JPS5835664B2 - インスタント納豆飯の製造法 - Google Patents
インスタント納豆飯の製造法Info
- Publication number
- JPS5835664B2 JPS5835664B2 JP51040233A JP4023376A JPS5835664B2 JP S5835664 B2 JPS5835664 B2 JP S5835664B2 JP 51040233 A JP51040233 A JP 51040233A JP 4023376 A JP4023376 A JP 4023376A JP S5835664 B2 JPS5835664 B2 JP S5835664B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- natto
- rice
- instant
- outer layer
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、納豆の粘質部と外皮を含む外層部(以下外層
部と略称する)と内層部とを分離して、これとインスタ
ントα化米とからインスタント納豆板を製造する方法に
関するものである。
部と略称する)と内層部とを分離して、これとインスタ
ントα化米とからインスタント納豆板を製造する方法に
関するものである。
本発明者らは、納豆を真空凍結乾燥法により乾燥すると
、納豆の外層部と内層部とが極めて容易に分離できるこ
とを見出し、納豆の加工法としてすでに特許出願した(
特願昭5O−103492)。
、納豆の外層部と内層部とが極めて容易に分離できるこ
とを見出し、納豆の加工法としてすでに特許出願した(
特願昭5O−103492)。
その後、前記納豆の利用方法について検討を進めた結果
、インスタント納豆板の製造に好適であることを知り、
本発明を完成するに至ったのである。
、インスタント納豆板の製造に好適であることを知り、
本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、納豆を真空凍結乾燥した後、納豆
の粘質部と外皮を含む外層部と内層部を分離し、内層部
をインスタントα化米に加え、これに熱水を加え復元し
た後、外層部を加えることを特徴とするインスタント納
豆板の製造法である。
の粘質部と外皮を含む外層部と内層部を分離し、内層部
をインスタントα化米に加え、これに熱水を加え復元し
た後、外層部を加えることを特徴とするインスタント納
豆板の製造法である。
本発明においては、先ず納豆を真空凍結乾燥した後、納
豆の外層部と内層部を分離するのであるが、その方法に
ついて詳細に説明すると、通常の納豆の製法にしたがっ
て製造して得られる納豆を真空凍結乾燥した後、乾燥物
を振盪篩、気流分級器などにより、容積と見掛比重の小
さな外層部と大きな内層部とに分離する。
豆の外層部と内層部を分離するのであるが、その方法に
ついて詳細に説明すると、通常の納豆の製法にしたがっ
て製造して得られる納豆を真空凍結乾燥した後、乾燥物
を振盪篩、気流分級器などにより、容積と見掛比重の小
さな外層部と大きな内層部とに分離する。
たとえば、振盪篩を使用して得られる篩上の内層部と篩
下の外層部は容易に分離でき、また粉砕して粉末にする
ことができる。
下の外層部は容易に分離でき、また粉砕して粉末にする
ことができる。
このようにして得られる外層部は、通常乾燥納豆の重量
の約Aを占め、水を加えて攪拌すると、生納豆より著し
い引糸性を示す。
の約Aを占め、水を加えて攪拌すると、生納豆より著し
い引糸性を示す。
また外層部は納豆菌体とその生成物の含量が多いため、
納豆の消化力、酵素力(プロテアーゼ゛、アミラーゼ゛
、セルラーゼ、リパーゼなど)、ビタミンなどが濃縮し
た形で得られ、従来の技術では考えられない栄養価値お
よび薬効をもっている。
納豆の消化力、酵素力(プロテアーゼ゛、アミラーゼ゛
、セルラーゼ、リパーゼなど)、ビタミンなどが濃縮し
た形で得られ、従来の技術では考えられない栄養価値お
よび薬効をもっている。
重量で月を占める内層部は、味、香気においては通常の
納豆と変りはないが、外皮部分が除か・れているため、
消化性が良好である。
納豆と変りはないが、外皮部分が除か・れているため、
消化性が良好である。
本発明において使用するインスタントα化米は、常法に
より製造したものが使用できる。
より製造したものが使用できる。
たとえば、米を稀酢酸などと共に充分浸漬した後、適量
の水と共に100℃以上で良好な飯とするか、浸漬米を
予熱しつ5運行し適当に調節された沸騰水中を通過させ
て良好な飯とし、品温を下げずに常圧または減圧下で8
0〜130℃で飯粒より急速に水分を5%程度にまで取
り去る。
の水と共に100℃以上で良好な飯とするか、浸漬米を
予熱しつ5運行し適当に調節された沸騰水中を通過させ
て良好な飯とし、品温を下げずに常圧または減圧下で8
0〜130℃で飯粒より急速に水分を5%程度にまで取
り去る。
この製品にはく等量または1.5倍重量の水を加えるの
みで、はじめの炊きたての飯に復元する。
みで、はじめの炊きたての飯に復元する。
その他、真空凍結乾燥による方法、高圧で蒸した米を膨
化機によって膨化し乾燥する、いわゆる膨化法などがあ
るが、いずれの製法によるインスタントα化米でもよい
。
化機によって膨化し乾燥する、いわゆる膨化法などがあ
るが、いずれの製法によるインスタントα化米でもよい
。
上記インスタントα化米に納豆の内層部を加え、これに
熱水を加え復元した後、外層部を加えると納豆飯が得ら
れる。
熱水を加え復元した後、外層部を加えると納豆飯が得ら
れる。
この際、外層部は粉末のま5加えてもよく、また水およ
び/または醤油に溶かした後加えてもよい。
び/または醤油に溶かした後加えてもよい。
納豆を真空凍結乾燥したま5で、外層部と内層部とを分
離しない乾燥納豆をインスタントα化米に加え、これに
熱水を加えて納豆飯を製造した場合は、乾燥納豆の復元
性が遅く、かつ納豆の粘質物が熱水により分解されて納
豆の中糸性が低下してしまい、良好なインスタント納豆
飯は得られない。
離しない乾燥納豆をインスタントα化米に加え、これに
熱水を加えて納豆飯を製造した場合は、乾燥納豆の復元
性が遅く、かつ納豆の粘質物が熱水により分解されて納
豆の中糸性が低下してしまい、良好なインスタント納豆
飯は得られない。
ところが、前記外層部と内層部とを分離しない乾燥納豆
と、本発明の外層部を除いた内層部との熱水による復元
性を比較すると、内層部の方が早い。
と、本発明の外層部を除いた内層部との熱水による復元
性を比較すると、内層部の方が早い。
したがって、本発明のように、インスタントα化米に納
豆の内層部を加え、これに熱水を加えると、α化米と内
層部の復元が同じように行われて良好な納豆飯となる。
豆の内層部を加え、これに熱水を加えると、α化米と内
層部の復元が同じように行われて良好な納豆飯となる。
そして、復元した後に外層部を加えれば、粘質物が分解
されないので、納豆の中糸性が低下することなく、生納
豆の性状を呈して風味の良好なものが得られるのである
。
されないので、納豆の中糸性が低下することなく、生納
豆の性状を呈して風味の良好なものが得られるのである
。
さらに、インスタントα化米を復元する方法として、熱
水を過剰に加えて約10秒後に熱水を捨て、その後、イ
ンスタントα化米が入っているカップをさかさにし、数
分間むらすという方法も行なわれるが、このような方法
の場合、外層部がインスタントα化米に加えられている
と、過剰の熱水を捨てるとき、またはカップをさかさに
したときに、外層部の一部が熱水と一緒に捨てられ、復
元した納豆の中糸性が低下し、風味、栄養面からも好ま
しくなくなる。
水を過剰に加えて約10秒後に熱水を捨て、その後、イ
ンスタントα化米が入っているカップをさかさにし、数
分間むらすという方法も行なわれるが、このような方法
の場合、外層部がインスタントα化米に加えられている
と、過剰の熱水を捨てるとき、またはカップをさかさに
したときに、外層部の一部が熱水と一緒に捨てられ、復
元した納豆の中糸性が低下し、風味、栄養面からも好ま
しくなくなる。
次に本発明の実施例を挙げて説明する。
市販の納豆1033gを一30℃の冷凍庫中で半日保存
し、予備凍結を行なった後、共和真空凍結乾燥機RL−
50VSで乾燥開始して、乾燥棚を40℃に保ち8時間
後に取り出し、乾燥納豆422gを得る。
し、予備凍結を行なった後、共和真空凍結乾燥機RL−
50VSで乾燥開始して、乾燥棚を40℃に保ち8時間
後に取り出し、乾燥納豆422gを得る。
これをASTM A6の篩で振盪したところ、納豆の
外層部は大部分がパスし、内層部が篩上に残るので、外
層部と内層部が分離して得られる。
外層部は大部分がパスし、内層部が篩上に残るので、外
層部と内層部が分離して得られる。
膨化法によって製造したインスタントα化米90&と、
前記納豆の内層部2.1を保温性をよくした発泡ポリス
チロール製カップ(内容積500rnl)に加え、直径
約3朋の孔8個をあけたプラスチック製中蓋をし、熱水
を加えた場合に内容物が浮き上らないようにする。
前記納豆の内層部2.1を保温性をよくした発泡ポリス
チロール製カップ(内容積500rnl)に加え、直径
約3朋の孔8個をあけたプラスチック製中蓋をし、熱水
を加えた場合に内容物が浮き上らないようにする。
これに熱水を中蓋の上からあふれるくらいまで徐々に加
えた後、上蓋を施し、約10秒待って直ちに水を捨てる
。
えた後、上蓋を施し、約10秒待って直ちに水を捨てる
。
再び上蓋をし、カップをさかさまにして5分間むらす。
むらし終った後、納豆の外層部7g、醤油2Mおよび水
27gを混合したものをカップに加え、納豆の内層部、
インスタントα化米と混合すれば、美味で中糸性の良好
な納豆飯が得られる。
27gを混合したものをカップに加え、納豆の内層部、
インスタントα化米と混合すれば、美味で中糸性の良好
な納豆飯が得られる。
Claims (1)
- 1 納豆を真空凍結乾燥した後、納豆の粘質部と外皮を
含む外層部と内層部を分離し、内層部をインスタントα
化米に加え、これに熱水を加え復元した後、外層部を加
えることを特徴とするインスタント納豆板の製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51040233A JPS5835664B2 (ja) | 1976-04-12 | 1976-04-12 | インスタント納豆飯の製造法 |
US05/717,322 US4113892A (en) | 1975-08-28 | 1976-08-24 | Method of processing fermented soybeans and food products prepared therefrom |
GB35455/76A GB1531367A (en) | 1975-08-28 | 1976-08-26 | Method of producing fermented-soybean material and food products prepared from said material |
FR7625935A FR2333450A1 (fr) | 1975-08-28 | 1976-08-27 | Procede pour traiter des graines de soja fermentees et produits alimentaires en derivant |
DE2638761A DE2638761C3 (de) | 1975-08-28 | 1976-08-27 | Verfahren zum Rekonstituieren gefriergetrockneter, fermentierter Sojabohnen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51040233A JPS5835664B2 (ja) | 1976-04-12 | 1976-04-12 | インスタント納豆飯の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52125650A JPS52125650A (en) | 1977-10-21 |
JPS5835664B2 true JPS5835664B2 (ja) | 1983-08-04 |
Family
ID=12574998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51040233A Expired JPS5835664B2 (ja) | 1975-08-28 | 1976-04-12 | インスタント納豆飯の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835664B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3872881A1 (en) | 2020-02-27 | 2021-09-01 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion module |
EP3872861A1 (en) | 2020-02-27 | 2021-09-01 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion module |
-
1976
- 1976-04-12 JP JP51040233A patent/JPS5835664B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3872881A1 (en) | 2020-02-27 | 2021-09-01 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion module |
EP3872861A1 (en) | 2020-02-27 | 2021-09-01 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion module |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52125650A (en) | 1977-10-21 |
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