JPH0326762A - 帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物

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JPH0326762A
JPH0326762A JP15974289A JP15974289A JPH0326762A JP H0326762 A JPH0326762 A JP H0326762A JP 15974289 A JP15974289 A JP 15974289A JP 15974289 A JP15974289 A JP 15974289A JP H0326762 A JPH0326762 A JP H0326762A
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JP
Japan
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group
elastomer
thermoplastic elastomer
glycol
imide
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JP15974289A
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Yoshio Suzuki
良雄 鈴木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物
、さらに詳しくは、主鎖又は側鎖に極性基を有する熱可
塑性エラストマーとボリアミドイミドエラストマーとを
基本樹脂成分として含有した、帯電防止性、可撓性、低
温特性などに優れる熱可塑性エラストマー組戊物に関す
るものである。
従来の技術 従来、熱可塑性エラストマーはゴムとプラスチックの中
間の硬さを有し、低温耐衝撃性の良い材料として、プラ
スチックの代りに、あるいは成形性に優れた材料として
ゴムの代りなどに幅広く用いられている。
ところで、プラスチック類は、一般に静電気帯電しやす
く、帯電による塵埃の付着や、電子機器部品の材料とし
て用いる場合、各種のノイズなどの障害を伴うという欠
点を有している。
このような静電気帯電を防止する技術としては、例えば
ポリアミドエラストマーを、ポリアミド(西ドイツ公開
特許第2.135,770号明細書)、ポリオキシメチ
レン(特開昭59−191752号公報)、ポリオレフ
イン(特開昭58−120812号公報)などに添加す
ることが提案されている。
一方、極性基を含有するエラストマーは、一般的にプラ
スチック類よりも帯電しにくいが、冬期において湿度が
低下した場合には帯電しやすくなり、プラスチック類と
同様の静電気障害をもたらすという欠点がある。しかし
ながら、このような欠点を改良するための具体的な対策
はこれまでとられていないのが実状である。
また、別の目的で開発された親水性ポリアミドエラスト
マーは、帯電防止性材料として使用しうるが、逆に湿度
が高いときや水に接触する場合には、水を吸収して膨潤
し、寸法変化や強度変化が生じるのを免れないという欠
点を有している。
発明が解決しようとする課題 本発明は、熱可塑性エラストマーについて、耐衝撃性や
低温特性をそこなうことなく、恒久的な帯電防止性を付
与し、電子部品、電気器具部品、OA機器部品用などと
して、なんら障害なしに広く使用しうる戊形材料を提供
することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者は、極性基を有する熱可塑性エラストマーに対
し、帯電防止性を付与するために鋭意研究を重ねた結果
、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントと
し、カプロラクタムとトリメリント酸又はピロメリット
酸のような少なくともl mのイミド環を形或しうる芳
香族ポリカルボン酸とから得られたボリアミドイミドジ
カルボン酸をハードセグメントとするポリアミドイミド
エラストマーは、極性基含有熱可塑性エラストマーとの
相容性を有し、かつ耐熱性もあり、これを極性基含有熱
可塑性エラストマーに比較的少ない量で配合すると、そ
の望ましい特性をそこなうことなく持続的な帯電防止性
を付与することができ、しかも湿度が高いときでも、こ
の組戊物は良好な寸法安定性を保持しうろことを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完戊するに至った。
すなわち、本発明は、(A)アミド基、エステル基、ウ
レタン基、ウレア基、カーボネート基、イミド基及びニ
トリル基の中から選ばれた少なくとも1種の極性基を、
繰り返し単位から成る主鎖中又は側鎖に有する熱可塑性
エラストマーと、(BXa)カプロラクタム、(b)少
なくともlf!lのイミド環を形或しうる三価又は四価
の芳香族ポリ力ノレボン酸、(c)ポリオキシエチレン
グリコーノレ又はポリオキシエチレングリコールを主体
とするポリオキシアルキレングリコール混合物及び場合
により用いられる(d)炭素数2〜lOのジアミンの少
なくとも1種から得られる、(c)成分の含有量が30
〜85重量%で、かつ温度30’Oにおける相対粘度が
1.5以上のポリアミドイミドエラストマーとを、重量
比70 : 30ないし97:3の割合で含有すること
を特徴とする帯電防止性熱可塑性エラストマー組戊物を
提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組成物においては、(A)成分として、アミド基
、エステル基、ウレタン基、ウレア基、カーボネート基
、イミド基及びニトリル基の中から選ばれた少なくとも
l種の極性基を、繰り返し単位から成る主鎖中又は側鎖
に有する熱可塑性エラストマーが用いられる。
このような極性基を有する熱可塑性エラストマーとして
は、例えばポリエーテルアミド、ポリエステルアミド、
ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルイミドアミ
ド、水添ポリオレフイングリコールとボリアミドとのブ
ロック共重合体、ポリエーテル又はポリエステルあるい
はポリカーポ不−トをソフトセグメントとし、かつポリ
ブチレンテレ7タレートなどの芳香族ジカルボン酸とア
ルキレンジオールから成るポリエステルをハードセグメ
ントとするポリエステルエラストマー、ポリエーテルポ
リウレタン、ポリエーテルポリウレタンウレア、ポリカ
ーボ不一トポリウレタン、水添二トリルゴムなどが挙げ
られる。
前記ポリアミドとしては、例えば6−ナイロン、11−
ナイロン、12−+ イa ン、6.6−}− イロ7
、6,1o−ナイロン及びこれらの共重合ポリアミドな
どが挙げられ、ポリエーテルとしては、例えばポリオキ
シテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコールなどが挙げられる。また、ポリウレタンやポリ
ウレタンウレアとしては、例えばトリレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシア不一ト、メチレンジ7エニ
ルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
などと、ブタンジオール、エチレングリコール、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどとから得られ
るものなどが挙げられる。
次に、本発明組戒物の(B)成分のポリアミドイミドエ
ラストマーは、(a)カプロラクタム、(b)三価又は
四価のポリカルボン酸、及び(c)ポリオキシエチレン
グリコール又はポリオキシエチレングリコールを主体と
するポリオキシアルキレングリコールとの混合物から或
り、しかも、(a)rR分と(b)Fit分とからハー
ドセグメントとなるポリアミドイミドが得られ、これが
ソフトセグメントである(c)成分のグリコールとエス
テル結合で連結されたマルチブロック型の共重合体であ
る。
この(b)成分としては、アミン基と反応して少なくと
も1つのイミド環を形或しうる三価又は四価の芳香族ポ
リカルボン酸、あるいはこれらの酸無水物が用いられる
(b)成分として用いる三価のトリカルボン酸としては
、具体的には、1.2.4−トリメリット酸、1,2.
5−ナフタレントリカルポン酸、2.6.7−ナフタレ
ントリカルボン酸、3.3’.4−ジ7エニノレトリカ
ルボン酸、ペンゾフエノン−3.3’,4−トリカルボ
ン酸、ジフエニルスルホン−3.3’,4−トリカルポ
ン酸、ジフェニルエーテル−3.3’,4−トリカルポ
ン酸などが挙げられる。
また、四価のテトラカルポン酸としては、具体的には、
ピロメリット酸、ジフエニル−2.2’,3.3’ーテ
トラカルポン酸、ペンゾ7エノン−2.2’ ,3.3
’−テトラカノレポン酸、ジフエニノレスノレホンー2
.2’,3.3’−テトラカルポン酸、ジフエニルエー
テルー2.2’,3. 3’−テトラカルボン酸などが
挙げられる。
これらのポリカルボン酸は、グリコール或分(c)に対
して実質上等モル、すなわち、0.9〜Cl倍モルの範
囲で用いられる。
ハードセグメントであるポリアミドイミドは、ボリアミ
ドイミドエラストマーの耐熱性、強度、硬度、熱可塑性
エラストマーとの相容性に寄与するものであり、このポ
リアミドイミドエラストマー中のポリアミドイミドの含
有量は15〜70重量%であることが必要である。この
含有量が15重量%未満ではポリアミドイミドエラスト
マーの分子量にもよるが溶融粘度が低くなりすぎ、混練
しにくくなるし、70重量%を超えると帯電防止効果が
低下するようになる。
また、ポリアミドイミドの数平均分子量は、500以上
、3000以下であることが好ましく、より好ましくは
500以上、2000以下である。ポリアミドイミドの
数平均分子量が500未満となると融点が低くなり、耐
熱性が低下するし、また3000を超えると、製造しに
くくなったり、熱可塑性エラストマーと混練しにくくな
ったりするので好ましくない。
本発明組戊物において、耐熱性を向上させるため、ポリ
アミドイミドにさらにイミド環を導入するのに(d)ジ
アミンを併用する場合には、前記ポリカルボン酸はグリ
コール或分(c)とジアミン成分(d)の合計モル数に
対して0.9〜1.1倍モルで用いる。
この(d)JR分のジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン
、フェニレンジアミンなどが挙げられる。この使用量は
グリコール成分(c)の1倍モル以下とすることが好ま
しく、これよりも多く用いると均質なポリアミドイミド
エラストマーが得られにくくなり、熱可塑性エラストマ
ーとの相容性が低下するので好ましくない。
ポリアミドイミドエラストマー中の(c)成分としては
、ポリオキシエチレングリコールあるいはポリオキシエ
チレングリコーノレとポリオキシエチレングリコール以
外のポリオキシアルキレングリコールとの混合物が用い
られる。
使用するポリオキシエチレングリコールの数平均分子量
は、特に制限はないが、500〜5000の範囲内であ
るのが好ましい。500より小さいと、エラストマーの
組或にもよるが、融点が低くなったりして耐熱性が不足
してくることがあるので好ましくない。また、5000
を超えると、強靭なエラストマーを形或しにくくなり、
好ましくない。
ポリオキシエチレングリコールと併用することのできる
ポリオキシアルキレングリコールとしては、グリコール
成分の50重量%未満で、数平均分子量が500〜50
00のポリオキシテトラメチレングリコール、変性ポリ
オキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ングリコールなどを用いることができる。
変性ポリオキシテトラメチレングリコールとしては、通
常のポリオキシテトラメチレングリコールのー(cH!
)4−0−の一部を−R−0−で置き換えたものが挙げ
られる。ここで、Rは炭素数2〜10のアルキレン基で
あり、例えば、エチレン基、1.2−プロピレン基、I
,3−プロピレン基、2−メチル1.3−プロピレン基
、2.2−ジメチル−1.3−プロピレン基、ペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基などが挙げられる。変性量
については特に制限はないが、通常3〜50]t量%の
範囲で選ばれる。また、この変性量や前記アルキレン基
の種類は、熱可塑性エラストマー組戊物の要求特性、例
えば低温特性、耐熱性などによって適宜選ばれる。
この変性ポリオキシテトラメチレングリコールは、例え
ばヘテロポリ酸を触媒とするテトラヒド口フランとジオ
ールとの共重合や、ジオール又はンオールの縮合物であ
る環状エーテルとブタンジオールとの共重合などによっ
て製造することができる。
本発明組成物で用いるポリアミドイミドエラストマーの
製造法に関しては、均質なアミドイミドエラストマーが
製造できる方法であればどのような方法でもよく、例え
ば、次の方法などが用いられる。
カプロラクタム或分(a)、芳香族ポリカルボン酸成分
(b)及びグリコール成分(c)とを、(b)g分と(
c)成分が実質上等モルになる割合で混合し、生或する
重合体中の水分含有率を 0.1〜1重量%に保ちなが
ら、150〜300’C!,より好ましくは180〜2
 8 0 ’Oで重合する方法である。本方法では、脱
水縮合させる際に、反応温度を段階的に昇温さ仕ること
もできる。
この際、一部のカプロラクタムは未反応で残るが、これ
は減圧下に留去して反応混合物から除く。
この未反応のカプロラクタムを除いた後の反応混合物は
、必要に応じて減圧下200〜300℃、より好ましく
は230〜280’Oで後重合することによりさらに重
合させることができる。
この反応方法では脱水縮合の過程でエステル化とアミド
化を同時に起こさせることにより、粗大相分離すること
を防止し、これにより均質で透明なエラストマーを生成
させる。これによって得られたポリアミドイミドエラス
トマーは熱可塑性エラストマーとの相容性に優れたもの
となる。
エステル化反応とカプロラクタムの重合とを同時に起こ
させ、しかもそれぞれの反応速度をコントロールして、
透明性を有し、かつ均質なエラストマーを得るためには
、生戊すろ水を系外に除去して、反応系の水分含有量を
0.1〜l重量%の範囲に保持して重合させるのが好ま
しい。この水分含量が1重量%を超えるとカプロラクタ
ムの重合が優先して粗大相分離を生じ、一方、0.1重
量%未満ではエステル化が優先してカプロラクタムが反
応せず、所望の組或のエラストマーが得られない。この
水分含有量はエラストマーに望まれる物性に応じて前記
範囲内で適宜選ばれる。
また、この反応では、所望に応じ、反応の進行に伴い反
応系中の水分含有量を漸次減少させるようにしてもよい
。この水分含有量のコントロールは、例えば反応温度、
不活性ガスの導入流量、減圧度のような反応条件の制御
や反応器構造の変更によって行うことができる。
本発明組戊物に用いるポリアミドイミドエラストマーの
重合度を、必要に応じて任意に変えることができるが、
メタクレゾール中0.5%(重量/容量)で30°Cで
測定した相対粘度が1.5以上になるようにするのが好
ましい。1.5より低いと、機械的物性を十分に発現す
ることができないし、熱可塑性エラストマーに混練した
場合にも、機械的物性が不足することがある。好ましい
相対粘度は1.6以上である。
ジアミン(d)を併用する場合に、l段で反応させる方
法と2段で反応させる方法のいずれがで行うことができ
る。前者はカプロラクタム(a)、ポリカルボン酸或分
(b)、グリコール成分(c)及びジアミン成分(d)
を同時に仕込み、反応させる方法である。また、後者は
、ポリカルボン酸成分(b)とジアミン成分(d)を先
に反応させ、次いでカプロラクタム(a)とグリコール
或分(c)とを合わせて反応させる方法である。
ポリアミドイミドエラストマーを製造する際に、エステ
ル化触媒を重合促進剤として用いることができる。
この重合促進剤としては、例えばリン酸などのリン化合
物;テトラブチルオルソチタネートなどのテトラアルキ
ルオルソチタネート;テトラプトキシジルコニウムなど
のテトラアルコキシジルコニウム;ジブチルスズオキシ
ド、ジブチルスズラウレートなどのスズ系触媒;酢酸マ
ンガンなどのマンガン系触媒;二酸化アンチモンなどの
アンチモン系触媒;酢酸鉛などの鉛系触媒などが好適で
ある。触媒の添加時期は重合初期でもよいし、また重合
中期でもよい。
また、得られたポリアミドイミドエラストマーの熱安定
性を高めるために、各種の耐熱老化防止剤、酸化防止剤
などの安定剤を用いることができ、これらは重合の初期
、中期、末期のどの階段で添加してもよい。また重合後
、熱可塑性エラストマーとの混練前に添加することもで
きる。
この耐熱安定剤としては、例えばN,N’一へキサメチ
レンービス(3.5−ジーt−ブチルー4−ヒドロキシ
ケイ皮酸アミド)、4.4′−ヒス(2.6−ジーt−
プチルフェノール)、2.2′−メチレンヒス(4−エ
チル−6−t−プチルフェノール)などの各種ヒンダー
ドフェノール類;N,N′−ヒス(β−ナフチル)一p
−フェニレンジアミン、N,N’−ジ7エニル−p−7
二二レンジアミン、ポリ(2.2.4−トリメチル−1
.2−ジヒドロキノリン)などの芳香族アミン類;塩化
銅、ヨウ化銅などの銅塩;ジラウリルチオジグロビオ不
一トなどのイオウ化合物やリン化合物などが挙げられる
本発明組戊物における(A)成分の極性基を有する熱可
塑性エラストマーと(B)成分のポリアミドイミドエラ
ストマーとの割合は、重量比70 : 30ないし97
:3の範囲にあることが必要であって、(B)成分がこ
れより少ないと十分な帯電防止効果が得られないし、こ
れより多いと吸水、吸湿量が増えて寸法安定性が悪くな
る傾向がみられる。
本発明組成物においては、ポリアミドイミドエラストマ
ーとドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような電
解質を併用すると、帯電防止効果で顕著な相乗効果を示
すことが分かった。
このような効果を示す有機電解質としては、酸性基を有
する有機化合物若しくはその金属塩又は有機アンモニウ
ム塩若しくは有機ホスホニウム塩などが挙げられる。こ
の酸性基を有する有機化合物若しくはその金属塩として
は、例えばドデシルベンゼンスルホン酸、l)−1”ル
エンスルホン酸、ドデシルジフエニルエーテルジスルホ
ン酸、ナ7タレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸と
ホルマリンとの縮金物、ポリスチレンスルホン酸などの
芳香族スルホン酸、ラウリルスルホン酸などのアルキル
スルホン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ポリアクリル
酸などの有機カルポン酸、亜リン酸ジフエニル、リン酸
ジフエニルなどの有機リン酸やそれらのアルカリ金属塩
、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
遊離酸の形でも効果を発現するが、好ましくはアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の塩の形で用いt;方がよく
、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウ
ム、カルシウムの塩などが好ましい。
有機アンモニウム塩としては、例えばトリメチルオクチ
ルアンモニウムブロミド、トリメチノレオクチルアンモ
ニウムクロリド、セチルトリメチノレアンモニウムブロ
ミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、トリオ
クチルメチルアンモニウムブロミドなどの四級アンモニ
ウム塩が挙げられ、有機ホスホニウム塩としては、例え
ばアミルトリ7エニルホスホニウムブロミド、テトラブ
チルホスホニウムブロミドなどの四級ホスホニウム塩が
挙げられる。
一方、無機電解質としては、例えばNaC.Q, Na
Br,KCI2, KBr, LiCI2, LiBr
, KNCS, LiNO3, KNO3.CaCQ2
, ygcQ2などが挙げられる。
これらの電解質の添加量は、(A)成分と(B)成分と
の合計量100重量部に対し、通常0.1〜10重量部
の範囲で選ばれる。この量が0.1重量部未満では添加
効果が十分に発揮されないし、lO重量部を超えると金
型の腐食、外貌の低下、強度の低下などの原因となるの
で好ましくない。
また、これらの電解質の中で、金型腐食性や外観の点か
ら、有機電解質の方が無機電解質よりも好ましい。
本発明の熱可塑性エラストマー組戊物には、本発明の目
的をそこなわない範囲で、所望に応じ、各種添加成分、
例えば顔料、染料、補強剤、充てん剤、熱安定剤、酸化
防止剤、核剤、滑剤、可塑剤、離型剤、他の重合体など
を混線過程や成形過程などの任意の過程において含有さ
せることができる。
本発明組戒物は、前記(A)成分、(B)或分及び必要
に応じて用いられる電解質や各種添加或分から成る混合
物を公知の方法、例えばバンバリーミキサー、ミキシン
グロール、一軸若しくは二軸の押出機などを使用して混
練する方法により調製することができる。この際の混線
温度は160〜280°Cの範囲で行うのが好ましい。
このようして得られた本発明の熱可塑性エラストマー組
戊物は、一般に熱可塑性樹脂の成形に用いられている公
知の方法、例えば射出成形、押出戊形、ブロー戊形、真
空成形などの方法によって成形することができる。
発明の効果 本発明の帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物は、極
性基を有する熱可塑性エラストマーとポリアミドイミド
エラストマーとを基本樹脂成分とするものであって、恒
久的な帯電防止性を有するとともに、可撓性、低温特性
などに優れ、かつ湿度の高い雰囲気下においても寸法安
定性が悪くなることがないなどの特徴を有し、電子部品
、電気器具部品、OA機器部品、例えばギア、コネクタ
、スイッチ、ハウジングなどに、静電気帯電を防止しう
る材料として広く用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、組戊物及びエラストマーの各物性は次のに示す方
法に従って求めた。
(1)ポリアミドイミドエラストマーの引張破断強度及
び引張伸度 AS丁M D638に準じて、l+n+++厚みのダン
ベノレ片を用い、絶乾状態で測定した。
(2)ポリアミドイミドエラストマーの相対粘度メタク
レゾール中、30℃、0,5重量/容量%の条件で測定
した。
(3)ポリアミドイミドエラストマーの熱分解温度 重量減少温度は示差熱天秤を用い、昇温速度lO℃/分
で測定した。
(4)表面抵抗率 成形後、23°C,20〜30%RHで調湿したのち、
東亜電波工業(株)製の極超絶縁計SM−IOE型を用
いて測定した。
また、熱可塑性エラストマーとして次のものを用いた。
A−1:カプロラクタム、無水トリメリット酸、ポリオ
レ7イングリコール〔三菱化或 (株〕製、ボリテールHA,数平均分子量2200)か
ら得られたポリオレフイングリコール601!量%含有
のボリアミドイミドエラストマー A−2:ラウリンラクタム、ドデカン酸、ポリオキンテ
トラメチレングリコール(数平均分子i 1300)か
ら得られたポリオキンテトラメチレングリコール50重
量%含有のl2−ナイロンエラストマー(ポリアミドイ
ミドエラストマーの相対粘度と同様にして測定した相対
粘度1.95) A−3:ボリエステルエラストマー ペルプレン2000 (東洋紡(株)製〕A−4:ポリ
カーボネート系ウレタンエラストマーエラストランE9
90(日本エラストラン(株)製〕 製造例l:ボリアミドイミドエラストマー(B−1)の
製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取付けI;10(
2のステンレス製反応容器に、ポリオキシエチレングリ
コール(数平均分子量1980)2680g、無水トリ
メリットa259.h 、カプロラクタムl707q及
びペンタエリスリチルーテトラキスC3−(3.5ジー
t−ブチルー4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート
〕とトリス(2.4−ジーt−プチルフエニル)ホスト
ファイトのl:lブレンド品(商品名:イルガノンクス
B 225 :酸化防止剤)8.0gを仕込み、lOO
℃でl Torrに減圧し、1時間かきまぜて原料中の
水分を除去した。その後、窒素を導入して300Tor
rに圧力を保持しながら、260’Oに昇温して4時間
重合し、同温度で徐々に減圧して、未反応のカプロラク
タムを留去した。
次いで、再び窒素を導入して200Torrに圧力を保
持し、テトラブチルオルソチタネーX.Oyをカプロラ
クタム1009に溶解した溶液を添加したのち、l T
orrに減圧し、同温度で7時間重合した。
得られたポリマーを冷却ベルト上にガット状に吐出し、
ペレタイズすることによってペレット状のエラストマー
を得た。
このエラストマーは、淡褐色透明で、ポリオキシエチレ
ングリコールの含有量が67重量%であり、相対粘度2
.l8で、引張強度及び伸度は、それぞれ310hy/
 cm2、850%でありI二。
また、このエラストマーの熱分解開始温度、10%重量
減少温度、30%重量減少温度は、それぞれ353°C
, 377°c, 394℃であった。
製造例2:ボリアミドイミドエラストマ−(B−2)の
製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留出管を取付けた500m
+2のセパラブルフラスコに、カプロラクタム40g、
ポリオキシエチレングリコール(数平均分子量2040
) 9 1g、無水トリメリット酸11.29、ヘキサ
メチレンジアミン1.59 (ポリオキシエチレングリ
コールに対するモル比0.3)、リン酸0.159及び
「ノクラック224J O.2gを仕込み、260°C
で、窒素70mQl分で流しながら、4時間反応させた
次いで、未反応のカプロラクタムを減圧で留去したのち
、テトライソプロピルオルソチタ不一ト0.3gを添加
して、l 7orrで5時間反応させて、黄色透明エラ
ストマーを得た。
このエラストマーは、ポリオキシエチレングリコールを
72重量%含有し、相対粘度l.90で、引張強度29
5kg/cm2、引張伸度l020%であり、熱分解開
始温度、lO%重量減少温度、30%重量減少温度は、
それぞれ350℃、403℃, 438°Cであつlこ
製造例3:ポリアミドイミドエラストマ−(B−3)の
製造 製造例2と同様にして、ポリオキシエチレングリコール
(数平均分子量2850)、無水ビロメリット酸及びカ
プロラクタムから、ポリオキシエチレングリコールの含
有量が75重量%、相対粘度2.10、強度260kg
/ cm”、熱分解開始温度330°0,10%重量減
少温度427°Cのボリアミドイミドエラストマーを得
た。なお、触媒としては、テトラブトキシジルコニウム
を用いた。
実施例l〜5、比較例1〜3 次表に示子割合で、極性基を含有する熱可塑性エラスト
マーとポリアミドイミドエラストマーとを、ダルメージ
型スクリュウの付いた一軸押出し機で混線しt;。混l
si度はl2−ナイロンエラストマー組戊物、6−ナイ
ロンエラストマー組戊物、ボリエステルエラストマー組
戊物、ポリウレタンエラストマー組成物で、それぞれ2
10℃、220°C1230°c, 190°Cを用い
I;。
これらを射出戊形して、テスト用サンブノレを作威し、
表面抵抗率を求めた。その結果を次表に示す。
実施例6 実施例l及び2で作戊したサンプルを3か月間放置した
のち、20〜30%RHで表面抵抗を測定したところ、
それぞれ2X1012、2.5XlO”Ωであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)アミド基、エステル基、ウレタン基、ウレア
    基、カーボネート基、イミド基及びニトリル基の中から
    選ばれた少なくとも1種の極性基を、繰り返し単位から
    成る主鎖中又は側鎖に有する熱可塑性エラストマーと、 (B)(a)カプロラクタム、 (b)少なくとも1個のイミド環を形成しうる三価又は
    四価の芳香族ポリカルボン酸及び(c)ポリオキシエチ
    レングリコール又はポリオキシエチレングリコールを主
    体とするポリオキシアルキレングリコール混合物から得
    られる、 (c)成分の含有量が30〜85重量%で、かつ温度3
    0℃における相対粘度が1.5以上のポリアミドイミド
    エラストマーとを、重量比70:30ないし97:3の
    割合で含有することを特徴とする帯電防止性熱可塑性エ
    ラストマー組成物。 2 (A)アミド基、エステル基、ウレタン基、ウレア
    基、カーボネート基、イミド基及びニトリル基の中から
    選ばれた少なくとも1種の極性基を、繰り返し単位から
    成る主鎖中又は側鎖に有する熱可塑性エラストマーと、 (B)(a)カプロラクタム、 (b)少なくとも1個のイミド環を形成しうる三価又は
    四価の芳香族ポリカルボン酸、 (c)ポリオキシエチレングリコール又はポリオキシエ
    チレングリコールを主体とするポリオキシアルキレング
    リコール混合物及び (d)炭素数2〜10のジアミンの少なくとも1種から
    得られる、 (c)成分の含有量が30〜85重量%で、かつ温度3
    0℃における相対粘度が1.5以上のポリアミドイミド
    エラストマーとを、 重量比70:30ないし97:3の割合で含有すること
    を特徴とする帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物。 3 有機電解質及び無機電解質の中から選ばれた少なく
    とも1種の電解質を含む、請求項1又は2記載の帯電防
    止性熱可塑性エラストマー組成物。
JP15974289A 1989-06-23 1989-06-23 帯電防止性熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH0326762A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056332A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Hitachi Ltd 電子部品キャリアテープ

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JP2008056332A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Hitachi Ltd 電子部品キャリアテープ

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