JPH03254335A - 連続鋳造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は製鉄所、製錬所、鋳物工場等において、溶融金
属を連続的に鋳造するための装置、特に滓の発生の比較
的多い溶融金属を鋳造して清浄な金属インゴットを得る
のに適した連続鋳造装置に関するものである。

（従来の技術〉 従来、この種溶融金属を連続的に鋳造するための装置と
しては、実開昭５８−２３２６５号公報記載のように水
平な円板上に鋳型を載置し、これを回転させながら、鋳
込、冷却、剥ぎ取りを行う装置、或いは特公昭５５−２
６９４５号公報記載のように多数の鋳型をチェーンによ
って連結したモールドコンベヤで連続的に鋳造する装置
等がある。

（発明が解決しようとする課題） 従来の技術で述べたもののうち、前者の円板上に鋳型を
載置した型の装置では、広い設置面積を必要とし、浮滓
の発生の多い溶融金属を鋳造するためには、浮滓の除去
およびインゴット表面の清浄化のための装置が設置され
ておらず、さらに剥ぎ取り装置も円板の外側に別途設置
する必要がある。次に、後者のモールドコンベヤ型の鋳
造装置においても、従来は浮滓除去装置やインゴットの
表面の清浄化の装置が設置されておらず、また鋳込まれ
たインゴットもモールドコンベヤの進行方向の反転部で
離脱するので、冷却のためにはモールドコンベヤを長く
する必要があるという問題点があった。

本発明は上記のような従来の問題点を解消し、比較的浮
滓の発生量の多い金属を鋳造して清浄なインゴットを得
ることができると共に装置全体が小型化してコンパクト
になるような連続鋳造装置を提供することを目的として
いる。

（課題を解決するための手段〉 上記目的を遠戚するために、本発明は複数個の金属製鋳
型を連結したモールドコンベヤにおいて、鋳型に鋳込ま
れた金属表面の浮滓を除去する滓掻き装置と、冷却気体
を鋳型および鋳型中の金属に吹付ける冷却装置とを連設
すると共に、モールドコンベヤの進行方向の反転部及び
リターン側に沿って鋳型から脱落しようとする金属イン
ゴットを受け止めて鋳型から完全に離脱しないように保
つ脱落防止板を設け、その脱落防止板の途中に回転ブラ
シを備えたインゴット表面粉除去装置を配設したもので
ある。

（作用〉 本発明は上記のように構成されているので、溶融金属が
鋳型に鋳込まれ、次いで滓掻き装置により浮滓が除去さ
れ、モールドコンベヤの駆動と共に冷却装置により冷却
されて、モールドコンベヤの進行方向の反転部に到達し
た金属のインゴットは、鋳型から完全に離脱されない状
態で脱落防止板に受け止められ、鋳型に引張られながら
モールドコンベヤのリターン側に移動する。そこでイン
ゴット表面粉除去装置によって表面が清浄化された後、
リターン側の脱落防止板から搬出コンベヤ等に移載され
て搬出される。

（実施例） 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

■はモールドコンベヤで、２はチェーンによって連結さ
れた鋳型である。モールドコンベヤ１は駆動側のスプロ
ケット３及び従動側のスプロケット４に掛は渡されて構
成されており、矢印Ａの方向に駆動されている。５は還
元炉であり、例えば含アンチモン滓類等を還元熔解し、
図示しない傾動装置によってし一ドル６へ得られた溶融
アンチモン金属等を注湯できるように構成されている。

レードル６は傾動、復動を繰り返して鋳型２に溶融金属
を注湯できるように構成されている。７は滓掻き装置で
あり、間欠的に駆動されるモールドコンベヤ１の一時停
止時に、鋳型２の中に鋳込まれた溶融金属の表面の浮滓
を鋳型２の外に掻き出す装置である。この滓掻き装置と
しては、本出願人が平底２年２月２０日で特許出願した
滓掻き装置を用いることが好適である。８は冷却装置で
、鋳型２の方向に冷却空気を噴出するパイプ９及びパイ
プ１０から構成され、パイプ１０の空気はターボファン
１１から供給されるが、パイプ９の空気は別途コンプレ
ッサ等の中圧エヤー源から供給されるようになっている
。なお、パイプ９、パイプ１０ともにターボファン１１
から空気を供給するようにしてもよく、またともに中圧
エヤー源から供給するようにしてもよい。１２は脱落防
止板であり、モールドコンベヤエの進行方向の反転部、
すなわち駆動側のスプロケット３の設けられている反転
部からモールドコンベヤｌのリターン側に沿って設けら
れている。この脱落防止板１２は鋳型２の外側面から若
干離れた位置に設けられていて、鋳型２の中で固化が終
了した金属のインゴットを鋳型２から完全に離脱しない
状態で受け止め、金属インゴットが鋳型２に引張られて
脱落防止板１２の上面を摺動しながら移動するように構
成されている。この鋳型２の外側面と脱落防止板１２と
の間隔は、広過ぎると金属インゴットをこねてしまい、
狭過ぎると鋳型２から金属インゴットが離れにくくなる
ので、０．５〜３．０ｃｍが好適である。また、この脱
落防止板１２の位置で、金属インゴットが鋳型２から離
れるためには、金属の表面の固化が終了していなければ
ならないので冷却装置８には、それだけの冷却能力が必
要である。脱落防止板１２のモールドコンベヤ１のリタ
ーン側に沿った位置には、開口部が設けられていて、そ
の位置に回転ブラシ１４．１５（第２図、第３図参照）
を備えたインゴット表面粉除去装置１３が配設されてい
る。第２図及び第３図は、それぞれインゴット表面粉除
去装置の拡大平面図及び拡大側面図である。回転ブラシ
１４は金属インゴット表面の中央部をこすって清浄化し
、回転ブラシ１５は金属インゴットの表面の周辺部をこ
すって清浄化する。なお回転ブラシ１４．１５は脱落防
止板１２の延長面よりも上方にやや突出して設けられ、
金属インゴットが鋳型２によって引張られながら進行す
る方向と逆向して金属インゴットに接触するように、ロ
ーラチェン１６．１７によって回転駆動されている。そ
してローラチェン１７はモールドコンベヤ１の駆動側ス
プロケット３の回転軸に連結されていて、回転ブラシ１
４．１５はモールドコンベヤ１と共に駆動されるように
構成されている。１８は搬出コンベヤで、脱落防止板１
２の終端部、すなわち、モールドコンベヤ１の従動側の
スプロケット４の下付近で、脱落防止板１２の上を搬送
されてくる金属インゴットを載置して搬出するように設
けられている。１９は溶融金属を注湯する前の鋳型２に
剥離剤をスプレーする剥離剤スプレーで、電磁弁２０、
ポンプ２１を介して剥離剤タンク２２に連結されている
。

本発明は上記のように構成されているので、次のように
動作する。剥離剤スプレー１９によって剥離剤を塗布さ
れた鋳型２は、レードル６の注湯口の下に移動し、還元
炉５から取り出された溶融金属がし一ドル６から一定量
注湯される。次に鋳型２は順次移動し、溶融金属が固化
する前に滓掻き装置７のある場所に達し、数回浮滓が除
去される。

鋳型２はその後、冷却装置８の場所に達し、ここで冷却
空気が吹き付けられて、鋳型２の中の金属を固化する。

そしてスプロケット３の場所で鋳型２から少し離脱し、
脱落防止板１２に支えられた状態で、脱落防止板１２の
上を鋳型２によって引張られながら移動する。

次に、金属インゴットはインゴット表面粉除去装置１３
の場所に達し、回転ブラシ１４．１５によってインゴッ
ト表面の粉状の滓が除去されて清浄化される。そして順
次移動し、脱落防止板１２の終端部に達した金属インゴ
ットは充分に冷却されてハンドリング可能な温度となり
、搬出コンベヤ１８に移載された後、搬出される。

〈発明の効果） 本発明は、以上説明したように構成されているので、滓
の発生の多い溶融金属を鋳込んで清浄な金属インゴット
を得ることができる。また、インゴット表面粉除去装置
をモールドコンベヤのリターン側に設け、金属インゴッ
トはモールドコンベヤのリターン側に沿って移動した後
、搬出される構成としたので、金属インゴットの清浄化
と、冷却とが短いモールドコンベヤによって可能となる
ので装置全体がコンパクトとなる。また、装置がコンパ
クトになることによって、装置全体を排気フードに入れ
ることが容易となり、必要に応じて還元炉等も同じ排気
フードに入れることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明連続鋳造装置の一実施例を示す側面図、
第２図はインゴット表面粉除去装置の拡大平面図、第３
図は同じくその側面図である。 ■・・・モールドコンベヤ、２・・・鋳型、７・・・滓
掻き装置、８・・・冷却装置、１２・・・脱落防止板、
１３・・・インゴット表面粉除去装置、１４・・・回転
ブラシ、１５・・・回転ブラシ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数個の金属製鋳型を連結したモールドコンベヤにおい
   て、鋳型に鋳込まれた金属表面の浮滓を除去する滓掻き
   装置と冷却気体を鋳型及び鋳型中の金属に吹付ける冷却
   装置とを連設すると共に、モールドコンベヤの進行方向
   の反転部及びリターン側に沿って鋳型から脱落しようと
   する金属インゴットを受け止めて鋳型から完全に離脱し
   ないように保つ脱落防止板を設け、その脱落防止板の途
   中に回転ブラシを備えたインゴット表面粉除去装置を配
   設した連続鋳造装置。