JPH06925B2 - ステンレス鋼の精錬方法 - Google Patents

ステンレス鋼の精錬方法

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JPH06925B2
JPH06925B2 JP61000038A JP3886A JPH06925B2 JP H06925 B2 JPH06925 B2 JP H06925B2 JP 61000038 A JP61000038 A JP 61000038A JP 3886 A JP3886 A JP 3886A JP H06925 B2 JPH06925 B2 JP H06925B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はステンレス鋼の精錬方法に関し、特に精錬中酸
化期でのCr酸化の抑制および炉壁耐火物の保護とに優れ
た特性を示す精錬方法についての提案である。
(従来の技術) ステンレス鋼の精錬においては、安価なCr源である高炭
素フェロクロム(HCFeCr)を使用することとしているの
で、そのHCFeCrから入るC及び熔銑中の〔C〕を低減さ
せる酸化期と酸化期中に酸化されたCrを回収する還元期
とがある。即ち、酸化期は脱炭を主目的としているが、
終点〔C〕:0.04〜0.70%程度まで吹精脱炭する過程で
鋼中Crの消耗が不可避に生じる。
一方、酸化期に生じたCr燃焼量に応じ、還元期にフェロ
シリコン(FeSi)を炉内に投入し、Ar,N2等の不活性ガス
を吹込んでその撹拌力で下記(1)式の還元反応を生ぜし
め、Cr酸化物の還元回収を行うとともに生石灰を投入し
て、(2)式の反応によって脱硫を行っている。
2(Cr2O3)+3Si →4Cr+3(SiO2 (1) 2(CaO)+2SSi →2(CaS)+(SiO2 (2) なお、かかるステンレス鋼の精錬においては、還元期で
の脱硫能を確保するという要請から、該還元期スラグの
CaO/SiO2は約1.9以上としなければならない。しかも、
炉体れんがの溶損を抑制するという目的を実現するため
に、内張耐火物中のMgOの溶出を低減されうためドロマ
イトやマグネシアクリンカー(特開昭55-94428号公報)
の添加を行っており、スラグ中のSiO2量が増大する還元
期においてもMgO/SiO2の値が0.35以上を示すような副原
料(造滓材)の添加が必要とされていた。
一方、酸化期に着目すると、Cr酸化量の低減はコストの
面から見ると非常に重要な課題であり、従来その対策と
しては、酸化期中に投入する副原料の量を少なくしてス
ラグのボリュームを低減させ、スラグ−メタル間におけ
るCr2O3/Crの比を上げ、還元期に至って多量の副原料を
投入することにより、所望のCaO/SiO2値を確保するとい
う方法を採用していた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、酸化期スラグボリュームを抑え、かつCr
2O3/Cr比を高く維持するという上述の従来方法による
と、酸化期の副原料投入量を最小にしなければならない
ため、還元期塩基度確保用の生石灰が、還元初期に大量
投入されることになるから還元期の温度降下が増大す
る。従って、出鋼温度確保のための最高到達温度上昇に
よる転炉耐火物寿命の短縮という問題点が生ずる。
本発明は、Cr酸化量の低減および耐火物寿命向上を図る
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、精錬中酸化期におけるスラグ分析を行っ
た。その結果、スラグ中Cr2O3はMgOと化合し、CaOとは
化合し難いことが判った。従って、MgOを酸化期に投入
しなければ、CaOを大量に投入してもCr2O3の活性は低下
せず、Crの酸化量を低減させ得ることを知見していた。
すなわち、本発明の構成の骨子とするところは、 脱炭を主とする酸化期と酸化クロムを還元する還元期と
を経てステンレス鋼を精錬するに当り、前記酸化期には
実質的に生石灰を主体とする副原料を添加し、前記還元
期には実質的にMgO質材料を主体とする副原料を添加す
ることを特徴とするステンレス鋼の精錬方法、 にある。
なお、本発明の別の目的である炉壁保護に関しては、還
元期におけるMgO/SiO20.35さえ確保すれば、たとえ酸
化期中のスラグのMgO/SiO2は低くてもよい。従って、本
発明は、上述の如く酸化期には生石灰の投入で足りるの
である。即ち、酸化期は、スラグの融点が高く化学反応
に伴う溶損よりも吹錬温度の影響の方が大きいから、還
元期のスラグ性状ほど期にする必要がないからである。
(作 用) スレンレス鋼精錬における酸化期のCr燃焼は(3)式によ
って特徴づけられる。
2Cr+3CO=3C+(Cr2O3 (3) 即ち、Cr燃焼の抑制には、Cr2O3の活量を高く維持する
ことが重要である。しかしながら、スラグ中にMgOが存
在すると、Cr2O3とスピネル型の安定な化合物:ピクロ
クロマイト(MgO・Cr2O3)を形成し、Cr2O3の活量を低下さ
せる。
ところが、CaOはSiO2存在下ではCr2O3とは安定な化合物
を作らない。従来法における酸化期末期(〔C〕≦0.15
%)スラグのEPMA分析写真を第2図に示す。この写真か
らCa存在域にCrは存在せず、Mg存在域にCrの濃化が認め
られる。つまりCr2O3はCaOとは結び付かずMgOと結びつ
いていることがわかる。
従って、酸化期におけるMgO分の投入を中止し、還元期
投入副原料を最小にするべく、従来還元期に投入してい
たCaO分を酸化期に投入することとし、また還元期には
スラグ中のMgO/SiO2≧0.35を確保するための、MgO分
を、MgO含有率の高いマグネシアクリンカー、天然マグ
ネサイト、高マグネシアれんが屑等で確保し添加する。
要するに本発明は、かかる知見をもとに、酸化期には、
生石灰その他フッ化カルシウム、鉱石等の滓化促進剤を
含む実質的に生石灰が主体である含原料の添加が有効て
あり、一方還元期にはMgO質材料とその他の滓化促進剤
および塩基度調製用としての少量の生石灰を含む実質的
にMgO質材を主体とする副原料を添加することとした。
なお、還元期に添加する含原料としてMgO含有量の高い
マグネシアクリンカーを用いる理由は、所定のMgO/SiO2
にするのに多量に添加しなければならないようだと、温
度降下が大きくなること及びCピックアップが生じるか
らである。従って70%以上のMgO含有するMgO質材料を用
いるのが好ましい。
上記方法によって、酸化期におけるスラグ・ボリューム
の増大にもかかわらず、Cr2O3の活量は高く維持でき、C
r燃焼の抑制が可能である。又、本発明方法によると、
酸化期スラグ中のMoO/SiO2は著しく低い値になってしま
うが、従来法と比べて塩基度が高いこととと還元期の温
度降下減少により、酸化期の吹錬温度低下が実現できる
ことなどによって転炉耐火物の損耗も著しく低下させる
ことができるようになる。
(実施例) 85トン上底吹き転炉で、第1図に示したような含原料投
入パターン(CaF2等の滓化促進剤等の副原料ほ図示して
いない)で吹錬を行い、従来方法と比較した。
母溶鋼使用のSUS304および脱燐熔銑を使用し転炉で高炭
素FeCrによってCr源を添加してなるSUS430等について行
ったものである。副原料投入パターンについては高炭素
FeCrを除いてほぼ同様である。
第3図に、酸化期末期におけるCとCrの濃度の関係を示
す。図より、明らかなように、本発明法の方が同一C濃
度でのCr濃度が高くなっている。つまり、Cr酸化が抑制
されていることがわかる。また同じく酸化期末期におけ
る脱炭酸素効率について、脱炭速度を(4)式によって定
義し、酸素流量一定のもので(4)式を積分して得られる
(5)式の物質移動係数k′によって、本発明方法の効果
を調査した。
第4図は、酸化末期(低炭素域)における酸素原単位と
ln(CF/CT)の関係を示すもので、直線の傾き(k′)よ
り、本発明法によって酸化末期(低炭素域)の脱炭酸素
効率が上昇していることがわかる。
以上述べたように85トン上底吹き転炉を用い、電気炉で
溶解した高Cr母溶鋼からSUS304の溶製脱P熔銑を使用し
高炭素FeCrを添加し溶製したSUS430各々50チャージの実
験を行いその結果を表1,2,3に平均値で示した。表
1は、SUS304の還元期における副原料投入量と温度降下
量の比較を示したもので、本発明法によれば従来法より
約10℃温度を低くすることができ、これにより炉寿命の
大幅な向上を図ることができる。
なお、表1において、本発明法で還元期に50チャージ平
均で塩基度調製生石灰を3.97kg/t投入となっているが、
還元期に塩基度調製生石灰投入なしが11チャージ含まれ
ている。
表2、表−3に、SUS304,SUS430の溶製に使用した副原
料単位の比較を示す。この表2,3から明らかなよう
に、本発明法によりCr酸化量が低減することから還元期
におけるFeCrの投入量が約1〜2.5kg/tの削減が可能と
なり、FeSi削減によって生石灰の添加量約5〜7kg/tと
大幅に削減することができ、製造コストを大幅に低減す
ることができる。
また第5図に還元後のスラグ分析値より計算される転炉
耐火物からのMgO溶出量とMgO/SiO2の関係を示すが、こ
の図から本発明方法による吹錬法の転炉耐火物に与える
影響が従来と変わらないものであることがわかる。
(発明の効果) 以上説明したように上底吹転炉でのステンレス鋼精錬に
おいて、本発明による精錬法を実施することによって、
次のような効果が期待できる。
(1) 酸化期のCr燃焼を抑制することによる、還元期の
還元剤及び含原料原単位削減。
(2) 精錬温度低下による耐火物寿命の延長。
(3) 低炭素域における脱炭酸素効率向上による精錬時
間の短縮。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ステンレス鋼精錬における副原料投入パター
ンの説明図、 第2図(イ)〜(ニ)は、従来法の酸化期末期における
鋼スラグの結晶構造を示す電子顕微鏡写真、 第3図は、酸化期末期におけるC濃度とCr濃度の関係、 第4図は、酸化期末期における酸素原単位とln(CF/CT)
の関係を示すグラフ、 第5図は、還元後スラグのMgO/SiO2とMgO溶出量の関係
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 恭一 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱炭を主とする酸化期と酸化クロムを還元
    する還元期とを経てステンレス鋼を精錬するに当り、前
    記酸化期には実質的に生石灰を主体とする副原料を添加
    し、前記還元期には実質的にMgO質材料を主体とする副
    原料を添加することを特徴とするステンレス鋼の精錬方
    法。
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