JPH03249116A - 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 - Google Patents

含クロム溶鋼の脱炭精錬法

Info

Publication number
JPH03249116A
JPH03249116A JP4605090A JP4605090A JPH03249116A JP H03249116 A JPH03249116 A JP H03249116A JP 4605090 A JP4605090 A JP 4605090A JP 4605090 A JP4605090 A JP 4605090A JP H03249116 A JPH03249116 A JP H03249116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
molten steel
decarburization
chromium
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4605090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2795513B2 (ja
Inventor
Ryuji Nakao
隆二 中尾
Hidemaro Takeuchi
竹内 英麿
Hiroaki Morishige
森重 博明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2046050A priority Critical patent/JP2795513B2/ja
Publication of JPH03249116A publication Critical patent/JPH03249116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2795513B2 publication Critical patent/JP2795513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、溶鋼中のクロムの酸化を抑え、スラグ中のク
ロム酸化物の濃度の上昇を防止することにより、効率よ
く脱炭を行う含クロム溶鋼の脱炭精錬法に関するもので
ある。
[従来の技術] ステンレス鋼のごとき11%以上のクロムを含むような
含クロム溶鋼の脱炭法として、脱炭中期以降(例えば[
C];0.7%以下)を減圧下で行う真空脱炭法、およ
び稀釈ガスを吹込み、雰囲気中の60分圧を下げて行う
稀釈脱炭法が広く用いられている。前者は一般にvOD
、後者はAOD、および上底吹き転炉を用いて脱炭が行
われている。これらの方法はいずれも脱炭中期以降にお
いて溶鋼中[Cr]の酸化損失を抑えながら効果的に脱
炭を進行させようとするものである。従来これらの方法
での脱炭を効率よく進めるための手段として、真空脱炭
法では酸素供給量の調整或いは真空度の調整を行う方法
、また、稀釈脱炭法では稀釈ガスと酸素供給量の調整を
行う方法が主体であり、共存するスラグを調整する方法
は殆んど取り入られていない。
スラグを調整して脱炭を行う方法としては、例えば ■ 特開昭53−45616号公報に記載されたように
、脱炭期にスラグ中MgO濃度を調整することにより、
マグネシア炉壁を有する転炉炉壁の保護方法 ■ 鉄と鋼、78 (1985)5175に記載された
ように、スラグ中MgO濃度を極力抑えることにより、
脱炭期の溶鋼中クロムの酸化を防止する方法 が知られている。
[発明が解決しようとする課[1 しかし、このような方法はスラグ中のMgOのみに着目
しているたけで、スラグ量およびスラグ中の他の成分の
脱炭精錬に及ぼす影響が明確にされていないために、効
率よく含クロム溶鋼を脱炭するまでに至)ていない。
本発明は、含クロム溶鋼の脱炭精錬において、スラグ量
およびスラグ組成の調整を行って、溶鋼中のクロム酸化
を極力抑え、効率よく脱炭を行うことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、含クロム溶鋼の脱炭精錬において、脱炭開始
時のスラグ量を溶鋼トン当910kg以下とし、かつ該
スラグ中のMgO濃度を10%以下、^又20.濃度を
10%以下、CaO/5i02を1.5〜3.0に調整
することを特徴とする含クロム溶鋼の脱炭精錬法である
一般に含クロム溶鋼の脱炭前のスラグ量は溶鋼トン当り
20〜50kg存在する。スラグ量を調整する方法とし
ては、脱炭炉に装入する前に除去する方法或いは脱炭炉
に装入後傾を倒して除去する方法によって可能である。
また、スラグ組成の調整は前工程でのスラグ組成変化を
見込んでCaOを添加する方法、或いは、採取したスラ
グの分析結果を基に、CaOを添加する方法によって行
うことができる。また、前工程の炉壁耐大物を種々変え
ることにより、A交z(hおよびMgO濃度を調整する
ことが可能である。
次にスラグ量、組成の限定理由について述べる。
第1図は脱炭開始前18%Crの含クロム溶鋼の2%C
から0.05%CまでのAODでの脱炭工程において、
脱炭終了時の溶鋼中クロム濃度とスラグ量の関係を示す
。図において、スラグ量を溶鋼トン当り10kg以下と
することにより、16.5%以上のCr濃度となり(r
の酸化を1.5%以下に抑えられる。
第2図および第3図は脱炭開始前18%Crの含クロム
溶鋼の2%Cから0.05%CまでのAODの脱炭工程
においてスラグ量を溶鋼トン当910kg以下とした場
合の脱炭終了時の溶鋼中Cr濃度とスラグ中MgOおよ
びAl2O3濃度の関係を示す。なお、この場合CaO
/SiO□=2である。第2図および第3図において、
スラグ中MgOおよびAlxOs濃度を10%以下にす
ることにより、16.5%以上のCr濃度となり、Cr
の酸化が抑えられる。
第4図は脱炭開始前18%Crの含クロム溶鋼の2%C
から0.05%CまでのAODでの脱炭工程において、
スラグ量を溶鋼トン当り、10kg以下とし、かつ、ス
ラグ中MgO濃度10%以下、AjhOs濃度10%以
下とした場合の脱炭終了時の溶鋼中Cr濃度とスラグ中
CaO/5i02の関係を示す。図において、スラグ中
Cab/SiO□=1.5〜3.0の範囲で16.5%
以上のC「濃度となり、Crの酸化が抑えられる。
以上のように脱炭時の溶鋼中のCrの酸化を極力抑え、
効率よく脱炭を行うためには、スラグ量を溶鋼トン当り
10kg以下とし、かつ該スラグ中のMgO濃度を10
%以下、Nxos濃度を10%以下、CaO/5iO2
= 1.5〜3に調整する必要がある。
[作   用コ 含クロム溶鋼を脱炭する場合の脱炭反応は(1)式で示
され、反応平衡定数KCは(2)式で示される。
[C] +[01−Co(g)      ・・・(1
)Kc =Pco/ac  HaQ    ・・・(z
)ここで、PCOは雰囲気中の00分圧、acおよびa
Oは溶鋼中の[C]および[0]の活量を示す。
低炭酸まで脱炭が進行し、acが低下するとPCOを低
下させないと脱炭が進行しにくくなる、含りロム?8鋼
の脱炭では(1)の脱炭反応とともに(3)式に示す溶
鋼中C「の酸化反応が進行する。(3)式の反応平衡定
数Kcrは(4)式で示される。
2 [Crl + 3 [0] = (Cr20s) 
   −(3)KCr=aCr+Q+  / aC+ 
’ aG    ・・’ (4)ここで、a Cr +
 Osはスラグ中の(Crz03)の活量、actは溶
鋼中[Crlの活量を示す。
(3)式の反応が進行すると吹込む酸素が脱炭に有効に
作用しなくなるとともに脱炭後スラグ中Cr2O,を還
元し、有価金属を回収するための還元剤の投入量も増大
し、精錬費用が増大する。
(3)式のCrの酸化反応を抑えるには、aCr Ho
を大きくする必要がある。
acr+。、はスラグ中の(Cr20s)の活量係数と
濃度の関係で表わされ、(5)式で示される。
acr+o+”γCr+O+”Cr+0+−争・(5)
ここで、γ。1.。、はスラグ中(Cr20s)の活量
係数、M CI + Orはスラグ中(Cr203)の
濃度を示す。
(5)式より、NCr + Orが大きくなればaer
、。。
が大ぎくなり、Crの酸化は抑えられる。スラグ量が少
なくなれは、溶鋼中Orの酸化に対して、スラグ中(:
r2(h濃度の増大の割合が大きくなるために、第1図
に示すようにスラグ量を溶鋼トン当り10kg以下とす
る。
γ。1゜、はスラグ組成に影響される。スラグ中にMg
O或いはA9□03が高濃度に存在した場合、MgO・
Cr2O3或いはMgO・cr20s・AJ1203と
いった安定で、しかも難還元性のスピネルを生成するた
めにγ。、。、が小さくなり、[Crlの酸化が起り易
くなる。[Crlの酸化を抑えるために、第2図に示す
ようにスラグ中MgO濃度10%以下、肩、03濃度1
0%以下が必要である。
γc1゜、はスラグ中CaO/5in2にも依存する。
Cab/5to2” 1.5〜3では、γCrnet 
が大きくなり、[Crlの酸化が抑えられるために、第
4図の関係が示される。
施 例] 本発明をステンレス鋼の脱炭精錬に通用した場合の実施
例について説明する。第1表にAODでのステンレス鋼
の脱炭開始前の溶鋼組成およびスラグ量、スラグ組成を
示す。なお、溶鋼組成、スラグ組成は脱炭に影響を与え
る成分についてのみ挙げている。本発明例では、前工程
の溶解完了後のスラグ組成よりCaOの添加によりスラ
グ組成を調整した。また、スラグ量はAODに装入する
前に排滓して調整した。
[実 第1表の状態の溶鋼をAODにおいて同一の条件にて脱
炭精錬を行った結果を第2表に示す。
なお、本例では脱炭精錬中フラックスの添加は行なわず
、^rおよび酸素ガス比のみコントロールして脱炭を行
った。
第2表 比較例では溶鋼中[(:r]が酸化され易いために、[
Crlは低濃度まで低下している。このため、脱炭後の
スラグ中(Cr203)の還元剤が多量に必要となる。
なお、還元剤の必要量は比較例Aを100とした場合の
指数で示している。また、脱炭酸素効率が低くなってい
る。これに対し、本発明例では溶鋼中[Crlの酸化が
抑えられるために、還元剤の量が低下し、脱炭酸素効率
も安定して高くなっている。
なお、脱炭酸素効率は脱炭時に吹込まれた酸素の中で、
溶鋼中の[Si]の酸化に使用された量を除いて、溶鋼
中の[C]の酸化に使用された割合を示す量である。
[発明の効果コ 以上述べたように本発明によって、含クロム溶鋼の゛脱
炭精錬において、脱炭開始時のスラグ量の調整およびス
ラグ組成の調整、っまりスラグ中の(Mg0)濃度、(
ALO5)濃度およびCaO/5i02を調整すること
によって、溶鋼中クロムの酸化を抑え、脱炭反応を効率
よく進行させることができる。この効率的な脱炭精錬法
により、スラグ中(CrzOs)を還元するための還元
剤の量を抑えることかで暫、安価に精錬を行うことが可
能となる。さらに、少量のスラグを有効に活用すること
が出来るために、フラックスの添加量の低減および精錬
後スラグ量の低減もはかられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は脱炭開始時のスラグ量と脱炭終了後の溶鋼中[
Cr]濃度の関係を示す図、第2図は脱炭開始時のスラ
グ中(Mg0)濃度と脱炭終了後の溶鋼中[C「]濃度
の関係を示す図、第3図は脱炭開始時のスラグ中(Ai
z03)濃度と脱炭終了後の溶鋼中[Cr]濃度の関係
を示す図、第4図は脱炭開始時のスラグ中(cao)/
(SiO2)  と脱炭終了後の溶鋼中[Cr]濃度の
関係を示す図である。 化4名 第 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 含クロム溶鋼の脱炭精錬において、脱炭開始時のス
    ラグ量を溶鋼トン当り10kg以下とし、かつ、該スラ
    グ中のMgO濃度を10%以下、Al_2O_3濃度を
    10%以下、CaO/SiO_2を1.5〜3.0に調
    整することを特徴とする含クロム溶鋼の脱炭精錬法。
JP2046050A 1990-02-27 1990-02-27 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 Expired - Fee Related JP2795513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2046050A JP2795513B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 含クロム溶鋼の脱炭精錬法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2046050A JP2795513B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 含クロム溶鋼の脱炭精錬法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03249116A true JPH03249116A (ja) 1991-11-07
JP2795513B2 JP2795513B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=12736198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2046050A Expired - Fee Related JP2795513B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 含クロム溶鋼の脱炭精錬法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2795513B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100349135B1 (ko) * 1995-12-21 2002-12-18 주식회사 포스코 냉간압조 선재용 강편의 턴디쉬 정련방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950113A (ja) * 1982-09-14 1984-03-23 Nippon Steel Corp 含クロム鋼の精錬方法
JPS621444A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 高圧型均質機
JPH01172505A (ja) * 1987-12-26 1989-07-07 Nkk Corp 含Cr銑の脱炭方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950113A (ja) * 1982-09-14 1984-03-23 Nippon Steel Corp 含クロム鋼の精錬方法
JPS621444A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 高圧型均質機
JPH01172505A (ja) * 1987-12-26 1989-07-07 Nkk Corp 含Cr銑の脱炭方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100349135B1 (ko) * 1995-12-21 2002-12-18 주식회사 포스코 냉간압조 선재용 강편의 턴디쉬 정련방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2795513B2 (ja) 1998-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03249116A (ja) 含クロム溶鋼の脱炭精錬法
JPH09165615A (ja) 溶融金属の脱窒方法
JPH0368713A (ja) 含クロム溶鋼の精錬法
CA1230974A (en) Process for refining of chromium-containing molten steel
JPH10195521A (ja) Al含有ステンレス鋼の高清浄化方法
JP3160508B2 (ja) 含クロム溶鋼の脱炭精錬方法
JPH10245620A (ja) Ti,S含有ステンレス鋼の精錬方法
JPH0610024A (ja) 極低炭・極低硫含クロム溶鋼の精錬方法
JPH04254510A (ja) 含クロム溶鋼の脱炭精錬法
JP4063452B2 (ja) ステンレス鋼の脱硫方法
JPH03249117A (ja) 含クロム溶鋼の脱炭精錬法
JPH06108137A (ja) 低硫鋼の溶製方法
JPH06925B2 (ja) ステンレス鋼の精錬方法
JPS61136611A (ja) 含クロム溶鋼の精錬法
JPH02163310A (ja) 溶鉄の脱Cr方法
JPH0250165B2 (ja)
JPH0885815A (ja) 脱炭滓を用いた効率的な含クロム溶鋼の精錬方法
US4066442A (en) Method of making chrome steel in an electric arc furnace
JPS62243711A (ja) 含クロム溶鋼の精錬法
JPH11323422A (ja) 含モリブデン溶鋼の溶製方法
JP2024053848A (ja) 転炉型精錬容器における溶銑の脱Si処理および脱りん処理方法
JP2000026913A (ja) 高窒素低酸素含クロム溶鋼の精錬方法
JP2003105421A (ja) 溶鉄の脱バナジウム方法
JP2004256854A (ja) ステンレス鋼の脱炭精錬方法
KR0128138B1 (ko) 저린 고탄소 용강의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees