JPH03223353A - 優れた動的特性を有するゴム組成物 - Google Patents

優れた動的特性を有するゴム組成物

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JPH03223353A
JPH03223353A JP2124409A JP12440990A JPH03223353A JP H03223353 A JPH03223353 A JP H03223353A JP 2124409 A JP2124409 A JP 2124409A JP 12440990 A JP12440990 A JP 12440990A JP H03223353 A JPH03223353 A JP H03223353A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、スコーチ特性が安定であり、かつ優れた動的
特性を有するゴム組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、自動車業界においては、各製品や部品に対して多
種多様の物性向上要請が増加しつつある。
例えばタイヤや防振ゴムなどのゴム製品を例にとると、
低燃費化、耐久性の向上、製品寿命の延長などといった
経済性の追求、さらには振動や騒音の低減などといった
乗り心地の改善が重要な課題となってきている。このた
め、かかるゴム製品に用いられる加硫ゴムのレジリエン
ス、耐発熱性、動倍率などの動的特性をいかに改良する
かが重要になっている。
動的特性の改良方法として、ゴムのミクロ構造や分子量
分布などにおける改良、有機ゴム薬品や補強剤の配合処
方における改良、動的物性向上剤の添加などといった方
法も知られている。これらのうち、動的物性向上剤を添
加する方法は、他の方法に比べ容易に動的特性を向上さ
せうろことや、天然ゴムにも適用できることなどから注
目されている。
このような動的物性向上剤として従来、4−ニトロ7−
N−(2−二トロー2−メチルプロピル)アニリン、5
−ニトロソ−8−ヒドロキシキノリンなどのニトロソ化
合物が知られている。しかし、ニトロソアミンの衛生性
が社会的問題となり、それらの使用が困難になってきて
いる。そこで、ニトロソ基を含まない動的物性向上剤と
して、特開昭58−118837号公報には8−ヒドロ
キシキノリン誘導体が提案され、また特開昭59−18
740号公報にはイオウを含むニトロ化合物が提案され
ている。これらの化合物は、レジリエンスや耐発熱性の
改良には効果的であるものの、耐屈曲亀裂性を低下せし
めるという問題があった。
これに対し、特開昭63−23942号公報により提案
されている下記一般式CI) (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または
芳香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んで
もよい。R1は水素原子、鎮状脂肪族基、環状脂肪族基
または芳香族基であるが、XおよびR1がいずれも鎮状
脂肪族基である場合は、R1を介して窒素原子同士が互
いにさらに連結してもよい。R2およびR3はそれぞれ
独立に水素原子または炭素数1〜12のアルキル基であ
り R2とR3が結合して環を形成してもよい。)で示
されるジニトロジアミン類は、上記諸問題を有すること
なく、ゴムに配合した場合に動的特性に優れたゴム組成
物とすることができる。
このジニトロジアミン類は、ゴムに対して優れた動的特
性を付与することから、タイヤや防振ゴムへの適用がは
かられている。ところがこのジニトロジアミン類は、前
8己した8−ヒドロキシキノリン誘導体などに比べれば
スコーチ性が改良されているものの、塩基性であるため
スコーチ性を早める傾向にある。そこで、かかるジニト
ロジアミン類を含むゴム組成物の加工工程や加硫時間は
、当該化合物を含まない通常のゴム組成物の場合に比べ
、多少の変更をせざるをえないのが現状である。
従来、スコーチ性を遅延させる方法としては、スコーチ
リターダ−を添加することが知られており、とりわけN
−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドが多く使用され
ている。この化合物は、スコーチ性を遅延させるために
は有効であるものの、動的特性を低下せしめることや、
ブルーム性があることから、添加量を最小限に抑える必
要があり、実用的には問題があった。
(発明が解決しようとする課題〉 このような背景から本発明者らは、前記ジニトロジアミ
ン類の特徴である動的特性を最大限有効にし、かつスコ
ーチ性も安定なゴム組成物を開発すべく鋭意研究を行っ
た結果、本発明を完成した。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、カーボンブラックを含むゴム組成物であって
、天然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム1
00重量部に対して、前記一般式〔llで示されるジニ
トロジアミン類0,1〜10重量部、および2,3.5
.6−テトラクロロ1.4−ベンゾキノン0.1〜3重
量部を含有してなるゴム組成物を提供するものである。
本発明で用いる前記一般式CI〕のジニトロジアミン類
として、具体的には以下の化合物が例示される。なお以
下の例示において、−Zは、CH。
C)I2−C−No。
CH。
を示す。
(1) Z−NIHCH2+TNH−2(2) Z−N
H+CHa+T−NH−2(3) Z−NIHCH,片
NH−Z (4) Z−N)I+CH2片NH−Z(5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) l −N H+CH2+iTN H−ZZ−NH+CH
2令NH−Z CH3CH3 Z−NH−CH2−CH−CH2−CH−CH2−NH
−2No2+cH2+−NH+CH2←NH+CH2斥
NO□2 No2+CH2←If ll4CHJ−N H+CH2
斤NO76 NO2No。
CH3−CH−CH2−N)1+CH2+7−N11−
C)12−CH−CH302NO2 CII3−CH−CH,−NH4CH,+TNH−CH
2−CH−CH3CH,CH3 (14) Z−N+CHJ7−N−Z (16) N 11(E)−N H N)I−Z (18) NH CH,舎CH。
NH (20) CH,NH−Z IT02+CH2+TNH()NH÷CH箭NO。
(25) N H−Q)−118 NH CH。
ir NH−1 NH−Z このように、前記一般式(1)における置換基Xは、2
価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または芳香族基であり
、上記第33例および第34例のように基中にハロゲン
を含むことができ、また第40例〜第43例のように基
中に酸素を含むことができる。これらのなかでも、Xが
鎖状脂肪族基、とりわけ炭素数4〜12の鎮状脂肪族基
であるものが好適に使用される。
また一般式CI〕におけるR1は、水素原子、鎮状脂肪
族基、環状脂肪族基または芳香族基であり、XおよびR
1がいずれも鎮状脂肪族基である場合には、上記第23
例および第24例のように、R1を介して窒素原子同士
がさらに連結し、XSR’および2個の窒素原子によっ
て環を形成したものも包含される。
さらに、一般式〔I〕におけるR2およびR3は、互い
に同じであってもまた異なっていてもよ(、それぞれ水
素原子または炭素数1〜12のアルキル基である。なお
、上記第12例、第13例、第22例および第30例の
ように、R2とR3が結合して環を形成したものも包含
される。
このようなジニトロジアミン類をゴムに配合する場合の
形態は任意であって、その化合物単体、複数化合物の混
合体、ゴム物性に影響を与えないクレーなどの担体と混
合したもの、さらには他の配合剤、例えば本発明の他の
成分である2、3゜5.6−テトラクロロ−1,4−ベ
ンゾキノン、あるいは後述する各種の配合剤と混合した
ものなどの形態がとりつる。したがって、これらのいず
れの形でもゴムに添加することができる。
ジニトロジアミン類の使用量は、あまり少ないと動的特
性の向上効果が不十分であり、また多すぎても不経済と
なることから、ゴム100重量部あたり0.1〜10重
量部であり、好ましくは0.2〜3重量部の範囲である
本発明のもう一つの成分である2、3,5.6−テトラ
クロロ−1,4−ベンゾキノンの使用量は、あまり少な
いとスコーチ性改良効果が不十分であり、また多すぎる
と機械的物性の低下などが認められることから、ゴム1
00重量部あたり0.1〜3重量部の範囲とする。
この2.3,5.6−テトラクロロー1. 4ベンゾキ
ノンは、特開昭53−94577号公報、特開昭63−
86728号公報などにおいて、ゴムの接着性を改良す
るなどのためにゴムに配合すること自体は知られている
が、前記一般式〔■〕で示されるジニトロジアミン類と
の共存下で使用することは、本発明により初めて明らか
にされる。
また本発明では、一般式〔I〕で示されるジニトロジア
ミン類の優れた動特性を最大限に生かしながら、ジニト
ロジアミン類のスコーチ性を改良するために、2,3,
5.6−テトラクロロー1゜4−ベンゾキノンを特定量
添加するのであり、それによって初めて動的特性が優れ
、ブルーム性もない組成物が得られる。
本発明において使用しうるゴムとしては、天然ゴムのほ
か、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジェン共重合
ゴム、ポリブタジェンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
ェン共重合ゴム、インブレン−イソブチレン共重合ゴム
、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムなど、各種
の合成ゴムが例示され、これらのゴムを単独で、あるい
は異種のゴムとブレンドして使用することができる。こ
れらのうち好ましいゴムとしては、天然ゴム単独または
天然ゴムを主体とするくすなわち天然ゴムを50重量%
以上含む)合成ゴムとのブレンド系、スチレン−ブタジ
ェン共重合ゴム単独またはスチレン−ブタジェン共重合
ゴムを主体とする(すなわちスチレン−ブタジェン共重
合ゴムを50重量%以上含む)天然ゴムまたはブタジェ
ンゴムとのブレンド系を挙げることができる。
天然ゴム系の材料は、大型車両用のタイヤあるいは防振
ゴムとして多く用いられており、またスチレン−ブタジ
ェン共重合ゴム系の材料は、乗用車用のタイヤとして多
く用いられている。かかる材料の動的特性を高め、かつ
スコーチ性を改良するために、本発明に従って前言己一
般式CIEのジニトロジアミン類および2,3,5.6
−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノンを配合するのが
有効である。
スチレン−ブタジェン共重合ゴム系の材料を用いて本発
明を適用すれば、前記一般式(I)のジニトロジアミン
類のみを配合した場合に比べ、加硫ゴムにおけるレジリ
エンスや耐発熱性などの動的特性をより一層向上させる
ことができる。スチレン−ブタジェン共重合ゴムは、乳
化重合型であっても溶液重合型であってもよい。またゴ
ムのミクロ構造や分子量分布などの改良を行ったものや
変性ゴムに対しても、優れた動的特性を付与することが
できる。
本発明で用いるカーボンブラックとしては、従来より使
用されている補強性の異なる種々のカーボンブランク、
例えばSAF、l5AF、HAF。
SPF、FEFSGPF%SRF、MTなどが挙げられ
、その種類は特に制限されない。なお、スチレン−ブタ
ジェン共重合ゴム系の材料に対しては、窒素吸着比表面
積30〜130m2/gのカーボンブラック、例えばr
sAF、HAFSFEFなどを用いるのが好ましい。カ
ーボンブラックの添加量も特に制限されないが、通常は
ゴム100重量部あたり10〜150重量部であり、ス
チレン−ブタジェン共重合ゴム系の材料に対してはゴム
100重量部あたり10〜80重量部程度が好ましい。
本発明においては、ゴム業界で常用されているその他の
各種配合剤も、目的に応じて使用することができる。通
常、チアゾール類、チウラム類、ジチオ酸類、グアニジ
ン類などの各種加硫促進剤、無水フタル酸、N−(シク
ロへキシルチオ)フタルイミドなどのスコーチリターダ
−1その他イオウ、充填剤、ステアリン酸、しやく解剖
、亜鉛華、プロセスオイル、加工助剤、老化防止剤、オ
ゾン劣化防止剤、ワックスなどが使用される。これら配
合剤の種類や量は、必要に応じて選択することができ、
本発明において特に限定されるものではない。
一般に天然ゴムや合成ゴムに配合剤を配合する場合、そ
の配合は、基本的に二つの工程で行われる。すなわち、
カーボンブラックその他の充填剤、プロセスオイル、ス
テアリン酸などは、ゴム温度120〜220℃程度の比
較的高温の第一工程で添加され、加硫促進剤や加硫剤は
、ゴム温度40〜120℃程度の比較的低温の第二工程
で添加される。
本発明による一般式〔I〕のジニトロジアミン類および
2,3,5.6−テトラクロロ−1,4−ペンゾキノン
は、任意の工程で配合することができ、それぞれの配合
時期は特に限定されない。
しかしジニトロジアミン類は、カーボンブラックなどが
配合される第一工程で添加するのが好ましく、その際の
配合温度は、高温である方がゴム物性の改良効果が大き
いので、140〜200℃程度が好ましい。
本発明のゴム組成物は例えば、タイヤの各種部材、特に
トレッド部、あるいは防振ゴムとして好ましく使用され
る。例えばこのゴム組成物をトレッド部あるいはその他
の部材に適用し、タイヤ業界で通常行われている方法に
より成形して、タイヤとすることができる。またこのゴ
ム組成物を適当な形に成形し、あるいは金属と接着して
、防振ゴムとすることができる。
〈実施例〉 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらによって限定されるものではない。な
お以下の例中、部とあるのは、特に断りがない限り、重
量部である。
また、実施例で用いたジニトロジアミン類は次のとおり
であり、以下それぞれの記号で表示する。
A : B : C: N、N’−ビス(2−メチル−2−二トロプロピル)−
1,6−ジアミツヘキサン N、N’ −ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)
−1,4−ジアミノブタンN、N’−ビス(2−メチル
−2−二トロプロピル)−1,12−ジアミノドデカン D : N、N’ −ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)
−1,4−ジアミノベンゼン E : N、N’−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン 実施例1 (配合処方) 天然ゴム FEFブラック ステアリン酸 亜  鉛  華 100部 45部 3部 5部 ファイド イ オ   ウ 1部 バンバリーミキサ−として東洋精機製25〇−ラボプラ
ストミルを用い、オイルバス温度170℃で、上記配合
処方に基づき天然ゴムに、ジニトロジアミン類、カーボ
ンブラック、ステアリン酸および亜鉛華を投入し、60
rpmのミキサー回転数で5分間混練した。この時のゴ
ム温度は150〜160℃であった。
次にこの配合物をオープンミルに移し、60〜70℃の
温度で、上記配合処方に示した2、3゜5.6−テトラ
クロロ−1,4−ベンゾキノン、N−(シクロヘキシル
チオ)フタルイミド、老化防止剤、加硫促進剤およびイ
オウを添加し、混練した。
さらに、加硫プレスにより145℃で25分間加硫した
後、各種の試験に供した。ただし下記ムーニースコーチ
性の試験は、加硫前の配合物を用いて行った。試験結果
を表−1にまとめた。
なお、各種の試験法は次のとおりである。
(1)  ムーニースコーチ性 加硫前のゴム配合物につき、JIS K−6300に準
拠して、125℃で最低値より5ポイント上昇するまで
の時間をスコーチタイムとした。
レジリエンス リニブケタイプの試験機を用いて測定した。
耐発熱性 ^STM D−623−58に準拠して測定した。すな
わち、グツドリッチ式の発熱試験機を用い、荷重35 
lbs、ストローク6.35non、振動数180Or
pm 。
槽内温度40℃の条件で、40分後の発熱温度(40分
後のゴム温度と初期ゴム温度の差で表示)を測定した。
(4) 60℃tanδ(損失係数) 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、静的
荷重300 g、振動数50Hz、温度60℃の条件で
測定した。値が小さくなるほど転勤抵抗が小さいことを
意味する。
動倍率 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターにより、温度
25℃、振動周波数100Hzで測定した。
(3) (2) (5) (6) (力 引張応力(M3゜。) JIS K−6301に準拠し、ダンベル状試験片にて
測定した。
ブルーム性 加硫ゴムシートを、温度25℃、湿度50%の=囲気に
2週間放置後、加硫ゴム表面を観察し、ブルーム発生の
なかったものは○、ブルームが発生したものは×で表示
した。
\ \ \ \ \ 実施例2 (配合処方) 天然ゴム ブタジェンゴム HAFブラック ステアリン酸 芳香族系プロセスオイル 亜  鉛  華 (BR−01) 70部 30部 45部 3部 5部 5部 イ オ ウ 2部 原料ゴムを天然ゴムとブタジェンゴムとのブレンド系に
した上記配合処方に基づき、実施例1と同様の実験を行
った。
なお加硫条件は、 55℃ で30分間とした。
結果を表−2にまとめた。
実施例3 (配合処方) HAFブラック ステアリン酸 亜  鉛  華 芳香族系プロセスオイル 45部 3部 5部 3部 イ オ ウ 2部 バンバリーミキサ−として東洋精機製25〇−ラボブラ
ストミルを用い、オイルバス温度170℃で、上記配合
処方に基づきスチレン−ブタジェン共重合ゴムに、ジニ
トロジアミン類、カーボンブラック、ステアリン酸、プ
ロセスオイルおよび亜鉛華を投入し、5Qrpmのミキ
サー回転数で5分間混練した。この時のゴム温度ハ15
0〜160℃であった。
次にこの配合物をオープンミルに移し、60〜70℃の
温度で、上記配合処方に示した2、35.6−テトラク
ロロ−1,4−ベンゾキノン、老化防止剤、加硫促進剤
およびイオウを添加し、混練した。
さらに、加硫プレスにより170℃で25分間加硫した
後、各種の試験に供した。ただし下記ムーニースコーチ
性の試験は、加硫前の配合物を用いて行った。試験結果
を表−1にまとめた。
なお、各種の試験法は次のとおりである。
(1)  ムーニースコーチ性 加硫前のゴム配合物につき、JIS K−6300に準
拠して、135℃で最低値より5ポイント上昇するまで
の時間をスコーチタイムとした。
(2) レジリエンス リュプケタイプの試験機を用いて測定した。
(3)  耐発熱性 ^STM D−623−58に準拠して測定した。すな
わち、グンドリッチ式の発熱試験機を用い、荷重351
bs、ストローク6.35mm、振動数180Orpm
 。
槽内温度40℃の条件で、40分後の発熱温度(40分
後のゴム温度と初期ゴム温度の差で表示)を測定した。
C4)60℃tanδ(損失係数) 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、静的
荷重100g、振動数10七、温度60℃の条件で測定
した。値が小さくなるほど転勤抵抗が小さいことを意味
する。
(5)  引張応力(M s o o )JIS K−
6301に準拠し、ダンベル状試験片にて測定した。
実施例4 (配合処方) ブタジェンゴム (BR−01) HAFブラック 45部 ステアリ ン酸 3部 芳香族系プロセスオイル 5部 亜 鉛 華 5部 イ オ ウ 2部 原料ゴムをスチレン−ブタジェン共重合ゴムと天然ゴム
またはブタジェンゴムとのブレンド系にした上記配合処
方に基づき、実施例3と同様の実験を行った。なお加硫
条件は、155℃で50分間とした。結果を表−4にま
とめた。
(発明の効果〉 本発明によれば、スコーチ特性が安定であり、かつすぐ
れた動的特性を有するゴム組成物が得られる。すなわち
本発明のゴム組成物は、スコーチ性が安定しており、し
かもレジリエンス、耐発熱性、60℃tanδおよび動
倍率が良好な水準に維持されている。したがってかかる
ゴム組成物を、タイヤ部材、例えばタイヤのトレッド部
に適用した場合には、車の低燃費化やタイヤの耐久性向
上がはかられ、製品寿命の延長による経済性の改善が期
待される。また本発、明のゴム組成物を防振ゴムに適用
した場合には、振動や騒音の低減がはかられ、例えばか
かる防振ゴムを搭載した車において、乗り心地の改善が
期待される。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カーボンブラックを含むゴム組成物であって、天
    然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム100
    重量部に対して、一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または
    芳香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んで
    もよい。R^1は水素原子、鎖状脂肪族基、環状脂肪族
    基または芳香族基であるが、XおよびR^1がいずれも
    鎖状脂肪族基である場合は、R^1を介して窒素原子同
    士が互いにさらに連結してもよい。R^2およびR^3
    はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜12のアル
    キル基であり、R^2とR^3が結合して環を形成して
    もよい。) で示されるジニトロジアミン類0.1〜10重量部、お
    よび2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキ
    ノン0.1〜3重量部を含有してなることを特徴とする
    ゴム組成物。
  2. (2)原料ゴムが天然ゴム単独または天然ゴムを主体と
    する合成ゴムとのブレンド系である請求項1記載の組成
    物。
  3. (3)原料ゴムがスチレン−ブタジエン共重合ゴム単独
    またはスチレン−ブタジエン共重合ゴムを主体とする天
    然ゴムまたはブタジエンゴムとのブレンド系である請求
    項1記載の組成物。
  4. (4)一般式〔 I 〕中のXが炭素数4〜12の鎖状脂
    肪族基である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. (5)請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を用いた
    タイヤ。
  6. (6)当該組成物をトレッド部に用いた請求項5記載の
    タイヤ。
  7. (7)請求項1、2または4に記載の組成物を用いた防
    振ゴム。
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