JP2630328B2 - 張弦梁屋根 - Google Patents

張弦梁屋根

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JP2630328B2 JP26162389A JP26162389A JP2630328B2 JP 2630328 B2 JP2630328 B2 JP 2630328B2 JP 26162389 A JP26162389 A JP 26162389A JP 26162389 A JP26162389 A JP 26162389A JP 2630328 B2 JP2630328 B2 JP 2630328B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、弦材を緊張することによって所定の応力
が導入される張弦梁屋根に関するものである。
「従来の技術」 長大スパン構造の屋根の架構形式の一つとして張弦梁
屋根構造があり、その施工法の一例として本発明者等は
先に、特願昭63−78945号明細書あるいは特願昭63−789
47号明細書等において提案を行っている。
前記明細書に記載した張弦梁屋根の一構造例を、第2
図及び第3図に示す。
第2図及び第3図に示す構造の屋根Aは、複数の大梁
1、…を環状の桁材たるリングガーダー2の外周部にリ
ングガーダー2を中心として放射状に接合し、隣接する
各大梁1、1の間に複数の小梁及びブレースを接合して
トラス屋根を構成すると共に、各大梁1、…の先端部1
a、…とリングガーダー2の底部のテンションリング2a
との間に弦材3、…を張設して応力を導入した構造であ
って、この屋根Aは、その各大梁1の先端部1aが別途に
構築した側壁部5の上端部より支持されることで、この
側壁部5の上方に架設されている。なお、第2図におい
て、符号7は側壁部5の内部に形成された客席部を示し
ている。
そして、このような構造の屋根Aを備えた建築物を構
築するには、例えば、第4図ないし第6図に示すような
手順で行う。
まず、第4図に示すようにクレーンによって建築物の
側壁部5の鉄骨建方を行うと共に、建築物の略町にリン
グガーダー用の構台6を組み立てて、次いで第5図に示
すように構台6に支持させてリングガーダー2を組み立
てる。このリングガーダー2は例えば平面長円形状のも
ので、その底部にテンションリング2aが形成されてい
る。
次に、側壁部5の鉄骨に鉄筋コンクリートの躯体工事
を施すと共に、側壁部5の上端部とリングガーダー2と
の間に大梁1、…を順次クレーンによって架設して側面
円弧状かつ平面長円形状に組み立て、小梁やブレース等
も取り付けて張弦梁屋根を形成する。
次いで、大梁1、…の各先端部1a、…とリングガーダ
ー2の底部のテンションリング2aとの間に弦材3、…を
第6図に示すように取り付ける。続いて、弦材3、…を
緊張することで、組み立てたトラス屋根に所定応力を導
入し、トラス屋根を自立させることで第2図に示すよう
に張弦梁屋根Aを完成させ、構台6は撤去する。
また、張力の導入後には、張弦梁屋根Aの上に屋根ふ
き材等の貼設を行うと共に防水工事等の仕上工事を行
い、工事完成とする。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、前記構造の張弦梁屋根Aでは、リングガー
ダーの左右に延出する弦材3、…は、大梁1の一方の先
端部1aから他方の先端部1aまで一続きとなっていた。従
って、大規模な張弦梁屋根Aでは弦材3、…の長さも長
大なものとなり、応力導入のために弦材3、…を緊張す
る際、緊張力導入手段であるジャッキのストロークを大
きく確保せねばならない。このため、弦材3、…緊張の
ためにジャッキも大規模なものを用意する必要があり、
その改善が待たれていた。また、リングガーダー2の底
部たるテンションリング2aには、弦材3、…の緊張によ
りこのテンションリング2aを内方へ付勢する力が作用す
るため、このテンションリング2aを補強する必要もあ
る。
「課題を解決するための手段」 本発明は、環状の桁材たるリングガーダーを中心とし
てその外側に複数の大梁が放射状に設けられ、これら互
いに隣接する複数の大梁間に複数の小梁及びブレース等
が接合されてトラス屋根が構成されると共に、各大梁の
先端部と前記リングガーダーとの間に弦材が張設されて
トラス屋根に所定の応力が導入されている張弦梁屋根で
あって、前記弦材は前記リングガーダーの外側において
該リングガーダーの底部と前記各大梁の先端部との間に
配設されていると共に、前記リングガーダーの内側には
鋼材からなる連結部材が架設され、該連結部材は、前記
リングガーダーを挟んでその両側に位置している弦材ど
うしを前記リングガーダーおよび当該連結部材を介して
相互に連結するべく、それら弦材の前記リングガーダー
に対する連結点どうしを連結する位置に架設されている
ことを特徴とする。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
第1図はこの発明の一実施例である張弦梁屋根を示す
図である。なお、以下の説明において、前記従来例と同
様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
本実施例の特徴は、従来一続きであった弦材3,…を、
リングガーダー2の底部を構成しているテンションリン
グ2aを挟んで2分割するとともに、これら分割された弦
材3,3をそれぞれテンションリング2aに定着し、さら
に、テンションリング2aの内側にそれら弦材3,3を連結
する連結部材としてのH型鋼10を架設した点にある。
そのH型鋼10は、リングガーダー2aを挟んでその両側
に位置している対の弦材3,3どうしを、リングガーダー2
aおよびこのH型鋼10を介して相互に連結するように、
それら弦材3,3のリングガーダー2aに対する連結点どう
しを連結する位置に架設されている。すなわち、本実施
例では、テンションリング2aの両側に設けられた対の弦
材3,3どうしが、テンションリング2aおよびH型鋼10を
介して連結されることにより、それら対の弦剤3,3どう
しがH型鋼10を挟んで連続する形態で設けられたものと
なっている。
弦材3のテンションリング2aへの定着方法は任意であ
り、例えば弦材3がワイヤー等の線材であれば、その先
端をボルト等の締結手段によりテンションリング2aに定
着すればよい。
従って、この実施例によれば、前記従来のように弦材
3を一続きにした場合に比較して、弦材3の長さを半分
以下にできるため、弦材3緊張のために用いられるジャ
ッキに要求されるストローク量が小さくて済み、大規模
なジャッキを必要としなくなる。また、前記従来のよう
に弦材3を一続きにした場合は、テンションリング2aに
鞍部を設けて弦材3を曲げつつ通過させることとなる
が、この鞍部における摩擦等によりテンションリング2a
の左右で導入される応力に偏りが生ずることがある。し
かしながら、本実施例は弦材3をテンションリング2aの
左右で分割した構成であるので、弦材3により左右均等
に応力を導入することが容易である。
また、本実施例では、弦材3の張力がテンションリン
グ2aに作用するが、テンションリング2aの内側にはH型
鋼10が架設されているので、そのH型鋼10によりテンシ
ョンリング2aが内側から補強され、かつ、このH型鋼10
によりテンションリング2aの一方の直線部に作用する力
が他方の直線部に円滑に伝達される。これにより、弦材
3に導入された応力が円滑かつ有効にテンションリング
2aに伝達され、合理的な設計が可能となる。
なお、この発明の張弦梁屋根は、その細部が前記実施
例に限定されず、種々の変形例が可能である。一例とし
て、前記実施例ではトラス屋根を側面円弧状に形成した
が、これに限らず、例えば切妻屋根に形成してもよい。
また、前記実施例では、テンションリング2aの直線部に
相対向して位置する弦材3の端部同士をH型鋼10により
連結したが、テンションリング2aを挟んでその両側に位
置している弦材3,3どうしを、テンションリング2aおよ
びH型鋼10を介して相互に連結するようにそれら弦材3,
3のテンションリング2合に対する連結点どうしを連結
する位置に架設する限りにおいては、たとえばブレース
のようにH型鋼10を斜めに配設してもよいことは勿論で
ある。さらに、前記実施例では連結部材としてH型鋼10
を用いたが、他の形態の鋼材が好適に適用可能なことは
言うまでもない。そして、前記実施例ではトラス屋根を
長円形状に形成したが、矩形状等任意の形状の屋根にこ
の発明の張弦梁屋根が適用可能なことは勿論である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、本発明は、感情の桁材た
るリングガーダーを中心としてその外側に複数の大梁が
放射状に設けられ、これら互いに隣接する複数の大梁間
に複数の小梁及びブレース等が接合されてトラス屋根が
構成されると共に、各大梁の先端部と前記リングガーダ
ーとの間に弦材が張設されてトラス屋根に所定の応力が
導入されている張弦梁屋根であって、前記弦材は前記リ
ングガーダーの外側において該リングガーダーの底部と
前記各大梁の先端部との間に配設されていると共に、前
記リングガーダーの内側には鋼材からなる連結部材が架
設され、該連結部材を、前記リングガーダーを挟んでそ
の両側に位置している弦材どうしを前記リングガーダー
および当該連結部材を介して相互に連結するべく、それ
ら弦材の前記リングガーダーに対する連結点どうしを連
結する位置に架設した構成としたので、従来のように弦
材を一続きにした場合に比較して、弦材の長さを半分以
下にできるため、弦材緊張のために用いられるジャッキ
に要求されるストローク量が小さくて済み、大規模なジ
ャッキを必要としなくなる。また、弦材をリングガーダ
ーで分割することにより、弦材により左右均等に応力を
導入することが容易となる。また、リングガーダーの内
側に連結部材を架設しているので、その連結部材によっ
てリングガーダーが補強されると共に、弦材に導入され
た応力が円滑かつ有効にリングガーダーに伝達され、合
理的な設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である張弦梁屋根を示す図
であって、弦材及び連結部材付近を拡大視して示した断
面図、第2図は従来及びこの発明に係る張弦梁屋根を備
えた構築物の断面図、第3図は同張弦梁屋根の構成略
図、第4図は構台の組み立て状態を示す構成図、第5図
はリングガーダーと大梁の取付状態を示す構成図、第6
図は建築物の完成状態を示す構成図である。 A……屋根、1……大梁、1a……先端部、2……リング
ガーダー、2a……テンションリング(リングガーダーの
底部)、3……弦材、10……H型鋼(連結部材)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状の桁材たるリングガーダーを中心とし
    てその外側に複数の大梁が放射状に設けられ、これら互
    いに隣接する複数の大梁間に複数の小梁及びブレース等
    が接合されてトラス屋根が構成されると共に、各大梁の
    先端部と前記リングガーダーとの間に弦材が張設されて
    トラス屋根に所定の応力が導入されている張弦梁屋根で
    あって、前記弦材は前記リングガーダーの外側において
    該リングガーダーの底部と前記各大梁の先端部との間に
    配設されていると共に、前記リングガーダーの内側には
    鋼材からなる連結部材が架設され、該連結部材は、前記
    リングガーダーを挟んでその両側に位置している弦材ど
    うしを前記リングガーダーおよび当該連結部材を介して
    相互に連結するべく、それら弦材の前記リングガーダー
    に対する連結点どうしを連結する位置に架設されている
    ことを特徴とする張弦梁屋根。
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