JP2003170260A - ダイカストマシンの離型剤回収装置 - Google Patents

ダイカストマシンの離型剤回収装置

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JP2003170260A
JP2003170260A JP2001371573A JP2001371573A JP2003170260A JP 2003170260 A JP2003170260 A JP 2003170260A JP 2001371573 A JP2001371573 A JP 2001371573A JP 2001371573 A JP2001371573 A JP 2001371573A JP 2003170260 A JP2003170260 A JP 2003170260A
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Japan
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mold
release agent
die
movable
die casting
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JP2001371573A
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Kenjiro Suzuki
健二郎 鈴木
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で使用済みの離型剤の分離回収が
可能でかつ、耐久性及びメンテナンス性に優れたダイカ
ストマシンの離型剤回収装置を提供する。 【解決手段】 ダイカストマシン10が型開き状態にお
ける固定型21及び可動型22の下方で、かつフレーム
13aと13bの間にフレーム13a、13bから隙間
をもった状態でマシン床11上にオイルパン3及びメッ
シュ状蓋4を備えた回収ボックス2を配置する。固定型
21及び可動型22に塗布された使用済みの離型剤が回
収ボックス2上に落下し、メッシュ状蓋4によってバリ
等が除去された離型剤がオイルパン3に回収される一
方、可動滑り板18a、18bに供給された使用済みの
作動油は、フレーム13a、13bの側面に沿ってマシ
ン床上11の流下する。従って、作動油が混入しない状
態で離型剤が回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシン
の離型剤回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生産速度が高く寸法精度に優れた製品が
得られる鋳造方法として溶融したアルミニウム等の金属
を高圧で金型に注入して成形するダイカスト法が広く実
施されている。
【0003】ダイカスト法に使用されるダイカストマシ
ンによる作業としては、金型を形成する固定型と可動型
のキャビティ面に水溶性の離型剤を塗布し、可動型を固
定型に押圧した型締め状態で射出スリーブ内へ給湯され
た溶融金属をプランジャによって固定型と可動型との間
に形成されたキャビティ内に射出することによって製品
を成形し、溶融金属が凝固した後に型開きして製品を取
り出す作業がある。この固定型は固定盤に取り付けら
れ、かつ可動型は可動盤に取り付けられてり、可動盤は
平行配置された各フレーム上に張設された可動盤滑り板
の摺動面上を摺動移動する。このとき摺動面に作動油が
供給される。
【0004】一方、これら固定型及び可動型にスプレー
塗布され、或いはオバースプレーされた使用済みの離型
剤と、可動盤滑り板の摺動面に供給された作動油が混ざ
り合い、更に鋳造時に発生したバリ等が混入した廃液が
回収される。
【0005】しかし、回収された廃液は離型剤自体に含
まれている界面活性剤の働きによって作動油が離型剤に
溶け込み、更にバリ等を核として廃液がヘドロ状となっ
て、廃液処理装置の汚れの要因となると共に、廃液処理
装置の動作不良や配管の詰まりの原因となる。
【0006】この対策として、例えば特開平9−314
306号公報によって回収装置が提案されている。この
回収装置は、図6に概要を示すように固定型(図示せ
ず)及び可動型101を各々取り付けた固定盤102と
可動盤103の間に、ダイバー104の軸線に沿って伸
縮自在な摺動面カバー106を設け、固定型及び可動型
101に吹き付けた水溶性の離型剤を摺動面カバー10
6上に滴下して、一対のフレーム105(一方のみ図
示)の中央に置かれた回収パレット107に回収する一
方、可動盤103にスクレーパ111を設け、摺動面1
12の上面に溜まった作動油を可動盤103の移動によ
り押し流してフレーム105の側面に設けた樋113及
び管路114を経てトレイ115に回収するように構成
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平9−314
306号公報によると、使用済みの離型剤を固定盤10
2と可動盤103間に設けた伸縮可能な摺動面カバー1
06上に滴下させ、この滴下した離型剤を回収パレット
107に回収すると共に、フレーム106の摺動面11
2に溜まった作動油を可動盤103に設けたスクレーパ
111により押し流して樋113及び管路114を介し
てトレイ115に回収することによって、使用済みの離
型剤と作動油を分離して回収することができる。また、
トレイ115の上部にメッシュの板を置くことによって
バリ等と離型剤を分離することができ、離型剤の再利用
が可能になる。
【0008】しかし、離型剤回収手段が、固定盤102
と可動盤103との間に配設した摺動面カバー106及
び回収パレット107によって構成され、特に摺動面カ
バー106が固定盤102及び可動盤103に各々取り
付けられた固定カバー及び、これらの固定カバー間に配
設される複数の移動カバーによって伸縮自在に形成され
ることから構造が極めて複雑になり製造コストの増大を
招く共に、可動盤の移動に伴って伸縮が繰り返されて摩
耗等による耐久性の低下が懸念され、かつ厄介なメンテ
ナンスを招く要因となる。
【0009】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、簡単な構成で使用済みの離型剤の分離回収が可
能でかつ、耐久性及びメンテナンス性に優れたダイカス
トマシンの離型剤回収装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載のダイカストマシンの離型剤回収装置の発明
は、対向して延在するフレームを有するベースフレーム
をマシン床上に配設し、該ベースフレーム上に固定され
た固定盤と、上記両フレーム上に各々張設された可動盤
滑り板上を上記固定盤に対向して接離する方向に摺動移
動可能に配置された可動盤と、上記固定盤及び可動盤に
各々取り付けられた固定型及び可動型とを備えたダイカ
ストマシンの離型剤回収装置において、型開き状態にお
ける上記固定型及び可動型の下方でかつ、上記両フレー
ム間に該各フレームから間隙を隔てて上記マシン床上に
配置された上方が開放されたボックス状のオイルパンを
有する回収ボックスを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項1の発明によると、型開き状態の固
定型及び可動型の下方であって、しかもベースフレーム
の両フレームの間に各フレームから隙間を隔てた状態で
マシン床上に上方が開放されたオイルパンを備えた回収
ボックスを配置することから、固定型及び可動型の各キ
ャビティ面に塗布され、或いはオバースプレーされた使
用済みの離型剤が回収ボックス上に滴下してオイルパン
に回収される。一方、フレーム上に配設された可動滑り
板に供給された使用済みの作動油は、フレームの側面に
沿ってマシン床上に流下する。よって、使用済みの作動
油がフレームから離間した回収ボックスに流入すること
が有効的に防止されて離型剤と作動油が確実に分離さ
れ、作動油の混入がない状態で離型剤を回収することが
できる。
【0012】また、回収ボックスを、上方が開放された
ボックス状のオイルパンによって構成することから、簡
単な構成で、信頼性が高く、かつメンテナンスが容易に
行え製造コスト及びランニングコストの抑制が期待でき
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1のダイ
カストマシンの離型剤回収装置において、上記回収ボッ
クスは、更に、上記オイルパンの開放された上部を覆う
メッシュ状に形成されたメッシュ状蓋を備えたことを特
徴とする。
【0014】請求項2の発明によると、固定型及び可動
型のキャビティ面に塗布された使用済みの離型剤の滴下
と共に落下するバリ等がメッシュ状蓋によって除去さ
れ、バリ等の混入がない離型剤をオイルパンに回収する
ことができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2のダイカストマシンの離型剤回収装置において、上記
オイルパン内に一端が開口し、上記回収ボックス内の離
型剤をダイカストマシンの外部に誘導する排出配管を備
えたことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によると、回収ボックスに
回収された使用済みの離型剤をダイカストマシン外部に
誘導する排出配管を備えることによって、使用済みの離
型剤の回収が容易になると共に、回収ボックスの収容容
積を小さく設定することができ、回収ボックスの配設が
容易になる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2のダイカストマシンの離型剤回収装置において、上記
オイルパン内に一端が開口する排出配管を介して上記回
収ボックス内の離型剤をダイカストマシン外部に排出す
る汲出ポンプを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によると、回収ボックスに
回収された使用済みの離型剤をダイカストマシン外部に
誘導排出する排出配管及び汲出ポンプを備えることによ
って、使用済みの離型剤の回収が容易になると共に、回
収ボックスの収容容積を小さく設定することができ、回
収ボックスの配設が容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるダイカスト
マシンの離型剤回収装置の実施の形態を図1乃至図5を
参照して説明する。
【0020】図1は本発明に係わる離型剤回収装置1が
配設されるダイカストマシン10の概要を示す全体側面
図、図2は図1の要部斜視図、図3は図2の一部を省略
した要部斜視図、図4は回収装置1の説明図である。
【0021】ダイカストマシン10は、マシン床11上
に平行に対向して延在する断面矩形のフレーム13a、
13bと、この対向するフレーム13a、13bの両端
間に架設された断面矩形のフレーム13c、13dを有
するベースフレーム13を備えている。
【0022】フレーム13aと13bの各端部近傍にリ
ンクハウジング14及び固定盤15が対向して固定され
ている。リンクハウジング14及び固定盤15は略矩形
板状であって、リンクハウジング14と固定盤15の対
向する各隅部近傍間に上方に2本、下方に2本の合計4
本のダイバー16が掛け渡され、その端部がダイバーナ
ット16aによってリンクハウジング14及び固定盤1
5に固定されている。
【0023】一方、各ダイバー16が摺動可能に貫通
し、ダイバー16によって固定盤15と対向した状態で
接離する方向に移動可能に摺動案内される可動盤17を
備え、その脚部底面17aがフレーム13a及び13b
の上面に各々張設された可動盤滑り板18a、18bの
摺動面上を摺動移動可能に配置されている。また、可動
盤17の移動を円滑に行わせるために可動盤滑り板18
a、18b上には作動油が供給される。
【0024】固定盤15に金型20の固定型21が取り
付けられ、固定型21に対向して可動盤17に可動型2
2が取り付けられている。固定盤15には固定型21の
キャビティ面21aに連通する射出スリーブ23が設け
られ、射出シリンダ24によってプランジャを作動させ
ることによって、給湯口23aから射出スリーブ23内
に給湯されたアルミニウム等の溶融金属を金型20のキ
ャビティ内に射出するように構成されている。一方、リ
ンクハウジング14には可動盤17を押動して金型20
を開閉する型締めシリンダ25が設けられている。な
お、型締め力を発生させるトグル機構26が配設されて
いるが、本発明と直接的な関係がないので説明を省略す
る。
【0025】また、ダイカストマシン10には、型開き
状態の固定型21と可動型22の間にスプレーヘッド2
8を挿入して、固定型21及び可動型22の各キャビテ
ィ面21a及び22aに離型剤をスプレー塗布し、かつ
キャビティ面21a及び22bにエアブローを施す離型
剤スプレー装置27が設けられている。
【0026】離型剤回収装置1は、図4(a)に斜視図
を示し、(b)に分解斜視図を示すように、矩形の底面
3a及び底面3aの各端縁から側面3bが上方に折曲形
成されて上方が開放された比較的高さが抑制された平板
状のボックス状に形成されたオイルパン3と、開放され
たオイルパン3の上部を覆うと共にメッシュ状に形成さ
れた略矩形のメッシュ状蓋4とによって形成された回収
ボックス2と、汲出ポンプ5と、オイルパン3内に一端
が開口して回収ボックス2と汲出ポンプ5とを連結する
排出配管6を有している。
【0027】この回収ボックス2は、図2及び図3に示
すようにダイカストマシン10の型開きした状態で固定
型21の下方から可動型22の下方に至る長さ及びフレ
ーム13aと13bとの間に、これらフレーム13a及
び13bの側面から各々若干の間隙をもってマシン床1
1上に載置可能な幅に設定され、図3に示すようにフレ
ーム13a及び13bから間隙を隔ててマシン床11上
に載置される。
【0028】次に、図5に示す作業工程図に従って回収
装置1及びダイカストマシン10の作動について説明す
る。
【0029】図1及び図2に示すように可動盤17が型
開き位置にあって、金型20の固定型21と可動型22
が互いに離れた型開き状態において、固定型21と可動
型22の間に離型剤スプレー装置27のスプレーヘッド
28を挿入し、固定型21のキャビティ面21a及び可
動型22のキャビティ面22aに製品の抜け性の向上及
び金型20の焼き付け防止を目的とする離型剤をスプレ
ー塗布し、かつ離型剤が塗布されたキャビティ面21a
及び22aにエアブローを施すことにより、塗布された
離型剤の均一化を図り、かつ余剰の離型剤を吹き払うと
共に、キャビティ面21a、22aから剥離した不良ダ
イカスト鋳造物やバリ等を除去する(離型剤塗布工程S
1)。
【0030】離型剤塗布工程S1において固定型21及
び可動型22のキャビティ面21aからエアブローによ
って吹き払われた余剰の離型剤やキャビティ面21a、
22aに塗布されたかった、いわゆるオーバスプレーさ
れた離型剤は固定型21及び可動型22等から滴下する
と共に、バリ等が回収ボックス2のメッシュ状蓋4上に
落下し、メッシュ状蓋4によって濾過されてバリ等が除
去され、バリ等を含まない離型剤がオイルパン3内に回
収される。
【0031】固定型21及び可動型22のキャビティ面
21a、22aに離型剤をスプレー塗布及びエアブロー
を施したスプレーヘッド28を固定型21と可動型22
の間から退避させ、型締めシリンダ25により可動盤1
7を図2に実線で示す型開き位置から固定盤15に接近
するように各ダイバ16に摺動案内させつつフレーム1
3a及び13bの上面に張設された可動盤滑り板18
a、18bの摺動面上を脚部底面17aが摺動移動し、
可動盤17を破線で示す型締め位置まで移動して固定型
21と可動型22を合わせて型締めを行う(型締め工程
S2)。この型締めにあたりトグル機構26によって型
締め力が発生し、かつその型締め力が維持される。
【0032】続いて、射出シリンダ24によるプランジ
ャの作動により、給湯口23aから射出スリーブ23内
に給湯された溶融金属を、型締めされた固定型21及び
可動型21のキャビティ面21aと21bによって形成
された金型20のキャビティ内に射出する(射出工程S
3)。
【0033】金型20のキャビティ内に射出された溶融
金属が凝固した後に、再び型締めシリンダ25により可
動盤17を固定盤15から離れるようにリンクハウジン
グ14方向に各ダイバ16に摺動案内させつつフレーム
13a及び13b上の可動盤滑り板18a、18bの摺
動面上を脚部底面17aが摺動移動し、可動盤17を図
2に破線で示す型締め位置から実線で示す型開き位置ま
で移動させて、固定型21と可動型22を離反させる型
開きを行う(型開き工程S4)。
【0034】型開きされた金型20からキャビティ内で
成形された製品を、例えばロボット等で把持して取り出
す(製品取出し工程S5)。
【0035】これら、型開きされた固定盤15及び可動
盤17のキャビティ面15a、17aに離型剤をスプレ
ー塗布する離型剤塗布工程S1から、再び型開きされた
金型20から製品を取り出す製品取出し工程S5までの
各工程を繰り返すことにより順次ダイカスト製品を製造
する。
【0036】一方、ダイカストマシン1の円滑な型締め
及び型開き動作を確保するために、可動盤滑り板18
a、18b上に供給された作動油は、可動盤17の脚部
底面17aと可動盤滑り板18a、18bの摺動移動に
よって、押し出されてフレーム13a、13bの側面を
流下してマシン床11に流出し、適宜回収される。この
フレーム13a及び13bの側面を流下する作動油は、
回収ボックス2がフレーム13a及び13bの側面から
離間してマシン床11の上に載置されており、回収ボッ
クス2内に混入することがない。
【0037】ダイカストマシン10の動作によりオイル
パン3内に回収された使用済みの離型剤は、適宜、排出
配管6を介して汲出ポンプ5によってダイカストマシン
10の外部に排出されて回収される。
【0038】従って、このように構成された離型剤回収
装置1によると、型開き状態の固定型21と可動型22
の下方であって、しかもフレーム13aと13bの間に
フレーム13a及び13bから隙間を隔てた状態でマシ
ン床11上にオイルパン3及びメッシュ状蓋4を備えた
回収ボックス2を配置することによって、離型剤塗布工
程S1において固定型21と可動型22のキャビティ面
21a、22aに離型剤スプレー装置27によってスプ
レー塗布された使用済みの離型剤及びバリ等は、回収ボ
ックス2上に落下して、メッシュ状蓋4によって濾過さ
れてバリ等が除去され、バリ等の混入がない離型剤がオ
イルパン3に回収される。一方、フレーム13a及び1
3b上に配設された可動滑り板18a、18b上に供給
された使用済みの作動油はフレーム13a、13bの側
面に沿ってマシン床11上の流下することから、使用済
みの作動油がフレーム13a、13bから離間した回収
ボックス2に流入することが有効的に防止されて使用さ
れた離型剤と作動油が確実に分離され、離型剤、作動
油、バリ等を分離して回収することができる。
【0039】また、回収ボックス2を略矩形の底面3a
及び側面3bからなる比較的平板状のボックス状のオイ
ルパン3と矩形のメッシュ状蓋4によって構成すること
から、平坦なマシン床11上に載置することができ、マ
シン床11の形状を変更することなく容易に安定した状
態で、かつ金型20とマシン床11との間隙寸法が制限
される既存のダイカストマシン10にあっても容易に離
型剤回収装置1を配設できる。特に回収ボックス2に回
収された使用済みの離型剤をダイカストマシン10の外
部に随時排出する汲出ポンプ5及び排出配管6を備える
ことによって回収ボックス2の収容容積を小さく設定す
ることができ、回収ボックス2の配設がよりようにでき
る。
【0040】更に、回収ボックス2、汲出ポンプ5及び
排出配管6を備えた簡単な構成で、信頼性が高く、かつ
メンテナンスが容易に行え製造コスト及びランニングコ
ストの抑制が期待できる。
【0041】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。例えば、複数のダイカストマシン10に各々
配設した複数の回収ボックス2に回収された離型剤を単
一の汲出ポンプ5により排出することも可能である。ま
た、オイルパン3内に一端が開口し、オイルパン3内の
離型剤をダイカストマシン10の外部に誘導する排出配
管を備え、オイルパン3内の離型剤を排出配管を介して
ダイカストマシン10の外部に自然流下されることによ
り汲出ポンプを省略して構造の簡略化及びランニングコ
ストの低減を図ることもできる。更に、要求により離型
剤塗布工程S1において離型剤スプレー装置27による
エアブローを省略することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明のダイカストマシン
の離型剤回収装置によると、ダイカストマシンが型開き
状態における固定型及び可動型の下方であって、しかも
ベースフレームの両フレームの間にフレームから隙間を
もった状態でマシン床上に上方が開放されたオイルパン
を備えた回収ボックスを配置する簡単な構成によって、
固定型及び可動型のキャビティ面に塗布された使用済み
の離型剤が回収ボックス上に滴下してオイルパンに回収
される一方、フレーム上に配設された可動滑り板に供給
された使用済みの作動油は、フレームの側面に沿ってマ
シン床上の流下することによって、作動油がフレームか
ら離間した回収ボックスに流入することが有効的に防止
されて離型剤と作動油が確実に分離され、作動油が混入
しない状態の離型剤を回収することができる。また、回
収ボックスがボックス状のオイルパンによって構成する
ことから、簡単な構成で、信頼性が高く、かつメンテナ
ンスが容易に行え製造コスト及びランニングコストの抑
制が期待できる。
【0043】また、オイルパンの開放された上部を覆う
メッシュ状に形成されたメッシュ状蓋を備えることによ
って、固定型及び可動型のキャビティ面に塗布された使
用済みの離型剤と共に落下するバリ等がメッシュ状蓋に
よって除去され、バリ等の混入がない離型剤がオイルパ
ンに回収することができる。
【0044】更に、回収ボックスに回収された使用済み
の離型剤をダイカストマシン外部に誘導する排出配管を
備えることによって、或いは排出配管を介してオイルパ
ン内の離型剤をダイカストマシン外部に排出する汲出ポ
ンプを備えることによって、使用済みの離型剤の回収が
容易になると共に、回収ボックスの収容容積を小さく設
定することができ、回収ボックスの配設が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による離型剤回収装置の実施の形態の概
要を説明するダイカストマシンの全体側面図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】図2の一部を省略した要部斜視図である。
【図4】離型剤回収装置の概要を示す説明図であり、
(a)は離型剤回収装置の斜視図、(b)は分解斜視図
である。
【図5】作動工程図である。
【図6】従来のダイカストマシンの離型剤回収装置の概
要を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 離型剤回収装置 2 回収ボックス 3 オイルパン 3a 底面 3b 側面 4 メッシュ状蓋 5 汲出ポンプ 6 排出配管 10 ダイカストマシン 11 マシン床 13 ベースフレーム 13a、13b、13c、13d フレーム 15 固定盤 17 可動盤 17a 脚部底面 18a、18b 可動盤滑り板 20 金型 21 固定型 21a キャビティ面 22 可動型 22a キャビティ面 27 離型剤スプレー装置 28 スプレーヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して延在するフレームを有するベー
    スフレームをマシン床上に配設し、該ベースフレーム上
    に固定された固定盤と、上記両フレーム上に各々張設さ
    れた可動盤滑り板上を上記固定盤に対向して接離する方
    向に摺動移動可能に配置された可動盤と、上記固定盤及
    び可動盤に各々取り付けられた固定型及び可動型とを備
    えたダイカストマシンの離型剤回収装置において、 型開き状態における上記固定型及び可動型の下方でか
    つ、上記両フレーム間に該各フレームから間隙を隔てて
    上記マシン床上に配置された上方が開放されたボックス
    状のオイルパンを有する回収ボックスを備えた、ことを
    特徴とするダイカストマシンの離型剤回収装置。
  2. 【請求項2】 上記回収ボックスは、 更に、上記オイルパンの開放された上部を覆うメッシュ
    状に形成されたメッシュ状蓋を備えた、ことを特徴とす
    る請求項1に記載のダイカストマシンの離型剤回収装
    置。
  3. 【請求項3】 上記オイルパン内に一端が開口し、上記
    回収ボックス内の離型剤をダイカストマシンの外部に誘
    導する排出配管を備えた、ことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のダイカストマシンの離型剤回収装置。
  4. 【請求項4】 上記オイルパン内に一端が開口する排出
    配管を介して上記回収ボックス内の離型剤をダイカスト
    マシン外部に排出する汲出ポンプを備えた、ことを特徴
    とする請求項1または2に記載のダイカストマシンの離
    型剤回収装置。
JP2001371573A 2001-12-05 2001-12-05 ダイカストマシンの離型剤回収装置 Pending JP2003170260A (ja)

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