JPH03241128A - テンション材で補強したアーチドーム及びその構築工法 - Google Patents

テンション材で補強したアーチドーム及びその構築工法

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JPH03241128A JP2035696A JP3569690A JPH03241128A JP H03241128 A JPH03241128 A JP H03241128A JP 2035696 A JP2035696 A JP 2035696A JP 3569690 A JP3569690 A JP 3569690A JP H03241128 A JPH03241128 A JP H03241128A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はテンション材で補強した立体張弦アーチドー
ム及びその構築工法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、立体アーチや立体トラスドームは大スパン構造
物を構築する構造方式として最もすぐれている為、体育
館や競技場等といった大きな建物の建設に広〈実施され
ている。
従来、この種の構造物は鋼管パイプ等からなる多くの単
材を三次元的に組み立てることにより構築されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
この為、数多くの単材を必要とするだけでなく、その組
み立てに多くの人手を必要とした。
また、ラジアルアーチのみで大スパンドームを構築しよ
うとすると、アーチ材の部材断面を相当太き（する必要
がある為、材料費が嵩むだけでなく建築空間に制約を与
えてしまうとういう課題があった。
また、構造が複雑な為、応力の解析も複雑化し、コンピ
ュータ〜によらないとできないものが殆どであった。
さらに、最近では木の素材を生かした木造のアーチドー
ムも盛んに建設されているが、木造のみでは、構築可能
な規模に自ずと限界があった。
この発明はこのような前記従来の課題を解消する為に提
案されたもので、使用材料及びその組み立て手間を可能
な限り少なくすることができると共に木造で構築する場
合には、構築スパンの大型化を可能にしたテンション材
で補強したアーチドーム及びその構築工法を提供するこ
とを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明はテンション材で補強した立体張弦アーチドー
ム及びその構築工法に関するもので、この発明に係るテ
ンション材で補強したアーチドームはその頂部と下部構
造体間に複数本のアチ材を放射状に架設すると共に各ア
ーチ材に複数本の束材を当該アーチ材の両側に広がるよ
うな逆Ｖ字状に垂設し、且つアーチ材長手方向及びドー
ム円周方向に沿って張弦材を架設することによりアーチ
材の上下両端部と束材下端及びドーム円周方向に隣り合
う束材の下端部と下端部とをそれぞれ連結したこを特徴
とする。
また、この発明に係るテンション材で補強したアーチド
ームの構築工法はアーチ材、束材、ダイアゴナルケーブ
ル及びリングケーブルを地上に於いて折り畳んだ状態に
組み立て、続いて当該アーチ材の頂部を徐々に持ち上げ
アーチドーム型に展開し、続いて前記アーチ材、束材、
ダイアゴナルケーブル及びリングケーブルの各接合部を
固定することを特徴とする。
〔実　施　例〕
以下、この発明を図示する一実施例に基づいて説明する
。
第１図〜第３図はこの発明に係るテンション材で補強し
たアーチドームの全体を示し、第４図はその一部を示し
たもので、番号１はアーチ材、２は束材、３はリングケ
ーブル、４はダイアゴナルケーブル、５は圧縮リング、
そして番号６は下部構造体である。
アーチ材１はその略中央部を境に下部アーチ材１ａと上
部アーチ材１ｂの２つの部材より構成されている。
下部アーチ材１ａと上部アーチ材１ｂは接合ボルト等に
よって接合され、組み立て時は互いに自由に回転できる
ようにしである。
また、アーチ材１の上部アーチ材１ａ及び下部アーチ材
１ｂは木質性の集成材より所定大の断面形状に構成され
ている。
このように構成された複数本のアーチ材１は圧縮リング
５と下部構造体６間に円形の放射状に架設され、且つ下
部アーチ材１ａの下端部は下部構造体６に、上部アーチ
材１ｂの上端部は圧縮リング５に接合ボルト等によって
接合され、組み立て時の下部アーチ材１ａ及び上部アー
チ材１ｂは下部構造体６及び圧縮リング５に対してそれ
ぞれ自由に回転できるようにしである。
束材２，２は下部アーチ材１ａ及び上部アチ材１ｂの略
中央部にこれら部材の両側に徐々に広がるような逆Ｖ状
に垂設され、その下端部は隣り合う下部アーチ材１ａ及
び上部アーチ材ｌｂＯ略中央部にそれぞれ垂設された束
材２の下端部と連結されている。
したがって、束材２はアーチドームの円周方向に波形状
に連続した状態に設置されている。
リングケーブル３はアーチドームの円周方向に連続する
円形のリング状に架設され、このリングケーブル３によ
ってアーチドームの円周方向に隣り合う束材２，２の下
端部が連続的に連結されている。
また、組み立て時のリングケーブル３は束材２の下端部
に対して自由に回転できるようにしである。
ダイアゴナルケーブル４，４は下部アーチ材１ａ及び上
部アーチ材１ｂの下側にこれらの部材の長手方向に沿っ
てそれぞれ架設され、当該ダイアゴナルケーブル４，４
によって下部アーチ材１ａ及び上部アーチ材１ｂの上下
両端部と束材２．２の下端部がそれぞれ連結されている
。
したがって、下部アーチ材１ａ及び上部アチ材Ｌｂと束
材２，２とリングケーブル３とダイアゴナルケーブル４
．４によって力学的に極めて有利な立体アーチトラスを
構成している。
さらに、強風時や偏在分布雪積時に於けるリングケーブ
ル３の張力の抜けを防く為に束材２゜２の逆Ｖ字の交点
の上部交点と下部交点を連結している下弦ケーブル８が
設置されている。
圧縮リング５はアーチ材１と同様に集成材より所定半径
の円形リング状に形成され、また下部構造体６は主に鉄
筋コンクリート若しくは鉄骨鉄筋コンクリート等で構成
されている。
尚、リングケーブル３及びダイアゴナルケブル４の張弦
材にはスパイラルロープや鋼棒等の小断面材が使用され
ている。
このような構成に於いて、アーチ材１、束材２及び圧縮
リング５は外力に対して圧縮材として働き、リングケー
ブル３及びダイアゴナルケーブル４は引っ張り材として
働く。
さらに、束材２，２はアーチ材１の座屈防止材として大
きな働きをするものである。
続いて、この発明に係るアーチドームの組み立て方法に
ついて説明する。
下部構造体６の構築後、地上に於いてアーチ材１、束材
２、リングケーブル３、ダイアゴナルケーブル４及び圧
縮リング５を折り畳んだ状態に組み立てる。
係る場合、これらの部材の接合部は主に接合ボルト等に
よって接合するが完全に締め付けないで互いに自由に回
転できるようにしておく。
尚、組み立てにはドーム中央にタワクレー７を建て付け
、このタワークレーン７を活用することにより作業の効
率化を図るものとする。
続いて、ドーム中央部をタワークレーン７の支柱に添わ
せて徐々に引き上げることによりアードーム型に展開す
る。
完全に展開できたら、各部材の接合部をこの部分の接合
ボルトを締め付ける等して接合部が回転しないように強
固に固定する。また、タワクレーン７を撤去する。
以上の組み立て方法によりアーチドームを構築すること
ができる。
尚、屋根の仕上げにはテフロンガラス繊維布等の膜材を
使用するものとする。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成から成るので、以下の効果を有す
る。
■　アーチ材以外の部材にはすべてスパイラルケーブル
等の小断面の張弦材が使用されている為、建築空間が構
造材によって狭くなる等の大きな制約を受ける恐れはな
い。
また、従来のように鋼管等からなる数多くの単材を必要
としない為、構造計算の簡単化及び材料費の低減化が図
れると共に組み立て作業も簡単になり作業手間が大幅に
省ける。
木造アーチとする場合、アーチ材の地肌を最大限に見せ
ることができる為、木の素材を最大限に生かしたアーチ
ドームを構築することができると共に大スパン化も容易
に可能である。
また、隣り合うアーチ材間にこれらの部材を連結する為
の繋ぎ材が省略されている為、アーチ材の上に膜等の仕
上げ材を張り付は易い。
【図面の簡単な説明】
第１図〜第７図はこの発明の一実施例を示すもので、第
１図はアーチドームの斜視図、第２図はその平面図、第
３図はその側面図、第４図はその一部拡大斜視図、第５
図〜第８図はその組み立て方法を示す工程図である。 １・・・アーチ材、２・・・束材、 ３・・・リングケーブル、４・・・ダイアゴナルケーブ
ル、５・・・圧縮リング、 ６・・・下部構造体、 ７・・・タワ フレ ン、 ８・・・下弦ケーブル。 第 図 ｑエ スフ ２コ 図 貴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）アーチドームの頂部と下部構造体間に複数本のア
    ーチ材を放射状に架設すると共に各アーチ材に複数本の
    束材を当該アーチ材の両側に広がるような逆Ｖ字状に垂
    設し、且つアーチ材長手方向及びドーム円周方向に沿っ
    て張弦材を架設することによりアーチ材の上下両端部と
    束材下端及びドーム円周方向に隣り合う束材の下端部と
    下端部とをそれぞれ連結してなることを特徴とするテン
    ション材で補強したアーチドーム。
  2. （２）アーチ材、束材、ダイアゴナルケーブル及びリン
    グケーブルを地上に於いて折り畳んだ状態に組み立て、
    続いて、当該アーチ材の頂部を徐々に持ち上げアーチド
    ーム型に展開し、続いて前記アーチ材、束材、ダイアゴ
    ナルケーブル及びリングケーブルの各接合部を固定する
    ことを特徴とするテンション材で補強したアーチドーム
    の構築工法。
JP2035696A 1990-02-16 1990-02-16 テンション材で補強したアーチドーム及びその構築工法 Expired - Lifetime JPH0830362B2 (ja)

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