JPH03244320A - ハタケシメジの室内栽培法 - Google Patents
ハタケシメジの室内栽培法Info
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- JPH03244320A JPH03244320A JP2041295A JP4129590A JPH03244320A JP H03244320 A JPH03244320 A JP H03244320A JP 2041295 A JP2041295 A JP 2041295A JP 4129590 A JP4129590 A JP 4129590A JP H03244320 A JPH03244320 A JP H03244320A
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Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野〕
本発明は、ハタケシメジの室内栽培法に関し、さらに詳
しくは、本発明は高品質のハタケシメジを安定的にかつ
短期間で収穫できる室内栽培法に関する。
しくは、本発明は高品質のハタケシメジを安定的にかつ
短期間で収穫できる室内栽培法に関する。
[従来の技術]
ハタケシメジはシメジ属のきのこで、子実体の形態がホ
ンシメジと類似しており、ホンシメジの産生型と言われ
るほど美味であり、香りや歯ざわりの良い優秀な食用き
のこである。本きのこは産生性きのこの一種であり、秋
に林内や庭園、畑地、道端等の他、ときには床下に多数
群がって発生する (今関六也・本郷次a:原色日本新
菌類図鑑(1)、保育社、1987)。
ンシメジと類似しており、ホンシメジの産生型と言われ
るほど美味であり、香りや歯ざわりの良い優秀な食用き
のこである。本きのこは産生性きのこの一種であり、秋
に林内や庭園、畑地、道端等の他、ときには床下に多数
群がって発生する (今関六也・本郷次a:原色日本新
菌類図鑑(1)、保育社、1987)。
本きのこの人工栽培はこれまでにも試みられているが、
まだ確立された方法はない。これまでの人工栽培法は、
菌床を屋外に埋め込んで自然条件下で発生させる屋外栽
培法と、温度や湿度を調節した室内で袋あるいはビンに
発生させる室内栽培法がある。
まだ確立された方法はない。これまでの人工栽培法は、
菌床を屋外に埋め込んで自然条件下で発生させる屋外栽
培法と、温度や湿度を調節した室内で袋あるいはビンに
発生させる室内栽培法がある。
屋外栽培法は、オガクズもしくはハーク堆肥に米ヌカや
カルシウム等を加えた培養基を栽培袋に詰めて、温度お
よび湿度を調節した室内で菌糸を一定期間培養して菌床
を作威し、これを広葉樹林下あるいは日陰の通風の良い
場所に埋め込んで、6〜12か月後の自然発生を待つ方
法である(特願昭48−135174号、福島県林業試
験場報告、19:94〜95.1986)。この栽培法
は屋外の自然条件下で菌糸の生長を行わせる方法である
ので、発生時期が、場合によっては梅雨時期のこともあ
るが、主に秋に限定され、これを人為的にコントロール
することは不可能である。また、菌床を埋め込んでから
子実体の発生までの期間が長いという欠点がある。
カルシウム等を加えた培養基を栽培袋に詰めて、温度お
よび湿度を調節した室内で菌糸を一定期間培養して菌床
を作威し、これを広葉樹林下あるいは日陰の通風の良い
場所に埋め込んで、6〜12か月後の自然発生を待つ方
法である(特願昭48−135174号、福島県林業試
験場報告、19:94〜95.1986)。この栽培法
は屋外の自然条件下で菌糸の生長を行わせる方法である
ので、発生時期が、場合によっては梅雨時期のこともあ
るが、主に秋に限定され、これを人為的にコントロール
することは不可能である。また、菌床を埋め込んでから
子実体の発生までの期間が長いという欠点がある。
一方、室内栽培法は、オガクズもしくはパーク堆肥に、
米ヌカ、鶏糞、腐葉土、灰等を加えた培養基を栽培袋ま
たはポリプロピレン製の栽培ビンに詰め、これに菌を接
種し、室温および湿度等を一定条件にコントロールした
室内で栽培するものである。室内栽培法において袋栽培
による方法の場合には、菌糸が完全に袋内に蔓延して子
実体の原基形成が見られる程度になった時期に袋の上部
を切り、開口部をバーミキュライトで1副程度覆って子
実体を発生させる方法ち考案されている(福島県林業試
験場報告、17:95〜96.1984)。しかしなが
ら、この方法による場合には、種菌を接種してから収穫
するまでの期間が7〜8か月もかかるだけでなく、発生
部位が栽培袋の内側の側面や底部である等の欠点を有す
る。
米ヌカ、鶏糞、腐葉土、灰等を加えた培養基を栽培袋ま
たはポリプロピレン製の栽培ビンに詰め、これに菌を接
種し、室温および湿度等を一定条件にコントロールした
室内で栽培するものである。室内栽培法において袋栽培
による方法の場合には、菌糸が完全に袋内に蔓延して子
実体の原基形成が見られる程度になった時期に袋の上部
を切り、開口部をバーミキュライトで1副程度覆って子
実体を発生させる方法ち考案されている(福島県林業試
験場報告、17:95〜96.1984)。しかしなが
ら、この方法による場合には、種菌を接種してから収穫
するまでの期間が7〜8か月もかかるだけでなく、発生
部位が栽培袋の内側の側面や底部である等の欠点を有す
る。
また、栽培ビンを用いる方法の場合には、菌糸を一定期
間培養したのちに画描をし、さらに冷水を潅注して一昼
夜放置し、次いで余剰水を捨て、再び栽培を継続して子
実体を発生させる方法も考案されている (特開昭63
−169913号)。この方法による場合には、種菌を
接種してから50〜60日間で収穫が可能とされている
が、再現性が不確実で産業としての利用価値が極めて低
い。
間培養したのちに画描をし、さらに冷水を潅注して一昼
夜放置し、次いで余剰水を捨て、再び栽培を継続して子
実体を発生させる方法も考案されている (特開昭63
−169913号)。この方法による場合には、種菌を
接種してから50〜60日間で収穫が可能とされている
が、再現性が不確実で産業としての利用価値が極めて低
い。
〔発明が解決しようとする課B]
ハタケシメジの人工栽培法において、屋外栽培法は、1
年に1回、場合によっては2回の収穫が可能ではあるが
、栽培期間が長く、また、天候等に左右され収穫量が不
安定であり、これらのことが産業上大きな支障になって
いる。
年に1回、場合によっては2回の収穫が可能ではあるが
、栽培期間が長く、また、天候等に左右され収穫量が不
安定であり、これらのことが産業上大きな支障になって
いる。
また室内栽培法は通年栽培が可能ではあるが、室内の温
度および温度を人工的に調節する必要があり、このため
のエネルギー費を考慮して、栽培期間を出来るだけ短縮
することが望まれている。
度および温度を人工的に調節する必要があり、このため
のエネルギー費を考慮して、栽培期間を出来るだけ短縮
することが望まれている。
さらに、従来の室内栽培法では発生が不確実で、室内栽
培法の産業化を進める上で大きな支障になっていた。
培法の産業化を進める上で大きな支障になっていた。
本発明の課題は、これらの欠点を改良して、高品質のハ
タケシメジを安定的にかつ短期間で収穫できるようにす
るハタケシメジの室内栽培法を開発することである。
タケシメジを安定的にかつ短期間で収穫できるようにす
るハタケシメジの室内栽培法を開発することである。
本発明者らは、ハタケシメジの室内栽培法において、従
来の方法が有するいくつかの欠点を改良して、高品質の
ハタケシメジを安定的にかつ短期間で収穫できる方法を
検討した結果、栽培ビンまた:!栽培袋で栽培した菌糸
が容器内に充分蔓延して突部した時に、微細粒子からな
る鉱物質で開口部を被覆することにより、高品質のハタ
ケシメジを従来よりち短期間で、かつ安定的に発生させ
うろことを見出し、本発明を完成した。
来の方法が有するいくつかの欠点を改良して、高品質の
ハタケシメジを安定的にかつ短期間で収穫できる方法を
検討した結果、栽培ビンまた:!栽培袋で栽培した菌糸
が容器内に充分蔓延して突部した時に、微細粒子からな
る鉱物質で開口部を被覆することにより、高品質のハタ
ケシメジを従来よりち短期間で、かつ安定的に発生させ
うろことを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、栽培容器中に培養基を充填し、これ
をカロ熱殺菌したのち培養基に種菌を接種し、しかるの
ちに室内で栽培するハタケシメジの室内栽培法乙こおい
て、接種した種菌の菌糸が栽培容器内に蔓延した時期に
、微細粒子からなる鉱物質で栽培容器の開口部を被覆し
て栽培を継続することを特徴とする、ハタケシメジの室
内栽培法である。
をカロ熱殺菌したのち培養基に種菌を接種し、しかるの
ちに室内で栽培するハタケシメジの室内栽培法乙こおい
て、接種した種菌の菌糸が栽培容器内に蔓延した時期に
、微細粒子からなる鉱物質で栽培容器の開口部を被覆し
て栽培を継続することを特徴とする、ハタケシメジの室
内栽培法である。
以下、本発明において使用する材料および栽培方法を詳
細に説明する。
細に説明する。
栽培容器:
本発明において使用する栽培容器は、−船釣にきのこの
人工栽培に使用されている栽培容器であればいずれも使
用できる。通常、ポリプロピレン製のビンまたは直方体
型の袋で、容量が800〜1000dのものを使用する
のが好ましい。
人工栽培に使用されている栽培容器であればいずれも使
用できる。通常、ポリプロピレン製のビンまたは直方体
型の袋で、容量が800〜1000dのものを使用する
のが好ましい。
培養基:
ハーク堆肥またはオガクズと米ヌカとを容積比2:1〜
5:lの範囲で混合し、含水率を60〜70%に調整し
たものを一般に培養基として用いる。
5:lの範囲で混合し、含水率を60〜70%に調整し
たものを一般に培養基として用いる。
さらに、必要に応して鶏糞、腐葉土等の有機質成分、カ
ルシウム、カリウム等の無機質成分を配合したものを用
いることもできる。
ルシウム、カリウム等の無機質成分を配合したものを用
いることもできる。
加熱殺菌:
培養基の加熱殺菌は、一般に行われているようにオート
クレーブにより行うことができる。通常120〜130
″Cの温度で2〜3時間殺菌を行えばよいが、場合によ
っては、−度加熱殺菌したのち一定時間経過させ、次い
で再度加熱殺菌する、いわゆる間欠殺菌により培養基の
殺菌を強化してもよい。
クレーブにより行うことができる。通常120〜130
″Cの温度で2〜3時間殺菌を行えばよいが、場合によ
っては、−度加熱殺菌したのち一定時間経過させ、次い
で再度加熱殺菌する、いわゆる間欠殺菌により培養基の
殺菌を強化してもよい。
鉱物質:
培養基を充填し、種菌を接種した栽培容器を一定の温度
および湿度に調整した室内で栽培して、種菌の菌糸が生
長して栽培容器内に充分蔓延して完熟した時に、容器の
開口部を被覆する微細粒子からなる鉱物質としては、岩
石が風化して形成された土壌、あるいは粒子径が2価以
下の鉱物質が用いられるが、これらのものは一般に、水
分を保有することが可能で、通気性を持ち、さらにその
中を菌糸が生長して通過することが可能な性質を持つ物
質である。
および湿度に調整した室内で栽培して、種菌の菌糸が生
長して栽培容器内に充分蔓延して完熟した時に、容器の
開口部を被覆する微細粒子からなる鉱物質としては、岩
石が風化して形成された土壌、あるいは粒子径が2価以
下の鉱物質が用いられるが、これらのものは一般に、水
分を保有することが可能で、通気性を持ち、さらにその
中を菌糸が生長して通過することが可能な性質を持つ物
質である。
具体的には、有機物や養分を含む畑土や森林内その他の
表層部分の土壌、あるいは有機物や養分を含まない川砂
や森林内その他の下層部分の土壌、さらには粉砕、篩分
けなどにより得られる粒子径が2圓以下の鹿沼土、日向
上、赤玉土、パーライト、石英等の鉱物質を使用するこ
とができる。また粒子径が211I11以下のガラスピ
ーズも使用することが可能である。鉱物質の粒子径が2
1nI!lを越えると保水性が悪くなり、菌糸が乾燥し
やすくなるため好ましくない。
表層部分の土壌、あるいは有機物や養分を含まない川砂
や森林内その他の下層部分の土壌、さらには粉砕、篩分
けなどにより得られる粒子径が2圓以下の鹿沼土、日向
上、赤玉土、パーライト、石英等の鉱物質を使用するこ
とができる。また粒子径が211I11以下のガラスピ
ーズも使用することが可能である。鉱物質の粒子径が2
1nI!lを越えると保水性が悪くなり、菌糸が乾燥し
やすくなるため好ましくない。
組織培養および継代培養培地:
本発明においてハタケシメジ菌糸の培養に用いる培地と
しては、−Cに担子菌が生育する培地であればいずれも
使用可能である。例えば、青島清雄、椿啓介、三浦宏一
部編;菌類研究法p、 393〜408.昭和58年6
月1日発行、共立出版に記載されている培地はいずれも
使用できるが、特に好ましい例は、第1表または第2表
に示す組成の培地である。
しては、−Cに担子菌が生育する培地であればいずれも
使用可能である。例えば、青島清雄、椿啓介、三浦宏一
部編;菌類研究法p、 393〜408.昭和58年6
月1日発行、共立出版に記載されている培地はいずれも
使用できるが、特に好ましい例は、第1表または第2表
に示す組成の培地である。
種菌の作製:
人工栽培したハタケシメジ、あるいは野生のハタケシメ
ジを採取して組織の一部を切り取り、例えば第1表に示
した寒天培地を用いて組織培養を行う。得られた菌糸の
継代培養を繰り返して得た無菌菌糸を、パーク堆肥また
はオガクズと米ヌカとを容積割合で2〜5対1に混合し
、水分を60〜70%に調整した培地に接種して、20
〜25°Cで約20日間培養して種菌を作製する。
ジを採取して組織の一部を切り取り、例えば第1表に示
した寒天培地を用いて組織培養を行う。得られた菌糸の
継代培養を繰り返して得た無菌菌糸を、パーク堆肥また
はオガクズと米ヌカとを容積割合で2〜5対1に混合し
、水分を60〜70%に調整した培地に接種して、20
〜25°Cで約20日間培養して種菌を作製する。
第1表 組織培養および継代培地
底分名 組成量
第2表 組織培養および継代培地
栽培方法:
ハーク堆肥またはオガクズと米ヌカとを容積割合で2〜
5対1に混合した培養基を、ポリプロピレン製の800
〜10100O容の栽培ビンあるいは約11容の栽培袋
に充填し、120〜130°Cで2〜3時間殺菌し、こ
れを冷却したのち、先に作製した種菌を無菌的に接種す
る。
5対1に混合した培養基を、ポリプロピレン製の800
〜10100O容の栽培ビンあるいは約11容の栽培袋
に充填し、120〜130°Cで2〜3時間殺菌し、こ
れを冷却したのち、先に作製した種菌を無菌的に接種す
る。
その後、栽培ビンで栽培する場合は、室内温20〜25
°Cおよプ湿度70〜80%に調整した室内で50〜9
0日間栽培した後に菌種を行うとともに、栽培ビンの目
部分の上部まで水を加えて1〜5時間放置する。次いで
余剰水を捨て、さらに土壌またはこれに類似する鉱物質
で開口部を1〜5cmの厚さで被覆する。これを室内温
10〜20°C1湿度80〜95%、照度50〜300
ルツクスの条件に調整した室内で栽培を継続すると、被
覆してから30〜40日目に子実体を採取することがで
きる。
°Cおよプ湿度70〜80%に調整した室内で50〜9
0日間栽培した後に菌種を行うとともに、栽培ビンの目
部分の上部まで水を加えて1〜5時間放置する。次いで
余剰水を捨て、さらに土壌またはこれに類似する鉱物質
で開口部を1〜5cmの厚さで被覆する。これを室内温
10〜20°C1湿度80〜95%、照度50〜300
ルツクスの条件に調整した室内で栽培を継続すると、被
覆してから30〜40日目に子実体を採取することがで
きる。
また、栽培袋で栽培する場合には、種菌を接種したのち
室内温20〜25°C,湿度70〜80%に調整した室
内で60〜90日間培養する。このようにして袋内に菌
糸が蔓延した後に、袋の上部を開放し、袋内の菌床に給
水して充分に吸水させ、次いでこれを1〜5時間放置し
て余剰水を捨て、次いで微細粒子からなる鉱物質で開口
部を1〜5CIIl程度の厚さで被覆する。これを室内
温10〜20°C,湿度90〜95%、照度50〜30
0ルツクスの条件に調整した室内で栽培を継続すると、
被覆後30〜40日には子実体収穫が可能になる。
室内温20〜25°C,湿度70〜80%に調整した室
内で60〜90日間培養する。このようにして袋内に菌
糸が蔓延した後に、袋の上部を開放し、袋内の菌床に給
水して充分に吸水させ、次いでこれを1〜5時間放置し
て余剰水を捨て、次いで微細粒子からなる鉱物質で開口
部を1〜5CIIl程度の厚さで被覆する。これを室内
温10〜20°C,湿度90〜95%、照度50〜30
0ルツクスの条件に調整した室内で栽培を継続すると、
被覆後30〜40日には子実体収穫が可能になる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
。
。
実施例1
パーク堆肥と米ヌカを容積比で3対1の割合で混合し、
含水率を65%に調整した培養基を、800成容のポリ
プロピレン製栽培ビンに約560g充填した。ビンの内
部全体に空気を補給し、菌糸の生育を良好にするために
、ビンの目部分から底部近くに達するまで、培養基に直
径10aoの大きさの穴をあけた。このビンを120”
Cで3時間オートクレーブ処理して殺菌した。培養基の
温度を25°C以下に冷却したのち、クリーンベンチ内
で種菌を3g接種して、室内温23°C1湿度70%に
調整した室内で60日間栽培した。これによって、菌糸
が栽培ビンの中に充分蔓延し、さらに容器内の培養基の
空隙に水滴が見られるようになり、菌糸が完熟した。
含水率を65%に調整した培養基を、800成容のポリ
プロピレン製栽培ビンに約560g充填した。ビンの内
部全体に空気を補給し、菌糸の生育を良好にするために
、ビンの目部分から底部近くに達するまで、培養基に直
径10aoの大きさの穴をあけた。このビンを120”
Cで3時間オートクレーブ処理して殺菌した。培養基の
温度を25°C以下に冷却したのち、クリーンベンチ内
で種菌を3g接種して、室内温23°C1湿度70%に
調整した室内で60日間栽培した。これによって、菌糸
が栽培ビンの中に充分蔓延し、さらに容器内の培養基の
空隙に水滴が見られるようになり、菌糸が完熟した。
この時点で条播を行い、さらに水分補給のため水40m
flを加えて2時間放置したのち、開口部を下にして余
分な水分を除去した。次いで土壌の一種である「黒ぼく
土」で開口部を2cmの厚さで被覆し、さらに開口部を
湿った新聞紙で覆い、室内温17°C1湿度95%、照
度150ルツクスに調節した室内で栽培を継続した。こ
の結果、第1図に示すように、「黒ぼく土」で被覆して
から30日目に正常な形態をした110gのハタケシメ
ジの子実体が採取された。
flを加えて2時間放置したのち、開口部を下にして余
分な水分を除去した。次いで土壌の一種である「黒ぼく
土」で開口部を2cmの厚さで被覆し、さらに開口部を
湿った新聞紙で覆い、室内温17°C1湿度95%、照
度150ルツクスに調節した室内で栽培を継続した。こ
の結果、第1図に示すように、「黒ぼく土」で被覆して
から30日目に正常な形態をした110gのハタケシメ
ジの子実体が採取された。
実施例2
実施例1の場合と同様にしてハタケシメジの栽培を行い
、ただし「黒ぼく土」の代わりに、花崗岩の風化物であ
って有機物や養分を含まない森林の0層の土壌(「山上
心土」)を使用した。この場合にも「黒ぼく土」の場合
と同様に正常な形態をした100gの子実体が、被覆し
てから35日後に採取できた。
、ただし「黒ぼく土」の代わりに、花崗岩の風化物であ
って有機物や養分を含まない森林の0層の土壌(「山上
心土」)を使用した。この場合にも「黒ぼく土」の場合
と同様に正常な形態をした100gの子実体が、被覆し
てから35日後に採取できた。
実施例3
実施例1および2と同様の条件で、ハタケシメジを栽培
し、ただし、実施例1の培養基におけるハーク堆肥の代
わりにオガクズを使用し、また、開口部の被覆材として
は、「黒ぼく土」および「山上心土」を使用した。この
結果、実施例1および2の場合と同様に被覆材で被覆し
てから30日後に、正常な形態をした100gの子実体
が採取された。
し、ただし、実施例1の培養基におけるハーク堆肥の代
わりにオガクズを使用し、また、開口部の被覆材として
は、「黒ぼく土」および「山上心土」を使用した。この
結果、実施例1および2の場合と同様に被覆材で被覆し
てから30日後に、正常な形態をした100gの子実体
が採取された。
実施例4
ハーク堆肥と米ヌカとを容積比で3対1の割合で混合し
、含水率を65%に調整した培養基を、1000−の栽
培袋に700g充填し、120°Cで3時間オートクレ
ーブにて殺菌した。培養基の温度が25°C以下にまで
下がったのち、クリーンベンチ内で種菌を6g接種して
、室内温23°C,湿度70%に調整した室内で70日
間栽培した。次いで袋の上部を切り開いて水100m1
!加え、2時間放置したのちに袋内の余分な水を除去し
、「黒ぼく土」で開口部を3C11の厚さで被覆した。
、含水率を65%に調整した培養基を、1000−の栽
培袋に700g充填し、120°Cで3時間オートクレ
ーブにて殺菌した。培養基の温度が25°C以下にまで
下がったのち、クリーンベンチ内で種菌を6g接種して
、室内温23°C,湿度70%に調整した室内で70日
間栽培した。次いで袋の上部を切り開いて水100m1
!加え、2時間放置したのちに袋内の余分な水を除去し
、「黒ぼく土」で開口部を3C11の厚さで被覆した。
これを室内温17”C,湿度95%、照度150ルフク
スの条件で栽培を継続した。
スの条件で栽培を継続した。
この結果、「黒ぼく土」で被覆した後30日目で120
gの子実体が採取された。
gの子実体が採取された。
なお、「黒ぼく土」の代わりに「山土心土」を使用した
場合にも同様に子実体が発生した。
場合にも同様に子実体が発生した。
比較例1
実施例1〜4とそれぞれ栽培容器、培養基、栽培条件等
は同じにし、てハタケシメジの栽培を行い、ただし「黒
ぼく土」あるいは「山土心土」による被覆を行わない場
合には、さらに80日間栽培を続けたが、第2図に示す
ように、子実体の原基は形成されたが、その後生育がほ
とんど停止して子実体の採取は不可能であった。
は同じにし、てハタケシメジの栽培を行い、ただし「黒
ぼく土」あるいは「山土心土」による被覆を行わない場
合には、さらに80日間栽培を続けたが、第2図に示す
ように、子実体の原基は形成されたが、その後生育がほ
とんど停止して子実体の採取は不可能であった。
比較例2
実施例1〜4とそれぞれ栽培容器、培養基、栽培条件等
は同しにしてハタケシメジの栽培を行い、「黒ぼく土」
あるいは「山上心土」の代わりにセラミックファイバー
(シリカ・アルミナファイハーニ Sing−^1zo
s )を使用して開口部を被覆した。これらいずれの場
合にも、子実体が栽培容器の内側側面および底面等に発
生して、正常な形の子実体を採取することが不可能であ
った。
は同しにしてハタケシメジの栽培を行い、「黒ぼく土」
あるいは「山上心土」の代わりにセラミックファイバー
(シリカ・アルミナファイハーニ Sing−^1zo
s )を使用して開口部を被覆した。これらいずれの場
合にも、子実体が栽培容器の内側側面および底面等に発
生して、正常な形の子実体を採取することが不可能であ
った。
以上説明したように、室内において栽培ビンまたは栽培
袋を用いて行うハタケシメジの人工栽培法において、本
発明により、菌糸が栽培容器内に蔓延した時期に、微細
粒子からなる鉱物質で栽培容器の開口部を被覆すること
によって、商品価値の高い子実体を大量に発生させるこ
とが可能になった。
袋を用いて行うハタケシメジの人工栽培法において、本
発明により、菌糸が栽培容器内に蔓延した時期に、微細
粒子からなる鉱物質で栽培容器の開口部を被覆すること
によって、商品価値の高い子実体を大量に発生させるこ
とが可能になった。
第1図は、本発明の実施例1により、黒ぼく土で被覆し
て30日日の子実体の生育状況を示す写真であり、第2
図は、比較例1により、黒ぼく土または山上心土で被覆
しない場合の子実体の原基を示す写真である。 第2図
て30日日の子実体の生育状況を示す写真であり、第2
図は、比較例1により、黒ぼく土または山上心土で被覆
しない場合の子実体の原基を示す写真である。 第2図
Claims (1)
- 栽培容器中に培養基を充填し、これを加熱殺菌したのち
培養基に種菌を接種し、しかるのちに室内で栽培するハ
タケシメジの室内栽培法において、接種した種菌の菌糸
が栽培容器内に蔓延した時期に、微細粒子からなる鉱物
質で栽培容器の開口部を被覆して栽培を継続することを
特徴とする、ハタケシメジの室内栽培法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041295A JPH03244320A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ハタケシメジの室内栽培法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041295A JPH03244320A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ハタケシメジの室内栽培法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03244320A true JPH03244320A (ja) | 1991-10-31 |
JPH0515404B2 JPH0515404B2 (ja) | 1993-03-01 |
Family
ID=12604467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2041295A Granted JPH03244320A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ハタケシメジの室内栽培法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03244320A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0746A (ja) * | 1993-04-30 | 1995-01-06 | Yamachiyuu Shoten Kk | ハタケシメジの無機質繊維製粒状成型物覆土法による人工栽培法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63169913A (ja) * | 1987-01-07 | 1988-07-13 | 山崎 静馬 | 広口瓶を使用したハタケシメジの栽培方法 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP2041295A patent/JPH03244320A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63169913A (ja) * | 1987-01-07 | 1988-07-13 | 山崎 静馬 | 広口瓶を使用したハタケシメジの栽培方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0746A (ja) * | 1993-04-30 | 1995-01-06 | Yamachiyuu Shoten Kk | ハタケシメジの無機質繊維製粒状成型物覆土法による人工栽培法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515404B2 (ja) | 1993-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |