JP3183307B2 - 成形材料原料用芳香族ポリアミドイミド共重合体 - Google Patents

成形材料原料用芳香族ポリアミドイミド共重合体

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JP3183307B2 JP18384492A JP18384492A JP3183307B2 JP 3183307 B2 JP3183307 B2 JP 3183307B2 JP 18384492 A JP18384492 A JP 18384492A JP 18384492 A JP18384492 A JP 18384492A JP 3183307 B2 JP3183307 B2 JP 3183307B2
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性と溶融成形性に優
れた成形材料原料用芳香族ポリアミドイミド共重合体に
係わる。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリアミドイミド樹脂は、耐熱
性、機械的強度、電気特性、耐薬品性に優れたプラスチ
ック材料であり従来ワニス、フイルム等として使用され
てきた。芳香族トリカルボン酸無水物とジイソシアネー
トよりポリアミドイミドを溶媒中で重合する製法につい
ては、最初、特公昭44ー19274に開示された、こ
の方法により従来の芳香族トリカルボン酸無水物ハライ
ドとジアミンから芳香族ポリアミドイミドを製造する方
法に必要であった高温、長時間の後処理を施すことなく
高い耐熱性と強靭性を有するポリアミドイミドを得るこ
とが可能となった。またこの方法はハロゲン残基がポリ
アミドイミドに残存しないため、最近の電子、電気用途
には好適な方法でもある。しかしながらこの方法は、溶
媒にN−メチルピロリドン等のアミド系溶媒を使用する
ため、ジイソシアネートとの副反応が起こり好ましくな
く、このため非アミド系溶媒を用いる方法も提案された
(特公昭54ー44719号公報、特開昭57ー125
220号公報)。
【0003】しかしながら、これらの従来技術より製造
したポリアミドイミドは、ワニス、キャストフイルム等
の用途には、好適であっても溶融成形性に劣るため溶融
成形加工用途には不適であった。すなわち、これらの芳
香族ポリアミドイミドは、耐熱性が高く、このため溶融
成形は、高い圧力をもってするコンプレッション成形で
あれば、400℃程度の温度によって可能であっても、
低い溶融粘度を必要とする、押出成形、射出成形は、4
50℃以上の高温を必要とし、このため樹脂の溶融時の
分解をもたらし実質的に不可能であった。一般に、樹脂
が高温下で溶融流動する時は、流動時の分子間の摩擦、
分子どうしの衝突が激しくなり、このため熱分解、空気
中の酸素による酸化、水分による加水分解が加速され分
解を著しいものとする。この結果、単なる静的な熱分解
温度より低い温度で分解が生じ易い。従って、芳香族ポ
リアミドイミドのように耐熱性の高い樹脂は、この溶融
時の分解により溶融成形の難易が決定されるので樹脂の
溶融流動が開始される流動開始温度より溶融時の分解温
度が十分に高い事が必要とされる。
【0004】芳香族ポリアミドイミドの耐熱性を損なう
こと無しに、溶融成形性を改良する技術としては、既に
イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸成分を芳香族トリ
カルボン酸成分と併用した芳香族ポリアミドイミド共重
合体が提案されている(米国特許第4313868
号)。この共重合体は、芳香族ポリアミドイミドと比べ
ると溶融成形性は改良されてるがいまだ溶融成形する際
の流動開始温度はポリアミドイミド共重合体の溶融時の
分解温度に近い高温を必要とし、十分な成形性の得られ
る温度での成形加工が出来ないのが実状である。また本
方法は、芳香族トリカルボン酸クロライドを原料とする
ため、前述のハロゲンの残存、高温処理の問題も解決さ
れていない。
【0005】一方、溶融成形性を更に改良する試みで開
発された材料としては、ジアミン成分を脂肪族構造に置
き換えたヘキサメチレンフタルアミドに代表される芳香
族系ポリアミドが挙げられるが、このものは前述の米国
特許第4313868号に記述されているように、エン
ジニヤリングプラスチックとして使用するには耐熱性が
十分ではない。更に、芳香族系ポリアミドの溶融成形性
を改良する試みとして、ジカルボン酸成分を脂肪族に置
き換えた、芳香族系ポリアミドを製造する技術が検討さ
れたが〔Journal of Polymer Science, 10,P.15
47〜1552(1972)〕このものは、溶融成形可
能温度が該ポリアミドの溶融時の分解点温度より高温を
必要とし溶融成形加工が実質的に不可能であった。芳香
族ポリアミドイミド系材料の溶融成形性を改良しようと
する、従来の技術では溶融時の流動開始温度と分解温度
がいまだ接近しており、十分な溶融成形性を得るに至っ
ていないのが実状である。すなわち、芳香族ジカルボン
酸の単独使用は効果が少なく脂肪族ジカルボン酸の使用
は芳香族ポリアミドイミドの溶融時の耐分解性を大きく
損なうことを示唆している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、芳香族ポリアミドイミドの溶融成形温度
が溶融時の分解温度に近いためにもたらされる困難な溶
融成形性を改良するに事にある。すなわち、溶融時の流
動開始温度と分解温度が十分に離れ、溶融成形が容易な
成形材料原料用芳香族ポリアミドイミド共重合体を見い
だすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
の芳香族ポリアミドイミドが、溶融時の分解温度と流動
開始温度が接近しているために、溶融成形加工が困難で
ある問題点を改良すべく検討を重ねたところ、(A)芳
香族トリカルボン酸無水物と、(B)芳香族ジカルボン
酸と、(C)脂肪族ジカルボン酸および、(D)ジイソ
シアネートとを、(A)成分の芳香族トリカルボン酸無
水物と(B)成分の芳香族ジカルボン酸および(C)成
分の脂肪族ジカルボン酸の合計100モル%にたいし、
(B)成分と(C)成分を合計で50モル%を越え、1
00モル%未満の量となる仕込組成で溶媒中で重合して
得られる、下記一般式(1)、(2)、(3)を繰り返
し単位として有する芳香族ポリアミドイミド共重合体
が、上述の問題点を解決した耐熱性と溶融成形性に優れ
た成形材料原料用樹脂である事を見いだし本発明を完成
するに至った。
【0008】
【化2】
【0009】〔一般式(1)において、Arは少なくと
も一つの炭素6員環を含む3価の芳香族基、Rは2価の
芳香族および/または脂肪族基を示す。また、一般式
(2)において、Ar1は少なくとも一つの炭素6員環
を含む2価の芳香族基、Rは2価の芳香族および/また
は脂肪族基を示す。また、一般式(3)において、R1
は2価の脂肪族基、Rは2価の芳香族および/または脂
肪族基を示す。〕
【0010】本発明の芳香族ポリアミドイミド共重合体
は、(A)成分の芳香族トリカルボン酸無水物と(B)
成分の芳香族ジカルボン酸および(C)成分の脂肪族ジ
カルボン酸の合計100モル%にたいし、(B)成分と
(C)成分を合計で50モル%を越え、100モル%未
満の量を使用して製造される、この結果一般式(2)、
(3)の繰り返し単位数の合計が一般式(1)の繰り返
し単位より多いことになる。好ましい使用量は、(B)
成分と(C)成分を合計で55モル%から90モル%で
あり、より好ましいのは60モル%から80モル%であ
る、最も好ましいのは60モル%から70モル%であ
る。(B)成分と(C)成分の合計量がこれらより多く
ても少なくても、溶融時の分解温度と流動開始温度が接
近し溶融成形が困難となるからである。また多い場合は
耐熱性そのものが低下して好ましくない。
【0011】(B)成分と(C)成分の比率は、任意に
選択されてもかまわないが、好ましくは、(B)成分お
よび(C)成分の合計100モル%にたいして、(C)
成分を5モル%から95モル%、より好ましくは10モ
ル%から90モル%、最も好ましくは、10モル%から
70モル%使用する。(C)成分の量がこれらより多く
ても少なくても、溶融時の分解温度と流動開始能温度が
接近し溶融成形が困難となるからである。また多い場合
は耐熱性そのものが低下して好ましくない。
【0012】本発明において、高い耐熱性と良好な溶融
成形性を有する芳香族ポリアミドイミド共重合体を高い
重合度と収率で製造するためには、(D)成分のジイソ
シアネートは、これのモル数をd、カルボン酸成分であ
る(A)と(B)および(C)の合計のモル数をa+b
+cとしたとき両者のモル比は、0.9<(a+b+
c)/d<1.1に保たれることが好ましい。より好ま
しくは0.99<(a+b+c)/d<1.01に保た
れるべきである。
【0013】本発明において、高い耐熱性と良好な溶融
成形性を有する芳香族ポリアミドイミド共重合体は、実
質的にアミドイミド構造とアミド構造が、ランダムに配
列したランダム共重合体と、アミドイミド構造とアミド
構造がそれぞれ一定鎖長で連続して結合したブロック共
重合体、アミドイミド構造とアミド構造が交互に結合し
た交互共重合体があり、このいずれの構造のものであっ
ても構わないが、高い耐熱性と良好な溶融成形性をより
効果的に発現するためには、ランダム共重合体、あるい
は、交互共重合体が好適である。
【0014】本発明で使用される(A)成分である芳香
族トリカルボン酸無水物とは次の一般式(4)で表示さ
れる化合物である。
【0015】
【化3】
【0016】(式中Arは少なくとも一つの炭素6員環
を含む3価の芳香族基示す。) 一般式(4)でArの具体例としては、次の化4に示し
たものがあげられる。
【0017】
【化4】
【0018】これらのうち好ましいものは次の化5に示
したものである。
【0019】
【化5】
【0020】また本発明で使用される(B)成分である
芳香族ジカルボン酸とは一般式(5)で表される化合物
である。
【0021】
【化6】
【0022】一般式(5)において、Ar1は2価の芳
香族基であり、その具体例としては次の化7に示すもの
があげられる。
【0023】
【化7】
【0024】これらのうち好ましいものとしては次の化
8に示すものがあげられ、
【0025】
【化8】
【0026】また特に好ましいものとしては次の化9に
示すものがあげられる。
【0027】
【化9】
【0028】また本発明で使用される(C)成分である
脂肪族ジカルボン酸とは一般式(6)で表される化合物
である。
【0029】
【化10】
【0030】一般式(6)において、R1は2価の脂肪
族基であり、その具体例としては次の、n=2〜20の
ものがあげられる。好ましいものは、n=2〜12であ
り、より好ましいものは、n=6〜12である。
【0031】−(CH2n− (n=2〜20)
【0032】本発明で使用される(D)成分であるジイ
ソシアネートとは次の一般式(7)で表示される化合物
である。
【0033】 O=C=N−R−N=C=O (7)
【0034】一般式(7)においてRは2価の芳香族お
よび/または脂肪族基であり、その具体例としては次の
ものがあげられる。
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】これらのうち好ましいものとしては次の化
13に示したものがあげられ、
【0038】
【化13】
【0039】また特に好ましいものとしては次の化14
に示したものがあげられる。
【0040】
【化14】
【0041】最も好ましいものは次の化15に示したも
のである。
【0042】
【化15】
【0043】本発明の芳香族ポリアミドイミド共重合体
は、(A)〜(D)成分の所定量を溶媒中で重合して得
られるが、重合温度は、50℃〜200℃、好適な重合
温度は、80℃〜180℃である。より好適な重合温度
は、80℃〜140℃である。これらより低い場合は、
重合度が上がらず、高い場合は溶融成形性の劣ったもの
しか得られないからである。重合温度の制御は、重要な
条件でありこれを制御することにより、より好ましい芳
香族ポリアミドイミド共重合体を製造し得る。重合温度
を一段目を50℃〜100℃の温度範囲内に、二段目を
100℃〜200℃の温度範囲内に二段階で設定し重合
を行うことにより、実質的にアミド基の生成が終了して
からイミド基が生成し、溶融成形性に優れかつ強靭なポ
リアミドイミドが容易に製造し得る。各段における温度
は、その温度範囲内であればいかように設定してもよ
い、例えば昇温であっても、一定温度であってもまたこ
れの組み合せであっても構わない。しかしながら好まし
いのは一定温度である。
【0044】また本発明の芳香族ポリアミドイミド共重
合体をより好ましい態様で、達成するために必要な各段
における温度範囲は前述の通りであるが、好ましい温度
範囲は一段目60℃〜100℃であり二段目は105℃
〜180℃である。より好ましくは、一段目は、80℃
100℃であり、二段目は110℃〜170℃であ
る。各段における温度がこれより低い場合はアミド基お
よびイミド基生成反応が完結せずその結果ポリアミドイ
ミドの重合度が上がらず脆いものとなり、高い場合はア
ミド基生成反応とイミド基生成反応が同時に進行し、溶
融成形性が十分に改良されない。
【0045】本発明の芳香族ポリアミドイミド共重合体
の製造に用いられる溶媒は、生成するポリアミドイミド
に相溶性を有する、N−メチルピロリドン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォ
キシド、ジメチルスルホラン、テトラメチレンスルホ
ン、ジフェニルスルフォン、γ−ブチロラクトン等と、
ポリアミドイミドと相溶性を有しない極性溶媒、具体的
にはニトロベンゼン、ニトロトルエン、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル、アセトフェノン、ニトロメタン、
ジクロロベンゼン、アニソール等に大別されるが、これ
らは混合して使用してもさしつかえない。また好ましい
ものは、ポリアミドイミドと相溶性を有する溶媒であ
る。またこれらの溶媒は、モノマー原料の溶媒に対する
割合で、0.1〜4モル/リットルで好適に使用され
る。
【0046】本発明の芳香族ポリアミドイミド共重合体
の製造には、従来技術に記載されている各種触媒を使用
することができるが、溶融成形加工性を損なわないため
には、その使用量は必要最小限に制限されるべきであ
り、重合速度が十分な実用水準にある限りは、使用しな
いことが好ましい。触媒を具体的に例示するならば、ピ
リジン、キノリン、イソキノリン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジエチ
ルアミン、γ−ピコリン、N−メチルモルホリン、N−
エチルモルホリン、トリエチレンジアミン、1,8−ジ
アザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7等の第三級
アミン、また酢酸コバルト、ナフテン酸コバルト、オレ
イン酸ナトリウム等の弱酸の金属塩、重金属塩、アルカ
リ金属塩等をあげることができる。
【0047】また本発明の製造を実施するにあたり、溶
媒、モノマー等から構成される重合系の含有水分は、5
00PPM以下に保つことが好ましく、より好ましくは
100PPM、最も好ましくは50PPM以下に保たれ
る。系内含有水分の量がこれらより多いと溶融成形性を
損なうからである。
【0048】本発明の実施に際して、分子量調整剤の少
量の使用は何等制限されるものではない、代表的な分子
量調節剤としては、安息香酸等のモノカルボン酸類、無
水フタル酸、無水コハク酸、ナフタレンジカルボン酸無
水物等のジカルボン酸無水物類、フェニルイソシアネー
ト等のモノイソシアネート類、フェノール類といった一
官能性化合物が挙げられる。
【0049】本発明により得られる芳香族ポリアミドイ
ミド共重合体の重合度はジメチルホルムアミド中30℃
で濃度1g/dlで測定した還元粘度で表示するなら
ば、0.15dl/gから1.0dl/gが好適に用い
られ、より好ましくは0.2dl/gから0.6dl/
gが、最も好ましくは、0.2dl/gから0.5dl
/gが好適に使用される。
【0050】本発明により得られる芳香族ポリアミドイ
ミド共重合体は、メタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、ヘプタン、トルエン等の脂肪族、芳香族炭化水素類
により沈澱、洗浄することにより回収されるが、重合溶
媒を直接濃縮して得ても構わない、さらには、ある程度
まで濃縮した後、押出機等により減圧下に溶媒を除去し
ペレット化する方法も有力である。
【0051】本発明の方法により製造される、芳香族ポ
リアミドイミド共重合体はワニス、塗料、フイルムとし
ても使用可能であるが、溶融成形加工性に優れている特
徴を活かし、単独でプレス、押出、射出成形等の溶融成
形加工用途に成形材料原料として使用するのに好適であ
り得られる成形品は強靭なものが得られる。
【0052】本発明の芳香族ポリアミドイミド共重合体
には、所望に応じて他の樹脂;エラストマー;難燃剤、
難燃助剤、安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑剤などの
各種の添加剤;顔料、充填剤その他の成分が適宜配合さ
れ得る。
【0053】前述の他の樹脂の例としては、ナイロン
6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロンMXD/
6、ナイロン6T、ナイロン6I等の結晶性ナイロン、
脂肪族、芳香族の非晶性ナイロン、PET、PBT、ポ
リアリレート等の脂肪族、芳香族ポリエステル、液晶ポ
リマー、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリエ
ーテルイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテル
ケトン、ポリエーテルエーテルケトンなどが例示的にあ
げられる。
【0054】またエラストマーの例としてはポリスルフ
ィドゴム、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラ
ストマー、ポリエステルアミドエラストマー、シリコン
ゴムなどが例示される。
【0055】また各種の添加剤の例をあげると、難燃剤
の例としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジ
ルホスフェートのようなリン酸エステル類;デカブロモ
ビフェニル、ペンタブロモトルエン、デカブロモビフェ
ニルエーテル、ヘキサブロモベンゼン、ブロム化ポリス
チレンなどに代表される臭素化化合物;メラミン誘導体
などの含窒素化合物;環状ホスファゼン化合物、ホスフ
ァゼンポリマーなどの含窒素リン化合物などをあげるこ
とができる。難燃助剤が使用されてもよく、その例とし
てはアンチモン、ほう素、亜鉛あるいは鉄の化合物など
があげられる。さらにその他の添加剤として立体障害性
フェノール、ホスファイト系化合物のごとき安定剤;し
ゅう酸ジアミド系化合物、立体障害性アミン系化合物で
例示される紫外線吸収剤;ステアリン酸のナトリウム、
リチウム等の金属塩、ステアリン酸アミド、モンタン酸
のナトリウム、リチウム、亜鉛等の金属塩、モンタン酸
アミド、モンタン酸エステルなどの滑剤がある。
【0056】さらには、酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜
鉛で例示される顔料;ガラスビーズ、ウオラストナイ
ト、マイカ、タルク、クレー、アスベスト、炭カル、水
酸化マグネシウム、シリカ、ケイソウ土、グラファイ
ト、カーボランダム、二硫化モリブデンで示される鉱物
質充填剤;ガラス繊維、ミルドファイバー、ボロン繊
維、炭化ケイソ繊維、黄銅、アルミニウム、亜鉛などの
金属繊維等の無機繊維;炭素繊維、アラミド繊維に代表
される有機繊維;アルミニウムや亜鉛のフレークをあげ
ることができる。充填剤は組成物全体の1〜50重量%
使うことが好ましい。
【0057】好ましい充填剤はガラスビーズ、ミルドフ
ァイバー、ガラス繊維、でありより好ましいものは、こ
れらの充填剤をエポキシ系、アミノ系等のシランカップ
リング剤で処理したものである。
【0058】
【発明の作用および効果】本発明の芳香族ポリアミドイ
ミド共重合体は溶融時の分解温度と流動開始温度の差が
大きくこのため溶融成形性に優れ、かつ高耐熱性であり
成形材料用途に好適に使用される。この優れた特性を有
する芳香族ポリアミドイミド共重合体は、酸成分として
芳香族トリカルボン酸無水物と芳香族ジカルボン酸およ
び脂肪族ジカルボン酸を所定割合でジイソシアネートと
反応して得られる。ところで、脂肪族ジカルボン酸の芳
香族ポリアミドへの導入は、従来技術で述べたように、
芳香族ポリアミドの溶融時の分解温度を著しく低下さ
せ、著しい場合は溶融成形可能温度が溶融時の分解温度
を上回ることを考慮するならば、逆に溶融時の分解温度
と流動開始温度の差を広げる本発明の芳香族ポリアミド
イミド共重合体は特異的と言える。
【0059】
【実施例】以下実施例、および比較例によって本発明の
共重合体を更に詳細に説明する。
【0060】実施例1 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、5リットルの攪拌機、温度計、先端に塩化カルシ
ウムを充填した乾燥管を装着した還流冷却器を備えた反
応器に仕込んだ。これに無水トリメリット酸 222.
1g(20モル%)、イソフタル酸 240.1g(2
5モル%)、アジピン酸 42.2g(5モル%)、次
いで2,4−トリレンジイソシアネート 503.3g
(50モル%)を加えた。無水トリメリット酸とイソフ
タル酸、アジピン酸添加時の系内水分は25ppmであ
った。最初、室温から20分を要して内容物温度を90
℃とし、この温度で60分間重合を行った。この後15
分を要して125℃に昇温し、この温度に保ったまま重
合を7時間継続した、重合終了後ポリマー溶液をN−メ
チルピロリドンを加えて2倍に希釈し、これをN−メチ
ルピロリドンの2倍容のメタノール中に強力な攪拌下に
滴下した。析出したポリマーを吸引ろ別し、さらにメタ
ノール中に再分散させてよく洗浄後ろ別し200℃で減
圧乾燥を行いポリアミドイミド樹脂を得た。ジメチルホ
ルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこのものの3
0℃における還元粘度を測定したところ0.30dl/
gであった。
【0061】このポリアミドイミドの溶融成形性を評価
するめに、流動開始温度と、溶融時分解開始温度をフロ
ーテスターにより、耐熱性を評価するために、ガラス点
移転温度をデファレンシャルスキャンニングカロリメト
リー(DSC)法により測定した。流動開始温度は、フ
ローテスターのシリンダー中にポリアミドイミド粉末を
充填し60kg/cm2 の応力下、昇温を行い樹脂が流
動を開始する温度を測定することにより決定した。溶融
時の分解温度は、フローテスターで温度を変化させポリ
アミドイミドの流動試験を行い、得られたストランドが
著しく発泡し始める温度をもってこれに当てた。これら
の結果は表1に示した。
【0062】実施例2 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。これに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 192g(20モル%)、アジピン酸 42.
2g(10モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシ
アネート 503.3g(50モル%)を加えた。無水
トリメリット酸とイソフタル酸、アジピン酸添加時の系
内水分は30ppmであった。この後、実施例1と同様
に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得
た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)
でこのものの30℃における還元粘度を測定したところ
0.4dl/gであった。このポリアミドイミドの溶融
成形性を評価するめに、実施例1と同様に流動開始温度
と、溶融時分解開始温度をフローテスターにより、耐熱
性を評価するために、ガラス点移転温度をデファレンシ
ャルスキャンニングカロリメトリー(DSC)法により
測定した。結果は、表1に示した。
【0063】実施例3 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 144g(15モル%)、アジピン酸 12
6.7g(15モル%)、次いで2,4−トリレンジイ
ソシアネート 503.3g(50モル%)を加えた。
無水トリメリット酸とイソフタル酸、アジピン酸添加時
の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1と
同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を
得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.4dl/gであった。実施例1と同様に流動開
始温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評価
するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表
1に示した。
【0064】実施例4 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 240.1g(25モル%)、アゼライン酸
54.4g(5モル%)、次いで2,4−トリレンジイ
ソシアネート 503.3g(50モル%)を加えた。
無水トリメリット酸とイソフタル酸、アゼライン酸添加
時の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1
と同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末
を得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.45dl/gであった。実施例1と同様に流動
開始温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評
価するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、
表1に示した。
【0065】実施例5 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 144g(15モル%)、アゼライン酸 16
3.2g(15モル%)、次いで2,4−トリレンジイ
ソシアネート 503.3g(50モル%)を加えた。
無水トリメリット酸とイソフタル酸、アゼライン酸添加
時の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1
と同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末
を得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.45dl/gであった。実施例1と同様に流動
開始温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評
価するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、
表1に示した。
【0066】実施例6 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 144g(15モル%)、アジピン酸 42.
2g(5モル%)、アゼライン酸 108.8g(10
モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシアネート
503.3g(50モル%)を加えた。無水トリメリッ
ト酸とイソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸添加時
の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1と
同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を
得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.45dl/gであった。実施例1と同様に流動
開始温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評
価するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、
表1に示した。
【0067】実施例7 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 166.6g(15モル%)、イソフ
タル酸 288.1g(30モル%)、アジピン酸 4
2.2g(5モル%)、次いで2,4−トリレンジイソ
シアネート 503.3g(50モル%)を加えた。無
水トリメリット酸とイソフタル酸、アジピン酸添加時の
系内水分は30ppmであった。この後、実施例1と同
様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得
た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)
でこのものの30℃における還元粘度を測定したところ
0.48dl/gであった。実施例1と同様に流動開始
温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評価す
るために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1
に示した。
【0068】実施例8 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(15モル%)、イソフ
タル酸 192g(20モル%)、アジピン酸 12
6.7g(15モル%)、次いで2,4−トリレンジイ
ソシアネート 503.3g(50モル%)を加えた。
無水トリメリット酸とイソフタル酸、アジピン酸添加時
の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1と
同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を
得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.5dl/gであった。実施例1と同様に流動開
始温度と、溶融時の分解開始温度および、耐熱性を評価
するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表
1に示した。
【0069】比較例1 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 555.3g(50モル%)、次いで
2,4−トリレンジイソシアネート 503.3g(5
0モル%)を加えた。無水トリメリット酸添加時の系内
水分は25ppmであった。実施例1と同様に重合、処
理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得た。ジメチル
ホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこのものの
30℃における還元粘度を測定したところ0.3dl/
gであった。このポリアミドイミドの溶融成形性を評価
するめに、実施例1と同様に流動開始温度と、溶融時分
解開始温度をフローテスターにより、耐熱性を評価する
ために、ガラス点移転温度をデファレンシャルスキャン
ニングカロリメトリー(DSC)法により測定した。結
果は、表1に示した。
【0070】比較例2 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、イソフ
タル酸 288.1g(30モル%)次いで2,4−ト
リレンジイソシアネート 503.3g(50モル%)
を加えた。無水トリメリット酸とイソフタル酸系内水分
は30ppmであった。この後、実施例1と同様に重
合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得た。ジ
メチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこの
ものの30℃における還元粘度を測定したところ0.3
dl/gであった。実施例1と同様に流動開始温度と、
溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価するために、
ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1に示した。
【0071】比較例3 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 166.6g(15モル%)、イソフ
タル酸 336.1g(35モル%)次いで2,4−ト
リレンジイソシアネート 503.3g(50モル%)
を加えた。無水トリメリット酸とイソフタル酸系内水分
は30ppmであった。この後、実施例1と同様に重
合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得た。ジ
メチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこの
ものの30℃における還元粘度を測定したところ0.3
2dl/gであった。実施例1と同様に流動開始温度
と、溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価するため
に、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1に示し
た。
【0072】比較例4 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 333.2g(30モル%)、イソフ
タル酸 96g(10モル%)、アジピン酸 84.5
g(10モル%)、次いで2,4−トリレンジイソシア
ネート 503.3g(50モル%)を加えた。無水ト
リメリット酸とイソフタル酸、アジピン酸添加時の系内
水分は30ppmであった。この後、実施例1と同様に
重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得た。
ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)でこ
のものの30℃における還元粘度を測定したところ0.
4dl/gであった。実施例1と同様に流動開始温度
と、溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価するため
に、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1に示し
た。
【0073】比較例5 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 333.2g(30モル%)、イソフ
タル酸 96g(10モル%)、アゼライン酸 10
8.8g(10モル%)、次いで2,4−トリレンジイ
ソシアネート 503.3g(50モル%)を加えた。
無水トリメリット酸とイソフタル酸、アゼライン酸添加
時の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1
と同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末
を得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.45dl/gであった。実施例1と同様に流動
開始温度と、溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価
するために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表
1に示した。
【0074】比較例6 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、アジピ
ン酸 253.4g(30モル%)次いで2,4−トリ
レンジイソシアネート 503.3g(50モル%)を
加えた。無水トリメリット酸とイソフタル酸添加時の系
内水分は30ppmであった。この後、実施例1と同様
に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末を得
た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/dl)
でこのものの30℃における還元粘度を測定したところ
0.4dl/gであった。実施例1と同様に流動開始温
度と、溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価するた
めに、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1に示
した。
【0075】比較例7 水分含有量15ppmのN−メチルピロリドン3リット
ルを、実施例1と同一の反応器に仕込んだ。ここに無水
トリメリット酸 222.1g(20モル%)、アゼラ
イン酸 163.2.g(30モル%)次いで2,4ー
トリレンジイソシアネート 503.3g(50モル
%)を加えた。無水トリメリット酸とアゼライン酸添加
時の系内水分は30ppmであった。この後、実施例1
と同様に重合、処理をおこない、ポリアミドイミド粉末
を得た。ジメチルホルムアミド溶液(濃度1.0g/d
l)でこのものの30℃における還元粘度を測定したと
ころ0.4dl/gであった。実施例1と同様に流動開
始温度と、溶融時分解開始温度および、耐熱性を評価す
るために、ガラス点移転温度を測定した。結果は、表1
に示した。
【0076】 (表1−1) 酸成分 ガラス転移点 流動開始 溶融時分解 Td−Tf( ℃) 組成 温度Tg( ℃) 温度 温度 (モル%) Tf( ℃) Td( ℃) 実施例1 TMA/IPA/ADA 265 360 385 25 20/25/5 実施例2 TMA/IPA/ADA 250 345 375 30 20/20/10 実施例3 TMA/IPA/ADA 240 330 370 40 20/15/15 実施例4 TMA/IPA/AZA 260 355 380 25 20/25/5 実施例5 TMA/IPA/AZA 233 318 360 42 20/15/15 実施例6 TMA/IPA/ADA 238 322 365 43 /AZA 20/15/5/10 実施例7 TMA/IPA/ADA 260 360 380 20 15/30/5 実施例8 TMA/IPA/ADA 238 323 360 37 15/20/15
【0077】 (表1−2) 酸成分 ガラス転移点 流動開始 溶融時分解 Td−Tf( ℃) 組成 温度Tg( ℃) 温度 温度 (モル%) Tf( ℃) Td( ℃) 比較例1 TMA 326 430 ℃ − − 50 で流動 せず 比較例2 TMA/IPA 289 410 410 0 20/30 比較例3 TMA/IPA 278 400 410 10 15/35 比較例4 TMA/IPA/ADA 260 370 380 10 30/10/10 比較例5 TMA/IPA/AZA 253 365 375 10 30/10/10 比較例6 TMA/ADA 190 270 280 10 20/30 比較例7 TMA/AZA 174 254 270 16 15/35 (注)表1−1、表1−2中で、 TMA:無水トリメリット酸 IPA:イソフタル酸 ADA:アジピン酸 AZA:アゼライン酸 をそれぞれ表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴 一 茨城県つくば市和台22番地 三菱瓦斯化 学株式会社総合研究所内 審査官 佐藤 健史 (56)参考文献 特開 平3−166260(JP,A) 特開 昭50−67331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/34,73/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族トリカルボン酸無水物と、
    (B)芳香族ジカルボン酸と、(C)脂肪族ジカルボン
    酸および(D)ジイソシアネートとを、(A)成分の芳
    香族トリカルボン酸無水物と(B)成分の芳香族ジカル
    ボン酸および(C)成分の脂肪族ジカルボン酸の合計1
    00モル%に対し、(B)成分と(C)成分を合計で5
    0モル%を越え、100モル%未満の量となる仕込組成
    で溶媒中で重合して得られる、一般式(1)、(2)、
    (3)を繰り返し単位として有する、耐熱性と溶融成形
    性に優れた成形材料原料用芳香族ポリアミドイミド共重
    合体。 【化1】 〔一般式(1)において、Arは少なくとも一つの炭素
    6員環を含む3価の芳香族基、Rは2価の芳香族および
    /または脂肪族基を示す。また、一般式(2)におい
    て、Ar1は少なくとも一つの炭素6員環を含む2価の
    芳香族基、Rは2価の芳香族および/または脂肪族基を
    示す。また、一般式(3)において、R1は2価の脂肪
    族基、Rは2価の芳香族および/または脂肪族基を示
    す。〕
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