JPH0325089A - 自動二，三輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シート下方周囲を車体カバーで囲むとともに
、該車体カバー内に収納ボンクスを配設した自動二，三
輪車に関し、特に二人乗り用の大型のシートを設けた場
合にも収納物の出し入れを容易化できるようにしたシー
ト及び収納ボックスの構造の改善に関する． 〔従来の技術〕 自動二．三輪車ではシートの下方に収納ボンクスを配設
する場合があり、このような車両では収納物の出し入れ
を容易化するために、上記シートを開閉できるように構
或するのが一般的である．そして運転者の他に１名乗車
できるように構威された二人乗りの自動二，三輪車では
、上記シートを大型化することとなる．しかしシートが
大型の場合、シートの開閉が重くなり、この点から取り
扱い性が悪化する懸念がある． そこでこのシートの開閉が重いという問題を解決できる
構造として、シートを運転者用と同乗者用とに２分割し
、それぞれを回動可能にｔ＃ＩｔＩ．するとともに、同
乗者用シートの下方に収納ボックスを配置した例がある
（例えば実公昭５１−４４５３２号公報）．この従来例
によれば、収納物を出し入れするには、同乗者用シート
のみを回勤させれば良いから、シートの開閉が重いとい
うことはなく、従って上述の問題を解決できる． 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところでシート下方に配設された収納ボンクスへの収納
作業をより容易化するには、上述のシートの開閉性だけ
でなく、例えばシートを回動させた場合に、収納ボック
スの開口部付近をより大きく開くことが必要である．特
に上記二人乗り用シートを前．後に２分割して一方のみ
を開く場合は、前．後シートの相対位置関係等の如何に
よっては、相手側シートが邪魔になって収納物の出し入
れ性が悪化する懸念がある． 本発明は上記従来の状況においてなされたもので、シー
トの開閉重量の増大を防止できるとともに、収納ボック
スの開口部付近を大きく開くことができ、その結果収納
作業性を向上できる自動二．三輪車を提供することを目
的としている．〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、シートの下方周囲を車体カバーで囲むととも
に、該車体カバー内に収納ボックスを配設した自動二．
三輪車において、上記シートを前部シートと後部シート
との二分割構造とし、上記後部シートの下縁と車体カバ
ーとの合わせラインを車両後方ほど高くなる傾斜状に形
戒するとともに、該後部シートの後端を軸支し、上記収
納ボックスを、その少なくとも一部が上記後部シートの
下方に位置する形状としたことを特徴とする自動二．三
輪車． ここで本発明においては、上記前部シートの後緑と後部
シートの前縁とを重合させる場合が多いが、この重合ラ
インを平面視円弧状に形成するとともに、収納ボックス
の前壁部分をこの重合ラインに沿う円弧状に形戒するこ
とが望ましい．また、本発明における収納ボックスの開
口部ラインは、側面視で上記後部シートと車体カバーと
の合わせラインに略沿う後上がりの傾斜状に形或するこ
とが、収納作業性をより向上させるために望ましい．〔
作用〕 本発明に係る自動二，三輪車によれば、シートを前部シ
ートと後部シートとの２分割構造とし、収納ボックスを
、少なくとも一部が後部シートの下方に位置する形状と
したので、収納ボックスの後部シート下方部分から収納
物を出し入れする場合は、後部シートのみを開閉すれば
よく、シートの開閉動作が重いということはない．また
、後部シートと車体カバーとの合わせ面は後上がりの傾
斜状になっており、かつ後部シートは後端の高い位置が
軸支されているので、後部シートを回動させると、収納
ボックスの開口部付近が大きく開くこととなり、収納時
に前部シートが邪魔になる等の問題はなく、収納作業性
を大きく改善できる．〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する．第１図な
いし第７図は本発明の第１実施例による自動二輪車を説
明するための図である．図において、ｌは本実施例が通
用された自動二輪車である．該自動二輪車１の車体フレ
ーム２は、いわゆる鋼管アンダーボーン型のものであり
、左側面視大略Ｌ字状のメインバイブ２ａの縦辺の上端
にヘッドパイプ２ｂを接続するとともに、下辺の後端付
近に左．右一対のりャバイブ２Ｃ，’ｌｃｏ前端を接続
し、該両リャバイブ２Ｃを略垂直上方に屈曲させた後、
略水平に後方に延長し、後端部を少し上方に傾斜させ、
かつ左，右のりャバイブ同士を相互に連結した構造にな
っている．上記両リャバイブ２Ｃの前端付近はフラット
な足載部３となっている． 上記ヘッドパイプ２ｂによって、下端で前輸４を軸支す
る前フォーク５が軸支されており、咳前フォーク５の上
端には操向ハンドル５ａが固定されている．また上記ヘ
ンドパイブ２ｂの左外側にはバッテリ３ｃが搭載され、
咳バッテリ３ｃ，上記メインパイブ２ａ，ヘッドバイブ
２ｂ及び前フォーク５の上部は、車体カバー１９の前半
部を構或するレッグシールド２１によって囲まれている
．上記リャパイプ２ｃの上記水平延長部によって、ユニ
ットスイング式のエンジンユニフト６が上下に揺動可能
に懸架支持されている．このエンジンユニット６は、伝
動ケース７の前部に一体形成されたクランクケース８の
前部にシリンダボディ９，シリンダヘソド１０を積層し
てなり、シリンダヘッド１０部分は水冷構造で、シリン
ダボディ９部分は強制空冷構造となっている．また、上
記伝動ケース７の後端で後輸ｌ１が軸支されており、該
後端部と上記リャバイプ２ｃの後端付近との間には緩衝
器ｌ２が配設されている．また、上記後輸１）にはりャ
フェンダ２５が、該後輪１）の上縁を覆うように、かつ
該後輪１）とともに上下動するように装着されている．
なお、１３は気化器、ｌ４はエアクリーナであり、両者
は吸気ダクト１４ａで連結されている． また上記リャバイブ２ｃの上方にはシ一ト１７が搭載さ
れている．このシ一ト１７は前部シ一ト１５，後部シー
ト１６からなる２分割構造のもので、上記前部シー｝１
５は上記リャパイブ２ｃにブラケットを介してボルト締
め固定されており、その座面１５ａは略水平で、側壁１
５ｄの下縁ｌ５ｂの後部は後上がりの傾斜状に形成され
ている．また上記後部シ一ト１６は、リャバイプ２ｃの
後端に立設されたブラケット２ｄの上端に、ヒンジビン
１８ａで軸支されており、その座面１６ａはわずかに後
上がりに、下縁１６ｂは上記前部シ一ト１５の下縁後部
に連続する後上がりの傾斜状に形成されている．またこ
の後部シ一ト１６の前縁部は、リャパイプ２Ｃ上に架設
された門型ブラケット２ｅによって左，右ダンバ２ｇを
介して支持され、シートロンク２『で固定されている．
上記前部シー｝１５の後縁に後部シー｝１６の前縁が重
合しており、この重合ラインＬは第６図に斜線で示すよ
うに円弧状をなしている． 上記シ一ト１７の下方周囲は、上記車体力バ−ｌ９の後
半部を構威するサイドカバー２０で囲まれている．この
サイドカバー２０と上記シ一トｌ７との合わせラインＭ
（第５図に斜線で示す〉は、各シー｝１５．１６の下縁
１５ｂ．１６ｂと略平行になっており、前部シー｝１５
の後半部及び後部シー｝１６対応部分は後上がりの傾斜
状になっている．またこの傾斜状部分の下方には、キャ
リア２２が後部シート１６の下縁１６ｂに沿う後上がり
に装着されている．このキャリア２２は平面視Ｕ字状の
もので、後席乗員用アシストグリソプ２２ａが後部シー
ト１６の後方に位置するように一体形成されている． また、上記前部シ一ト１５の進行方向に見て右側壁後端
部には、略台形状の切欠部２７が形成されており、この
切欠部２７内には、油受けケース３０が配設されている
．この油受けケース３０はゴム製の袋状のもので、その
下端には油抜き用チューブ３０ａが接続されており、ま
た書亥ケース３０の側壁に形成された開口３０ｂの縁部
分はシ一ト底板１５ｃにリベットで固定された支持プレ
ート３０ｅで保持されている．またこの開口３０ｂ部分
にはこれを開閉するＭ仮２８が配設されている．この菫
板２８は外観上上記前部シ一ト１５の側壁の一部を構威
している．またこの蓋板２８の前側縁部は、上記支持プ
レート３０ｅにヒンジピン２８ａを介して軸支されてお
り、後側縁部には係脱用フック２８ｂが上下に移動可能
に装着されている．このフンク２８ｂを上昇させると、
該フフク２８ｂと上記支持プレート３０ｅの掛止片３Ｑ
ｃとの係合が外れるようになっている．上記サイドカバ
ー２０内で、かつ上記前部シー｝１５の下方には、燃料
タンク２６が配設されており、この燃料タンク２６は下
タンク２６ａと上タンク２６ｂとからなり、それぞれの
フランジ部同士が溶接接続されている．そして上タンク
２６ｂの進行方向右側壁後端部には、給油バイブ２６Ｃ
が溶接されている．この給油バイプ２６ｃは上記油受け
ケース３０を貫通して上記開口３０ｂ付近まで延びてお
り、結果的に上記油受けケース３０はこの給油バイブ２
６ｃ及び支持プレート３０ｅによって支持されている． そして上記サイドカバー２０内で、かつ後部シート１６
の下方には、ヘルメット２４を収納可能の収納ボンクス
２３が配設されている，この収納ボンクス２３の側壁２
３ａは、平面から見てヘルメット２４より少し大径の円
形で、かつ上記リャパイプ２Ｃから上記後部シー｝１６
の底板１６Ｃ付近までの高さを有する円筒状になってい
る．該収納ボックス２３の内面には不織布２３ｆが貼設
されており、咳手織布２３ｆ及び側壁２３ａの上縁２３
Ｃにはモール２３ｇが装着されており、かつ上記底板１
６Ｃに沿って、ひいては上記合わせラインＭに沿って後
上がりの傾斜状に形或されている．そしてこのモール２
３ｇ上には上記底板１６ｃに装着されたシール部材１６
６が圧接しており、これによりボックス本体２３の開口
は後部シート１６によって密閉されている．また上記側
壁２３ａの下端に一体形成された底壁２３ｂは前下がり
の傾斜状になっており、かつ該底壁の略中央部には上記
リャフェンダ２５との干渉を避けるための逃げ２３ｄが
形成されている．さらにまた底壁２３ｂの前部２３ｅは
、上昇位置にきたりャフェンダ２５と、上記エンジンユ
ニット６を構戒する気化器１３．吸気ダクＩ−１４２と
で形成された凹状の空間Ａ内に位置するように下方に膨
出している．これによりこの収納ボックス２３を側面か
ら見ると、特にその底部形状は、ヘルメット２４の下縁
形状に沿っている． 次に本実施例の作用効果について説明する．本実施例の
自動二輪車１のボックス本体２３に、例えばヘルメット
２４を収納するには、後部シ一ト１６の前端付近を手で
持って後上方に回動させる．すると後部シ一トｌ６がそ
の後端で高所に位置するヒンジビン１８ａを中心に垂直
上方に回動し、ボックス本体２３の開口（上縁２３Ｃ）
付近が大きく開かれるとともに、前部シ一ト１５の後緑
がボックス本体２３の上縁２３Ｃの前部を囲むように位
置することとなる．この状態でヘルメット２４をその顎
部２４ａが前側下方になるよう挿入する．すると上記顎
部２４ａが上記底壁２３ｄの前部２３８内に位置し、こ
れによりヘルメ７｝２４はシート下方のボックス本体２
３内に収納される． このように本実施例では、シ一ト１７を前部，後部シー
ト１５．１６の２分割構造とし、収納時には後部シート
１Ｇのみを回動させるようにしたので、シートの回動が
軽くて容易である．また、後部シ一ト１６を後上がり傾
斜状に形戒し、その後端、つまり高所を軸支するととも
に、後部シ一ト１６とサイドカバー２０との合わせライ
ンＭも後上がり傾斜状に形成したので、さらに収納ボッ
クス２３の開口ライン（上縁２３Ｃ〉を上記後部シ一ト
１６とサイドカバー２０との合わせラインＭに沿う傾斜
状にしたので、後部シート１６の回動により、収納ボッ
クス２３の開口付近が大きく開かれる．また、前部シ一
トｌ５の後縁形状を、収納ボックス２３の平面視形状に
合わせて円弧状としたので、収納物の出し入れに前部シ
一ト１５が邪魔になることもない．これらの点から収納
物の出し入れ作業を極めて容易化できる．また本実施例
では、ボンクス本体２３の底壁２３ｂの前部２３ｅを、
エンジンユニント６を横戒する気化器１３．吸気ダクト
１　４ａと、上昇位置に移動したりャフエンダ２５との
間の凹状空間Ａ内に膨出させたので、従来利用されてい
ないデッドスペースを利用してボックス容量を拡大でき
る．しかも上記膨出形状が主な収納物であるヘルメソト
２４の形状に合っていることから、比較的大型のヘルメ
ット２４を無理無く収納できる．また本実施例では、前
部シ一ト１５と後部シート１６との重合ラインＬを平面
視円弧状に形成し、ボックス本体２３の平面視形状を上
記重合ラインＬの円弧に沿う円形に形戒したので、後部
シ一ト１６を開いた場合、ボックス本体２３の周囲部分
が露出することはなく、それだけ外観を向上できる． さらにまた、本実施例では後部シート１６の下方にボッ
クス本体２３を配設し、該後部シ一ト１６でシールする
ようにしたので、運転者が着座しても上記シール性に影
響はなく、シール性を確保できる． なお上記実施例では、収納ボックス２３が後部シ一ト１
６の下方のみに位置する大きさの場合を説明したが、本
発明の収納ボックスはこのような大きさに限定されるも
のではない． 第８図は、シ一ト１７の全長に渡る大きさの収納ボック
ス４ｌを設けた第２実施例であり、第１図と同一符合は
同一又は相当部分を示す．本実施例の収納ボックス４１
は、前部シ一トｌ５．後部シ一ト１６の略全長に渡る長
さに形成されており、かつその側壁４１ａの上縁４１ｃ
は、側面から見ると、前部シー｝１５の底壁１５ｃ後部
シ一ト１６の底壁１６ｅに沿った後上がりに形成されて
いる．またその底壁４ｌｂの前後方向略中央部４１ｄは
、気化器ｌ３とリャフェンダ２５との間の空間Ａ内に位
置するよう下方に膨出している．なお、本実施例の場合
、燃料タンクは、例えば足載部３ａ付近に搭載すること
となる。

また前部シ一ト１５は、その前端部が上記収納ボックス
４１の側壁４１ａに一体形成されたブラケント４１ｅに
連結ビン１８ｂを介して回動自在に軸支されている． 本実施例では、収納ボンクス４１がら収納物を出し入れ
するには、後部シート１６．又は前部シー｝１５の何れ
か、あるいは両方を回動させ、収納ボックス４１の開口
の必要部分を外方に露出させて行う． このように本実施例では、シ一ト１７を前部，後部シー
ト１５．１６に２分割にするとともに、それぞれを前，
後に回動させるようにしたので、収納ボックス４１をシ
ート全長に渡る大きな形状にしながら、必要部分のみを
開けることができ、大きなシートを開閉する必要がなく
、収納作業が容易である．また、２分割シートのそれぞ
れによって収納ボックス４１の上縁４１ｃをシールする
ようにしたので、シール性を改善できる。ちなみに、一
体の大型シートでシールするように構或すると、例えば
運転者のみ乗車した場合は、シートの後部が浮き上がる
傾向があり、シール性が悪化するが、本実施例ではこの
ような懸念がない．〔発明の効果〕 以上のように本発明に係る自動二輪車によれば、シート
を前部シートと後部シートとの２分割構造とし、収納ボ
ックスの少なくとも一部を後部シートの下方に位置させ
、後部シートと車体カバーとの合わせラインを後上がり
に傾斜させ、後端の高所位置を軸支したので、シートの
回動重量が軽くて済み、かつ収納ボックスの開口付近を
大きく開くことができ、収納作業性を大幅に改善できる
効果がある．

【図面の簡単な説明】

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）シートの下方周囲を車体カバーで囲むとともに、
   該車体カバー内に収納ボックスを配設した自動二、三輪
   車において、上記シートを前部シートと後部シートとの
   二分割構造とし、上記後部シートの下縁と車体カバーと
   の合わせラインを車両後方ほど高くなる傾斜状に形成す
   るとともに、該後部シートの後端を軸支し、上記収納ボ
   ックスを、その少なくとも一部が上記後部シートの下方
   に位置する形状としたことを特徴とする自動二、三輪車
   。
2. （２）上記前部シートと後部シートとの重合ラインが平
   面視円弧状をなしており、上記収納ボックスの前壁部分
   が上記重合部ラインに沿う円弧状をなしていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の自動二、三輪車。
3. （３）上記収納ボックスの開口部ラインが、側面視で上
   記後部シートと車体カバーとの合わせラインに略沿う後
   上がりの傾斜状に形成されていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項に記載の自動二、三輪車。