリアミドエラストマー
(代表的商品としてはEMS CHEMIE社製グリル
アミドが挙げられる);低密度、高密度、超高分子量、
直鎖低密度等の各種ポリエチレン;ポリプロピレン;エ
チレン、プロピレンの共重合体であるEPエラストマ
ー;エチレン、プロピレンとノルボルネン類、シクロペ
ンタジエン類、1,4−ヘキサジエン等の非共役の共重
合体であるEPDMエラストマー;エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1等のα−オレフィンとグリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート等のα、β−不飽和
酸のグリシジルエステルとの共重合体エラストマー;エ
チレン、プロピレン、ブテン−1等のα−オレフィンと
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル等の不飽和エステルとの共重合体エ
ラストマー;以上のポリエチレン、ポリプロピレン、E
P、EPDM、α−オレフィン共重合体エラストマーの
無水マレイン酸に代表されるα、β−不飽和ジカルボン
酸無水物、あるいは、グリシジルメタクリレート等の
α、β−不飽和酸のグリシジルエステルのグラフト変性
体;スチレン等のビニル芳香族化合物のA成分とブタジ
エン、イソプレン等のジエン成分のBよりなる、A−B
−A’、A−B型エラストマー状ブロック共重合体;B
成分が水添されたA−B−A’、A−B型エラストマー
状ブロック共重合体、さらには、無水マレイン酸に代表
されるα、β−不飽和ジカルボン酸無水物、あるいは、
グリシジルメタクリレート等のα、β−不飽和酸のグリ
シジルエステルによりグラフト変性されたA−B−
A’、A−B型エラストマー状ブロック共重合体、およ
び同様にグラフト変性され、B成分が水添されたA−B
−A’、A−B型エラストマー状ブロック共重合体;ポ
リスルフィドゴム、シリコンゴムなどが例示される。
【0051】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリアミドイミド樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリフェニレンスルフ
ィド樹脂からなる樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂からなる樹脂組
成物の難燃性等を損なう事なく相溶性を改良し、さらに
は高い耐熱性、機械的強度、難燃性を実現した。従っ
て、この樹脂組成物は、高い耐熱性、高い機械的強度及
び難燃性等を必要とされる成形材料用途に好適に使用さ
れる。この優れた特性は、主として本発明の芳香族ポリ
アミドイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポ
リフェニレンスルフィド樹脂よりなる樹脂組成物が、従
来技術のポリフェニレンエーテル樹脂とポリフェニレン
スルフィド樹脂からなる樹脂組成物の劣った相溶性等を
改良したためと考えられる。特に、耐熱性の改良は、本
発明の樹脂組成物において特異的である。
【0052】以下、参考例、実施例、および比較例によ
って本発明の樹脂組成物を更に詳細に説明する。また、
参考例では、製造した芳香族ポリアミドイミド樹脂を示
し、実施例、比較例の結果は、表1に示した。
【0053】
【実施例】
参考例1 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン、3リッ
トルを、5リットルの攪拌機、温度計、先端に塩化カル
シウムを充填した乾燥管を装着した還流冷却器を備えた
反応器に仕込んだ。ここに無水トリメリット酸555g
(50モル%)、次いで2,4ートリレンジイソシアネ
ート503.3g(50モル%)を加えた。無水トリメ
リット酸の系内水分は30ppmであった。最初、室温
から20分を要して内容物温度を90℃とし、この温度
で50分間重合を行った。重合を行いながら、2,4−
トリレンジイソシアネートのイソシアネート基の減少量
とイミド基の生成量を測定した。測定法は、少量の反応
液を注射器でサンプリングし、赤外法でイソシアネート
基の2276cm-1の吸収を定量することによって行っ
た。50分間重合を行ったところでイソシアネート基の
量は50モル%に減少した。この時イミド基の吸収は全
く認められなかった。これによりイミド化反応が起こる
以前にアミド化反応が終了したことを確認した。この後
15分を要して115℃に昇温し、この温度に保ったま
ま重合を8時間継続した。重合終了後、ポリマー溶液を
N−メチルピロリドンの2倍容のメタノール中に強力な
攪拌下に滴下した。析出したポリマーを吸引ろ別し、さ
らにメタノール中に再分散させてよく洗浄後ろ別し、2
00℃で10時間減圧乾燥を行い、ポリアミドイミド粉
末を得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/
dl)でこのものの30℃における還元粘度を測定した
ところ0.25dl/gであった。
【0054】参考例2 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、5リットルの攪拌機、温度計、先端に塩化カルシ
ウムを充填した乾燥管を装着した還流冷却器を備えた反
応器に仕込んだ。ここに無水トリメリット酸555g
(50モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシアネ
−ト503.3g(50モル%)を加えた。最初、室温
から30分を要して内容物を115℃とし、この温度
で、8時間重合を継続した。重合終了後ポリマー溶液を
Nーメチルピロリドンを加えて2倍に希釈し、これをN
ーメチルピロリドンの2倍容のメタノール中に強力な攪
拌下に滴下した。析出したポリマーを吸引ろ別し、さら
にメタノール中に再分散させて良く洗浄後ろ別し、20
0℃で減圧乾燥を行い、ポリアミドイミド粉末を得た。
ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこ
のものの30℃における還元粘度を測定したところ0.
24dl/gであった。
【0055】実施例1 参考例1で製造した芳香族ポリアミドイミド樹脂5重量
%とポリフェニレンエーテル樹脂(PPE、三菱ガス化
学製、YPX−100L)30重量%、ポリフェニレン
スルフィド(PPS、300℃における溶融粘度が20
00ポイズのトープレン製T−4)35重量%、ガラス
繊維(旭ファイバーグラス製03FT540)30重量
%を2軸押出機を用いて320℃で溶融混練しペレット
化した。得られたペレットより、1/4インチ厚の試験
片を射出成形した。この試験片より耐熱性評価を目的と
して18.6kg/cm2 応力の熱変形温度を、また機
械的強度は曲げ強度を測定した。さらに、溶融成形性は
300℃、60kg/cm2 応力下の溶融流れ値を高化
式フローテスターにより測定した。また、燃焼性は、U
L−94により測定した。結果は、表1に示した。
【0056】実施例2〜3 実施例1を表1の組成に変更して繰り返した。結果は、
表1に示した。
【0057】比較例1 PPE35重量%、PPS35重量%、ガラス繊維30
重量%を実施例1と同様の条件で溶融混練を行いペレッ
ト化した。得られたペレットより、1/4インチ厚の試
験片を射出成形し、実施例1と同様に、熱変形温度、曲
げ強度を測定した。更に、実施例1と同様に、溶融流れ
値を高化式フロ−テスタ−により測定した。燃焼性は、
UL−94により測定した。
【0058】比較例2 比較例1を、表1の組成に変更して繰り返した。結果
は、表1に示した。
【0059】比較例3 実施例1を参考例2で製造した芳香族ポリアミドイミド
を用いて繰り返した。結果は、表1に示した。
【0060】
【表1】 実施例 アミト゛イミト゛ PPE PPS GF 熱変形 曲げ 溶融 燃焼 比較例 種類 温度 強度 流れ値 性 (W%) (W%) (W%) (W%) (℃) (MPa) (cc/sec) X10-2 ─────────────────────────────────── 実施例1 参考例1 5 30 35 30 247.5 162 7.5 V-0 実施例2 参考例1 17.5 17.5 35 30 266.8 166 8.4 V-0 実施例3 参考例1 15 15 30 40 269.5 167 8.3 V-0 比較例1 0 35 35 30 210.7 137 4.1 V-1 比較例2 0 30 30 40 212.1 142 4.0 V-1 比較例3 参考例2 5 30 35 30 225.4 145 3.5 V-0
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−157648(JP,A) 特開 平7−157647(JP,A) 特開 平5−320496(JP,A) 特開 平2−232375(JP,A) 特開 昭63−205358(JP,A) 特開 昭56−123605(JP,A) 特開 昭61−34061(JP,A) 特開 昭63−69829(JP,A) 特開 平7−157646(JP,A) 特開 平6−200154(JP,A) 米国特許4340697(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 71/12 C08L 79/08 C08L 81/04 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族トリカルボン酸無水物およ
    びジイソシアネートを溶媒中50〜100℃の温度範囲
    で反応させ、アミド化反応が70%以上終了してから1
    00〜200℃の温度範囲でイミド基の生成反応を行わ
    せて得られる、一般式化1で示される繰り返し単位を有
    する芳香族ポリアミドイミド樹脂1〜75重量%
    (B)ポリフェニレンエーテル樹脂5〜95重量%、お
    よび(C)ポリフェニレンスルフィド樹脂5〜95重量
    からなる樹脂組成物。 【化1】 (一般式化1においてArは少なくとも一つの炭素6員
    環を含む3価の芳香族基、Rは2価の芳香族及び/また
    は脂肪族基を示す。)
  2. 【請求項2】 (A)芳香族トリカルボン酸無水物、一
    般式化2で示される芳香族テトラカルボン酸およびジイ
    ソシアネートを溶媒中50〜100℃の温度範囲で反応
    させ、アミド化反応が70%以上終了してから100〜
    200℃の温度範囲でイミド基の生成反応を行わせて得
    られる、一般式化1で示される繰り返し単位を有する芳
    香族ポリアミドイミド樹脂1〜75重量%、(B)ポリ
    フェニレンエーテル樹脂5〜95重量%、および(C)
    ポリフェニレンスルフィド樹脂5〜95重量%からなる
    樹脂組成物。 【化2】 (Ar1は、少なくとも一つの炭素6員環を含む4価の
    芳香族基である。)
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