JPH0324183B2 - - Google Patents

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JPH0324183B2
JPH0324183B2 JP60128651A JP12865185A JPH0324183B2 JP H0324183 B2 JPH0324183 B2 JP H0324183B2 JP 60128651 A JP60128651 A JP 60128651A JP 12865185 A JP12865185 A JP 12865185A JP H0324183 B2 JPH0324183 B2 JP H0324183B2
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JP
Japan
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dough
sheet
center
sheets
hollow
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JP60128651A
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JPS61285951A (ja
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Junichi Ootani
Tetsuhiro Soma
Kokichi Sugano
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP60128651A priority Critical patent/JPS61285951A/ja
Publication of JPS61285951A publication Critical patent/JPS61285951A/ja
Publication of JPH0324183B2 publication Critical patent/JPH0324183B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は中空部にセンターを充填した焼物の製
造方法に関し、更に詳細には中空部内にチヨコレ
ート、チヨレートクリーム、フアツトクリーム、
ジヤム、ゼリー等の流動状食品をセンター(中心
物)として注入充填した外部の焼物と内部のセン
ターとを同時に味わうことの出来るセンター入り
焼物の製造方法に関するものである。 (従来技術) 従来所謂二次加工を行つた主としてビスケツト
等の焼物としてはその全周面乃至は底面を除く周
面にチヨコレートを被覆したもの、或いは上下二
枚のビスケツトの間にクリーム又はジヤムを装着
したサンドイツチ製品等があるが、従来の伝統的
配合により製造したマリー、リツチテイー、キヤ
ビン等のハードビスツトは特に組織が緻密で固い
多層構造のものであり、これ等を二次加工した製
品としてはサンドイツチ製品或いはステイツクチ
ヨコレート等のチヨコ掛け品以外はほとんど見ら
れないのが現状である。 一般にハードビスケツトは、一般的には、小麦
粉を主体とし、これ等に澱粉類を混入した穀粉を
主原料とし、これに糖類、油脂、乳製品、卵、等
の副原料と調味料、香料、香辛料及び水を加えた
ものをミキサーで充分混合混捏して、小麦粉のグ
ルテンを充分発達させた生地(ドウ)とし、該生
地を3ロールにかけた後ラミネータで折りたたむ
か又はブレーキロールで圧延と折り畳みを繰り返
した後に、ゲージロールで厚さ2〜5mm程度のシ
ート状に圧延し、次いでレシプロ式又はロータリ
ー式のカツターで切断成形した後にオーブン中で
焼成して製造される。 かくして製造されたハードビスケツトは組織が
緻密で固い多層構造のものであり、伸張性に欠け
るため、この中にチヨコレートやクリーム、ジヤ
ム等のセンターを、その味が充分に味わえる程度
の量で注入することは極めて困難である。 一方近年において、クリーム、チヨコレート等
をセンターとしたビスケツトの製造法として、ハ
ードビスケツト用の生地を針穴のないシート状と
し、これに焼成して膨張率280以上の丸味を帯び
た焼成ビスケツトとし、この焼成ビスケツトの内
部にクリーム、チヨコレート等のセンターを注入
する方法が提案されている(特開昭59−88044)。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の特開昭59−88044公報に
開示されているセンター入りビスケツトの製法に
おいては、針穴を設けずにハードビスケツト用の
生地を焼成することにより280以上と云う膨張率
の極めて大きなものになすことが要求され、この
ための方策として糖類、油脂及び膨剤、添加水の
澱粉に対する好適量範囲についての開示がなされ
ているが、一般的に云つて焼成時における膨張率
のバラツキさ大であり、従つて製品の多観形状が
不揃いになり易いので商品価値の低下を招く点に
問題があつた。またこの方法では膨張率を大きく
するために膨剤を通常の標準量より多目に配合し
ているため、焼成後に所謂膨剤臭が残り風味に悪
影響を及ぼし、好ましくない等の問題があつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上述の如き従来の問題点を解決するた
め、混合、混捏した焼物生地を厚さ1〜3mmの二
枚の平滑シート状に圧延成形した後、少なくとも
一枚のシートに多数の適宜模様の凹部を形成さ
せ、該凹部を内側にして両シートを重層し、次い
で鈍角の切断刃により周辺部を圧着しつつ切断成
形し、オーブン内で該切断成形品を焼成して得た
中空焼物の中空部内に適宜のセンターを注入充填
することにより、センター入り焼物を製造するよ
うにしたのである。 (作用) 而して、このセンター入り焼物の製造方法は多
数の凹部を成形したシートをその凹部を内側にし
て重層するとにより両シート間に空間が形成さ
れ、次いで切断刃による切断の際に上下シートの
周囲が圧着され、内部に空気が封じ込まれる。こ
れをオーブン内で焼成することにより内部の空気
が膨張し内部に一つの広い空間を有する中空焼物
が形成される。 そして、その中空内部にセンターが注入充填さ
れることによりセンター入り焼物が形成されるの
である。 (実施例) 次に本発明を好適な実施例に基づいて詳細に説
明する。 まず焼物部分を形成する原料としては、小麦
粉、ライ麦粉、カラス麦粉、米粉、とうもろこし
粉等の穀類又は馬鈴薯粉等の薯類或いはこれ等の
混合物を主体にして、これ等にコーンスターチ、
馬鈴薯澱粉、小麦澱粉等の澱粉を添加配合したも
のを使用する。また砂糖、ブドウ糖、乳糖、麦芽
糖、果糖、水飴、転化糖、異性化糖、フラクトオ
リゴ糖等の糖類、又はソルビトール、還元麦芽
糖、還元水飴、還元水飴粉末、マニトール等の糖
アルコール或いは還元澱粉加水分解物等の糖類を
単独又は二種以上の混合物として使用する。また
油脂としてはバター、マーガリン、シヨートニン
グ、各種液状油、水添又は部分水添した硬化油等
を使用する。 更に、全脂又は脱脂粉乳、加糖全脂又は脱脂練
乳等の乳製品や各種調味料、香辛料、香料等を適
宜配合使用することができる。 上記穀粉原料と糖類、油脂、乳製品、調味料、
香辛料、香料等の諸原料をハイスピードミキサー
或いはスピンドルミキサー等の混合機の中に投入
し、適宜量の水を加えて混合、混捏してハードビ
スケツト生地、クラツカー生地、パン生地等の生
地(ドウ)を得る。また、米菓、スナツク等の生
地の場合には米、小麦、とうもろこし等の穀類又
は馬鈴薯等の粉砕物及び澱粉を主体とする原料及
びその他の諸原料を加水混合した後に蒸練機等を
使用して蒸練した後冷却して生地を得る。 上記生地を3ロールで圧延し、必要によりラミ
ネーター又はドウブレーキにより5層〜10層に下
りたたんだ後、ゲージロールを使用して厚さ1〜
3mm好ましくは1〜2mmの平滑シート状に圧延
し、平滑生地シートとなす。同一生地、又は上記
と異配合の生地を同様に平滑シート状に圧延した
後、更に第8図に示すように線状の縦突条1を外
面に突設した縦条付きロール2、第9図に示すよ
うに線状の横突条3を外面に突設した横条付きロ
ール4、第10図に示すように線状の縦横の突条
1,3を格子状に突設した縦横条付きロール5、
或いは第11図に示すように半球状の小突起6を
外周全面に突設した小突起配設ロール7等の各種
ロールのいずれかを上側にし、下方に対向させた
平滑ロールとの間を通すことにより多数の溝又は
デインプル状小凹部からなる凹部を平滑シートに
形成し、凹部付き生地シートをなす。 なお、ロールは上述のものが代表的なものとし
てあげられるがこの他各種のものが使用でき、ま
た突条の断面形状も突条間の溝部に食い込んだ生
地が抜け易い形状とすること以外はいかなる形状
でもよい。 次いで、上述した、一枚の凹部付き生地シート
の平滑面を下向きにし、凹部形成面を上向きにし
てコンベア又は作業台等の上に載置し、その上に
上記平滑シート、又は平滑面を上方に、溝又は小
凹部形成面を下方に向けた凹部付き生地シートを
その凹部をつぶさないように重層し、次いでこの
重層シートを先端角が鈍角の切断刃を有する抜形
を多数配設して成るレシプロ式又はロータリー式
のカツターを使用して該切断刃の周辺部を圧着し
ながら切断成形する。 この切断成形は一例として第12図に示すよう
にコンベアを構成するカンバスシート10上に上
下の生地シート11a,11bを重ねて載置、カ
ンバスシート10下のラバーロール12上にて外
面に型抜き用の切断刃13を有するロータリーカ
ツター14にて生地シート11a,11bを押し
切り、例えば第1図に示されるような形状のもの
に成形することができる(但し、第1図において
B1は切断成形直後のものではなく、成形体を焼
成膨化させた中空焼物を示している)。 このようにして切断成形した生地成形品をオー
ブンで焼成する。 このように凹部をつぶさないように上下シート
を重層した後、先端角が鈍角な切断刃により切断
部の周辺部を圧着しつつ切断成形することにより
凹部内に存在する空気が切断成形シートの中に封
入され、従つてオーブン内で焼成することにより
第4図〜第7図に示すように二層の生地シート1
1a,11bがそれぞれ膨化すると共に二層の生
地シート間に封入された空気が、上下シートより
発生する水蒸気と共に容積膨脹し、大きな中空部
8を有する中空焼物A1〜A4が均一に再現性良く
製造される。 なお本発明では全く異なる配合の二枚の焼物生
地を重層圧着することもできる。 即ちハードビスケツト生地同志のみならず、ス
ナツク生地とハードビスケツト生地、クラツカー
生地とハードビスケツト生地、パン生地とクラツ
カー生地、米菓生地とクラツカー生地等様々な二
種の焼物生地を組み合わせて重層圧着することが
できる。 またハードビスケツト生地同志の組み合わせの
場合、一方をチヨコレート配合ハードビスケツト
とし、他方を全脂粉乳配合ハードビスケツトとす
ることにより異色、異配合の生地同志を重層圧着
することもできる。更に凹部は上層又は下層とな
るいずれの焼物生地シートに形成させても良い。 また第2図、第3図に示すように人物或いは動
物等の模様を可食性の印刷インキを用いて上層と
なる生地シート11a上に印刷することにより、
立体感ある膨化形状と相俟つて楽しい外観を持つ
センター充填焼物B2,B3とすることができる。
この場合下層生地シートへの印刷は焼成時に底面
となるため焼き色がつき易く、またワイヤーバン
ドを模様がつき、しかも上面よりも平坦な形状と
なる故に好ましくない。 本発明では上下に重層するハードビスケツト等
焼物生地のシート厚は1〜3mmとするのが好まし
い。厚さが1mm未満の時にはシートが薄過ぎてゲ
ージロールへの巻きつけを生ずるので好ましくな
く、また厚さが3mmを越えると重層し、圧着切断
成形後にオーブン内で焼成する際に膨化が不充分
となり、全体にがりがりした食感を有するものと
なるので好ましくない。そして厚さは一般的に1
〜2mmとすると食感が向上するので一層好まし
い。 尚、本発明方法によれば、生地シート11a及
び(又は)11bに凹部を形成するために、具体
的には、第8−11図に示されるような凸条付き
ロール2,4,5,7が用いられるのであり、第
8図に示されているロール2を用いれば第4図に
示される中空生物A1をもたらすための成形体が
得られ、第9図に示されているロール4を用いれ
ば第5図に示される中空生物A2をもたらすため
の成形体が得られ、第10図に示されているロー
ル5を用いれば第6図に示される中空生物A3
もたらすための成形体が得られ、又第11図に示
されているロール7を用いれば第7図に示される
中空焼物A4をもたらすための成形体が得られる
のであり、各突条付きのロールによつて生地シー
トに成形される溝の深さは、ゲージロールによる
圧延成形時の生地シートの厚さにもよるが焼成時
に膨裂(パンク)しない範囲内で出来るだけ深い
方が焼成時に中空部の容積が大きくなるので好ま
しい。 下記第1表に上記溝の深さと中空部容積との関
係について検討した結果を示す。
【表】 後記実施例1の配合によるハードビスケツト生
地を圧延成形し、二枚の厚さ1.5mmの平滑状生地
シートにする。この一方に幅2mm深さ0.5の溝を
570mm2当り7本形成させ、他方の平滑状生地シー
トをその上に溝をつぶさないように重層した後鈍
角の切断刃を有する面積570mm2の抜型を使用して
切断刃の周辺部を圧着しつつ切断成形したものの
焼成結果が試験No.1であり、同様に幅2mm深さ
0.2mmの溝を同密度で形成した厚さ1.5mmの生地シ
ートを下層にしてその上に同厚の溝なしの平滑シ
ートを重層し、No.1と同様に圧着切断成形したも
のの焼成結果が試験No.2である。またいずれも幅
2mm深さ0.5mmの溝を同密度で形成した同厚のシ
ートを溝が内側になる様に重層し、No.1と同様に
切断成形したものの焼成結果がNo.3であり、更に
溝なしの1.5mm厚さの平滑シート同志を上下に重
層し、No.1と同様に圧着、切断成形した対象品の
焼成結果がNo.4である。 上記No.1〜No.4の中空部容積及び同標準偏差は
いずれも試料数20で焼成した試験結果である。中
空部容積は下記算式により算出した。使用したチ
ヨコクリームの比重は1.25であつた。 中空部容積(ml)=チヨコクリーム満注量(g)/チヨ
コクリーム比重 =チヨコクリーム満注量(g)/1.25 上記第1表No.1からNo.3までの結果が示すよう
に中空部容積は下層シートに0.2mmの溝を形成し
重層後圧着、切断成形したものは平滑シートを重
層圧着、切断成形した対照品のNo.4に比し1.6倍
の容積の中空部を有するものとなり、更に下層シ
ートに0.5mmの溝を形成し重層後圧着切断成形し
たものは対照のNo.4に比し2.5倍の容積の中空部
を有するものとなり、上下シートに0.5mmの溝を
それぞれ形成し、溝面を内側にして重層後圧着切
断成形したものは2倍の容積の中空部を有するも
のとなつている。また、中空部容積の標準偏差に
ついて考察すると中空部容積に対して対照のNo.4
で25%、下層シート0.2mm溝のNo.2で15.6%、上
下層シート0.5mm溝のNo.3で11.6%、下層シート
0.5mm溝のNo.1で8.0%であり、中空部容積の大き
いもの程標準偏差も比率が小さい傾向にあること
がわかる。 上表に示す如く溝内部に空気を封じこめ、二枚
のシートを重層後、圧着切断成形時に封じこめた
空気を焼成時の膨張に利用する方法であるので上
記の如く溝の深さはシート厚に応じて適宜深い方
が中空部の容器を大きくするのに好ましく、一般
的に厚さ1〜3mmのシートでは0.2〜2.5mm、厚さ
1〜2mmのシートでは0.2〜1.5mm程度の深さの溝
を形成させるのが好ましい。 また別の試験によれば溝の幅及び本数について
は幅2.0〜3.0mm、断面積570mm2の抜き型について
本数6本以上、通常6本〜9本程度とするのが好
ましいことが判明し、又溝の幅が2.0mm未満であ
ると溝内部に封入する空気量が不充分となり、又
逆に3.0mmを越えるものになると平滑シートに近
い状態となり空気を封じこめる効果がなくなる。
ことも判明した。 また、断面積570mm2の場合の溝の本数について
も6本未満であると下層シートの溝以外の平滑部
分が幅広くなるのでこの部分で上下シートが接着
し易くなり、溝形成による空気含有効果が小とな
り好ましくない。本発明では圧着、切断成形する
までは上下シート同志を出来るだけ接着しないよ
うにする必要がある。 更にまた、ハードビスケツト生地についての別
の試験によれば上下シートの厚さについては厚さ
が1〜2mmの最適範囲内にある時には両シートの
厚さ又は両シートの厚の差により0.2〜0.5mmの深
さの溝を形成せしめた下層シートと平滑シートの
圧着、切断成形品の中空部容積はそれ程大きく異
ならないが、一般に上層シートの厚さが薄い程中
空部容積の大きいものが得られ、また中空部容積
の標準偏差については上層シート厚が薄い程、ま
た上下シートの厚さが同厚に近づく程小さくなる
傾向のあることが判明した。 本発明の別の実施例では平滑状シートに第11
図に示す突起配設ロール7をもつて第7図に示す
ように小凹部の代表例であるデインプル(半球形
凹部)を形成せしめることによりこの中に空気を
封じこめ、焼成時に中空部の形成を助長させるこ
とができる。この場合生地を常法により圧延成形
し、必要により折りたたみ、ラミネートを行つた
後にゲージロールを使用して一方を厚さ1.5mm、
他方を厚さ1.5mmの平滑状シートに圧延成形する。 下層シートとなる一方のシートに径4〜6mm、
深さ0.5mmのデインプルを様々な密度で形成させ
る。他方の平滑状シートを下層シートのデインプ
ルをつぶさないように積層した後、前記第1表の
場合と同様に断面積570mm2の鈍角の切断刃を有す
る抜型を使用して切断個所の周辺部を圧着しつつ
切断成形し、第1表の場合と同一条件で焼成した
結果を下記第2表に示す。
【表】 第2表に示すように抜き型の断面積570mm2の場
合、直径4〜6mmのデインプルを6個〜4個形成
せしめたものの中空部容積が最も大きく、この程
度の径のデインプルをこの程度の密度で形成させ
たものを下層シートとし、平滑状シートを重層、
圧着切断成形したものが焼成時に最大の中空部容
積を有するものとなることがわかる。 上記試験では小凹部の代表例としてデインプル
を下層シートに形成させたが、小凹部の形状とし
てはこの他に円錐台形、角錐台形等が封じ込める
空気量を多くすることができ、膨裂を起しにくい
ので使用に適している。 本発明では二枚のシートを重層した後、先端角
度が鈍角の切断刃を有する抜き型で切断刃の周辺
部を圧着しつつ切断成形を行うが、この目的には
先端角120°程度の切断刃を有する抜型を使用する
のが最適である。先端角120°程度を越えるとその
周辺部が圧着されるだけで切断成形されにくくな
り、又先端角が120°程度未満であると周辺部が圧
着されずに切断成形され、後記する如く後工程で
注入されたセンターが漏れることになるので不都
合である。 本発明ではオーブン中で焼成時に得られる充分
な中空部容積をもつ焼物の中にセンターを充填し
て製品とするが、センターとしてはチヨコレー
ト、チヨコクリーム、フアツトクリーム、フルー
ツペースト、餡クリーム、ジヤム、ゼリー、マー
マレード、乳化クリーム、カスタードクリーム等
を適宜使用することが出来る。 次に本発明の更に具体的な実施例について説明
する。 実施例 1 小麦粉70部、砂糖15部、シヨートニング6部、
全卵3部、重炭酸アンモニウム1部、水25部をハ
イスピードミキサーにて混合、混捏してビスケツ
ト生地とした後、3ロールにて展延し、次いでラ
ミネータを使用して9層に折りたたんだその一方
を厚さ1.5mmの平滑シート状に圧延し、他方を厚
さ1.5mmの平滑シート状に圧延した後、更に縦、
横溝刻設ロールで幅2.5mm深さ0.5mmの縦溝、横溝
を7本づつ形成させた。該縦横溝形成シートの上
に平滑シートを縦横溝をつぶさないように積層し
た後、断面積570mm2の抜き型にて切断成形し縦横
溝各7本入りの切断成形シートを得、オーブン内
で焼成して空洞容積1.40mlの中空ビスケツトを得
た。 この中空ビスケツトの空洞内に自動計量分注装
置を使用して注入針により比重1.25のチヨコクリ
ームを注入充填し、チヨコクリーム充填ビスケツ
トを得た。当該中空ビスケツトは空洞容積が1.40
mlと大きいため、高速の自動計量分注装置を使用
して充分量のチヨコクリームセンターを容易に、
またビスケツトを割つたり砕いたりすることなく
注入充填することが出来た。 このチヨコクリーム入りビスケツトはチヨコク
リームが1.75g入つており、ビスケツトとチヨコ
レートの味とを同時に楽しむことのできる大変美
味なものであつた。 実施例 2 小麦粉100部、砂糖18部、マーガリン5部、シ
ヨートニング5部、全脂肪乳4部、全脂練乳4
部、重曹0.5部、重炭酸アンモニウム1.5部、水20
部をスピンドルミキサー中に供給し、混合、混捏
してハードビスケツト生地とした後、3ロールに
て展延し、次いでラミネーターを使用して9層に
折りたたんだ。その一方の厚さ1mmの平滑シート
状に圧延した後、縦溝刻設ロールで幅2.0mm、深
さ0.5mmの縦溝を形成させた。他方を厚さ2mmの
平滑シート状に圧延した後、縦溝刻設ロールで幅
2.0mm深さ1.2mmの縦溝を形成させた。深さ1.2mmの
縦溝形成シートの上に深さ0.5mmの縦溝形成シー
トを縦溝をつぶさないように積層した後、断面積
570mm2を円形の抜き型で切断成形し、7本の縦溝
の入つた切断成形シートを得、オーブン内で焼成
して空洞容積1.35mlの中空ビスケツトを得た。 この中空ビスケツトの空洞内に自動計量分注装
置を用いてセンターとしての比重1.27の餡クリー
ムを1.35ml注入充填し、餡クリーム充填ビスケツ
トを得た。 この餡クリーム入りビスケツトは餡クリームが
1.7g入つており、ビスケツトの風味とセンター
の和風の風味とが調和して風味、食感共にすぐれ
たものであつた。 実施例 3 小麦粉70部、砂糖10部、添加糖2部、フラクト
オリゴ糖2部、バター5部シヨートニング7部、
全脂粉乳3部、全卵5部、ベーキングパウダー1
部、牛乳10部、水15部をハイスピミキサー中に供
給し、混合混捏してビスケツト生地とした後、3
ロールを用いて展延し、ついでラミネーターを使
用して9層に折りたたんだ。その一部を厚さ1mm
の平滑シート状に圧延した。 また他の一部を厚さ3mmの平滑シート状に圧延
した後、径3.0mmの半球径の小突部を多数配設し
たロールにより径3.0mm、深さ1.0mmのデインプル
(小凹部)を100cm2当り105個形成させた。このデ
インプル形成シートの上に平滑シートをデインプ
ルをつぶさないように積層した後、平滑シートの
上にスクリーン印刷用の印刷ドラムを使用して可
食インキで漫画、動物、植物、乗物等の模様を印
刷した。該スクリーン印刷ドラムと同調させたロ
ータリーカツターを用いて断面積570mm2の円形に
切断成形しデインプル6個入りの切断成形シート
とした後オーブン内で焼成し、空洞容積1.4mlの
中空ビスケツトを得た。 この中空ビスケツトの空洞中に自動計量分注装
置を使用して比重1.13の凍結乾燥苺粉末入りフア
ツトクリームを1.2mlづつ注入充填し、フアツト
クリーム入りビスケツトを得た。このものはまる
みを帯びた立体形状と可食インキで印刷した表面
模様とが相俟つて大変興趣に富むビスケツトとな
り、また更に乳製品を配合したビスケツトと1.35
gの苺入りフアツトクリームセンターの風味とが
調和し、大変美味なものであつた。 実施例 4 小麦粉80部、砂糖4部、シヨートニング4部、
全脂粉乳5部、イースト2部、イーストフード
0.1部、添加水40部をハイスピードミキサーによ
り混合混捏した生地を醗酵してパン生地とした。
小麦粉65部、砂糖8部、シヨートニング8部、全
脂粉乳5部、パパイン0.01部、添加水15部をスピ
ンドルミキサーを使用して混合、混捏してクラツ
カー生地とした。 パン生地をゲージロールを用いて厚さ1.2mm程
度の平滑シート状にし、クラツカー生地を厚さ
1.5mmの平滑シート状に圧延し、更に縦溝刻設ロ
ールを用いて幅2.5mm、深さ1.0mmの縦溝を刻設し
たシート状にし、パン生地シートをクラツカー生
地シートの上にその刻設溝をつぶさないように重
層した後、断面積570mm2の切断刃を有する抜き型
で外周部を圧着しつつ切断成形し縦溝7本入りの
切断成形シートを得た後、オーブン内で焼成し、
中空焼物を得た。 この中空焼物の空洞部に自動分注装置を用いて
比重1.18のカスタードクリーム1.28mlを注入し、
1.55gのカスタードクリームを充填したビスケツ
トを得た。 このセンター入り焼物は外層のパンシートの風
味、食感、と内層のクラツカーシートの風味、食
感とカスタードクリームセンターの風味、食感と
が調和しており良好な品質のものであつた。 実施例 5 小麦粉100部、とうもろこし粉10部、砂糖15部、
還元澱粉加水分解物3部、小麦澱粉5部、シヨー
トニング9部、脱脂粉乳6部、重炭酸アンモニウ
ム1.5部、添加水25部をハイスピードミキサーを
使用して混合、混捏してビスケツトドウとし3ロ
ール及びゲージロールを用いて厚さ1.5mmの平滑
シート状に圧延成形した。次いで一枚の平滑シー
トに横溝刻設ロールを用いて幅2.0mm深さ0.8mmの
溝を形成させ、もう一枚の平滑シートをその上に
重層した後、断面積570mm2の鈍角の切断刃を有す
る抜き型で下層となる溝形成シートの溝をつぶさ
ないように周囲部を圧着しながら切断成形し7本
の横溝入り下層シートを持つ切断成形シートを得
た。次いで該切断成形シートをオーブン中で焼成
し、中空ビスケツトを得た。この中空ビスケツト
の空洞中にアプリコツトジヤム1.27mlを注入し、
1.82gのアプリコツトジヤムを注入充填したビス
ケツトを得た。 このセンター入りビスケツトをセンターとして
のジヤムか充分に注入されており、アプリコツト
ジヤムの風味食感と乳製品を配合したビスケツト
の風味、食感とが良く調和しており、良好な品質
のものであつた。 (発明の効果) 上記した如く本発明では二枚のシートを重層し
た後、周辺部を圧着しつつ切断成型する方法をと
るので、在来の製法による製品に比して中空部容
積が大きく、またそのバラツキ(標準偏差)の小
さい中空部を持つ焼成品が得られ、従つてこれへ
のセンター充填時にはセンターの充填量が大で、
しかもその量的なバラツキの少ない製品が得ら
れ、また上下層シートに異種配合の生地を使用す
ることによる更に嗜好性に富む製品とすることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ本発明によるセンタ
ー入り中空焼物斜視図、であり、第4図〜第7図
はセンター充填前の中空焼物の縦断面斜視図、第
8図〜第10図は本発明に使用する各種突条付ロ
ールの斜視図、第11図は、突起配設ロールの斜
視図第12図は重層された生地の切断成形態様を
示す部分断面図である。 A1〜A4……中空焼成物、B1〜B3……センター
入り焼物、8……中空部、11a,11b……生
地シート、13……切断刃。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 混合、混捏した焼物生地を厚さ1〜3mmの二
    枚の平滑シート状に圧延成形した後、少なくとも
    一枚のシートに多数の適宜模様の深さ0.2〜2.5mm
    の凹部、幅2〜3mmの溝状凹部、径4〜6mmのデ
    インプル形、円錐台形、角錐台形の凹部のうち少
    なくとも一つ以上の凹部を形成させ、該凹部を内
    側にして両シートを重層し、次いで切断刃により
    周辺部を圧着しつつ切断成形し、オーブン内で該
    切断成形品を焼成して得た中空焼物の中空部内に
    適宜のセンターを注入充填することを特徴とする
    センター入り焼物の製造方法。 2 焼物生地がハードビスケツト生地、スナツク
    生地、米菓生地、クラツカー生地、パン生地等よ
    り選ばれた同一生地又はこれ等より選ばれた二種
    の生地とする特許請求の範囲第1項に記載のセン
    ター入り焼物の製造方法。 3 焼物生地は厚さ1〜2mmの二枚の平滑シート
    状に圧延成形する特許請求の範囲第1項に記載の
    センター入り焼物の製造方法。 4 多数の線状の突条を外面に突起したロールに
    より凹部を形成させる特許請求の範囲第1項に記
    載のセンター入り焼物の製造方法。 5 多数の小凸部を外面に突設したロールにより
    凹部を形成させる特許請求の範囲第1項に記載の
    センター入り焼物の製造方法。 6 切断に際し先端角120°程度の鈍角の切断刃を
    使用する特許請求の範囲第1項に記載のセンター
    入り焼物の製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5696649A (en) * 1979-12-28 1981-08-04 Naigai Shisetsu Kogyo Kk Apparatus for making snack food
JPS5988044A (ja) * 1982-11-09 1984-05-21 Morinaga & Co Ltd センタ−を有するビスケツトの製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5696649A (en) * 1979-12-28 1981-08-04 Naigai Shisetsu Kogyo Kk Apparatus for making snack food
JPS5988044A (ja) * 1982-11-09 1984-05-21 Morinaga & Co Ltd センタ−を有するビスケツトの製造法

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