JPH03219067A - スパッタリング方法 - Google Patents

スパッタリング方法

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JPH03219067A
JPH03219067A JP33400489A JP33400489A JPH03219067A JP H03219067 A JPH03219067 A JP H03219067A JP 33400489 A JP33400489 A JP 33400489A JP 33400489 A JP33400489 A JP 33400489A JP H03219067 A JPH03219067 A JP H03219067A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スパッタリング装置及び方法に関し、特に連
続的に移送される基板上に連続的にスパツタリングを行
い薄膜を形成するスパッタリング装置及び方法に関する
ものである。
(従来の技術) 近年、光磁気記録媒体は、レーザー光による書き込み、
読み出し可能な光磁気ディスクとして大容量データーフ
ァイル等に利用されている。この光磁気ディスクはガラ
ス、プラスティック等の透明基板上にスパッタリング法
により誘電体層、記録層、保護層等の層構造を有してい
る。光磁気効果を示す前記記録層は、希土類金属(以下
rRE金属」と称する)と遷移金属(以下rTM金属」
と称する)の混合或いは積層状の薄膜より成る。
次に、薄膜を形成するためのスパッタ法について簡単に
説明する。スパッタリング技術は低圧雰囲気中において
Arガス等の不活性ガスによるグロー放電を発生せしめ
、プラズマ中のイオンを陰極ターゲットに衝突させて、
ターゲット材料から原子をたたき出し前記ターゲットに
対向するように配置された基板に薄膜を付着形成する技
術であり、広く工業的に利用されている。特に、ターゲ
ット上にターゲットと概ね平行な磁場成分を形成し、電
界と磁界を直交させることを特徴とするマグネトロンス
パッタリング法は、成膜速度が高く、また被スパツタリ
ング基板の温度上昇を抑えるなどの効果があり、非常に
有益な方法として磁気記録媒体や半導体の製造工程の中
で広く利用されている。
従来の光磁気記録媒体の磁気記録層を形成するスパッタ
リング装置については、例えば、特開昭63−1166
4号、同63−171878号、同63−227779
号公報等に種々開示されているが、その基本的構造につ
いて第13図及び第14図に基づいて説明する。第13
図は回転成膜装置と呼ばれているスパッタリング装置で
ある。
図中の真空チャンバー103の下方側に設けられたマグ
ネトロンスパッタカソード100は、例えば裏側に永久
磁石102を有し、それぞれRE金金属TM金金属ら成
る円形のターゲット1o1a101bがスパッタ電a1
04 a、104bに接続されて所定の間隔をあけて配
置されている。
前記ターゲット1o1a、101bに対向した位置にあ
る公転基板ホルダー106に基板105が固定され、前
記ターゲット101a、101bのほぼ中央に対応した
回転軸10Bを中心として前記公転基板ホルダー106
が公転することにより、前記基板上にRE金金属TM金
金属交互に付着させ混合薄膜を形成する。本装置では、
前記記録層の構造変化は、前記公転基板ホルダー106
の回転数とそれぞれのターゲラ)101a、101bに
印加するパワー比でコントロールできるために比較的制
御性が良(、記録層の磁化量、保磁力。
光磁気効果(カー効果)の優れた特性を得るのに、RE
金属層とTM金属層の積層構造を自由に変えることがで
きるために、高品質な媒体の形成が可能である。
これまでの研究結果から高品質の光磁気ディスクを得る
には、膜厚分布は±5%以内を確保する必要があり、望
ましくは±3%以内である。しかし、一般に、膜厚分布
修正板107等を有しない単に公転するだけの成膜装置
では、円形基板上の記録層の膜厚分布、すなわち、 以上と大きくなってしまうため、光磁気ディスクとして
の動特性を評価した場合、ディスク円周方向のC/Nや
エンヘロープ特性、すなわち、ディスク円周方向におけ
るキャリア信号の変動が大きくなり良(ないという欠点
が生じ易い。そのため従来は第20図に示すように基板
公転構造に加えて膜厚分布修正板107なるものを設置
して膜厚補正を行なっている。一方、他の方法として、
第21図に示す装置のように基板公転ホルダー106に
加え、自転軸114、固定ギア112、遊星ギア113
等を有した構造によれば、前記基Fi、105を自公転
できるようになっている。 しかし、第20図に示す前
者の方法は、前記膜厚分布修正板107に付着堆積した
膜の脱落等により発生するダストの影響により、成膜面
にピンホールが生じるという問題があった。また、第2
1図に示す後者の方法は、前記膜厚分布修正板107を
用いなくてすむが、自公転機構が複雑になるという欠点
を有している。さらに、回転成膜方式全搬にいえること
として、誘電体層、保護層、記録層の各層の成膜が、そ
れぞれ独立した成膜チャンバーで行なわれるため、基板
ホルダーのチャンバー間の移送と、基板ホルダーの回転
軸を回転手段に取りつけるチャッキング等の工程が必要
になる。これらの成膜に直接関与しない基板搬送や、成
膜準備のセンティング時間の割合が大きく生産性が上が
らないという宿命的な問題があり、コスト的に最も重要
な問題点であった。
前述のパレット回転方式のスパッタリング装置の問題点
を解決するために、生産性の向上を目的として第22図
に示す様な基板通過型のスパッタリング装置が提案され
ている。この装置は、RE金金属7M金属との金属間化
合物(以下TMCと称す)から成る合金ターゲット12
3(あるいはRE金金属7M金属、IMCの3要素から
成る合金ターゲット)がスパッタ電源130に接続され
、裏側に永久磁石124を有する矩型スパッタリングカ
ソード122を設え、ターゲット表面に対向して、前記
ターゲット123の長手方向に対し直角の方向(矢印A
方向)に基板125が、一定速度で移送しつつ、前記タ
ーゲット材料からなる記録層を形成する装置である。本
装置では通常、前記基板125が基板ホルダー121に
その移動方向に対し横方向に2〜3枚並列で、しかも連
続移動成膜されるために生産性が大幅に向上する。この
基板通過型のスパッタリング装置の欠点は、主に前記合
金ターゲット123の特性に起因している。すなわち、
前記合金ターゲット123を用いて合金薄膜を作る場合
、前記合金ターゲット123による、基板方向へのター
ゲット元素(スパッタ粒子)の放出角度分布は各々の元
素によって異なる。これは、例えば、前記合金ターゲッ
ト123に対向して静止させた状態で設置した複数の基
板に付着したサンプルについて、サンプルごとの薄膜の
構成元素の組成比について調べてみると、前記ターゲッ
ト123の中心部分に対向する位置のサンプルについて
は、RE金金属割合が多く、前記ターゲラ)123の外
側部分に対向する位置のサンプルについては、中心から
外側に行くに従ってRE金金属割合が減少する傾向にあ
る。
従って、前記合金ターゲット123を使った前記基板通
過型のスパッタリング装置では、前記基板125は、前
記合金ターゲラl−123の長手方向に対し直角の方向
に移動しつつ薄膜が形成されるため、成膜開始時(図中
スパッタ室の左寄りの位置において)は、RE金金属付
着割合が少なく、その後、前記合金ターゲラ)123の
中央部分に対向する位置ではRE金金属割合が多くなり
、その後スパッタ室の右寄りの位置にはRE金金属割合
が少なくなるという具合に、前記基板125が通過する
ラインに沿った、成膜工程が完了するまでに微妙に組成
の変化を伴うことになる。この組成変化の割合が大きい
場合、C/N劣化という特性上の問題が生じる。さらに
、前記合金ターゲット123におけるもう一つの大きな
欠点は、ターゲットの長時間の使用によって徐々に組成
比が変化してくるという問題である。従って、前記合金
ターゲット123の寿命が短くなり、交換が必要となる
ために製品のコストを上昇させるという問題を抱えてい
た。
このように前記基板通過型スパッタリング装置の欠点で
ある合金ターゲットのスパッタリング粒子の放出角度分
布の問題、並びに長時間使用における組成ズレの問題を
解決する成膜方法として、本出願人が先に出願した特願
昭62−248876号が提案されている。これは、タ
ーゲットとしてRE金金属び7M金属の別々の単体を使
用し、1つの7M金属のターゲットの両側にRE金金属
ターゲットを位置させ、さらに膜厚分布を均一にするた
めに、RE金金属ターゲットを互いに向き合うように傾
斜させる方法である。
本発明者は前記特願昭62−248876号の方法を基
にして更に高品質な光磁気記録媒体を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、合金でない前記各ターゲットの幾何学
的配置、移動する前記基板と前記各ターゲットとの位置
関係及び移動方向の寸法関係、傾斜させるターゲットの
傾斜角度などがある種の法則的関係をもって膜厚分布、
組成分布に好ましい影響を及ぼすことが明らかになって
来ている。又、前記C/Nの劣化等といった光磁気ディ
スクの動特性の悪化は、前記スパッタ装置によりスパッ
タリングを行いプラスチック基板上に薄膜を形成する際
、前記スパッタ装置内のターゲットより蒸発したスパッ
タ粒子が前記プラスチック基板に対して入射角度が大き
いほど顕著であることを見出した。
(発明の目的) 本発明の目的は、形成された少なくとも記録層が均一な
膜厚分布および均一な組成比を持ち、且つ、C/Nやエ
ンベロープ特性に優れ、また高い成膜レートで形成する
ことができ、磁気記録媒体の高品質化が実現できるとと
もに製造コストの低廉性を実現できるスパッタリング装
置を提供することにある。
(発明の構成) 本発明のかかる目的は、板状に構成した複数のスパッタ
リングターゲットを、被成膜体である基板の移送方向に
対して直交方向に長形に延ばして対向させ、該基板」二
に少なくとも第1および第2の金属の合金薄膜から成る
光磁気記録層を形成する基板通過型のスパッタリング装
置において、前記第1の金属から成る矩型の第1スパン
タリングターゲツトをはさむ位置に前記第2の金属から
なる矩型の第2スパンタリングターゲツトが基板走行方
向に沿って並設され、かつ、2つの前記第2スパッタリ
ングターゲットが向い合うように傾斜して位置されてお
り、又、前記第1スパッタリングターゲットの上方には
該スパッタリングターゲット長手方向に沿って延びるス
リットを形成して前記各スパッタリングターゲットから
蒸発するスパック粒子の前記基板への入射角度を規制す
る規制部材が配設され、前記規制部材を介して前記ター
ゲットに対向する前記基板が、少なくとも前記スリット
の開口領域にておいて回転を伴って一定速度で移送され
るように構成されたことを特徴とするスパッタリング装
置、および該スパッタリング装置を用いてスパッタする
際に、少なくとも前記スリットの開口領域を通過する間
における前記基板の回転数nを、n=2k〜7k(但し
kは2以上の整数)で回転させることを特徴とするスパ
ッタリング方法により達成することができる。
以下、図面に例示した本発明の実施態様について詳細に
説明する。
〔実施態様〕
第1図は、本発明の一実施態様であるスパッタリング装
置の概略図を示す。
本発明に基づくスパッタリング装置は、それぞれ独立し
た排気系17を持つ複数の真空室がゲートバルブ18に
より連通可能に仕切られており、そのうち連続したスパ
ッタ室19.20.21において、所望の薄膜を形成で
きるようになっている。そして、搬送経路を形成した搬
送ロール14に案内された複数の基板ホルダー37は、
前記スパッタ室19.20.21内に連続して一定速度
で移送されるように構成されている。また、前記基板ホ
ルダー37の本体の下方側に、それぞれ円形のプラスチ
ック基板A、B、Cを保持した回転自在なターンテーブ
ル36を備えている。前記ターンテーブル36は、その
中心に回転軸38を有しており、前記回転軸38が前記
基板ホルダー37の本体を貫通して上方に延びており、
前記回転軸38の上方端寄りにピニオン39が設けられ
ている。前記ピニオン39は前記スパッタ室19.20
.21に固定されているラック40に係合し、前記基板
ホルダー37が前記搬送ロール14に沿って移動するこ
とにより、前記ターンテーブル36をそれぞれ所定方向
に回転させることができる。
前記スパッタ室20の底部側には、中央部カッド3と該
中央部カソード3の両側の両端部カッ−)”4a、4b
が設置されており、例えば、RE金金属ら成る矩型の第
1スパッタリングターゲット1をはさむ位置に、TM金
金属らなる同じく矩型の第2スパッタリングターゲット
2a、2bが基板走行方向(矢印A方向)に沿って並設
されている。前記第1スパッタリングターゲット1並び
に2つの前記第2スパッタリングターゲット2a2bの
裏面側には、各ターゲット表面に漏れ磁界を発生させる
永久磁石5.6a、6bが設置され、また、アースシー
ルドI5.16も両ターゲント間で異常放電が発生しな
いように適所に設置さている。
さらに、前記両端部カソード4a、4bは、互いに向い
合うように1頃斜して位置されており、前記第1スパッ
タリングターゲットlのスパッタ平面と前記第2スパッ
タリングターゲット2a、2bのそれぞれのスパッタ平
面との間のなす角度αが、任意の角度に固定保持できる
ように構成されている。尚、前記両端部カソード4a、
4bの保持構造は、例えばボルト締め等の周知の構造で
あるので第1図において省略する。
前記第1スパッタリングターゲット1の基板走行方向に
沿った短辺の長さaと、前記第2スパッタリングターゲ
ット2a、2bの基板走行方向に沿った短辺の長さbと
の関係は、少なくとも0゜6≦a / b≦2.0に出
来るように構成されていることが望ましい。
更に、前記第1スパッタリングターゲット1の表面と前
記基板A、B、Cとの距離L t sと、前記第2スパ
ッタリングターゲット2a、2bの基板走行方向に沿っ
た短辺の長さbとの関係が、はぼ1.0≦Lts/b≦
2.0程度の範囲に設定できるように構成されているこ
とが望ましい。
なお、前記永久磁石5.6a、6bの内方には、ターゲ
ット温度調節を行う冷却水路7.8a、8bが形成され
ており、また前記各矩型スパッタリングターゲット1.
2a、2bにはそれぞれスパッタ電源9.10a、10
bが接続されている。
また、前記第1スパッタリングターゲット1の上方には
、前記各スパッタリングターゲット1.2a、2bから
蒸発するスパッタ粒子の前記プラスチック基板A、B、
Cへの入射角度を規制するためのスリットを構成する規
制部材42.43が配設されている。前記規制部材42
.43、は、それぞれターゲット長手方向に沿って延び
る板状に形成されており、該規制部材42.43により
形成されるスリットは少なくとも前記第1スパンタリン
グターゲノト1よりも広い開口面積を存している。従っ
て、前記基板ホルダー37が前記スリ7)開口部のほぼ
上方の領域に達した時に、前記プラスチック基板A、B
、Cの薄膜形成面に前記スパッタ粒子が付着できるよう
になされている。即ち、前記基板に薄膜を形成する成膜
時間を調整するための開閉動するシャッタ一部材を設け
る必要が無い。
尚、前記規制部材42.43の高さ位置は、前記第1ス
パッタリングターゲット1からの距離が最も遠くなる所
、即ち前記基板A、B、Cに近接した高さに位置するこ
とが望ましい。
上記のように構成されたスパッタリング装置の前記スパ
ッタ室20にアルゴン(A r )ガス等の不活性ガス
をガス導入口49から導入し、且つ前記各スパッタリン
グターゲット1.2a、2bに適宜スパッタパワーを付
加させた状態にしておき、前記基板ホルダー37に予め
誘電体層を形成した前記プラスチック基板A、B、Cを
装着する。
そして、前記基板A、B、Cが装着された複数の前記基
板ホルダー37は、連続して前記スパッタ室20に移送
されて行き、前記ターンテーブル36がスパッタ室内に
て回転しながら前記プラスチック基板A、B、C上に薄
膜が形成される。
このように本発明によれば、複数の前記プラスチック基
板A、B、Cは前記基板ホルダー37に保持されて連続
的に移送されながらスパッタリングされるので、生産性
を向上させることができる。また、前記プラスチック基
FiA、B、Cは前記スパッタリング室20内において
それぞれ回転しながら移送される。この基板回転によっ
て、膜厚分布ならびに膜組成の均一化を図ることができ
、この時の回転数は一般に大きくなるのに伴って均一化
が進むことは推測できるが、ある一定収上の回転数(1
0回転)になるとその実用的効果はほとんど変わらなく
なり、また、驚くべきことに、10回転以下の少ない回
転数においても極めて前記均一化の効果の高い領域が存
在することが明らかになった。また、10回転以下の回
転数における成膜の膜厚や組成の均一効果をあげること
のできる回転数は、前記スリットの開口幅により特定回
転数が異なってくる。更にこの特定回転数は、前記第2
スパツタリングターゲト2a、2bの傾斜角度αにより
多少影響があるようである。
更に、前記プラスチック基板A、B、Cに付着するスパ
ッタ粒子は、前記第2スパッタリングターゲット2a、
2bの各上方に配設された前記規制部材42.43によ
って形成されるスリット開口部により、その入射角度が
規制されている。即ち、前記プラスチック基板A、B、
Cに対して入射角度の小さなスパッタ粒子は、前記スリ
ット開口部を通過して前記プラスチック基板A、B、C
に達することが出来るが、前記入射角度が大きくなるよ
うに飛散したスパッタ粒子は、前記規制部材42.43
によって遮られてしまう。この結果、前記プラスチック
基板A、B、Cには前記入射角度の小さなスパッタ粒子
のみが付着することができるので、膜厚分布が均一で動
特性の良好な光磁気ディスクを提供することができる。
更に、本発明の詳細な説明するにあたって、まず、前記
規制部材42.43及び前記基板A、  BCを回転さ
せない場合における前記短辺の長さa及びbの関係、又
、前記各基板A、B、Cと前記第1スパッタリングター
ゲット1との距離LtS、さらに前記第2スパッタリン
グターゲット2a、2bの傾斜角αの設定の仕方等の実
験データを基に本発明の基本的部分について述べ、これ
を基に本発明の方法の全体像について述べる。
先ず、第1図に示すスパッタリング装置を用いて、前記
第1スパッタリングターゲット1にのみ前記スパッタ電
源9により電流を流し、RE金金属スパッタリングを行
なって複数の前記基板ABCであるサンプルディスク(
1)を作成した。また、前記第2スパツタリングターゲ
ツ)2a2bにのみ前記スパッタ電源10 a、10b
により電流を流し、TM金金属スパッタリングを行なっ
て複数のサンプルディスク(2)を作成した。
なお、この時の条件は、前記第2スパッタリングターゲ
ット2a、2bは傾斜角度α−20°を持って設置し、
前記第1スパツタリングターゲントlは幅(基板走行方
向)が89mm、長さ(基板走行方向に対して横方向)
が305mm、厚みが5錘、前記第2スパッタリングタ
ーゲット2a、2bは幅(基板走行方向)が76nvn
、長さ(基板走行方向に対して横方向)が305mm、
厚みが4 mm、そして前記スパッタ電源9による投入
パワーが600W、前記スパッタ電源10a、10bに
よる投入パワーがIKWとした。各サンプルディスクの
径はφ130mm、厚み1.2mmのガラスを素材とし
、前記基板ホルダー37に装着し、前記カソードと対向
して前記第1スパッタリングターゲット1の表面から距
1Ltsiilれた平行面上を、毎秒41Tli+の一
定速度で移動しつつ薄膜を形成する。
第3図は、前記基板A、B、Cのサンプルディスク(1
)及びサンプルディスク(2)においてターゲット−基
板間距離(Lts)を変化させたときの 変化を調べたグラフである。
第3図から解るようにサンプルディスク(1)と、サン
プルディスク(2)共にターゲット−基板間距離(Lt
s)が大きくなる程、膜厚分布が悪くなることが判る。
これまでの研究結果から光磁気ディスクの特性から判断
してRE金金属TM金金属れぞれの単体材料の膜厚分布
の許容範囲は少なくとも±5.0%以内が必要である。
従って、前記各条件下では膜厚分布±5.0%以内を満
足することが一つの基準とすることができ、この基準を
基に考察すると、前記第1スパッタリングターゲット1
と前記基板A、B、Cとの距離(Lts)は、上述の条
件下においては少なくとも80 mm以下という条件が
必然的に設定される。
次に、第3図にて示した結果をもとに、前記第1スパッ
タリングターゲット1と前記基板A、  B、Cとの距
離(Lts)を80mmに設定し、前記基板A、B、C
が移動するすべての基板移動ライン上に一様にガラスか
らなる基板を複装置いてRE金金属みあるいはTM金金
属みのそれぞれ独立最大膜厚+最小TI’A 11 したスパッタリングを2回行ない、成膜した各基板サン
プルから膜厚を調べた結果を第4図に示した。尚、前記
第1スパンタリングターゲツトl及び前記第2スパッタ
リングターゲット2a、2bの寸法は第3図の場合と同
じで、前記スパッタ電源9による投入電力を400W、
前記スパッタ電源10a、10bによる投入電力を1.
6KWとした。
第4図中の(1)はRE金金属ある特定の膜厚の膜厚比
を1.0としたときを示し、中央部での付着レートが高
いことが解る。一方(2)は7M金属の膜厚比もRE金
金属同様に示し、前記スパッタ室20の両端の付着レー
1−が高く、中央が低いことが解る。この結果から、実
際の成膜過程は、ディスクが第1図において左端から右
端へ移動しつつ成膜が行なわれるとすると、まず最初に
7M金属の割合が多い領域を通過し、次にRE金金属割
合が多く7M金属の割合が少ない領域を通過し、そして
再び7M金属の割合が多い領域を通過して成膜工程が完
了していることがわかる。従って、成膜工程において、
前記スパッタ室20の中央及び両端の大きく分けて3つ
の領域でのRE金金属7M金属の組成比の変化が生じ、
この実験から前記傾斜角αが20度程度において、膜厚
分布はRE金金属7M金属それぞれの単体材料における
[・−タルの膜厚分布としてはさほど大きな変動が生じ
なくても、組成ズレとしては±19.0%と大きな値と
なってしまう。
これまでの研究結果から光磁気ディスクの特性から判断
して、膜中の組成ズレは±5.0%以内が必要であり、
より高い性能を要求すると望ましくは±3,0%以内で
ある。前記の理由から膜17分布特性を満足する成膜条
件であっても必ずしも組成分布を満足する条件が設定さ
れない。
このような理由を踏まえ、前記の膜厚分布及び組成の条
件のうち、光磁気記録層の特性として第1に押えなくて
はならない特性は、前記基板A。
B、Cに形成される薄膜のRE金金属7M金属の組成の
均一性である。これは前述したように、組成ズレが大き
いと光磁気ディスクのC/N及び恣度特性が大幅に劣化
してしまい極めて大きな問題となるので、少なくとも前
記範囲内の値であることが必要である。
本実施態様のスパッタリング装置の細部の設定について
述べる。
まず最初に、前記第1スパッタリングターゲット1であ
るRE金金属前記第2スパツタリングターゲツ)2a、
2bである7M金属の有効な幾何学的形状について考察
を加える。前記第1スパッタリングターゲット1の短辺
幅(a)と前記第2スパッタリングターゲット2a、2
bの短辺幅(b)の長さの比b / aを0.4〜2.
0まで変えたターゲット(ターゲット裏面のマグネトロ
ン磁石はそれに伴って大きさを変える)を用意しく第1
スパッタリングターゲットの短辺幅aは固定)、前記第
2スパッタリングターゲット2a、2bの傾斜角度を0
〜90°の範囲で変化させ、また、前記第1スパツタリ
ングターゲツI−1と前記基板A、B、C間距離(LL
s)と該ターゲット1の短辺幅(a)との長さの比L 
L s / aを0. 4〜2.2の範囲で変化させて
、前記第1図に示す装置によってRE金金属7M金属の
混合薄膜を形成したときの膜の組成ズレの取り得ること
のできる最小値(±%)を調べた。なお、RE金金属幅
89mm、長さ305mm、厚み5柵であり、7M金属
は幅可変、長さ305 rnItl厚さ4 mmとし、
基板はφ130 mm厚み1.2mmのプラスチック樹
脂であり、各ターゲットの長辺幅はその長さが組成ズレ
に影響しない程度に前記の如<’305mmと十分に長
いものである。又、投入電力はRE金金属500W、7
M金属が800Wであり、基板ホルダー37の移動速度
は3mm/secである。
第5図は、その結果を示すものであり、前記組成ズレの
許容範囲は±5.0%以内であるから、組成比だけにつ
いても少なくとも図中において縦軸に沿った点線内(斜
線)の領域内に入っている必要がある。前記結果から、
前記第1スパンタリングターゲツト1の短辺幅(a)と
前記第2スパッタリングターゲット2a、2bの短辺幅
(b)の関係は、その長さの比をa / bとすると、
はぼ0.6≦a / b≦2.0の条件を満足する範囲
が望ましいことが判る。
次に、前記第2スパツタリングターゲツ)2a、2bの
傾斜角(α)の設定を行うべく、該傾斜角αと組成ズレ
及び膜厚分布についての考察をする。
第6図は、前記基板A、B、Cに形成された混合薄膜の
組成ズレ(%)と傾斜角αとの関係を示す実験結果のグ
ラフである。前記第1スパッタリングターゲット1と前
記基板A、B、Cとの距離(Lts)を100mm一定
、その他の条件は、前記第1スパッタリングターゲット
1は幅(基板走行方向)が89m、長さ(基板走行方向
に対して横方向)が305M、厚みが5M、前記第2ス
パツタリングターゲツ)2a、2bは幅(基板走行方向
)が76mm、長さ(基板走行方向に対して横方向)が
3051Il、厚みが41m1、そして前記スパッタ電
源9による投入パワーが350W、前記スパッタ電源1
0a、10bによる投入パワーが14KWとした。各サ
ンプルディスクの径はφ130肛、 厚み1.2mmの
プラスチック樹脂を素材とし、毎秒4 ++unの一定
速度で移動させた。この結果から、はぼ傾斜角40°以
上の角度設定において組成ズレ上5.0%以下の有効範
囲を見出すことができる。
第7図は、傾斜角(α)と膜厚分布の関係を調べたもの
である。これは、少なくとも膜組成ズレの限界を基準に
設定することにより良好な結果を得ることができる。す
なわち、前記第2スパツタリングターゲツt−2a、2
bの傾斜角αを40″以上の設定において膜厚分布の誤
差±5.0%以下の有効範囲を見出すことができる。
一方、前記傾斜角αは40度以上に徐々に大きくしてい
くと、膜組成ズレ及び膜厚分布が良化していくが、前記
傾斜角αが90度を超えると別の問題が生じる。つまり
、スパッタ電源は通常、平面状のターゲット表面からの
放出分布が余弦則に近い関係を持って飛出すため、前記
傾斜角αが90度を超えると、前記第2スパッタリング
ターゲット2a、2bが、前記基板A、B、Cの方向を
向かなくなり、所望の組成膜の形成ができなくなるだけ
でなく成膜レートが急激に滅じてしまうために好ましく
ない。以上、前記理由により前記第2スパッタリングタ
ーゲット2a、2bの傾斜角(α)は40°≦α≦90
°の範囲で調整することが望ましいことが判る。
次に、前記第1スパッタリングターゲット1の短辺方向
の幅(a)と、該第1スパッタリングターゲット1と前
記基板A、B、Cとの距離(LtS)との関係における
設定について考察する。
第8図は、第1スパッタリングターゲット1と前記基板
A、B、Cとの距離(Lts)の比(Lt s / a
を横軸に、組成ズレを縦軸にしたグラフで実験結果を示
すものである。前記第2スパッタリングターゲット2a
、2bの傾斜角(α)を40度で一定として、その他の
条件は、前記第1スパノタリングターゲント1は幅(基
板走行方向)が89++u++、長さ(基板走行方向に
対して横方向)が305M、厚みが5mm、前記第2の
矩型スパッタリングターゲラ)2a、2bは幅(基板走
行方向)が76mm、長さ(基板走行方向に対して横方
向)が305mm、厚みが4 mm、そして前記スパッ
タ電源9による投入パワーが350W、前記スパッタ電
aloa、10bによる投入パワーが1゜4KWとした
。各サンプルディスクの径はφ130 mm、厚み1.
2mmのプラスチック樹脂を素材とし、毎秒4 mmの
一定速度で移動させた。前記第1スパッタリングターゲ
ット1と前記基板A、B。
Cとの距i%jli(Lts)と該第1スパッタリング
ターゲット1の短辺長さaとの比を0.8〜1.8の範
囲で変化させたときのRE金金属TM金金属混合薄膜の
サンプルディスク内での組成ズレはLt s / aが
1.  O以下の範囲において組成ズレが±5.0%以
下と少なく良好である。
一方、第9図は、第8図の場合と同じ条件にて、同じく
前記第2スパッタリングターゲット2a、2bの傾斜角
(α)を40度で一定として、前記第1スパッタリング
ターゲットlと前記基板AB、  Cとの距M(Lts
)と前記第1スパ7タリングターゲツト1の短辺長さa
との比を0. 6〜1. 8の範囲で変化させたときの
RE金金属TM金属のそれぞれの成膜レートの変化を示
したものである。
この第9図から分る様に、L t s / aの値が大
きくなる程成膜レートが減少してしまい、生産速度とい
う観点からは成膜レートが、下がりすぎるということは
望ましくないといえる。成膜速度が最高成膜レートの5
0%以下の領域では、前記通過型スパッタ装置のメリッ
トとして揚げた生産性が高いという特徴がなくなってし
まう。従って、L t s / aの値は2.0程度が
上限と考えられる。
以上の結果からターゲット−基板間距離(Lts)と中
央部ターゲットの短辺幅(a)の関係は、その長さの比
をL t s / aとすると、その−最北した式にて
示せばほぼ1.  o≦L t s / a≦2.0の
範囲が最も有効であることが判る。
上記考察は、冒頭にも述べたように、本発明の導入部分
であり前記基板A、B、Cが回転してない状態で、且つ
前記規制部材42.43を取り外した状態におけるもの
であるため、本発明の本来の状態の考察は、さらに−歩
進める必要がある。
前述のように構成されたスパッタリング装置を用いたR
E金金属TM金金属の混合薄膜の形成工程について要約
すると、先ず、スパッタリングに望ましい状態に保たれ
ている前記スパッタ室20内に、前記基板ホルダー37
が所定の速度で搬送されてくる。そして、前記基板ホル
ダー37が前記スパッタ室20に入った初期の状態(図
中左側の位置)においては、前記規制部材42により成
膜は開始されず、前記スリット領域に達した時に成膜が
始まる。即ち、前記基板A、B、Cに対して入射角の大
きい粒子に付着が阻止される(C/N特性の向上)と共
に、膜厚のバラツキが生じ易い位置の成膜が回避される
。前記各基板がスリットの部分(成膜領域)に達すると
、初めに左方向を向くように適宜調整されて傾斜してい
る前記第2スパンタリングターゲツト2bから飛散する
TM金金属スパッタ粒子と、前記第1スパッタリングタ
ーゲットlから飛散するRE金金属スパッタ粒子とによ
り、前記基板A、B、Cに両金属の混合膜が付着し始め
る。その後、前記基板ホルダー37の移動とともに、前
記第2スパッタリングターゲット2bから飛び出すTM
金金属スパッタ粒子が徐々に少なくなるが、これと入れ
代わるように、反対側に配置された図中左側の前記第2
スパッタリングターゲット2aからのTM金金属スパッ
タ粒子が徐々に増大してくる。また、前記基板ホルダー
37が前記スパッタ室20から出る直前、即ち、スパッ
タリング終期の状態(図中右側の位置)においては、前
記規制部材43により成膜は阻止され、スパッタリング
開始時同様に、前記基板A、B、Cに対して入射角の大
きい粒子に付着が阻止される(C/N特性の向上)と共
に、膜厚のバラツキが生じ易い位置の成膜が回避される
。このようにスパッタリング工程中におけるTM金金属
みならずRE金金属飛散レベル及び付着角度(粒子入射
角度)を全体として平均且つ安定に保つことができ、前
記膜厚分布ならびに前記組成比に関して前記実験データ
よりも更に高性能な成膜が可能となる。
また、その上、前記基板A、B、Cは夫り回転している
ので、その円周方向における成膜条件の一定化を図るこ
とができるので、エンベロープ特性の向上をも達成する
ことができ、しかも、むやみに前記回転数を大きくする
のではなく、10回転以下の小さい回転数においても極
めて良好な結果を得ることができ、装置駆動部分の負荷
の軽減と簡略化に大きな効果を奏することができる。
なお、前記第1スパツタリングターゲントlから飛散さ
れるRE金金属スパッタ粒子は、該ターゲットlの中心
位置の上方にて最も多くなるものの、このRE金金属ス
パッタ粒子の飛散特性は、前記TM金金属飛散特性に比
べて指向性が低く、比較的平均化され、前記スパッタ電
源9.10a10bの調整によって適宜制御できる。
従って、前記した本発明によれば、前記基板AB、Cに
形成される金属薄膜は、その膜厚ならびに組成比さらに
はエンベロープ特性に優れた高品質な光磁気記録媒体を
提供できる。
本発明の装置は前記実施態様に限られるものではなく、
例えば、前記基板ホルダー37の搬送構造は種々変更で
きることは勿論、前記永久磁石5.6a、6bは電磁石
に変更することにより磁界強度を自在に制御することが
できる。
さらに、前記第1スパッタリングターゲットlはTM金
金属し、前記第2スパッタリングターゲット2a、2b
をRE金金属ら構成することもできる。
尚、上記実施態様では、前記基板ホルダー37のそれぞ
れのターンテーブル36に前記プラスチック基板を3枚
装着して自転させながら移送する例を示したが、本発明
はこれに限るものではなく、基板ホルダーに複数の基板
を装着して該基板を公転成いは自公転させながら移送し
て成膜を行っても充分な効果が期待できることは言うま
でもない。
更に、前記スパッタ粒子の前記基板A、B、Cへの入射
角度を規制する規制手段も前記規制部材42.43に限
らず種々の形態を採りうろことは明らかであり、該規制
手段により設定されるスリット幅は前記基板A、B、C
の回転数や前記ターゲットの大きさに対応して適宜調整
できるものである。又、前記基板A、B、Cの大きさは
数十mmk〜300mm程度のものが用いられる。
さらに、本発明は、光磁気記録媒体に限るものではなく
、その他例えば光ディスク、超格子薄膜等の積層構造の
薄膜の成膜にも応用できるものである。
〔発明の効果] 以上述べたように、本発明のスパッタリング装置は、板
状に構成した第1の金属から成る矩型の第1スパッタリ
ングターゲットをはさむ位置に、同しく板状の第2の金
属からなる矩型の第2スパンタリングターゲツトが基板
走行方向に沿って並設され、かつ、2つの前記第2スパ
ツタリンゲタゲツトが向い合うように傾斜して位置され
ており、又、前記第1スパッタリングターゲットの上方
には該スパッタリングターゲット長手方向に沿って延び
るスリットを形成して前記各スパッタリングターゲット
から蒸発するスパッタ粒子の前記基板への入射角度を規
制する規制部材が配設され、前記規制部材を介して前記
ターゲットに対向する前記基板が、少なくとも前記スリ
・7トの開口領域にておいて回転を伴って一定速度で移
送されるように構成されている。従って、スパッタリン
グ領域(開口領域)における複数のスパッタ金属の飛散
レベルを全体として平均且つ安定に常に保つことができ
るようになり、均一な膜厚分布及び均一な組成比を持ち
、また、前記基板の成膜面には入射角度の小さなスパッ
タ粒子のみが均一な膜厚分布で付着して薄膜を形成する
ので、光磁気ディスクにおけるC/Nやエンベロープ特
性等の動特性を良好にすることができ、さらに、ターゲ
ットが単一素材よりなっているのでターゲット寿命も長
く特性の優れた光磁気記録媒の記録層を高い成膜レート
で長時間形成することができると共に、基板連続搬送式
で生産性が高く製造コストの低兼価を実現する光磁気記
録媒体の製造が可能なスパッタリング装置を提供するこ
とができる。
更に、本発明のスパッタリング方法は、少なくとも前記
スリットの開口領域を通過する間における前記基板の回
転数nを、n=2 k〜7k(但しkは1以上の整数)
或いはn≧10となるようにスパッタリングを行うので
、必要以上に前記回転数を大きくしなくとも、また、1
0回転以下の少ない回転数においても確実にエンベロー
プ特性等の動特性が良好な磁気記録媒体を得ることがで
き、然も装置内の回転駆動系の負荷を軽減及び機構の簡
略化ができる効果も奏する。
以下、実施例により本発明の効果をさらに明確にするこ
とができる。
月u殊上。
第1図のスパッタリング装置において、第1スパッタリ
ングターゲット1にRF、金属ターゲットとしてTb(
幅89mmx長さ305a++X厚み5 mm)を装着
し、第2スパッタリングターゲット2a2bにTM金金
属ターラントしてFe、。、  C。
、。、(幅76mmx長さ305mmX厚み4mm)を
装着した。前記第2スパッタリングターゲット2a2b
の傾斜角度(α)は50°に設定した。前記各ターゲッ
トはそれぞれDC電源であるターゲット電[9,10a
、10bにより電力が供給されるが、前記第2スパッタ
リングターゲット2a2bに供給される電力は下記の如
く同一になる様に調整した。ターゲット・基板間距離(
Lts)は120飾に設定し、基板A、B、Cが移動す
るすべての位置での基板移動ライン上に一様にプラスチ
ック素材の基板を複数偏置いた状態で計2回のスパッタ
リングを行なった。
1回目のスパッタリングは、前記第1スパッタリングタ
ーゲット1にスパッタ用DC電源9にて300Wの電力
を供給し、90秒間の成膜を行なった。その時の前記各
基板に付着した薄膜の膜厚と前記各基板の位置は、第1
0図の(1)にて示すようになった。
2回目のスパッタリングは、前記第2スパッタリングタ
ーゲット2a、2bにスパッタ用DC電[10a、10
bにてそれぞれ1450Wの電力を供給し、同じく90
秒間の成膜を行なった。その時の前記各基板に付着した
薄膜のllW厚と該基板の位置は第1O図の(2)に示
すようになった。
この第10図に示す2回のスパッタリングのデータは、
前記基板A、B、Cが無回転状態の各位置におけるスパ
ッタ粒子の飛散量を示し、各基板の中心においては第1
O図から成膜量、成膜組成比を推定することができる。
また、基板の中心から離れた箇所の成膜量ならびに成膜
組成比については、前記回転により前記基板ホルダー3
7の直線的移動以外に時間と共に成膜位置が変化するの
で、基板中心よりも成膜量ならびに成膜組成比の均等化
が促進できる。
この結果、前記両スパッタリングターゲット1.2a、
2bによる同時スパッタを行った場合、組成比ズレは1
2.9%となり、組成ズレの極めて望ましい範囲±3.
0%以内を確保することができた。
さらに、第1図の装置において前記幾何学的条件は同一
にしたままφ130mmX厚み1.2mmのプラスチッ
ク類の基板A、B、Cを前記基板ホルダー37に取付け
、前記基板ホルダー37を第1図の左端に準備した後、
前記スパッタ電源9を300W、前記スパッタ電源10
a及びIObをそれぞれ1450Wに設定し、前記基板
A、B、Cを装着した前記基板ホルダー37を第1図の
左端の成膜開始位置から図中右側方向へ6m+u/秒の
移動スピードで移動しつつ、前記各基板A、B、Cが前
記スリット領域にて10回転以上回転するようにし、前
記Tbターゲット1と前記FeCoターゲット2a、2
bの両材料のスパッタ粒子から成る混合薄膜を前記基板
A、B、C上に形成した。その後この成膜終了、前記基
板A、B、Cの膜厚分布を調べたところ±2.8%であ
り、やはり膜厚分布の望ましい範囲±3.0%以内を確
保することができた。
夫旌拠I。
第1図のスパッタリング装置において、第1スパッタリ
ングターゲット1にRE金属ターゲットとしてTb(幅
89fflIl×長さ305mmx厚み5m1N)を装
着し、第2スパッタリングターゲット2a2bにTM金
属ターゲットとしてF e tac o s。
(幅76 mm X長さ305mmx厚み4mm)を装
着した。前記第2スパッタリングターゲット2a、2b
の傾斜角度(α)は50°に設定した。前記各ターゲッ
トはそれぞれDC電源であるスパッタ室1fJX9.1
0a、10bにより電力が供給されるが、前記第1スパ
ッタリングターゲット1には600Wとし、前記第2ス
パッタリングターゲット2a、2bには各1350Wを
供給した。
また、厚さ:1.2mm、直径:130mmのプラスチ
ック基板A、B、Cは、前記スパッタ室20内に移送さ
れる前に予め厚さ860人の光学膜(SizNn)が形
成されており、それぞれ中心距離150mmで基板ホル
ダー37に装着し、前記第1スパンタリングターゲツト
1と前記プラスチック基板A、B、Cとの垂直距離、す
なわち、ターゲット・基板間距離(Lts)は120m
mに設定した。
尚、前記スパッタ室20内の規制部材42,43により
形成される前記スリット幅Wをそれぞれ100.150
,200,250,300.350 400.450m
mと変えそれ以外はすべて同一条件でスパッタリングし
て試料ディスクを作ってみた。これまでの実験結果によ
ると、この製作されたそれぞれの試料ディスクのうち前
記基板ホルダー37の中央にセットした試料ディスクを
サンプルとして取り出し、1800 rpmで回転させ
た該試料ディスク中心から半径R=30mmの箇所にお
いて、周波数3 、71 M Hzの搬送波を書き込み
パワー7mWで記録した後、再生して前記窪送波のC/
Nを測定し、その平均値を第12図に示すが、第12図
から明らかな様に、前記規制部材42.43によりスパ
ッタ粒子の基板上への入射角度方向を規制された試料デ
ィスクは、良好なC/Nを示しているが、前記スリット
幅Wの大きさが大きくなりスパッタ粒子の基板上への入
射角度方向の規制が緩くなった試料ディスクは、C/N
が悪化していることが判る。
そして、前記スパッタ室20内の到達圧力を5X I 
0−7Torrまで真空排気した後、前記ガス導入口4
9からArガスを40 s e cmの流量にて導入し
ガス圧を2.2mTOrrとした。
次に、前記基板ホルダー37は前記プラスチック基板A
、B、Cをそれぞれ回転させながら150mm/min
の搬送速度で移送させ、前記プラスチ、/り基板A、 
 B、  C上に平均膜厚900人の磁性層を成膜して
試料光磁気ディスクを作製するが、本実施例においては
前記スリット幅Wを260mm(前記プラスティック基
板A、B、Cの直径りの2倍の幅)と固定し、該スリッ
ト幅Wの範囲内において前記基板ホルダー37に保持さ
れた前記プラスチック基板A、  B、  Cが回転す
る基板回転数をそれぞれ変えて試料光磁気ディスクを作
製した。但し、前記基板回転数は前記基板A、B、Cそ
れぞれの基板端部が前記スリット幅Wの範囲内に入って
から完全に抜は出すまでの間に該基板A。
B、Cそれぞれが回転した数である。
そして、この様にして製作されたそれぞれの基板回転数
における試料ディスクのうち前記基板ホルダー中央にセ
ットした試料ディスクをサンプルとして取り出し、18
00 rpmで回転させた該試料ディスク中心から半径
R= 30 mmの箇所において、周波数3.71旧1
zの搬送波を書き込みパワー7mWで記録した後、再生
して前記搬送波の円周方向での変動量であるエンベロー
プ特性を測定した。その結果を第11図に示す。
第11図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第11図によって該基板の基板回転数が1
0回転以下の範囲では、基板回転数nが、n=3k(但
し、k=2.3)の条件を満たす回転数の時に、特に良
いエンベロープ特性を示すことがわかった。
なお、−例を挙げると、回転数9のときのサンプルの平
均値は、C/Nが49.36f3、エンベロープ特性が
0.25dB、感度が7.0mWであった。
ゑ1例1 上記実施例1における前記スリット幅Wを260mm(
前記プラスチインク基板A、B、Cの直径りの2倍の幅
)と固定し、前記基板ホルダー37の搬送速度を150
 mm/min とすると共に、該スリット幅Wの範囲
内において前記基板ホルダー37に保持されたプラスチ
ック基板A、B、Cが回転する基板回転数をそれぞれ0
,3,6,7.9回転となるように設定した以外は同一
条件にして、試料光磁気ディスクを作製した。
そして、それぞれの基板ホルダーに保持された3枚−組
の基板A、B、Cについて個々に該試料ディスク中心か
らR= 30 mmの箇所において測定したC/Hの平
均値及びエンベロープ特性を下記第1表に示す。
(以下余白) 第  1  表 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを130
mm(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)と
同じ)と前記スパンクリングターゲット2a、2bの傾
斜角度αを60°に変えた以外は同一条件にして、試料
光磁気ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞ
れの基板回転数における試料ディスクをサンプルとして
取り出し、1800 rpmで回転させた該試料ディス
ク中心から半径R=30mmの箇所において、周波数3
.71Ml1zの搬送波を書き込みパワー7mWで記録
した後、再生して前記搬送波の円周方向でのCN比の変
動量であるエンベロープ特性を測定した。その結果を第
13図に示す。
第13図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良(なっていることがわかる
。また更に、第13図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)と同じ場合、
該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では、基板回
転数nが、n=2 k(但し、k=l  2,3.4)
の条件を満たず回転数の時に、特に良いエンベロープ特
性を示すことがわかった。
夫慮1 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを163
mrn(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)
の574倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光磁
気ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれの
基板回転数における試料ディスクをサンプルとして取り
出し、このサンプルを1800rpmで回転させた該試
料ディスク中心から半径R=30mmの箇所において、
周波数3 、71 M Hzの搬送波を書き込みパワー
7mWで記録した後、再生して前記搬送波の円周方向で
のCN比の変動量であるエンベロープ特性を測定した。
その結果を第14図に示す。
第14図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第14図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の5/4倍の
場合、該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では、
基板回転数nが、n=9k(但し、k−1)の条件を満
たす回転数の時に、特に良いエンベロープ特性を示すこ
とがわかった。
夫施1 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを174
 mm (前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D
)の473倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光
磁気ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれ
の基板回転数における試料ディスクをサンプルとして取
り出し、そして、1800rpmで回転させた該試料デ
ィスク中心から半径R=30mmの箇所において、周波
数3.71MHzの搬送波を書き込みパワー7mWで記
録した後、再生して前記搬送波の円周方向でのCN比の
変動量であるエンベロープ特性を測定した。その結果を
第15図に示す。
第15図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第15図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の473倍の
場合、該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では、
基板回転数nが、n=7k(但し、k=1)の条件を満
たす回転数の時に、特に良いエンベロープ特性を示すこ
とがわかった。
実画I鉗1 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを174
mm(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の
372倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光磁気
ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれの基
板回転数における試料ディスクをサンプルとして取り出
し、このサンプルを1800rpmで回転させた該試料
ディスク中心がら半径R=30mmの箇所において、周
波数3.71旧fzの搬送波を書き込みパワー7mWで
記録した後、再生して前記搬送波の円周方向でのCN比
の変動量であるエンベロープ特性を測定した。その結果
を第16図に示す。
第16図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第16図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基1iA、B、Cの直径(D)の372倍
の場合、該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では
、基板回転数nが、n=5k(但し、k=1.2)の条
件を満たす回転数の時に、特に良いエンベロープ特性を
示すことがわかった。
丈1fLL 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを217
mm(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の
573倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光磁気
ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれの基
板回転数における試料ディスクをサンプルとして取り出
し、このサンプルを1800rpmで回転させた該試料
ディスク中心から半径R=3On+n+の箇所において
、周波数3.71旧1Zの搬送波を書き込みパワー7m
Wで記録した後、再生して前記搬送波の円周方向でのC
N比の変動量であるエンベロープ特性を測定した。その
結果を第17図に示す。
第17図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第17図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の5/3倍の
場合、該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では、
基板回転数nが、n−8k(但し、k−1)の条件を満
たす回転数の時に、特に良いエンベロープ特性を示すこ
とがわかった。
尖指開■ 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを304
mm(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の
773倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光磁気
ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれの基
板回転数における試料ディスクをサンプルとして取り出
し、このサンプルを1800rpmで回転させた該試料
ディスク中心から半径R=30mmの箇所において、周
波数3.71旧1zの搬送波を書き込みパワー7mWで
記録した後、再生して前記搬送波の円周方向でのCN比
の変動量であるエンベロープ特性を測定した。その結果
を第18図に示す。
第18図から明らかな様に、前記基板の回転数が多くな
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第18図によって前記スリット幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の773倍の
場合、該基板の基板回転数が10回転以上の時に、特に
良いエンベロープ特性を示すことがわかった。
実4施孤■ 次に、上記実施例2における前記スリット幅Wを325
mm(前記プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の
572倍)と変えた以外は同一条件にして、試料光磁気
ディスクを作製し、同様にして製作されたそれぞれの基
板回転数における試料ディスクをサンプルとして取り出
し、このサンプルを180Orpmで回転させた該試料
ディスク中心から半径R=30mmの箇所において、周
波数3.71M)Izの搬送波を書き込みパワー7mW
で記録した後、再生して前記搬送波の円周方向でのCN
比の変υJllrであるエンベロープ特性を測定した。
その結果を第19図に示す。
第19図から明らかな様に、前記基板の回転数が多(な
るほどエンベロープ特性が良くなっていることがわかる
。また更に、第19図によって前記スリフト幅Wが前記
プラスチック基板A、B、Cの直径(D)の572倍の
場合、該基板の基板回転数が10回転以下の範囲では、
基板回転数nが、n=7k<但し、k=1)の条件を満
たす回転数の時に、特に良いエンヘローブ特性を示すこ
とがわかった。
即ち、上記実施例2、及び実施例4乃至実施例10より
、前記基板は少なくとも前記スリットの開口領域にて回
転数nがn=2 k〜7k(但しkは1以上の整数)で
回転される時に、特に良いエンヘロープ特性を示すこと
がわかった。
止較舅1゜ 従来方法の通過成膜方法及び装置の説明を行なう。第2
2図においてスパッタ室127内にTbFeCoの金属
間化合物(約30at、%)とTbFe、Coの単体金
属を混合して熱間静水圧処理して焼結させた角型合金タ
ーゲット123(Tb2z、 F e7o、 C08+
幅127mmx長さ305mm×厚み5mm)を強磁性
体用マグネトロンカソード122に組込む。前記ターゲ
ツト面に対向して、前記ターゲツト面と平行な平面上を
前記ターゲットの長平方向に直角の方向に移動する基板
ホルダー121にはφ130mm、厚み1.2n+mの
プラスチックディスクの基板A、B、Cが前記ターゲッ
トの長平方向と同方向に3枚装着する。前記クーゲット
と前記基板ホルダーの移動する平面との垂直距離(LL
s)は80 m1nに設定した。前記基板ホルダー12
5は、予め光学膜Si、Naを800人成膜された基板
1枚を装着し、前記スパッタ室127内のポジションB
の位置に静止させた。
真空ポンプで真空排気を行ない圧力を5×10Torr
まで排気した後Arガス38sccmを真空チャンバー
内に導入しガス圧を2.OmT。
rrとした。
次にシャッター129を閉したまま、前記合金ターゲッ
ト123をDC,1,OKWの放電パワーでスパッタを
維持する。このスパッタ放電が安定したところで、前記
基板ボルダ−121が160mIIlZ分の搬送スピー
ドで移動を開始する。移動速度が一定になった後、直ち
に前記シャッター129を開け150秒間移動成膜を行
ない、シャッター129を閉じ平均膜厚900人の磁性
層の成膜を行なった。このサンプルを取出して動特性を
測定した結果は次の様になった。
その結果、ディスク中心からの測定位置k=30胴、回
転数180Orpm、書き込み周波数3゜71M1(z
、の条件において3個のサンプルの平均値が、C/N 
(0,9μビツト長)47.1dB、エンへロープ2.
 9dB、感度7.7mWであった。
この比較例の結果と前記各実施例とを比べてみると明ら
かな様に、本発明によって作製された基板は、従来のス
パッタリング装置によって作製された基板よりも膜厚分
布が均一になるばかりでなく、光磁気ディスクの記録層
を成膜した場合にはC/Nやエンヘロープ特性といった
動特性が良好な光磁気ディスクを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスパッタリング装置における一実施
態様の概略側面図、第2図はスパッタリングクーゲット
と基板との位置関係を示すための概略平面図、第3図は
クーゲット・基板間距離(LLs)と膜厚分布との関係
を示すグラフ、第4図はスパッタ室内における基板走行
方向に沿った基板位置における膜厚変化を示すグラフ、
第5図は中央部クーゲットと両端部ターゲットとの短辺
長さ比(a/b) 、傾斜角αならびにクーゲット・基
板間距離(LtS)の複合条件と、成膜組成ズレとの関
係を示すグラフ、第6図は傾斜角αと成膜組成ズレとの
関係を示すグラフ、第11図は傾斜角αと膜厚分布との
関係を示すグラフ、第8図は傾斜角αを一定にしたとき
におけるターゲット・基板間距離(Lts)と中央部ク
ーゲットの短辺長さ(a)との比(Lts/a)と、成
膜組成ズレとの関係を示すグラフ、第9図は傾斜角αを
40度に一定にしたときにおけるターゲット・基板間距
離(Lts)と中央部ターゲットの短辺長さ(a)との
比(Lts/a) と、成膜レートとの関係を示すグラ
フ、第10図は傾斜角αを50度に一定にしたときにお
けるスパッタ室内における基板走行方向に沿った基板位
置における膜厚変化を示すグラフ、第11図は本発明に
基づくスパッタリング装置における基板回転数とエンベ
ロープ特性との関係を示すグラフ、第12図は本発明に
基づ(スパッタリング装置におけるスリット開口幅とC
/Nとの関係を示すグラフ、第13図〜第19図は本発
明に基づくスパッタリング装置を用いた他の実施例にお
ける基板回転数とエンベロープ特性との関係を示すグラ
フ、第20図は従来の基板公転型のスパッタリング装置
の概略図、第21図は従来の基板自公転型のスパッタリ
ング装置の概略図、第22図は従来の基板通過型のスパ
ッタリング装置の概略図である。 (図中符号) 1−第1スパッタリングターゲット、 2a、2b−第2スパッタリングターゲット、3・−中
央部カソード、4a、4b−両端部カソード、5.6a
、6b−永久磁石、 7.8a、8b−冷却水路、 9.10a、10 b−スパッタ電源、4 15、 7 19、 6 8 0 9 搬送ロール、 16− アースシールド、 排気系、  1日−ゲートバルブ、 20.21−スパッタ室。 ターンテーフ゛ル、  37−基誉反ホルり゛−回転軸
、   39− ピニオン、 ラック、 42.43−規制部材、 ガス導入口。 第 2 図 第 図 スlレト斗^ c(= 20 (d?9) ターr=ト   tri mR1ft  Lts(mm
)第 5 図 中央1陣ターτ゛・、トζ1itil#+令↑ターff
−,、ト内矢!辺幅−Fし し色第 図 8TM金島 鍾4斗^ CI(dec+) 第 図 ターケ°−7トー蕗杖間「E貫良 Lts= 100100( イU暎腑屯 ぺ(cleg) 第 図 イし哄414 区=40 (deg) ターケート−基駒え漬■七亥生(Ltd)乙守矢1γタ
ーケフ’、1%4矢り及苓直a)Y−の比 第 9 図 何層^ cl=40(deg) ター午゛ラドー基+i r、rt 鰍有i (Lts)
 y−中央俳ター勺−゛・7トの矢![昼ざ(a)乙^
九第 2 図 手続補正書 平成2年3月9日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1).板状に構成した複数のスパッタリングターゲッ
    トを、被成膜体である基板の移送方向に対して直交方向
    に長形に延ばして対向させ、該基板上に少なくとも第1
    および第2の金属の合金薄膜から成る光磁気記録層を形
    成する基板通過型のスパッタリング装置において、前記
    第1の金属から成る矩型の第1スパッタリングターゲッ
    トをはさむ位置に前記第2の金属からなる矩型の第2ス
    パッタリングターゲットが基板走行方向に沿って並設さ
    れ、かつ、2つの前記第2スパッタリングターゲットが
    向い合うように傾斜して位置されており、又、前記第1
    スパッタリングターゲットの上方には該スパッタリング
    ターゲット長手方向に沿って延びるスリットを形成して
    前記各スパッタリングターゲットから蒸発するスパッタ
    粒子の前記基板への入射角度を規制する規制部材が配設
    され、前記規制部材を介して前記ターゲットに対向する
    前記基板が、少なくとも前記スリットの開口領域にてお
    いて回転を伴って一定速度で移送されるように構成され
    たことを特徴とするスパッタリング装置。
  2. (2).請求項1に記載のスパッタリング装置を用いて
    スパッタする際に、少なくとも前記スリットの開口領域
    を通過する間における前記基板の回転数nを、n=2k
    〜7k(但しkは1以上の整数)或いはn≧10で回転
    させることを特徴とするスパッタリング方法。
  3. (3).請求項1に記載のスパッタリング装置を用いて
    スパッタする際に、少なくとも前記スリットの開口領域
    にて前記基板の回転数nをn=3k(但しk=2,3)
    、或いはn≧10で回転させることを特徴とするスパッ
    タリング方法。
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