JP2946367B2 - 大面積の2方向曲率膜屋根 - Google Patents
大面積の2方向曲率膜屋根Info
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 44
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- Tents Or Canopies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、柱無し大張間の体育
館や文化センターなどの造形美に優れた大面積屋根とし
て好適に実施される2方向曲率膜屋根に関する。
館や文化センターなどの造形美に優れた大面積屋根とし
て好適に実施される2方向曲率膜屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テフロン膜などによる滑らかな正
負2方向曲率を持つ膜屋根は、既に多くの実施例があ
り、広く知られている。また、図7のように、膜面を小
さく分割する骨組みdを用いて膜屋根を構築する方法も
一般的に実施されている。
負2方向曲率を持つ膜屋根は、既に多くの実施例があ
り、広く知られている。また、図7のように、膜面を小
さく分割する骨組みdを用いて膜屋根を構築する方法も
一般的に実施されている。
【0003】さらに、正負2方向曲率屋根を形成する構
造として、図8に示したように剛性がほとんどない吊り
ケーブルaと押えケーブルbとを張り渡し網目状に組合
せたケーブルネット構造は良く知られている。但し、従
来、前記のケーブルネット構造に膜材を組合せることは
行なわれていない。
造として、図8に示したように剛性がほとんどない吊り
ケーブルaと押えケーブルbとを張り渡し網目状に組合
せたケーブルネット構造は良く知られている。但し、従
来、前記のケーブルネット構造に膜材を組合せることは
行なわれていない。
【0004】
(1) テフロン膜などによる正負2方向曲率をもつ膜
屋根は、膜材自体の強度に限界があるため、小規模(小
面積)屋根にしか実施されていない。 (2) 図7に示した、膜面を小さく分割する骨組みd
を使用して膜屋根を構築する方法では、滑らかな2方向
曲率屋根を形成できず、見栄えが悪い。 (3) 図8に示した、吊りケーブルaと押えケーブル
bとを組み合わせたケーブルネット構造は、ケーブルネ
ット構造に膜材を組み合わせて屋根とすることが行なわ
れていない。その理由は、ケーブルネット構造は図8の
ように四角形グリッドであるが、膜材自体の性質、特に
張力をかけた状態のまま長時間放置すると膜自体が伸び
てしまう、所謂クリープによる弊害を解決できないから
である。ケーブルネットへ膜材cを組み合わせる場合、
ケーブルネットの各グリットの単位で四周のケーブルを
境界として膜材を止着することになるが、曲げ剛性をも
たないケーブル材に初期張力を導入しながら膜材を止着
するのは大変困難な作業である。しかも四周を固定され
た膜材は、クリープにより経時的に全方向に伸びて遂に
は図9のように弛みを生じてしまい、弛み部分に雨水や
ゴミjが溜り、屋根の性質上及び外観の見栄えが甚だ悪
いものとなる。その上、伸びた膜材のばたつきにより膜
材端部(固定点近傍)に疲労破断が発生するなどの多く
の問題点がある。 (4) ケーブルネット構造は、外乱による変形が骨組
構造に比べて大きくなるため、従来の屋根仕上材を用い
る場合には、PC版等の荷重の重い下地材の上に仕上材
を施して外乱による変形を押え込む方法がとられる。膜
材は外乱による支持構造の変形に追従できるため、ケー
ブルネットとの組合せが可能である。しかしながら新し
い技術であるため、十分な検討が必要である。
屋根は、膜材自体の強度に限界があるため、小規模(小
面積)屋根にしか実施されていない。 (2) 図7に示した、膜面を小さく分割する骨組みd
を使用して膜屋根を構築する方法では、滑らかな2方向
曲率屋根を形成できず、見栄えが悪い。 (3) 図8に示した、吊りケーブルaと押えケーブル
bとを組み合わせたケーブルネット構造は、ケーブルネ
ット構造に膜材を組み合わせて屋根とすることが行なわ
れていない。その理由は、ケーブルネット構造は図8の
ように四角形グリッドであるが、膜材自体の性質、特に
張力をかけた状態のまま長時間放置すると膜自体が伸び
てしまう、所謂クリープによる弊害を解決できないから
である。ケーブルネットへ膜材cを組み合わせる場合、
ケーブルネットの各グリットの単位で四周のケーブルを
境界として膜材を止着することになるが、曲げ剛性をも
たないケーブル材に初期張力を導入しながら膜材を止着
するのは大変困難な作業である。しかも四周を固定され
た膜材は、クリープにより経時的に全方向に伸びて遂に
は図9のように弛みを生じてしまい、弛み部分に雨水や
ゴミjが溜り、屋根の性質上及び外観の見栄えが甚だ悪
いものとなる。その上、伸びた膜材のばたつきにより膜
材端部(固定点近傍)に疲労破断が発生するなどの多く
の問題点がある。 (4) ケーブルネット構造は、外乱による変形が骨組
構造に比べて大きくなるため、従来の屋根仕上材を用い
る場合には、PC版等の荷重の重い下地材の上に仕上材
を施して外乱による変形を押え込む方法がとられる。膜
材は外乱による支持構造の変形に追従できるため、ケー
ブルネットとの組合せが可能である。しかしながら新し
い技術であるため、十分な検討が必要である。
【0005】従って本発明の目的、解決しようとする課
題は、第一に大面積の膜屋根、それもケーブルネットの
曲面に合致して滑らかな2方向曲率をもつ膜屋根を提供
することである。第二の目的は、膜材補強用の部材及び
膜材止着用部材の数量を大幅に減らし、工数の削減とコ
ストダウンを達成し、膜屋根を軽快に構築できるように
することである。
題は、第一に大面積の膜屋根、それもケーブルネットの
曲面に合致して滑らかな2方向曲率をもつ膜屋根を提供
することである。第二の目的は、膜材補強用の部材及び
膜材止着用部材の数量を大幅に減らし、工数の削減とコ
ストダウンを達成し、膜屋根を軽快に構築できるように
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る大面積の2方
向曲率膜屋根は、図面の図1〜図6に実施例を示したと
おり、吊りケーブル2と押えケーブル3とで2方向曲率
のケーブルネット9が形成され、前記ケーブルネット9
の上に膜材6が張設されている2方向曲率膜屋根におい
て、屋根の中央に押えケーブル3と同方向にトラス構造
のキール集成材1がアーチ状に立設され、吊りケーブル
2は一端を前記キール集成材1に止着し他端を周辺躯体
4に止着して各々略平行に配置されている。押えケーブ
ル3は前記吊りケーブル2の上側に各々平行に配置さ
れ、適度な大きさのプレストレスを導入した上でその両
端は周辺躯体4に止着されている。吊りケーブル2と押
えケーブル3の交点はボルト締めによる交点金具20で
結合されている。膜材6は吊りケーブル2に沿う位置に
接合部7をもつ構成で張設され、前記接合部7を吊りケ
ーブル2の上方一定の高さに支持するつなぎ金物8によ
りケーブルネット9の上面で膜面が形成され、膜材6に
適度な大きさのプレストレスが導入されていることを特
徴とする。
決するための手段として、この発明に係る大面積の2方
向曲率膜屋根は、図面の図1〜図6に実施例を示したと
おり、吊りケーブル2と押えケーブル3とで2方向曲率
のケーブルネット9が形成され、前記ケーブルネット9
の上に膜材6が張設されている2方向曲率膜屋根におい
て、屋根の中央に押えケーブル3と同方向にトラス構造
のキール集成材1がアーチ状に立設され、吊りケーブル
2は一端を前記キール集成材1に止着し他端を周辺躯体
4に止着して各々略平行に配置されている。押えケーブ
ル3は前記吊りケーブル2の上側に各々平行に配置さ
れ、適度な大きさのプレストレスを導入した上でその両
端は周辺躯体4に止着されている。吊りケーブル2と押
えケーブル3の交点はボルト締めによる交点金具20で
結合されている。膜材6は吊りケーブル2に沿う位置に
接合部7をもつ構成で張設され、前記接合部7を吊りケ
ーブル2の上方一定の高さに支持するつなぎ金物8によ
りケーブルネット9の上面で膜面が形成され、膜材6に
適度な大きさのプレストレスが導入されていることを特
徴とする。
【0007】本発明はまた、膜材6の接合部は、端部に
ロープ10を巻き込んだ両側の膜材の端部が該接合部に
沿って配置された一対のフラットバー11の間に挟み込
まれ、前記ロープ10は前記フラットバー11の下縁に
沿う状態とされ、前記一対のフラットバー11は両者に
通したボルト12及びナット13で締結されているこ
と、及び、つなぎ金物8は、膜材6の接合部7における
一対のフラットバー11、11の両外側を挟持してボル
ト14が締結されるY字形状のクランプ15と、吊りケ
ーブル2の外周をボルト締めにより挟持する二つ割形の
クランプ16とを所要長さの支持板17の両端に設けた
構成であること、もそれぞれ特徴とする。
ロープ10を巻き込んだ両側の膜材の端部が該接合部に
沿って配置された一対のフラットバー11の間に挟み込
まれ、前記ロープ10は前記フラットバー11の下縁に
沿う状態とされ、前記一対のフラットバー11は両者に
通したボルト12及びナット13で締結されているこ
と、及び、つなぎ金物8は、膜材6の接合部7における
一対のフラットバー11、11の両外側を挟持してボル
ト14が締結されるY字形状のクランプ15と、吊りケ
ーブル2の外周をボルト締めにより挟持する二つ割形の
クランプ16とを所要長さの支持板17の両端に設けた
構成であること、もそれぞれ特徴とする。
【0008】
【作用】キール集成材1と周辺躯体4によってケーブル
ネット9の基本形状が確定される。押えケーブル3に導
入したプレストレスにより、前記ケーブルネット9の曲
面がきっちり形成される。
ネット9の基本形状が確定される。押えケーブル3に導
入したプレストレスにより、前記ケーブルネット9の曲
面がきっちり形成される。
【0009】つなぎ金物8は、膜材6を吊りケーブル2
及び押えケーブル3よりもさらに高く支持し、ケーブル
ネット9よりも上面で膜面を形成するので、滑らかな曲
面の膜面が形成される。しかも膜材6にプレストレスを
導入するので、ケーブルネット9と同じ曲率の膜屋根を
形成する。
及び押えケーブル3よりもさらに高く支持し、ケーブル
ネット9よりも上面で膜面を形成するので、滑らかな曲
面の膜面が形成される。しかも膜材6にプレストレスを
導入するので、ケーブルネット9と同じ曲率の膜屋根を
形成する。
【0010】
【実施例】次に、図1〜図6に示した本発明の実施例を
説明する。図1は、2方向曲率膜屋根の平面伏図であ
る。屋根中央には、押えケーブル3と同方向に軽量なト
ラス構造のキール集成材1が配置されている。吊りケー
ブル2は、その一端をキール集成材1に止着され、他端
は周辺躯体4に止着され、キール集成材1を対称線とし
てその両側に略対称に各々略平行に配置されている。吊
りケーブル2は外径が34mm位のケーブルで、その配置
ピッチは約4mである。押えケーブル3は、前記吊りケ
ーブル2と略直交する向きに、かつ吊りケーブル2の上
側に各々平行に配置され、その両端は周辺躯体4に止着
されている。押えケーブル3は外径が40mm位のケーブ
ルであり、これには適度な大きさのプレストレスが導入
され、もって所望曲率(曲面)のケーブルネット9が形
成されている。吊りケーブル2と押えケーブル3の各交
点は、図6に示した交点金具20で強固に結合されてい
る。この交点金具20は、各方向のケーブル2、3がは
まる半円溝を形成した3枚の鋼プレート20a、20
b、20cで吊りケーブル2と押えケーブル3との交点
部を順に挟み、ボルト21を共通に通して締結されてい
る。
説明する。図1は、2方向曲率膜屋根の平面伏図であ
る。屋根中央には、押えケーブル3と同方向に軽量なト
ラス構造のキール集成材1が配置されている。吊りケー
ブル2は、その一端をキール集成材1に止着され、他端
は周辺躯体4に止着され、キール集成材1を対称線とし
てその両側に略対称に各々略平行に配置されている。吊
りケーブル2は外径が34mm位のケーブルで、その配置
ピッチは約4mである。押えケーブル3は、前記吊りケ
ーブル2と略直交する向きに、かつ吊りケーブル2の上
側に各々平行に配置され、その両端は周辺躯体4に止着
されている。押えケーブル3は外径が40mm位のケーブ
ルであり、これには適度な大きさのプレストレスが導入
され、もって所望曲率(曲面)のケーブルネット9が形
成されている。吊りケーブル2と押えケーブル3の各交
点は、図6に示した交点金具20で強固に結合されてい
る。この交点金具20は、各方向のケーブル2、3がは
まる半円溝を形成した3枚の鋼プレート20a、20
b、20cで吊りケーブル2と押えケーブル3との交点
部を順に挟み、ボルト21を共通に通して締結されてい
る。
【0011】図2はキール集成材1の立面図を示してい
る。地上に構築したコンクリート基礎18の上にコンク
リート脚19が建設され、その上に全長が60mにも及
ぶ大径間のアーチ形状のキール集成材1が立設されてい
る。このキール集成材1と周辺躯体4の立面形状に基い
て、ケーブルネット9、ひいては膜屋根の曲率なり曲面
が決定される。
る。地上に構築したコンクリート基礎18の上にコンク
リート脚19が建設され、その上に全長が60mにも及
ぶ大径間のアーチ形状のキール集成材1が立設されてい
る。このキール集成材1と周辺躯体4の立面形状に基い
て、ケーブルネット9、ひいては膜屋根の曲率なり曲面
が決定される。
【0012】図3はキール集成材1と吊りケーブル2及
び膜材6と周辺躯体4の立面図を示している。また、図
4は押えケーブル3と膜材6及び周辺躯体4の立面図を
示している。膜材6としては、一例として合成樹脂をコ
ーティングした厚さ0.6mm位のガラス繊維膜が使用さ
れる。この膜材6は、前記吊りケーブル2と押えケーブ
ル3とより成るケーブルネット9の上に、吊りケーブル
2に沿う位置に接合部7をもつ構成で張設されている。
その具体的な構成は、図6に示した。図6Aは接合部7
の構成を示している。両側2枚の膜材6、6は、その端
部に外径が14mm位のポリエステルロープ10を巻き込
み、この端部が接合部に沿ってその両側に配置されてい
る。緩衝材として内面に厚さ3mmのクロロプレンゴムシ
ート25を当てがったフラットバー11、11の間に2
枚の膜材6、6の端部が挟み込まれ、前記ロープ10が
フラットバー11、11の下縁に当接する状態とされ、
両外側のフラットバー11、11にボルト12を一定の
ピッチで通し、ナット13を締結して強固な接合が行な
われている。2枚の膜材6、6の接合面間の上面には、
同材質の膜材26を幅125mmぐらいの帯状に形成した
ものが各々溶着され雨仕舞シールされている。
び膜材6と周辺躯体4の立面図を示している。また、図
4は押えケーブル3と膜材6及び周辺躯体4の立面図を
示している。膜材6としては、一例として合成樹脂をコ
ーティングした厚さ0.6mm位のガラス繊維膜が使用さ
れる。この膜材6は、前記吊りケーブル2と押えケーブ
ル3とより成るケーブルネット9の上に、吊りケーブル
2に沿う位置に接合部7をもつ構成で張設されている。
その具体的な構成は、図6に示した。図6Aは接合部7
の構成を示している。両側2枚の膜材6、6は、その端
部に外径が14mm位のポリエステルロープ10を巻き込
み、この端部が接合部に沿ってその両側に配置されてい
る。緩衝材として内面に厚さ3mmのクロロプレンゴムシ
ート25を当てがったフラットバー11、11の間に2
枚の膜材6、6の端部が挟み込まれ、前記ロープ10が
フラットバー11、11の下縁に当接する状態とされ、
両外側のフラットバー11、11にボルト12を一定の
ピッチで通し、ナット13を締結して強固な接合が行な
われている。2枚の膜材6、6の接合面間の上面には、
同材質の膜材26を幅125mmぐらいの帯状に形成した
ものが各々溶着され雨仕舞シールされている。
【0013】吊りケーブル2と膜材6(の接合部7)と
の関係は、図6B、Cに示したように、前記フラットバ
ー11、11の両外側を挟持するY字形状のクランプ1
5がボルト12とナット13で締結されている。他方、
吊りケーブル2の外周を挟持した二つ割型のクランプ1
6が、その両側を2本のボルト27で締結されている。
そして、前記二つのクランプ15と16は、長さ330
mm位のフラットバーで形成した支持板17の両端にボル
ト止めされ、もって膜材6及びその接合部7は吊りケー
ブル2の上方約500mmの高さに支持して張設されてい
る。
の関係は、図6B、Cに示したように、前記フラットバ
ー11、11の両外側を挟持するY字形状のクランプ1
5がボルト12とナット13で締結されている。他方、
吊りケーブル2の外周を挟持した二つ割型のクランプ1
6が、その両側を2本のボルト27で締結されている。
そして、前記二つのクランプ15と16は、長さ330
mm位のフラットバーで形成した支持板17の両端にボル
ト止めされ、もって膜材6及びその接合部7は吊りケー
ブル2の上方約500mmの高さに支持して張設されてい
る。
【0014】
【本発明が奏する効果】本発明に係る大面積の2方向曲
率膜屋根によれば、大規模(大面積)な膜屋根の構築が
容易に可能である。しかも滑らかで見栄えのよい膜屋根
構造物を実現できる。また、ケーブルネット9の曲面に
合致した大面積の膜屋根を容易に形成できるので、膜屋
根としての実用性が高い。さらに大面積の膜屋根を軽快
に構築でき、しかも経済性が高い。
率膜屋根によれば、大規模(大面積)な膜屋根の構築が
容易に可能である。しかも滑らかで見栄えのよい膜屋根
構造物を実現できる。また、ケーブルネット9の曲面に
合致した大面積の膜屋根を容易に形成できるので、膜屋
根としての実用性が高い。さらに大面積の膜屋根を軽快
に構築でき、しかも経済性が高い。
【図1】本発明に係る2方向曲率膜屋根の平面図であ
る。
る。
【図2】キール集成材の立面図である。
【図3】吊りケーブルの立面図である。
【図4】押えケーブルの立面図である。
【図5】A、Bは交点金具の平面図と正面図である。
【図6】A、B、Cは膜材接合部の断面図及び吊りケー
ブルに対する膜材接合部の支持を示した正面図と断面図
である。
ブルに対する膜材接合部の支持を示した正面図と断面図
である。
【図7】骨組みを使用した膜屋根の斜視図である。
【図8】ケーブルネット構造の斜視図である。
【図9】図8の9−9線矢視断面図である。
1 キール集成材 2 吊りケーブル 3 押えケーブル 4 周辺躯体 20 交点金具 6 膜材 7 接合部 8 つなぎ金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 忠則 広島市中区橋本町10番10号 株式会社竹 中工務店広島支店内 (72)発明者 甲野 裕之 広島市中区橋本町10番10号 株式会社竹 中工務店広島支店内 (72)発明者 安部 裕 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 最上 公彦 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 奥野 智久 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 成田 秀幸 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 15/00 - 15/64
Claims (3)
- 【請求項1】吊りケーブルと押えケーブルとで2方向曲
率のケーブルネットが形成され、前記ケーブルネットの
上に膜材が張設されている2方向曲率膜屋根において、 屋根の中央に押えケーブルと同方向にトラス構造のキー
ル集成材がアーチ状に立設され、吊りケーブルは一端を
前記キール集成材に止着し他端を周辺躯体に止着して各
々略平行に配置され、押えケーブルは前記吊りケーブル
の上側に各々平行に配置され、適度な大きさのプレスト
レスを導入した上でその両端は周辺躯体に止着されてお
り、吊りケーブルと押えケーブルの交点はボルト締めに
よる交点金具で結合されており、膜材は吊りケーブルに
沿う位置に接合部をもつ構成で張設され、前記接合部を
吊りケーブルの上方一定の高さに支持するつなぎ金物に
よりケーブルネットの上面で膜面が形成され、前記膜材
に適度な大きさのプレストレスが導入されていることを
特徴とする、大面積の2方向曲率膜屋根。 - 【請求項2】膜材の接合部は、端部にロープを巻き込ん
だ両側の膜材の端部が該接合部に沿って配置された一対
のフラットバーの間に挟み込まれ、かつ前記ロープが前
記フラットバーの下縁に沿う状態とされ、前記一対のフ
ラットバーは両者に通したボルト及びナットで締結され
ていることを特徴とする、請求項1に記載した大面積の
2方向曲率膜屋根。 - 【請求項3】つなぎ金物は、膜材の接合部における一対
のフラットバーの両外側を挟持してボルトで締結される
Y字形状のクランプと、吊りケーブルの外周をボルト締
めにより挟持する二つ割形のクランプとを所要長さの支
持板の両端に設けた構成であることを特徴とする、請求
項1に記載した大面積の2方向曲率膜屋根。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1790592A JP2946367B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 大面積の2方向曲率膜屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1790592A JP2946367B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 大面積の2方向曲率膜屋根 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214846A JPH05214846A (ja) | 1993-08-24 |
| JP2946367B2 true JP2946367B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=11956763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1790592A Expired - Lifetime JP2946367B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 大面積の2方向曲率膜屋根 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2946367B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6099994B2 (ja) * | 2013-01-23 | 2017-03-22 | 日立造船株式会社 | 膜材の接合方法 |
| CN109025470A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-18 | 安徽新网讯科技发展有限公司 | 一种旅游用防水抗风观景帐篷 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1790592A patent/JP2946367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05214846A (ja) | 1993-08-24 |
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