JPH0324138A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH0324138A
JPH0324138A JP15819789A JP15819789A JPH0324138A JP H0324138 A JPH0324138 A JP H0324138A JP 15819789 A JP15819789 A JP 15819789A JP 15819789 A JP15819789 A JP 15819789A JP H0324138 A JPH0324138 A JP H0324138A
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JP
Japan
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elastomer
polyolefin resin
glycol
weight
acid
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JP15819789A
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Nobuyoshi Umeniwa
信義 梅庭
Yoshio Suzuki
良雄 鈴木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なポリオレフィン系樹脂組成物、さらに詳
しくは、ポリオレフィン系樹脂とボリアミドイミドエラ
ストマーとを基本樹脂或分とした恒久的な帯電防止性を
有するポリオレフィン系樹脂組成物に関するものである
. 従来の技術 従来、ポリオレフィン系樹脂は代表的汎用樹脂として、
例えばキャップ、容器などの日用品、玩具、コンテナー
、洗たく機、冷蔵庫、テレビなどの家電部品.あるいは
自動車部品などの素材として、多くの分野において幅広
く使用されている。
しかしながら、このポリオレフイン系樹脂は元来、非極
性樹脂であるため、静電気が帯電しやすくかつ帯電した
場合、なかなか除電しにくいことから、このものを材料
とする各種製品においては、静電気の発生、帯電により
、その表面にゴミが付着して汚れるなど、好ましくない
事態を招来するという問題があった。
このような問題を解決する手段として、従来、カチオン
系、アニオン系、ノニオン系などの界面活性剤系帯電防
止剤を、ポリオレ7イン系樹脂に練込んだり、あるいは
その戊形品の表面に塗付したりして、帯電防止性を付与
する方法が用いられてきた。
しかしながら、このような界面活性剤系帯電防止剤を用
い、帯電防止性を付与する方法においては、成形時に帯
電防止剤の揮散にもとずく成形品表面のくもり現象、成
形後帯電防止剤の戊形品表面へのブリードアウトに伴う
戊形品表面のくもりや自化などの問題がある上、帯電防
止性の長期にわたる永続性において、例えば季節による
帯電防止性の発現効果の変動や戊形品表面の洗浄などに
よる帯電防止性の低下を免れないなどの問題もありt;
さらに、ポリオレ7イン系樹脂に、帯電防止性を付与す
るために、カーポンブラックなどの導電性充てん剤を配
合することが試みられているが、カーボンブラックなど
を配合すると暗色に着色されるので、明るい色調の材料
が要求される場合には使用できないし、またこのような
充てん剤を配合すると衝撃強度が低下したり、剛性が変
化する.などの問題があっt;。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、ポリオレフィン系
樹脂本来の特性をそこなうことなく、恒久的な帯電防止
性が付与された新規なポリオレ7イ冫系樹m組戊物を提
供することを目的としてなされt;ものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、ポリオレフイン系樹脂に対し、帯電防止
性を付与するために種々研究を重ねた結果、ポリオキシ
エチレングリコールをソ7トセグメントとし、カプロラ
クタムとトリメリット酸又はピロメリット酸のような少
なくとも1個のイミド環を形戊しうる芳香族ポリカルボ
ン酸とから得られt;ポリアミドイミドジカルボン酸を
ハードセグメントとするボリアミドイミドエラストマー
は、ポリオレ7イン系樹脂との相容性を有し、かつ耐熱
性もあり、これをポリオレフィン系樹脂に比較的少ない
量で配合すると、その望ましい特性をそこなうことなく
持続的な帯電防止性を付与しうろことを見い出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)ポリオレフイン系樹脂と、
(B)(a)カプロラクタム、(b)少なくとも1個の
イミド環を形成しうる三価又は四価の芳香族ポリカルボ
ンFIZ, (c)ポリオキシエチレングリコール又は
ポリオキシエチレングリコールを主体とするポリオキシ
アルキレングリコール混合物及び場合により用いられる
(d)炭素数2〜10のジアミンの少なくともl種から
得られる、(c)gI.分の含有量が30〜85重量%
で、かつ温度30″Cにおける相対粘度が1.5以上の
ポリアミドイミドエラストマーとを、重量比70:30
ないし99:1の割合で含有することを特徴とするポリ
オレフイン系樹脂組放物を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組或物の(A)成分として用いられるポリオレフ
イン系樹脂としては、例えば高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、中低圧法低密度ポリエチレン、高圧法
低密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、ボリブテ
ン、ポリ−4−メチルヘンテン−1、IN晶Fkエチレ
ンープロピレン共重合体、エチレンーd−才レフィン共
重合体、フロピレンーa−オレフィン共重合体などが挙
げられる。
次に、本発明組成物の(B) Iffi分のポリアミド
イミドエラストマーは、(a)カプロラクタム、(b)
三価又は四価のポリカルボン酸、及び(c)ポリオキシ
エチレングリコール又はボリオキシエチレングリコール
を主体とするポリオキシアルキレングリコールとの混合
物から戒り、しかも、(a)成分とCb)R分とからハ
ードセグメントとなるポリアミドイミドが得られ、これ
がソ7トセグメントである(c) IilE分のグリコ
ールとエステル結合で連結されたマルチブロック型の共
重合体である。
この(b) It.分としては、アミノ基と反応して少
なくとも1つのイミド環を形或しうる三価又は四価の芳
香族ポリカルボン酸、あるいはこれらの酸無水物が用い
られる。
(b)5E分として用いる三価のトリカルボン酸として
は、具体的には、1.2.4−}リメリット酸、!.2
.5−ナ7タレントリカルポン酸、2,6.7−ナ7タ
レントリカルボン酸, 3.3’.4−ジフエニルトリ
カノレボン酸、べ冫ゾ7エノン−3.3’ .4−トリ
力ルボン酸、ジフェニルスルホン−3.3’ ,4− 
}リカルボン酸、ジフエニルエーテル−3.3’ .4
−トリ力ルボン酸などが挙げられる。
また、四価のテトラカルポン酸としては、具体的には、
ビロメリット酸、ジ7エニルー2.2’.3.3’−テ
トラカルポン酸、ペンゾフェノン−2.2’.3.3’
−テトラカルボン酸、ジ7エニルスルホン−2.2’ 
,3.3’−テトラカノレボン酸、ジフェニルエーテノ
レー2.2’ ,3.3’−テトラカルボン酸などが挙
げられる。
これらのポリカルポン酸は、グリコール戊分(c)に対
して実質上等モル、すなわち、0.9〜1.lf*モル
の範囲で用いられる。
ハードセグメントであるポリアミドイミドは、エラスト
マーの耐熱性、強度、硬度、ポリオレ7イン系樹脂との
相容性に関与するものであり、このエラストマー中のポ
リアミドイミド含有量は、15〜70]i量%であるこ
とが必要である.この含有量が15重量%未満ではエラ
ストマーの強度が低くなり、ポリオレ7イン系樹脂に混
練したとき、衝撃強度が低くなるので好ましくないし、
70重量%を超えると相客性が悪くなったり、帯電防止
効果が低くなったりするので好ましくない.また、ポリ
アミドイミドの数平均分子量は、500以上、3000
以下であることが好ましく、より好ましくは500以上
、2000以下である。ポリアミドイミドの数平均分子
量が500未満となると融点が低くなり、耐熱性が低下
するし、また3000を超えるとポリオレフィン系樹脂
との親和性が低くなるので好ましくない. 本発明組戊物において、耐熱性を向上させるため、ポリ
アミドイミドにざらにイミド環を導入するのに(d)ジ
アミンを併用する場合には、前記ポリ力ノレボン酸はグ
リコール或分(c)とジアミン成分(d)の合計モル数
に対して0.9〜1.1倍モルで用いる. この(d) 戊分のジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン
、7エニレンジアミンなどが挙げられる.この使用量は
グリコール虞分(c)の1倍モル以下とすることが好ま
しく、これよりも多く用いると均質なエラストマーが得
られにくくなり、ポリオレ7イン系#l脂との相客性が
低下するので好ましくない。
ボリアミドイミドエラストマー中の(c)成分としては
、ポリオキシエチレングリコールあるいはポリオキシエ
チレングリコールとポリオキシエチレングリコール以外
のポリオキシアルキレングリコールとの混合物が用いら
れる。
使用するポリオキシエチレングリコールの数平均分子量
は、特に制限はないが、500〜5000の範囲内であ
るのが好ましい。500より小さいと、エラストマーの
組戊にもよるが、融点が低くなったりして耐熱性が不足
してくることがあるので好ましくない.また, soo
oを超えると、強靭なエラストマーを形戊しにくくなり
、ポリオレフィン系樹脂に混練したときに、衝撃強度の
低下や剛性の低下などが生じることがあるので好ましく
ない。
ポリオキシエチレングリコーノレと併用することのでき
るポリオキシアルキレングリコールとしては、グリコー
ル戊分の50重量%未満で、数平均分子量が500〜5
000のポリオキシテトラメチレングリコール、変性ポ
リオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシグロビ
レングリコールなどを用いることができる. 変性ポリオキシテトラメチレングリコールとしては、通
常のポリオキシテトラメチレングリコールの−(cH!
)4−0−の一部を−R−0−で置き換えたものが挙げ
られる.ここで、Rは炭素数2〜10のアルキレン基で
あり、例えば、エチレン基、1.2−フロピレン基、1
.3−プロピレン基、2−メチル−1,3−プロピレン
基、2.2−ジメチル−1.3−プロピレン基、ぺ冫タ
メチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げられる。変性
量については特に制限はないが、通常3〜50重量%の
範囲で選ばれる。また、この変性量や前記アルキレン基
の種類は、ポリオレフイン系樹脂組成物の要求特性、例
えば耐衝撃性、剛性、耐熱性などによって適宜選ばれる
この変性ポリオキシテトラメチレングリコールは、例え
ばヘテロポリ酸を触媒とするテトラヒド口7ランとジオ
ールとの共重合や、ジオール又はジオールの縮金物であ
る環状エーテルとブタンジオールとの共重合などによっ
て製造することができる。
本発明組成物で用いるボリアミドイミドエラストマーの
製造法に関しては、均質なアミドイミドエラストマーが
製造できる方法であればどのような方法でもよく、例え
ば、次の方法などが用いられる。
カプロラクタム戊分(a)、芳香族ポリカルポン酸戊分
(b)及びグリコール戊分(c)とを、(b)成分と(
c)成分が実質上等モルになる割合で混合し、生成する
重合体中の水分含有率を0.1〜111%に保ちながら
、150〜300゜C1 より好ましくは180〜28
0ツで重合する方法である.本方法では、脱水縮合させ
る際に、反応温度を段階的に昇温さ仕ることもできる。
この際、一部のカプロラクタムは未反応で残るが、これ
は減圧下に留去して反応混合物から除く。
この未反応のカプロラクタムを除いt;後の反応混合物
は、必要に応じて減圧下200〜300℃、より好まし
くは230〜280℃で後重合することによりさらに重
合させることができる。
この反応方法では脱水縮合の過程でエステル化とアミド
化を同時に起こさせることにより、粗大相分離すること
を防止し、これにより均質で透明なエラストマーを生成
させる。これがポリオレフィン系樹脂との相客性に優れ
、ポリオレ7イン系樹脂に混練したときに、優れた帯電
防止効果、機械的特性を発現するのである。
エステル化反応とカプロラクタムの重合とを同時に起こ
させ、しかもそれぞれの反応速度をコントロールして、
透明性を有し、かつ均質なエラストマーを得るためには
、生成する水を系外に除去して、反応系の水分含有量を
0.1−1重量%の範囲に保持して重合させるのが好ま
しい。この水分含有量が1重量%を超えるとカプロラク
タムの重合が優先して粗大相分離を生じ、一方、0,l
重量%未満ではエステル化が優先してカプロラクタムが
反応せず、所望の組戒のエラストマーが得られない。こ
の水分含有量はエラストマーに望まれる物性に応じて前
記範囲内で適宜運ばれる。
また、この反応では、所望に応じ、反応の進行に伴い反
応系中の水分含有量を漸次減少させるようにしてもよい
。この水分含有量のコントロールは、例えば反応温度、
不活性ガスの導入流量、減圧度のような反応条件の制御
や反応器構造の変更によって行うことができる。
本発明組戊物に用いるボリアミドイミドエラストマーの
重合度を、必要に応じて任意に変えることができるが、
メタクレゾール中0.5%(重量/容量)で30℃で測
定した相対粘度が1.5以上になるようにするのが好ま
しい。1.5より低いと、機械的物性を十分に発現する
ことができないし、ポリオレフィン系樹脂に混練した場
合にも、機械的物性が不足することがある。
ジアミン(d)を併用する場合に、1段で反応させる方
法と2段で反応させる方法のいずれかで行うことができ
る。前者はカプロラクタム(a)、ポリカルボン酸成分
(b)、グリコール戊分(c)、及びジアミン成分(d
)を同時に仕込み、反応させる方法である.また、後者
は、ポリカルポン酸戊分(b)とジアミン成分(d)を
先に反応させ、次いでカプロラクタム(a)とグリコー
ル成分(c)とを合わせて反応させる方法である。
ポリアミドイミドエラストマーを製造する際に、エステ
ル化触媒を重合促進剤として用いることがでさる。
この重合促進剤としては、例えばリン酸、ポリリン酸、
メタリン酸などのリン化合物;テトラブチルオルソチタ
ネートなどのテトラアルキルオルンチタネート;ジブチ
ルスズオキシド、ジブチルスズラウレートなどのスズ系
触媒;酢酸マンガンなどのマンガン系触媒;二酸化アン
チモンなどのアンチモン系触媒;酢酸鉛などの鉛系触媒
などが好適である.触媒の添加時期は重合初期でもよい
し、また重合中期でもよい。
また、得られたポ゜リアミドイミドエラストマーの熱安
定性を高めるために、各種の耐熱老化防止剤、酸化防止
剤などの安定剤を用いることができ、これらは重合の初
期、中期、末期のどの段階で添加してもよい.また、重
合後、ポリオレフイン系樹脂との混練前に添加すること
もできる。
この耐熱安定剤としては、例えばN,N’一へキサメチ
レンービス(3.5−ジーt−ブチルー4−ヒドロキシ
ケイ皮酸アミド) , 4.4’−ビス(2.6−ジー
t−プチルフェノール) 、2.2’−メチレンビス(
4−エチル−6−t−プチルフェノール)などの各種ヒ
ンダードフェノール類; N,N’−ビス(β−ナフチ
ル) −p−7エニレンシアミン、N+N’−シ7エニ
ルーp−7エニレンジアミン、ポリ(2.2.4− ト
リメチル−1.2−ジヒドロキノリン)などの芳香族ア
ミン類;塩化銅、ヨウ化銅なとの銅塩;ジラウリルチオ
ジグロビオネートなどのイオウ化合物やリン化合物など
が挙げられる。
本発明組戊物における(A)戊分のポリオレフィン系樹
脂とCB)成分のポリアミドイミドエラストマーとの割
合は、重量比70 : 30ないし99二1の範囲内で
あることが必要であって、(B) 戊分がこれより少な
いと十分な帯電防止効果が得られないし、これより多い
とポリオレフイン系樹脂本来の特性、例えば剛性などが
低下する傾向がみもれる。
ボリアミドイミドエラストマーをポリオレフイン系樹脂
に混練した際、どのような機構で帯電防止効果が発現す
るのか必ずしも明確ではないが、層状剥離することなく
、かつ完全には相客とはならない程度の適度な相客性を
両者間で有することが好ましい. 本発明組威物におけるポリオレフイン系樹脂とポリアミ
ドイミドエラストマーは異質のポリマー構造をとるにも
かかわらず、比較的相客性は良好であるが、前記相客性
の状態を得るために相客化剤を用いることもできる。
この相容化剤としては、カルボキシル基を導入したポリ
オレ7イン系樹脂やカルボキシル基を導入した水素添加
ビニル芳香族化合物一共役ジエン化合物ブロック共重合
体などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂とポリアミドイミドエラストマー
との相客性はボリアミドイミドエラストマーの分子量、
組戊、末端水酸基と末端力ルポキシル基との割合などに
もよって異なるが、前記相客化剤としてのカルポキシル
基を導入したポリオレ7イン系樹脂やカルボキシル基を
導入した水素添加ビニル芳香族化合物一共役ジエン化合
物ブロック共重合体のカルポキシル基の含有量が4重量
%を超えると帯電防止性能が低くなり好ましくない。
本発明組或物において、ボリアミドイミドエラストマー
とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような電解
質を併用すると、帯電防止効果で顕著な柑乗効果を示す
ことが分かった。
このような効果を示す有機電解質としては、酸性基を有
する有機化合物若しくはその金属塩又は有機アンモニウ
ム塩若しくは有機ホスホニウム塩などが挙げられる。こ
の酸性基を有する有機化合物若しくはその金属塩として
は、例えばドデシルベンゼンスルホン酸、p一トルエン
スルホン酸、トデシルジフェニルエーテルジスルホン酸
、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸とホル
マリンとの縮金物、ポリスチレンスルホン酸などの芳香
族スルホン酸、ラウリルスルホン酸などのアルキルスノ
レホン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ポリアクリル酸
などの有機カルボン酸、亜リン酸ジフェニル、リン酸ジ
フェニルなどの有機リン酸やそれらのアルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩が挙げられる。
遊離酸の形でも効果を発現するが、好ましくはアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の塩の形で用いた方がよく、
例えばナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム
、カルシウムの塩などが好ましい。
有機アンモニウム塩としては、例えばトリメチノレオク
チノレアンモニウムプロミド、トリメチノレオクチルア
ンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、トリ
オクチルメチルアンモニウムブロミドなどの四級アンモ
ニウム塩が挙げられ、有機ホスホニウム塩としては、例
えばアミルトリフェニルホスホニヴムブロミド、テトラ
ブチルホスホニウムブロミドなどの四級ホスホニウム塩
が挙げられる. 一方、無機電解質としては、例えばAgNO,,BeS
O., CaCI2g, Ca(NOS)!, CdC
Q,, Cd(NO3)!,CoCQ1, CrCQ,
, CsCα, CLIC1l!, Cu(NO3)1
, CuSOa,FeCQ2, KBr,κH,PO,
, KNCS, KNO3, LiCQ, LiOH,
LiNOx, MgC(+., Mg(Now)x. 
MgSOa. MnCn*, MnSOa,NH4CI
2, NH4NO2+ (NH4)!SO4. NaB
r, N82CO3,Na}l,PO., NaNO,
, NiSO4. Pb(NOs)t. PrCQ,,
 RbCQ,RbNO3+ ZnCNOs)t* Zn
SOaなどが挙げられる。
これらの電解質の添加量は、(A)79分と(B)戒分
との合計量100重量部に対し、通常0.01−10重
量部、好ましくは0.1〜5重量部の範囲で選ばれる。
この量が0.01重量部未満では添加効果が十分に発揮
されないし、10重量部を超えると衝撃強度の低下、金
型の腐食、モールドデポジットの発現、外観の低下など
の原因となり、好ましくない. まt;、これらの電解質の中で、金型腐食性や外観の点
から、有I!電解質の方が無機電解質よりも好ましい。
本発明組或物には、本発明の目的をそこなわない範囲で
、所望に応じ各種添加戊分、例えば顔料、染料、補強剤
、充てん剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤、離型剤、鯨燃剤、他の重合体などを、
混練過程や成形過程などの任意の過程において含有させ
ることができる。
本発明組戊物は、前記の(A)戊分、(B) s.分及
び必要に応じて用いられる電解質や各種添加戊分から成
る混合物を公知の方法、例えばバンバリーミキサー、ミ
キシングロール、一軸若しくは二軸の押出機などを使用
して混練する方法により調製することができる。この際
の混線温度は180〜280℃の範囲で行うのが好まし
い.このようにして得られた本発明のポリオレフィン系
樹脂組成物は、一般に熱可塑性樹脂の成形に用いられて
いる公知の方法、例えば射出戊形、押出或形、ブロー戊
形、真空或形などの方法によって成形することができる
発明の効果 本発明のポリオレ7イン系樹脂組成物は、ポリオレ7イ
ン系樹脂とボリアミドイミドエラストマーとを基本樹脂
或分とするものであって、ポリオ17フィン系樹脂が本
来有する特性を保持するとともに、恒久的な帯電防止性
も有するなど、優れた特徴を有しており、例えば容器な
どの日用品、玩具、家電部品、自動車部品など、長期に
わたって静電気帯電の防止が求められている各種製品の
素材として好適に用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、組成物及びエラストマーの各物性は次のに示す方
法に従って求めた。
(1)引張降伏強度及び引張破断伸度:ASTM 06
38に準じてl/8インチ厚みのダンベル片を用い、2
3℃、50%RHで測定した。
但し、エジストマーは、降伏点を有しない方が多いため
、lin厚みのダンベル片を用い、引張降伏強度及び引
張破断伸度を絶乾状態で測定した。
(2)曲げ弾性率: ASTM D790に準じてl/8インチ厚みの試験片
を用い、23℃、50%RHで測定した。
(3)アイゾット衝撃強度: ASTM D256に準じてl/8インチ厚みのノッチ
付試験片を用いて、23℃、50%RHで測定した。
(4)帯電圧テスト: スタティックオネストメーター(宍戸商会製)で8KV
で靜電圧を印加し、電圧除去後、試料の帯電圧が半減す
る時間を23℃、55%RHで測定した。
第3表記載の初期値とは、試験片戊形後23℃、50%
R}lの条件下に24時間放置後測定した値である. なお、本発明における持続性のある帯電防止性能を有す
る組戊物とは、戊形後23℃、50%RHの恒温室条件
下で、90日以上放置しても、実質的に初期値の帯電防
止性能を保持している組戊物又は戊形後、lO谷間流水
中に浸せきしたのち、表面の水分を取除き、23℃、5
0%RHの条件にて24時間状I!!Ill節したのち
、測定した帯電防止性能が実質的に初期値の帯電防止性
能を保持している組戊物を意味する。実質的に初期値の
帯電防止性能を保持するとは初期値のlO倍を超えない
値、より好ましくは5.0倍を超えない値を保持するこ
とをいう。
(5)エラストマーの相対粘度: メタクレゾール中、30℃、0.5重量/容量%の条件
で測定した. (6)エラストマーの熱分解温度: 重量減少温度は示差熱天秤を用い、昇温速度10℃/分
で測定した。
また、実施例及び比較例で用いたポリオレ7イン系樹脂
は次のとおりである。
A−1=結晶性エチレンーブロビレンブロック共重合体 エチレン単位含有量9重量% MF I (ASTM 01238) 8.0A−2:
高密度ポリエチレン 密度OJ65g/ cm” M I (ASTM DI238) 5.0A−3:カ
ルポン酸変性ポリプロピレンカルボキシル基含有量0.
2重量% A−4:カルボン酸変性水素添加ビニル芳香族化合物一
共役ジエン化合物ブロック共重合体 カルポキシル基含有量l重量% 製造例l:ボリアミドイミドエラストマー(B− 1 
)の製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取付けたtOI2
のステンレス製反応容器に、ポリオキシエチレングリコ
ール(数平均分子量1980) 2680g、無水トリ
メリットTIm259.4g、カプロラクタム1707
9、及びペンタエリスリチルーテトラキス(3−(3.
5−ジーL−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕とトリス(2.4−ジーt−プチル7エニル
)ホスファイトのl=1ブレンド品(商品名:イルガノ
ックスB225 :酸化防止剤) 8.hを仕込み, 
100℃でl Torrに減圧し、1゜時間かきまぜて
原料中の水分を除去しI;。その後、窒素を導入して3
00Torrに圧力を保持しながら、260℃に昇温し
で4時間重合し、同温度で徐々に減圧して、未反応のカ
プロラクタムを留去した。次いで、再び窒素を導入して
200Torrに圧力を保持し、テトラプチルオルソチ
タネート4.09をカブロラ・クタムlOhに溶解した
溶液を添加したのち、l Torrに減圧し、同温度で
7時間重合した。得られI;ポリマーを冷却ベルト上に
ガット状に吐出し、ペレタイズすることによってペレッ
ト状のエラストマーを得I;。
このエラストマーは、淡褐色透明で、ポリオキシエチレ
ングリコールの含有量が67重量%であり、相対粘度2
.18で、引張強度及び伸度は、それぞれ310k9/
CI1”、850%であった.また、このエラストマー
の熱分解開始温度、lO%重量減少温度、30%重量減
少温度は、それぞれ353℃、377℃、394℃であ
った.製造例2:ポリアミドイミドエラストマ−(B−
2)の製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取付けた50h(
+のセパラブルフラスコに、ポリオキシエチレングリコ
ール(数平均分子量2010) 1449、無水トリメ
リット酸13.7g、カプロラクタム68.2g及びポ
リ(2,2.4− トリメチル−1.2−ジヒドロキノ
リン)(商品名:ノクラック224:酸化防止剤) 0
.4gを仕込み, 100℃でかきまぜながら30分間
I Torr以下に減圧して脱水した.次いで、窒素を
60Ila/分で流しながら260℃に昇温し、4時間
重合を行ったのち、同温度で徐々に減圧にして未反応の
カプロラクタムを系外に留去した. 次いで、テトラプチルチタ木−} 0.4gを添加し、
l Torrに減圧して、7時間重合して淡黄色透明の
エラストマーを得た。
このエラストマーは、ポリオキシエチレングリコールの
含有量が72重量%であり、ポリアミドイミドの数平均
分子量は800で、相対粘度2.25で、引張強度及び
伸度は290j+g/am’、1200%であった。
また、このエラストマーの熱分解開始温度、lO%重量
減少温度、30%重量減少温度は、それぞれ350℃、
425℃、443℃であった.なお、260℃で反応開
始後、1,2、4時間後の重合系中の水量は、0.7重
量%、0.6重量%、0.6重量%であった. 製造例3〜8:ボリアミドイミドエラストマー(B−3
〜B−7)及びポリアミ ドエラストマー(B−8)の製造, 製造例2と同様にして第1表に示す組成のボリアミドイ
ミドエラストマー及びポリアミドエラストマーを製造し
た. なお、製造例5では、テトラブチルチタネートに代えて
、テトラブチルジルコネートを用い、また、製造例7で
は、二酸化アンチモンを0.1重量%仕込んで反応させ
、カプロラクタム留去後、テトラブチルチタネー}0.
1重量%を用いて重合した。 また、製造例7で使用し
ているネオペンチルグリコール変性ポリオキシテトラメ
チレングリコール(NPC変性PTMGと略す)は、次
のようにして製造した。
かきまぜ装置と還流冷却器を付けた容器に、テトラヒド
ロフラン(THF) 6009とネオペンチルグリコー
ル70.59を仕込み、次いで、250゜Cで3時間加
熱して、無水の状態にしたリンタングステン酸300g
を加えた.窒素下、温度60℃で7時間かきまぜたのち
、室温で靜置して二相に分離した。上層から未反応のT
HFを蒸留で除き、透明で粘性のあるポリマー1429
を得た。
水酸基を測定した結果、このポリマーの数平均分子量は
、1060であり,THF:ネオペンチルグリコール−
5:lモル比の共重合グリコールであっI二。
得られたエラストマーの特性を第2表に示す。
製造例9:ボリアミドイミドエラストマ−(B−9)の
製造 実施例2と同様の装置にカプロラクタム40g、ポリオ
キシエチレングリコール(数平均分子量2040) 9
 1g、無水トリメリット酸11.2g、ヘキサメチレ
ンジアミン1.59 (ポリオキシエチレングリコール
に対するモル比0.3) 、リン酸0.159及び「ノ
クラック224J O.2gを仕込み、260℃で、窒
素70raQ/分で流しながら、4時間反応させた。次
いで、未反応のカプロラクタムを減圧で留去したのち、
テトライソグロビルオルンチタネート0.39を添加し
て、lTorrで5時間反応させて、黄色透明エラスト
マーを得I;。
このエラストマーは、ポリオキシエチレングリコールを
72重量%含有し、相対粘度1.90で、引張強度29
5#g/cm”、引張伸度1020%であり、熱分解開
始温度、lO%重量減少温度、30%重量減少温度は、
それぞれ350℃、403℃、438℃であった。
実施例1−16 ポリオレフイン系樹脂及びエラストマーを第3表に示す
割合で混合し、一軸押出機(30mmダルメージ付きス
クリュー、L/D−26)で240℃で混練押出し、冷
却浴を通してペレフト化した。
このペレットを80℃で3時間ギヤオーブン中で乾燥し
たのち、下記条件で射出成形を行い、物性測定用試験片
を作威した。いずれも優れた光沢を示しI;。
シリンダー温度=230℃ 金型温度:50℃ 射出圧力: 500kg/c1 射出時間:l5秒 冷却時間=15秒 物性の測定結果を第3表に示した。
比較例1〜5 ポリオレ7イン系樹脂又はポリオレ7イン系樹脂及びエ
ラストマーを第3表に示す割合で混合し、実施例1−1
6と同様に実施して物性を測定した。
その結果を第3表に示す。
実施例l7 実施例4で得られた樹脂組成物をシリンダー温度250
℃で射出成形したが、外観、物性ともに変化がなかった
実施例l8 実施例4で作製したテスト用試料片を1日間流水に浸し
ておいたのち、80℃で真空乾燥して帯電圧テストを行
った結果、帯電圧半減時間は3秒で、水洗前と変らなか
った。
比較例6 ポリオレ7イン系樹脂100重量部に、ノニオン系帯電
防止剤0.3〜0.5重量部を添加した戊形品は成形品
表面にくもりが発生した。また、0.5重量部添加しI
;或形品は時間が経つと戊形品表面の白化現象、ベトツ
キが認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)ポリオレフィン系樹脂と、 (B)(a)カプロラクタム、(b)少なくとも1個の
    イミド環を形成しうる三価又は四価の芳香族ポリカルボ
    ン酸及び(c)ポリオキシエチレングリコール又はポリ
    オキシエチレングリコールを主体とするポリオキシアル
    キレングリコール混合物から得られる、(c)成分の含
    有量が30〜85重量%で、かつ温度30℃における相
    対粘度が1.5以上のポリアミドイミドエラストマーと
    を、重量70:30ないし99:1の割合で含有するこ
    とを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。 2 (A)ポリオレフィン系樹脂と、 (B)(a)カプロラクタム、(b)少なくとも1個の
    イミド環を形成しうる三価又は四価の芳香族ポリカルボ
    ン酸、(c)ポリオキシエチレングリコール又はポリオ
    キシエチレングリコールを主体とするポリオキシアルキ
    レングリコール混合物及び(d)炭素数2〜10のジア
    ミンの少なくとも1種から得られる、(c)成分の含有
    量が30〜85重量%で、かつ温度30℃における相対
    粘度が1.5以上のポリアミドイミドエラストマーとを
    、 重量比70:30ないし99:1の割合で含有すること
    を特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。 3 有機電解質及び無機電解質の中から選ばれた少なく
    とも1種の電解質を含む、請求項1又は2記載のポリオ
    レフィン系樹脂組成物。
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