JPH03258351A - 玄米の精米方法 - Google Patents
玄米の精米方法Info
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- JPH03258351A JPH03258351A JP5753490A JP5753490A JPH03258351A JP H03258351 A JPH03258351 A JP H03258351A JP 5753490 A JP5753490 A JP 5753490A JP 5753490 A JP5753490 A JP 5753490A JP H03258351 A JPH03258351 A JP H03258351A
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Landscapes
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、玄米の精米方法に間し、とくに、玄米の表
面を覆う糊粉層を簡単に除去できる精米方法に間する。
面を覆う糊粉層を簡単に除去できる精米方法に間する。
玄米は、精米条件で微妙に風味が変化する。風味の優れ
た米を精米するには、精米時における温度上昇を押さえ
ることが大切である。精米温度が高くなると、味覚と風
味とが低下する。精米温度は、精米機で調整することが
できる。精米温度を低くするには、精米時ζこおける米
の摩擦力を低く調整すれはよい。ところが、精米時の摩
擦力を低く調整すると、充分に精米されず、糊粉層の一
部が残って味覚と風味とが著しく低下する。 精米工程において、味覚と風味の優れた米を得るには、
糊粉層を充分に除去して、しかも、精米温度を低くする
必要がある。しかしながら、精米温度を低くすることと
、糊粉層を完全に除去することは、互いに相反する特性
であって、両者を同時に満足するのは極めて困難である
。 味覚と風味の優れた米を得ることを目的に、種々の精米
方法が開発されている。例えば、特開昭54−1351
5 m号公報には、玄米に0. 1〜2.0%の油脂類
を添加して混合し、その後、20℃以下に冷却して精米
する技術が示されている。 また、特公昭62−19899号公報には、奇麗な光沢
の白米を得る精米方法が記載されている。 この精米方法は、下記の工程で米を精米している。 ■ 精米する米を冷却する。 ■ 冷却温度よりも高温で加湿する。 この工程で米の表面に水分を結露させて、湿潤軟化させ
る。 ■ その後に、摩擦精白しながら、気流で発生する糧と
湿気とを除去する。 この方法は、米の表面の表皮と糊粉層とを結露水で軟化
できる。表皮と糊粉層とが軟化された米は、精米時にお
ける温度上昇を低くできる。
た米を精米するには、精米時における温度上昇を押さえ
ることが大切である。精米温度が高くなると、味覚と風
味とが低下する。精米温度は、精米機で調整することが
できる。精米温度を低くするには、精米時ζこおける米
の摩擦力を低く調整すれはよい。ところが、精米時の摩
擦力を低く調整すると、充分に精米されず、糊粉層の一
部が残って味覚と風味とが著しく低下する。 精米工程において、味覚と風味の優れた米を得るには、
糊粉層を充分に除去して、しかも、精米温度を低くする
必要がある。しかしながら、精米温度を低くすることと
、糊粉層を完全に除去することは、互いに相反する特性
であって、両者を同時に満足するのは極めて困難である
。 味覚と風味の優れた米を得ることを目的に、種々の精米
方法が開発されている。例えば、特開昭54−1351
5 m号公報には、玄米に0. 1〜2.0%の油脂類
を添加して混合し、その後、20℃以下に冷却して精米
する技術が示されている。 また、特公昭62−19899号公報には、奇麗な光沢
の白米を得る精米方法が記載されている。 この精米方法は、下記の工程で米を精米している。 ■ 精米する米を冷却する。 ■ 冷却温度よりも高温で加湿する。 この工程で米の表面に水分を結露させて、湿潤軟化させ
る。 ■ その後に、摩擦精白しながら、気流で発生する糧と
湿気とを除去する。 この方法は、米の表面の表皮と糊粉層とを結露水で軟化
できる。表皮と糊粉層とが軟化された米は、精米時にお
ける温度上昇を低くできる。
表皮を結露水で軟化させて精米すると、精米時の温度上
昇を低くできる。表皮と糊粉層とを軟化させることは、
糠成分を除去し易くすることに効果がある。しかしなが
ら、米の表面に水分を補給して軟化させると、精米の後
にかびが発生し易く、また、胴われがおこり易く、ざら
に、味覚が低下する欠点がある。それは、精米工程にお
いて米の含有水分が相当に高くなることが理由である。 米粒の理想的な乾燥状態は、米粒の中心の水分率が15
%よりも多少高く、表面部分の水分率がこれよ多少中な
くなる程度である。表面に水を補給する玄米は、結露水
によって含有水分が多くなるので、充分に乾燥してから
水を補給する必要がある。充分に乾燥した米粒に水を補
給すると、米粒は、表面の水分率が高く、中心部分の水
分率が低くなる。この米粒は、精米時に胴われが発生し
易くて砕米が多く、品質が著しく低下する欠点がある。 さらに、表面水分率の増加はかびの原因となり、また、
味覚も低下させる。もっとも美味な米は、含有水分が1
4%〜15.5%の範囲にある。含有水分がこれよりも
多くなると、味覚が悪くなる。 米の含有水分が多くなっても良いのなら、表皮と糊粉層
とを充分に除去して、精米温度を低くすることか比較的
簡単である。それは、結露水に限らず、精米の前に米に
水分を霧状にして補給することで実現できるからである
。実際に、このことを実現する精米方法は実用化されて
いる。 しかしながら、この精米方法では、理想的な状態で米を
精米することができない。それは、精米後における水分
が多くなることが理由である。 理想的な米の精米方法は、 ■ 低温で精米できること、 ■ 表皮と糊粉層とを完全に除去できること、■ 精米
後において含有水分の上昇を少なくするという、3条件
を満足することが要求される。 従来の米の精米方法は、これら全ての条件を充分に満足
して精米することができず、風味と味覚とが良くて美味
な米に精米できない欠点があった。 この発明は、これら全ての条件を満足して米を精米する
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、含有水分を増加させることなく、玄米の精米温度を
低下して、糊粉層を充分に除去でき、さらに、水分率の
増加を抑制して美味に精米できる米の精米方法を提供す
るにある。 また、この発明の他の重要な目的は、凍結保存によって
、長期閏にわたって新米の風味をもたせることも可能で
ある米の精米方法を提供するにある。
昇を低くできる。表皮と糊粉層とを軟化させることは、
糠成分を除去し易くすることに効果がある。しかしなが
ら、米の表面に水分を補給して軟化させると、精米の後
にかびが発生し易く、また、胴われがおこり易く、ざら
に、味覚が低下する欠点がある。それは、精米工程にお
いて米の含有水分が相当に高くなることが理由である。 米粒の理想的な乾燥状態は、米粒の中心の水分率が15
%よりも多少高く、表面部分の水分率がこれよ多少中な
くなる程度である。表面に水を補給する玄米は、結露水
によって含有水分が多くなるので、充分に乾燥してから
水を補給する必要がある。充分に乾燥した米粒に水を補
給すると、米粒は、表面の水分率が高く、中心部分の水
分率が低くなる。この米粒は、精米時に胴われが発生し
易くて砕米が多く、品質が著しく低下する欠点がある。 さらに、表面水分率の増加はかびの原因となり、また、
味覚も低下させる。もっとも美味な米は、含有水分が1
4%〜15.5%の範囲にある。含有水分がこれよりも
多くなると、味覚が悪くなる。 米の含有水分が多くなっても良いのなら、表皮と糊粉層
とを充分に除去して、精米温度を低くすることか比較的
簡単である。それは、結露水に限らず、精米の前に米に
水分を霧状にして補給することで実現できるからである
。実際に、このことを実現する精米方法は実用化されて
いる。 しかしながら、この精米方法では、理想的な状態で米を
精米することができない。それは、精米後における水分
が多くなることが理由である。 理想的な米の精米方法は、 ■ 低温で精米できること、 ■ 表皮と糊粉層とを完全に除去できること、■ 精米
後において含有水分の上昇を少なくするという、3条件
を満足することが要求される。 従来の米の精米方法は、これら全ての条件を充分に満足
して精米することができず、風味と味覚とが良くて美味
な米に精米できない欠点があった。 この発明は、これら全ての条件を満足して米を精米する
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、含有水分を増加させることなく、玄米の精米温度を
低下して、糊粉層を充分に除去でき、さらに、水分率の
増加を抑制して美味に精米できる米の精米方法を提供す
るにある。 また、この発明の他の重要な目的は、凍結保存によって
、長期閏にわたって新米の風味をもたせることも可能で
ある米の精米方法を提供するにある。
この発明は、含有水分を増加させることなく、糊粉層を
独得の状態に変化させて除去し易くし、これによって、
精米温度を低くして、糊粉層の除去率を高くしている。 すなわち、この発明の精米方法は、前述の目的を達成す
るために下記の工程で玄米を精米している。 (a) 籾を脱穀、籾すりして玄米とする工程と、(
b) 玄米の糊粉層から水分が乾燥して除去されない
ように、玄米を非通気性の袋に充填する工程と、 (c) 袋詰めされた玄米を、0℃以下の凍結室に搬
入して、玄米表面の糊粉層に含まれる水分を凍結してポ
ーラスにし、精米時に除去され易くする工程と、 (a) 糊粉層がポーラスとなった玄米を精米して表
面に付着する糊粉層を除去する工程とからなる。
独得の状態に変化させて除去し易くし、これによって、
精米温度を低くして、糊粉層の除去率を高くしている。 すなわち、この発明の精米方法は、前述の目的を達成す
るために下記の工程で玄米を精米している。 (a) 籾を脱穀、籾すりして玄米とする工程と、(
b) 玄米の糊粉層から水分が乾燥して除去されない
ように、玄米を非通気性の袋に充填する工程と、 (c) 袋詰めされた玄米を、0℃以下の凍結室に搬
入して、玄米表面の糊粉層に含まれる水分を凍結してポ
ーラスにし、精米時に除去され易くする工程と、 (a) 糊粉層がポーラスとなった玄米を精米して表
面に付着する糊粉層を除去する工程とからなる。
この発明の玄米の処理方法は、脱穀、籾すりされた玄米
な0℃以下の凍結室に搬入して、玄米表面の糊粉層の水
分を凍結している。水分が凍結された糊粉層は、ポーラ
スな状態に変質する。 第1図の電子顕微鏡写真は、含有水分を凍結してポーラ
スになった糊粉層を示している。この図に示すように、
含有水分を凍結した後、解凍された糊粉層は、無数の気
泡のあるポーラスな状態に変質する。 参考に、凍結しない玄米の糊粉層の電子顕微鏡写真を第
2図に示し、また、霧状に水分を補給した玄米の糊粉層
の電子顕微鏡写真を第3図に示している。 第1図ないし第3図は、500倍の電子顕微鏡写真であ
るが、これ等の図面から、含有水分を凍結した糊粉層は
、凍結しない第2図と第3図に示す糊粉層に比較して著
しくポーラスな状態となっている。 このように、凍結水分によって糊粉層をポーラスな状態
に変質できるのは、糊粉層に含まれていた水分が凍結さ
れて膨張すると、糊粉層の水分含有空隙が氷で強制的に
膨張され、膨張領域に空隙ができるからである。言い替
えると、地面が凍ると霜柱ができるように、空隙が強制
的に膨張されて発泡したような形態となるからである。 ポーラスな糊粉層は、精米工程において玄米の表面から
除去され易い特性がある。それは、糊粉層自体が柔軟で
、粉砕され易いことが理由である。 ちなみに、本発明者が実際に行った実験によると、下記
の条件で試作した玄米は、精米時の温度上昇を18℃に
制限して、表皮と糊粉層とを充分に除去することが可能
であフた。 [玄米の試作条件] ■ :30kgの玄米を、合成樹脂製の袋に充填。 ■ 袋に入れた玄米を、−20℃の凍結室に1週間静置
。 ■ 袋を凍結室から取り出して、玄米の温度を外気温度
と同じである10℃に調整。 ■ 精米機にかけて、精米機を駆動するモーター・の運
転電流が40Aになるように、米粒の摩擦力を調整。 これに対して、表面に水分を補給して表皮と糊粉層とを
軟化させた玄米は、この発明の方法で精米した米と同じ
ように表皮と糊粉層とを除去するためには、精米機の運
転電流を60Aに調整する必要があった。この状態で精
米すると、10℃であった玄米が35℃ζこ温度上昇し
、温度上昇が25℃にもなった。 このように、この発明の米の精米方法は、糊粉層の材質
を変えて、米粒の表面から除去し易くしで、精米時の温
度上昇を低くしている。このため、この発明の精米方法
は、精米温度を低くして糊粉層を充分に除去でき、さら
に、米の含有水分を増加することなく精米できるという
、正に理想的な状態で処理できる特長がある。 従って、この発明の方法で精米された米は、味覚と風味
とが極めて良く、さらに、胴われ等を極減できる特長を
実現する。
な0℃以下の凍結室に搬入して、玄米表面の糊粉層の水
分を凍結している。水分が凍結された糊粉層は、ポーラ
スな状態に変質する。 第1図の電子顕微鏡写真は、含有水分を凍結してポーラ
スになった糊粉層を示している。この図に示すように、
含有水分を凍結した後、解凍された糊粉層は、無数の気
泡のあるポーラスな状態に変質する。 参考に、凍結しない玄米の糊粉層の電子顕微鏡写真を第
2図に示し、また、霧状に水分を補給した玄米の糊粉層
の電子顕微鏡写真を第3図に示している。 第1図ないし第3図は、500倍の電子顕微鏡写真であ
るが、これ等の図面から、含有水分を凍結した糊粉層は
、凍結しない第2図と第3図に示す糊粉層に比較して著
しくポーラスな状態となっている。 このように、凍結水分によって糊粉層をポーラスな状態
に変質できるのは、糊粉層に含まれていた水分が凍結さ
れて膨張すると、糊粉層の水分含有空隙が氷で強制的に
膨張され、膨張領域に空隙ができるからである。言い替
えると、地面が凍ると霜柱ができるように、空隙が強制
的に膨張されて発泡したような形態となるからである。 ポーラスな糊粉層は、精米工程において玄米の表面から
除去され易い特性がある。それは、糊粉層自体が柔軟で
、粉砕され易いことが理由である。 ちなみに、本発明者が実際に行った実験によると、下記
の条件で試作した玄米は、精米時の温度上昇を18℃に
制限して、表皮と糊粉層とを充分に除去することが可能
であフた。 [玄米の試作条件] ■ :30kgの玄米を、合成樹脂製の袋に充填。 ■ 袋に入れた玄米を、−20℃の凍結室に1週間静置
。 ■ 袋を凍結室から取り出して、玄米の温度を外気温度
と同じである10℃に調整。 ■ 精米機にかけて、精米機を駆動するモーター・の運
転電流が40Aになるように、米粒の摩擦力を調整。 これに対して、表面に水分を補給して表皮と糊粉層とを
軟化させた玄米は、この発明の方法で精米した米と同じ
ように表皮と糊粉層とを除去するためには、精米機の運
転電流を60Aに調整する必要があった。この状態で精
米すると、10℃であった玄米が35℃ζこ温度上昇し
、温度上昇が25℃にもなった。 このように、この発明の米の精米方法は、糊粉層の材質
を変えて、米粒の表面から除去し易くしで、精米時の温
度上昇を低くしている。このため、この発明の精米方法
は、精米温度を低くして糊粉層を充分に除去でき、さら
に、米の含有水分を増加することなく精米できるという
、正に理想的な状態で処理できる特長がある。 従って、この発明の方法で精米された米は、味覚と風味
とが極めて良く、さらに、胴われ等を極減できる特長を
実現する。
以下、この発明の詳細な説明する。
倶し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体
化する為の方法を例示すものであって、この発明の玄米
の処理方法は、処理工程の外的条件等を下記の状態に特
定するものでない。この発明の方法は、特許請求の範囲
に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 米の精米方法は、下記の工程で米を精米する。 ■ 脱穀、乾燥、籾すり工程 先ず、収穫された稲穂を脱穀しで乾燥した後、籾すりし
て、表面の籾からを除去する。この工程で、玄米は、は
い乳の表面が表皮と糊粉層とで被覆された状態をしてい
る。表皮は薄い層で、糊粉層は、1〜数層からなってい
る。この状態において、玄米の水分含有率を13〜16
%の範囲に調整する。 ■ 袋詰め工程 糊粉層に含まれる水分が乾燥しないように、玄米を非通
気性の袋に充填する。玄米を収納する非通水性の袋には
、合成樹脂シートを袋状に加工したものを使用する。 袋は、10〜40kgの玄米を充填できる大きさとする
のがよい。玄米を袋詰めした袋は、間口部を完全に密閉
するのが良い。ただ、間口部を完全に密閉することなく
、間口部に合成樹脂シートをかぶせて口を塞ぐことも可
能である。 ■ 糊粉層の凍結工程 非通水性の袋に充填された玄米を凍結室に搬入する。a
[結室の温度は、0℃以下、好ましくは一1θ℃以下に
設定する。この工程で、玄米の糊粉層の含有水分を凍結
させる。糊粉層の水分と一緒に、はい乳に含まれる水分
も凍結される。 袋に充填された全ての米粒の糊粉層を完全に凍結するた
めに、冷凍室には3日以上保存する。この工程で、糊粉
層はポーラスな状態に変質される。 玄米を長期間保存する場合、この状態で数カ月以上保存
することができる。 ■ 精米工程 糊粉層を凍結によってポーラスとした玄米を袋から取り
出して精米機にかける。精米機は、表面に付着する殻皮
と糊粉層とを除去する。 凍結室から取り出して、精米機にかける玄米の温度は、
好ましくは一15℃〜5℃の範囲に調整する。それは、
精米した後の米の温度を、結露が発生しない範囲でなる
べく低く設定するためである。 このように、冷却された玄米を精米機にかけると、精米
時における米の温度を低くできる。ただ、精米機にかけ
る温度が低すぎると、精米した後に米の表面が結露して
水分が増加する。精米後における結露は米の水分率を増
加させる。このため、精米後においては、結露が発生し
ない温度に設定する必要がある。 米が何度に冷却すると表面に結露するかは、空気の相対
湿度によって変化する。通常、外気温度に比較して米の
温度が6℃〜7℃以上低いと結露が発生する。このため
、精米後における米の温度は、外気温度よりも6℃〜7
℃低い温度以上とするのが良い。 外気温度は季節によって変化する。従って、精米する玄
米の最適温度は、季節によって最適値に調整する。精米
以前の玄米の最適温度は、精米後に結露が発生しない範
囲で出来る限り低く設定する。 精米された米は、好ましくは、その後の変質を少なくす
るために、真空包装バックに密閉して収納する。
化する為の方法を例示すものであって、この発明の玄米
の処理方法は、処理工程の外的条件等を下記の状態に特
定するものでない。この発明の方法は、特許請求の範囲
に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 米の精米方法は、下記の工程で米を精米する。 ■ 脱穀、乾燥、籾すり工程 先ず、収穫された稲穂を脱穀しで乾燥した後、籾すりし
て、表面の籾からを除去する。この工程で、玄米は、は
い乳の表面が表皮と糊粉層とで被覆された状態をしてい
る。表皮は薄い層で、糊粉層は、1〜数層からなってい
る。この状態において、玄米の水分含有率を13〜16
%の範囲に調整する。 ■ 袋詰め工程 糊粉層に含まれる水分が乾燥しないように、玄米を非通
気性の袋に充填する。玄米を収納する非通水性の袋には
、合成樹脂シートを袋状に加工したものを使用する。 袋は、10〜40kgの玄米を充填できる大きさとする
のがよい。玄米を袋詰めした袋は、間口部を完全に密閉
するのが良い。ただ、間口部を完全に密閉することなく
、間口部に合成樹脂シートをかぶせて口を塞ぐことも可
能である。 ■ 糊粉層の凍結工程 非通水性の袋に充填された玄米を凍結室に搬入する。a
[結室の温度は、0℃以下、好ましくは一1θ℃以下に
設定する。この工程で、玄米の糊粉層の含有水分を凍結
させる。糊粉層の水分と一緒に、はい乳に含まれる水分
も凍結される。 袋に充填された全ての米粒の糊粉層を完全に凍結するた
めに、冷凍室には3日以上保存する。この工程で、糊粉
層はポーラスな状態に変質される。 玄米を長期間保存する場合、この状態で数カ月以上保存
することができる。 ■ 精米工程 糊粉層を凍結によってポーラスとした玄米を袋から取り
出して精米機にかける。精米機は、表面に付着する殻皮
と糊粉層とを除去する。 凍結室から取り出して、精米機にかける玄米の温度は、
好ましくは一15℃〜5℃の範囲に調整する。それは、
精米した後の米の温度を、結露が発生しない範囲でなる
べく低く設定するためである。 このように、冷却された玄米を精米機にかけると、精米
時における米の温度を低くできる。ただ、精米機にかけ
る温度が低すぎると、精米した後に米の表面が結露して
水分が増加する。精米後における結露は米の水分率を増
加させる。このため、精米後においては、結露が発生し
ない温度に設定する必要がある。 米が何度に冷却すると表面に結露するかは、空気の相対
湿度によって変化する。通常、外気温度に比較して米の
温度が6℃〜7℃以上低いと結露が発生する。このため
、精米後における米の温度は、外気温度よりも6℃〜7
℃低い温度以上とするのが良い。 外気温度は季節によって変化する。従って、精米する玄
米の最適温度は、季節によって最適値に調整する。精米
以前の玄米の最適温度は、精米後に結露が発生しない範
囲で出来る限り低く設定する。 精米された米は、好ましくは、その後の変質を少なくす
るために、真空包装バックに密閉して収納する。
第1図はこの発明の方法で精米される玄米の糊粉層の結
晶構造の電子顕微鏡写真、第2図は凍結されない玄米の
糊粉層の結晶構造を示す電子顕微鏡写真、第3図は凍結
されないが水分を補給した糊粉層の結晶構造の電子顕微
鏡写真である。
晶構造の電子顕微鏡写真、第2図は凍結されない玄米の
糊粉層の結晶構造を示す電子顕微鏡写真、第3図は凍結
されないが水分を補給した糊粉層の結晶構造の電子顕微
鏡写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 下記の工程からなる米の精米方法。 (a)籾を脱穀、籾すりして玄米とする工程と、 (b)玄米を非通気性の袋に充填する工程と、 (c)袋詰めされた玄米を、0℃以下の凍結室に搬入し
て、玄米表面の糊粉層に含まれる水分を凍結してポーラ
スにする工程と、 (d)糊粉層がポーラスとなった玄米を精米して、表面
に付着する糊粉層を除去する工程とからなる。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5753490A JPH03258351A (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 玄米の精米方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5753490A JPH03258351A (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 玄米の精米方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03258351A true JPH03258351A (ja) | 1991-11-18 |
Family
ID=13058421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5753490A Pending JPH03258351A (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 玄米の精米方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03258351A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104923332A (zh) * | 2015-06-05 | 2015-09-23 | 安徽光明槐祥工贸集团有限公司 | 绿色大米精加工方法 |
-
1990
- 1990-03-07 JP JP5753490A patent/JPH03258351A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104923332A (zh) * | 2015-06-05 | 2015-09-23 | 安徽光明槐祥工贸集团有限公司 | 绿色大米精加工方法 |
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