JPH032554Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はクレーン等の操作レバーに関するもの
である。

［従来の技術］ クレーン等においては、バケツト作業や高所ク
レーン作業等の種々の作業を１本の操作レバーに
より行なつている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、前記バケツト作業は地面や地下を見て
レバー操作するのに対し、高所クレーン作業は上
方を見て作業しなければならないが、操作レバー
は運転席の前部のコントロールスタンドに備えら
れたものを使用するため、操作性はすべての作業
について充分とはいえなかつた。

［問題点を解決するための手段］ 上述の従来の問題点を解決することを目的とし
て本考案では、コントロールバルブのスプールに
リンクを該リンクの略中央において枢着し、該リ
ンクの両端部に略同じ長さのリンクロツドを夫々
枢着し、該各リンクロツドの他端を該リンクロツ
ドが略平行となるよう夫々独立して回動し得るレ
バーに夫々接続し、該各レバーに運転席前方の操
作レバー及び運転席側方に配設した操作レバーの
各リンク系を夫々連結し、更に該各操作レバーの
固定装置を夫々設けることによりクレーン等の操
作レバーを構成した。

［作用］ 運転席前方の操作レバーを固定装置により固定
すると、該操作レバーのリンク系及びリンクロツ
ドが拘束されリンクの一端側が固定される。運転
席側方の操作レバーを操作すると、該操作レバー
のリンク系及びリンクロツドが作動し、リンクが
前記固定点を支点として回動されコントロールバ
ルブが制御されるので、高所クレーン作業等を容
易に行なうことができる。

バケツト作業を行なう場合は、運転席側方の操
作レバーを固定をすると、前記リンクの他端側が
固定されるので、運転席前方の操作レバーにより
操作すればよい。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図乃至第３図は本考案の一実施例であり、
コントロールバルブ１のスプール２にリンク３を
該リンク３の略中央においてピン枢着し、該リン
ク３の両端部に略同じ長さのリンクロツド４，５
の一端を夫々ピン枢着し、該各リンクロツド４，
５の他端を該リンクロツド４，５が略平行となる
よう夫々独立して回動し得るレバー６，７にピン
接続してある。該各レバー６，７はフレームに固
着したブラケツト８，９により軸支してある。

運転席１０前方のコントロールスタンド１１に
備えたフロント操作レバー１２のリンク系１３の
末端のリンク１４を前記一のレバー７の中途部に
ピン連結してある。

又、運転席１０側方にサイドスタンド１５を設
け、該サイドスタンド１５のサイド操作レバー１
６に連結したリンク系１７の末端のリンク１８を
前記他のレバー６のボス部１９に所要の角度で固
着した長レバー２０にピン連結してある。

更に、前記コントロールスタンド１１及びサイ
ドスタンド１５にラツチ式のレバー固定装置２
１，２２を夫々設けて各操作レバー１２，１６を
固定し得るようにしてある。

次に、作動について説明する。

バケツト作業を行なう場合は、サイド操作レバ
ー１６をレバー固定装置２２により固定し、フロ
ント操作レバー１２のレバー固定装置２１による
固定を解く、サイド操作レバー１６が固定されて
いるため、リンク系１７、レバー２０，６、リン
クロツド４が固定される結果リンク３のリンクロ
ツド４枢着点Ａも移動不能になる。

フロント操作レバー１２を前或は後に移動操作
すると該移動方向及び移動量がリンク系１３によ
りレバー７に伝達され、該レバーが回動され、リ
ンクロツド５が連動せしめられ前記枢着点Ａを支
点としてリンク３が水平面内を回動され、コント
ロールバルブ１のスプール２が所定量押され或は
引かれる。

従つて、サイド操作レバー１６を固定してフロ
ント操作レバー１２により操作することにより、
地下を見ながら行なうバケツト作業を能率よく行
なうことができる。

又、高所クレーン作業を行なう場合は、フロン
ト操作レバー１２を固定し、サイド操作レバー１
６の固定を解く。フロント操作レバー１２が固定
されるとリンク系１３、レバー７、リンクロツド
５が固定される結果リンク３のリンクロツド枢着
点Ｂも移動不能となる。

サイド操作レバー１６を前或は後に移動操作す
ると該移動方向及び移動量がリンク系１７により
長レバー２０に伝達され、該長レバー２０及びレ
バー６が回動され、リンクロツド４が連動せしめ
られ前記枢着点Ｂを支点としてリンク３が水平面
内を回動され、コントロールバルブ１のスプール
２が所定量押され或は引かれる。

従つて、フロント操作レバー１２を固定してサ
イド操作レバー１６により操作することにより、
上方を見がら行なう高所クレーン作業を能率よく
行なうことができる。

尚、本考案のクレーン等の操作レバーは上述の
実施例のみに限定されるものではなく、本考案の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案のクレーン等の操作
レバーによれば、２系統の操作レバーによりコン
トロールバルブを制御し得るようにしたので、作
業の種類、位置、高さに応じて運転操作レバーを
選択することができるため操作し易くなり、作業
能率が向上すると共に安全性も高められる等種々
の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の操作レバーの一実施例の説明
図、第２図は第１図の−方向矢視図、第３図
は第２図の部説明図である。 １はコントロールバルブ、２はスプール、３は
リンク、４，５はリンクロツド、６，７はレバ
ー、１２はフロント操作レバー、１６はサイド操
作レバー、２１，２２はレバー固定装置を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コントロールバルブのスプールにリンクを該リ
   ンクの略中央において枢着し、該リンクの両端部
   に略同じ長さのリンクロツドを夫々枢着し、該各
   リンクロツドの他端を該リンクロツドが略平行と
   なるよう夫々独立して回動し得るレバーに夫々接
   続し、該各レバーに運転席前方の操作レバー及び
   運転席側方に配設した操作レバーの各リンク系を
   夫々連結し、更に該各操作レバーの固定装置を
   夫々設けたことを特徴とするクレーン等の操作レ
   バー。