JPH10291238A - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH10291238A
JPH10291238A JP10439097A JP10439097A JPH10291238A JP H10291238 A JPH10291238 A JP H10291238A JP 10439097 A JP10439097 A JP 10439097A JP 10439097 A JP10439097 A JP 10439097A JP H10291238 A JPH10291238 A JP H10291238A
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JP
Japan
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gas
joint
molding die
cavity
molding
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JP10439097A
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English (en)
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Masanori Endo
正規 遠藤
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HACHIMANTAI KOGYO KK
Original Assignee
HACHIMANTAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの排気効率を向上させるとともに、メン
テナンスのしにくい接合部にガスを侵入しにくくして目
詰まりや腐食を抑止できるようにし、メンテナンスの頻
度を減らして、製造効率の向上を図ることができるよう
にする。 【解決手段】 製品が成形されるキャビティCを含む溶
融した成形材料の注入空間Sを形成する上型1及び下型
2を構成し、注入空間Sに連通した接合部Jを形成する
金属製の複数の構成部材を備え、所要の接合部J(J1
,J2 )を形成する一対の構成部材の内、少なくとも
いずれか一方の構成部材の接合面を、溶融した成形材料
から発生するガスを通過可能にする粗面に形成し、接合
部J(J1 ,J2 )をガスを排気する排気通路(P1 ,
P2 )として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂を成形するイ
ンジェクションマシン等の成形用の金型に係り、成形時
に互いに接合され脱型時に離間する上型及び下型を備え
た成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、成形用金型としては、例えば、
樹脂を成形する成形用金型が知られている。この成形用
金型は、例えば、図4に示すように、製品が成形される
キャビティCを含む溶融した成形材料の注入空間Sを形
成する上型1及び下型2を備え、この上型1及び下型2
を金属製の複数の構成部材で構成している。従来、成形
用金型Kにおいては、図4に示すように、キャビティC
に連通し成形材料から発生するガスを排気する排気通路
3を1つもしくは複数設けている。この排気通路3は、
例えば、横幅DがD=1〜2mm,キャビティCの周囲
の縦幅H1 がH1 =0.005〜0.015mm,一般
の縦幅H2 がH2 =0.05〜0.1mmに形成されて
いる。そして、樹脂を成形するときは、下型2を進出さ
せて下型2の構成部材と上型1の構成部材とを接合さ
せ、成形材料をキャビティC内に注入する。この場合、
成形材料からガスが発生するが、このガスは排気通路3
から排出されていく。その後、成形材料がある程度硬化
したところで、下型2を後退させてキャビティCを開
き、製品を取出す。このような工程の繰り返しにより、
製品を成形する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
成形用金型Kにおいては、排気通路3によって成形材料
から発生するガスを排気するようにしてはいるが、排気
通路3の開口4が部分的に存在するので、排気通路3の
開口4に接しないガスが逃げ場を失って逃げにくくな
り、排気効率が必ずしも良いとは言えないという問題が
あった。また、逃げ場を失ったガスは、いやおうなく、
上型1の構成部材と下型2の構成部材とが形成する接合
部J1 (所謂パーティングライン),他の構成部材同士
の接合部,あるいは、図示外のエジェクタピンが摺動す
る孔との接合部等、キャビティCを含む注入空間Sに連
通し構成部材同士が接合して形成するあらゆる接合部に
侵入し、その後、固化して固化物として蓄積されてい
く。そのため、接合部を清掃するメンテナンスを頻繁に
行なわなければならないので、それだけ、成形用金型K
の稼動時間に影響して製造効率が悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、ガスの排気効率を向上させるとともに、メンテ
ナンスのしにくい接合部にガスを侵入しにくくできるよ
うにして目詰まりや接合面の腐食を抑止できるように
し、メンテナンスの頻度を減らして、製造効率の向上を
図ることのできる成形用金型を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の成形用金型は、製品が成形されるキャ
ビティを含む溶融した成形材料の注入空間を形成する上
型及び下型を構成し、該注入空間に連通した接合部を形
成する金属製の複数の構成部材を備えた成形用金型にお
いて、所要の接合部を形成する一対の構成部材の内、少
なくともいずれか一方の構成部材の接合面を、溶融した
成形材料から発生するガスを通過可能にする粗面に形成
し、該接合部を上記ガスを排気する排気通路として構成
したものである。これにより、所要の接合部を積極的に
ガスの排気通路としたので、この接合部の接合面は粗面
に形成されて接合部にガスが通過可能な隙間が形成され
ており、しかも、排気通路の開口が接合線で形成されガ
スが接し易いことから、ガスが逃げ易くなる。そのた
め、メンテナンスのしにくい別の接合部にガスを侵入し
にくくすることができ、それだけ、この部位の接合部の
目詰まりや接合面の腐食を抑止できるので、メンテナン
スの頻度を減らすことができる。
【0006】そして、必要に応じ、上記少なくともいず
れか一方の構成部材の接合面の表面粗さを、平均粗さ
(Ra)が、1.6≦Ra≦12.5になる範囲に設定
している。これより小さいと、ガスが逃げにくくなり、
大きいと成形材料が漏れ易くなる。望ましくは、上記接
合面の表面粗さは、平均粗さ(Ra)が、3.2≦Ra
≦6.3になる範囲である。
【0007】そしてまた、必要に応じ、上記排気通路を
構成する所要の接合部の構成部材を、成形時に互いに接
合されて上記キャビティを形成し脱型時に離間する上型
部材及び下型部材とし、該上型部材と下型部材との接合
面の内、少なくともいずれか一方の接合面を粗面に形成
した構成としている。これにより、メンテナンスのしに
くい接合部にガスが侵入しにくくなるとともに、上型部
材及び下型部材の接合部は、所謂パーティングラインで
あって、脱型時に離間して露出することから、この排気
通路にガスが固化して固化物ができても容易に拭き取る
ことができ、より一層メンテナンスが容易に行なわれ
る。この場合、上記粗面に形成される接合面のキャビテ
ィに隣接する所定幅の周囲面については、粗面に形成し
ない構成としたことが有効である。これにより、成形材
料は周囲面のある接合部の隙間が極めて小さくなること
からこの周囲面のところを通過しにくくなって漏れにく
くなり、製品が確実に成形される一方、ガスは隙間の小
さい周囲面を通過すると隙間の大きいところに至ること
から、ガスの逃げ易さが確保される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る成形用金型について説明する。尚、
上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。図
1乃至図3に示すように、本発明の実施の形態に係る成
形用金型は、上記と同様に、樹脂を成形する成形用金型
Kである。この成形用金型Kは、製品が成形されるキャ
ビティCを含む溶融した成形材料の注入空間Sを形成す
る上型1及び下型2を備え、注入空間Sに連通した接合
部Jを形成する金属製の複数の構成部材を備えている。
上型1を構成する構成部材としては、固定板11と、中
間プレート12と、キャビティCが形成される板状の上
型部材13とがある。固定板11,中間プレート12及
び上型部材13は順に接合されている。固定板11には
成形材料が供給される構成部材としての湯口部材14が
設けられている。固定板11及び中間プレート12に
は、湯口部材14に連通し成形材料の注入空間Sとして
の通路を形成する構成部材としてのスプール15が設け
られている。また、上型部材13の固定板11側には注
入空間Sとしての湯溜り空間16が形成され、下型2側
にキャビティCを形成する凹所17が設けられている。
18は湯溜り空間16と凹所17とを連通する注入空間
Sとしてのゲートである。
【0009】下型2を構成する構成部材としては、取付
け板21と、スぺーサブロック22を介して取付け板2
1に取付けられる受け板23と、受け板23に接合され
る板状の下型部材24とがある。下型部材24の上型1
側には、キャビティCを形成し上記上型部材13の凹所
17に望む凸部25を有した構成部材としての入れ子2
6が接合により取付けられている。27は入れ子26を
下型部材24に取付けるための構成部材としての入れ子
止めであって、ボルト28により固定される。29は取
付け板21に設けられ受け板23及び下型部材24を貫
通し、キャビティC内の製品の突起を成形するためのセ
ンターピンである。
【0010】30は下型2に設けられ各種構成部材で構
成されたエジェクタ機構である。エジェクタ機構30
は、取付け板21と受け板23との間に架設されたガイ
ドピン31及びサポートピン32に沿って移動可能な一
対のエジェクタプレート33,33と、エジェクタプレ
ート33に設けられエジェクタプレート33と同動する
複数のエジェクタピン34,34と、エジェクタプレー
ト33に設けられエジェクタプレート33と同動すると
ともに上記センターピン29に同軸で摺動可能に設けら
れたエジェクタスリーブ35とを備えて構成されてい
る。そして、エジェクタプレート33は常時は図示外の
付勢手段によって後退位置に位置させられ、脱型時に図
示外の駆動手段によって進出させられて、エジェクタピ
ン34,34及びエジェクタスリーブ35を入れ子26
から突出させ、これによりキャビティC内の製品を押圧
して入れ子26から製品を離間させる。
【0011】実施の形態に係る成形用金型Kにおいて、
所要の接合部J(J1 ,J2 )を形成する一対の構成部
材の内、少なくともいずれか一方の構成部材の接合面
を、溶融した成形材料から発生するガスを通過可能にす
る粗面に形成し、この接合部J(J1 ,J2 )を上記ガ
スを排気する排気通路(P1 ,P2 )として構成してい
る。この接合面を粗面に形成する加工は、例えば、ショ
ットブラスト処理、エッチング、放電加工等適宜の方法
による。実施の形態では、アルミナ(NO.60)のシ
ョットブラスト法で粗面に形成している。
【0012】詳しくは、先ず、図1乃至図3に示すよう
に、排気通路(P1 )を構成する所要の接合部J(J1
)の構成部材を、成形時に互いに接合されてキャビテ
ィCを形成し脱型時に離間する上型部材13及び下型部
材24とし、この上型部材13と下型部材24との接合
面の内、少なくともいずれか一方の接合面を粗面に形成
している。この排気通路(P1 )を構成する接合部J
(J1 )は、所謂パーティングラインといわれる。実施
の形態においては、上型部材13の接合面13aを粗面
に形成している。
【0013】粗面に形成される上型部材13の接合面1
3aの表面粗さは、JIS B0601の規格におい
て、算術平均粗さ(Ra)が、1.6≦Ra≦12.5
になる範囲に設定している。望ましくは、粗面に形成さ
れる接合面13aの表面粗さは、平均粗さ(Ra)が、
3.2≦Ra≦6.3になる範囲である。また、図2及
び図3に示すように、粗面に形成される接合面13aの
キャビティCに隣接する所定幅の周囲面40について
は、粗面に形成していない。その幅Tは、例えば、T=
0.5mmに設定されている。この周囲面40の表面粗
さは、JIS B0601の規格において、例えば、算
術平均粗さ(Ra)が、Ra≦0.7になるように設定
している。
【0014】更に、実施の形態に係る成形用金型Kにお
いては、図1に示すように、排気通路(P2 )を構成す
る所要の接合部J(J2 )の構成部材を、注入空間Sに
連通する上型1の中間プレート12と上型部材13と
し、この上型1の中間プレート12と上型部材13との
接合面の内、少なくともいずれか一方の接合面を粗面に
形成している。実施の形態においては、中間プレート1
2の接合面12aを粗面に形成している。粗面に形成さ
れる中間プレート12の接合面12aの表面粗さは、J
IS B0601の規格において、算術平均粗さ(R
a)が、1.6≦Ra≦12.5になる範囲に設定して
いる。望ましくは、粗面に形成される接合面12aの表
面粗さは、平均粗さ(Ra)が、3.2≦Ra≦6.3
になる範囲である。
【0015】従って、この実施の形態に係る成形用金型
Kによって、樹脂成形を行なうときは、下型2を進出さ
せて下型部材24と上型1の上型部材13とを接合さ
せ、湯口部材14から溶融した成形材料を注入する。こ
れにより、成形材料は、スプール15,湯溜り空間16
及びゲート18を通ってキャビティC内に入り込み充填
される。この場合、成形材料からガスが発生するが、こ
のガスは、上型部材13と下型部材24との接合部J
(J1 )で構成される排気通路(P1 )、及び、中間プ
レート12と上型部材13の接合部J(J2 )で構成さ
れる排気通路(P2 )から排気されていく。即ち、成形
材料から発生するガスは、キャビティCを含む注入空間
Sに連通し構成部材同士が接合するあらゆる接合部Jに
侵入しようとするが、上型部材13と下型部材24との
接合部J(J1 ),中間プレート12と上型部材13の
接合部J(J2 )は、接合面が粗面に形成されているの
で、ガスが通過可能な隙間が形成されており、しかも、
これらの接合部J(J1 ,J2 )は、キャビティCを含
む注入空間Sを囲繞する排気通路(P1 ,P2 )の開口
を構成する接合線になっていることから、発生したガス
がこの接合線に接触し易くなり、そのため、ガスがこの
接合部J(J1 ,J2 )に集中的に集合して排気されて
いき、他の接合部Jにはガスが侵入しにくくなる。特
に、パーティングラインである接合部J(J1 )の他に
中間プレート12と上型部材13の接合部J(J2 )も
排気通路(P2 )としているので、それだけ、排気機能
が増し、確実に排気させることができる。
【0016】また、粗面に形成される接合面13aのキ
ャビティCに隣接する所定幅の周囲面40については、
粗面に形成しないので、周囲面40と下型部材24との
隙間を小さくでき、そのため、成形材料は隙間の小さい
周囲面40を通過しにくいことから、成形材料が漏れに
くくなり、製品が確実に成形される。また、ガスは隙間
の小さい周囲面40を通過すると隙間の大きいところに
至ることから、ガスの逃げ易さが確保される。その後、
成形材料がある程度硬化したところで、下型2を後退さ
せてキャビティCを開くとともに、エジェクタプレート
33を進出させて、エジェクタピン34及びエジェクタ
スリーブ35を入れ子26から突出させ、キャビティC
内の製品を押圧して入れ子26から製品を離間させる。
このような工程の繰り返しにより、製品を成形する。
【0017】また、排気通路(P1 )を上型部材13と
下型部材24との所謂パーティングラインで構成してい
るので、メンテナンスのしにくい接合部Jにガスが侵入
しにくくなるとともに、脱型時に離間して露出すること
から、この排気通路(P1 )にガスが固化して固化物が
できても容易に拭き取ることができ、より一層メンテナ
ンスが容易に行なわれる。即ち、離間が容易に行なうこ
とができない接合面においては、逐一分解して拭き取り
を行なわなければならないので、メンテナンス作業が煩
雑になり、それだけ、成形用金型Kの稼動時間に影響し
て製造効率が悪いが、パーティングラインにおいては、
上型部材13と下型部材24との離間時に、ウエス等で
蓄積した固化物を容易に拭き取ることができ、メンテナ
ンス作業が容易に行なわれる。
【0018】尚、上記実施の形態においては、排気通路
(P1 ,P2 )とした所要の接合部J(J1 ,J2 )
を、上型部材13と下型部材24とが形成する接合部J
(J1),上型1の中間プレート12と上型部材13が
形成する接合部J(J2 )にしたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、エジェクタピン34が摺動する
孔との接合部J等、他の構成部材同士の接合部Jを排気
通路として構成しても良く、要するに、キャビティCを
含む注入空間Sに連通し構成部材同士が接合して形成す
る接合部Jであれば適宜設けて差支えない。また、上記
実施の形態においては、所要の接合部を形成する接合面
の一方を粗面に形成したが、必ずしもこれに限定される
ものではなく、他方の接合面、あるいは、両方の接合面
を粗面に形成しても良く、適宜変更して差支えない。更
に、構成部材は上述した部材に限定されない。更に、上
記実施の形態においては、本発明を樹脂の成形用金型K
に適用したが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、金属の成形用金型等種々の成形用金型に適用して良
い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成形用金
型によれば、所要の接合部を形成する一対の構成部材の
内、少なくともいずれか一方の構成部材の接合面を、溶
融した成形材料から発生するガスを通過可能にする粗面
に形成し、この接合部をガスを排気する排気通路として
構成したので、成形を行なうときに成形材料から発生す
るガスが接合部で構成される排気通路から排気されてい
く。排気通路は、接合面が粗面に形成されているので、
ガスが通過可能な隙間が形成されており、しかも、これ
らの接合部は、キャビティを含む注入空間に連通する線
状の開口を有することから、発生したガスがこの接合線
に接触し易くなり、そのため、ガスが排気され易くな
り、排気効率を大幅に向上させることができる。また、
所要の接合部で排気効率が向上させられることから他の
接合部にはガスが侵入しにくくなる。そのため、メンテ
ナンスのしにくい接合部にガスを侵入しにくくできるよ
うにして目詰まりや接合面の腐食を抑止できるように
し、メンテナンスの頻度を減らして、製造効率を向上さ
せることができるようになる。
【0020】そして、少なくともいずれか一方の構成部
材の接合面の表面粗さを、平均粗さ(Ra)が、1.6
≦Ra≦12.5になる範囲に設定した場合には、ガス
を逃げ易くしつつ、成形材料を漏れにくくすることがで
きる。特に、3.2≦Ra≦6.3になる範囲に設定し
たことが有効になる。
【0021】また、排気通路を構成する所要の接合部の
構成部材を、成形時に互いに接合されてキャビティを形
成し脱型時に離間する上型部材及び下型部材とし、該上
型部材と下型部材との接合面の内、少なくともいずれか
一方の接合面を粗面に形成した場合には、この接合部
は、所謂パーティングラインであり、脱型時に離間する
ので、上型の構成部材と下型の構成部材との離間時に、
ウエス等で蓄積した固化物を容易に拭き取ることがで
き、そのため、離間が容易に行なうことができない接合
部に比較してメンテナンス作業が容易になり、それだ
け、成形用金型の稼動時間を増して製造効率を向上させ
ることができる。
【0022】更に、粗面に形成される接合面のキャビテ
ィに隣接する所定幅の周囲面について、粗面に形成しな
い場合には、周囲面のある接合部の隙間が極めて小さく
なって成形材料が通過しにくくなり、そのため、成形材
料が漏れにくくなり、製品を確実に成形することができ
る一方、ガスは隙間の小さい周囲面を通過すると隙間の
大きいところに至ることから、ガスの逃げ易さを確保す
ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形用金型を示す断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る成形用金型の要部を
示す図であり、(a)は要部正面断面図、(b)は要部
側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る成形用金型の要部を
示す平面図である。
【図4】従来の成形用金型の要部を示す図であり、
(a)は要部正面断面図、(b)は要部側面断面図であ
る。
【符号の説明】
K 成形用金型 S 注入空間 C キャビティ 1 上型 2 下型 11 固定板 12 中間プレート 12a 接合面 13 上型部材 13a 接合面 14 湯口部材 15 スプール 16 湯溜り空間 17 凹所 18 ゲート 21 取付け板 22 スぺーサブロック 23 受け板 24 下型部材 25 凸部 26 入れ子 27 入れ子止め 28 ボルト 29 センターピン 30 エジェクタ機構 31 ガイドピン 32 サポートピン 33 エジェクタプレート 34 エジェクタピン 35 エジェクタスリーブ J 接合部 J1 ,J2 所要の接合部 P1 ,P2 排気通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品が成形されるキャビティを含む溶融
    した成形材料の注入空間を形成する上型及び下型を構成
    し、該注入空間に連通した接合部を形成する金属製の複
    数の構成部材を備えた成形用金型において、 所要の接合部を形成する一対の構成部材の内、少なくと
    もいずれか一方の構成部材の接合面を、溶融した成形材
    料から発生するガスを通過可能にする粗面に形成し、該
    接合部を上記ガスを排気する排気通路として構成したこ
    とを特徴とする成形用金型。
  2. 【請求項2】 上記少なくともいずれか一方の構成部材
    の接合面の表面粗さを、平均粗さ(Ra)が、1.6≦
    Ra≦12.5になる範囲に設定したことを特徴とする
    請求項1記載の成形用金型。
  3. 【請求項3】 上記少なくともいずれか一方の構成部材
    の接合面の表面粗さを、平均粗さ(Ra)が、3.2≦
    Ra≦6.3になる範囲に設定したことを特徴とする請
    求項1記載の成形用金型。
  4. 【請求項4】 上記排気通路を構成する所要の接合部の
    構成部材を、成形時に互いに接合されて上記キャビティ
    を形成し脱型時に離間する上型部材及び下型部材とし、
    該上型部材と下型部材との接合面の内、少なくともいず
    れか一方の接合面を粗面に形成したことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の成形用金型。
  5. 【請求項5】 上記粗面に形成される接合面のキャビテ
    ィに隣接する所定幅の周囲面については、粗面に形成し
    ないことを特徴とする請求項4記載の成形用金型。
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